JP4139097B2 - 遊技機用入賞装置及びそれを用いた遊技機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、遊技機用入賞装置及びそれを用いた遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、いわゆるチューリップ、役物等の、所定の遊技条件の成立に基づいて遊技球誘導部材(回動翼片、羽根とも称される)が変位する遊技機用入賞装置が広く提供されている。例えば、電動チューリップと称される入賞装置は、一体的に形成される本体部にアクチュエータ、伝達機構、羽根部材等が取り付けられた形態にて利用に供されるものが一般的であった。このような電動チューリップにおいて、その後方側にランプを設けることにより遊技に対する興趣を高めるための工夫が施されたものも見受けられる(例えば、実公平6−47494号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、このようなランプ(発光手段)は、ランプ用の配線基板(ランプ基板)の配置場所の制約等により電動チューリップの回動翼片からかなり後方に位置することが多く、入賞装置が前後方向に長くなって大型化する傾向がある。また、回動翼片に十分な光を照射するには、遊技盤の盤面に対して前方側から取り付けられる台板等にランプからの光を透過させるための透孔を大きく開口したり、又はその台板等を透明板で構成したり、若しくは光の反射板や拡散板を設置したりせねばならず、ランプ設置に付随する製造コストが増大するおそれがある。さらに、これらに伴って台板等の遊技盤への取付面積が大きくなる場合には、入賞装置の取付部の大型化も問題になる。
【0004】
本発明の解決すべき課題は、発光手段の設置に付随する製造コストの増加を抑制し、小型化を図ることのできる遊技機用入賞装置とそれを用いた遊技機を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】
上記のような課題を解決するために本発明の遊技機用入賞装置は、
遊技盤の盤面に取り付けられる遊技機用入賞装置であって、
前記遊技盤と交差する軸線回りにおいて回動可能な一対の回動部材を含むとともに、それら一対の回動部材が複数の変位位置に相対変位することにより前記遊技球の入球のし易さが変化する遊技球誘導部材と、
その遊技球誘導部材を前記複数の変位位置の間で駆動変位させる駆動アクチュエータと、
前記遊技盤の盤面に対して前方側から取り付けられる台板を有するとともに、前記遊技球誘導部材及び前記駆動アクチュエータを支持するケーシングユニットと、
前記遊技球誘導部材を照明する発光手段と、
前記ケーシングユニットの台板と前記遊技盤との対向接触面間に形成される基板収納スペースに配置されるとともに、前記発光手段へ所定の電力を供給する配線基板と、
を備えたことを特徴とする。
【0006】
また、上記のような課題を解決するために本発明の遊技機用入賞装置は、
遊技盤の盤面に取り付けられる遊技機用入賞装置であって、
前記遊技盤と交差する軸線回りにおいて回動可能な一対の回動部材を含むとともに、それら一対の回動部材が複数の変位位置に相対変位することにより前記遊技球の入球のし易さが変化する遊技球誘導部材と、
その遊技球誘導部材を前記複数の変位位置の間で駆動変位させる駆動アクチュエータと、
前記遊技盤の盤面に対して前方側から取り付けられる台板を有するとともに、前記遊技球誘導部材及び前記駆動アクチュエータを支持するケーシングユニットと、
前記ケーシングユニットの台板において前記遊技盤との対向接触面側に形成される凹部に配置されるとともに、前記遊技球誘導部材を照明する発光手段が取り付けられる配線基板と、
を備えたことを特徴とする。
【0007】
これらの遊技機用入賞装置によれば、発光手段へ所定の電力を供給する配線基板が台板と遊技盤との対向接触面間に形成される基板収納スペースに配置され、又は発光手段が取り付けられる配線基板が台板の遊技盤との対向接触面側に形成される凹部に配置されることにより、スペースの有効利用と遊技機用入賞装置の小型化を図ることができる。そして、発光手段のための配線基板が上記したスペースに配置されることによって、発光手段を照明対象である遊技機用チューリップ等の遊技球誘導部材に近づけることができるので、光の透過孔、透明台板、光の反射板や拡散板といった発光手段の設置に付随する製造コストの上昇を抑えることができる。
【0008】
