JP4140516B2 - 記録制御装置および方法、記録媒体、並びにプログラム - Google Patents

記録制御装置および方法、記録媒体、並びにプログラム Download PDF

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Description

本発明は、記録制御装置および方法、記録媒体、並びにプログラムに関し、特に、ランダムアクセス可能な情報記録媒体に対してデータを記録している際、その記録の処理が正常に終了されなかった場合においても、それまで記録されていたデータを保護できるようにした記録制御装置および方法、記録媒体、並びにプログラムに関する。
ディジタルビデオカメラにより撮像された映像を記録する情報記録媒体として、磁気テープや光ディスクなどが知られている。撮像された映像(および集音された音声)のデータ(以下、映像データおよび音声データを合わせてAVデータと記述する)を光ディスク等のようにファイルシステムを用いてAVデータを管理する情報記録媒体に記録した場合、磁気テープに記録した場合と比較して、より迅速に所望する位置から映像および音声を再生することができるという利点がある。
ここで、ファイルシステムとは、AVデータの記録が完了した後に、光ディスクに記録されるものであって、AVデータのファイル名と、AVデータの光ディスク上における記録位置などの情報を含むものである。
光ディスクに記録されたデータは、このファイルシステムにより管理されている。例えば、光ディスクを再生する場合、再生装置は、光ディスクに記録されたファイルシステムを参照して、光ディスクに記録された1個以上のファイルのファイル名、および各ファイルの光ディスク上の記録位置などを取得する。そして、ユーザにより所望のファイルの再生が指示されたとき、ファイルシステムに基づいて、指示されたファイルの記録位置を特定し、その記録位置からAVデータを読み出して、再生する。なお、記録位置は、1箇所にまとめられているとは限らず、光ディスクの複数の記録位置に分散されている場合もある。このような場合、ファイルシステムには、1ファイルに対応する、分散された複数の記録位置が全て記録されている。従って、複数の記録領域に分散されてデータが記録されているファイルを再生する場合でも、ファイルシステムに基づいて、分散して記録された全てのデータを読み出すことができる。
しかしながら、ディジタルビデオカメラのような従来の記録装置により、光ディスクにAVデータを記録している最中に、例えば、誤ってバッテリが取り外される等により電力供給が停止した場合、記録済のAVデータに対応するファイルシステムが未記録となることがあり得る。このような場合、電力回復後にその光ディスクを再生しようとしても、対応するファイルシステムが存在しないために、記録済のAVデータが認識されず、従って、そのAVデータが再生されないという問題があった。
そこで、従来においては、電力供給の遮断等によってファイルシステムの記録が完了してなかったとしても電力回復後にファイルシステムを復元できるように、AVデータを一部ずつ記録する毎に、ファイルシステムを復元するための情報も光ディスクに記録するようにし、電力回復後において、当該情報に基づいてファイルシステムを復元することにより、電力供給が遮断されるまでに記録されていたAVデータを再生できるようにする技術が存在する(例えば、特許文献1参照)。
特開平10−177769号公報
しかしながら、上述した方法では、ファイルシステムを復元するための情報に基づき、電力回復後においてファイルシステムを復元する処理には、少なからず時間を要するので、電力供給が遮断されるまでに記録されていたAVデータを消失することなく、電力回復後、直ちに記録を開始することができないという課題があった。
例えば、業務用のディジタルビデオカメラに上述した技術が適用されている場合、撮像中に誤ってバッテリが取り外され、それまでに記録されているAVデータに対応するファイルシステムが記録されないことがあり得る。この場合、バッテリを再び装着すれば、ファイルシステムの復元処理が行われて、記録処理が中断されるまでに記録されていたAVデータを再生できるようになる。しかしながら、上述したように、ファイルシステムの復元処理には時間を要するので、重要なシーンを撮像し損ねてしまうという事態が起こり得る課題があった。
なお、上述した課題はAVデータ以外のデータを記録するような場合においても、その発生が想定される。
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、ファイルシステムを用いてデータを管理している情報記録媒体に対して記録を行っている際、電力遮断等によって、その記録が正常に終了されなかったとしても、それまでに記録されたデータを保護しつつ、電力回復後、速やかに記録を開始できるようにするものである。
本発明の記録制御装置は、情報記録媒体に対して書き込みを制御する書き込み制御手段と、書き込み手段によって書き込みを行うための、情報記録媒体上の空き領域を予約する予約手段と、予約手段によって予約された情報記録媒体上の空き領域を示す予約領域情報を保持する保持手段と、書き込み手段による書き込みが正常に終了したか否かを判定する判定手段と、判定手段によって、書き込み手段による書き込みが正常に終了しなかったと判定された場合、保持手段によって保持された予約領域情報に対応する情報記録媒体上の領域を占有するファイルを生成するための制御を行う生成制御手段とを含
前記生成制御手段は、判定手段によって、書き込み手段による書き込みが正常に終了しなかったと判定された場合、保持手段によって保持された予約領域情報に対応する情報記録媒体上の領域に書き込まれているデータを中身とするファイルの識別情報を発生する発生手段と、情報記録媒体に書き込まれているファイルシステムに、発生手段によって発生されたファイルの識別情報と情報記録媒体上の記録位置とを登録する登録手段とを含ようにすることができる。
前記判定手段は、情報記録媒体が装着された状態で電源がオンとされた場合、または、電源がオンとされている状態で情報記録媒体が装着された場合の少なくとも一方において、書き込み手段による書き込みが正常に終了したか否かを判定するようにすることができる。
前記判定手段は、書き込み手段によってファイルが情報記録媒体に書き込まれ、書き込まれたファイルに対応してファイルシステムが更新されているか否かに基づき、書き込み手段による書き込みが正常に終了したか否かを判定するようにすることができる。
前記判定手段は、ファイルシステムに記録されている、データの記録がクローズされているか否かを示すフラグに基づいて、書き込み手段による書き込みが正常に終了したか否かを判定するようにすることができる。
前記書き込み制御手段は、予約手段によって予約された空き領域に所定の量のデータを書き込む毎に、書き込んだデータに対応してファイルシステムを更新するための情報も書き込ませるようにすることができる。
本発明の記録制御方法は、情報記録媒体に対して書き込みを制御する書き込み制御ステップと、書き込み手段によって書き込みを行うための、情報記録媒体上の空き領域を予約する予約ステップと、予約ステップの処理で予約された情報記録媒体上の空き領域を示す予約領域情報を保持する保持ステップと、書き込み手段による書き込みが正常に終了したか否かを判定する判定ステップと、判定ステップの処理で、書き込み手段による書き込みが正常に終了しなかったと判定された場合、保持ステップの処理で保持された予約領域情報に対応する情報記録媒体上の領域を占有するファイルを生成するための制御を行う生成制御ステップとを含
本発明の記録媒は、情報記録媒体に対して書き込みを制御する書き込み制御ステップと、書き込み手段によって書き込みを行うための、情報記録媒体上の空き領域を予約する予約ステップと、予約ステップの処理で予約された情報記録媒体上の空き領域を示す予約領域情報を保持する保持ステップと、書き込み手段による書き込みが正常に終了したか否かを判定する判定ステップと、判定ステップの処理で、書き込み手段による書き込みが正常に終了しなかったと判定された場合、保持ステップの処理で保持された予約領域情報に対応する情報記録媒体上の領域を占有するファイルを生成するための制御を行う生成制御ステップとを含む処理を記録制御装置のコンピュータに実行させるプログラムが記録されている。
本発明のプログラムは、情報記録媒体に対して書き込みを制御する書き込み制御ステップと、書き込み手段によって書き込みを行うための、情報記録媒体上の空き領域を予約する予約ステップと、予約ステップの処理で予約された情報記録媒体上の空き領域を示す予約領域情報を保持する保持ステップと、書き込み手段による書き込みが正常に終了したか否かを判定する判定ステップと、判定ステップの処理で、書き込み手段による書き込みが正常に終了しなかったと判定された場合、保持ステップの処理で保持された予約領域情報に対応する情報記録媒体上の領域を占有するファイルを生成するための制御を行う生成制御ステップとを含む処理を記録制御装置のコンピュータに実行させ
本発明においては、書き込み手段によって書き込みを行うための、情報記録媒体上の空き領域が予約され、予約された情報記録媒体上の空き領域を示す予約領域情報が保持される。そして、そして、書き込み手段による書き込みが正常に終了したか否かが判定され、書き込み手段による書き込みが正常に終了しなかったと判定された場合、保持された予約領域情報に対応する情報記録媒体上の領域を占有するファイルを生成するための制御が行われる。
本発明によれば、ファイルシステムを用いてデータを管理している情報記録媒体に対してデータを記録している際、電力遮断等によって、その記録の処理が正常に終了されなかったとしても、それまで記録されていたデータを保護しつつ、電力回復後、速やかに記録を開始することが可能となる。
