JP4137442B2 - 固体撮像装置とそのスミア電荷除去方法並びにデジタルスチルカメラ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子シャッタ機能を持つデジタルスチルカメラに係り、更に詳細には、電子シャッタ機能により高速シャッタを切って画像を撮像するときスミアの影響が無い撮像画像を取得できる固体撮像装置とそのスミア電荷除去方法並びにデジタルスチルカメラに関する。
【0002】
【従来の技術】
図18は、正方格子状に画素が配列された従来の固体撮像装置の概略平面図である。この固体撮像装置10は、青色フィルタが装着された受光素子11bと緑色フィルタが装着された受光素子11gとが交互に横一行に配列された受光素子群と、緑色フィルタが装着された受光素子11gと赤色フィルタが装着された受光素子11rとが交互に横一行に配列された受光素子群とが交互に縦方向に配列されている。
【0003】
各受光素子11r,11g,11bの周りには転送電極16が設けられており、各転送電極16で構成される縦一列の転送電極群が垂直CCDレジスタ12(1列のみ点線で図示)を構成する。転送電極16のうち、各受光素子11r,11g,11bの上辺部分に並置された横一行の第1転送電極16群が電極端子21に接続され、各受光素子11r,11g,11bの下辺部分に並置された横一行の第2転送電極16群が電極端子22に接続され、横一例に配列された受光素子群と次の横一行の受光素子群との間に設けられた横一行の第3転送電極16群が電極端子23に接続される。
【0004】
この固体撮像装置10が撮像した画像信号(各受光素子11r,11g,11bの受光電荷)を読み出すべく図示しない読出ゲートに読出電位が印加されたとき、各受光素子11r,11g,11bの受光電荷(信号電荷)は、各受光素子11r,11g,11b上に図示した矢印に示す様に、垂直CCDレジスタ12の転送電極16に読み出される。
【0005】
そして、各電極端子21〜23に順次転送電位(転送パルス)が印加されることで、この受光電荷が垂直方向(図示の例では下方向)に転送され、最下段に設けられた水平レジスタ13に信号電荷が転送される。この信号電荷は、電極端子25,26に転送パルスが印加されることで水平方向に転送され、水平レジスタ13の出力部14から出力される。また、固体撮像装置10には、後述するOFDパルス印加用の電極端子28が設けられている。
【0006】
図19は、メカニカルシャッタと上述した従来の固体撮像装置を搭載したデジタルスチルカメラの動作タイミングを示す図である。デジタルスチルカメラでは、シャッタボタンがレリーズされていない場合、カメラ背面のLCD表示部に撮像画像(動画)を表示してファインダ代わりとするため、例えば垂直ブランキングパルスが1/30〜1/60秒間隔で発生され、1/30〜1/60秒毎に撮像画像の信号が取り込まれている。
【0007】
ここで、シャッタボタンがレリーズ(ON)されると、それ以後の垂直ブランキングパルス間の時間間隔が例えば1/10秒となり、垂直ブランキングパルスA1中,A2中,…に発生される読出パルスB1,B2,…で夫々静止画の取り込みが行われる。
【0008】
しかし、最初の読出パルスB1で取り込まれた画像信号はダミー出力として破棄され、次の読出パルスB2で取り込まれた画像信号が静止画の画像信号として出力される。また、最初の垂直ブランキングパルスA1後にOFD(オーバーフロードレイン)パルスが印加され、固体撮像装置の半導体基板表面に形成されている各受光素子11r,11g,11bの蓄積電荷は半導体基板の背面側にドレインされ、撮像開始前に各受光素子11r,11g,11bの蓄積電荷がゼロクリアされる。
【0009】
また、電極端子21,22,23から垂直CCDレジスタ12に与えられる転送パルス(図19では第2相転送パルスVP2のみ図示しており、オンオフ状態の変化をクロスハッチにより省略して図示している。)を、次の垂直ブランキングパルスA2の立ち上がり直後から読出パルスB2の立ち上がりまでに高速に送り(図中の黒く塗り潰した部分X)、受光素子11r,11g,11bから画像情報の信号電荷を垂直CCDレジスタ12に取り込む前に、垂直CCDレジスタ12内の電荷を高速に掃き出すようにしている。
【0010】
そして、OFDパルス後からメカニカルシャッタ閉までの間に各受光素子11r,11g,11bに蓄積された信号電荷が、垂直CCDレジスタ12に読み出され転送されて、静止画像の信号として出力される。
【0011】
図20は、図18に示す固体撮像装置10の垂直CCDレジスタ12の転送状態を説明するタイミングチャートである。図中の○付き数字は、電極端子21〜23の符号下一桁を表し、各電極端子に転送電位(例えば、ハイレベル(0V)、ローレベル(−8V)のパルス)を巡回的に印加することで、電位井戸を垂直レジスタCCD12に沿って移動させ、画像信号を構成する信号電荷Qsiga,Qsigb,…等を水平レジスタ13まで転送する。
【0012】
このとき、画素A,B,C…(受光素子11r,11g,11b)の受光電荷を垂直CCDレジスタ12に読み出す前であっても、各受光素子11r,11g,11bから垂直CCDレジスタ12に光や電子が漏れ込み、本来の信号電荷Qsiga,Qsigb,…の他に、スミア(太陽等を撮影したときに画像中に現れる縦方向の輝線等)の原因となるスミア電荷qsmrが各電位井戸に入ってしまう。
【0013】
そこで、前述した様に、図19のタイミングt8〜t9にかけて垂直CCDレジスタ12に高速の掃き出しパルスXを印加し、スミア電荷qsmrを掃き出してしまい、各電位井戸を完全な空井戸として(タイミングt9)から、各画素A,B,…の信号電荷Qsiga,Qsigb,…を読み出し(タイミングt10)、水平レジスタ13まで転送する様にしている。これにより、スミアのない良好な画像を得ることが可能となる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図19で説明したデジタルスチルカメラの動作タイミングは、メカニカルシャッタを用いた低速シャッタの例であり、掃き出しパルスXにより垂直CCDレジスタ12を駆動している最中は、メカニカルシャッタが閉じた状態のため、新たなスミア電荷が電位井戸に入り込む可能性はない状態となっている。
【0015】