この場合、発光手段として配線基板に取り付けられたチップ状のLED素子を用いれば、発光手段及び配線基板のコンパクト化と製造コストの増加抑制を達成しやすくなる。
【0009】
そして、配線基板の後面を遊技盤の盤面に接触して配置すると、配線基板を台板と盤面とで挟持することによって、配線基板を台板に固定するねじ、ボルト等の締結部材の本数を減少又は省略できる場合がある。
【0010】
なお、本発明において後方側(又は後面側)とは遊技盤の盤面と直交する方向(すなわち前後方向)における遊技機内部に向かう側(すなわち、主制御基板等の種々の基板が設けられる内部機構側)、前方側(又は前面側)とはそれとは反対側の遊技者に対面する側を意味する。また、上方側とは鉛直上方側、下方側とは鉛直下方側を意味するものとする。
【0011】
ここで、台板の前面側には遊技球の流下通路を形成するとともに、発光手段を、台板の前面よりも後方に位置させて配線基板に取り付けることができる。こうすることで、発光手段に遊技球が接触するおそれがなく、また発光手段が遊技球の流下を阻害するおそれもなくなる。
【0012】
次に、配線基板を、その前面が台板に形成された凹部の底に接触する形態で、台板に取り付ける一方、発光手段の光軸を、凹部の底に形成された前後方向の貫通孔の軸線とほぼ一致させることができる。こうすることによって、発光手段から出た光は、後方側への洩れ量が少なくなり、前方側すなわち遊技者に対面する側に設けられる遊技球誘導部材(回動部材)を明るく照らすことができる。なお、配線基板を凹部に埋め込む形態で配置する場合には、光の洩れ量をほとんどなくすことができる。
【0013】
ところで、ケーシングユニットは、
遊技盤の盤面に対して前方側から取り付けられる台板を有し、遊技球誘導部材を支持する前方側ユニットと、
その前方側ユニットとは別体に形成され、駆動アクチュエータを支持する支持部材にて前方側ユニットに着脱可能に取り付けられる後方側ユニットと、
を含んで構成することができる。
【0014】
遊技盤の前方側に設けられる前方側ユニットと、後方側に設けられる後方側ユニットとを別体に形成することにより、前方側ユニットを着脱可能とすることができ、使用形態に応じて前方側ユニットを変更することが可能となる。従って、新たな装飾態様を生じさせる場合には前方側ユニットのみを変更すれば足り、後方側ユニットは共用化できるため、部品の効率的利用、部品のリサイクル等が可能となり、製造コストを抑えることができ、かつ組み立てに伴う労力も低減することができる。
【0015】
なお、前方側ユニットは、遊技盤の盤面に対して前方側から取り付けられる台板と、その台板と一体的に又は別体に形成され、台板より前方側に突出する前側装飾部とを有し、かつ遊技球誘導部材は、前側装飾部及び/又は台板に回動可能に支持されるように構成することができる。
【0016】
さらに、配線基板を前方側ユニットの台板と後方側ユニットの支持部材とで挟まれる形態にて保持するとともに、これら台板、配線基板及び支持部材を締結部材により一体的に固定することができる。これら3者の共締めにより固定用のねじ、ボルト等の締結部材の本数を減少して(例えばビス1本での組み付けも可能として)、製造コストの低減を図ることができる。なお、上記3者に加えて前側装飾部も共締めできる場合には、さらなるコストダウンを達成することができる。また、近年遊技機においても各種部品のリサイクルが課題となっているが、このようにして締結部材の本数を減らすことにより入賞装置の分解が容易となり、部品の再利用を通じて地球環境保全に貢献できる。
【0017】
以上のようにして製造コストの増加が抑制され、小型化が図られた遊技機用入賞装置を遊技機に配置することにより、遊技機全体としての製造コストの抑制と小型化が達成できるとともに、興趣に富んだ盤面構成を実現することができるようになる。
【0018】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を図面に示す実施例を参照しつつ説明する。
図1に示されるように、遊技機用入賞装置1は遊技盤101の盤面101a(図7参照)に配置されるとともに、回動部材10(遊技球誘導部材)と、ソレノイド30(駆動アクチュエータ)と、伝達機構41(図2)とを有している。回動部材10は、複数の変位位置に変位可能とされ、自身の変位により遊技球の遊技機用入賞装置1の内部への入球のし易さを設定する。ソレノイド30は、駆動出力部37を有するとともに、その駆動出力部37を複数の変位位置に駆動変位させる。伝達機構41は、駆動出力部37の駆動変位を、その駆動出力部37と連動する1又は複数の中間伝達部材を介して回動部材10の変位に変換しつつ回動部材10に伝達する。