以下、本発明の実施の形態について説明する。本発明を適用した記録再生装置は、記録媒体にファイルとして管理される映像や音声などのデータを記録する際に、データの間にマーカを記録する。そして、記録処理が正常に完了しなかった場合、すなわち、記録媒体に記録されたデータが、ファイルシステムに1つのファイルとして登録されなかった場合、このマーカを参照して、記録処理が中断されるまでに記録された分のデータの、記録媒体上の記録位置を特定し、それに基づいて、ファイルシステムにファイルとして登録する。結果的に、記録処理が正常に完了しなかった場合でも、記録処理が中断されるまでに記録媒体に記録されたデータは、1ファイルとして認識され、再生可能な状態となる。以下、このような一連の処理をフルサルベージと称する。また、データの間に記録するマーカのことを、サルベージマーカと称する。
なお、ファイルシステムが光ディスクに対して正常に記録されたか否かを確認するためには、例えば、ファイルシステムがUDF(Universal Disk Format)である場合、光ディスクに記録されているUDFのLVID(Logical Volume Integrity Descriptor)を参照すればよい。LVIDとは、光ディスクに記録されたファイルが正常にクローズされているか否かを示すフラグであって、ファイルが正常にクローズされてファイルシステムが正常に記録されている場合、LVIDにはクローズフラグがセットされ、ファイルがクローズされずファイルシステムが正常に記録されていない場合、LVIDにはオープンフラグがセットされる。
まず、光ディスクに対するAVデータの記録の概要について、その一例を、図1を参照して説明する。
図1Aでは、1フレームのビデオデータVと、その1フレームのビデオデータVに付随するオーディオデータAとが、交互に配置されており、以下、適宜、この記録方式を、フレーム単位でのインタリーブ方式という。
図1Bでは、ビデオデータの系列全体とオーディオデータの系列全体が、それぞれ1つのファイルとして、別々に配置されており、以下、適宜、この記録方式を、インタリーブなし方式という。
図1Cでは、1フレーム分を越えるが、ビデオデータの系列全体ではないサイズのビデオデータVと、やはり、1フレーム分を越えるが、オーディオデータの系列全体ではないサイズのオーディオデータAとが、交互に配置されている。
ここで、この1フレーム分を越えるが、全体ではないサイズのビデオデータVとオーディオデータAを交互に配置して、光ディスクの内周から外周方向(あるいは、その逆方向)に向かって記録していった場合に、ビデオデータVの記録部分と、オーディオデータAの記録部分とに、例えば、異なる濃淡や色彩などを付すると、そのビデオデータVの記録部分と、オーディオデータAの記録部分とは、まるで、樹木の幹の横断面(木口)に形成される年輪のように見える。そこで、1フレーム分を越えるが、全体ではないサイズのビデオデータVやオーディオデータAなどを、以下、適宜、年輪データという。また、図1Cに示したように、ビデオデータVとオーディオデータAなどの複数のデータ系列を年輪データ単位で周期的に配置して記録する記録方式を、以下、適宜、年輪単位でのインタリーブ方式という。
図1Aのフレーム単位でのインタリーブ方式では、1フレーム分のビデオデータVとオーディオデータAが、交互に、光ディスクに書き込まれるから、その書き込みは、少なくとも、1フレーム分のビデオデータVまたはオーディオデータAをバッファリングすることができるバッファがあれば行うことができる。そして、このバッファは、1フレーム分のビデオデータVまたはオーディオデータAを記憶することができるもので足りるから、バッファに、ビデオデータVまたはオーディオデータAをバッファリングすることによる遅延(記録遅延)も短くすることができる。
しかしながら、フレーム単位でのインタリーブ方式では、光ディスクに、1フレーム分のビデオデータVとオーディオデータAとが交互に記録されているため、例えば、映像または音声のいずれか一方だけを編集する、いわゆるAV(Audio Video)スプリット編集を行う場合であっても、ビデオデータVとオーディオデータAの両方を読み出すことになり、光ディスクからのデータの読み出しを効率的に行うことが困難となる。
即ち、例えば、映像だけを編集する場合には、ビデオデータVだけを読み出せば良いが、フレーム単位でのインタリーブ方式で記録された光ディスクからビデオデータVだけを読み出す場合には、1フレームのビデオデータVを読み出し、その後、次の1フレームのビデオデータVの記録位置までのシークを行い、その読み出しを行うことを繰り返す必要がある。しかしながら、フレーム単位のインタリーブ方式では、ある1フレームのビデオデータVの記録位置から、次の1フレームのビデオデータVの記録位置までの間に記録されているのは、1フレーム分のオーディオデータAであり、そのような少ないオーディオデータAを読み出す読み出し時間と、そのオーディオデータAを読み飛ばすためのシークを行うシーク時間とを比較すると、一般的に、読み出し時間の方が、シーク時間よりも短い。従って、光ディスクから、ビデオデータVだけを読み出すよりは、ビデオデータVとオーディオデータAの両方を読み出す方が、全体の読み出しに要する時間は短くなる。しかしながら、編集対象でないオーディオデータも読み出すのは、効率的であるとは言い難い。
一方、図1Bのインタリーブなし方式では、ビデオデータの系列全体とオーディオデータの系列全体が、別々に配置され、光ディスクに記録されるから、AVスプリット編集を行う場合に、ビデオデータとオーディオデータのうちの、編集対象とする方だけを、効率的に読み出すことができる。
しかしながら、インタリーブなし方式では、ビデオデータの系列全体とオーディオデータの系列全体が、別々にまとめて配置され、光ディスクに記録されるため、即ち、例えば、光ディスクの記録領域が、まとまったビデオ領域とオーディオ領域に分けられ、ビデオデータがビデオ領域に、オーディオデータがオーディオ領域に、それぞれ記録されるため、内周から外周方向に向かって、いわゆる一筆書きのように、光ディスクに対してデータの書き込みを行う場合には、ビデオデータの系列全体またはオーディオデータの系列全体をバッファリングすることのできる膨大なサイズのバッファが必要となる。そして、この膨大なサイズのバッファに、ビデオデータまたはオーディオデータをバッファリングすることによる遅延(記録遅延)も非常に長くなる。
そこで、インタリーブなし方式において、光ディスクのビデオ領域へのビデオデータの書き込みと、オーディオ領域へのオーディオデータの書き込みとを、時分割で交互に行う方法がある。
しかしながら、この場合、ディスクドライブのピックアップ(いずれも不図示)が、光ディスクのビデオ領域からオーディオ領域に移動するシークと、その逆の移動を行うシークとが頻発し、実効記録レートを著しく低下させることになる。さらに、当該記録再生装置がディジタルビデオカメラである場合には、対衝撃の観点からシーク動作をできるだけ避けたい。
そこで、図1Cの年輪単位でのインタリーブ方式では、ビデオデータとオーディオデータとが、年輪データ単位で交互に配置されて記録される。年輪データのサイズは、上述したように、1フレーム分を越えるが、全体ではないサイズであるが、実装上は、さらに、以下の第1と第2の条件を満たすサイズであるのが望ましい。
即ち、第1の条件としては、光ディスクから年輪データを読み出す時間と、その年輪データの記録領域を読み飛ばすためにシークを行うのに要するシーク時間とを比較した場合に、シーク時間の方が、読み出し時間よりも短いこと、即ち、年輪データを読み飛ばすより、読み出した方が速い場合には、フレーム単位でのインタリーブ方式(図1A)を採用するのと変わらないから、年輪データを読み出すよりは、読み飛ばした方が速いことが要求される。なお、好ましくは、シーク時間の方が、読み出し時間よりも十分短くなっていることが望ましい。
第2の条件としては、年輪データのサイズが、年輪データをバッファリングする現実的な大きさのバッファが存在するような大きさであることが要求される。即ち、年輪単位でのインタリーブ方式では、ビデオデータVとオーディオデータAとが年輪データ単位で交互に配置されて記録されるから、その記録時には、少なくとも、年輪データ単位のビデオデータVまたはオーディオデータAをバッファリングするバッファが必要となる。従って、年輪データ単位のビデオデータVまたはオーディオデータAをバッファリングすることができるバッファが現実に存在しなければ、年輪単位でのインタリーブ方式によってデータの記録を行うことができないから、第2の条件として、年輪データをバッファリングする現実的な大きさのバッファが存在することが要求される。
なお、年輪データを、バッファにバッファリングしている間は、そのバッファリング中の年輪データを光ディスクに記録することはできず、バッファへの年輪データのバッファリングによる遅延(記録遅延)が生じるが、この遅延時間は、バッファに記憶される年輪データのサイズ、即ち、バッファのサイズに対応する。従って、例えば、システム設計上、バッファへの年輪データのバッファリングによる遅延時間が制限されている場合には、バッファのサイズは、その制限されている時間内に、年輪データのバッファリングによる遅延時間が収まるものであることが必要となる。
第1の条件は、年輪データのサイズがなるべく大となることを要求しているのに対して、第2の条件は、年輪データのサイズがなるべく小となることを要求しており、従って、第1と第2の条件は、相反している。
ところで、年輪データを読み飛ばすシークを行うシーク時間の方が、年輪データを読み出す読み出し時間よりも短いという第1の条件を満たすには、一般に、年輪データが、光ディスクの複数のトラックに跨っていること、つまり、年輪データのサイズが、光ディスクの1トラック分より大であることが必要である。なお、年輪データについてのシーク時間の方を、その読み出し時間よりも十分短くするには、年輪データのサイズは、一般に、光ディスクの数トラック分とする必要がある。また、1トラックのサイズは、そのトラックの半径位置にもよるが、数百KB(キロバイト)程度である。
