JP4138933B2 - パンチプレスにおける回転金型の回転方法及びその装置 - Google Patents

パンチプレスにおける回転金型の回転方法及びその装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、パンチプレスにおける回転金型の回転方法及びその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、パンチプレスとしての例えばタレットパンチプレス201で使用されるパンチPとダイDの金型は、図6及び図7に示されているようにパンチ装着部としての上部タレット203にパンチPが装着され、ダイ装着部としての下部タレット205にダイDが前記パンチPに相対向する位置に装着されている。
【0003】
直径4.5インチのパンチPは図6に示されているように装着孔207に上下動自在に嵌合された筒状のパンチガイド209の上部外周に、例えば4個のピン211が水平方向に突設されており、前記各ピン211にそれぞれリフタスプリング213を介して上部タレット203に支承されている。
【0004】
パンチガイド209の内部にはパンチボディ215が上下動自在に嵌入されており、パンチPはパンチボディ215の上端のパンチヘッド217とパンチガイド209の上面との間に巻装されたストリッパスプリング219により支承されている。
【0005】
リフタスプリング213はストリッパスプリング219よりスプリング力が小さいので、パンチボディ215のパンチヘッド217がストライカ(図示省略)により打圧されると、パンチボディ215と共にパンチガイド209がリフタスプリング213の付勢力に抗して下方へ移動する。ワークWはパンチガイド209とダイD間に挟まれた状態で、パンチボディ215がストリッパスプリング219の付勢力に抗してさらに下方へ押圧されると、パンチボディ215の下端のパンチ部221とダイDとの協働によりパンチング加工される。
【0006】
直径2インチのパンチPは図7に示されているようにパンチガイド223とパンチボディ225との内部構造は上述した直径4.5インチのパンチPとほぼ同様であるが、パンチガイド223の上部外周には全周につば状のフランジ227が設けられており、このフランジ227がリフタスプリング229上に載せられて支承されている。
【0007】
以上のように、パンチガイド223にパンチPを1つ設けたものをノーマルツールと称している。このノーマルツールとは別に、1つのパンチホルダ及びダイホルダに複数の小パンチSP及び小ダイSDを設けてなるインデックスツールと称するものが使用されている。
【0008】
インデックスツールは、図3に示されているように上部タレット203に軸受231を介して回転自在に設けられたパンチ用ウォームホイール233と、下部タレット205に軸受235を介して回転自在に設けられたダイ用ウォームホイール237とからなる回転金型ホルダ内に装着されるよう構成されている。なお、パンチ用ウォームホイール233及びダイ用ウォームホイール237にはそれぞれウォーム239,241が噛合され、各ウォーム239,241はベベルギヤ及びベルト等の回転伝達手段を介してインデックスモータ等の回転駆動手段により同期して回転される。
【0009】
パンチ用ウォームホイール233の内部にはパンチホルダ243がキー245を介して水平方向の動きを規制された状態で挿脱可能に装着されている。このパンチホルダ243は上部外周に水平方向に突設した4個のピン247がリングホルダ249により支持されており、このリングホルダ249はリフタスプリング251を介して上部タレット203に支承されている。
【0010】
パンチホルダ243の下部には複数の小パンチSPが環状に配置されており、前記複数の各小パンチSPはスプリング253により常時持ち上げられた状態にある。前記複数の小パンチSPの上方に位置して複数の小パンチSPのうちの1つの小パンチSPを打圧するための打圧部255を備えた内ストライカ257がパンチホルダ243の内部に上下動自在に設けられている。
【0011】
