JP4137036B2 - カムシャフト焼結用治具 - Google Patents

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Description

本発明は、カムシャフト焼結用治具に関し、更に詳しくは、カムロブやジャーナル等の組付部材が組み付けられたカムシャフトを焼結処理するときに用いられるカムシャフト焼結用治具に関するものである。
焼結製カムシャフトは、焼結用材料で形成されたカムロブが鋼製のシャフトに拡散結合されて一体化されたものである。この焼結製カムシャフトを製造するには、先ず、焼結用材料で形成されたカムロブを鋼製のシャフトに圧入嵌合して組み付け、次に、カムロブが組み付けられたカムシャフトを高温雰囲気の焼結炉内で焼結処理し、カムロブとシャフトとを拡散結合させる。これにより、カムロブとシャフトとが一体化した焼結製カムシャフトを得ることができる。
複数のカムロブが組み付けられた多くのカムシャフトの焼結を焼結炉内で処理するためには、カムロブが組み付けられたカムシャフトを載せるためのカムシャフト焼結用治具が必要になる。カムシャフト焼結用治具としては、例えば特許文献1に記載されているものが知られている。
特許文献1に記載されたカムシャフト焼結用治具は、4つの枠板からなる略矩形状の枠体と、対向する2つの枠板の上面にそれぞれ形成された溝とから構成されている。その溝は、カムロブが組み付けられたカムシャフトを載置するための溝であり、2つの枠板の上面の複数の箇所であって互いに対向する箇所にそれぞれ配置されている。このカムシャフト焼結用治具は、焼結炉内で複数のカムシャフトを焼結処理することができるので焼結効率を向上させることができる。
実公昭64−4814号公報
上記のカムシャフト焼結用治具においては、対向する2つの枠板上面の溝にカムシャフトが載置されるので、2つの枠板の間隔よりも短い寸法のカムシャフトは上記のカムシャフト焼結用治具に載置できず、焼結処理することができないという難点がある。特に近年、シャフト長さの異なるカムシャフトや、カムロブやジャーナルの組付位置の異なるカムシャフト等のように、多品種のカムシャフトを焼結処理することが要請されているが、上記のカムシャフト焼結用治具では、こうした要請に応えることはできない。シャフト長さの異なる多品種のカムシャフトを焼結処理する場合には、対向する2つの枠板の間隔が異なるカムシャフト焼結用治具をそれぞれ準備しなければならないので、カムシャフトの種類毎に専用治具を製作しなければならず、治具コストが嵩むという問題がある。また、そうした多種の焼結用治具を用いることになると、焼結処理の作業が繁雑になり、結果的に製造コストが嵩むと共に製造効率が悪化するという問題がある。
こうした問題に対し、シャフト長さの異なる多品種のカムシャフトを焼結処理することができるカムシャフト焼結用治具が提案されている。このカムシャフト焼結用治具は、略矩形状のトレーと、そのトレーの上面に互いの間隔が調節可能に置かれた2つの棒状の支持部材と、各支持部材の上面に略等間隔で複数設けられた載置部材とから構成されている。載置部材は、カムシャフトがずれることなく載置されるように、カムシャフトに接する側の面が略凹状に形成されている。また、トレーの上面には、カムシャフト焼結用治具を段積みするための段積み部材が接合されている。段積み部材は、板状の部材を立てた態様の部材である。こうしたカムシャフト焼結用治具により、複数のカムシャフトを焼結炉内で焼結処理することができる。
このカムシャフト焼結用治具は、2つの支持部材の間隔を調節することができるので、シャフト長さの異なるカムシャフトに対しても対応することができる。すなわち、シャフト長さの異なるカムシャフトを載置する場合には、各カムシャフトのシャフト長さに応じて支持部材間の間隔を適宜調節することにより、シャフト長さの異なるカムシャフトを載置部材上に載置することができる。
ところで、カムロブが組み付けられたカムシャフトの焼結を焼結炉内で行う場合、その焼結炉内には焼結を十分に行うことができる焼結有効ゾーンが存在する。この焼結有効ゾーンにカムロブが組み付けられた多数のカムシャフトを配置するために、複数のカムシャフトを載置したカムシャフト焼結用治具を複数積み重ねたり、並列させたりしている。これにより、多数のカムシャフトを焼結処理している。しかし、その焼結有効ゾーンでは、カムシャフト焼結用治具が1100℃以上の高温雰囲気に曝されることがあり、焼結時にカムシャフト焼結用治具が変形するおそれがあった。焼結時におけるカムシャフト焼結用治具の変形は、載置されたカムシャフトの変形を引き起こすおそれがあると共に、その変形により載置部材がカムロブと接触してシャフトに対するカムロブの位置や角度がずれるおそれがあった。
