JP4139119B2 - グランドパッキン - Google Patents
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Description
【発明の技術分野】
本発明はグランドパッキンに関し、さらに詳しくは、グランドパッキンをバルブステムや回転軸(軸)などに装着した際に、装着されたグランドパッキンの大気と接する側(大気側)が酸化性雰囲気下におかれても酸化劣化せず減量されにくく、酸化雰囲気下でしかも400℃以上の高温条件下に使用し得るような、膨張黒鉛を主原料とするグランドパッキン(膨張黒鉛系グランドパッキンとも言う。)に関する。
【0002】
【発明の技術的背景】
従来より、バルブ、ポンプ等の流体用機器の軸封部、すなわち軸と機器ケーシングとで画成されるスペースには、グランドパッキンを複数個詰め込み封止することにより、内部流体が機外に漏出するのを防止している。
例えば、(1):特開昭55−69360号公報には、膨張黒鉛テープの一側面に、金属網を重合してなる複合テープ素材を、渦巻き状に複数回巻き込み、これを圧縮してリング状に成形してなるグランドパッキンが開示されている。
【0003】
このグランドパッキンによれば、膨張黒鉛のもつ優れた性能を生かし、優れたパッキン性能を具備しながら、しかも取付、抜出しが非常に容易となる旨記載されている。また、テープ素材としては、膨張黒鉛の他に、ゴム、フッ素樹脂テープ、石綿テープ等を用いることができる旨記載されている。そして該公報▲3▼の第2図には、膨張黒鉛テープと、この膨張黒鉛テープよりも狭幅の金属網とを重ね合せた複合テープが具体的に開示されている。
【0004】
しかしながら、該公報(1)の第2図に具体的に開示された膨張黒鉛系グランドパッキンでは、抜き取り性は良好であるが、スタフィングボックス内に装着した場に、膨張黒鉛が大気と接する側に露出しており、膨張黒鉛の耐酸化劣化性に劣るという問題点がある。
また、(2):特公平7−26685号公報において、本願出願人らは、膨脹黒鉛からなる円筒状のパッキン本体と、このパッキン本体の上下両端にパッキン本体と一体的に接合された硬質リングとからなるグランドパッキンを提案した。またその製法としては、該公報において、リング成形用金型内に第1硬質リングを入れた後に、この硬質リング上に膨脹黒鉛テープをうず巻状または同心円状に配置し、次いでこのテープ上に第2硬質リングを載置し、これを加圧圧縮して、膨脹黒鉛からなる円筒状のパッキン本体とこのパッキン本体の上下両端の第1硬質リングおよび第2硬質リングとを一体的に接合する、グランドパッキンの製造方法を提案した。
【0005】
このような公報(2)に記載のグランドパッキンによれば、グランドパッキンがスタフィングボックスからはみ出すのが防止できるため密封性に優れ、しかもグランドパッキンを簡単にかつ作業性よくスタフィングボックス内に装着でき、その上グランドパッキンの保管管理が容易であるという効果が得られている。
しかしながら、該公報(2)に記載のグランドパッキンにおいても、硬質リングと膨張黒鉛リングとの接着力が必ずしも充分でなく、比較的容易に分離する恐れもあり、装着前の取り扱い性、抜き取り交換性、製造容易性などの点で更なる改良の余地があった。
【0006】
そこで、上述したような従来技術に伴う問題点を解決すべく鋭意研究を重ねたところ、少なくとも幅方向の端部が重なり合うように多重に巻回された膨張黒鉛テープと耐熱酸化性テープとからなるグランドパッキンであって、該耐熱酸化性テープが、該多重に巻回された膨張黒鉛テープの少なくとも一方の端部から、巻回された膨張黒鉛テープの幅方向外側に延設されており、かつ 該耐熱酸化性テープの延設部がテープ幅方向に圧縮座屈されているグランドパッキンを創出するに至った。
【0007】