内ストライカ257の上部のパンチシャンク部259はパンチホルダ243を被蓋する上蓋261の中央に設けられた挿孔263内を挿通して上方へ突出されている。内ストライカ257は上蓋261の挿孔263内を上下動自在であると共にキー265を介して水平方向の動きが規制されている。
【0012】
内ストライカ257のパンチシャンク部259はストリッパスプリング267により常時上方へ押し上げられる方向に付勢されている。
【0013】
なお、リングホルダ249には図3及び図4に示されているように係合ピン269が水平方向に突設されており、この係合ピン269に係合する係合部271が前記上蓋261に設けられているので、上蓋261は水平方向の動きがリングホルダ249に規制されるように構成されている。
【0014】
なお、ダイ用ウォームホイール237の内部にはダイホルダ273がキー275を介して水平方向の動きを規制された状態で挿脱可能に装着されており、前記ダイホルダ273には上述した複数の小パンチSPに相対向する位置に複数の小ダイSDが装着されている。
【0015】
パンチング加工の際に所望の小パンチSP及び小ダイSDを選択するには、回転伝達手段により回転伝達手段を介してパンチ用ウォームホイール233とダイ用ウォームホイール237を同期して回転させると、パンチホルダ243及びダイホルダ273が同期して回転されるが、内ストライカ257は上蓋261及び係合ピン269を介してリングホルダ249により水平方向の動きが規制されているために回転しないので、内ストライカ257の打圧部255に相対向する位置に所望の小パンチSPが移動位置決めされる。
【0016】
前述したノーマルツールのパンチとダイDには、形状が同一であっても、その方向性の違いから、金型としては同一のものを使用することができないために、上記の回転金型ホルダにノーマルツールを取付けてインデックスする方法がある。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来の回転金型ホルダにノーマルツールを取付ける場合、直径4.5インチのパンチPをパンチ用ウォームホイール233及びリングホルダ249に装着するときは、図5に示されているようにパンチガイド209の上部外周に4個のピン211が水平方向に突設されているので、これらの4個のピン211はリングホルダ249に突出している係合ピン269に干渉することなく装着できる。
【0018】
しかし、直径2インチのパンチPをリングホルダ249に装着するときは、図7に示されているようにパンチガイド223の上部外周に全周にフランジ227が突設されているので、このフランジ227がリングホルダ249の係合ピン269に干渉するために装着できないという問題点があった。
【0019】
本発明は叙上の課題を解決するためになされたもので、その目的は、回転金型ホルダに、ノーマルツールでもインデックスツールでも装着できるパンチプレスにおける回転金型の回転方法及びその装置を提供することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1に記載のパンチプレスにおける回転金型の回転方法は、パンチを上部フレームのパンチ装着部に設け、該パンチに対応するダイを下部フレームのダイ装着部に設け、前記パンチとダイとを同期して回転させる回転パンチホルダと、回転ダイホルダとからなる回転金型ホルダを備えてなるパンチプレスにおいて、前記回転パンチホルダに複数の小パンチと該複数の小パンチの内のひとつを打圧可能な内ストライカとを備えたパンチホルダをパンチホルダ上部に設けたリングホルダに挿脱可能に支持すると共に、パンチガイドにパンチを1つ設けたノーマルツールを前記回転パンチホルダに装着する際に、該ノーマルツールのパンチガイド上部の全周に設けられたつば状のフランジ部が前記リングホルダに干渉しないように、前記リングホルダに被係合凹部を設け、該被係合凹部に係合する第1係合部材を前記パンチホルダ上部の上蓋から突出させて設けると共に、前記回転パンチホルダに前記パンチホルダ外周のキー溝に係合する第2係合部材を設け、前記パンチホルダの前記回転パンチホルダに対する上方への