次に、年輪データをバッファリングする現実的な大きさのバッファが存在するという第2の条件については、バッファの現実的なサイズの上限としては、現在、例えば、数十MB(メガバイト)程度である。
従って、年輪データのサイズは、大雑把ではあるが、数MB乃至数十MB程度とするのが妥当である。このサイズは、ディスク上では、大雑把に数十トラック程度に相当する。ここで、このサイズで、ビデオデータVとオーディオデータAが交互に書き込まれた光ディスクの記録領域の様子が木の年輪に似ていることから、そのサイズのデータを、上述したように、年輪データと称することにする。なお、年輪データには、AVデータ以外のデータが含まれていてもよい。
次に、僅かな量のAVデータを記録する毎に、そのAVデータに対応して記録するサルベージマーカの概念について説明する。
図2は、光ディスクに記録されるデータの記録順の一例が示されている。図2の例においては、左側から順番に、サルベージマーカSA1、オーディオデータA、ビデオデータV、サルベージマーカSA2、オーディオデータA、ビデオデータV、サルベージマーカSA3、オーディオデータA、・・・が記録されている。
サルベージマーカには、少なくとも、サルベージマーカであることを示す情報(以下、サルベージマーカであることを示す認識パターンのことをサルベージマーカIDと記述する)、および対応するファイル(当該サルベージマーカに後続するオーディオデータAおよびビデオデータVが属するべきファイル)を特定するための識別情報(例えば、ファイル名でも良い。以下、UDF FE(Universal Disc Format File Entry)と記述する)が含まれる。
なお、サルベージマーカには、サルベージマーカID、およびUDF FEの他にも多くの情報を含ませることができるが、これらについては図4を参照して後述する。
当該記録再生装置は、記録処理が正常に終了されなかった光ディスクが挿入された場合、その光ディスク上から、サルベージマーカIDを検索し、サルベージマーカを読み出す。そして、読み出したサルベージマーカに含まれているUDF FEに基づいて、サルベージマーカに後続するオーディオデータA、およびビデオデータVが、UDF FEによって特定されるファイルに属するべきデータであると判定する。
このようにして、サルベージマーカをたどってゆくことにより、ファイルシステムに登録されていないオーディオデータA、およびビデオデータVを検索してゆき、最終的に検出することができたオーディオデータA、およびビデオデータVを含むファイルを、1つのファイルとしてファイルシステムに登録する。
次に、図3は、左側から、サルベージマーカSA3、オーディオデータA、ビデオデータV、サルベージマーカSA4、オーディオデータAが記録され、次のビデオデータVが記録されている途中の「記録中断点」において、記録が中断された状態を示している。従って、このビデオデータVに後続するサルベージマーカSA5も実際には記録されていないことを示している。
このような記録中断点付近においては、サルベージマーカSA3とサルベージマーカSA4の間に記録されたオーディオデータAおよびビデオデータVは、ファイルに含まれるデータの一部として採用することができるが、サルベージマーカSA4以降のデータは、採用されない。従って、サルベージマーカSA4より以前のデータを以って、1つのファイルが作成される。なお、サルベージマーカSA4に後続して記録されている、記録中断点までのオーディオデータAおよびビデオデータVもファイルに採用するようにしてもよいが、この場合、ファイルの再生時に、再生終了直前に、映像が乱れたり、あるいは表示されなかったりする可能性がある。この場には、ユーザが、映像が乱れたり表示されなくなったりする直前でデータをカット編集することにより、記録中断点の直前までに記録された全てのデータを含むファイルを作成することができる。
次に、図4は、サルベージマーカに含まれる情報の一例を示している。サルベージマーカに含まれる情報は、管理データと保管データに区別されている。管理データには、サルベージマーカID(Salvage Marker ID)、サルベージマーカインクリメントナンバ(Salvage Marker Inc. No.)、記録日時、ネクストサルベージマーカポインタ、UMID(Unique Material ID)、および保管データヘッダが含まれる。
サルベージマーカIDは、以降の情報がサルベージマーカであることを示すための情報であり、当該サルベージマーカを検出される際に利用される。サルベージマーカインクリメントナンバは、各サルベージマーカの連続性を示すための情報であり、例えば、シリアル番号である。記録日時は、当該サルベージマーカが記録された日時を示す情報であり、ユーザが意図的に消去したデータを誤ってフルサルベージの対象としないためのものである。ただし、記録日時の代わりに、日付と時刻の一方だけを用いたり、記録されたタイミングを特定できるその他のデータを用いたりするようにしてもよい。ネクストサルベージマーカポインタは、当該サルベージマーカの次のサルベージマーカが記録されている位置を示す情報である。UMIDは、AVデータの素材を識別するための情報である。保管データヘッダは、以降の情報が保管データであることを示す情報である。
保管データは、さらに、ファイルデータとファイルシステム管理データに区別されている。ファイルデータには、プログラムメタデータ(Program Meta)、インデックスファイル追記分、クリップインフォメーション(Clip Info)、およびノンリアルタイムメタデータ(NRT Meta)が含まれる。ファイルシステム管理データには、UDFファイルエントリ(UDF FE)、UDFアロケーションディスクリプタ(UDF AD)、およびディフェクトリスト(Defect List)が含まれる。
プログラムメタデータは、当該サルベージマーカが記録される光ディスク上の年輪データを検索したり編集したりする際に用いる情報である。インデックスファイルは、光ディスクに記録されている年輪データを光ディスク全体に亘って管理するための情報である。クリップインフォメーション(Clip Info)は、年輪データに含まれるクリップ(例えば、撮影開始時から撮影終了時等、必ずしも特定されない時間に対応する映像や音声のデータ)を管理するための情報である。ノンリアルタイムメタデータ(NRT Meta)は、年輪データに含まれる映像や音声のクリップを検索したり編集したりするためのリアルタイム性が要求されない情報である。
なお、ファイルデータに含まれるプログラムメタデータ、インデックスファイル追記分、クリップインフォメーション、およびノンリアルタイムメタデータは、図5乃至図7に示すディレクトリ構造によって管理されるものである。
図5乃至図7は、光ディスクのディレクトリ構造を示している。図5に示すように、ルートディレクトリ(ROOT)1の直下にはPROAVディレクトリ2が設けられる。このPROAVディレクトリ2の下に、画像データや音声データそのものや、編集データ、その他のデータなどが、直接、またはされにディレクトリを設けて格納される。
PROAVディレクトリ2には、光ディスクに記録されている全てのデータに対するタイトルやコメントを含むファイルであるディスクメタファイル(DISCMETA.XML)3(プログラムメタデータに相当する)、光ディスクに記録されている全てのクリップおよびエディットリストを管理するための管理情報等を含むインデックスファイル(INDEX.XML)4、およびインデックスファイル(INDEX.RSV)5が設けられている。なお、インデックスファイル5は、インデックスファイル4を複製したものであり、2つのファイルを用意することにより、信頼性の向上が図られている。
さらに、PROAVディレクトリ2には、光ディスクに記録されているデータ全体に対するメタデータであり、例えば、ディスク属性、再生開始位置、またはディスク記録禁止等の情報を含むファイルであるディスクインフォメーションファイル(DISCINFO.XML)6およびディスクインフォメーションファイル(DISKINFO.RSV)7が設けられている。なお、ディスクインフォメーションファイル7は、ディスクインフォメーションファイル6を複製したものであり、2つのファイルを用意することにより、信頼性の向上が図られている。
また、PROAVディレクトリ2には、上述したファイル以外にも、クリップのデータが下位のディレクトリに設けられるクリップルートディレクトリ(CLPR)8、および、エディットリストのデータが下位のディレクトリに設けられるエディットリストルートディレクトリ(EDTR)9が設けられる。
クリップルートディレクトリ8には、光ディスクに記録されているクリップのデータが、クリップ毎に異なるディレクトリに分けて管理されており、例えば、図5の場合、3つのクリップのデータが、クリップディレクトリ(C0001)11、クリップディレクトリ(C0002)12、および、クリップディレクトリ(C0003)13の3つのディレクトリに分けられて管理されている。
また、エディットリストルートディレクトリ9には、光ディスクに記録されているエディットリスト(クリップに対して編集処理を行ったときの編集内容を示す編集情報)が、その編集処理毎に異なるディレクトリに分けて管理されており、例えば、図5の場合、4つのエディットリストが、エディットリストディレクトリ(E0001)14、エディットリストディレクトリ(E0002)15、エディットリストディレクトリ(E0003)16、およびエディットリストディレクトリ(E0004)17の4つのディレクトリに分けて管理されている。
上述したクリップルートディレクトリ8に設けられるクリップディレクトリ11の下位のディレクトリには、最初に光ディスクに記録されたクリップの各データが、図6に示されるようなファイルとして設けられて管理される。