【0019】
本実施例においては、図1又は図2に示すように、通電によってソレノイド30内部(具体的には、コイル部53内部)に駆動出力部37が直線的に引き込まれるようになっており、その駆動出力部37の直線変位を回動伝達部21の回転変位に変換し、その回動伝達部21の回転変位(ここでは盤面101a(図7参照)と平行な軸線回りの回動変位)をさらに回動部材10の回動変位(ここでは盤面101aと直交する軸線回りの回動変位)に変換するように伝達機構41が構成されている。なお、回動伝達部21が中間伝達部材として機能している。なお、駆動出力部37は、コイルばね39を貫通しつつソレノイド30内部(コイル部53内部)に引き込まれるようになっており、通電状態においては、コイルばね39の付勢に反してコイル部53内部に引き込まれ、通電解除状態においては、コイルばね39による付勢により(具体的には、コイルばね39が駆動出力部37に形成されたフランジ部37aを押し出すことにより)、前方側に押し出されるようになっている。また、ソレノイド30には、コイル部53に電力を供給するためのリード部31が設けられ、そのリード部31の端部には端子部32が備えられている。
【0020】
また、本発明における駆動出力部37は、コイル部53の側方を金属材質からなる側方板51a,51aが囲むようになっており、前方側においては、その側方版51a,51aと連結又は一体形成された前方板50が囲むようになっている。また、コイル部53の上方及び下方は開口している。そして、前方板50における側方板取り付け位置よりも、さらに側方に延びる形にて形成されてフランジ形態を呈し、その前方板50において側方板51a,51aよりも更に側方に突出する部分(以下、フランジ部ともいう)において、ソレノイド30を伝達機構41が収納されたハウジング43(支持部材)に固定して支持するために締結部材挿通孔50aが形成されている。
【0021】
そして、締結部材35(例えばねじ、ビス、ボルト等)がこの締結部材挿通孔50aを貫通しつつハウジング43に形成された締結部材挿入部44に挿入・固定されて、これらソレノイド30とハウジング43が固定されることとなる。なお、盤面101a(図7参照)とほぼ平行に設けられる前方板50に対し、直交又はほぼ直交するように側方板51a,51aが取り付けられて固定されている。なお、これら側方板51a,51aと背面板51bは、コの字状に形成される金属板材51の一部として一体形成されており、そのコの字状の金属板材51の両端縁が前方板50と固定される形となっている。なお、本実施例においては、前方板50に形成された嵌合孔50b,50bにおいて、金属板材51の両端縁に形成された嵌合突起51c,51cが挿入され、固定されるようになっている。このように、コイル部53を囲む金属部材51にフランジ部を設け、そのフランジ部をハウジング43に固定するようにすれば(即ち、コイル部53を保持する金属部材51をハウジング43外部に直接固定するようにし、ソレノイド30をハウジング43で囲まないようにすれば)、ソレノイド30をハウジング43にて包囲せずに一体構成でき、装置構成のコンパクト化に寄与することとなる。
【0022】
さらに、図2に示されるように、遊技機用入賞装置1のケーシングユニット4は、回動部材10が変位可能に支持されて、遊技盤101における盤面101a(図7参照)の前方側に突出した形にて取り付けられるものとされる前方側ユニット2と、その前方側ユニット2とは別体に形成され、伝達機構41及びハウジング43を備えた構成にて該前方側ユニット2に着脱可能に取り付けられる後方側ユニット3とを備えて構成される。
【0023】
このように、遊技盤101の前方側に設けられる前方側ユニット2と、後方側に設けられ、伝達機構41が備えられる後方側ユニット3とを別体に形成することにより、前方側ユニット2を着脱可能とすることができ、使用形態に応じて前方側ユニット2を変更することが可能となる。従って、新たな装飾態様を生じさせる場合には前方側ユニット2のみを変更すれば足り、伝達機構41を有する後方側ユニット3は共用化できるため、部品の効率的利用、部品のリサイクル等が可能となり、製造コストを抑えることができ、かつ組み立てに伴う労力も低減することができる。例えば、設置対象となる遊技機に応じて装飾態様を変更したい場合や、前方側ユニット2のみ故障、消耗等が生じた場合には前方側ユニット2のみ変更すればよいため極めて効率的な使用形態となる。
【0024】
