JP4139362B2 - マニキュア組成物の有機相用増粘剤としての修飾セルロース誘導体類の使用 - Google Patents
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Description
「Advanced Organic Chemistry」、J.March、John Wiley & Son、1992 Edition
上式中、Rは次から選択した基を表し、
a)直鎖状もしくは分枝状または飽和もしくは不飽和環式炭化水素基を含む飽和または不飽和炭化水素基であって、前記基がその鎖に1つまたは複数の芳香族基および/またはO、N、P、SiもしくはSから選ばれた1つまたは複数のヘテロ原子を含むことが可能である基、
b)フルオロまたはパーフルオロアルキル基、
c)ポリオレフィン類、ポリジエン類または重縮合物から選択した重合性の基、
d)オルガノシロキサンまたはポリオルガノシロキサン基、
e)メソジェニック基、
前記定義a)、b)、c)、d)またはe)に対応する前記基は、水素結合を確立可能な少なくとも1つの基を含むことが可能であり、
Yは単結合または2価結合基を表す。
a)直鎖状もしくは分枝状または飽和もしくは不飽和環式炭化水素基を含む飽和または不飽和炭化水素基であり、前記基がその鎖に1つまたは複数の芳香族基および/またはO、N、P、SiもしくはSから選ばれた1つまたは複数のヘテロ原子を含むことが可能である基、
b)フルオロまたはパーフルオロアルキル基、
c)ポリオレフィン類、ポリジエン類または重縮合物から選択した重合性の基、
d)オルガノシロキサンまたはポリオルガノシロキサン基、
e)メソジェニック基、
前記定義a)、b)、c)、d)またはe)に対応する前記基が、水素結合を確立可能な基を少なくとも1つ含むことが可能であり、
Yは単結合または2価結合基を表し、
前記セルロース誘導体は、Rが前記定義a)、c)およびd)に対応する場合はセルロースエステルであり、Rが前記定義b)、e)に対応する場合はセルロースエステルまたはニトロセルロースである。
- (エチレン/プロピレン)コポリマー類、
- (エチレン/ブテン)コポリマー類、
- (エチレン/ヘキセン)コポリマー類、
- (エチレン/オクテン)コポリマー類。
-[Si(Ra,Rb)-O-]P-Si(Ra,Rb,Rc)
上式中の
同一または異なるRa、RbおよびRcは、1から20個の炭素原子を含む直鎖状または分枝状アルキル鎖、フェニルまたは3から20個の炭素原子を含むパーフルオロアルキル鎖を表し、pは0から500の範囲の整数である。
-E-F-E-G、
上式中
- 同一または異なるE基は、次のような2価の芳香族基であり、
- Fは-C=C-、-N=N-、-CH=N-、-CO-O-等の2価の不飽和基および非環式基または単結合であり、
- Gは次の式の末端基を表し、
-O-Ru、-CO-Ru、-CN、-COOH、-(CH2)q-Ru
Ruは、1から10個の炭素原子を含む直鎖状または分枝状のアルキル基を表し、qは1から10の範囲の整数を表す。
- ヒドロキシル基-OH、
- カルボン酸基-COOH、
- R1とR2が同一または異なるアミノ基-NR1R2、
- 次の式のピリジン基pyridino、
- 次の式の1つに対応するピロリドン基pyrrolidono、
- 次の式のチオカルバモイル基thiocarbamoyl-O-CS-NHR1または-NH-CS-O-R'、
- carbonato-O-CO-O-R'、
- R1基が同一または異なるureyl基-NR1-CO-N(R1)2、
- R1基が同一または異なるthioureyl基-NR1-CS-N(R1)2、
- R1基が同一または異なるオキサミド基oxamido-NR1-CO-CO-N(R1)2、
- R1基が同一または異なるグアニジノ基guanidino-NH-C(=NH)-N(R1)2、
- R1基が同一または異なるビグアニジノ基biguanidino-NH-C(=NH)-NH-C(=NH)-N(R1)2、
- sulphonamido-NH1-S(=O)2-R'、
