JP2007145182A - 車載機器およびその通信方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】車内通信ネットワークに対応する通信プロトコルを備える車載機器において、この車載機器が各種のメーカーの車両や、あるいは各種の車種に広範に対応できるようにする。
【解決手段】カーオーディオ装置12等の車載機器の通信制御用マイクロコンピュータ25のフラッシュメモリ内に、各種のメーカーあるいは車種に応じた通信プロトコルを構築するプログラムを予め書込んでおくとともに、このカーオーディオ装置12を車内通信ネットワーク14に接続する接続手段を構成するワイヤハーネスの導線38〜42の内の導線42に車種判別用抵抗43を接続しておく。通信制御用マイクロコンピュータ25が判別用抵抗43の抵抗値から、車種を判別し、この車種に応じたプログラム31〜34を選択し、対応する通信プロトコルを確立する。
【選択図】図6

Description

本発明は、車載機器およびその通信方法に係り、とくに車内通信ネットワークまたはアクセサリ信号ラインによって通信を行なう車載機器とその通信方法に関する。
自動車の運転席の左前方であってインストルメントパネルあるいはコンソールパネルには、車両用オーディオ装置が装備される。車両用オーディオ装置は、ラジオ受信機、再生用テープデッキ、CD(Compact Disc)プレーヤやDVD(Digital Versatile Disc)プレーヤ等の光ディスク式記録/再生装置等から構成される。これらの音源ソースから得られる音声信号を、車室内の例えばドアの内部に設けられているスピーカによって音声として出力するようにしており、これによってラジオや音楽を聴きながらドライブできるようにしている。
このような車両用オーディオ装置は、イグニッションキーが挿入されるイグニッションキーボックスから引出されるアクセサリ信号ラインに接続されており、このアクセサリ信号ラインを通して情報の授受を行なうとともに、車両に搭載されたバッテリから電源が供給されている。従ってイグニッションキーをアクセサリ信号ラインがONの状態に切換えておかないと、オーディオ装置が作動しない。
このような目的に応じて、車載用オーディオ装置の制御部には、上記イグニッションキーボックスと接続されたアクセサリ信号ラインと接続する接続端子が設けられているのが通常である。
一方で車両には各種の電子機器が設けられ、これらの電子機器の制御手段(ECU Electric Control Unit)としてマイクロコンピュータ(マイコン、μCOM)が用いられる。すなわち車両は、マイクロコンピュータを備えた多数の電子機器を搭載している。そしてこれらの電子機器のマイクロコンピュータを含むECUが高機能かつ高精度な制御を行なうためには、多くの情報を必要とし、既存の電子機器や新たに設けられたセンサからの情報を電気信号として上記車載機器のECUのマイクロコンピュータに伝送し、あるいは逆に上記ECUのマイクロコンピュータから制御指令を電気信号として各機器に伝送する傾向にある。さらに最近では、カーナビゲーションに代表されるメディア情報機器や、道路交通情報通信システム(VICS Vehicle Information and Communication System)や、ノンストップ自動料金収受システム(ETC Electronic Toll Collection)等の外部と通信を行なう端末が搭載される傾向にあり、これらの情報を連係し、さらに安全性と快適性の向上を図るようになっている。従って車内通信ネットワーク無しにはこのような車載機器や端末の高度の制御が不可能になっている。
このような車内通信システムとカーオーディオ装置等の車載機器とを連係させるには、上述のアクセサリ信号ラインとの接続手段のみでは対応できなくなっている。すなわちアクセサリ信号ラインはアナログ信号ラインであって、車内LANのような車内通信方式に適合することができない。