これに対し、高速シャッタにより画像を撮像する場合、メカニカルシャッタでは高速シャッタを切ることができないため、図21に示す様に、電子シャッタ機能により高速シャッタを切ることになる。この場合、メカニカルシャッタが開いている状態で、OFDパルス直後のタイミングt6から読出パルスB2のタイミングt8までの期間がシャッタ時間となり、そのシャッタ時間中に受光素子11r,11g,11bに蓄積された信号電荷が撮像画像の信号として読み出されることになる。
【0016】
この場合も、読出パルスB2前に、掃き出しパルスXにより垂直CCDレジスタ12内のスミア電荷が掃き出されるが、メカニカルシャッタが開いた状態で掃き出しが行われるため、この掃き出し中にも電位井戸にスミア電荷qsmrが入り込んでしまう。
【0017】
従って、電子シャッタ機能により高速シャッタを切った場合には、図22に示す様に、信号電荷Qsiga,Qsigb,…を転送する電位井戸にスミア電荷qi+1,qi,…が入り込んでしまい、このスミア電荷が信号電荷と一緒に転送されてしまう。このスミア電荷qi+1,qi,…は、信号電荷Qsiga,Qsigb,…と区別することができないため、撮像画像の画質を劣化させてしまう原因となる。
【0018】
本発明の目的は、電子シャッタ機能により高速シャッタを切る場合でもスミアによる影響の無い画像を撮像することが可能な固体撮像装置とそのスミア電荷除去方法並びにデジタルスチルカメラを提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】
上記目的は、行方向とこれに直交する列方向に配列された画素配列と、各画素が受光することで発生した信号電荷が読み出され転送パルスを受けて前記列方向に前記信号電荷を順次転送する複数の転送電極で成る垂直レジスタと、該垂直レジスタによって転送されてきた前記信号電荷を受け取り水平方向に転送する水平レジスタと、該水平レジスタにより転送されてきた前記信号電荷に応じた信号を出力する出力部とを備え、メカニカルシャッタを有するデジタルスチルカメラに搭載され該メカニカルシャッタが「開」の間に電子シャッタによるシャッタ期間で静止画像が撮像され該静止画像を構成する前記信号電荷を前記画素から前記垂直レジスタに読み出したあと前記メカニカルシャッタが「閉」にされる固体撮像装置であって、
前記静止画像を構成する前記信号電荷を前記画素から前記垂直レジスタに読み出すとき、該読み出し前にスミア電荷用電位井戸を生成すると共に前記垂直レジスタ内の不要電荷を前記スミア電荷用電位井戸に集め、前記不要電荷を前記スミア電荷用電位井戸に集めることで前記不要電荷の無くなった空の信号電荷転送用電位井戸を生成して前記信号電荷を前記画素から前記信号電荷転送用電位井戸に読み出し、前記不要電荷と前記信号電荷を混合することなく前記スミア電荷用電位井戸及び前記信号電荷転送用電位井戸を前記水平レジスタに転送することで、達成される。この構成により、スミア電荷が信号電荷に混じることがなくなり、スミアの無い良好な画像を得ることが可能となる。
【0020】
好適には、上記において、前記電子シャッタのシャッタ期間で撮像された前記静止画像を構成する前記信号電荷を前記スミア電荷用電位井戸を生成し該スミア電荷用電位井戸内に不要電荷を集めたあと前記垂直レジスタで転送する第1モードと、前記電子シャッタの「閉」から前記メカニカルシャッタ閉までのシャッタ期間に撮像された静止画像を構成する前記信号電荷を前記スミア電荷用電位井戸を生成せずに前記垂直レジスタで転送する第2モードとを切り換える選択手段を設けたことを特徴とする。この構成により、スミア電荷の廃棄が不要な場合にはスミア電荷用電位井戸を設けずに信号電荷を転送するため、高速転送が可能となる。
【0021】
好適には、上記において、前記固体撮像装置がインタライン転送形CCDエリアイメージセンサまたはフレームインタライン転送形CCDエリアイメージセンサであることを特徴とし、また、前記画素配列は、正方格子状またはハニカム状に配列されていることを特徴とする。本発明は、CCDイメージセンサの種類に関わらず適用可能である。
【0022】
更に好適には、上記において、前記スミア電荷用電位井戸で転送されてきた前記不要電荷に基づく電圧信号を前記信号電荷に基づく電圧信号と区別して出力する手段を設けることとを特徴とする。この構成により、固体撮像装置の後段の信号処理回路によって画像信号とスミア信号とを区別可能となる。
【0023】
更に好適には、上記において、前記スミア電荷用電位井戸で転送されてきた前記不要電荷を固体撮像装置内で排出する排出手段を設け、更に、前記排出手段は、前記垂直レジスタと前記水平レジスタとの接続箇所、または、前記水平レジスタの出力端に設けたことを特徴とする。この構成により、固体撮像装置の後段における信号処理の負荷が軽減される。
【0024】
更に好適には、上記おいて、前記スミア電荷用電位井戸に前記不要電荷を集める前に前記垂直レジスタを高速パルスで駆動して不要電荷の掃き出しを行う手段を設けたことを特徴とする。この構成により、スミア電荷用電位井戸に集まる不要電荷量が低減される。
【0025】
上記目的を達成するスミア電荷除去方法は、行方向とこれに直交する列方向に配列された画素配列と、各画素が受光することで発生した信号電荷が読み出され転送パルスを受けて前記列方向に前記信号電荷を順次転送する複数の転送電極で成る垂直レジスタと、該垂直レジスタによって転送されてきた前記信号電荷を受け取り水平方向に転送する水平レジスタと、該水平レジスタにより転送されてきた前記信号電荷に応じた信号を出力する出力部とを備え、メカニカルシャッタを有するデジタルスチルカメラに搭載され該メカニカルシャッタが「開」の間に電子シャッタによるシャッタ期間で静止画像が撮像され該静止画像を構成する前記信号電荷を前記画素から前記垂直レジスタに読み出したあと前記メカニカルシャッタが「閉」にされる固体撮像装置のスミア電荷除去方法であって、
前記静止画像を構成する前記信号電荷を前記画素から前記垂直レジスタに読み出すとき、該読み出し前にスミア電荷用電位井戸を生成すると共に前記垂直レジスタ内の不要電荷を前記スミア電荷用電位井戸に集め、前記不要電荷を前記スミア電荷用電位井戸に集めることで前記不要電荷の無くなった空の信号電荷転送用電位井戸を生成して前記信号電荷を前記画素から前記信号電荷転送用電位井戸に読み出し、前記不要電荷と前記信号電荷を混合することなく前記スミア電荷用電位井戸及び前記信号電荷転送用電位井戸を前記水平レジスタに転送することを特徴とする。この構成により、スミアによる画質劣化のない画像を得ることが可能となる。
【0026】