このグランドパッキンによれば、膨張黒鉛テープと耐熱酸化性金属テープとが順次重なり合うように巻回されている部分は密接一体化され、また、膨張黒鉛テープと耐熱酸性金属テープとが重なり合わず、テープの幅方向に延在した耐熱酸化性金属テープのみからなる部分(耳部)同士は互いに絡み合いつつ重なり合って円筒中心軸方向に押し潰されているため、得られたグランドパッキンの軸方向両端部はこのように押し潰されて生じた、耐熱酸化性テープよりなる耐熱酸化性リングにて密封される。
【0008】
そして、膨張黒鉛のみからなる部分は、スタフィングボックス内部の流体を完全に封止でき、より優れたシール性を発揮する。
このため、グランドパッキン中の膨張黒鉛は、スタフィングボックス内に装着された状態では、外気側すなわちスタフィングボックスのグランドパッキン取り出し口側からの空気酸化などを一層受けにくくより高温下で使用可能となり、しかも、グランドパッキン中の耐熱酸性金属テープは、膨張黒鉛テープ全面と緊密に面接触しているため、グランドパッキン装着時は元より、取り出し時においてもグランドパッキンの崩壊などはより生じ難くなるという効果が得られることなどを見出して本発明を完成するに至った。
【0009】
【発明の目的】
本発明は、上記のような従来技術に伴う問題点を一挙に解決しようとするものであって、グランドパッキンをバルブステムや回転軸(軸)などに装着した際に、装着されたグランドパッキンの大気と接する側(大気側)が酸化性雰囲気下におかれても酸化劣化せず減量されにくく、酸化雰囲気下でしかも400℃以上の高温条件下に使用し得るような、膨張黒鉛を主原料とするグランドパッキン(膨張黒鉛系グランドパッキン)を提供することを目的としている。
【0010】
また本発明は、グランドパッキン装着時は元より、取り出し時においてもグランドパッキンの崩壊などが生じ難くく、グランドパッキンの点検、交換作業を効率よく行うことができる膨張黒鉛系のグランドパッキンを提供することを目的としている。
また本発明は、効率良く、安価に製造することができる上記特性の膨張黒鉛系グランドパッキンを提供することを目的としている。
【0011】
【発明の概要】
本発明に係るグランドパッキンは、
少なくとも幅方向の端部が重なり合うように多重に巻回された膨張黒鉛テープと耐熱酸化性テープとからなるグランドパッキンであって、
該耐熱酸化性テープが、該多重に巻回された膨張黒鉛テープの少なくとも一方の端部から、巻回された膨張黒鉛テープの幅方向外側に延設されており、かつ
該耐熱酸化性テープの延設部がテープ幅方向に圧縮座屈されていることを特徴としている。
【0012】
本発明に係るグランドパッキンの第1の態様においては、上記耐熱酸化性テープは、上記膨張黒鉛テープの一方の端部のみから、巻回された膨張黒鉛テープの幅方向外側に延設されていることが好ましい。
上記第1の態様においては、上記耐熱酸化性テープは、グランドパッキン内で、幅方向の一部のみで重なり合うように、巻回されていることが好ましい。
【0013】
本発明に係るグランドパッキンの第2の態様においては、上記耐熱酸化性テープは、上記膨張黒鉛テープの両方の端部から、巻回された膨張黒鉛テープの幅方向外側に延設されていることが好ましい。
上記第2の態様においては、上記膨張黒鉛テープと耐熱酸化性テープとが、グランドパッキン内で幅方向の端部のみで重なり合うように、耐熱酸化性テープは、幅方向に所定距離離間して2列に巻回されていることが好ましい。
【0014】
本発明に係る上記第2の態様においては、上記耐熱酸化性テープは、上記膨張黒鉛テープよりも幅広であり、膨張黒鉛テープの幅方向の全体が上記耐熱酸化性テープと重なり合っていてもよい。
本発明においては、上記グランドパッキンの内周面と外周面とが膨張黒鉛にて構成されていることが好ましい。
【0015】
このような本発明に係るグランドパッキンは、バルブステムや回転軸(軸)などに装着した際に、装着されたグランドパッキンの大気と接する側(大気側)が酸化性雰囲気下におかれても酸化劣化せず減量されにくく、酸化雰囲気下でしかも400℃以上の高温条件下に使用し得る。