また車載機器には、新車の状態で装備される純正のカーオーディオ装置等の機器と、車両を購入した後にユーザが自由に装備するアフターマーケット型の車載機器とがある。そして純正の車載機器については、その機器が搭載される自動車メーカー独自の車内ネットワークに対応した機器が増えているとともに、純正の車載機器が他のメーカーの車や同じメーカーであっても別の車種の車載機器とは整合しない問題がある。また同様に、アフターマーケット型の機器については、一部の車メーカーの車両や特定の車種には取付けられない問題がある。あるいはまた取付けても、正しい動作が期待できない場合がある。すなわちイグニッションキーをアクセサリONの状態に切換えても、車載用オーディオ機器が立上がらない等の不具合が発生することがある。
またこのような車内通信ネットワークシステムは、各車両メーカーによって、あるいは車種によってそれぞれ互いに異なる通信プロトコルの車内ネットワークを備える傾向にある。従ってその車両の車種に適合する純正の車載機器の場合には、車内ネットワークに対応可能であるものの、消費者が後からアフターマーケットで購入した車載機器については、必ずしも上記の車両の車内ネットワークに対応することができない。このために、とくにアフターマーケットで供給される車載機器の汎用性が著しく狭められることになり、あるいはまたユーザは、それぞれのメーカーあるいは車種に応じた通信プロトコルに対応する車載機器を用意しなければならない不便さがある。
特開2004−196183号公報 特開2003−170790号公報 特開2005−236400号公報
本願発明の課題は、各種のメーカーあるいは各種の車種に広範囲に適用可能な車載機器およびその通信方法を提供することである。
本願発明の別の課題は、各種のメーカーあるいは各種の車種の車内通信ネットワークに対応することが可能な車載機器およびその通信方法を提供することである。
本願発明のさらに別の課題は、車両の買替え時に、同時に車載機器をも交換しなければならないリスクを無くし、在来の車載機器を新しい車両に適用できるようにした車載機器およびその通信方法を提供することである。
本願発明のさらに別の課題は、各車両に固有の車内ネットワークに広範囲に対応することができる車載機器およびその通信方法を提供することである。
本願発明のさらに別の課題は、別の形式の車内通信ネットワークに対応可能な通信プロトコルを追加して設定することが可能な車載機器およびその通信方法を提供することである。
本願発明の上記の課題および別の課題は、以下に述べる本願発明の技術的思想、およびその実施の形態によって明らかされる。
本願の主要な発明は、車両に搭載される車載機器において、
複数種類の車種にそれぞれ搭載される複数種類の車内通信ネットワークの通信プロトコルに対応できるように、該複数の通信プロトコルが設定された制御手段と、
前記車内通信用ネットワークの内の少なくとも何れか1つとこの車載機器とを接続するとともに、前記複数種類の車種の判別をする判別手段を有する接続手段と、
を備え、該判別された車種に搭載される車内通信ネットワークの通信プロトコルによって情報の授受を行なうことを特徴とする車載機器に関するものである。
ここで、この車載機器がカーオーディオ装置であってよい。またこの車載機器がカーナビゲーション装置であってよい。またこの車載機器がディスク状記録媒体によって記録および/または再生を行なうディスク式記録/再生装置であってよい。
また、前記車内通信ネットワークが、車両に搭載されたマイクロコンピュータによって制御され、複数の車載機器間で情報の授受を行なう通信ネットワークであってよい。前記複数種類の車内通信ネットワークの1つが、CAN(Controller Area Network)方式の通信ネットワークであってよい。また前記複数種類の車内通信ネットワークのそれぞれの通信速度に応じて選択的に用いられる複数の通信トランシーバが、前記制御手段を構成するマイクロコンピュータと前記接続手段のコネクタとの間に接続されてよい。また前記複数の通信プロトコルが、前記制御手段を構成するマイクロコンピュータに接続されるかまたは内蔵されるフラッシュメモリに設定されることが好適である。また、前記フラッシュメモリに、後から別の車種に対応する通信プロトコルを設定できてよい。