更に好適には、上記において、前記スミア電荷用電位井戸で転送されてきた前記不要電荷を固体撮像装置内で廃棄することを特徴とする。この構成により、固体撮像装置の後段における信号処理負荷が軽減される。
【0027】
上記目的を達成するデジタルスチルカメラは、上記に記載の固体撮像装置と、被写体像を前記固体撮像装置に結像する光学系と、前記固体撮像装置の前記出力部から出力されてくる信号を処理し画像を生成する信号処理部と、生成された画像を記録するメモリ部とを備えることを特徴とする。この構成により、高速シャッタを電子シャッタ機能で切ったときでもスミアの無い良好な画像を撮像することができる。
【0028】
上記目的を達成するデジタルスチルカメラは、上記に記載の固体撮像装置と、被写体像を前記固体撮像装置に結像する光学系と、該光学系を遮光するメカニカルシャッタと、前記固体撮像装置の前記出力部から出力されてくる信号を処理し画像を生成する信号処理部と、生成された画像を記録するメモリ部と、前記メカニカルシャッタを用いて遮光したときに得られる信号電荷に対しては前記スミア電荷用電位井戸を生成せずに前記固体撮像装置内を転送させ該固体撮像装置から出力させ前記メカニカルシャッタを用いずに電子シャッタで前記信号電荷を得たときは前記スミア電荷用電位井戸を生成して前記固体撮像装置内を転送させ該固体撮像装置から出力させる制御手段とを備えることを特徴とする。
【0029】
この構成により、電子シャッタで高速シャッタを切ったときはスミア電荷の廃棄を行い、メカニカルシャッタを切ったときはスミア電荷の廃棄が不要なためスミア電荷の除去を行わずに画像生成をすることができる。
好適には、上記において、メカニカルシャッタを用いずに撮像して得た静止画像信号と、前記撮像に連続して前記メカニカルシャッタを用いて撮像して得た静止画像信号とを重ね合わせ合成して出力する手段を備えることを特徴とする。この構成により、広いダイナミックレンジを持った静止画像を撮像することが可能となる。
【0030】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照して説明する。
【0031】
図1は、本発明の一実施形態に係るデジタルスチルカメラの構成図である。このデジタルスチルカメラは、固体撮像装置30と、この固体撮像装置30に被写体画像を結像する光学系31と、固体撮像装置30と光学系31との間に設けられたメカニカルシャッタ32と、固体撮像装置30を駆動するドライブ回路33と、固体撮像装置30から読み出されたアナログ画像信号をデジタル画像信号に変換するアナログ/デジタル変換部34と、デジタル画像信号を処理する信号処理部35と、信号処理された画像信号を記憶する記録部36と、デジタルカメラ背面に設けられファインダ代わりに用いられると共に撮像画像を表示できる液晶表示部37と、ドライブ回路33や信号処理部35,記録部36を制御する制御部38とを備えて構成される。
【0032】
信号処理部35は、アナログ/デジタル変換部34から出力されるデジタル画像信号の出力先を切り替えるスイッチ35aと、スイッチ35aを通して取り込んだデジタル画像信号を動画処理する動画処理部35bと、スイッチ35aを通して取り込んだデジタル画像信号を静止画処理する静止画処理部35cと、動画処理部35b及び静止画処理部35cの処理結果を受け取りその他の画像処理を行う共通信号処理部35dとを備える。
【0033】
図2は、本発明の第1実施形態に係る固体撮像装置の概略平面図である。この固体撮像装置30は、青色フィルタが装着された受光素子11bと緑色フィルタが装着された受光素子11gとが交互に横一行に配列された受光素子群と、緑色フィルタが装着された受光素子11gと赤色フィルタが装着された受光素子11rとが交互に横一行に配列された受光素子群とが縦方向に交互に配列され、各受光素子11r,11g,11bは正方格子状に配列されている。
【0034】
各受光素子11r,11g,11bの周りには転送電極16が設けられており、各転送電極16で構成される縦一列の転送電極群が垂直CCDレジスタ12(1列のみ点線で図示)を構成する。以下、横方向の一列を「行」といい、縦方向の一列を「列」という。
【0035】
図18で説明した従来の固体撮像装置10は垂直CCDレジスタ12を3相駆動するために3つの電極端子21,22,23を設けているが、本実施形態の固体撮像装置30では、垂直CCDレジスタ12を9相駆動するために、9個の電極端子301〜309が設けられている。
【0036】
転送電極16のうち、第1行目の受光素子群の上辺部分に並置された横一行の転送電極16群が電極端子301に接続され、第1行目の受光素子群の下辺部分に並置された横一例の転送電極16群が電極端子302に接続され、第1行目の受光素子群と第2行目の受光素子群との間に設けられた横一行の転送電極16群が電極端子303に接続される。
【0037】
更に、第2行目の受光素子群の上辺部分に並置された横一行の転送電極16群が電極端子304に接続され、以下同様にして、………、第3行目の受光素子群と第4行目の受光素子群との間に設けられた横一行の転送電極16群が電極端子309に接続され、第4行目の受光素子群の上辺部分に並置された横一行の転送電極16群が再び電極端子301に接続される、という接続構成が繰り返される。ある電極端子に電圧が印加されたとき、その電極端子に接続されている転送電極全てに同一タイミングで同一電圧が印加される。
【0038】
固体撮像装置30の各画素が撮像した画像信号(各受光素子11r,11g,11bの受光電荷)を読み出す場合は、図示しない各読出ゲートに読出電位(読出パルス)が印加され、各受光素子11r,11g,11bの受光電荷(信号電荷)が、各受光素子11r,11g,11b上に図示した矢印に示す様に、垂直CCDレジスタ12の該当する転送電極16に読み出される。
【0039】
そして、各電極端子301〜309に9相駆動用の転送パルスが印加されることで、信号電荷は水平CCDレジスタ13方向に転送され、水平CCDレジスタ13の電極端子25,26に転送パルスが印加されることで、信号電荷は水平レジスタ13の出力部14から出力される。本実施形態でも、OFDパルス印加用の電極端子28が設けられている。
【0040】
図3,図4は、垂直CCDレジスタ12の転送方法を説明するタイミングチャートである。図中の○付き数字は、電極端子301〜309の符号下一桁を表し、各電極端子に転送電位(例えば、ハイレベル(0V)、ローレベル(−8V)のパルス)を巡回的に印加することで、電位井戸を垂直CCDレジスタ12に沿って移動させ、画像信号を構成する信号電荷Qi,Qi-1,…等を水平レジスタ13まで転送する。動作タイミングは、図21に示したものと同じであり、掃き出しパルスXの終了したタイミングt7以後を、図3,図4に示している。