また本発明のグランドパッキン(膨張黒鉛系グランドパッキン)は、膨張黒鉛テープとこのテープより幅広の耐熱酸化性テープとを用いて、いわゆる「テープモールド式」にて形成されているため、1回の加圧で効率よく安価に製造でき、しかも、グランドパッキン中の耐熱酸化性テープは、膨張黒鉛テープ全面と緊密に接触しているため、グランドパッキン装着時は元より、取り出し時においてもグランドパッキンの崩壊などは生じ難くい。このため、グランドパッキンの点検、交換作業を効率よく行うことができる。
【0016】
【発明の具体的説明】
以下、本発明に係るグランドパッキンおよびその製造方法について添付図面を参照しつつ、具体的に説明する。
図1は、本発明に係るグランドパッキンの好適な一態様を示す斜視図である。
図2は、図1に示すグランドパッキン製造用の巻回物の断面斜視図であり、図3は、本発明に係るグランドパッキン製造用の巻回物の他の態様を示す断面斜視図である。巻回物は、図2では渦巻き状に、図3では同心円状に巻回されている。
【0017】
図4は、図1に示す本発明に係るグランドパッキンの製造工程を示す説明図である。なお、本明細書では、同一部材には、同一符号を付している。
[グランドパッキン]
本発明に係るグランドパッキンは、その好ましい態様においては、図1に示すように、グランドパッキン本体部分2と、その上端部に存在する耐熱酸化性リング3とから構成されている。
【0018】
このようなグランドパッキン1の寸法は、その用途などによって異なり、一概に決定されないが、例えば、円筒軸方向の長さL(=L1+n×L2 、n:L2の個数を示し、図1に示すグランドパッキン1のようにリング3が一方端のみではn=1、後述する図5に示すように耐熱酸化性リングが両方端3,4に存在するとn=2となる。)が0.3〜30cm程度であり、外径Rが0.5〜50cm程度であり、内径rが0.3〜45cm程度であり、グランドパッキン本体部分2の長さL1が0.2〜25cm程度であり、グランドパッキン本体部分2の上下両端部に存在する耐熱酸化性リング3,4の円筒軸方向の長さL2がそれぞれ0.1〜5cm程度のものが挙げられる。また、L2/L1=0.05〜0.5程度である。
【0019】
このようなグランドパッキンを構成している各部のうちで、グランドパッキン本体部分2は、円筒状であって、後述するように、膨張黒鉛テープと、耐熱酸化性テープとを、これらテープの幅方向の端部同士が、好ましくは一定の幅で、略重なり合うように重ね合わせた後、渦巻き状あるいは同心円状に通常複数回、多くは多重に巻回し、得られた巻回物を該巻回物の円筒軸方向に圧縮して構成されている。
【0020】
また、耐熱酸化性リング3は、円筒状に巻回された上記耐熱酸化性テープが円筒軸方向(図1のL方向)に圧縮・座屈されて構成されており、上記グランドパッキン本体部分2中の耐熱酸化性テープと連続したテープにて形成されている。
すなわち、図1に示す本発明に係るグランドパッキン1は、その本体部分2が少なくとも幅方向の端部が重なり合うように多重に巻回された膨張黒鉛テープと耐熱酸化性テープとからなっており、
また耐熱酸化性リング3は、該耐熱酸化性不織布テープが、該多重に巻回された膨張黒鉛テープの少なくとも一方の端部から、巻回された膨張黒鉛テープの幅方向外側に延設されており、かつ該耐熱酸化性不織布テープの延設部がテープ幅方向に圧縮座屈されて構成されている。
【0021】
しかも、上記耐熱酸化性テープは、上記膨張黒鉛テープの一方の端部のみから、巻回された膨張黒鉛テープの幅方向外側に延設されている。
なお、本発明のグランドパッキン1は、ポンプ等の流体用機器の軸封部に使用されるものであり、該グランドパッキン1の円筒状中空部Sには、回動自在あるいは前後運動自在に軸(中心軸)が挿入され、軸封するものであるから、グランドパッキン本体部分2と耐熱酸化性リング3の内径r、外径R、これらの中心軸の位置はぞれぞれ一致している。