また、前記接続手段が、前記複数種類の車内通信ネットワークの内の少なくとも何れか1つと接続されるコネクタを有し、該コネクタがそれぞれの車種に応じた型式のコネクタであって、しかも前記コネクタの型式に応じた抵抗値の抵抗が前記接続手段に接続され、前記制御用マイクロコンピュータは前記抵抗の抵抗値から車種を判別するようにしてよい。また、前記接続手段が、複数の導線から成るハーネスであって、車載機器側に接続されるコネクタと車内通信ネットワークに接続されるコネクタとをその両端に備え、しかも前記複数の導線の内の少なくとも1本の導線に前記抵抗が直列に接続されてよい。また車両のアナログアクセサリ信号ラインと接続されるアクセサリ信号ライン接続手段をさらに有してよい。また前記アクセサリ信号ライン接続手段は、前記制御手段を構成するマイクロコンピュータの割込みポートに接続されてよい。
通信方法に関する主要な発明は、車両に搭載される車載機器において、
この車載機器の制御手段に、複数種類の車種にそれぞれ搭載される複数種類の車内通信ネットワークの通信プロトコルに対応するための複数の通信プロトコルを設定し、
前記車内通信ネットワークとこの車載機器とを接続し、
該接続された車内通信ネットワークの搭載される車種を判別し、
前記判別された車種に搭載される車内通信ネットワークの通信プロトコルによって情報の授受を行なうことを特徴とする車載機器の通信方法に関するものである。
ここで、前記車種の判別が、当該車載機器と車内通信ネットワークとの間に接続された接続手段が具備する抵抗の抵抗値によって行なわれてよい。
本願発明の好ましい態様は、車載機器に複数車種の通信方式に対応したマイクロコンピュータを搭載し、接続するインターフェースから車種を判別し、適した通信方法(通信速度および通信プロトコル)を選択するようにした車載機器およびその通信方法に関する。
このような態様によると、車載機器の1つのセットで対応できる車両の数が増えるために、車両の乗換え時や買替え時等に、車載機器を同時に交換しなければならないリスクが減少する。またセットとして共通の機能に対応するだけでなく、車両固有の車内通信ネットワークを利用した機器に対応することができる。また車載機器メーカーは、車載機器の同一のセットに、車内通信ネットワーク部分の機能をフラッシュマイクロコンピュータ等で追加していくことによって、対応車種を増やし、さらに汎用性を高めることが可能になる。
本願の主要な発明は、車両に搭載される車載機器において、複数種類の車種にそれぞれ搭載される複数種類の車内通信ネットワークの通信プロトコルに対応できるように、該複数の通信プロトコルが設定された制御手段と、車内通信用ネットワークの内の少なくとも何れか1つとこの車載機器とを接続するとともに、複数種類の車種の判別をする判別手段を有する接続手段と、を備え、該判別された車種に搭載される車内通信ネットワークの通信プロトコルによって情報の授受を行なうようにしたものである。
従ってこのような車載機器によれば、接続手段によって車内通信ネットワークと接続すると、判別手段によって車種の判別が行なわれ、このような判別に基づいて制御用マイクロコンピュータは予め設定された複数の通信プロトコルの内の車両の車内通信ネットワークに対応した通信プロトコルを選択することになり、これによって自動的に適正な通信プロトコルで車内通信ネットワークを用いて情報の授受を行なうことが可能になる。
通信方法に関する主要な発明は、車両に搭載される車載機器において、この車載機器の制御手段に、複数種類の車種にそれぞれ搭載される複数種類の車内通信ネットワークの通信プロトコルに対応するための複数の通信プロトコルを設定し、車内通信ネットワークとこの車載機器とを接続し、該接続された車内通信ネットワークの搭載される車種を判別し、判別された車種に搭載される車内通信ネットワークの通信プロトコルによって情報の授受を行なうようにしたものである。
従ってこのような車載機器の通信方法によると、この車載機器を車内通信ネットワークに接続することにより、判別手段が車種を判別して対応する通信プロトコルを選択し、選択された通信プロトコルによって他の車載機器との間で情報の授受を行なうことが可能になる。従ってこのような通信方法によると、複数種類の車種に自動的に対応可能な車載機器を提供することが可能になる。