【0041】
高速シャッタを切った場合、上述したように、メカニカルシャッタが開いている状態で掃き出しが行われるため、掃き出しパルスXによる掃き出しが終了したタイミングt7での電位井戸には、スミア電荷qが入り込んでいる。この掃き出し終了のタイミングt7では、▲2▼電極,▲5▼電極,▲8▼電極にだけハイレベル電位が印加されて電位井戸が形成された状態となっている。
【0042】
本実施形態では、タイミングt7の時点で残っている各電位井戸のスミア電荷を一カ所に纏め、纏めたスミア電荷を垂直CCDレジスタ12で転送し、水平CCDレジスタ13に送り込む前、あるいは水平CCDレジスタ13の出力端で排出する構成とする。
【0043】
そこで、本実施形態では、タイミングt7直後のタイミングt700で、▲4▼電極以外の電極を全てハイレベル電位とする。これにより、電位井戸が8電極分に広がり、3つのスミア電荷が一緒になる。以下、タイミングt701,…,t707で、▲5▼電極,▲6▼電極,▲7▼電極,▲8▼電極,▲9▼電極,▲1▼電極,▲2▼電極と順次ローレベル電位を印加して電位井戸の幅を順次狭め、3つのスミア電荷3qを、▲3▼電極による電位井戸に集める。
【0044】
次のタイミングt708では、▲3▼電極の他に、▲5▼電極,▲8▼電極,▲1▼電極にハイレベル電位を印加し、信号電荷転送用の電位井戸を形成する。そして、次の読出タイミングt709(第1相目の読出パルスB2(図21には第2相目の読出パルスB2を図示)に対応)で、画素A,B,D,Eの信号電荷Qa,Qb,Qd,Qeが電位井戸に読み出される。
【0045】
この読み出しは、例えば+16Vの読出電位を該当する読出ゲートに印加することで行われ、このため、該当する信号電荷転送用の電位井戸の深さが深くなっている。前述したタイミングt708で、▲1▼電極の位置に形成された信号電荷転送用の電位井戸は、未だ画素C,Fの位置まで移動していないため、このタイミングt709の時点では、画素C,Fからの信号電荷の読み出しはしない(後述する第2相の読出パルスB2のタイミングt8で読み出す。)。
【0046】
信号電荷Qa,Qb,Qd,Qeの読出後は、電位井戸の深さは元の深さに戻り(タイミングt710)、次から、アコーデオン転送と呼ばれる方法で電位井戸の転送が行われる。即ち、タイミングt711で、▲6▼電極をハイレベル電位にし、信号電荷Qa,Qdの入っている電位井戸の幅を夫々2電極分に広げ、次のタイミングt712で▲5▼電極にローレベル電位を印加する。これにより、信号電荷Qa,Qdの入っている電位井戸の幅が1電極分に縮まり、結果としてこの信号電荷Qa,Qdの入っている電位井戸が1電極分だけ前に進んだことになる。
【0047】
また、タイミングt713では、▲4▼電極にハイレベル電位が印加されてスミア電荷転送用の電位井戸の幅が2電極分に広げられ、次のタイミングt714で▲3▼電極にローレベル電位が印加されてスミア電荷転送用の電位井戸の幅が1電極分に縮められ、結果として、スミア電荷転送用の電位井戸が1電極分だけ前に進んだことになる。
【0048】
同様にして、タイミングt715,t716と進み、空の信号電荷転送用の電位井戸が、▲2▼電極の位置に移動する。次のタイミングt8で、第2相の読出パルスB2が▲2▼電極に印加され、画素C,Fの信号電荷Qc,Qfが受光素子から電位井戸に移される。この読出直後のタイミングt8+Δの状態で、該当する電位井戸の深さが元に戻り、固体撮像装置30の各受光素子の信号電荷が全て垂直CCDレジスタ12に読み出されたことになる。以下、説明は省略するが、図3,図4のタイミングt801〜t818に示す様に、各信号電荷転送用の電位井戸と、スミア電荷転送用の電位井戸とが順次水平CCDレジスタ側に転送される。
【0049】
このように、固体撮像装置の垂直CCDレジスタ12を多相駆動することで、スミア電荷転送用として専用に使用できる電位井戸を設けることができ、スミア電荷をこのスミア電荷転送用電位井戸に纏めて転送することで、スミア電荷を詳細は後述する様に排出でき、スミアの無い良好な画像を得ることが可能となる。
【0050】
図5は、本発明の第2実施形態に係る固体撮像装置の概略平面図である。この固体撮像装置40は、所謂ハニカム型と云われる構造を持ち、青色フィルタが装着された受光素子11bと赤色フィルタが装着された受光素子11rとが交互に横一行に配列された受光素子群と、緑色フィルタが装着された受光素子11gが横一行に配列された受光素子群とが1/2ピッチずらして縦方向に交互に配列されている。
【0051】
図面上、各受光素子11r,11g,11bを45度傾けた正方形で表示しているが、この固体撮像装置40では、各受光素子11r,11g,11bの各正方形の各辺に沿って転送電極16が設けられており、これら転送電極の横一行H1は、各受光素子対応にチャネルストップで区分けされているが、横一行の電極群H1に同一タイミングで同一電位が印加されるようになっている。
【0052】
本実施形態の固体撮像装置40は、8相駆動としているため、各横一行の電極群は、…,H7,H8,H1,H2,H3,H4,H5,H6,…の繰り返しとなっており、電極群H1には電極端子401が接続され、電極群H2には電極端子402が接続され、電極群H3には電極端子403が接続され、…、電極群H8には電極端子408が接続される(即ち、電極群Hxは、電極端子40xに接続される。)。
【0053】
各受光素子11r,11g,11bの周りに設けられた転送電極16は、縦方向にも整列し、縦方向に並んだ転送電極群12(一列のみ点線で図示)が垂直CCDレジスタ12を構成する。この固体撮像装置40が撮像した画像信号(各受光素子11r,11g,11bの受光電荷)を読み出すべく図示しない読出ゲートに読出電位(読出パルス)が印加されたとき、各受光素子11r,11g,11bの受光電荷(信号電荷)は、各受光素子11r,11g,11b上に図示した矢印に示す様に、垂直CCDレジスタ12の該当する転送電極に読み出される。
【0054】
そして、各電極端子401〜408に順次転送電位(転送パルス)が印加されることで、この受光電荷が垂直方向(図示の例では下方向)に転送され、転送電極17を通って最下段に設けられた水平CCDレジスタ13に信号電荷が転送される。この信号電荷は、電極端子25,26に転送パルスが印加されることで水平方向に転送され、水平レジスタ13の出力部14から矢印27に示す様に出力される。また、この固体撮像装置40にも、OFDパルスの印加用電極28が設けられている。