【0022】
このような本発明に係るグランドパッキンは、膨張黒鉛を主成分としているにも拘わらず、該グランドパッキンをバルブステムや回転軸(軸)などに装着した際に、装着されたグランドパッキンの大気と接する側(大気側)が酸化性雰囲気下におかれても酸化劣化せず減量されにくく、酸化雰囲気下でしかも400℃以上の高温条件下に使用し得る。
【0023】
[グランドパッキンの製造]
このようなグランドパッキン1は、好ましくは下記のようにして製造される。
すなわち、本発明に係るグランドパッキン1は、図2に示すように、膨張黒鉛テープ12と、熱酸化性テープ14とを、これらテープの幅方向の少なくとも端部同士が好ましくは一定の幅で、略重なり合うように重ね合わせた後、渦巻き状(図2)あるいは同心円状(図3)に巻回し、得られた巻回物10A(図2)、10B(図3)をその軸(紙面に向かって上下に貫く軸)方向に圧縮して形成される。
【0024】
なお、熱酸化性テープ14の幅は、該膨張黒鉛テープ12より狭幅でも幅広でもよく、グランドパッキンの用途等に応じて適宜決定される。
以下、用いられる膨張黒鉛テープ12、耐熱酸化性テープ14、巻回物10A,10Bおよびグランドパッキンの製法などについて順次詳説する。
<膨張黒鉛テープ>
この膨脹黒鉛テープとしては、本願出願人らが特公平7−26685号公報にて提案したグランドパッキンに使用したものと同様のものが好ましく用いられる。
【0025】
すなわち、この膨張黒鉛テープ12としては、膨脹黒鉛粒子を、バインダーを用いずに、あるいは必要に応じて酸化黒鉛、ホウ酸、またはケイ素と炭素を主な骨格成分とする有機ケイ素高分子化合物などのバインダーとともに圧縮して得られたものであって、テープ状あるいはそれに近い形状をなしている。この膨脹黒鉛テープはこのように主としてテープ状であるが、鱗片状などテープ状以外の形状のものが含まれてもかまわない。
【0026】
このような膨脹黒鉛テープは、切断されて短尺状にされて用いられる。このテープの形状は、完成後のグランドパッキンの大きさに応じて決定されるが、好ましくは長さ20〜100cm、幅m1が5mm〜20mm、かさ比重0.3〜1.8であることが望ましい。
<耐熱酸化性テープ>
耐熱酸化性テープとしては、耐食性金属やセラミックス製の不織布状物をテープ状に形成してなるもの等が挙げられる。
【0027】
上記耐食性金属またはセラミックスとしては、具体的には、ステンレス、セラミックスなどが挙げられ、中でもステンレス製が好ましい。
また上記耐食性金属としては、「ナスロン」(日本精線(株)製、フェルト状物)をスリット化、テープ化したもの等が挙げられる。
該不織布状物をテープ状に形成するには、押圧すればよい。
【0028】
該耐熱酸化性テープの幅mとしては、グランドパッキンの用途、寸法、耐熱酸化性リング4,3(押圧前の耐熱酸化性テープ耳部14a,14b)を一方端(図1)または両端部(図5)に設けるか、などにもより異なり一概に決定されない。例えば、図1〜図3の場合を例に挙げれば、耐熱酸化性テープ14の幅mとしては、下記の図8〜図10中の場合に比してより幅の狭いもの〜ほぼ同様の幅のものを広く使用できる。
【0029】
図8〜図10中の場合を例に挙げれば、例えば、該耐熱酸化性テープ14の幅mとしては、上記膨張黒鉛テープ12より幅広(m2>0)であるものが用いられ、その幅mが0.3〜20cm程度、好ましくは0.3〜10cm程度で、その厚みが0.9〜1mm程度であり、耐熱酸化性テープ耳部の幅m2が好ましくは0.1〜9cm程度、さらに好ましくは0.2〜4cm程度である。
また耐熱酸化性テープ14の幅mと、膨張黒鉛テープ12の幅m1とが、m/m1=1.01〜5であることが好ましく、また耳部の幅m2と膨張黒鉛テープの幅mとは、m2/m=1/2未満〜1/10以上の関係にあることが好ましい。
<巻回物およびグランドパッキンの作製>