また、本実施例において遊技球誘導部材は、図3に示すように遊技盤101の盤面101a(図7参照)と交差する軸線回りにおいて回動可能とされる一対の回動部材10,10を含むとともに、それら一対の回動部材10,10間に形成される隙間が遊技球の入賞口7とされ、その入賞口7が、遊技球が1球ごとに進入する第一の開口態様(図3(a))と、その第一の開口態様よりも広く開口する第二の開口態様(図3(b))との少なくとも2つの開口態様となるようそれら一対の回動部材10,10が互いに相対変位するようになっている。なお、図3において、遊技機用入賞装置1は、一対の回動部材10,10が一対の羽根部材として構成される遊技機用チューリップ(具体的には電動チューリップ)となっている。
【0025】
また、前方側ユニット2は、遊技盤101の盤面101a(図7参照)と平行又は略平行に取り付けられるものとされる台板12と、その台板12と一体的に形成されるか、又は別体形成され、台板12の板面上より前方側に突出する前側装飾部11とを備えて構成される。換言すれば、図3(a)、(b)の各下図に示すように、前側装飾部11は盤面101aに取り付けた状態において、盤面101aより前方側に突出するように構成されており、流下する遊技球を受ける構成となっている。なお、本実施例においては、台板12と前側装飾部11が別体形成されており、後述する係合構成により係合されている。
【0026】
さらに、遊技球誘導部材としての回動部材10,10は、盤面101aと交差(直交)する軸線を回動軸線とするように、前側装飾部11及び/又は台板12において回動可能に支持されるようになっており、それら回動部材10,10が回動することにより入賞口7が開閉するようになっている。具体的には、図1に示すように、前側装飾部11に形成された回動部材支持軸11a,11aが回動部材10に形成された支持軸挿入穴10b,10bにそれぞれ挿入されるようになっており、回動部材10は、回動部材支持軸11aの中心軸線を回転軸線として回動可能に支持されている。そして、回動部材支持軸11a,11aにより回動部材10,10が支持された状態にて前側装飾部11と台板12が固定されるようになっており、この台板12が固定されることにより回動部材支持軸11a,11aの後方側からの回動部材10,10の抜け止めがなされている。
【0027】
図2に示すように、前方側ユニット2の台板12には、遊技盤101との対向接触面側(すなわち盤面101a側)に凹部12iが形成され、この凹部12iには一対の回動部材10,10を照明する二対のチップ状LED素子5,5,5,5(発光手段)が前面側に突出して取り付けられた配線基板6が配置されている。この配線基板6は、その前面が凹部12iの底に接触するように、凹部12iに埋め込む形態で台板12に取り付けられている。一方、各LED素子5は、その光軸が凹部12iの底に形成された前後方向の貫通孔12jの軸線とほぼ一致する(図5参照)ように、貫通孔12jに後方側から挿入され、後方側への光の洩れ量を少なくし、前方側すなわち遊技者に対面する側に設けられる回動部材10を明るく照らすようにしている。
【0028】
図3(a)下図に示すように、前方側ユニット2と後方側ユニット3の組付け状態において、回動部材10における後方側ユニット3に設けられた伝達機構41の作用部21aに対応した位置に、その作用部21aの作用を受ける被作用部としての突出部10aが形成されている。そして、駆動出力部37が駆動変位するに伴い、作用部21aがその駆動出力部37と連動して変位し、突出部10aに作用するようになっている。そして、図2に示すように、後方側ユニット3から前方側ユニット2を取り外した場合には、それら作用部21a及び被作用部(突出部10a)が分離するようになっている。なお、図3(a)は駆動出力部37が第一の変位位置にある場合を示しており、図3(b)は第二の変位位置(コイル部53(図1参照)に引き込まれた変位位置)にある場合を示している。また、回動部材10,10は、駆動出力部37の変位位置と対応する回動変位位置をとるようになっており、図3(a)においては回動部材10,10が第一回動変位位置をとり、図3(b)においては回動部材10,10が第二回動変位位置をとっている。二対のLED素子5,5,5,5は、一対の回動部材10,10の回動軸線方向から見て、第一回動変位位置と第二回動変位位置とにそれぞれ対応して配置されている。
【0029】