こうした問題に対しては、カムシャフト焼結用治具が変形しないように、トレーを厚くして強度を維持していた。しかしながら、トレーを厚くすると、トレー上に立設した段積み部材を含むカムシャフト焼結用治具全体の高さが高くなり、焼結炉の焼結有効ゾーン内に多くのカムシャフト焼結用治具を積み重ねることができなくなるという難点があった。その結果、1回の焼結処理で処理されるカムシャフトの本数が少なくなり、製造コストの削減の障害となっていた。また、トレーの厚さが厚くなるとカムシャフト焼結用治具全体が重くなり、カムシャフト焼結用治具のハンドリング性が悪くなるという問題もあった。
本発明は、上記の問題を解決するためになされたものであって、その目的は、シャフト長さや、カムロブやジャーナルの組付位置の異なる多品種のカムシャフトを効率的に焼結処理することができるカムシャフト焼結用治具を提供することにある。
以下、本願特許請求の範囲に記載のカムシャフト焼結用治具の理解を助けるために図面に表記した符号を添えて説明するが、本発明のカムシャフト焼結用治具は例示した図面の態様に限定されるものではない。
上記目的を達成するための本発明のカムシャフト焼結用治具は、カムロブを含む組付部材が組み付けられたカムシャフトを焼結処理するときに用いられるカムシャフト焼結用治具であって、対向する2辺を少なくとも有する枠体(6)と、載置されたカムシャフトを支持する2つ以上の支持部材(7)とからなり、前記支持部材(7)は、前記枠体(6)の2辺間に配置されていると共に、当該枠体に形成された取付孔(31,32,33)に、当該支持部材の取付位置をシャフト長さに応じて調節可能に取り付けられており、当該各支持部材(7)には、前記カムシャフトが載置される載置部材(50)が取り付けられていることを特徴とする。
この発明によれば、カムロブを含む組付部材が組み付けられたカムシャフトは枠体の2辺間に配置された2つ以上の支持部材によって支持され、その支持部材は枠体に形成された取付孔に調節可能に取り付けられているので、シャフト長さの異なるカムシャフトを載置する場合に、支持部材の取付位置をシャフト長さに応じて調節することができる。その結果、多品種のカムシャフトを支持部材で支持することができる。また、本発明のカムシャフト焼結用治具は、その高さが枠体の高さと同じになるので、先に提案されているトレー構造のカムシャフト焼結用治具と比べて数多く段積みすることができる。その結果、スペースの限られた焼結有効ゾーン内に、多くのカムシャフト焼結用治具を効率よく積み重ねることができる。さらに、本発明のカムシャフト焼結用治具は、先に提案されているトレー構造のカムシャフト焼結用治具と比べて、重量が軽く、ハンドリング性がよいという利点がある。
本発明のカムシャフト焼結用治具においては、前記支持部材(7)が、並列した3つの支持部材からなることが好ましい。さらに、前記支持部材(7)の少なくとも中央の支持部材(7b)には、前記載置部材(50)が当該支持部材の長手方向に移動可能に取り付けられていることが好ましい。これらの発明によれば、カムロブを含む組付部材が組み付けられたカムシャフトを支持部材に安定して載置することができる。
また、本発明のカムシャフト焼結用治具においては、前記枠体(6)及び前記各支持部材(7)がグラファイトにより形成され、前記載置部材(50)がセラミックスにより形成されていることが好ましい。
また、本発明のカムシャフト焼結用治具においては、前記枠体(6)が4つの枠板から形成されており、当該4つの枠板の上面及び下面が、当該枠体(6)を2つ以上積み重ねたときに各枠体(6)同士が嵌合するように凹状及び凸状に形成されていることが好ましい。この発明によれば、枠体を2つ以上積み重ねたときに各枠体同士が嵌合するように、その枠板の上面と下面を凹状及び凸状に形成したので、段積みされたカムシャフト焼結用治具のずれを防ぐことができる。その結果、本発明のカムシャフト焼結用治具を2つ以上安定して積み重ねることができる。
本発明のカムシャフト焼結用治具においては、前記枠体(6)は前記支持部材(7)の長手方向に直交するように配置された仕切板(60)を備えており、前記枠体(6)を2つ以上積み重ねたとき、当該仕切板(60)の下面が前記各支持部材(7)の上面(71)に接触し、当該仕切板(60)の上面が1つ上の段の枠体に取り付けられた前記各支持部材(7)の下面に接触することが好ましい。この発明によれば、仕切板の下面が各支持部材の上面に接触し、仕切板の上面が1つ上の段の枠体に取り付けられた各支持部材の下面に接触するので、その仕切板が支持部材の変形を防止するように作用する。その結果、カムロブを含む組付部材が組み付けられたカムシャフトを安定して焼結処理することができる。
以上のように、本発明のカムシャフト焼結用治具によれば、シャフト長さや、カムロブやジャーナルの組付位置の異なるカムシャフトを載置する場合に、支持部材の取付位置をシャフト長さや、カムロブやジャーナルの組付位置に応じて調節することができるので、多品種のカムシャフトに対応可能である。また、本発明のカムシャフト焼結用治具は、数多く段積みすることができるので、スペースの限られた焼結有効ゾーン内に、多くのカムシャフト焼結用治具を効率よく積み重ねることができると共に、重量が軽く、ハンドリング性がよいという利点がある。