挿脱を可能にかつ水平方向の動作を規制して設け、前記回転パンチホルダの回転に伴って前記パンチホルダが一緒に回転するように設け、前記上蓋に前記内ストライカ上部のパンチシャンク部が挿通する挿孔を設け、該挿孔を挿通して上方へ突出した前記パンチシャンク部に上下方向に延びるキー溝を設け、該キー溝に嵌入するキーを前記上蓋の挿孔内に設け、前記内ストライカを前記上蓋と前記パンチホルダとに対して上下動可能にかつ水平方向の回転を規制して設け、前記ノーマルツールの装着時には前記回転パンチホルダを回転させることにより該ノーマルツールの金型方向を変更可能とすると共に、複数の小パンチ備えたインデックスツールの装着時には、前記回転パンチホルダを回転させることにより該複数の小パンチから所望の小パンチを選択可能としたことを要旨とするものである。
【0021】
したがって、リングホルダには被係合凹部が設けられているので、ノーマルツールのうち、例えばパンチガイドの上部外周に全周にフランジを備えた直径2インチのパンチを回転パンチホルダに装着するとしても、前記フランジはリングホルダに何の支障もなく装着される。回転金型ホルダにはノーマルツールでもインデックスツールでも装着される。
【0022】
請求項2に記載のパンチプレスにおける回転金型の回転装置は、パンチを上部フレームのパンチ装着部に設け、該パンチに対応するダイを下部フレームのダイ装着部に設け、前記パンチとダイとを同期して回転させる回転パンチホルダと、回転ダイホルダとからなる回転金型ホルダを備えてなるパンチプレスにおいて、前記回転パンチホルダに複数の小パンチと該複数の小パンチの内のひとつを打圧可能な内ストライカとを備えたパンチホルダをパンチホルダ上部に設けたリングホルダに挿脱可能に支持すると共に、パンチガイドにパンチを1つ設けたノーマルツールを前記回転パンチホルダに装着する際に、該ノーマルツールのパンチガイド上部の全周に設けられたつば状のフランジ部が前記リングホルダに干渉しないように、前記リングホルダに被係合凹部を設け、該被係合凹部に係合する第1係合部材を前記パンチホルダ上部の上蓋から突出させて設けると共に、前記回転パンチホルダに前記パンチホルダ外周のキー溝に係合する第2係合部材を設け、前記パンチホルダの前記回転パンチホルダに対する上方への挿脱を可能にかつ水平方向の動作を規制して設け、前記回転パンチホルダの回転に伴って前記パンチホルダが一緒に回転するように設け、前記上蓋に前記内ストライカ上部のパンチシャンク部が挿通する挿孔を設け、該挿孔を挿通して上方へ突出した前記パンチシャンク部に上下方向に延びるキー溝を設け、該キー溝に嵌入するキーを前記上蓋の挿孔内に設け、前記内ストライカを前記上蓋と前記パンチホルダとに対して上下動可能にかつ水平方向の回転を規制して設け、前記ノーマルツールの装着時には前記回転パンチホルダを回転させることにより該ノーマルツールの金型方向を変更可能とすると共に、複数の小パンチ備えたインデックスツールの装着時には、前記回転パンチホルダを回転させることにより該複数の小パンチから所望の小パンチを選択可能としたことを要旨とするものである。
【0023】
したがって、請求項1記載の作用と同様であり、リングホルダには被係合凹部が設けられているので、ノーマルツールのうち、例えば、パンチガイドの上部外周にフランジを備えた直径2インチのパンチを回転パンチホルダに装着するとしても、前記フランジはリングホルダに何の支障もなく装着することができるすなわち、回転金型ホルダにはノーマルツールでもインデックスツールでも装着することができる
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のパンチプレスにおける回転金型の回転方法及びその装置の実施の形態について、図面を参照して説明する。
【0025】
図1を参照するに、本実施の形態に係わるパンチプレスの一例としての例えばタレットパンチプレス1は、本体フレームが上部フレーム3と下部フレーム5及びサイドフレーム(図示省略)とから構成されている。上部フレーム3と下部フレーム5との間のパンチング加工位置にワークWの位置決めを行うワーク位置決め装置(図示省略)を備えると共に板状のワークWを支持する加工テーブル(図示省略)が設けられている。