図6の場合、クリップディレクトリ11には、このクリップを管理するファイルであるクリップインフォメーションファイル(C0001C01.SMI)21、このクリップの画像データを含むファイルである画像データファイル(C0001V01.MXF)22、それぞれ、このクリップの各チャンネルの音声データを含む8つのファイルである音声データファイル(C0001A01.MXF乃至C0001A08.MXF)23乃至30、このクリップの画像データに対応するローレゾデータ(当該画像データと同一の素材であって、かつ、当該画像データよりも低解像度であって、当該画像データよりもデータ量が少ない画像データ)を含むファイルであるローレゾデータファイル(C0001S01.MXF)31、このクリップのエッセンスデータに対応する、例えば、LTC(Linear Time Code)とフレーム番号を対応させる変換テーブル等の、リアルタイム性を要求されないメタデータであるクリップメタデータを含むファイルであるクリップメタデータファイル(C0001M01.XML)32が設けられる。
さらに、クリップディレクトリ11には、このクリップのエッセンスデータに対応する、例えばLTC等の、リアルタイム性を要求されるメタデータであるフレームメタデータを含むファイルであるフレームメタデータファイル(C0001R01.BIM)33、並びに、画像データファイル22のフレーム構造(例えば、MPEG等におけるピクチャ毎の圧縮形式に関する情報や、ファイルの先頭からのオフセットアドレス等の情報)が記述されたファイルであるピクチャポインタファイル(C0001I01.PPF)34等のファイルが設けられる。
次に、図7は、エディットリストルートディレクトリ9の下位のディレクトリにおけるファイルの構成の一例を示している。上述したエディットリストルートディレクトリ9に設けられるエディットリストディレクトリ15の下位のディレクトリには、光ディスクに記録されたクリップの各データの2回目の編集結果に関する情報であるエディットリストのデータが、図7に示されるようなファイルとして設けられ、管理される。
図7の場合、エディットリストディレクトリ15には、この編集結果(エディットリスト)を管理するファイルであるエディットリストファイル(E0002E01.SMI)41、この編集後のエッセンスデータ(編集に用いられた全クリップのエッセンスデータの内、編集後のデータとして抽出された部分)に対応するクリップメタデータ、または、そのクリップメタデータに基づいて新たに生成されたクリップメタデータを含むファイルであるエディットリスト用クリップメタデータファイル(E0002M01.XML)42が設けられる。
図4に戻る。ファイルシステム管理データのUDFファイルエントリは、当該サルベージマーカに基づいて復元されるファイルを識別するための識別情報であり、例えば、ファイル名等である。UDFアロケーションディスクリプタは、年輪データにおけるオーディオデータA、ビデオデータV等の配置を示す情報である。ディフェクトリストは、年輪データを記録していたときに欠陥が生じた位置を示す情報である。
次に、本発明を適用した記録再生装置の構成例について、図8を参照して説明する。この記録再生装置100において、スピンドルモータ112は、サーボ制御部115からのスピンドルモータ駆動信号に基づいて、光ディスク111をCLV(Constant Linear Velocity)やCAV(Constant Angular Velocity)等で回転駆動する。
記録時において、ピックアップ部113は、信号処理部116から供給される記録信号に基づきレーザ光の出力を制御して、光ディスク111に記録信号を記録する。再生時において、ピックアップ部113は、光ディスク111にレーザ光を照射し、光ディスク111からの反射光を光電変換して電流信号を生成し、RFアンプ114に供給する。なお、レーザ光の照射位置は、サーボ制御部115からピックアップ部113に供給されるサーボ信号により制御される。
RFアンプ114は、ピックアップ部113からの電流信号に基づいて、フォーカス誤差信号およびトラッキング誤差信号、並びに再生信号を生成し、トラッキング誤差信号およびフォーカス誤差信号をサーボ制御部115に供給し、再生信号を信号処理部116に供給する。
サーボ制御部115は、フォーカスサーボ動作やトラッキングサーボ動作を行う。具体的には、サーボ制御部115は、RFアンプ114からのフォーカス誤差信号やトラッキング誤差信号に基づいてフォーカスサーボ信号またはトラッキングサーボ信号を生成し、ピックアップ部13のアクチュエータ(図示せず)に供給する。またサーボ制御部115は、スピンドルモータ112を駆動するスピンドルモータ駆動信号を生成して、光ディスク111を所望の回転速度に制御するスピンドルサーボ動作を行う。
さらにサーボ制御部115は、ピックアップ部113を光ディスク111の径方向に移動させてレーザ光の照射位置を変えるスレッド制御を行う。なお、光ディスク111の信号読み出し位置の設定は、制御部120によって行われ、設定された読み出し位置から信号を読み出すことができるようにピックアップ部113の位置が制御される。
信号処理部116は、メモリコントローラ117から入力される、光ディスク111に記録すべきAVデータ、および制御部120のサルベージ生成部131より入力されるサルベージマーカを変調して記録信号を生成し、ピックアップ部113に供給する。信号処理部116はまた、RFアンプ114から入力される再生信号を復調して再生データを生成し、メモリコントローラ117に供給する。
メモリコントローラ117は、データ変換部119から入力される、光ディスク111に記録すべきAVデータを、後述するように、適宜、メモリ118に記憶させるとともに、それを読み出し、信号処理部116に供給する。メモリコントローラ117はまた、信号処理部116からの再生データに含まれるAVデータを、適宜、メモリ118に記憶するとともに、それを読み出し、データ変換部119に供給する。また、メモリコントローラ117は、信号処理部116からの再生データに含まれているサルベージマーカを、適宜、メモリ118に記憶するとともに、それを読み出し、制御部120に供給する。
データ変換部119は、信号入出力装置141から供給される、ビデオカメラ(図示せず)によって取得された映像や音声の信号、任意の記録メディア(図示せず)から再生された映像や音声の信号等を、例えば、MPEG(Moving Picture Experts Group)、JPEG(Joint Photographic Experts Group)等の方式に基づいてエンコードし、その結果得られたAVデータをメモリコントローラ117に供給する。なお、データ変換部119は、設けなくてもかまわない。
データ変換部119はまた、メモリコントローラ117から供給される、再生データに含まれているAVデータをデコードして、その結果得られた映像や音声の信号を所定のフォーマットの出力信号に変換し、信号入出力装置141に供給する。
制御部120は、サーボ制御部115、信号処理部116、メモリコントローラ117、およびデータ変換部119を制御し、記録処理、再生処理、フルサルベージ処理(サルベージマーカに基づいて、記録されなかったファイルシステムを復元する処理)、および簡易サルベージ処理(記録の処理が正常に終了されなかった後の電源投入時等において、速やかに記録可能な状態とするための処理、詳細は後述する)を実行させる。制御部120には、サルベージ生成部131、アロケーションマネージャ132、および不揮発性メモリ133が内蔵されている。
サルベージ生成部131は、記録の処理が行われているとき、図4に示された各データから構成されるサルベージマーカを生成してメモリコントローラ117に供給するとともに、簡易サルベージ処理に用いるバックアップ情報を生成して、不揮発性メモリ133に記憶させる。
アロケーションマネージャ132は、光ディスク111における各データの記録位置、再生位置等を管理している。不揮発性メモリ133は、サルベージ生成部131によって生成されたバックアップ情報を記憶する。
なお、図示は省略するが、記録再生装置100には、光ディスク111の挿入時および排出時に駆動するディスク挿入排出モータ、記録再生装置100の動作状況や種々の案内を表示する表示部、およびユーザからの操作の入力を受け付ける操作部なども備えられていてもよい。
図9は、サルベージ生成部131によって生成されるバックアップ情報の構成例を示している。バックアップ情報は、管理データと保管データに区別される。管理データには、記録日時、インデックスID(Index ID)、保管データヘッダが含まれる。記録日時は、当該バックアップ情報が記録または更新された日時を示す情報である。インデックスIDは、当該バックアップ情報が生成されたときに記録再生装置100に装着されている光ディスク111に対してフォーマットが行われたときに付与された固有情報である。
保管データには、新規アロケーション領域AD(Allocation Descriptor)、およびディフェクトリストが含まれる。新規アロケーション領域ADは、これからサルベージマーカと、オーディオデータA、ビデオデータV等の年輪データを書き込むために予約された光ディスクの空き領域の位置を示す情報であって、年輪データが一部ずつ記録される毎に上書きまたは追記される。具体的には、先ほど予約されて年輪データの書き込みが行われている領域に連続して空き領域が存在する場合、予約が延長されてその情報が上書きされ、先ほど予約されて年輪データの書き込みが行われている領域に連続して空き領域が存在しない場合、離れた位置の空き領域が予約されてその情報が追記される。ディフェクトリストは、データの欠陥位置を示す情報である。
次に、記録再生装置100による記録の処理について、図10のフローチャートおよび図11乃至図17を参照して説明する。なお、図11乃至図17は、それぞれ、光ディスク111の記録領域と、不揮発性メモリ133に記録されている情報を示している。