以下、本発明のカムシャフト焼結用治具を添付図面に基づいて詳述する。図1は、本発明のカムシャフト焼結用治具の一例を示す斜視図である。図2は、本発明のカムシャフト焼結用治具にカムシャフトを載置したときの形態を示す平面図である。図3は、本発明のカムシャフト焼結用治具を積み重ねたときの形態を図2のA方向から見たときの側面図であり、図4は、本発明のカムシャフト焼結用治具を積み重ねたときの形態を図2のB方向から見たときの側面図である。また、図5〜図10は、本発明のカムシャフト焼結用治具を構成する各構成部材の説明図であり、図5は枠体を構成する第1枠板、図6は枠体を構成する第2枠板、図7及び図8は支持部材、図9は載置部材、図10は仕切板を示している。
本発明のカムシャフト焼結用治具1は、シャフト3にカムロブ2等の組付部材が組み付けられたカムシャフト4(焼結後の焼結製カムシャフトと区別するために、以下においては、「組付カムシャフト4」ということがある。)を焼結処理して焼結製カムシャフトを製造するときに用いられるものであり、図1〜図4に示すように、対向する2辺を少なくとも有する枠体6と、載置されたカムシャフト4を支持する2つ以上の支持部材7とから構成されている。そして、本発明のカムシャフト焼結用治具1は、支持部材7が、枠体6の対向する2辺を橋渡すようにその2辺間に配置されていると共に、その枠体6に形成された取付孔31,32,33に調節可能に取り付けられていることに特徴がある。
最初に、本発明のカムシャフト焼結用治具を用いて焼結処理されてなる焼結製カムシャフトについて説明する。焼結製カムシャフトは、内燃機関等で使用されるものであり、シャフト3と、そのシャフト3に組み付けられたカムロブ2等とが拡散結合して一体化されたものである。焼結製カムシャフトには、カムロブ2の他、ジャーナルピースやエンドピース等の組付部材が一体化されていてもよい。本願ではカムロブ2のみを備えたカムシャフトについて説明するが、この態様に限定されるものではない。
カムロブ2は、すべり接触タイプのカムロブでも転がり接触タイプのカムロブでもよく、特に限定されない。このカムロブ2は、焼結用合金粉末等の金属粉末を圧粉成形して所定の寸法の圧粉成形体に形成されたものである。一方、シャフト3は、冷間引き抜き加工等によって所定の寸法に加工されたものである。シャフト3の材料としては、JIS記号でSTKM鋼材又はS−C鋼材として表される機械構造用炭素鋼の鋼管又は鋼材等が挙げられる。
組付カムシャフト4は、焼結処理される前のカムシャフトであり、シャフト3の周面の所定の位置に所定の角度で複数のカムロブ2を嵌合することにより作製される。作製された組付カムシャフト4は、本発明に係るカムシャフト焼結用治具1に載置された後、高温雰囲気からなる焼結炉内で焼結処理される。この焼結処理により、カムロブ2の液相焼結と、カムロブ2及びシャフト3間の拡散接合とが行われ、焼結製カムシャフトが製造される。
次に、本発明のカムシャフト焼結用治具1について説明する。本発明のカムシャフト焼結用治具1は、図1に示すように、支持部材7が、枠体6の対向する2辺を橋渡すようにその2辺間に配置されていると共に、その枠体6に形成された取付孔31,32,33に調節可能に取り付けられていることに特徴がある。
(枠体)
枠体6は、対向する2辺を少なくとも有するものであり、具体的には図1及び図2に示すように、4つの枠板10,10,20,20からなる略矩形状の態様を例示できる。枠板は、焼結炉内で高温雰囲気に曝されても変形しない材料で形成される。そうした材料としては、グラファイト等の耐熱材料を例示できる。
枠体6は、対向する枠板が同一形状であることが好ましく、図1及び図2に示すように、第1枠板10,10と第2枠板20,20とから構成され、第1枠板10,10同士及び第2枠板20,20同士が互いに面対向するように矩形状に配置されている。
第1枠板10は、図1及び図5に示すように、細長の略矩形状に形成されている。図5(a)は第1枠板10の正面図であり、図5(b)は図5(a)に示す第1枠板10をC方向から見たときの側面図である。
この第1枠板10は、グラファイト等の耐熱材料を冷間静水圧プレス(CIP)で成形することにより形成される。第1枠板10の長手方向Xの寸法(長さ)は特に限定されないが、例えば図2に示す態様で枠体6が構成される場合には、配置される組付カムシャフト4の本数に応じた寸法で形成される。第1枠板10の高さ方向Yの寸法(高さ)も特に限定されないが、支持部材7(載置部材50を含む。)上に組付カムシャフト4が載置されたとき、この組付カムシャフト4の最上端と支持部材7の最下端との間の長さよりも若干長い寸法で形成される。第1枠板10の厚さT10も特に限定されないが、焼結炉内で高温雰囲気に曝されても変形しない寸法で形成されていればよい。
第1枠板10の長手方向Xの各端面11,12には、ねじ溝からなる第1取付孔16,16がそれぞれ2つずつ形成されている。また、第1枠板10の長手方向X及び高さ方向Yの略中央部には、第1枠板10を厚さ方向に貫通すると共に長手方向Xに長円状に延びる仕切板取付孔17が形成されている。この仕切板取付孔17は、第1枠板10の高さ方向Yの寸法h17と、長さ方向Xの寸法L17とからなる貫通孔であり、その寸法の程度は、後述する仕切板60が備える取付部61の大きさとの関係で設計される。
