JP4140496B2 - 消音装置 - Google Patents

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Description

本発明は、自動車等の吸気騒音を抑制する消音装置に関する。
吸気通路は、外気とエンジンの燃焼室との間を連通している。吸気通路には、吸気騒音を抑制するために、レゾネータやサイドブランチなどの消音器が取り付けられている。このうち、レゾネータは、比較的広い周波数域の音の音圧レベルを低下させるのに有効である。
これに対し、サイドブランチの音圧レベル低下幅は比較的大きい。サイドブランチは、比較的狭い周波数域の音の音圧レベルを低下させるには有効である。したがって、サイドブランチにより広周波数域の音の音圧レベルを低下させるには、抑制対象となる周波数域が異なる複数のサイドブランチを並置する必要がある。
特許文献1、2には、二つのサイドブランチ部を持つ消音装置が紹介されている。図7に、これらの文献に記載された消音装置の概略図を示す。図に示すように、消音装置100は、蛇行するバイパス通路101を備えている。バイパス通路101は、吸気通路102に分岐接続されている。バイパス通路101の中間部には、半透過仕切ブロック103が配置されている。この半透過仕切ブロック103により、バイパス通路101は、二つのサイドブランチ部104、105に区画されている。サイドブランチ部104、105は、各々、管内の共鳴により音の音圧レベルを低下させている。すなわち、音と管内の気柱振動とを共鳴させると空気振動が発生する。このとき、空気の粘性は空気振動の抵抗となり、この粘性抵抗により熱が発生する。このように、サイドブランチ部104、105は、抑制対象となる周波数域の音(以下、「抑制対象音」と称する)のエネルギーを、共鳴により熱に変換して、音圧レベルを低下させている。
サイドブランチ部104、105の路長は、それぞれ抑制対象音の波長の1/4の長さに設定されている。路長の異なるサイドブランチ部104、105を配置することにより、二つの抑制対象音のみならず、これら二つの抑制対象音の間の周波数域の音の音圧レベルまでも低下させることができる。
実開昭64−41664号公報 実開平2−1461号公報
しかしながら、抑制対象音の異なるサイドブランチ部104、105は、半透過仕切ブロック103のみにより仕切られている。半透過仕切ブロック103の表面側と背面側とでは、それぞれ共鳴周波数が異なる。したがって、半透過仕切ブロック103を音が透過することにより、サイドブランチ部104、105の共鳴が互いに干渉してしまう。干渉する分、それぞれのサイドブランチ部104、105の騒音抑制効果は小さくなる。また、干渉により、新たな異音が発生するおそれがある。
本発明の消音装置は、上記課題に鑑みて完成されたものである。したがって、本発明は、サイドブランチ部の共鳴の干渉を抑制できる消音装置を提供することを目的とする。
(1)上記課題を解決するため、本発明の消音装置は、外気から燃焼室に吸気を導入する吸気通路を区画する通路壁に配置される消音装置であって、一端が前記吸気通路に分岐接続される分岐通路を内部に区画する複数のサイドブランチ部と、表面が各々の該分岐通路の他端を覆う通気性弾性部材と、該通気性弾性部材の全ての背面同士を連通する連通室を内部に区画する連通ハウジングと、を備えてなることを特徴とする。
つまり、本発明の消音装置は、通気性弾性部材の背面側に連通ハウジングを配置するものである。連通ハウジング内には、連通室が区画されている。各々の通気性弾性部材の背面は、この連通室に表出している。すなわち、連通室を介して、各々の通気性弾性部材の背面同士が連通している。
従来の消音装置100の場合、単一の半透過仕切ブロック103は二つのサイドブランチ部104、105兼用であった。これに対し、本発明の消音装置の通気性弾性部材とサイドブランチ部とは、一対一に対応している。また、通気性弾性部材同士は、連通室を介して連通している。任意のサイドブランチ部の分岐通路内にて発生する共鳴は、通気性弾性部材の振動を介して、連通室に伝達される。しかしながら、連通室内において共鳴は減衰される。したがって、この共鳴が他の通気性弾性部材に及ぼす影響は小さくなる。このように、本発明の消音装置によると、連通室によりサイドブランチ部の共鳴の干渉が抑制される。したがって、各々のサイドブランチ部は、それぞれの抑制対象音の音圧レベルを充分に低下させることができる。このため、本発明の消音装置によると騒音抑制効果が高くなる。