【0055】
図6は、第2実施形態に係る固体撮像装置の動作タイミングを示す図である。図21と比べて、クロスハッチで示した詳細なパルス波形(図示せず)が異なるだけで、基本的には同じである。本実施形態でも、読出パルスB1で読み出された信号電荷はダミー出力として排出され、読出パルスB2で読み出された画像信号が静止画用の出力とされる。
【0056】
静止画用の出力は、メカニカルシャッタが閉じた後に行われ、メカニカルシャッタが閉じるまでの間は、垂直CCDレジスタの転送動作は停止あるいは通常の読出レートより低いレートで動作される(これは、第1実施形態でも同様である。)。読出パルスB2による信号電荷の読み出しに先立ち、掃き出しパルスXで垂直CCDレジスタ12内の電荷を高速に掃き出し、OFDパルスによって受光素子11r,11g,11bの蓄積電荷をゼロクリアするのも、上述した説明と同じである。
【0057】
図7は、第2実施形態に係る固体撮像装置の転送方法を説明するタイミングチャートである。図中の○付き数字は、電極端子401〜408の下一桁を示している。また、画素A,B,C,Dはある垂直CCDレジスタ12に隣接する図5の奇数行目の受光素子を表し、画素E,F,G,Hは、同様に図5の偶数行目の受光素子を表している。
【0058】
本実施形態では、奇数行目の画素A,B,C,D(図5の青色用と赤色用の受光素子11r,11b)の信号電荷Qa,Qb,Qc,Qdを、偶数列目の垂直CCDレジスタ12(図5に符号12を付けた垂直CCDレジスタ12が3列目であるため、その両隣が2列目,4列目となる。)に形成した電位井戸に読み出して転送し、偶数行目の画素E,F,G,H(図5の緑色用の受光素子11g)の信号電荷Qe,Qf,Qg,Qhを、奇数列目の垂直CCDレジスタ12に読み出して転送する。
【0059】
図7に示す各タイミング時において、偶数列目の垂直CCDレジスタで転送される電位井戸のタイミングチャートを各上段に示し、奇数列目の垂直CCDレジスタで転送される電位井戸のタイミングチャートを各下段に示す。
【0060】
本実施形態の固体撮像装置40でも、掃き出しパルスXの終了時点で残ったスミア電荷を1つの電位井戸に集め、集めたスミア電荷だけを信号電荷とは別に転送し、最終的にスミア電荷を破棄することで、スミアの無い画像を得るようにしている。即ち、本実施形態では、掃き出しパルスXの終了タイミングt7で残っているスミア電荷qを、先ず、▲4▼電極以外をハイレベル電位にして(タイミングta)2つのスミア電荷2qづつに纏め、次に、▲5▼電極→▲6▼電極→▲7▼電極…とローレベル電位を印加することで、スミア電荷を1電極分の電位井戸に集めている(タイミングtb)。
【0061】
そして、第1実施形態と同様に信号電荷転送用の電位井戸を形成し(図示せず)、画素A,B,C,Dの信号電荷を読み出し、タイミングt8+Δから、各垂直CCDレジスタで上述したアコーデオン転送を開始する。即ち、タイミングtcで▲6▼電極,▲7▼電極をハイレベルにして該当する電位井戸の幅を広げ、タイミングtdで▲5▼電極,▲6▼電極を順次ローレベルとして該当する電位井戸の幅を1電極分に狭め、結果として、電位井戸を2電極分進める。
【0062】
このように、偶数列目と奇数列目の各垂直CCDレジスタ12の電位井戸転送を同時並行的に進め、奇数列目の信号電荷転送用の空電位井戸が画素E,F,G,Hの位置に来たとき、これら画素E,F,G,Hの信号電荷Qe,Qf,Qg,Qhを読み出し、再び、各垂直CCDレジスタ12の転送を開始する(タイミングtg)。
【0063】
これにより、図5に示す横一行の転送電極群で、2行分の受光素子群の信号電荷が転送され、図1に示す信号処理部35は、R,G,Bの各色の画像信号を一緒に取り込んで画像処理することが可能となる。また同様に、スミア電荷も横一行の転送電極群で転送されるため、スミア電荷だけを後述するように一緒に排出することが可能となる。
【0064】
図8は、本発明の第3実施形態に係る固体撮像装置の転送方法を説明するタイミングチャートである。この第3実施形態の固体撮像装置の装置構成は、図5に示す第2実施形態と同じであるが、第2実施形態では、全画素からの信号電荷を読み出すプログレッシブ走査型であったのに対し、この第3実施形態では、インタレース走査型としている点が異なる。しかし、この場合でも、スミア電荷を1つの電位井戸に纏めてから転送し、最終的に破棄することは同じである。
【0065】
即ち、掃き出しパルスXの終了時点(タイミングt7)で残っているスミア電荷qを、2電極分の電位井戸に纏める(タイミングtb)。そして、信号電荷転送用の電位井戸を形成し、画素A,Cの信号電荷Qa,Qcを読み出し、全電位井戸を同時並行的に水平CCDレジスタ方向に進める。
【0066】
インタレース走査型であるため、各電位井戸間には2電極分のスペースがあり、例えば、タイミングt8+Δの▲1▼電極と▲2▼電極をハイレベルして形成された信号電荷Qaの電位井戸にあっては、▲3▼電極をハイレベルにすると同時に▲1▼電極をローレベルとすることで、この2電極の幅の電位井戸を1電極分だけ進ませることができ、隣接するスミア電荷2qを入れた電位井戸もこれと同時に1電極分進ませることができ、第2実施形態に比べて高速転送が可能となる。
【0067】
本実施形態では、インタレース走査型であるため、垂直方向の読み出し画素数がプログレッシブ走査型に比べて1/2となり、垂直方向の解像度は劣化してしまうが、信号電荷を転送する電位井戸の幅を2電極分とることができるため、信号電荷の飽和量は、1電極分の電位井戸で信号電荷を転送する第2実施形態に比べて2倍となり、広いダイナミックレンジが得られるという利点がある。
【0068】
尚、上述した各実施形態は、高速シャッタを電子シャッタで切ったときの例であるが、低速シャッタを電子シャッタ機能で切ったときも本発明を適用可能である。しかし、メカニカルシャッタを搭載したデジタルスチルカメラにあっては、低速シャッタはメカニカルシャッタで切る方が望ましい。この場合は、垂直CCDレジスタの第5相〜第8相の電極端子に第1相〜第4相の転送パルスと同じ転送パルスを印加し、スミア電荷用の電位井戸は生成せずに、信号電荷のみを転送すればよい。これにより、低速シャッタ時に高画質の画像を得ることができる。
【0069】