本発明では、上記膨張黒鉛テープ12と耐熱酸化性テープ14とを、これらテープ12,14の幅方向の少なくとも端部同士が略一定幅で重なり合うように重ね合わせた後、10A(図2)に示すように渦巻き状あるいは10B(図3)に示すように同心円状に巻回している。
【0030】
すなわち、図2(または図3)に示す巻回物10A(または10B)では、上記耐熱酸化性テープ14は、得られるグランドパッキン内で、幅方向の一部のみで重なり合うように、巻回されている。
このような巻回操作の際には、図4(a)に模式的に示すような断面形状のリング形成用金型5のリング状凹所6内に、図4(b)で示すように、上述したような膨張黒鉛テープ12と耐熱酸化性テープ14とを重ね合わせた状態で挿入して、リング形成用金型5の凹所6内に渦巻き状あるいは同心円状に巻回することができる。
【0031】
その巻回方法は特に限定されないが、小径(例:外径が2cm以下程度で、内径が1cm以下程度)のグランドパッキンでは、通常、このリング形成用金型5内の中心軸7の周りに渦巻き状あるいは同心円状に所定回数、内周壁6a側から外周壁6b側へと緊密に巻回することが多く、また外径、内径ともに大径(例:外径が10〜15cm程度で、内径が8〜12cm程度)のグランドパッキンでは、これとは反対に、リング形成用金型5内の凹所6の外周壁6bの内側に密着するようにして、外周壁6b側から内周壁6a側へ、渦巻き状あるいは同心円状に巻回することができる。
【0032】
また、重ね合わされる膨張黒鉛テープ12と、耐熱酸化性テープ14それぞれの枚数は、特に限定されず、用いられる膨張黒鉛テープ12や耐熱酸化性テープ14の厚み、求められるグランドパッキンの性能、用途などにより適宜決定され、それぞれ独立に、一枚でも、複数枚でもよい。
何れの場合にも、中心軸7の表面、すなわち凹所6の内周壁6aと接する最内層は、得られるグランドパッキンの内周側表面となるものであり、膨張黒鉛テープ12にて形成され、凹所6の外周壁6bと接する最外層は得られるグランドパッキンの外周面となるものであり、気密性の点で膨張黒鉛テープ12にて形成されていることが好ましい。
【0033】
次いで、本発明では、このような巻回物10Aまたは10Bをリング形成用金型5内に配置した状態で、図4(c)に示すように、凸状金型8を押し下げて、凹所6内に配置されている巻回物10Aまたは10Bを軸方向(上下方向)に押し潰すように圧縮する。
この際の加圧面圧は、250〜400kgf/cm2であることが好ましい。
【0034】
このように圧縮すると、図1に示すようなグランドパッキン1が得られる。
すなわち、図3又は図4において、膨張黒鉛テープ12と、耐熱酸化性テープ14とが渦巻き状あるいは同心円状に重なり合った巻回部分(すなわちテープ12,14の幅方向の端部)15と、膨張黒鉛テープ12のみからなる部分16とは、図1あるいは図4(c)に示すように、グランドパッキン本体部分2となり、図2において、耐熱酸化性テープの上端部(耳部)14bは、押圧され、図1あるいは図4(c)に示すように、それぞれ耐熱酸化性リング3となる。
【0035】
このため、特公平7−26685号公報に記載のグランドパッキンの製造方法のようにパッキン本体の上下両端に1〜数個の硬質リングをそれぞれ配置し、しかも1〜複数回押圧する必要がなく、上記本発明によれば、膨張黒鉛テープ12、および耐熱酸化性テープ14を用いて、しかも該テープ14としては、膨張黒鉛テープ12より狭い幅〜広い幅の範囲で用途等に応じて任意の幅のものを用いて、凸状金型8による1回の押圧を行うだけで、所望の厚みの耐熱酸化性リング3を有するグランドパッキン1を効率よく製造することができるというメリットがある。
【0036】
特に、この図1に示すグランドパッキンでは、膨張黒鉛テープ12とテープ14の重なり部分(幅方向の端部)15に対応する部分は、相互に緊密に接合しているから、該グランドパッキン1の装填、抜き取り、交換時に、膨張黒鉛テープのみからなる部分16などの崩壊が生じにくく、グランドパッキン1の交換作業性などに優れている。