また、本発明の消音装置の通気性弾性部材は、サイドブランチ部の分岐通路内の音の圧力により振動する程度の弾性を有している。すなわち、通気性弾性部材は自励により振動する。この通気性弾性部材自身の自励振動により、サイドブランチ部内の共鳴の振幅が増幅される。したがって、音圧レベルの低下幅が大きくなる。このように、本発明の消音装置によると、通気性弾性部材の自励振動による騒音抑制効果も得ることができる。
さらに、本発明の消音装置によると、複数の分岐通路は、通気性弾性部材および連通室を介して、連通している。この点において、本発明の消音装置は、分岐通路と通気性弾性部材と連通室とからなるバイパス通路を有することになる。したがって、バイパス通路を伝搬する音と吸気通路を伝搬する音とが干渉することによる騒音抑制効果も得ることができる。
さらにまた、本発明の消音装置によると、通気性弾性部材の背面が連通ハウジングにより囲われている。このため、通気性弾性部材の背面が消音装置外部に剥き出しの場合と比較して、通気性弾性部材を透過した騒音が消音装置外部に漏出するのを抑制することができる。
(2)好ましくは、前記サイドブランチ部の共鳴周波数と、該サイドブランチ部の前記分岐通路の前記他端を覆う前記通気性弾性部材の固有振動数と、は同等レベルに設定されている構成とする方がよい。本構成によると、通気性弾性部材自身の自励振動により、サイドブランチ部内の共鳴の振幅が、さらに増幅される。このため、音圧レベルの低下幅がさらに大きくなる。
(3)好ましくは、前記分岐通路の前記他端の通路断面積は、前記一端の通路断面積よりも広い構成とする方がよい。分岐通路の他端は通気性弾性部材により覆われている。このため、本構成によると、分岐通路から音を受ける通気性弾性部材の受圧面積が大きくなる。したがって、より通気性弾性部材が振動しやすくなる。すなわち、通気性弾性部材自身の自励振動がさらに大きくなる。
本発明によると、サイドブランチ部の共鳴の干渉を抑制できる消音装置を提供することができる。
以下、本発明の消音装置の実施の形態について説明する。
(1)第一実施形態
まず、本実施形態の消音装置の構成について説明する。図1に、本実施形態の消音装置が取り付けられた吸気装置の概要図を示す。図に示すように、吸気装置1は、吸気ダクト10とエアクリーナ11とエアクリーナホース12とスロットルボディ13とインテークマニホールド14とを備える。吸気装置1の内部には、吸気ダクト10上流端の吸気口15と、インテークマニホールド14の下流端に分流接続された燃焼室16と、を連通する吸気通路2が区画されている。吸気通路2を介して、外気から燃焼室16に吸気が導入される。
消音装置3は、吸気ダクト10の側壁17に取り付けられている。側壁17は、請求項1の通路壁に含まれる。図2に、本実施形態の消音装置の分解斜視図を示す。図3に、同消音装置の合体断面図を示す。これらの図に示すように、消音装置3は、サイドブランチハウジング30と、通気性弾性板31と、連通ハウジング32と、を備えている。サイドブランチハウジング30には、サイドブランチ部300a、300bが配置されている。サイドブランチ部300a、300bは、隔壁300により仕切られている。
サイドブランチ部300aには、蛇行する分岐通路301aが区画されている。分岐通路301aの上端には、分岐口302aが配置されている。分岐口302aは、サイドブランチハウジング30の上面に開口している。分岐口302aを介して、分岐通路301aは前記吸気通路2と分岐接続されている。一方、分岐通路301aの下端には、膜取付口303aが配置されている。膜取付口303aは、サイドブランチハウジング30の下面に開口している。
サイドブランチ部300bの構成は、このサイドブランチ部300aの構成と、隔壁300を挟んで略面対称である。すなわち、サイドブランチ部300bには、蛇行する分岐通路301bが区画されている。分岐口302bを介して、分岐通路301bは吸気通路2と分岐接続されている。また、分岐通路301bの下端には、膜取付口303bが配置されている。