初期状態においては、図11に示すように、光ディスク111には空き領域が存在するものとする。このとき、不揮発性メモリ133には何も記録されていない。ステップS1において、アロケーションマネージャ132は、光ディスク111上の予め設定された論理ブロックの数を表すアロケーションユニット分の連続した空き領域を予約する。例えば、図12に示すように、領域AD#1Rを予約したと仮定する。
ステップS2において、サルベージ生成部131は、ステップS1の処理で予約された領域を示す情報を含むバックアップ情報を生成し、不揮発性メモリ133に記録する。いまの場合、図12に示すように、不揮発性メモリ133には、予約された領域を示す情報として、領域AD#1Rが記録される。
ステップS3において、制御部120は、各部を制御して光ディスク111の予約された領域に対して、サルベージマーカと所定のデータ量の年論データ(オーディオデータAやビデオデータV等、その他のデータであってもよい)を順次記録させる。ただし、この時点までに、記録すべきサルベージマーカ、および年輪データは生成されているものとする。
ステップS4において、制御部120は、サルベージマーカおよび年輪データが記録されたことにより、予約された領域に空きが無くなったか否か(換言すれば、予約された領域にまだ記録可能であるか否か)を判定する。予約された領域に空きが無くなっていない(予約された領域にまだ記録可能である)と判定された場合、ステップS3に戻り、継続して光ディスク111の予約された領域に対するサルベージマーカ、および年輪データの記録が行われる。
そして、例えば、図13に示すように、予約された領域AD#1Rに、サルベージマーカ、および年輪データが記録された場合、ステップS4において、予約された領域に空きが無くなった(予約された領域にはこれ以上記録不可能である)と判定されて、処理はステップS5に進む。ステップS5において、アロケーションマネージャ132は、ステップS1の処理で予約した領域に連続して空き領域が残っているか否かに基づき、予約した領域を拡大可能か否かを判定する。例えば、図13に示すように、予約された領域AD#1Rに連続して空き領域が残っている場合、予約した領域を拡大可能であると判定されて、処理はステップS6に進む。
ステップS6において、アロケーションマネージャ132は、図14に示すように、ステップS1の処理で予約した領域AD#1Rを所定の分だけ拡大して再予約する。ステップS7において、サルベージ生成部131は、ステップS2の処理で不揮発性メモリ133に記録した、予約された領域を示す情報AD#1Rを含むバックアップ情報を、ステップS6の処理で拡大された、予約された領域を示す情報AD#1R'に更新する。この後、処理はステップS3に戻り、それ以降の処理が行われる。
その後、例えば、図16に示すように、予約された領域AD#1R'に対するサルベージマーカ、および年輪データの記録が進んで空きが無くなった場合、ステップS5において、予約した領域AD#1R'に連続して空き領域が残っていないと判定されて、処理はステップS1に戻る。そして、ステップS1において、新たにアロケーションユニット分の連続した空き領域が検索されて予約され、ステップS2において、ステップS1の処理で予約された領域を示す情報AD#2Rが、不揮発性メモリ133のバックアップ情報に追記される。このとき、不揮発性メモリ133のバックアップ情報には、予約された領域を示す情報AD#1R',AD#2Rが記録されていることになる。
これ以降、記録すべき全ての年輪データの記録が終了するまで、上述した処理が繰り返されることになる。そして、記録すべき全ての年輪データの記録が終了した場合、記録された年輪データに対応して、光ディスク111上のファイルシステムが更新されることになる。以上、記録の処理の説明を終了する。
なお、例えば、図17に示すように、予約された領域AD#2Rに対して、年輪データの記録が行われている最中に電源遮断等が発生した場合、電源回復時において、不揮発性メモリ133に保持されているバックアップ情報に基づき、簡易サルベージ処理が行われ、領域AD#1R',AD#2Rに記録されているデータが保護されて、速やかに記録可能な状態に推移される。
また、フルサルベージ処理によって、記録されている各サルベージマーカに基づき、領域AD#1A乃至AD#6Aに記録されているオーディオデータA、および領域AD#1V乃至AD#6Vに記録されているビデオデータVに対応するファイルシステムが復元されて、領域AD#1A乃至AD#6Aに記録されているオーディオデータA、および領域AD#1V乃至AD#6Vに記録されているビデオデータVが再生可能な状態とされる。
次に、年輪データの記録が行われている最中に記録再生装置100の電源遮断等が発生し、図17に示されたような状態で記録の処理が中断された光ディスク111(このような簡易サルベージ処理およびフルサルベージ処理が必要な状態の光ディスク111を、以下、光ディスク#0と記述する)の対処について、図18を参照して説明する。
記録再生装置100の電源遮断等の発生によって光ディスク#0となってしまった後、光ディスク#0が装着されている状態で電源が復旧された場合(ステップS11)、簡易サルベージ処理が行われる(ステップS14)。この簡易サルベージ処理により、記録が中断される直前までに記録されていたデータが、上書き等によって消去されることから保護される。そして、この後の処理、具体的には、直ちに記録を開始する処理(ステップS16)、フルサルベージ実行処理(ステップS17)、光ディスク#0に記録されているデータをオールクリアする処理(ステップS18)、電源遮断等が発生したときに記録されていた一連のファイルからなるクリップだけをクリアする処理(ステップS19)、または記録再生装置100から光ディスク#0を取り出す処理(ステップS20)のうちの1つがユーザによって選択される(ステップS15)。
また、記録再生装置100の電源遮断等の発生によって光ディスク#0となってしまった後、電源が遮断されている最中に光ディスク#0が取り出され(ステップS12)、その後、記録再生装置100の電源が回復された後に光ディスク#0が装着された場合(ステップS13)、簡易サルベージ処理が行われる(ステップS14)。この簡易サルベージ処理により、記録が中断される直前までに記録されていたデータが、上書き等によって消去されることから保護される。そして、この後の処理がユーザによって選択される(ステップS15)。
ステップS15におけるユーザの選択に従い、直ちに記録を開始する処理(ステップS16)が行われた場合、光ディスク#0は、簡易サルベージ処理済みであって、フルサルベージ処理が行われていない状態となる。この状態の光ディスク111を、以下、光ディスク#1と記述する。
ステップS15におけるユーザの選択に従い、フルサルベージ処理(ステップS17)が行われた場合、光ディスク#0は、記録されている全てのデータが再生可能な正常な状態となる。この状態の光ディスク111を、以下、光ディスク#2と記述する。
ステップS15におけるユーザの選択に従い、光ディスク#0に記録されているデータをオールクリア処理(ステップS18)が行われた場合、光ディスク#0は、記録されている全てのデータが消去されて、データを記録可能な正常な状態となる。この状態の光ディスク111を、以下、光ディスク#3と記述する。
ステップS15におけるユーザの選択に従い、電源遮断等が発生したときに記録されていた一連のファイルからなるクリップだけをクリアする処理(ステップS19)が行われた場合、光ディスク#0は、電源遮断等が発生したときの一連の記録が行われる前の正常な状態となる。この状態の光ディスク111を、以下、光ディスク#4と記述する。
なお、クリップをクリアする処理は、光ディスク111のファイルシステムを、クリップを構成する各ファイルに関する情報(ファイルを識別するための情報と記録位置)が消去された状態に更新することによって行われる。
ステップS15におけるユーザの選択に従い、記録再生装置100から光ディスク#0を取り出す処理(ステップS20)が行われた場合、光ディスク#0は、簡易サルベージ処理済みであって、フルサルベージ処理が行われていない状態となる。この状態の光ディスク111を、以下、光ディスク#5と記述する。
次に、フルサルベージ処理が行われていない光ディスク#1,#5の対処について、図19を参照して説明する。電源がオンとされている記録再生装置100に光ディスク#1,#5のいずれかが装着された場合、あるいは、光ディスク#1,#5のいずれかが装着された状態で記録再生装置100の電源がオンとされた場合(ステップS31)、この後の処理、具体的には、フルサルベージ処理(ステップS33)、光ディスク#1または#5に記録されているデータをオールクリアする処理(ステップS34)、電源遮断等に記録が行われていたクリップだけをクリアする処理(ステップS35)、または記録再生装置100から光ディスク#1または#5を取り出す処理(ステップS36)のうちの1つがユーザによって選択される(ステップS32)。
ステップS32におけるユーザの選択に従い、フルサルベージ処理(ステップS33)が行われた場合、光ディスク#1または#5は、記録されている、フルサルベージが行われたデータが再生可能な光ディスク#2となる。
ステップS32におけるユーザの選択に従い、光ディスク#1または#5に記録されているデータをオールクリアする処理(ステップS34)が行われた場合、光ディスク#1または#5は、記録されている全てのデータが消去されて、データを記録可能な光ディスク#3となる。
ステップS32におけるユーザの選択に従い、電源遮断等に記録が行われていたクリップ(所定のデータ量の年論データ)だけをクリアする処理(ステップS35)が行われた場合、光ディスク#1または#5は、電源遮断等が発生したときの一連の記録が行われる前の光ディスク#4となる。
