JP4140164B2 - スピーカ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は各種音響機器に使用されるスピーカに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
スピーカは陰極線管と隣接する場合が多いが、今後デザイン的に益々両者が接近し、さらには画面の高画質化やフラット化に伴い、スピーカへの振動(防振)対策が強く要望されるようになってきた。
【0003】
このような従来のスピーカについて図3(a)のスピーカの断面図および図3(b),(c)のエッジ部近傍の断面図により説明する。
【0004】
同図によると、Aは磁気回路部であり、中心に円柱状のセンターポール1aを有したボトムプレート1上にリング状マグネット2及びトッププレート3を配置し、このトッププレート3の内周とボトムプレート1のセンターポール1aで磁気空隙4を形成したものである。
【0005】
5はトッププレート3上に接着結合されたフレームであり、このフレーム5にはボイスコイル6の巻線部が磁気空隙4の中心に位置されるようにダンパー7の外周が接着固定されている。又、上記ボイスコイル6の筒状ボビンと振動板8の中央の透孔が接着結合され、上記振動板8の外周のエッジ9は、外周に平坦部を設けて上記フレーム5に接着固定されている。なお、上記平坦部上にガスケット10が接着固定される。11はダストキャップである。また、12はスピーカ取付ネジであり、上記フレーム5に設けたスピーカ取付ネジ孔5aに挿入されて、前面のキャビネット(図示せず)にガスケット10を緩衝材として挟持装着するものである(なお、図3(c)のごとくガスケット10の下面にスピーカ取付ネジ孔5aを設けてスピーカ取付ネジ12でガスケット10も含めて直接挟持装着する場合もある。)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
以上のように上記従来技術においては、キャビネットと接触するガスケット10を介する振動のキャビネットへの伝達はある程度防止できるが、スピーカ取付ネジ12を介してキャビネットに伝わる振動は抑制できないものであり、特に振動を防止することが必要なフラット化を図った高精度テレビジョン受像機に用いる場合は、より防振効果を高めるために別途ブッシュを用いることとなり、部品点数の増加、取付工数の増加等のためにコストアップの要因となっていた。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明の請求項1のスピーカは、エッジとガスケットおよびフレームのスピーカ取付ネジ孔に配置される表裏の緩衝部まで弾性材で一体形成するものであり、スピーカの振動はスピーカ取付ネジも含めて緩衝材(弾性体)を介してキャビネットに装着されるので振動のキャビネットへの伝達の抑制が図られるとともに緩衝部も含めエッジと一体成形しているので部品点数の増加もなく、工数の増加も抑えた優れた防振対策のスピーカが提供できるものである。
【0008】
また、本発明の請求項2に記載のスピーカは、請求項1の緩衝部と硬度の異なる弾性材からなるブッシュをスピーカ取付ネジ孔に配置し、スピーカ取付ネジによりブッシュおよび緩衝部を介してスピーカをキャビネットに装着する構成としたので、硬度の異なる弾性樹脂により二重の緩衝効果が得られ、スピーカをキャビネットに装着した時の防振性がより向上するものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下本発明の一実施の形態のスピーカについて図1〜図2により説明する。
【0010】
なお、従来技術と同一部分は同一番号を付与し説明を省略して説明する。
【0011】
(実施の形態1)
図1(a)は実施の形態1のスピーカのエッジ近傍の断面図であり、図1(b)〜図1(d)は夫々展開例のエッジ近傍の断面図であり、夫々主として請求項1のスピーカを説明するものである。
【0012】
図1(a)によると、9aは発泡ゴムやウレタンフォーム等の弾性材からなるエッジであり、同図からも明らかなように従来のエッジとガスケットに加えフレーム5のスピーカ取付ネジ孔5aの表裏まで覆うほど延長するとともに、振動板8にインサート成形によって一体に設けられたエッジである。
【0013】
以上のようにエッジ9aを構成したことにより、キャビネット(図示せず)にスピーカ取付ネジ12にてスピーカを取付けた時、スピーカ取付けネジ12も含めスピーカは弾性材であるエッジ9aを介してキャビネットに装着されるので、スピーカ駆動時の振動はエッジ9aが緩衝部となってキャビネットへの伝達が抑制されるものである。