以下本願発明を図示の実施の形態によって説明する。図1は本実施の形態の車載機器が適用される車内LAN(Local Area Network)の構成を示している。自動車10内に装備される多数の車載機器11は、例えばカーオーディオ装置12と、車内通信ネットワーク14を介して接続されるようになっている。このようなネットワークは、各種の車載機器11、12が高機能かつ高精度な制御を行なうための好適なシステムであって、各車載機器11、12は他の機器からの情報やセンサからの情報を上記車内通信ネットワーク14を介して授受している。なおここでは、CAN(Controller Area Network)方式の通信ネットワークを示している。CAN方式のネットワークは、ドイツのBOSCH社が開発した高速の分散型リアルタイム車内情報ネットワークシステムであって、とくに多数のコンピュータを備える車載機器間での情報の伝達に好適なシステムである。
このCAN方式は、各機器のコンピュータが、2本のワイヤ間に発生する差動電圧を信号レベルとして検出する方式を採っており、外部からのノイズに影響されない特徴を持っている。またノイズが信号線に侵入しても、2本の線、すなわちHラインとLラインの両方がともに共電位が上昇し、2本のワイヤ間の電位差が変化しないことになる。またCANは、通信スピード(ボーレート)125Kbpsを境に、Hi−SpeedCANとLow−SpeedCANの2つに分かれている。
CAN方式の特徴は、通信速度が速く、耐ノイズ性が高く、優れた通信調停が可能であって、ビットスタッフィング等による精密な同期が行ない得られ、優れたエラー検出とハンドリング性とを有している。
このようなCAN方式の車内LANを用いた車内通信ネットワーク14による通信方式は、図2Aに示すように、このネットワーク14を介してイグニッションキーボックス15に接続されるようになっている。イグニッションキーボックス15はマイクロコンピュータを備え、イグニッションキー16を挿入して回転させることにより、エンジンの起動と、各種の車載機器11、12の制御とを行なうようにしている。しかもカーオーディオ装置12は、図2Bに示すように、車内通信ネットワーク14のみならず、アナログアクセサリライン50とも接続することができるようになっている。この場合にはアナログ式のキーボックス19に接続される。ここでイグニッションキーボックス19はイグニッションキー20が挿入されて回転されるようになっている。
なお車内LANとしては、上述のCAN方式に限られることなく、LIN方式、Flex Ray方式、MOST方式等の他の各種の車内通信ネットワークにCANを置換えることができる。なおCANはネットワークトポロジとしてバス型が採用され、通信方式としてマルチマスタ方式を採用している。LINはネットワークトポロジがバス型で、通信方式がマルチスレーブ方式である。Flex Ray方式は、ネットワークトポロジが、バス型、スター型、ハイブリッド型の何れかであって、通信方式はタイムシェアである。またMOSTは、ネットワークトポロジがリング型で、通信方式がタイミングマスタ方式である。次表にこれらを示す。
Figure 2007145182
次にこのような車内通信ネットワーク14と接続されるカーオーディオ装置12の具体的な構成を図3によって説明する。このカーオーディオ装置はCD、DVD等の光ディスクを再生するディスク式記録/再生装置23を備えている。そしてディスク式記録/再生装置23を含む全体の制御を行なうマスターマイクロコンピュータ24が設けられている。さらにこのカーオーディオ装置12は、車内通信ネットワーク14と接続されて情報の授受を行なう通信制御用マイクロコンピュータ25を備えている。この通信制御用マイクロコンピュータ25の通信ポートには一対の通信用IC27、28が接続される。通信用IC27は高速トランシーバを構成し、通信用IC28は低速トランシーバを構成している。すなわちCAN方式の車内通信ネットワークにおいては、通信スピード(ボーレート)125Kbpsを境にHi−SpeedCANとLow−SpeedCANの2つに分かれるために、これらに対応して、2種類の通信用IC27、28を備え、これらを通信制御用マイクロコンピュータ25に接続している。そしてこれらのIC27、28の入力側がコネクタジャック29に接続されている。