連通ハウジング32は、樹脂製であって上方に開口する箱状を呈している。連通ハウジング32は、サイドブランチハウジング30の下方に配置されている。連通ハウジング32の内部には、連通室320が区画されている。連通ハウジング32下面からは、フレーム支持リブ321が連通室320内に向かって突設されている。ただし、フレーム支持リブ321は、連通室320内を二室に仕切るものではない。
通気性弾性板31は、フレーム310と通気性弾性膜311a、311bとを備えている。通気性弾性板31は、サイドブランチハウジング30と連通ハウジング32との間に、介装されている。通気性弾性膜311a、311bは、請求項1の通気性弾性部材に含まれる。通気性弾性板31は、PET(ポリエチレンテレフタレート)製の不織布等により、一体に形成されている。フレーム310は、中央に仕切部312を持つロ字状を呈している。フレーム310外縁は、前記連通ハウジング32の開口縁に溶着されている。また、仕切部312は、前記フレーム支持リブ321に溶着されている。通気性弾性膜311a、311bは、仕切部312に仕切られて、並置されている。このうち、通気性弾性膜311aは、前記膜取付口303aを覆っている。同様に、通気性弾性膜311bは、前記膜取付口303bを覆っている。
サイドブランチ部300aの共鳴周波数および通気性弾性膜311aの固有振動数は、ともに80Hzである。一方、サイドブランチ部300bの共鳴周波数および通気性弾性膜311bの固有振動数は、ともに120Hzである。また、分岐通路301a、301bの下端の通路断面積S2は、上端および通路中間部の通路断面積S1よりも、大きく設定されている。
次に、本実施形態の消音装置の効果について説明する。本実施形態の消音装置3の通気性弾性膜311a、311bとサイドブランチ部300a、300bとは、それぞれ一対一に対応している。また、通気性弾性膜311a、311b同士は、連通室320を介して連通している。サイドブランチ部300aの分岐通路301a内にて発生する共鳴は、通気性弾性膜311aの振動を介して、連通室320に伝達される。しかしながら、連通室320内において共鳴は減衰される。したがって、この共鳴が通気性弾性膜311bに及ぼす影響は小さくなる。同様に、サイドブランチ部300bの分岐通路301b内にて発生する共鳴が、通気性弾性膜311aに及ぼす影響も小さくなる。このように、本実施形態の消音装置3によると、連通室320によりサイドブランチ部300a、300bの共鳴の干渉が抑制される。したがって、各々のサイドブランチ部300a、300bは、それぞれの抑制対象音の音圧レベルを充分に低下させることができる。このため、本実施形態の消音装置3によると騒音抑制効果が高くなる。
また、通気性弾性膜311a、311bは、自励により振動する。この通気性弾性膜311a、311b自身の自励振動により、サイドブランチ部300a、300b内の共鳴の振幅が増幅される。したがって、音圧レベルの低下幅が大きくなる。このように、本実施形態の消音装置3によると、通気性弾性膜311a、311bの自励振動による騒音抑制効果も得ることができる。
さらに、二つの分岐通路301a、301bは、二つの通気性弾性膜311a、311bおよび連通室320を介して、連通している。この点において、消音装置3は、分岐通路301a、301bと通気性弾性膜311a、311bと連通室320とからなるバイパス通路を有することになる。したがって、バイパス通路を伝搬する音と吸気通路2を伝搬する音とが干渉することによる騒音抑制効果も得ることができる。
また、サイドブランチ部300aの共鳴周波数および通気性弾性膜311aの固有振動数は、ともに80Hzである。また、サイドブランチ部300bの共鳴周波数および通気性弾性膜311bの固有振動数は、ともに120Hzである。したがって、本実施形態の消音装置3によると、通気性弾性膜311a、311b自身の自励振動により、サイドブランチ部300a、300b内の共鳴の振幅が、さらに増幅される。このため、音圧レベルの低下幅がさらに大きくなる。
また、分岐通路301a、301bの下端の通路断面積S2は、上端および通路中間部の通路断面積S1よりも、大きく設定されている。このため、分岐通路301a、301bから音を受ける通気性弾性膜311a、311bの受圧面積が大きくなる。したがって、より通気性弾性膜311a、311bが振動しやすくなる。すなわち、通気性弾性膜311a、311b自身の自励振動がさらに大きくなる。