【0026】
上部フレーム3にはパンチ装着部としての例えば複数のパンチを備えた円板状の上部タレット7が設けられ、この上部タレット7の複数のパンチのうちの1つのパンチを打撃するストライカ9を備えたラム11が上下動自在に装着されている。また、下部フレーム5にはダイ装着部としての例えば複数のダイを備えた円板状の下部タレット13が設けられている。
【0027】
前記上部タレット7と下部タレット13とは本体フレーム内に設けられた回転駆動装置(図示省略)により回転自在に回転されて、所定のパンチとダイが割り出されて選択されるように構成されている。
【0028】
図1においてタレットパンチプレス1には、上部タレット7に軸受15を介して回転自在に設けられた回転パンチホルダ81としての例えばパンチ用ウォームホイール17と、下部タレット13に軸受19を介して回転自在に設けられた回転ダイホルダ137としての例えばダイ用ウォームホイール21とからなる回転金型ホルダが設けられており、この回転金型ホルダにはノーマルツール及びインデックスツールが装着されるよう構成されている。
【0029】
なお、ノーマルツールとは、例えば図6及び図7に示されているようにパンチガイドにパンチを1つ設けたものを称しており、インデックスツールとは1つのパンチホルダ及びダイホルダに複数の小パンチSP及び小ダイSDを設けたものを称している。
【0030】
図1においては、前記回転金型ホルダにはインデックスツールを装着したものが図示されており、以下、図1に基づいて説明する。
【0031】
また、本体フレームには、上部タレット7、下部タレット13にそれぞれ設けられた回転金型ホルダを回転するためのインデックスモータ23が設けられている。このインデックスモータ23には複数のギヤを組み込んだギヤボックス25が連結されている。このギヤボックス25の出力軸にはプーリ27,29およびタイミングベルト31、ユニバーサルジョイント33,35を介して駆動シャフト37,39が連結されている。
【0032】
より詳しくは、上部タレット7のパンチ用ウォームホイール17を回転するための駆動シャフト37は前述したギヤボックス25の出力軸にユニバーサルジョイント33を介して直結されている。一方、下部タレット13のダイ用ウォームホイール21を回転するための駆動シャフト39は、下部フレーム5に固定されている軸受41に軸承されるプーリ29の支軸にユニバーサルジョイント35を介して連結されており、前記プーリ29と前記ギヤボックス25の出力軸のプーリ27に巻回されるタイミングベルト31によりインデックスモータ23の回転が伝達される。
【0033】
上記構成により、インデックスモータ23を駆動させると、ギヤボックス25、プーリ27,29、タイミングベルト31、ユニバーサルジョイント33,35等の回転伝達手段を介して回転が同期して駆動シャフト37,39に伝達されることになる。
【0034】
前記駆動シャフト37,39はそれぞれ、図1に示されるように上部タレット7、下部タレット13に設けられた回転金型ホルダを回転するための駆動ギヤボックス43,45に連結されている。
【0035】
上部タレット7のインデックス装置47と下部タレット13のインデックス装置49は同様の構造であるので、より詳細には上部タレット7のインデックス装置47について説明すると、図1に示されているように、前記駆動シャフト37にユニバーサルジョイント33を介して連結されている駆動シャフト39は駆動ギヤボックス43に回転自在に支承されており、しかも前記駆動シャフト39の先端部には一方のベベルギヤ51が装着されている。
【0036】
一方のベベルギヤ51には、図1において上下方向へ延伸されたシャフト53の一端に装着された他方のベベルギヤ55が噛合されている。前記駆動シャフト39およびシャフト53はそれぞれ駆動ギヤボックス43に回転自在に支承されている。
【0037】
前記シャフト53の他端、図1において下端にはクラッチ57が装着されている。このクラッチ57は駆動側クラッチ片59と従動側クラッチ片61とが係合離脱自在に構成されている。