上記通信用IC27、28が信号ポートに接続される通信制御用マイクロコンピュータ25は、図4に示すように、フラッシュメモリを備え、このフラッシュメモリに、適応可能な車両の機種に対応する通信プロトコルを設定するためのプログラムを備えている。ここでは、例えば4機種の通信プロトコルに対応可能なように、A車用プログラム31、B車用プログラム32、C車用プログラム3 3、D車用プログラム34の4種類のプログラムを設定している。なお通信制御用マイクロコンピュータ25のフラッシュメモリに設定される通信プロトコル設定用プログラムとしては、必ずしも4種類に限られることなく、さらに多くの種類のプログラムを用意しておいてもよい。あるいはまた後から任意にこのフラッシュメモリにプログラムを書込んで、別の通信プロトコルを設定することも可能である。
次にこのカーオーディオ装置12と車内通信ネットワーク14とを接続するための接続手段について説明する。図5Aに示すように、ここでは5本の導線38、39、40、41、42を有するワイヤハーネスによって接続手段が構成されている。しかも導線42には判別用抵抗43が直列に接続されている。この抵抗43は対応する車種に応じた抵抗値を有している。
上記接続手段を構成するワイヤハーネスの導線38〜42の両端には、機器側のコネクタプラグ45と、車両側のコネクタプラグ46とがそれぞれ接続される。そしてここでとくに車両側のコネクタプラグ46と判別用抵抗43とが対応しており、コネクタプラグ46の形状に応じて判別用抵抗43が固有の値をとるようにしている。これは通信制御用マイクロコンピュータ25が、車両側のコネクタプラグ46の形状を認識できないために、コネクタプラグ46に代えて抵抗43によってこのコネクタプラグ46が対応する車種を認識するようになっている。
図5Bは別の車種に対応する別の形状のコネクタプラグ47を車両側の部分に備えている。そしてこのようなコネクタプラグ47に応じて、別の抵抗値の抵抗43がワイヤハーネスの導線42に接続される。同様に図5Cに示す別の車種に対応可能なコネクタプラグ48においては、車両側のコネクタプラグ48に対応する判別用抵抗43が設けられている。従って通信制御用マイクロコンピュータ25は、この抵抗43の抵抗値から、車両側のコネクタプラグ48を認識し、このコネクタプラグ48を介して車両の判別を行なうことになる。
なお図5Cに示すワイヤハーネスの導線38、39は一部クロスしているが、これは接続される機種に応じて配線が変わる場合があるために、コネクタ46〜48の形状を変更するのみならず、導線38〜42の配列を変更しており、これによって車種に応じて配列の異なるコネクタピンに対応するようにしている。
図6は、上記図5に示すような接続手段の判別に従って、通信制御用マイクロコンピュータ25が車種に応じた通信プロトコルを選択し、これによってその車種の車内通信ネットワーク14に対応した通信を確立する動作を示している。すなわち電源が投入されると、通信制御用マイクロコンピュータ25は接続手段の判別用抵抗43の値から、A車かどうかの判断を行なう。A車の場合にはA車のプログラムを実行してそのプロトコルを選択する。これに対して抵抗値が異なる場合には、判別用抵抗43の抵抗値からB車かどうかの判別を行なう。B車であると判別した場合にはB車のプログラムを実行して、対応する通信プロトコルを確立する。
判別用抵抗43によってB車でないと判別された場合には、上記判別用抵抗43の抵抗値からC車かどうかの判別を行なう。C車の場合にはC車用プログラムを実行し、これによって対応する通信プロトコルを確立する。判別用抵抗43がC車の抵抗値に対応しない場合には、さらにD車かどうかの判別を行なう。そしてD車であると認識した場合には、D車用プログラムを実行し、対応する通信プロトコルを確立する。判別用抵抗43がD車でないと認識した場合には、この接続手段によって接続された車内通信用ネットワークを備える車両が、このカーオーディオ装置の通信制御用マイクロコンピュータ25に設定された対応機種でないと判断し、通信の起動を行なわない。