図1に戻り、台板12及び前側装飾部11はともに樹脂部材からなり、その台板12の一部において被係合部が樹脂形成される一方、前側装飾部11の一部においてその被係合部と係合する係合部が樹脂形成されている。具体的には、前側装飾部11又は台板12のいずれか一方に孔を形成し、他方にその孔に挿入するための突起を形成し、その孔に突起を圧入するか、または挿入後に接着するようにしてそれら前側装飾部11及び台板12を一体化させるようにしてもよい。
【0030】
なお、突起11dは一対の回動部材支持軸11aの先端においてそれぞれ一対形成されており、突起11eはその下方において一対形成されている。これら突起11d,11eが係合部として機能し、孔12d,12eが被係合部として機能している。そして、図2に示すような後方側ユニット3から前方側ユニット2を取り外した場合においては、その係合部及び被係合部が互いに係合してそれら台板12及び前側装飾部11が締結部材を用いない構成にて一体化されることとなる。即ち、取り外し状態においては、締結部材(例えばビス等の金属部材)による固定ではなく、樹脂部材の係合により前側装飾部11及び台板12が結合して一体構成される。なお、樹脂部材同士の係合構成はこれに限定されず、前側装飾部11と台板12とが固定される係合形態であればよい。
【0031】
一方、図3,図4のような取付状態においては、後方側ユニット3と前方側ユニット2とが、配線基板6を挟むようにして、締結部材36(図1,図2参照)を用いて固定されるとともに、その取り付けに用いられる締結部材36が台板12と前側装飾部11の固定に兼用されるようになっている。具体的にいえば、締結部材36(例えばねじ、ビス、ボルト等)が後方側ユニット3のハウジング43、配線基板6、前方側ユニット2の台板12を各々貫通して前側装飾部11に形成された締結部材挿入孔としての雌ねじ部11f(図6参照)に挿入されるようになっており、締結部材36によりハウジング43、配線基板6、台板12、及び前側装飾部11を一体的に固定している。さらに具体的には、ハウジング43において左右一対形成された貫通孔49と、配線基板6において左右一対形成された挿通孔6fと、台板12において左右一対形成された貫通孔12fを締結部材36が各々貫通し、前側装飾部11に形成された雌ねじ部11f(図6参照)に挿入されるようになっている。なお、雌ねじ部11fは、前側装飾部11における貫通孔12f,12fに対応した位置に、盤面101aと直交する方向に後方側に開口するように形成される。
【0032】
本実施例において、後方側ユニット3のハウジング43、前方側ユニット2の台板12及び配線基板6の固定に用いる締結部材36は2個のみとされており、ユニット同士の固定に用いる締結部材36を必要最小限に抑えた構成となっている。なお、ソレノイド30を後方側ユニット3のハウジング43に固定して支持するために2個の締結部材35を備えており、本発明のケーシングユニット4に用いられる締結部材は4個のみとなっている。このように、最小限の締結部材数にて遊技機用入賞装置1を構成するようにすれば、部品点数を削減でき、かつ組み立ての労力をも軽減することができる。さらに、図2に示す一対の位置決めピン12h,12h(台板12の凹部12iに立設され、配線基板6の一対の係合孔6h,6hに係合する)を用いれば、ハウジング43、台板12、前側装飾部11及び配線基板6の4者の固定に用いる締結部材36は1個のみとすることも可能である。
【0033】
また、ケーシングユニット4の盤面101aへの取り付けは、前方側ユニット2の台板12に形成された一対の取付孔9,9(図1参照)を介して、2個のねじ等の締結部材(図示省略)により遊技盤101に対して前方側から行われる。このとき、配線基板6の後面は遊技盤101の盤面101aに接触して配置される(図3参照)ので、配線基板6を台板12と盤面101aとで挟持することができる。
【0034】
図5に示すように、台板12の前面側には入賞口7(図3参照)に続く遊技球Bの流下通路が形成されている。LED素子5は、その先端が台板12の前面よりも後方に位置して配線基板6に取り付けられているので、LED素子5に遊技球Bが接触するおそれがなく、またLED素子5が遊技球Bの流下を阻害するおそれもなくなる。また、配線基板6の後面側にLED素子5への配線部を設けているので、導電性を有し台板12の前面側を流下する遊技球BによってLED素子5が誤作動することを防止できる。
【0035】