【0038】
前記駆動ギヤボックス43の上部には図1に示されるように、駆動ギヤボックス43を上下動せしめる上下動シリンダ63が複数のボルトなどで上部フレーム3に取り付けられている。
【0039】
なお、上部タレット7にはパンチ用ウォームホイール17に噛合するウォーム65が軸承されており、このウォーム65の軸端にはこのウォーム65の回転を停止するためのブレーキ装置(図示省略)が上部タレット7に設けられている。前記ブレーキ装置は上部タレット7に位置決めピン67を介して所定の位置に位置決め固定された従動ギヤボックス69の従動シャフト71に連結されている。
【0040】
より詳しくは、前記従動シャフト71には一方のベベルギヤ73が装着されており、この一方のベベルギヤ73には、図1において上下方向へ延伸されたシャフト75の一端に装着された他方のベベルギヤ77が噛合されている。
【0041】
前記シャフト75の他端、図1において上端には前述したクラッチ57の従動側クラッチ片61が装着されている。
【0042】
また、パンチ用ウォームホイール17の中央のパンチ装着穴79内にはパンチホルダ81が挿脱可能に設けられている。パンチ装着穴79内には第2係合部材の一例としての例えばキー83が設けられており、このキー83がパンチホルダ81の側面に設けた上下方向に伸びるキー溝85内に嵌入されるので、パンチホルダ81はパンチ用ウォームホイール17から上方へ挿脱可能であるが水平方向の動作が規制されているので、パンチ用ウォームホイール17の回転に伴って一緒に回転されるように構成されている。
【0043】
また、パンチ用ウォームホイール17の上方にはパンチホルダ81の上部外周に備えられたフランジ部87を支持するリングホルダ89が設けられており、このリングホルダ89は上部タレット7の複数箇所に設けたリフタスプリング91に支承されている。
【0044】
なお、パンチホルダ81は筒状体になっており、下部の円周には複数の小パンチSPが適宜な間隔で配置されており、複数の各小パンチSPはスプリング93により上方へ付勢された状態でパンチホルダ81の下部に上下動自在に装着されている。なお、各小パンチSPの下部には後述する小ダイSDと協働して板状のワークWにパンチング加工を行うパンチ部95が備えられている。
【0045】
パンチホルダ81の内部には前記小パンチSPを打圧するための打圧部97を下部に備えた内ストライカ99が上下動自在に設けられている。パンチホルダ81の上部は上蓋101で被蓋されており、前記内ストライカ99の上部のパンチシャンク部103は前記上蓋101に設けた挿孔105を挿通して上方へ突出されている。前記内ストライカ99のパンチシャンク部103の上端にはフランジ形状のパンチヘッド部107が設けられており、前記内ストライカ99のパンチヘッド部107は当該パンチヘッド部107の外側に巻装した強力なストリッパスプリング109により上蓋101に対して上方へ押し上げられている。
【0046】
なお、上蓋101の挿孔105内にはキー111が設けられており、このキー111は内ストライカ99のパンチシャンク部103に設けた上下方向に伸びるキー溝113内に嵌入されているので、内ストライカ99が上下動する際に水平方向には回転されないように規制されている。
【0047】
本実施の形態における主要部であるパンチホルダ81とリングホルダ89の係合状態としては、図1並びにより詳しくは図2に示されているように、内ストライカ99側としての上蓋101の側面に第1係合部材の一例としての例えばキー115を突出し、このキー115が嵌入して係合可能な被係合凹部の一例としての例えばキー溝117がリングホルダ89に設けられている。なお、前記パンチホルダ81をリングホルダ89から抜脱するときにはキー115がキー溝117から容易に外れるようにするために、リングホルダ89のキー溝117は上方へ延伸されている。
【0048】
なお、第1係合部材としてはキー115に限定されることなく、例えばピン状の係合ピンなどの形状あるいは他の形状の部材であっても構わない。また、被係合凹部としてはキー溝117に限定されることなく他の形状の溝部であっても構わない。