次にA車用プログラム31、B車用プログラム32、C車用プログラム33、D車用プログラム34の何れかのプログラムが実行され、対応する通信プロトコルが確立された場合には、次に高速用トランシーバ27と低速用トランシーバ28との選択を行なう。この動作は図7に示すように、判別用抵抗43の抵抗値を読込み、この抵抗値に応じてテーブルを参照し、車種の判別を行なう。そしてこの後にA車用プログラム31、B車用プログラム32、C車用プログラム33、D車用プログラム34の内の対応するプログラムを読込み、このプログラムのデータから、通信スピードの判別を行なう。通信スピードが高速の場合には、高速用トランシーバ27に切換えられる。これに対して低速の場合には低速用トランシーバ28が用いられる。
なお上記の通信用IC27、28には、車内通信ネットワーク14によって伝達される情報のための信号電流が流れるようになっており、このために何れかの通信用IC27、28が、このカーオーディオ装置12が車内通信ネットワーク14と接続された場合に、その通信路を構成する。すなわち高速トランシーバ27が用いられた場合には、図3において実線53で示すようにこの高速トランシーバを構成する通信用IC27に信号電流が流れ、これによって車内通信ネットワーク14の閉ループを形成する。また低速トランシーバ28が選択された場合には、この低速トランシーバを構成する通信用IC28内に、図3において点線54で示す信号電流が流れる。
このように本実施の形態の車載機器、例えばカーオーディオ装置12は、その通信制御用マイクロコンピュータ25に複数の車内通信ネットワーク14の通信プロトコル31〜34を搭載し、ハードウエアに複数のトランシーバIC27、28を搭載する。そして車両と車載機器11とを接続する部分にインターフェースを構成する接続手段をもたせ、車種を判別し、この車内通信ネットワーク14を有する車種に適した通信方式(通信プロトコルおよび通信速度)によって他の車載機器11との間で図1に示すようなネットワークを構築し、これらの機器11、12間で相互に情報の授受を行なう。
ここでこのカーオーディオ装置12は、車両との間をつなぐ接続手段(ワイヤハーネスの導線38〜42)の内の導線42に車種を判別する判別用抵抗43を接続し、これをカーオーディオ装置12が判別し、その車種に応じた通信方式を決定し、純正の車内通信ネットワークとコンパチブルな通信方式を構築している。従ってユーザは、今まで乗っていた自動車に搭載していたカーステレオを別の自動車に搭載しても特に問題を生ずることなく、正しい車内通信ネットワークをこのカーステレオを介して構築できる。従って純正のカーステレオでは実現できない汎用性を有することになる。
一般にカーオーディオ装置12等の車載機器において対応する車種が増加するために、自動車の乗換え時や買替え時等に、車載機器12を交換しなければならないリスクが減少する。またセットとしての共通の機能に対応するだけでなく、各車固有の車内通信ネットワーク14を利用した機能に対応することができる。また車載機器メーカーは同一のセットに、車内通信ネットワーク14の部分の機能を通信制御用マイクロコンピュータ25のフラッシュメモリ上に追加しておくことによって、任意に対応車種を増やすことができ、これによって汎用性をフレキシブルに拡大できることになる。
次に別の実施の形態を図8によって説明する。この実施の形態は、カーオーディオ装置12にアナログアクセサリライン50との接続を追加したものである。上述の如く古い自動車の場合には、必ずしも車内通信ネットワーク14を備えていない場合がある。そしてこのような車両の場合には、図2Bに示すように、イグニッションキーボックス19と各車載機器11、12とが、アナログアクセサリライン50によって接続される。従ってこのようなアナログアクセサリライン50と適用できるようにしておくことによって、車内通信ネットワーク14を有する車両のみならず、車内通信ネットワーク14を備えず、アナログアクセサリライン50によって車載機器11、12をイグニッションキーボックス19と接続する場合にも、この車載機器を適用できるようになる。