ステップS32におけるユーザの選択に従い、記録再生装置100から光ディスク#1または#5を取り出す処理(ステップS36)が行われた場合、光ディスク#1または#5は、そのまま取り出されることになる。
次に、本発明を適用した記録再生装置100による、サルベージ実行判定処理について、図20のフローチャートを参照して説明する。このサルベージ判定実行処理は、光ディスク111が装着された状態で記録再生装置100の電力が復旧してオンとされたとき、または記録再生装置100の電力が復旧し、オンとされている状態で光ディスク111が装着されたときに開始することができる。
ステップS41において、制御部120は、各部を制御して、光ディスク111に記録されているファイルシステムであるUDFを取得し、取得したUDFのLVIDを参照する。ここで、LVIDは、光ディスク111に記録されたファイルが正常にクローズされているか否かを示すフラグである。ステップS42において、制御部120は、LVIDにセットされているのが、オープンフラグであるか、またはクローズフラグであるかを判定する。LVIDにセットされているのがオープンフラグであると判定された場合、処理はステップS43に進む。
ステップS43において、制御部120は、不揮発性メモリ133にバックアップ情報が記録されていて、かつ、バックアップ情報に含まれるインデックスIDと装着されている光ディスク111に記録されている固有のインデックスIDとが一致するか否かを判定する。両者が一致すると判定された場合、装着されている光ディスク111は簡易サルベージ処理とフルサルベージ処理が必要な光ディスク#0であると判断されて、処理はステップS44に進む。ステップS44において、この光ディスク111に対して簡易サルベージ処理が行われる。
ステップS44における簡易サルベージ処理について、図21のフローチャートを参照して説明する。
ステップS61において、制御部120は、光ディスク111から取得したファイルシステムから、簡易サルベージ処理済のファイルのリストを取得する。なお、簡易サルベージ処理済のファイルに対しては、当該ファイルを識別可能な識別情報であって、かつ簡易サルベージ処理済であることが判断できる識別情報(例えば、簡易サルベージ処理済であることを示す文字列とシリアル番号とから構成されるファイル名)が付与されているものとする。従って、ステップS61では、ファイルシステムから、簡易サルベージ処理済であることが判断できる識別情報が付与されているファイルが検索され、そのリストが生成される。
ステップS62において、制御部120は、ステップS61の処理で取得したリストには存在していない、簡易サルベージ処理済であることが判断できる識別情報を、所定のルールに則って生成し(例えば、上述したように、簡易サルベージ処理済であることを示す文字列とシリアル番号とから構成される識別情報を生成し)、生成した識別情報が付与されたファイルを、不揮発性メモリ133のバックアップ情報に含まれる新規アロケーション領域ADによって示される領域に記録されているデータを中身として生成する。具体的には、生成したファイルに対応する情報(ステップS62で生成した識別情報と、不揮発性メモリ133のバックアップ情報に含まれる新規アロケーション領域ADによって示される領域)を、読み出しているファイルシステムに記録することにより、読み出しているファイルシステムを更新する。
ステップS63において、制御部120は、各部を制御して、ステップS62の処理で更新したファイルシステムを光ディスク111に記録させる。ステップS64において、制御部120は、不揮発性メモリ133に記録されているバックアップ情報を消去する。
ここまでの処理により、光ディスク111に記録されてはいるもののファイルシステムには登録されていなかったデータが、簡易サルベージ処理済であることが判断できる識別情報(ファイル名等)を付与されてファイルシステムに登録されるので、この後、新たなファイルが光ディスク111に記録されたとしても、とりあえず、当該データが上書き等によって消去されることから保護される。以上で、簡易サルベージ処理の説明を終了する。
図20に戻る。ステップS45において、制御部120は、各部を制御して、光ディスク111に記録されているファイルシステムであるUDFのLVIDに、クローズフラグをセットする。ステップS46において、制御部120は、フルサルベージ処理を実行するか否かを、図示せぬユーザインタフェースを用いてユーザに選択させ、その選択結果を検出する。ユーザにより、フルサルベージ処理を実行することが選択された場合、処理はステップS47に進み、簡易サルベージ後のフルサルベージ処理が行われる。
ステップS47における簡易サルベージ後のフルサルベージ処理について、図22のフローチャートを参照して説明する。ステップS71において、制御部120は、各部を制御して、光ディスク111に記録されているファイルシステムであるUDFを取得し、簡易サルベージ済であることを示す識別情報が付与されているファイル(すなわち、フルサルベージされていないファイル)が存在するか否かを判定する。当該ファイルが存在すると判定された場合、処理はステップS72に進む。ステップS72において、制御部120は、ステップS71の処理で存在すると判定した、簡易サルベージ済であることを示す識別情報が付与されているファイルを1つ選択する。
ステップS73において、制御部120は、ステップS72の処理で選択したファイルのアロケーション領域内で先頭に出現するサルベージマーカを検出し、検出したサルベージマーカに基づき、ステップS74において、ステップS72の処理で選択したファイルのアロケーション領域内に含まれる年輪データの復旧処理を行う。
ステップS74の処理について、図23のフローチャートを参照して説明する。ステップS81において、制御部120は、最後に検出したサルベージマーカに含まれるネクストサルベージマーカポインタを取得する。なお、当該データ復旧処理の開始当初において、図22のステップS73で検出されたサルベージマーカに含まれるネクストサルベージマーカポインタを取得する。ステップS82において、制御部120は、ステップS81で取得したネクストサルベージマーカポインタに基づいて、サーボ制御部115を制御し、次のサルベージマーカが記録されている記録位置からデータを読み出す。
ステップS83において、制御部120は、後述するステップS86の処理で1ずつインクリメントされる変数nを0に初期化する。ステップS84において、制御部120は、ステップS82で読み出したデータがサルベージマーカであるか否かを、サルベージマーカIDの有無に基づいて判定し、ステップS82で読み出したデータがサルベージマーカではない場合(サルベージマーカIDが検出されなかった場合)、処理はステップS85に進む。
ステップS85において、制御部120は、変数nが、予め設定された許容欠陥数Nより小さいか否かを判定し、変数nが、予め設定された許容欠陥数Nより小さい場合、ステップS86に進み、変数nを1だけインクリメントする。そして、ステップS87において、制御部120は、サーボ制御部115を制御して、光ディスク111より、最後に読み出したセグメントの直後に位置するセグメントのデータを読み出す。その後、処理はステップS84に戻り、ステップS84以降の処理が繰り返される。なお、この場合、ステップS84において、制御部120は、ステップS87で光ディスク111より読み出されたデータがサルベージマーカであるか否かを判定する。
ステップS85に戻って、制御部120が、変数nが、予め設定された許容欠陥数N以上でると判定した場合、処理はステップS90に進む。
ところで、光ディスク111にデータを記録する際、電力遮断等の理由により、データが記録できない領域が生じることがある。このような場合、予めサルベージマーカに記録されたネクストサルベージマーカポインタと、実際に次のサルベージマーカが記録される位置は一致しない。このことを利用して、上記したようにして、ステップS84乃至ステップS87の処理を繰り返し実行して、ステップS81で取得したネクストサルベージマーカポインタ(次のサルベージマーカの予定記録位置)より後の所定の区間(セグメント)も含めて、サルベージマーカを検索することにより、次のサルベージマーカの予定記録位置と実際の記録位置が一致しない場合でも、高確率でサルベージマーカを検出することが可能となる。
ステップS84において、制御部120が、ステップS82(またはステップS87)で読み出されたデータがサルベージマーカであると判定した場合(読み出されたデータにサルベージマーカIDが含まれていると判定した場合)、処理はステップS88に進む。
ステップS88において、制御部120は、読み出されたサルベージマーカに含まれている情報が、それ以前に読み出されたサルベージマーカに含まれる情報と整合性があるか否かを判定する。
ステップS88の処理について、以下、具体的に説明する。一連の記録処理において光ディスク111に記録される各サルベージマーカは、それぞれに含まれている、ファイルを識別するための識別情報であるUDFファイルエントリが同一である。また、それぞれに含まれているネクストサルベージマーカポインタは、記録順が前後するサルベージマーカ間では所定の規則(例えば、1ずつインクリメントされるという規則)に従う。よって、ステップS88において、制御部120は、まず、ステップS82(またはステップS87)で読み出されたサルベージマーカに含まれるUDFファイルエントリと、それより1つ前に読み出されたサルベージマーカに含まれるUDFファイルエントリとが同一であるか否かを判定し、同一ではない場合、ステップS82(またはステップS87)で読み出されたサルベージマーカと、それより1つ前に読み出されたサルベージマーカには整合性がないと判定する。