また、図2に示されるように、回動部材10に形成される被作用部は、その回動部材10において台板12の円弧状孔12aから後方側に突出するように形成される突出部10aを有してなり、その突出部10aは、後方側ユニット3のハウジング43に形成された被作用部導入口17,17(図1参照)を介してその後方側ユニット3のハウジング43内部に挿入されるように構成されている。そして、作用部21aは、そのハウジング43内部に挿入された突出部10aに対応する位置に設けられ、ソレノイド30の駆動出力部37と連動して被作用部(突出部10a)に作用するように構成されている。
【0036】
具体的には、図1又は図3に示すように、駆動出力部37と一体形成されたフランジ部37a,37aの間において周方向に溝37bが形成されており、その溝37b内に伝達回動部21に形成された一対の突起21c,21cが嵌まるようになっている。伝達回動部21は、駆動出力部37の変位方向(即ち、盤面前後方向)と直交する軸線を有する回動軸21b回りに回動するようになっており、駆動出力部37の変位に対応して回動することとなる。そして、伝達回動部21が回動することにより作用部21aが変位(ほぼ上下方向に変位)して突出部10aを移動させ、回動部材10が回動することとなる。
【0037】
また、図2に示されるように、後方側ユニット3のハウジング43は、伝達機構41の側方全体を、又は伝達機構41の側方のほぼ全体を囲むように形成することができる。このように側方を囲むようにハウジング43を形成すれば、側方から伝達機構41を操作することが困難となり、当該入賞装置1への不正操作を効果的に防止することができる。
【0038】
また、図3に示すように、ハウジング43の下方において、遊技球を後方へ誘導するための樋61(図3参照)が形成されている。樋61は、盤面101aと交差する方向において後方側に延びる形にて形成されている。また、樋61は、前方側ユニット2に形成された第一溝部11hと、その第一溝部11hの後方側に続く形にて後方側ユニット3に形成された第二溝部20を有してなり、その第二溝部20の下方にはその第二溝部20に沿って延びる切欠部22が形成されている。この切欠部22の幅は、遊技球の直径よりも小さく形成されている。
【0039】
図3に示すように、切欠部22は第二溝部20の後方端20aを基点とした所定長さL(図3(a)参照)だけ形成されており、本実施例では、第二溝部20の長さ(具体的には盤面101aと直交する方向を長さ方向としている)の半分以上の長さに渡って形成されている。このように切欠部22を形成することにより、少なくとも切欠部22の分だけハウジング43の下方への突出量を削減でき(即ち、ハウジング43の壁部を省略できるため、その壁部を省略した分だけ小さくなる)、ケーシングユニット4のコンパクト化(具体的には、後方側ユニット3の上下方向におけるコンパクト化)を図ることができる。
【0040】
また、図2及び図3に示すように、前側装飾部11内部において、入賞口7を進入した遊技球を後方側に誘導するための誘導リブ63を形成するようにし、その誘導リブ63を台板12の裏面12g側に達するように後方側に向けて延設することができる。
【0041】
また、図2のように台板12には樋61の一部を構成する連通孔12cが形成されており、その連通孔12cの上方には、入球検知手段としてのスイッチ25が挿入され、該スイッチ25と嵌合するスイッチ配置孔12bが形成されている。スイッチ25には入賞口7を進入した遊技球が通過する通過孔25aが形成され、リード部26及び端子部27を介して外部装置に接続されるようになっている。
【0042】
図7は、以上で述べた遊技機用入賞装置1を備えた遊技機の一例を示している。なお、この遊技機100においては、上記説明におけるいずれの遊技機用入賞装置1をも適用できる。本実施例においては、いわゆるチューリップとも称される可変入賞装置を具体的な対象として説明したが、これに限定されない。
【0043】
図8に図3の変形例を示す。この例では、LED素子5,5は左右一対設けられており、各回動部材10の回動軸線方向から見て、第一回動変位位置及び第二回動変位位置において重複する領域内に配置されている。なお、図8において図3と共通する部分には同一符号を付して説明を省略する。
【0044】
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、各請求項に記載した範囲を逸脱しない限り、各請求項の記載文言に限定されず、当業者がそれらから容易に置き換えられる範囲にもおよび、かつ、当業者が通常有する知識に基づく改良を適宜付加することができる。
【0045】