図9は、本発明の第4実施形態に係る固体撮像装置の概略平面図である。この固体撮像装置200は、第2実施形態の固体撮像装置40(図5)と略同じであり、転送電位を印加する電極端子数とその接続構成が異なるだけである。
【0070】
本実施形態では、垂直CCDレジスタ12を16相駆動するために、垂直CCDレジスタ12に転送電位を印加する16個の電極端子201〜216を設け、夫々が、水平ラインの電極群H1〜H16に接続される。各電極端子201〜216は、各電極端子の符号(数字)下2桁が「H」の後の数字と一致する電極群H1〜H16に接続される。
【0071】
図10は、第4実施形態に係る固体撮像装置における転送方法を説明するタイミングチャートである。図7で説明した第2実施形態では、信号電荷を転送する電位井戸の幅を1電極分としたため、信号電荷の飽和量が第3実施形態(図8)に比べて1/2になっている。これに対し、この第4実施形態では、プログレッシブ走査型であってしかも信号電荷転送用の電位井戸の幅を2電極分としているのが特徴である。
【0072】
本実施形態でも、掃き出しパルスXの終了時点(タイミングt7)で各電位井戸に残っているスミア電荷を1つの電位井戸に纏めることにしている(タイミングtb)。上述したように、信号電荷の飽和量を大きくするため、信号電荷の転送用電位井戸の幅は2電極分の幅としているが、スミア電荷転送専用の電位井戸は1電極分の幅にしている。信号電荷転送用の電位井戸やスミア電荷転送用の電位井戸の転送はアコーデオン転送で行い、信号電荷転送用の電位井戸の幅を転送中でも2電極分維持できるようにしている点が第2実施形態と異なり、その他の点は第2実施形態と同じである。
【0073】
本実施形態によれば、プログレッシブ走査型であるため高解像度の画像が得られ、しかも、信号電荷転送用の電位井戸として2電極分の電位井戸で信号電荷を転送するため、広いダイナミックレンジの画像を得ることが可能となる。
【0074】
図11は、本発明の第5実施形態に係る固体撮像装置の概略平面図である。この固体撮像装置500は、第4実施形態の固体撮像装置200(図9)と略同じであり、転送電位を印加する電極端子数とその接続構成が異なるだけである。
【0075】
本実施形態では、垂直CCDレジスタ12を12相駆動するために、垂直CCDレジスタ12に転送電位を印加する12個の電極端子501〜512を設け、夫々が、水平ラインの電極群H1〜H12に接続される。各電極端子501〜512は、各電極端子の符号(数字)下2桁が「H」の後の数字と一致する電極群H1〜H12に接続される。
【0076】
図12,図13は、第5実施形態に係る固体撮像装置における転送方法を説明するタイミングチャートである。図10で説明した第4実施形態と基本的に同じであり、スミア電荷転送用の電位井戸の幅を1電極分にすると共に信号電荷転送用の電位井戸の幅を2電極分とし、全画素の信号電荷を読み出して転送するプログレッシブ走査を行っている。第5実施形態が第4実施形態と異なるのは、電極端子数であり、このため、固体撮像装置に設けるピン数が減ると共に、転送パルスの作成が容易となる。
【0077】
本実施形態によれば、プログレッシブ走査型であるため高解像度の画像が得られ、しかも、信号電荷転送用の電位井戸として2電極分の電位井戸で信号電荷を転送するため、広いダイナミックレンジの画像を得ることが可能となり、更に、転送パルスの作成が容易で且つ固体撮像装置のピン数が減少するという効果を奏する。
【0078】
図14は、本発明の別実施形態に係るデジタルスチルカメラの構成図である。図1に示す実施形態のデジタルスチルカメラと異なるのは、信号処理部35内に画像合成部35eを設け、複数の静止画処理済みの画像信号を合成する点にある。このデジタルスチルカメラに搭載する固体撮像装置30としては、上述した実施形態のいずれの固体撮像装置でもよい。
【0079】
本実施形態のデジタルスチルカメラは、高速シャッタの単独撮影による静止画像を出力する高速撮影モードと、メカニカルシャッタを用いた単独撮影による静止画像を出力する低速撮影モードの他に、高速シャッタで撮影した静止画像とこれに連続して撮影した低速シャッタによる静止画像とを合成して出力する合成撮影モードを選択できる様になっている。
【0080】
図15は、この合成撮像モードにおける動作タイミングを示す図である。OFDパルスによる受光素子群の蓄積電荷のドレインや、掃き出しパルスXによる垂直CCDレジスタの蓄積電荷の掃き出し処理は上述した実施形態と同様である。本実施形態でも、読出パルスB1で固体撮像装置から読み出した信号電荷はダミー出力として排出する。
【0081】
そして、OFDパルス後に高速シャッタで撮像した信号電荷を読出パルスB2で読み出し、上述した各実施形態で説明したように垂直CCDレジスタ12で転送すると共に水平CCDレジスタ13で転送し、次の垂直ブランキング信号A2後に高速シャッタ静止画像S1として信号処理部35(図14)に出力する。
【0082】
高速シャッタによる信号電荷が受光素子から垂直CCDレジスタ12に読み出された後にメカニカルシャッタが閉となるまでの間に受光素子に蓄積された信号電荷は、次の垂直ブランキング信号A3中に発生する読出パルスB3によって読み出され同様に転送されて、低速シャッタ静止画像S2として信号処理部35に出力される。信号処理部35は、これら2つの静止画像S1,S2を合成処理部35eで合成し、共通信号処理部35eで処理した後、記録部36に格納すると共に表示部37に表示する。このように合成された静止画像は、広いダイナミックレンジを持っている。
【0083】
図16は、上述した様にして水平CCDレジスタ13の直前まで転送されてきたスミア電荷を排出する構造を説明する図であり、図16(a)は、例えば図2の水平CCDレジスタ13の近傍詳細を示す固体撮像装置の平面図である。この例では、水平CCDレジスタ13に至る2つ前の転送電極16に、スミア電荷排出構造が設けられている。このスミア電荷排出構造は、図2に示す水平CCDレジスタ13に至る2つ前の転送電極16の横一行の全ての転送電極16に設けられる。
【0084】
図16(b)は、図16(a)のB―B線断面図である。固体撮像装置のn型半導体基板700の表面側にはPウェル710が設けられ、Pウェル710の表面にはn型半導体層でなる埋め込みチャネル708が形成されている。この埋め込みチャネル708に電荷が蓄積され転送されるが、隣接する垂直CCDレジスタ12の埋め込みチャネル708との間を区分けするために、埋め込みチャネル708に隣接してチャネルストップ領域707が設けられている。