また、ステップS82(またはステップS87)で読み出されたサルベージマーカに含まれるUDFファイルエントリと、それより1つ前に読み出されたサルベージマーカに含まれるUDFファイルエントリとが同一であった場合、制御部120は、次に、ステップS82(またはステップS87)で読み出されたサルベージマーカに含まれるネクストサルベージマーカポインタと、それより1つ前に読み出されたサルベージマーカに含まれるネクストサルベージマーカポインタとが、予め設定された所定の規則(例えば、1ずつインクリメントされるという規則)に従っているか否かを判定し、予め設定された所定の規則に従っている場合、ステップS82(またはステップS87)で読み出されたサルベージマーカと、それより1つ前に読み出されたサルベージマーカには整合性がないと判定する。
また、ステップS82(またはステップS87)で読み出されたサルベージマーカに含まれるネクストサルベージマーカポインタと、それより1つ前に読み出されたサルベージマーカに含まれるネクストサルベージマーカポインタとが、予め設定された所定の規則に従っていると判定した場合、制御部120は、ステップS82(またはステップS87)で読み出されたサルベージマーカと、それより1つ前に読み出されたサルベージマーカには整合性があると判定する。
制御部120は、以上のようにして、ステップS88の処理において、ステップS82(またはステップS87)で読み出されたサルベージマーカと、それより1つ前に読み出されたサルベージマーカに整合性があるか否かを判定する。そして、ステップS88の処理において、ステップS82(またはステップS87)で読み出されたサルベージマーカと、それより1つ前に読み出されたサルベージマーカに整合性があると判定した場合、処理はステップS89に進む。
ステップS89において、制御部120は、ステップS82(またはステップS87)で光ディスク111より読み出されたサルベージマーカを、メモリコントローラ117に供給し、メモリ118に記憶させる。その後、処理はステップS81に戻り、ステップS81以降の処理が繰り返される。なお、ステップS89の後に実行されるステップS81においては、制御部120は、ステップS89でメモリ118に記憶させたサルベージマーカよりネクストサルベージマーカポインタを取得する。
ステップS88において、制御部120が、ステップS82(またはステップS87)で読み出されたサルベージマーカと、それより1つ前に読み出されたサルベージマーカに整合性がないと判定した場合、処理はステップS90に進む。ステップS90において、制御部120は、ステップS89の処理により、それまでにメモリ118に記憶されたサルベージマーカに基づいて、記録処理が中断され、ファイル化されなかった年輪データを1つのファイルとして、光ディスク111のファイルシステムに、ファイルを識別するための識別情報に記録位置を対応付けて登録する。
このようにして1つの新規のファイルとしてファイルシステムに登録することにより、記録処理が正常に完了せず、読み出すことができなかった年輪データを、読み出すことができるようになる。以上で、データ復旧処理の説明を終了する。
図22に戻る。ステップS75において、制御部120は、ステップS72の処理で選択したファイルを、光ディスク111から消去する。具体的には、ファイルシステムから、ステップS72の処理で選択したファイルに対応する情報(識別情報と記録位置)を消去する。
この後、処理はステップS71に戻り、それ以降の処理が繰り返される。そして、ステップS71において、簡易サルベージ済であることを示す識別情報が付与されているファイルが存在しないと判定された場合、簡易サルベージ後のフルサルベージ処理が終了される。そして、サルベージ実行判定処理も終了される。これにより、当該光ディスク111は、記録再生可能な光ディスク#2とされたことになる。
図20に戻る。ステップS46において、ユーザにより、フルサルベージ処理を実行しないことが選択された場合、サルベージ実行判定処理は終了される。これにより、当該光ディスク111は、フルサルベージ処理が必要であって、記録可能な光ディスク#1とされたことになる。
また、ステップS42において、LVIDにセットされているのがクローズフラグであると判定された場合、処理はステップS48に進む。ステップS48において、制御部120は、各部を制御して、光ディスク111に記録されているファイルシステムであるUDFを取得し、簡易サルベージ済であることを示す識別情報が付与されているファイルが存在するか否かを判定する。当該ファイルが存在すると判定された場合、処理はステップS46に進み、上述した説明と同様に、それ以降の処理が行われる。なお、ステップS48において、光ディスク111からUDFを取得するのではなく、既に実行済のステップS41において、取得したUDFを用いるようにしてもよい。
反対に、ステップS48において、UDFを参照することによって、簡易サルベージ済であることを示す識別情報が付与されているファイルは存在しないと判定された場合、サルベージ実行判定処理は終了される。これにより、当該光ディスク111は、記録再生可能な光ディスク#2とされたことになる。
ステップS43において、不揮発性メモリ133にバックアップ情報が記録されていて、かつ、バックアップ情報に含まれるインデックスIDと、装着されている光ディスク111に記録されている固有のインデックスIDとが一致するか否かを判定する。例えば、光ディスク111が換装されていたりして両者が一致しないと判定された場合、装着されている光ディスク111に対して簡易サルベージ処理を行うことは不可能であると判断されて、処理はステップS49に進む。
ステップS49において、制御部120は、フルサルベージ処理を実行するか否かを、図示せぬユーザインタフェースを用いてユーザに選択させ、その選択結果を検出する。ユーザにより、フルサルベージ処理を実行することが選択された場合、処理はステップS50に進み、簡易サルベージ不可能な場合におけるフルサルベージ処理が行われる。ステップS50における簡易サルベージ不可能な場合におけるフルサルベージ処理について、図24のフローチャートを参照して説明する。
ステップS101において、アロケーションマネージャ132は、光ディスク111上に存在している、記録が中断された年輪データ等が記録されている可能性がある連続空き領域を予約する。ステップS102において、制御部120は、ステップS101の処理で予約された領域内で、先頭に出現するサルベージマーカを検出する。ステップS101において、制御部120は、ステップS102の処理で検出したサルベージマーカの記録日時が、UDFの更新日時よりも新しいか否かを判定する。なお、UDFの更新日時は、UDFそのものに記録されている。サルベージマーカの記録日時が、UDFの更新日時よりも新しいと判定された場合、サルベージマーカが記録された後に光ディスク111のUDFが更新されていないことになり、これは、すなわち、当該サルベージマーカが記録されたときの記録の処理が正常に終了していないことを意味するので、処理はステップS104に進み、データの復旧処理が行われる。なお、ステップS104の処理は、上述した図22のステップS74の処理と同様であるので、その説明は省略する。
この後、当該光ディスク111上に、過去に生成された簡易サルベージ済のファイルが存在する可能性があるので、ステップS105の処理として、図22を参照して上述した簡易サルベージ後のフルサルベージ処理が行われる。
なお、当該光ディスク111上に、過去に生成された簡易サルベージ済のファイルが存在し得る状況とは、図22のフローチャートを参照して上述した簡易サルベージ後のフルサルベージ処理が過去に実行されて、そのうちのステップS75の処理が終了する前に電力遮断等が発生した場合や、図18に示された光ディスク#1の状態の光ディスク111に対して記録が行われている最中に電力遮断等が発生し、電源オフの状態で当該光ディスク111が取り出され、その後、電源オンとされたときに他の光ディスクを着脱し、その後当該光ディスク111が装着された場合等である。
ステップS103において、ステップS102の処理で検出したサルベージマーカの記録日時が、UDFの更新日時よりも新しくないと判定された場合、ステップS104はスキップされ、処理はステップS105に進むことになる。以上で、簡易サルベージ不可能な場合におけるフルサルベージ処理の説明を終了する。
図20に戻る。ステップS51において、制御部120は、読み出しているUDFのLVIDにクローズフラグをセットし、LVIDにクローズフラグをセットしたUDFを用いて、光ディスク111に記録されているUDFを更新する。以上でサルベージ実行判定処理は終了される。これにより、当該光ディスク111は、記録再生可能な光ディスク#2の状態とされたことになる。
なお、ステップS49において、ユーザにより、フルサルベージ処理を実行しないことが選択された場合、処理はステップS50およびS51はスキップされ、サルベージ実行判定処理は終了される。この場合、当該光ディスク111に対しては、簡易サルベージ処理およびフルサルベージ処理が行われていないので、当該光ディスク111は、サルベージ実行判定処理が開始されたときと同じ状態となっている。
以上説明したように、本発明を適用した記録再生装置によるサルベージ実行判定処理によれば、電力遮断等によって、データの記録の処理が正常に終了されなかった光ディスク111に対して、電力が復旧されたときに、簡易サルベージ処理が行われるので、電力遮断等が発生するまでに記録されていたデータを保護しつつ、速やかに記録を開始することができる。
なお、以上の説明においては、年輪データとして、オーディオデータAおよびビデオデータVを光ディスク111に記録しているが、年輪データとして記録するデータは、オーディオデータAおよびビデオデータV以外のデータであってもよい。
また、本発明は、光ディスク111に対して年輪データを記録する場合のみならず、単に、データをファイル単位で記録する場合にも適用することができる。