【0037】
しかも、膨張黒鉛テープのみからなる部分16に対応する部分は、グランドパッキン1の密封性を良好に保持できる利点がある。このようなグランドパッキン1は、スタフィングボックス(図示せず)内に1〜複数個、好ましくは複数個装着して用いられる。その場合、複数個のグランドパッキン1のうち、スタフィングボックス内最奥部(底部)と開口端部との両端部(開口端側)に位置するグランドパッキン1は、その耐熱酸化性リング3側が、底部、開口端部側となるように配置することが配列された複数個のグランドパッキンの崩壊を防止でき、密封性を高く維持できるため望ましい。
【0038】
また、本発明に係るグランドパッキン1Aは、その好ましい態様においては、図5に示すように、グランドパッキン本体部分2と、その上下両端部に存在する耐熱酸化性リング3、4とから構成されている。
このようなグランドパッキン1Aは、図6,図7あるいは、図8に示すようなグランドパッキン製造用の巻回物を用いる点以外は、上記グランドパッキン1の場合と同様である。
【0039】
特に、図6(または図7)に示す巻回物10C(または10D)では、上記耐熱酸化性テープ14は、上記膨張黒鉛テープ12の両方の端部から、巻回された膨張黒鉛テープの幅方向外側に、付番14a、14bで示すように、延設されている。
しかも、上記膨張黒鉛テープ12と耐熱酸化性テープ14とが、得られるグランドパッキン1A内で、幅方向の端部のみで重なり合い、本体内の一部16では、この異種テープの重なりが生ぜず、膨張黒鉛テープ12のみに構成されるように、耐熱酸化性テープは、幅方向に所定距離離間して2列に巻回されている。
【0040】
このような巻回物10C、10Dを用いると、グランドパッキン本体(図6、図7では付番15a+16+15bの部分に対応する部分)に、図6、図7における膨張黒鉛テープ14のみからなる部分16に対応する部分(図示せず)が存在するため、気密性に優れたグランドパッキン1が得られる。しかも、膨張黒鉛テープ12と耐熱酸化性テープ14との重なり部分15a,15bが、各テープの幅方向の両端部に存在しているため、得られたグランドパッキン1Aをバルブステムや回転軸(軸)などへ装着する時に、グランドパッキンが崩壊しにくく、また装着されたグランドパッキンの取り出しや装着もスムーズに実施できる。しかも、得られたグランドパッキン1Aは、その両端部3,4が上記耐熱酸化性リングにて構成されているため、大気と接する側(大気側)が酸化性雰囲気下におかれても酸化劣化せず減量されにくく、酸化雰囲気下でしかも400℃以上の高温条件下に使用し得る。しかも、実使用時におけるグランドパッキンの端部の崩壊も生じにくい。
【0041】
また、特に図8に示す巻回物10Eまたは図9に示す巻回物10Fでは、上記耐熱酸化性テープ14は、上記膨張黒鉛テープ12の両方の端部から、巻回された膨張黒鉛テープの幅方向外側に、付番14a、14bで示すように、延設され、しかも、上記膨張黒鉛テープ12と耐熱酸化性テープ14とが、得られるグランドパッキン1A内で、幅方向の全部(15)に対応する部分(図示せず)で重なり合っている。なお、図8には、渦巻き状の巻回物10Eが示され、図9には、同心円状の巻回物10Fが示されている。
【0042】
すなわち、上記耐熱酸化性テープ14は、上記膨張黒鉛テープ12よりも幅広であり、膨張黒鉛テープ12の幅方向の全体15で上記耐熱酸化性テープ14と重なり合っている。
このような巻回物を用いると、取り出し、挿入、交換等の作業時に、極めて崩壊しにくく、作業性に優れたグランドパッキンが得られる。すなわち、耐熱酸化性テープ14が軸方向の全体に延在しているため、得られたグランドパッキン1Aをバルブステムや回転軸(軸)などへ装着する時に、グランドパッキンが極めて崩壊しにくく、また装着されたグランドパッキンの取り出しや装着もスムーズに実施できる。しかも、得られたグランドパッキン1Aは、その両端部3,4が上記耐熱酸化性リングにて構成されているため、大気と接する側(大気側)が酸化性雰囲気下におかれても酸化劣化せず減量されにくく、酸化雰囲気下でしかも400℃以上の高温条件下に使用し得る。しかも、実使用時におけるグランドパッキンの端部の崩壊も生じにくい。