R1およびR2は、Hまたは1から4個の炭素原子を含むアルキル基を表し、R'は1から4個の炭素原子を含むアルキル基を表す。
上式中、同一または異なるRa、RbおよびRc基は、1から20個の炭素原子を含む直鎖状または分枝状アルキル鎖、3から20個の炭素原子を含むフェニルまたはパーフルオロアルキル鎖を表し、pは0から500の範囲の整数である。
- ポリエチレンまたは(エチレン/プロピレン)、(エチレン/ブテン)、(エチレン/ヘキセン)もしくは(エチレン/オクテン)コポリマー類等のポリオレフィンのグラフトの場合、
- 6から30個の炭素原子を含む直鎖状パーフルオロアルキル基の場合、
- 脂肪族ポリエステル類等のポリエステルのグラフトの場合、例えば、式-[(CH2)5-C(=O)-O-]r-Rdのポリカプロラクトンで、rが10から500の整数を表し、Rdが1から20個の炭素原子を含む直鎖状もしくは分枝状アルキル基、または3から20個の炭素原子を含む環式基を表しているか、
または次の式のポリ(エチレンテレフタレート)およびポリ(ブチレンテレフタレート)等の場合であって、
上式中、
同一または異なるE基は次の2価芳香族基であり、
Fは次の2価不飽和および非環式基、
-C=C-、-N=N-、-CH=N-、-CO-O-、
または単結合であり、
Gは次の式の末端基を表し、
-O-Ru、-CO-Ru、-CN、-COOH、-(CH2)q-Ru、
Ruは1から10個の炭素原子を含む直鎖状または分枝状アルキル基を表し、qは1から10の範囲の整数を表す。
- メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、ジイソブチルケトン、イソホロン、シクロヘキサノンまたはアセトン等の周囲温度で液体であるケトン類、
- エタノール、イソプロパノール、ジアセトンアルコール、2-ブトキシエタノールまたはシクロヘキサノール等の周囲温度で液体であるアルコール類、
- エチレングリコール、プロピレングリコール、ペンチレングリコールまたはグリセロール等の周囲温度で液体であるグリコール類、
- プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートまたはジプロピレングリコールモノ(n-ブチル)エーテル等の周囲温度で液体であるプロピレングリコールエーテル類、
- 酢酸エチル、酢酸メチル、酢酸プロピル、酢酸n-ブチルまたは酢酸イソペンチル等の短鎖エステル(合計3から8個の炭素原子を有する)、
- ジエチルエーテル、ジメチルエーテルまたはジクロロジエチルエーテル等の周囲温度で液体であるエーテル類、
- デカン、ヘプタン、ドデカンまたはシクロヘキサン等の周囲温度で液体であるアルカン類、
- トルエン、キシレンおよびその混合物類等の周囲温度で液体である環式芳香族化合物。
- グリコール類およびジエチレングリコールエチルエーテル、ジエチレングリコールメチルエーテル、ジエチレングリコールブチルエーテルもしくはジエチレングリコールヘキシルエーテル、エチレングリコールエチルエーテル、エチレングリコールブチルエーテルまたはエチレングリコールヘキシルエーテル等のその誘導体類、
- グリセロールエステル類、
- プロピレングリコール誘導体類および特にプロピレングリコールフェニルエーテル、プロピレングリコールジアセテート、ジプロピレングリコールブチルエーテル、トリプロピレングリコールブチルエーテル、プロピレングリコールメチルエーテル、ジプロピレングリコールエチルエーテル、トリプロピレングリコールメチルエーテルおよびジエチレングリコールメチルエーテル、またはプロピレングリコールブチルエーテル、
- 酸類のエステル類、特に、クエン酸エステル類、フタル酸エステル類、アジピン酸エステル類、炭酸エステル類、酒石酸エステル類、リン酸エステルまたはセバシン酸エステル等のカルボン酸類のエステル類、
- オキシエチレン化油類等のオキシエチレン化誘導体類、特にひまし油等の植物油、
- これらの混合物類。