【0049】
上記構成により、駆動シャフト39に伝達された回転はベベルギヤ51,55を介してシャフト53に伝達される。上下動シリンダ63を作動させると、駆動ギヤボックス43が下降して駆動側クラッチ片59が従動側クラッチ片61に係合され、前記シャフト53の回転がシャフト75に伝達される。シャフト75に伝達された回転はベベルギヤ73,77および従動シャフト71を介してウォーム65を回転させる。
【0050】
このウォーム65の回転によりパンチ用ウォームホイール17を介してパンチホルダ81が所定の位置に回転されることになる。ところが、上蓋101はキー115がリングホルダ89のキー溝117に係合されているために回転しないので、内ストライカ99も上蓋101の挿孔105内のキー111を介して回転されない。したがって、パンチホルダ81の複数の小パンチSPのうちの1つが内ストライカ99の打圧部97の下方に位置することになる。
【0051】
下部タレット13のインデックス装置49は前述した上部タレット7のインデックス装置47と同様の構造である。
【0052】
下部タレット13のインデックス装置49について簡単に説明すると、図1に示されているように、駆動シャフト37にユニバーサルジョイント35を介して連結されている駆動シャフト39は駆動ギヤボックス45に回転自在に支承されており、しかも駆動シャフト39の先端部には一方のベベルギヤ119が装着されている。
【0053】
一方のベベルギヤ119には、図1において上部方向に延伸されたシャフト121の一端に装着された他方のベベルギヤ123が噛合されている。前記駆動シャフト39およびシャフト121はそれぞれ駆動ギヤボックス45に回転自在に支承されている。
【0054】
前記シャフト121の他端、図1において上端にはクラッチ125が装着されている。このクラッチ125は駆動側クラッチ片127と従動側クラッチ片129とが係合離脱自在に構成されている。
【0055】
前記駆動ギヤボックス45の下部には図1に示されるように、駆動ギヤボックス45を上下動せしめる上下動シリンダ131が複数のボルトなどで下部フレーム5に取り付けられている。
【0056】
また、ダイ用ウォームホイール21の中央のダイ装着穴133内にはキー135を介してダイホルダ137が上下に挿脱可能に設けられており、前述したようにダイ用ウォームホイール21の回転に伴ってダイホルダ137が回転されるように構成されている。
【0057】
ダイホルダ137には、パンチホルダ81に装着されている複数の小パンチSPと互いに相対向する位置に複数の小ダイSDが装着されている。
【0058】
なお、ダイ用ウォームホイール21に噛合するウォーム139が下部タレット13に軸承されている。前記ウォーム139の軸端にはこのウォーム139の回転を停止するためのブレーキ装置(図示省略)が設けられている。前記ブレーキ装置は下部タレット13に所定の位置に位置決め固定された従動ギヤボックス141の従動シャフト143に連結されている。
【0059】
より詳しくは、前記従動シャフト143には一方のベベルギヤ145が装着されており、この一方のベベルギヤ145には、図1において上下方向へ延伸されたシャフト147の一端に装着された他方のベベルギヤ149が噛合されている。
【0060】
前記シャフト147の他端、図1において下端には前述したクラッチ125の従動側クラッチ片129が装着されている。
【0061】
上記構成により、駆動シャフト39に伝達された回転はベベルギヤ119,123を介してシャフト121に伝達される。上下動シリンダ131を作動させると、駆動ギヤボックス45が上昇して駆動側クラッチ片127が従動側クラッチ片129に係合され、前記シャフト121の回転がシャフト147に伝達される。シャフト147に伝達された回転はベベルギヤ145,149および従動シャフト143を介してウォーム139を回転させる。このウォーム139の回転によりダイ用ウォームホイール21を介してダイホルダ137が前述したパンチホルダ81と同期して所定の位置に回転されることになるので、ダイホルダ137の1つの小ダイSDとパンチホルダ81の1つの小パンチSPとは常時対向した位置で回転される。