図8に示す構成は、ディスク式記録/再生装置23にマスターマイクロコンピュータ24が接続されるとともに、このマスターマイクロコンピュータ24には通信制御用マイクロコンピュータ25が接続される。そして通信制御用マイクロコンピュータ25は、上述の如く車内通信ネットワーク14と接続するための通信用IC27、28を備え、これらのIC27、28がコネクタジャック29に接続される。さらにこのコネクタジャック29の別のピンには、アナログアクセサリライン50が接続される。アナログアクセサリライン50の反対側の端部 は、上記通信制御用マイクロコンピュータ25の割込みポートとマスターマイクロコンピュータ25の割込みポートとに接続される。従ってアナログアクセサリライン50を通して起動トリガがかかった場合には、通信制御用マイクロコンピュータ25とマスターマイクロコンピュータ24の割込みポートに起動信号が供給され、これによってアナログアクセサリライン50を経由した信号の授受が行なわれる。
図9は、車内通信ネットワーク14による通信のモードと、アナログアクセサリライン50による通信のモードとの切換え動作を示している。通信制御用マイクロコンピュータ25は車内LANの電源がONになったかどうかの判断を行なうとともに、ONの場合にはこのカーオーディオ装置を車内LANモードに切換える。従ってこの場合には、図3に示すカーオーディオ装置と同様であって、図1に示す車内通信ネットワークが構築される。
これに対して上記車内LANの電源がONでない場合には、アクセサリ電源がONかどうかの判別を行なう。この判別動作は、上記通信制御用マイクロコンピュータ25の割込みポートにアナログアクセサリライン50から起動トリガが加えられたかどうかの判別により行なう。そして起動トリガがアナログアクセサリライン50から加えられた場合には、アナログアクセスラインモードに設定される。従ってこの場合には、図1に示す車内通信ネットワーク14は構築されず、その代わりに図2Bに示すように、このカーオーディオ装置12はアナログアクセサリライン50を経由してイグニッションキーボックス19に接続された状態で信号の授受を行なう。従ってこの場合に他の車載機器11との間で情報の授受を行なう場合には、総てイグニッションキーボックス19の中のターミナルを経由することになる。
以上本願発明を図示の実施の形態によって説明したが、本願発明は上記実施の形態によって限定されることなく、本願に含まれる発明の技術的思想の範囲内において各種の変更が可能である。例えば上記実施の形態の車載機器として、カーオーディオ装置について述べたが、本願発明は、その他のナビゲーションシステム、モニタ、ディスク式記録/再生装置等の各種の車載機器に広く適用可能である。
本願発明は、カーオーディオ装置等の電子制御型の車載機器に適用できる。
車載機器を車内通信ネットワークで接続したシステムのブロック図である。 車載機器とイグニッションキーボックスとの接続を示すブロック図である。 カーオーディオ装置のシステム構成を示すブロック図である。 通信制御用マイクロコンピュータのフラッシュメモリに設定される通信プロトコル構築用のプログラムの設定を示すブロック図である。 ワイヤハーネスから成る接続手段の配線図である。 車種に応じて対応する通信プロトコルを構築する動作を示すフローチャートである。 通信用ICの選択の動作を示すフローチャートである。 変形例のカーオーディオ装置のシステム構成を示すブロック図である。 同カーオーディオ装置におけるモード選択の動作を示すフローチャートである。
符号の説明
10…車両、11…車載機器、12…カーオーディオ装置、14…車内通信ネットワーク、15…イグニッションキーボックス、16…イグニッションキー、19…イグニッションキーボックス、20…イグニッションキー、23…ディスク式記録/再生装置、24…マスターマイクロコンピュータ、25…通信制御用マイクロコンピュータ、27…通信用IC(高速トランシーバ)、28…通信用IC(低速トランシーバ)、29…コネクタジャック、31…A車用プログラ ム、32…B車用プログラム、33…C車用プログラム、34…D車用プログラム、38〜42…ワイヤハーネスの導線、43…判別用抵抗、45…コネクタプラグ(機器側)、46〜48…コネクタプラグ(車両側)、50…アナログアクセサリライン、53、54…信号電流の流れ