【0085】
pウェル710の表面にはゲート絶縁膜711が設けられ、このゲート絶縁膜711を介して埋め込みチャネル708上にポリシリコン製の転送電極16が設けられる。pウェル710の表面には、埋め込みチャネル708から少し離れた位置にドレイン706が設けられ、このドレイン706と半導体基板700とは、ドレイン接続領域709で接続されている。
【0086】
そして、埋め込みチャネル708とドレイン706との間に、ゲート絶縁膜711を介してポリシリコン製のスミア電荷排出用の制御電極705が設けられている。転送電極16や制御電極705は絶縁膜712で覆われ、その上に光遮光膜715が設けられ、更にその上に絶縁膜713が設けられ、最上層には透明膜714が設けられている。
【0087】
斯かる構成において、制御電極705が並置された転送電極16にスミア電荷が転送されてきたとき、制御電極705に制御電圧が印加され、転送電極16とその下部の埋め込みチャネル708との間に蓄積されているスミア電荷がドレイン706に移り、スミア電荷は半導体基板700に排出されることになる。
【0088】
図17は、水平CCDレジスタ13の垂直CCDレジスタとは反対側の端部にスミア電荷排出構造を設けた例を示す図である。n型半導体基板800の表面側にはpウェル801が設けられ、このpウェル801の表面に、埋め込みチャネル802と、ドレイン803とが設けられる。pウェル801の表面にはゲート絶縁膜804が設けられ、このゲート絶縁膜804を介して、埋め込みチャネル802の上部に水平CCDレジスタの転送電極805が、埋め込みチャネル802とドレイン803との間の上部にスミア電荷排出用の制御電極806が設けられる。
【0089】
転送電極805と制御電極806は絶縁膜807で覆われ、その上に光遮光膜808が設けられ、更にその上に絶縁膜809が設けられ、最上層に透明膜810が設けられている。
【0090】
斯かる構成において、転送電極805とその下部の埋め込みチャネル802との間にスミア電荷が転送されてきたとき、制御電極806に制御電圧が印加され、このスミア電荷はドレイン803に移され、排出される。
【0091】
以上説明した各実施形態によれば、垂直CCDレジスタ内のスミア電荷を掃き出しパルスで掃き出した後に転送電極に入り込んだスミア電荷を集めて専用電位井戸で転送し排出する構成としたため、スミアによる画質劣化のない良好な画像を得ることが可能となる。
【0092】
尚、上述した様に、電子シャッタで高速シャッタを切る場合には、メカニカルシャッタが開いた状態で垂直レジスタの転送が行われるため、スミア電荷を纏めて転送し排出する必要が生じる。しかし、低速シャッタをメカニカルシャッタで切った場合には、メカニカルシャッタが閉じた状態で垂直レジスタの転送が行われるので、固体撮像装置の表面が外光に晒されることがなく、スミア電荷の転送と排出を行う必要がない。
【0093】
このため、デジタルスチルカメラに、上述した実施形態のスミア電荷の集合及び転送,排出を行う高速撮影モードと、スミア電荷の集合,転送,排出を行わない低速撮影モードを選択可能としておき、どちらかのモードを選択して被写体像を撮像できる様にする構成とするのが好ましい。この場合、モードの選択は、手動による選択でも、また、メカニカルシャッタの動作に連動して自動的に選択される構成でもよい。
【0094】
また、上述した実施形態では、インタライン転送形CCDエリアイメージセンサを例に説明したが、フレームインターライン転送形のCCDエリアイメージセンサにも本発明を適用可能である。更に、実施形態では、スミア電荷を垂直レジスタ末端または水平レジスタ出力端で排出する構成としているが、スミア電荷による電圧信号を固体撮像装置からそのまま出力し、信号処理部にてこの電圧信号を破棄する構成とすることでもよい。
【0095】
【発明の効果】
本発明によれば、スミアによる画質劣化のない良好な画像を出力することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るデジタルスチルカメラの構成図である。
【図2】本発明の第1実施形態に係る固体撮像装置の概略平面図である。
【図3】図2に示す固体撮像装置における転送方法を説明するタイミングチャートである。
【図4】図3に連続するタイミングチャートである。
【図5】本発明の第2実施形態に係る固体撮像装置の概略平面図である。
【図6】図5に示す固体撮像装置の動作タイミングを示す図である。
【図7】図5に示す固体撮像装置における転送方法を説明するタイミングチャートである。
【図8】本発明の第3実施形態に係る固体撮像装置における転送方法を説明するタイミングチャートである。
【図9】本発明の第4実施形態に係る固体撮像装置の概略平面図である。
【図10】図9に示す固体撮像装置における転送方法を説明するタイミングチャートである。
【図11】本発明の第5実施形態に係る固体撮像装置の概略平面図である。
【図12】図11に示す固体撮像装置における転送方法を説明するタイミングチャートである。
【図13】図12に連続するタイミングチャートである。
【図14】本発明の別実施形態に係るデジタルスチルカメラの構成図である。
【図15】図14に示すデジタルスチルカメラの動作タイミングを示す図である。
【図16】本発明の実施形態で転送されたスミア電荷を垂直CCDレジスタの端部で排出する構造を説明する図である。
【図17】本発明の実施形態で転送されたスミア電荷を水平CCDレジスタで排出する構造を説明する図である。
【図18】従来の固体撮像装置の概略平面図である。
【図19】図18に示す固体撮像装置で低速シャッタによる撮像画像を得るときの動作タイミングを示す図である。
【図20】図18に示す固体撮像装置における転送方法を説明するタイミングチャートである。
【図21】図18に示す固体撮像装置で高速シャッタによる撮像画像を得るときの動作タイミングを示す図である。
【図22】図18に示す固体撮像装置における問題点を説明する図である。
【符号の説明】
11r 赤色用の受光素子
11g 緑色用の受光素子
11b 青色用の受光素子
12 垂直CCDレジスタ
13 水平CCDレジスタ
16 転送電極
30,40,200,500 固体撮像装置
31 結像光学系
32 メカニカルシャッタ
201〜216 16相駆動用の電極端子
301〜309 9相駆動用の電極端子
401〜408 8相駆動用の電極端子
501〜512 12相駆動用の電極端子