- 開始物質は、ニトロ基またはエステル基ですでに修飾済みのセルロース類であり、このように修飾されているこれらのセルロース類を、グラフトに適しており上記に定義した式-Y-Rの「増粘」基である遊離ヒドロキシル官能基に対する反応物と反応させる(本説明では以後A経路とする)、
- または、開始物質は、先に定義した-O-Y-R基ですでに修飾されたセルロース類であり、このように修飾されているこれらのセルロース類を、遊離ヒドロキシル官能基の少なくとも一部のニトロ化またはエステル化に適した反応物と反応させる(B経路と呼ぶ)。
- 例えば、アルコール(エタノール、イソプロパノール)が35%存在することによる湿潤状態、
- または、不安定な水素を含まない溶媒中の溶液、
- または、薄片状態、すなわち、例えばポリマー80%およびフタル酸ジブチル等の可塑剤20%を含む混合物の状態。
- 0から80℃、好ましくは20から60℃の反応温度で操作する、
- ニトロセルロースと酸化剤の接触による爆発のあらゆるリスクを避けるために、好ましくは酸素不在下で操作する、例えば、アルゴン等の不活性ガス下で操作する。
- 未修飾の出発セルロース誘導体(ニトロセルロースまたはセルロースエステル)に対してCell-OHを使用し、明確な説明のために1個のOHを考慮に入れている。
- ニトロセルロースにグラフトされる基に対してRを使用し、Rは上記定義に対応している。
エーテル化について次の反応を想定することができる。すなわち、これはR基とニトロセルロース間の連結を形成するY基が単結合である反応となる。
- 塩基性媒質中(例えば、水性水酸化ナトリウム溶液の存在下)のハロゲン化アルキルR-X(Xはハロゲンを表す)との反応、
Cell-OH+R-X→Cell-OR+HX
(Xは塩素、臭素またはヨウ素から選択したハロゲンである)、
- エポキシドとの反応
- 還元媒質中(例えば、白金の存在下でのトリエチルシラン)のアルデヒドとの反応:
- 酸性媒質中でのエーテルR-O-R'混合物との反応(R'はC1からC4アルキル基を示す)、
Cell-OH+R'-O-R→Cell-O-R+R'-OH
- PdCl2およびHgCl2の存在下で、グラフトされる基が有する二重結合、例えば末端二重結合へのニトロセルロースまたはセルロースエステルの遊離-OH基の付加反応、
Cell-OH+CH2=CH-R7→Cell-O-CH2-CH2-R7
または、
Cell-OH+Ra-CH=CH-Rb→Cell-O-CHRa-CH2-Rb
(R7はR基の構成に加わる基を表し、ここでは-CH2-CH2-R7基で表す。RaおよびRbはR基の構成に加わる基を表し、ここでは-CHRa-CH2-Rb基で表す)。
エスエル化反応の例として、Yが2価結合基-CO-を表す次の反応について言及する。
- カルボン酸R-CO2Hとの反応、
Cell-OH+R-CO2H→Cell-O-CO-R+H2O
- 下記の反応などの、酸塩化物R-COClとの反応またはエステルR-COOR'によるエステル交換反応、
Cell-OH+R-COCl→Cell-O-CO-R+HCl
Cell-OH+R-COO-R'→Cell-O-CO-R+R'-OH
- 酸無水物による反応、例えば、
炭酸塩R'-O-CO-O-Rによる次の反応(Yが-CO-O-連結基を表す反応)が想定できる。
Cell-OH+R'-O-CO-O-R→Cell-O-CO-O-R+R'-OH
スルホン酸または塩化スルホニルによるエステル化反応を例とする、次の反応(Yが2価結合基-SO2-を表す反応である)が想定できる。
Cell-OH+Cl-SO2-R→Cell-O-SO2-R+HCl
カルバメート結合を形成する反応の例として、イソシアネートOCN-Rによる次の反応(Yが2価結合基-CO-NH-を表す反応である)が想定できる。
Cell-OH+OCN-R→Cell-O-CO-NHR
適切なイソシアネート反応物は、ブチル、イソブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、2-エチルヘキシル、ノニル、デシル、ウンデシル、ドデシル、またはフェニルイソシアネートであり得る。