第1枠板10の高さ方向Yの各端面である上端面14及び下端面15は、図5に示すように、第1枠板10を重ね合わせたときに互いに嵌合する凸状及び凹状を有する形状で形成されている。第1枠板10の上端面14は、枠体6が形成されたときの高さ方向Yの上部側の端面のことであり、この上端面14の長手方向Xの両側には切り欠き状の段差14’,14’が形成されている。したがって、第1枠板10の上端面14は、図5に示すように、正面視したときの形状が凸状を呈している。一方、第1枠板10の下端面15は、枠体6が形成されたときの高さ方向Yの下部側の端面のことであり、この下端面15の長手方向Xの両側には下方に突出した段差15’,15’が形成されている。したがって、第1枠板10の下端面15は、図5に示すように、正面視した形状が凹状を呈している。
本発明のカムシャフト焼結用治具はこうした上端面14及び下端面15を有する第1枠板10を備えるので、図4の段積み形態に示すように、カムシャフト焼結用治具10を重ねたときに、下段側の第1枠板10の上端面14と上段側の第1枠板10の下端面15とが互いに嵌合し、さらに、上端面14の長手方向Xの両側の切り欠き状の段差14’,14’と下端面15の長手方向Xの両側の突出した段差15’,15’とが互いに嵌合する。その結果、第1枠板10の長手方向Xへの位置ずれを防ぐことができる。
第2枠板20は、図1及び図6に示すように、細長の略矩形状に形成されている。図6(a)は第2枠板20の正面図であり、図6(b)は図6(a)に示す第2枠板20をD方向から見たときの側面図である。
この第2枠板20は、上記の第1枠板10と同様、グラファイト等の耐熱材料を冷間静水圧プレス(CIP)で成形することにより形成される。第2枠板20の長手方向Xの寸法(長さ)は特に限定されないが、例えば図2に示す態様で枠体6が構成される場合には、配置される組付カムシャフト4のうちで最も長いものが第1枠板10に接しない程度の寸法で形成される。第2枠板20の高さ方向Yの寸法(高さ)は、上記の第1枠板10と同様の寸法で形成される。第2枠板20の厚さも特に限定されないが、焼結炉内で高温雰囲気に曝されても変形しない寸法で形成されていればよい。
図6に示すように、第2枠板20の長手方向の両端部近傍には、第1枠板10と螺合させるための第2取付孔26が計4箇所形成されている。この第2取付孔26は第1枠板10の第1取付孔16に対応した位置に形成されている。第2枠板20と第1枠板10とは、第2枠板20の両端部近傍に形成された第2取付孔26と、第1枠板10の各端面11,12に形成された第1取付孔16との位置合わせを行って両者が直交するように当接させ、ボルト等の締結部材40をそれぞれ第2取付孔26から第1取付孔16へと挿入して螺合させることにより組み立てられる。その結果、図1及び図2に示すように、第1枠板10と第2枠板20とが互いに直角に取り付けられた矩形状の枠体6が形成される。なお、ボルト等の締結部材40は、焼結炉内で高温雰囲気に曝されても変形しないグラファイト等の耐熱材料を冷間静水圧プレス(CIP)で成形することにより形成される。
第2枠板20の下端面25近傍には、図1及び図6に示すように、第2枠板20の長手方向Xに延びるスリット状の3つの支持部材取付孔31,32,33が、その第2枠板20の厚さ方向の貫通孔として形成されている。これらの3つの支持部材取付孔31,32,33は、第2枠板20の長手方向Xに延びる同一の座標軸線上に位置し、第2枠板20の一方の端面21側から他方の端面22側に向かって、第1支持部材取付孔31、第2支持部材取付孔32、及び第3支持部材取付孔33の順で形成されている。各支持部材取付孔31,32,33の長手方向Xの長さは、枠体6内の支持部材7上に組付カムシャフト4が載置され得る範囲から任意に選ばれる。
各支持部材取付孔31,32,33を有する第2枠板20は、枠体6の対向する2辺となるように配置されており、対向する第2枠板20が備える各支持部材取付孔31,32,33それぞれに、3つの支持部材7(7a,7b,7a)両端の取付部75,76(図1及び図7を参照)が挿入されている。
第2枠板20の高さ方向Yの略中央部には、図1及び図6に示すように、第2枠板20を厚さ方向に貫通すると共に長手方向Xにスリット状に延びる2つの貫通孔27,27が形成されている。この貫通孔27,27は、第2枠板20の長手方向の略中央部から両端部近傍まで延びており、枠体6の軽量化や、枠体6内の組付カムシャフト4の載置状態等が目視できるようになっている。貫通孔27,27の数や寸法等は、適宜設計される。