【0043】
但し、気密性の点では、上記したような膨張黒鉛テープのみからなる部分16を有する上述したようなタイプのグランドパッキンの方が優れている。
このようなグランドパッキン1Aは、グランドパッキン製造用巻回物10E、10Fとして図8〜図9に示すようなものを用いる点以外は、前記図4のグランドパッキン1と同様にすれば得られる。
【0044】
すなわち、このようなグランドパッキン1Aは、膨張黒鉛テープ12と、該膨張黒鉛テープ12より幅広の耐熱酸化性テープ14とを、これらテープの幅方向の中心線同士が略同一直線上に重なり合うように重ね合わせた後、渦巻き状あるいは同心円状に巻回し、得られた巻回物をその軸方向に圧縮して形成される。このようなグランドパッキンの内周面の全体が膨張黒鉛にて構成され、また、外周面の少なくとも一部、好ましくは耳部を除く本体の全部は、膨張黒鉛にて構成されていることが望ましい。
【0045】
なお、上記例では、気密性の点でより優れるため、何れもグランドパッキンの外周面が膨張黒鉛テープにて構成された態様を示したが、本発明では、この外周面の一部が図11,12に示すように、膨張黒鉛テープ12のみにて形成された部分16を有する限り、外周面の一部15a、15bが、耐熱酸化性テープ14にて被覆されていてもよい。このような構成のグランドパッキン製造用巻回物10G、10Hを用いると、気密性に優れたグランドパッキンが得られる。
【0046】
また、上記説明では、リング形成用金型5として、何れも、中心軸7を有するものを用いた例を挙げて説明したが、本発明ではリング形成用金型としては、上記例に限定されず、金型として、この中心軸のないもの(図示せず)を用いてもよい。その場合には、予め、リング形成用金型5の中心軸7と同様の寸法の中心軸の周りに、上記と同様に膨張黒鉛テープと耐熱酸化性テープとをそれらの幅方向の一部が略一定の幅で重ね合わされた状態で所定回数巻回した後、中心軸を有しないリング形成用金型内に配置して、所定の圧力で中心軸方向に加圧すればよい。
【0047】
【発明の効果】
本発明に係るグランドパッキンは、その軸方向一方端部〜両端部が、本体を構成している部材のうちの1つである耐熱酸化性テープよりなり、しかもこれらは本体中の該テープと連続しており、その上、上記の軸方向一方端部〜両端部は、該耐熱酸化性テープ耳部を圧縮、座屈してなる耐熱酸化性リングにて形成されており、密封性に優れる。
【0048】
このため、本発明のグランドパッキンを、バルブステムや回転軸(軸)などに装着した際に、装着されたグランドパッキンの大気と接する側(大気側)が酸化性雰囲気下におかれても酸化劣化せず減量されにくく、酸化雰囲気下でしかも400℃以上の高温条件下に使用し得る。
しかも、このグランドパッキンでは、その装着時は元より、取り出し時においてもグランドパッキンの崩壊などが生じ難くく、グランドパッキンの点検、交換作業を効率よく行うことができる。
【0049】
また本発明に係る上記特性を具備したグランドパッキンは、特公平7−26685号公報に記載したような従来のグランドパッキンと異なり、グランドパッキン用部材と、これと別体に製造されたヘッダリング用部材やボトムリング用部材とを一体化して製造する必要がなく、グランドパッキン本体部分中の耐熱酸化性テープと耐熱酸化性リング用部材は連続した同一の耐熱酸化性テープにて形成されているため、用いられる部品点数がより少なく、効率良く、安価に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明に係るグランドパッキンの一態様を示す斜視図である。