【0062】
通常のパンチングプレス加工時に内ストライカ99のパンチヘッド部107がラム11を介してストライカ9により打圧されると、内ストライカ99はリフタリングを介して上方に付勢しているリフタスプリング91の付勢力に抗してパンチホルダ81を下降させる。このとき、パンチホルダ81の上蓋101と内ストライカ99のパンチヘッド部107との間のストリッパスプリング109は前記リフタスプリング91より大きい付勢力を有しているので、内ストライカ99とパンチホルダ81との位置関係は変化せず、一体的に共に下降する。
【0063】
さらに、パンチホルダ81の下端面がワークWを挟んでダイホルダ137の小ダイSDの上面に接触し、さらに内ストライカ99がストリッパスプリング109の付勢力に抗して押圧され下降されると、内ストライカ99の打圧部97が1つの小パンチSPをスプリング93の付勢力に抗して打圧することになり、小パンチSPが下降されて対向する小ダイSDとの協働によりワークWがパンチング加工される。
【0064】
以上のように、パンチホルダ81とリングホルダ89の係合状態が、パンチホルダ81の上蓋101の側面に突設した第1係合部材としてのキー115と、リングホルダ89に設けた被係合凹部としてのキー溝117とが係合するように構成されているので、直径2インチの金型のようにパンチガイドの上部につば状のフランジが設けられているノーマルツールの金型であっても問題なく使用できる。
【0065】
なお、この発明は前述した実施の形態に限定されることなく、適宜な変更を行うことによりその他の態様で実施し得るものである。本実施の形態ではパンチプレスとしてタレットパンチプレスを例にとって説明したがその他のパンチプレスであっても構わない。
【0066】
【発明の効果】
以上のごとき発明の実施の形態の説明より理解されるように、請求項1の発明によれば、リングホルダには被係合凹部が設けられているので、ノーマルツールのうち、例えばパンチガイドの上部外周の全周にフランジを備えた例えば直径2インチのパンチを回転パンチホルダに装着するとしても、前記フランジをリングホルダに何の支障もなく装着できるので、回転金型ホルダにはノーマルツールでもインデックスツールでも装着できる。
【0067】
請求項2の発明によれば、請求項1記載の効果と同様であり、リングホルダには被係合凹部が設けられているので、ノーマルツールのうち、例えばパンチガイドの上部外周の全周にフランジを備えた例えば直径2インチのパンチを回転パンチホルダに装着するとしても、前記フランジをリングホルダに何の支障もなく装着できるので、回転金型ホルダにはノーマルツールでもインデックスツールでも装着できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示すもので、インデックス装置の全体概略図である。
【図2】本発明の実施の形態を示すもので、回転パンチホルダの要部断面を含む拡大図である。
【図3】従来のインデックス装置の全体概略図である。
【図4】従来の回転パンチホルダの要部断面を含む拡大図である。
【図5】従来の回転パンチホルダの部分的な平面図である。
【図6】直径4.5インチのノーマルツールで、一般的な上部、下部タレットに装着した状態を示す断面図である。
【図7】直径2インチのノーマルツールで、一般的な上部、下部タレットに装着した状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1 タレットパンチプレス
3 上部フレーム
5 下部フレーム
7 上部タレット(パンチ装着部)
9 ストライカ
13 下部タレット(ダイ装着部)
17 パンチ用ウォームホイール(回転パンチホルダ)
21 ダイ用ウォームホイール(回転ダイホルダ)
65 ウォーム
79 パンチ装着穴
81 パンチホルダ
83 キー(第2係合部材)
85 キー溝
87 フランジ部
89 リングホルダ
91 リフタスプリング
97 打圧部
99 内ストライカ