第2枠板20の高さ方向Yの各端面である上端面24及び下端面25は、図6に示すように、第2枠板20を重ね合わせたときに互いに嵌合する凹状及び凸状を有する形状で形成されている。第2枠板20の上端面24は、枠体6が形成されたときの高さ方向Yの上部側の端面のことであり、この上端面24の長手方向Xの両側には上方に突出した段差24’,24’が形成されている。したがって、第2枠板20の上端面24は、図6に示すように、正面視したときの形状が凹状を呈している。一方、第2枠板20の下端面25は、枠体6が形成されたときの高さ方向Yの下部側の端面のことであり、この下端面25の長手方向Xの両側には切り欠き状の段差25’,25’が形成されている。したがって、第2枠板20の下端面25は、図6に示すように、正面視した形状が凸状を呈している。
本発明のカムシャフト焼結用治具はこうした上端面24及び下端面25を有する第2枠板20を備えるので、図3の段積み形態に示すように、カムシャフト焼結用治具1を重ねたときに、下段側の第2枠板20の上端面24と上段側の第2枠板20の下端面25とが互いに嵌合し、さらに、上端面24の長手方向Xの両側の突出した段差24’,24’と下端面25の長手方向Xの両側の切り欠き状の段差25’,25’とが互いに嵌合する。その結果、第2枠板20の長手方向Xへの位置ずれを防ぐことができる。
上記の第1枠板10,10と第2枠板20、20とで組み立てられた枠体6は、図3〜図6に示すように、第1枠板10の上端面14と、第2枠板20の突出した段差24’,24’とが同一座標平面上に位置するように設計されていると共に、第1枠板10の切り欠き状の段差14’,14’と、第2枠板20の上端面24とが同一座標平面上に位置するように設計されている。また、第1枠板10の下端面15と、第2枠板20の切り欠き状の段差25’,25’とが同一座標平面上に位置するように設計されていると共に、第1枠板10の突出した段差15’,15’と、第2枠板20の下端面25とが同一座標平面上に位置するように設計されている。
(支持部材)
次に、支持部材について説明する。図7(a)は支持部材7(7a)の平面図であり、図7(b)は図7(a)に示す支持部材の正面図であり、図7(c)は図7(a)に示す支持部材をE方向から見たときの側面図であり、図7(d)は図7(a)に示す支持部材をF方向から見たときの断面図である。また、図8(a)は支持部材7(7b)の平面図であり、図8(b)は図8(a)に示す支持部材の正面図であり、図8(c)は図8(a)に示す支持部材をG方向から見たときの側面図であり、図8(d)は図8(a)に示す支持部材をH方向から見たときの断面図である。
支持部材7は、棒状の部材であり、枠体6の対向する2辺を橋渡すようにその2辺間に配置されていると共に、その枠体6に形成された取付孔31,32,33に調節可能に取り付けられている。支持部材7は、図1及び図2に示すように、枠体6内に3つ設けられているが、2つでも4つ以上であってもよい。
支持部材7の長手方向Xに直交する断面形状は、例えば図7及び図8に示すように、略平行に対向する上面71と下面72を有する略六角形(台形部分と矩形部分とからなる略六角形)であることが好ましいが、略四角形や略五角形等の多角形状でもよいし、円形や楕円形等の曲線形状でもよい。こうした支持部材7は、グラファイト等の耐熱材料を冷間静水圧プレス(CIP)で成形することにより形成され、焼結炉内で高温雰囲気に曝されても変形しない寸法で形成されている。また、その長手方向Xの寸法(長さ)は、対向する2つの第2枠板20,20の間隔と略同一であることが好ましい。
支持部材7の長手方向Xの両端は、図7及び図8に示すように、端面73,74と、各端面から長手方向Xに突出する取付部75,76とからなる構造となっている。各端面から長手方向Xに突出する取付部75,76は、第2枠板20に形成された支持部材取付孔31,32,33のいずれかに挿入され、対向する2つの第2枠板20を橋渡すように配置される。また、端面73,74は、第2枠板20の表面に当接し、いわゆるストッパーとして作用する。
取付部75,76は端面73,74から突出する態様で形成されており、その形状は特に限定されないが図7及び図8においては略矩形状となっている。端面73,74から支持部材7の長手方向Xに突出する取付部75,76の突出長さd75は、支持部材取付孔31,32,33が形成された第2枠板20の厚さT20と同一寸法又は若干小さい寸法で形成されていることが好ましく、取付部75,76の高さ方向Yの寸法T75(厚さ)は、支持部材取付孔31,32,33の高さ方向Yの寸法と同一寸法又は若干小さい寸法で形成されていることが好ましい。また、取付部75,76の幅W75(図7(c)及び図8(c)を参照)は、通常、支持部材7の全体幅と同じ寸法で形成されている。
こうした取付部75,76は、第2枠板20の各支持部材取付孔31,32,33に挿入され、スリット状の各支持部材取付孔の長手方向に移動可能となっている。枠体6に装着された3つの支持部材7は、個々の支持部材取付孔31,32,33に装着されるので、各支持部材取付孔が有する長さの範囲内で取付位置を調節することができる。