例えば、配線基板6は、LED素子5(発光手段)の他にソレノイド30(駆動アクチュエータ)及び/又はスイッチ25(入球検知手段)に所定の電力供給を行うものであってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の遊技機用入賞装置の一例を示す斜視図。
【図2】前方側ユニット及び後方側ユニットの構成例を示す斜視図。
【図3】(a)は第一開口態様、(b)は第二開口態様をそれぞれ例示する入賞装置の正面図及びその中央断面図。
【図4】図2の組み付け状態を示す斜視図及び背面図。
【図5】図3(b)のA−A断面図。
【図6】図4(b)のB−B断面図。
【図7】遊技機用入賞装置を備えた遊技機の一例を示す正面図。
【図8】図3の変形例を、前側装飾部を取り除いた状態にて示す正面図。
【符号の説明】
1 遊技機用入賞装置
2 前方側ユニット
3 後方側ユニット
4 ケーシングユニット
5 LED素子(発光手段)
6 配線基板
10 回動部材 (羽根部材、遊技球誘導部材)
11 前側装飾部
12 台板
12i 凹部
12j 貫通孔
30 ソレノイド(駆動アクチュエータ)
36 締結部材
43 ハウジング(支持部材)
Claims (10)
- 遊技盤の盤面に取り付けられる遊技機用入賞装置であって、
前記遊技盤と交差する軸線回りにおいて回動可能な一対の回動部材を含むとともに、それら一対の回動部材が複数の変位位置に相対変位することにより前記遊技球の入球のし易さが変化する遊技球誘導部材と、
その遊技球誘導部材を前記複数の変位位置の間で駆動変位させる駆動アクチュエータと、
前記遊技盤の盤面に対して前方側から取り付けられる台板を有するとともに、前記遊技球誘導部材及び前記駆動アクチュエータを支持するケーシングユニットと、
前記遊技球誘導部材を照明する発光手段と、
前記ケーシングユニットの台板と前記遊技盤との対向接触面間に形成される基板収納スペースに配置されるとともに、前記発光手段へ所定の電力を供給する配線基板と、
を備えたことを特徴とする遊技機用入賞装置。 - 遊技盤の盤面に取り付けられる遊技機用入賞装置であって、
前記遊技盤と交差する軸線回りにおいて回動可能な一対の回動部材を含むとともに、それら一対の回動部材が複数の変位位置に相対変位することにより前記遊技球の入球のし易さが変化する遊技球誘導部材と、
その遊技球誘導部材を前記複数の変位位置の間で駆動変位させる駆動アクチュエータと、
前記遊技盤の盤面に対して前方側から取り付けられる台板を有するとともに、前記遊技球誘導部材及び前記駆動アクチュエータを支持するケーシングユニットと、
前記ケーシングユニットの台板において前記遊技盤との対向接触面側に形成される凹部に配置されるとともに、前記遊技球誘導部材を照明する発光手段が取り付けられる配線基板と、
を備えたことを特徴とする遊技機用入賞装置。 - 前記発光手段は、前記配線基板に取り付けられたチップ状のLED素子である請求項1又は2に記載の遊技機用入賞装置。
- 前記配線基板の後面は、前記遊技盤の盤面に接触して配置される請求項1ないし3のいずれか1項に記載の遊技機用入賞装置。
- 前記台板の前面側には前記遊技球の流下通路が形成されるとともに、
前記発光手段は、前記台板の前面よりも後方に位置して前記配線基板に取り付けられる請求項1ないし4のいずれか1項に記載の遊技機用入賞装置。 - 前記配線基板は、その前面が前記台板に形成された凹部の底に接触する形態で、当該台板に取り付けられる一方、
前記発光手段は、その光軸が前記凹部の底に形成された前後方向の貫通孔の軸線とほぼ一致している請求項1ないし5のいずれか1項に記載の遊技機用入賞装置。 - 前記ケーシングユニットは、
前記遊技盤の盤面に対して前方側から取り付けられる前記台板を有し、前記遊技球誘導部材を支持する前方側ユニットと、
その前方側ユニットとは別体に形成され、前記駆動アクチュエータを支持する支持部材にて該前方側ユニットに着脱可能に取り付けられる後方側ユニットと、
を含んで構成される請求項1ないし6のいずれか1項に記載の遊技機用入賞装置。 - 前記配線基板は、前記前方側ユニットの台板と前記後方側ユニットの支持部材とで挟まれる形態にて保持されるとともに、
これら台板、配線基板及び支持部材が締結部材により一体的に固定される請求項7に記載の遊技機用入賞装置。 - 前記遊技機用誘導部材は、前記一対の回動部材が一対の羽根部材にて構成される遊技機用チューリップである請求項1ないし8のいずれか1項に記載の遊技機用入賞装置。
- 請求項1ないし9のいずれか1項に記載の遊技機用入賞装置を備えたことを特徴とする遊技機。
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