また、通気性弾性膜311a、311bは連通ハウジング32により囲われている。このため、通気性弾性膜311a、311bが消音装置3外部に剥き出しの場合と比較して、通気性弾性部材311a、311bを透過した騒音が消音装置3の外部に漏出するのを抑制することができる。
次に、本実施形態の消音装置3に対して行った吸気騒音抑制実験の結果について説明する。図4に、吸気騒音の周波数特性を示す。なお、この周波数特性は、インテークマニホールド14下流側に配置したスピーカからホワイトノイズを発生させ、吸気口15上流側に配置したマイクロホンにより吸気騒音を採取することにより測定した。
図中、実施例は、上記消音装置3を取り付けた吸気装置1を示す。比較例1は、消音装置を取り付けない吸気装置を示す。比較例2は、連通ハウジング32を有さず、通気性弾性膜311a、311bの代わりに通気性を有する剛体壁を配置した吸気装置を示す。比較例3は、連通ハウジング32を有さず、通気性弾性膜311a、311bの代わりに通気性の無い弾性膜を配置した吸気装置を示す。比較例4は、連通ハウジング32を有さず、通気性弾性膜311a、311bの代わりに通気性の無い剛体壁を配置した吸気装置を示す。
図から、消音装置の無い比較例1よりも、本実施形態の消音装置3を持つ実施例の方が、吸気騒音の音圧レベルが低いことが判る。特に、60Hzから160Hzの低周波数域において音圧レベルの低下が著しいことが判る。
また、通気性の無い比較例3、比較例4よりも、通気性の有る実施例、比較例2の方が、比較的広い周波数域において、音圧レベル低下効果を有することが判る。また、剛体壁を持つ比較例2、比較例4よりも、弾性膜を持つ実施例、比較例3の方が、音圧レベルの低下幅が大きいことが判る。以上の結果を、表1にまとめて示す。
Figure 0004140496
表1から、実施例は、比較例1、比較例2、比較例3、比較例4と比較して、広い周波数域において、大きな音圧レベル低下効果を有することが判る。また、実施例は、吸気騒音のうち、100Hz付近の低周波こもり音の抑制に特に好適であることが判る。
(2)第二実施形態
本実施形態と第一実施形態との相違点は、消音装置をエアクリーナに配置した点である。したがって、ここでは相違点についてのみ説明する。
図5に、本実施形態の消音装置の分解斜視図を示す。図6に、同消音装置の合体断面図を示す。なお、これらの図において、図1、図2、図3と対応する部位については、同じ符号で示す。
エアクリーナ11は、ダーティ側ケース110とクリーン側ケース111とエレメント112とを備えている。ダーティ側ケース110は、樹脂製であって上方に開口する箱状を呈している。クリーン側ケース111は、樹脂製であって下方に開口する箱状を呈している。エレメント112は、PET不織布をひだ折り加工した矩形板状を呈している。エレメント112は、ダーティ側ケース110とクリーン側ケース111との間に挟持されている。
消音装置3のサイドブランチハウジング30は、ケース部材304と蓋部材305とからなる。ケース部材304は、樹脂製であって側方に開口する箱状を呈している。ケース部材304は、ダーティ側ケース110の側壁113に取り付けられている。側壁113は、請求項1の通路壁に含まれる。蓋部材305は、樹脂製であって矩形板状を呈している。蓋部材305は、ケース部材304の開口を覆っている。サイドブランチハウジング30には、サイドブランチ部300a、300bが配置されている。このうち、サイドブランチ部300aには、分岐通路301aが区画されている。分岐通路301aは、分岐口302aを介して、吸気通路2と分岐接続されている。また、分岐通路301aの下端には、膜取付口303aが配置されている。膜取付口303aは、通気性弾性膜311aにより覆われている。なお、サイドブランチ部300bの構成も同様である。
連通ハウジング32下面からは、フレーム支持リブ321が連通室320内に向かって突設されている。フレーム支持リブ321は、連通室320内を二つに仕切っている。ただし、フレーム支持リブ321には、三つの貫通孔322が穿設されている。三つの貫通孔322は、フレーム支持リブ321により二室に仕切られた連通室320を、一室につないでいる。
サイドブランチ部300aの共鳴周波数および通気性弾性膜311aの固有振動数は、ともに100Hzである。同様に、サイドブランチ部300bの共鳴周波数および通気性弾性膜311bの固有振動数も、ともに100Hzである。このため、本実施形態の消音装置3によると、100Hz付近の周波数域の音の音圧レベルを、ピンポイントで大幅に低下させることができる。