支持部材7の上面71には、載置部材取付溝77,78が形成されている。載置部材取付溝77,78の幅W77,W78は、後述する載置部材50の厚さT50以上の寸法であれば特に限定されないが、例えば、載置部材50の厚さT50と同一寸法又は若干大きい寸法で形成されていることが好ましい。支持部材7の長手方向Xに延びる載置部材取付溝77,78は、載置部材50を取り付けることができる長さを有するものであれば特に限定されず、例えば図7に示すように、少なくとも1つの載置部材50の長さd50(図9を参照)と略等しい長さの載置部取付溝77としてもよいし、図8に示すように、支持部材7の長手方向Xの一方の端面73の近傍から他方の端面74の近傍まで長く延びる載置部取付溝78としてもよい。
すなわち、図7に示す支持部材7(第1支持部材7aという。)は、載置部材50の長さd50(図9を参照)と略等しい長さの載置部取付溝77が形成されたものであり、図8に示す支持部材7(第2支持部材7bという。)は、支持部材7の端面73の近傍から端面74の近傍まで長く延びる載置部取付溝78が形成されたものである。
図1及び図2に示した枠体6には、3つの支持部材7が取り付けられている。これらの3つの支持部材7は、その全てを第1支持部材7aとしてもよいし、第2支持部材7bとしてもよし、第1支持部材7aと第2支持部材7bとを混在させてもよい。好ましい例としては、図1及び図2に示したように、中央の支持部材に第2支持部材7bを用い、両端の2つの支持部材に第1支持部材7aを用いた場合には、中央の第2支持部材7bによって載置部材の取付位置の微調整をすることができるので特に好ましい。
以上説明した支持部材7は、枠体6に装着されたときに、その下面72の座標平面が、第1枠板10の下端面15の座標平面と同一であり、且つ、第2枠板20の切り欠き状の段差25’表面の座標平面と同一である(後述の図11を参照)。本発明のカムシャフト焼結用治具1は、支持部材7の下面72の位置がこのような位置関係になるように、支持部材7が有する取付部75,76の寸法と、第2枠板20が備える支持部材取付孔31,32,33の寸法とが設計されている。
(載置部材)
図9(a)は載置部材50の正面図であり、図9(b)は図9(a)に示す載置部材をI方向から見たときの側面図である。
載置部材50は、組付カムシャフトが載置される部材であり、例えばセラミックス等により形成されている。載置部材50は、図9に示すように、略矩形状からなる部材の上面を円弧状に窪ませた略凹状に形成されていることが好ましく、その窪ませた部分が組付カムシャフトが載置される載置部51となる。載置部51の円弧状の径は、載置される組付カムシャフトの径よりも大きな径となるように形成されていることが好ましい。なお、載置部51の形状は、円弧状に限定されず、略V字状等その他の形状であってもよい。
載置部材50の寸法(厚さ、高さ及び幅)は、組付カムシャフトが載置された状態で焼結炉内で高温雰囲気に曝されても変形しない寸法で形成されていれば特に限定されない。また、載置部材50の高さ方向の寸法h50(高さ)は、載置部材取付溝77,78に載置部材50を取り付けた後さらに組付カムシャフトを載置したときに、シャフト3やカムロブ2が支持部材7に接触しない程度の寸法で形成されていることが好ましい。
載置部材50は、図1に示すように、載置部51が上になるように載置部材取付溝77,78に複数挿入されて取り付けられる。各支持部材7に取り付けられた各載置部材50は、支持部材7の長手方向と直交する方向に互いに面対向するように配列されており、組付カムシャフトは、配列された載置部材50上に載置される。
(仕切板)
図10(a)は仕切板60の正面図であり、図10(b)は図10(a)に示す載置部材をJ方向から見たときの側面図である。
仕切板60は、図1及び図2に示すように、対向する2枚の第1枠板10,10を橋渡す中板として設けられており、各第2枠板20、20と面対向する配置形態で設けられている。仕切板60は、図1及び図2においては1つの枠体6に1つ設けられているが、1つの枠体6に2つ以上設けられてもよい。なお、図10において、符号64は仕切板60の上面であり、符号65は仕切板60の下面65であり、符号67は仕切板60の貫通穴である。この貫通穴67は、軽量化と、焼結炉内の雰囲気の流動性等を目的に形成されている。
仕切板60は、グラファイト等の耐熱材料を冷間静水圧プレス(CIP)で成形することにより形成され、焼結炉内で高温雰囲気に曝されても変形しない寸法で形成されている。また、その長手方向Xの寸法(長さ)は、対向する2つの第1枠板10,10の間隔と略同一であることが好ましい。
仕切板60の長手方向Xの両側には、仕切板60を第1枠板10,10間に取り付けるため取付部61,61が設けられている。この取付部61,61は、第1枠板10が備える仕切板取付孔17(図5を参照)に挿入される。取付部61の高さ方向Yの寸法h61(高さ)は、第1枠板10が備える仕切板取付孔17の高さ方向Yの寸法h17と同一寸法又は若干小さい寸法であることが好ましい。取付部61の厚さT61は、第1枠板10が備える仕切板取付孔17の長さ方向Xの寸法L17よりも短い寸法であり、仕切板60を第1枠板10の長手方向Xにスライドさせてその取付位置を微調節できるようになっている。なお、この厚さT61は、仕切板60の厚さと同じであることが好ましい。