Claims (13)
- 行方向とこれに直交する列方向に配列された画素配列と、各画素が受光することで発生した信号電荷が読み出され転送パルスを受けて前記列方向に前記信号電荷を順次転送する複数の転送電極で成る垂直レジスタと、該垂直レジスタによって転送されてきた前記信号電荷を受け取り水平方向に転送する水平レジスタと、該水平レジスタにより転送されてきた前記信号電荷に応じた信号を出力する出力部とを備え、メカニカルシャッタを有するデジタルスチルカメラに搭載され該メカニカルシャッタが「開」の間に電子シャッタによるシャッタ期間で静止画像が撮像され該静止画像を構成する前記信号電荷を前記画素から前記垂直レジスタに読み出したあと前記メカニカルシャッタが「閉」にされる固体撮像装置であって、
前記静止画像を構成する前記信号電荷を前記画素から前記垂直レジスタに読み出すとき、該読み出し前にスミア電荷用電位井戸を生成すると共に前記垂直レジスタ内の不要電荷を前記スミア電荷用電位井戸に集め、前記不要電荷を前記スミア電荷用電位井戸に集めることで前記不要電荷の無くなった空の信号電荷転送用電位井戸を生成して前記信号電荷を前記画素から前記信号電荷転送用電位井戸に読み出し、前記不要電荷と前記信号電荷を混合することなく前記スミア電荷用電位井戸及び前記信号電荷転送用電位井戸を前記水平レジスタに転送することを特徴とする固体撮像装置。 - 前記電子シャッタのシャッタ期間で撮像された前記静止画像を構成する前記信号電荷を前記スミア電荷用電位井戸を生成し該スミア電荷用電位井戸内に不要電荷を集めたあと前記垂直レジスタで転送する第1モードと、前記電子シャッタの「閉」から前記メカニカルシャッタ閉までのシャッタ期間に撮像された静止画像を構成する前記信号電荷を前記スミア電荷用電位井戸を生成せずに前記垂直レジスタで転送する第2モードとを切り換える選択手段を設けたことを特徴とする請求項1記載の固体撮像装置。
- 前記固体撮像装置がインタライン転送形CCDエリアイメージセンサまたはフレームインタライン転送形CCDエリアイメージセンサであることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の固体撮像装置。
- 前記画素配列は、正方格子状またはハニカム状に配列されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の固体撮像装置。
- 前記スミア電荷用電位井戸で転送されてきた前記不要電荷に基づく電圧信号を前記信号電荷に基づく電圧信号と区別して出力する手段を設けたことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の固体撮像装置。
- 前記スミア電荷用電位井戸で転送されてきた前記不要電荷を固体撮像装置内で排出する排出手段を設けたことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の固体撮像装置。
- 前記排出手段は、前記垂直レジスタと前記水平レジスタとの接続箇所、または、前記垂直レジスタと反対側に位置する前記水平レジスタの端部に設けたことを特徴とする請求項6記載の固体撮像装置。
- 前記スミア電荷用電位井戸に前記不要電荷を集める前に前記垂直レジスタを高速パルスで駆動して不要電荷の掃き出しを行う手段を設けたことを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれかに記載の固体撮像装置。
- 行方向とこれに直交する列方向に配列された画素配列と、各画素が受光することで発生した信号電荷が読み出され転送パルスを受けて前記列方向に前記信号電荷を順次転送する複数の転送電極で成る垂直レジスタと、該垂直レジスタによって転送されてきた前記信号電荷を受け取り水平方向に転送する水平レジスタと、該水平レジスタにより転送されてきた前記信号電荷に応じた信号を出力する出力部とを備え、メカニカルシャッタを有するデジタルスチルカメラに搭載され該メカニカルシャッタが「開」の間に電子シャッタによるシャッタ期間で静止画像が撮像され該静止画像を構成する前記信号電荷を前記画素から前記垂直レジスタに読み出したあと前記メカニカルシャッタが「閉」にされる固体撮像装置のスミア電荷除去方法であって、
前記静止画像を構成する前記信号電荷を前記画素から前記垂直レジスタに読み出すとき、該読み出し前にスミア電荷用電位井戸を生成すると共に前記垂直レジスタ内の不要電荷を前記スミア電荷用電位井戸に集め、前記不要電荷を前記スミア電荷用電位井戸に集めることで前記不要電荷の無くなった空の信号電荷転送用電位井戸を生成して前記信号電荷を前記画素から前記信号電荷転送用電位井戸に読み出し、前記不要電荷と前記信号電荷を混合することなく前記スミア電荷用電位井戸及び前記信号電荷転送用電位井戸を前記水平レジスタに転送することを特徴とする固体撮像装置のスミア電荷除去方法。 - 前記スミア電荷用電位井戸で転送されてきた前記不要電荷を固体撮像装置内で廃棄することを特徴とする請求項9に記載の固体撮像装置のスミア電荷除去方法。
- 請求項1乃至請求項8のいずれかに記載の固体撮像装置と、被写体像を前記固体撮像装置に結像する光学系と、前記固体撮像装置の前記出力部から出力されてくる信号を処理し画像を生成する信号処理部と、生成された画像を記録するメモリ部とを備えることを特徴とするデジタルスチルカメラ。
- 請求項1乃至請求項8のいずれかに記載の固体撮像装置と、被写体像を前記固体撮像装置に結像する光学系と、該光学系を遮光する前記メカニカルシャッタと、前記固体撮像装置の前記出力部から出力されてくる信号を処理し画像を生成する信号処理部と、生成された画像を記録するメモリ部と、前記メカニカルシャッタを用いて遮光したときに得られる信号電荷に対しては前記スミア電荷用電位井戸を生成せずに前記固体撮像装置内を転送させて該固体撮像装置から出力させ前記メカニカルシャッタを用いずに電子シャッタで前記信号電荷を得たときは前記スミア電荷用電位井戸を生成して前記固体撮像装置内を転送させ該固体撮像装置から出力させる制御手段とを備えることを特徴とするデジタルスチルカメラ。
- 請求項12に記載のデジタルスチルカメラであって、メカニカルシャッタを用いずに撮像して得た静止画像信号と、前記撮像に連続して前記メカニカルシャッタを用いて撮像して得た静止画像信号とを重ね合わせ合成して出力する手段を備えることを特徴とするデジタルスチルカメラ。
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