アルコキシシランとの反応例として次の反応(Yが2価結合基-Si(R12)2-を表す反応である)が想定される。
Cell-OH+X1-POL→Cell-O-Y-POL
(POLはポリマーを表し、その配列は上記(定義c)のR基の定義に対応しており、X1はポリマーが有する官能基を表す。官能基は出発セルロース誘導体(ニトロセルロースまたはセルロースエステル)のヒドロキシル基に関して反応性であり、Yは上記の定義と同じ定義に対応し、-OHとX1の反応に由来している)。
- ポリオレフィン類(ホモポリマー類またはコポリマー類)、好ましくは半結晶ポリオレフィン類、
- ポリジエン類、好ましくは水素添加ポリジエン類、
- 重縮合物
- ポリカプロラクトン等の半結晶脂肪族ポリマー類、またはポリ(エチレングリコールテレフタレート)もしくはポリ(ブチレングリコールテレフタレート)等の半結晶芳香族ポリエステル類、
- ポリアミド類、
- ポリウレタン類、ポリウレア類または(尿素/ウレタン)コポリマー類、
- ポリオルガノシロキサン類。
- α-オレフィン類、例えばC2からC20のα-オレフィン類、特にそのモノマー類は結晶状ホモポリマーを提供するα-オレフィンコポリマー類、および分枝状α-オレフィン類のホモポリマー類またはコポリマー類。特にイソブチレンホモポリマーならびにエチレン(またはプロピレン)およびブテン、ヘキセン、オクテン、デセンまたはドデセン等のさらに長鎖のα-オレフィン類のコポリマーにつき言及する。これらのα-オレフィン類について、シクロオレフィン類とのその非結晶状コポリマー類、特にエチレン(またはプロピレン)とノルボルネンもしくはノルボルネン誘導体類の間のコポリマー類についても言及する。
- ブタジエン、イソプレン、ヘキサジエン等のC4からC20のジエン類を例とするジエン類。これらはおよび上記のα-オレフィン類等の他のビニルモノマー類およびさらにスチレンまたは置換されたスチレン類とコポリマー類を形成する。
- アミノアルコールの混在物から得られるポリエステルアミド類、例えばポリエステル化混合物におけるエタノールアミン等。
- 遊離ヒドロキシ基を4.8重量%含むEastmanのセルロースアセタトブチレートCAB 553-0.4 100g
- オクタデシルモノイソシアネート 10.4g
- 酢酸エチル 1000g
- 2-エチルヘキサノエート錫 1g。
酢酸エチル900gと次いで100gのEastmanのセルロースアセタトブチレートCAB 553-0.4を少しずつ、中央スターラー、温度計、還流冷却器、窒素スパージ用システムおよび滴下漏斗を装備した反応器に注ぎ込む。その後、攪拌と還流を行いながら酢酸エチルの添加を行い、次にすべてのセルロースアセテート/ブチレートが溶解したら、反応溶剤の温度を25℃に戻す。前もって酢酸エチル100g中に溶解させたオクタデシルイソシアネートを漏斗に加え、触媒2-エチルヘキサノエート錫をポリマー溶液に添加する。次に、攪拌と窒素スパージを続けながら周囲温度で、イソシアネート溶液を反応器に滴下添加する。その後、攪拌と窒素スパージ下で、この混合物を55℃で加熱する。この条件を8時間維持する。
- 実施例1のセルロース誘導体 3g
- 可塑剤 7g
- イソプロピルアルコール 5g
- 被膜形成ポリマー類 28g
- 顔料 1g
- 酢酸エチル/酢酸ブチル 全量を100gにするための十分量
Claims (2)
- 式-OYR
[式中、Rは、8から50の炭素原子を含む直鎖状または分枝状アルキル基を表し、
Yは2価結合基を表し、
2価結合基Yが-(C=O)-、-(C=O)O-、-SO2-、-CO-NH-、または-CO-NR'-基から選択され、R’は1から4個の炭素原子を含むアルキル基を示す]
の基により全部または一部が置換された遊離ヒドロキシル官能基を含むセルロースエステル類を含む、マニキュア組成物の有機相用の増粘剤。 - 前記マニキュア組成物の有機相が少なくとも1種のエステル溶媒を含む、請求項1に記載の増粘剤。
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