図11は、図1に示す本発明のカムシャフト焼結用治具をK方向から見た矢視断面図である。本発明のカムシャフト焼結用治具は、仕切板60の下面65と、支持部材7の上面71とが接触するように構成されている。
さらに、本発明のカムシャフト焼結用治具を複数段積みしたとき、図11に示すように、上段側のカムシャフト焼結用治具を構成する支持部材7の下面72と、下段側のカムシャフト焼結用治具を構成する仕切板60の上面64とが接触するように構成されている。本発明のカムシャフト焼結用治具はこうした態様で段積みされるので、比較的重量のある組付カムシャフトを複数本支持しなければならない支持部材7が、上段側の仕切板60の下面65と下段側の仕切板60の上面64とで挟まれるようにして支持される。このように上下から2枚の仕切板60,60で挟まれた支持部材7は、比較的重量のある組付カムシャフトを複数本支持した状態で焼結炉内の高温雰囲気に曝されても、変形することがないという利点がある。
次に、本発明のカムシャフト焼結用治具の作用を説明する。
シャフト3にカムロブ2が組み付けられた組付カムシャフト4は、図1及び図2に示すように、本発明のカムシャフト焼結用治具1に載置される。具体的には、カムシャフト焼結用治具1を構成する第2枠板20の長手方向と平行に配置された任意の3つの載置部材50上に、3点支持により載置される。そのため、変形することなく組付カムシャフト4の焼結処理を行うことができる。また、組付カムシャフト4が載る載置部材50の上面は円弧状に窪んだ載置部51であるので、その組付カムシャフト4は載置部材50上でずれることなく載置される。
組付カムシャフト4は、シャフト3が載置部51に当たるように載せることが好ましい。これは、カムロブ2が載置部51に当たるように載せた場合には、焼結時にシャフト3が若干熱膨張したとき、載置部51上のカムロブ2の位置がすれたりカムロブ2の角度がずれるおそれがあるからである。
支持部材7は、スライドできるように第2枠板20に取り付けられているので、支持部材7は、隣接する支持部材7との間隔を調節することができる。このため、シャフト長さの異なる組付カムシャフトを載置する場合には、各支持部材7の取付位置を組付カムシャフトの全長に応じて調節することができる。また、カムシャフト焼結用治具が3つの支持部材7(7a,7b,7a)を備えている場合に、その中央の支持部材7bは載置部材50を長手方向Xに移動させることができるので、位置の微調整を行うのに便利である。
本発明のカムシャフト焼結用治具は、従来のトレー構造のものとは異なり、枠体6のみからなる構造骨格で構成されている。そのため、図3及び図4に示すように、本発明のカムシャフト焼結用治具1を効率よく積み重ねたり並列さたりすることができる。その結果、限られた焼結有効ゾーン内で効率的に焼結処理をすることができる。なお、図3及び図4中の符号80は、本発明のカムシャフト焼結用治具を段積みしたときに、その最下段に設ける平板状のベース板80である。
また、本発明のカムシャフト焼結用治具1は、枠体6の上端面及び下端面が互いに嵌合する凹状及び凸状にそれぞれ形成されているので、本発明のカムシャフト焼結用治具1がずれることなく安定して段積みすることができる。すなわち、枠体6を構成する第1枠板10の上端面14(段差14’も含む)の形状と下端面15(段差15’も含む)の形状は、段積みしたときに互いに嵌合する形状となるように形成されている。同様に、枠体6を構成する第2枠板20の上端面24(段差24’も含む)の形状と下端面25(段差25’も含む)の形状も、段積みしたときに互いに嵌合する形状となるように形成されている。その結果、カムシャフト焼結用治具1を段積みしたときに、枠体6同士が嵌め合い構造となるので、段積みされたカムシャフト焼結用治具1は互いにずれることがなく安定な状態で積み重ねられる。なお、本発明のカムシャフト焼結用治具1を段積みする際には、最下段に図3及び図4に示すようなベース板80を設けてもよいし、最下段のカムシャフト焼結用治具1の枠体6の下面がフラットな平面状からなるものであってもよい。
組付カムシャフト4が載置されたカムシャフト焼結用治具1は焼結炉内に送り込まれ、組付カムシャフト4が高温雰囲気で焼結処理される。これにより、カムロブ2の液相焼結及びカムロブ2・シャフト3間の拡散接合が行われて焼結製カムシャフトが得られる。
焼結炉内には焼結を十分に行え得る焼結有効ゾーンがあり、その焼結有効ゾーン内には、本発明のカムシャフト焼結用治具1を例えば3列6段で配置することができる。例えば、450mmの組付カムシャフトを焼結処理する場合、従来のトレー構造の治具を用いたときの処理量を100とすると、本発明のカムシャフト焼結用治具を用いたときの処理量は151となり、従来のものに比べて50%処理量を向上させることができた。また、治具の軽量化及び汎用化によりハンドリング性も向上し、焼結コストの大幅な削減を達成することができた。