(3)その他
以上、本発明の消音装置の実施の形態について説明した。しかしながら、実施の形態は上記形態に特に限定されるものではない。当業者が行いうる種々の変形的形態、改良的形態で実施することも可能である。
例えば、分岐通路301a、301bの長さ、蛇行の程度は特に限定しない。上記実施形態においては、抑制対象音の周波数域が低く分岐通路301a、301bの路長を稼ぐ必要があるため、分岐通路301a、301bを蛇行させたに過ぎない。抑制対象音の周波数域が高い場合は、分岐通路301a、301bの路長は短くて済むため、分岐通路301a、301bの蛇行回数を少なくすることができる。
また、本実施形態の消音装置3の配置場所も特に限定しない。上記実施形態の吸気通路2の場合、吸気通路2全長における定在波の低次共鳴モードの腹に相当する部位は、吸気ダクト10におけるダーティ側ケース110取付部、ダーティ側ケース110、クリーン側ケース111、エアクリーナホース12におけるクリーン側ケース111取付部などである。したがって、100Hz付近の低周波こもり音を抑制する場合には、これらの部位に消音装置3を配置すると効果的である。なお、エレメント112よりも下流側に消音装置3を配置すると、吸気中の塵埃による通気性弾性膜311a、311bの詰まり、汚れなどを抑制しやすくなる。
また、通気性弾性膜311a、311bの材質も特に限定しない。例えばゴム質の繊維からなる不織布、各種織布、連泡タイプのスポンジなどにより通気性弾性膜311a、311bを作製してもよい。
また、上記実施形態においては合計二つのサイドブランチ部300a、300bを配置したが、サイドブランチ部の配置数も特に限定しない。共鳴周波数の異なる多数のサイドブランチ部を配置して、より広周波数域の音の音圧レベルを低下させてもよい。あるいは、共鳴周波数の等しい多数のサイドブランチ部を配置して、特定の周波数域の音の音圧レベルをピンポイントで低下させてもよい。また、サイドブランチ部の共鳴周波数と、通気性弾性部材の固有振動数とは、一致させなくてもよい。
第一実施形態の消音装置が取り付けられた吸気装置の概要図である。 同消音装置の分解斜視図である。 同消音装置の合体断面図である。 吸気騒音の周波数特性を示すグラフである。 第二実施形態の消音装置の分解斜視図である。 同消音装置の合体断面図である。 従来の消音装置の概略図である。
符号の説明
1:吸気装置、2:吸気通路、3:消音装置、30:サイドブランチハウジング、300:隔壁、300a:サイドブランチ部、300b:サイドブランチ部、301a:分岐通路、301b:分岐通路、302a:分岐口、302b:分岐口、303a:膜取付口、303b:膜取付口、304:ケース部材、305:蓋部材、31:通気性弾性板、310:フレーム、311a:通気性弾性膜(通気性弾性部材)、311b:通気性弾性膜(通気性弾性部材)、312:仕切部、32:連通ハウジング、320:連通室、321:フレーム支持リブ、322:貫通孔、10:吸気ダクト、11:エアクリーナ、110:ダーティ側ケース、111:クリーン側ケース、112:エレメント、113:側壁(通路壁)、12:エアクリーナホース、13:スロットルボディ、14:インテークマニホールド、15:吸気口、16:燃焼室、17:側壁(通路壁)。

Claims (3)

  1. 外気から燃焼室に吸気を導入する吸気通路を区画する通路壁に配置される消音装置であって、
    一端が前記吸気通路に分岐接続される分岐通路を内部に区画する複数のサイドブランチ部と、
    表面が各々の該分岐通路の他端を覆う通気性弾性部材と、
    該通気性弾性部材の全ての背面同士を連通する連通室を内部に区画する連通ハウジングと、
    を備えてなることを特徴とする消音装置。
  2. 前記サイドブランチ部の共鳴周波数と、該サイドブランチ部の前記分岐通路の前記他端を覆う前記通気性弾性部材の固有振動数と、は同等レベルに設定されている請求項1に記載の消音装置。
  3. 前記分岐通路の前記他端の通路断面積は、前記一端の通路断面積よりも広い請求項1に記載の消音装置。
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