【図2】図2は、図1に示すグランドパッキン製造用の渦巻き状巻回物の断面斜視図である。
【図3】図3は、図1に示すグランドパッキン製造用の同心円状巻回物の断面斜視図である。
【図4】図4は、図1に示す本発明に係るグランドパッキンの製造工程を示す説明図である。
【図5】図5は、本発明に係るグランドパッキンの他の一態様を示す斜視図である。
【図6】図6は、図5に示すグランドパッキン製造用の渦巻き状巻回物の断面斜視図である。
【図7】図7は、図5に示すグランドパッキン製造用の同心円状巻回物の断面斜視図である。
【図8】図8は、図5に示すグランドパッキン製造用の渦巻き状巻回物の断面斜視図である。
【図9】図9は、図5に示すグランドパッキン製造用の同心円状巻回物の他の態様を示す断面斜視図である。
【図10】図10は、図5に示す本発明に係るグランドパッキンの製造工程を示す説明図である。
【図11】図11は、図5に示すグランドパッキン製造用の渦巻き状巻回物の他の態様を示す断面斜視図である。
【図12】図12は、図5に示すグランドパッキン製造用の同心円状巻回物の他の態様を示す断面斜視図である。
【符号の説明】
1、1A・・・・・・グランドパッキン
2・・・・・・グランドパッキン本体部分
3,4・・・・・・耐熱酸化性リング
5・・・・・・金型、
7・・・・・・金型の中心軸
8・・・・・・凸状金型
10、10A、10B、10C、10D、10E、10F、10G、10H
・・・・・・グランドパッキン製造用の巻回物
12・・・・・・膨脹黒鉛テープ
14・・・・・・耐熱酸化性テープ
14a、14b・・・・・・耐熱酸化性テープのみから成る部分(耳部)
15・・・・・・膨張黒鉛テープと耐熱酸化性テープとの幅方向の端部を含むこれらの重なり部分
16・・・・・・膨張黒鉛テープのみにてなる部分
m・・・・・・耐熱酸化性テープの幅
m1・・・・・・膨張黒鉛テープの幅
m2・・・・・・耐熱酸化性テープのみから成る部分の幅(耳幅)
L・・・・・・グランドパッキンの高さ
L1・・・・・・グランドパッキン本体部分の軸方向長さ
L2・・・・・・グランドパッキンの耐熱酸化性リングの軸方向長さ
R・・・・・・グランドパッキンの外径
r・・・・・・グランドパッキンの内径
Claims (6)
- 少なくとも幅方向の端部が重なり合うように多重に巻回された膨張黒鉛テープと耐熱酸化性テープとからなるグランドパッキンであって、
該耐熱酸化性テープが、該多重に巻回された膨張黒鉛テープの少なくとも一方の端部から、巻回された膨張黒鉛テープの幅方向外側に延設されており、かつ
該耐熱酸化性テープの延設部がテープ幅方向に圧縮座屈されて互いに絡み合いつつ重なり合った耐熱酸化性テープのみからなる部分(耳部)を形成していることを特徴とするグランドパッキン。 - 上記耐熱酸化性テープは、上記膨張黒鉛テープの一方の端部のみから、巻回された膨張黒鉛テープの幅方向外側に延設されていることを特徴とする請求項1に記載のグランドパッキン。
- 上記耐熱酸化性テープは、グランドパッキン内で、幅方向の一部のみで重なり合うように、巻回されていることを特徴とする請求項2に記載のグランドパッキン。
- 上記耐熱酸化性テープは、上記膨張黒鉛テープの両方の端部から、巻回された膨張黒鉛テープの幅方向外側に延設されていることを特徴とする請求項1に記載のグランドパッキン。
- 上記膨張黒鉛テープと耐熱酸化性テープとが、グランドパッキン内で、幅方向の端部のみで重なり合うように、耐熱酸化性テープは、幅方向に所定距離離間して2列に巻回されていることを特徴とする請求項4に記載のグランドパッキン。
- 上記耐熱酸化性テープは、上記膨張黒鉛テープよりも幅広であり、膨張黒鉛テープの幅方向の全体で上記耐熱酸化性テープと重なり合っていることを特徴とする請求項4に記載のグランドパッキン。
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