また、本実施の形態においては、情報記録媒体として光ディスクを用いているが、ファイルシステムを用いてファイルが管理される光ディスク以外の情報記録媒体を用いるようにしてもよい。
ところで、上述した一連の処理は、ハードウェアにより実現させることもできるが、ソフトウェアにより実現させることもできる。一連の処理をソフトウェアにより実現する場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムがコンピュータにインストールされ、そのプログラムがコンピュータで実行されることより、上述した記録再生装置100が機能的に実現される。
記録再生装置100が機能的に実現されるコンピュータは、CPU(Central Processing Unit)を内蔵している。このコンピュータに記録再生装置100としての機能を実行させるプログラムは、例えば、磁気ディスク、光ディスク、半導体メモリ等に格納された状態でコンピュータに供給されて、ハードディスク等にインストールされている。インストールされているプログラムは、ユーザからのコマンドに対応するCPUの指令によって、RAMにロードされて実行される。
なお、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、記載された順序に従って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
光ディスクに対する年輪データ(AVデータ)の記録の概要を示す図である。 光ディスクに記録されるサルベージマーカ、および年論データの記録順の一例を示す図である。 光ディスクに対する年輪データの記録が中断された状態を示す図である。 サルベージマーカに含まれる情報の一例を示す図である。 サルベージマーカに含まれるファイルデータのディレクトリ構造を示す図である。 サルベージマーカに含まれるファイルデータのディレクトリ構造を示す図である。 サルベージマーカに含まれるファイルデータのディレクトリ構造を示す図である。 本発明を適用した記録再生装置の構成例を示すブロック図である。 バックアップ情報に含まれる情報の一例を示す図である。 図8の記録再生装置による記録の処理を説明するフローチャートである。 図8の記録再生装置による記録の処理を説明するための図である。 図8の記録再生装置による記録の処理を説明するための図である。 図8の記録再生装置による記録の処理を説明するための図である。 図8の記録再生装置による記録の処理を説明するための図である。 図8の記録再生装置による記録の処理を説明するための図である。 図8の記録再生装置による記録の処理を説明するための図である。 図8の記録再生装置による記録の処理を説明するための図である。 記録の処理が中断された光ディスクに対する対処について説明する図である。 記録の処理が中断された光ディスクに対する対処について説明する図である。 図8の記録再生装置によるサルベージ実行判定処理を説明するフローチャートである。 図20のステップS44における処理を説明するフローチャートである。 図20のステップS47における処理を説明するフローチャートである。 図22のステップS74における処理を説明するフローチャートである。 図20のステップS50における処理を説明するフローチャートである。
符号の説明
100 記録再生装置, 111 光ディスク, 120 制御部, 131 サルベージマーカ生成部, 132 アロケーションマネージャ, 133 バックアップメモリ

Claims (9)

  1. データをファイルとして情報記録媒体に記録させるとともに、前記ファイルを識別するための識別情報と前記ファイルの前記情報記録媒体上の記録位置との対応関係を示すファイルシステムも前記情報記録媒体に記録させる制御を書き込み手段に対して行う記録制御装置において、
    前記情報記録媒体に対して書き込みを制御する書き込み制御手段と、
    前記書き込み手段によって書き込みを行うための、前記情報記録媒体上の空き領域を予約する予約手段と、
    前記予約手段によって予約された前記情報記録媒体上の空き領域を示す予約領域情報を保持する保持手段と、
    前記書き込み手段による書き込みが正常に終了したか否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段によって、前記書き込み手段による書き込みが正常に終了しなかったと判定された場合、前記保持手段によって保持された前記予約領域情報に対応する前記情報記録媒体上の領域を占有するファイルを生成するための制御を行う生成制御手段と
    を含記録制御装置。
  2. 前記生成制御手段は、
    前記判定手段によって、前記書き込み手段による書き込みが正常に終了しなかったと判定された場合、前記保持手段によって保持された前記予約領域情報に対応する前記情報記録媒体上の領域に書き込まれているデータを中身とする前記ファイルの識別情報を発生する発生手段と、
    前記情報記録媒体に書き込まれている前記ファイルシステムに、前記発生手段によって発生された前記ファイルの識別情報と前記情報記録媒体上の記録位置とを登録する登録手段とを含
    請求項1に記載の記録制御装置。
  3. 前記判定手段は、前記情報記録媒体が装着された状態で電源がオンとされた場合、または、電源がオンとされている状態で前記情報記録媒体が装着された場合の少なくとも一方において、前記書き込み手段による書き込みが正常に終了したか否かを判定する
    求項1に記載の記録制御装置。
  4. 前記判定手段は、前記書き込み手段によって前記ファイルが前記情報記録媒体に書き込まれ、書き込まれた前記ファイルに対応して前記ファイルシステムが更新されているか否かに基づき、前記書き込み手段による書き込みが正常に終了したか否かを判定する
    求項1に記載の記録制御装置。
  5. 前記判定手段は、前記ファイルシステムに記録されている、データの記録がクローズされているか否かを示すフラグに基づいて、前記書き込み手段による書き込みが正常に終了したか否かを判定する
    求項1に記載の記録制御装置。
  6. 前記書き込み制御手段は、前記予約手段によって予約された前記空き領域に所定の量の前記データを書き込む毎に、書き込んだ前記データに対応して前記ファイルシステムを更新するための情報も書き込ませる
    求項1に記載の記録制御装置。
  7. データをファイルとして情報記録媒体に記録させるとともに、前記ファイルを識別するための識別情報と前記ファイルの前記情報記録媒体上の記録位置との対応関係を示すファイルシステムも前記情報記録媒体に記録させる制御を書き込み手段に対して行う記録制御装置の記録制御方法において、
    前記情報記録媒体に対して書き込みを制御する書き込み制御ステップと、
    前記書き込み手段によって書き込みを行うための、前記情報記録媒体上の空き領域を予約する予約ステップと、
    前記予約ステップの処理で予約された前記情報記録媒体上の空き領域を示す予約領域情報を保持する保持ステップと、
    前記書き込み手段による書き込みが正常に終了したか否かを判定する判定ステップと、
    前記判定ステップの処理で、前記書き込み手段による書き込みが正常に終了しなかったと判定された場合、前記保持ステップの処理で保持された前記予約領域情報に対応する前記情報記録媒体上の領域を占有するファイルを生成するための制御を行う生成制御ステップと
    を含記録制御方法。
  8. データをファイルとして情報記録媒体に記録させるとともに、前記ファイルを識別するための識別情報と前記ファイルの前記情報記録媒体上の記録位置との対応関係を示すファイルシステムも前記情報記録媒体に記録させる制御を書き込み手段に対して行う記録制御装置の制御用のプログラムであって、
    前記情報記録媒体に対して書き込みを制御する書き込み制御ステップと、
    前記書き込み手段によって書き込みを行うための、前記情報記録媒体上の空き領域を予約する予約ステップと、
    前記予約ステップの処理で予約された前記情報記録媒体上の空き領域を示す予約領域情報を保持する保持ステップと、
    前記書き込み手段による書き込みが正常に終了したか否かを判定する判定ステップと、
    前記判定ステップの処理で、前記書き込み手段による書き込みが正常に終了しなかったと判定された場合、前記保持ステップの処理で保持された前記予約領域情報に対応する前記情報記録媒体上の領域を占有するファイルを生成するための制御を行う生成制御ステップと
    を含む処理を記録制御装置のコンピュータに実行させるプログラムが記録されている記録媒体。
  9. データをファイルとして情報記録媒体に記録させるとともに、前記ファイルを識別するための識別情報と前記ファイルの前記情報記録媒体上の記録位置との対応関係を示すファイルシステムも前記情報記録媒体に記録させる制御を書き込み手段に対して行う記録制御装置の制御用のプログラムであって、
    前記情報記録媒体に対して書き込みを制御する書き込み制御ステップと、
    前記書き込み手段によって書き込みを行うための、前記情報記録媒体上の空き領域を予約する予約ステップと、
    前記予約ステップの処理で予約された前記情報記録媒体上の空き領域を示す予約領域情報を保持する保持ステップと、
    前記書き込み手段による書き込みが正常に終了したか否かを判定する判定ステップと、
    前記判定ステップの処理で、前記書き込み手段による書き込みが正常に終了しなかったと判定された場合、前記保持ステップの処理で保持された前記予約領域情報に対応する前記情報記録媒体上の領域を占有するファイルを生成するための制御を行う生成制御ステップと
    を含む処理を記録制御装置のコンピュータに実行させプログラム。
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