101 上蓋
103 パンチシャンク部
105 挿孔
109 ストリッパスプリング
111 キー
113 キー溝
115 キー(第1係合部材)
117 キー溝(被係合凹部)
133 ダイ装着穴
135 キー
137 ダイホルダ

Claims (2)

  1. パンチを上部フレームのパンチ装着部に設け、該パンチに対応するダイを下部フレームのダイ装着部に設け、前記パンチとダイとを同期して回転させる回転パンチホルダと、回転ダイホルダとからなる回転金型ホルダを備えてなるパンチプレスにおいて、前記回転パンチホルダに複数の小パンチと該複数の小パンチの内のひとつを打圧可能な内ストライカとを備えたパンチホルダをパンチホルダ上部に設けたリングホルダに挿脱可能に支持すると共に、パンチガイドにパンチを1つ設けたノーマルツールを前記回転パンチホルダに装着する際に、該ノーマルツールのパンチガイド上部の全周に設けられたつば状のフランジ部が前記リングホルダに干渉しないように、前記リングホルダに被係合凹部を設け、該被係合凹部に係合する第1係合部材を前記パンチホルダ上部の上蓋から突出させて設けると共に、前記回転パンチホルダに前記パンチホルダ外周のキー溝に係合する第2係合部材を設け、前記パンチホルダの前記回転パンチホルダに対する上方への挿脱を可能にかつ水平方向の動作を規制して設け、前記回転パンチホルダの回転に伴って前記パンチホルダが一緒に回転するように設け、前記上蓋に前記内ストライカ上部のパンチシャンク部が挿通する挿孔を設け、該挿孔を挿通して上方へ突出した前記パンチシャンク部に上下方向に延びるキー溝を設け、該キー溝に嵌入するキーを前記上蓋の挿孔内に設け、前記内ストライカを前記上蓋と前記パンチホルダとに対して上下動可能にかつ水平方向の回転を規制して設け、前記ノーマルツールの装着時には前記回転パンチホルダを回転させることにより該ノーマルツールの金型方向を変更可能とすると共に、複数の小パンチ備えたインデックスツールの装着時には、前記回転パンチホルダを回転させることにより該複数の小パンチから所望の小パンチを選択可能としたことを特徴とするパンチプレスにおける回転金型の回転方法。
  2. パンチを上部フレームのパンチ装着部に設け、該パンチに対応するダイを下部フレームのダイ装着部に設け、前記パンチとダイとを同期して回転させる回転パンチホルダと、回転ダイホルダとからなる回転金型ホルダを備えてなるパンチプレスにおいて、前記回転パンチホルダに複数の小パンチと該複数の小パンチの内のひとつを打圧可能な内ストライカとを備えたパンチホルダをパンチホルダ上部に設けたリングホルダに挿脱可能に支持すると共に、パンチガイドにパンチを1つ設けたノーマルツールを前記回転パンチホルダに装着する際に、該ノーマルツールのパンチガイド上部の全周に設けられたつば状のフランジ部が前記リングホルダに干渉しないように、前記リングホルダに被係合凹部を設け、該被係合凹部に係合する第1係合部材を前記パンチホルダ上部の上蓋から突出させて設けると共に、前記回転パンチホルダに前記パンチホルダ外周のキー溝に係合する第2係合部材を設け、前記パンチホルダの前記回転パンチホルダに対する上方への挿脱を可能にかつ水平方向の動作を規制して設け、前記回転パンチホルダの回転に伴って前記パンチホルダが一緒に回転するように設け、前記上蓋に前記内ストライカ上部のパンチシャンク部が挿通する挿孔を設け、該挿孔を挿通して上方へ突出した前記パンチシャンク部に上下方向に延びるキー溝を設け、該キー溝に嵌入するキーを前記上蓋の挿孔内に設け、前記内ストライカを前記上蓋と前記パンチホルダとに対して上下動可能にかつ水平方向の回転を規制して設け、前記ノーマルツールの装着時には前記回転パンチホルダを回転させることにより該ノーマルツールの金型方向を変更可能とすると共に、複数の小パンチ備えたインデックスツールの装着時には、前記回転パンチホルダを回転させることにより該複数の小パンチから所望の小パンチを選択可能としたことを特徴とするパンチプレスにおける回転金型の回転装置。
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