なお、本発明のカムシャフト焼結用治具をグラファイトで形成した場合、そのグラファイトに鋼製のシャフトが直接接触すると浸炭されて表面硬化を起こすおそれがあるが、本発明では組付カムシャフトがセラミックスからなる載置部材上に載置されるので、そのような問題も生じ得ない。
本発明のカムシャフト焼結用治具の一例を示す斜視図である。 本発明のカムシャフト焼結用治具にカムシャフトを載置したときの形態を示す平面図である。 本発明のカムシャフト焼結用治具を積み重ねたときの形態を図2のA方向から見たときの側面図である。 本発明のカムシャフト焼結用治具を積み重ねたときの形態を図2のB方向から見たときの側面図である。 (a)は第1枠板の正面図であり、(b)は(a)に示す第1枠板をC方向から見たときの側面図である。 (a)は第2枠板の正面図であり、(b)は(a)に示す第2枠板をD方向から見たときの側面図である。 (a)は支持部材の平面図であり、(b)は(a)に示す支持部材の正面図であり、(c)は(a)に示す支持部材をE方向から見たときの側面図であり、(d)は(a)に示す支持部材をF方向から見たときの断面図である。 (a)は支持部材の平面図であり、(b)は(a)に示す支持部材の正面図であり、(c)は(a)に示す支持部材をG方向から見たときの側面図であり、(d)は(a)に示す支持部材をH方向から見たときの断面図である。 (a)は載置部材の正面図であり、(b)は(a)に示す載置部材をI方向から見たときの側面図である。 (a)は仕切板の正面図であり、(b)は(a)に示す載置部材をJ方向から見たときの側面図である。 図1に示す本発明のカムシャフト焼結用治具をK方向から見た矢視断面図である。
符号の説明
1 カムシャフト焼結用治具
2 カムロブ
3 シャフト
4 組付カムシャフト
6 枠体
7,7a,7b 支持部材
10 第1枠板
11,12,21,22 端面
14,24 上端面
14’,25’ 切り欠き状の段差
15,25 下端面
15’,24’ 突出した段差
16 第1取付孔
17 仕切板取付孔
20 第2枠板
26 第2取付孔
27 貫通孔
31,32,33 支持部材取付孔
40 締結部材
50 載置部材
51 載置部
60 仕切版
61 取付部
64 上面
65 下面
67 貫通穴
71 上面
72 下面
73,74 端面
75,76 取付部
77,78 載置部材取付溝
80 ベース部材
X 長手方向
Y 高さ方向
T10,T20,T50,T61,T75 厚さ
d50 載置部材の長さ
d75 取付部の突出長さ
h17,h50,h61 高さ方向の寸法
W75 取付部の幅
W77,W78 載置部材取付溝の幅

Claims (6)

  1. カムロブを含む組付部材が組み付けられたカムシャフトを焼結処理するときに用いられるカムシャフト焼結用治具であって、
    対向する2辺を少なくとも有する枠体(6)と、載置されたカムシャフトを支持する2つ以上の支持部材(7)とからなり、
    前記支持部材(7)は、前記枠体(6)の2辺間に配置されていると共に、当該枠体に形成された取付孔(31,32,33)に、当該支持部材の取付位置をシャフト長さに応じて調節可能に取り付けられており、当該各支持部材(7)には、前記カムシャフトが載置される載置部材(50)が取り付けられていることを特徴とするカムシャフト焼結用治具。
  2. 前記支持部材(7)が、並列した3つの支持部材からなることを特徴とする請求項1に記載のカムシャフト焼結用治具。
  3. 前記支持部材(7)の少なくとも中央の支持部材には、前記載置部材(50)が当該支持部材の長手方向に移動可能に取り付けられていることを特徴とする請求項2に記載のカムシャフト焼結用治具。
  4. 前記枠体(6)及び前記各支持部材(7)がグラファイトにより形成され、前記載置部材(50)がセラミックスにより形成されていることを特徴とする請求項3に記載のカムシャフト焼結用治具。
  5. 前記枠体(6)が4つの枠板から形成されており、当該4つの枠板の上面及び下面が、当該枠体(6)を2つ以上積み重ねたときに各枠体(6)同士が嵌合するように凹状及び凸状に形成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のカムシャフト焼結用治具。
  6. 前記枠体(6)は前記支持部材(7)の長手方向に直交するように配置された仕切板(60)を備えており、前記枠体(6)を2つ以上積み重ねたとき、当該仕切板(60)の下面が前記各支持部材(7)の上面(71)に接触し、当該仕切板(60)の上面が1つ上の段の枠体に取り付けられた前記各支持部材(7)の下面に接触することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のカムシャフト焼結用治具。
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