【0014】
図1(b)は図1(a)の展開例であり、図1(a)の実施の形態との相違点はスピーカ取付ネジ孔5aの位置であり、スピーカ取付ネジ孔5aの位置をエッジ9aのガスケット部9bの下面に設けていることである。従って、ガスケット部9bにスピーカ取付ネジ12を挿通する貫通孔を設けている。作用効果については図1(a)の実施の形態と変わらない。
【0015】
図1(c)も図1(a)の実施の形態の展開例であり、相違点はエッジ9aが発泡ゴムやウレタンフォーム等の弾性材のみから形成されていたのに対し、エッジ9aが布の繊維層9cと発泡ゴムやウレタンフォーム等の弾性材層9dから構成されていることであり、弾性材と繊維層でエッジ9aを構成したことにより、エッジ9aの寿命の長期化を図り、スピーカの信頼性の向上を図ったものである。
【0016】
図1(d)も展開例であり、図1(b)の展開例のエッジ9aを布の繊維層9cと発泡ゴムやウレタンフォーム等の弾性材層9dから構成したものである。上記構成によって図1(c)の展開例と同様にエッジ9aの寿命の長期化を図り、スピーカの信頼性の向上を図れるものである。
【0017】
(実施の形態2)
図2(a)は本発明の他の実施の形態のスピーカのエッジ近傍の断面図であり、図2(b)は同展開例であり、夫々主として請求項2に記載のスピーカを説明するものである。
【0018】
図2(a)の実施の形態を図1(a)の実施の形態との相違点のみ絞って構成を説明すると、スピーカ取付ネジ孔5aに天然ゴムまたは合成ゴム等からなるブッシュ13を装着した後、スピーカ取付ネジ12によりスピーカをキャビネット(図示せず)に取付けるものであり、エッジ9aと硬度の異なる材質のブッシュ13と緩衝材としてのエッジ9aを介してスピーカはスピーカ取付ネジ12によって取付けられるため更に振動の伝達の抑制を図り、防振効果を高めたものである。
【0019】
図2(b)の展開例は図1(b)のスピーカの展開例に図2(a)と同様の発泡ゴムやウレタンフォーム等の弾性材からなるエッジ9aと硬度の異なる天然ゴムまたは合成ゴム等からなるブッシュ13を併せて用いたものであり、図2(a)のスピーカ同様に振動の伝達の抑制を図り、防振効果の向上を図ったものである。
【0020】
【発明の効果】
以上のように本発明のスピーカは、エッジとガスケットおよびフレームのスピーカ取付ネジ孔に配置される表裏の緩衝部まで弾性材で一体形成することで、スピーカの振動はスピーカ取付ネジも含めて緩衝材を介してキャビネットに装着されるので振動のキャビネットへの伝達の抑制が図られるとともに緩衝部も含めエッジと一体成形しているので部品点数の増加もなく、工数の増加も抑えた優れた防振対策のスピーカが提供できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)本発明のスピーカの一実施の形態のエッジ近傍の断面図
(b)同展開例のエッジ近傍の断面図
(c)同展開例のエッジ近傍の断面図
(d)同展開例のエッジ近傍の断面図
【図2】(a)同他の実施の形態のエッジ近傍の断面図
(b)同展開例のエッジ近傍の断面図
【図3】(a)従来スピーカの断面図
(b)同要部であるエッジ近傍の断面図
(c)同他の従来のスピーカの要部であるエッジ近傍の断面図
【符号の説明】
A 磁気回路部
1 ボトムプレート
2 リング状マグネット
3 トッププレート
4 磁気空隙
5 フレーム
5a スピーカ取付ネジ孔
6 ボイスコイル
8 振動板
9a エッジ
12 スピーカ取付ネジ
13 ブッシュ
Claims (2)
- 少なくとも磁気回路部と、この磁気回路部の磁気空隙にはめ込まれたボイスコイルと、このボイスコイルを内周に結合した振動板と、この振動板の外周に結合されるとともに外周が上記磁気回路に結合されたフレームに結合されたスピーカであって、上記エッジが上記振動板に一体にインサート成形によって形成されるとともに、上記フレームの外周部分に接合されるガスケットおよびフレームのスピーカ取付ネジ孔に配置される表裏の緩衝部まで一体形成された弾性材からなるスピーカ。
- 緩衝部と硬度の異なる弾性材からなるブッシュをスピーカ取付ネジ孔に配置し、スピーカ取付ネジによりブッシュおよび緩衝部を介してキャビネットに装着する請求項1に記載のスピーカ。
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