Claims (15)

  1. 車両に搭載される車載機器において、
    複数種類の車種にそれぞれ搭載される複数種類の車内通信ネットワークの通信プロトコルに対応できるように、該複数の通信プロトコルが設定された制御手段と、
    前記車内通信用ネットワークの内の少なくとも何れか1つとこの車載機器とを接続するとともに、前記複数種類の車種の判別をする判別手段を有する接続手段と、
    を備え、該判別された車種に搭載される車内通信ネットワークの通信プロトコルによって情報の授受を行なうことを特徴とする車載機器。
  2. カーオーディオ装置であることを特徴とする請求項1に記載の車載機器。
  3. カーナビゲーション装置であることを特徴とする請求項1に記載の車載機器。
  4. ディスク状記録媒体によって記録および/または再生を行なうディスク式記録/再生装置であることを特徴とする請求項1に記載の車載機器。
  5. 前記車内通信ネットワークが、車両に搭載されたマイクロコンピュータによって制御され、複数の車載機器間で情報の授受を行なう通信ネットワークであることを特徴とする請求項1に記載の車載機器。
  6. 前記複数種類の車内通信ネットワークの1つが、CAN(Controller Area Network)方式の通信ネットワークであることを特徴とする請求項5に記載の車載機器。
  7. 前記複数種類の車内通信ネットワークのそれぞれの通信速度に応じて選択的に用いられる複数の通信トランシーバが、前記制御手段を構成するマイクロコンピュータと前記接続手段のコネクタとの間に接続されることを特徴とする請求項1に記載の車載機器。
  8. 前記複数の通信プロトコルが、前記制御手段を構成するマイクロコンピュータに接続されるかまたは内蔵されるフラッシュメモリに設定されることを特徴とする請求項7に記載の車載機器。
  9. 前記フラッシュメモリに、後から別の車種に対応する通信プロトコルを設定できることを特徴とする請求項8に記載の車載機器。
  10. 前記接続手段が、前記複数種類の車内通信ネットワークの内の少なくとも何れか1つと接続されるコネクタを有し、該コネクタがそれぞれの車種に応じた型式のコネクタであって、しかも前記コネクタの型式に応じた抵抗値の抵抗が前記接続手段に接続され、前記制御用マイクロコンピュータは前記抵抗の抵抗値から車種を判別することを特徴とする請求項1に記載の車載機器。
  11. 前記接続手段が、複数の導線から成るハーネスであって、車載機器側に接続されるコネクタと車内通信ネットワークに接続されるコネクタとをその両端に備え、しかも前記複数の導線の内の少なくとも1本の導線に前記抵抗が直列に接続されることを特徴とする請求項10に記載の車載機器。
  12. 車両のアナログアクセサリ信号ラインと接続されるアクセサリ信号ライン接続手段をさらに有することを特徴とする請求項1に記載の車載機器。
  13. 前記アクセサリ信号ライン接続手段は、前記制御手段を構成するマイクロコンピュータの割込みポートに接続されることを特徴とする請求項1に記載の車載機器。
  14. 車両に搭載される車載機器において、
    この車載機器の制御手段に、複数種類の車種にそれぞれ搭載される複数種類の車内通信ネットワークの通信プロトコルに対応するための複数の通信プロトコルを設定し、
    前記車内通信ネットワークとこの車載機器とを接続し、
    該接続された車内通信ネットワークの搭載される車種を判別し、
    前記判別された車種に搭載される車内通信ネットワークの通信プロトコルによって情報の授受を行なうことを特徴とする車載機器の通信方法。
  15. 前記車種の判別が、当該車載機器と車内通信ネットワークとの間に接続された接続手段が具備する抵抗の抵抗値によって行なわれることを特徴とする請求項14に記載の車載機器の通信方法。
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