JP4136976B2 - 毛髪化粧料 - Google Patents

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Description

本発明は、優れた艶とコンディショニング効果を有し、毛髪に対して高いセット力によりヘアアレンジを可能とし、そのアレンジした髪型がまとまり良く、特にヘアスタイルの持続性に優れた毛髪化粧料に関するものである。
近年ヘアカラーの定着化からすべての年代においてダメージヘアが問題視されてきている。その結果、ヘアーケア意識の高揚に伴い、毛髪化粧料のコンディショニング効果に対する要望が多様化してきている。そのひとつとして、毛髪のダメージからくるまとまりの悪さ、、艶の悪さ等の改善が、ヘアアレンジを主体とする毛髪化粧料の重要な要望の1つとなってきている。
従来、ヘアーコンディショニング組成物には毛髪に優れた艶を与える目的でシリコーン油、エステル油、炭化水素油等の油分を、可溶化、乳化、溶解して用いられている。特に、シリコーン油はべたつきのなさにおいて優れており、近年多用されている。しかしながら、シリコーン油に代表される油分単独では、毛髪に優れた艶を与えるものの、毛髪のまとまりを良くする能力、特にスタイルの持続性には乏しく、不十分である。また、ヘアーコンディショニング組成物には毛髪のまとまりを良くする目的で種々の高分子化合物が用いられている。特に、ビニルピロリドン/ジメチルアミノエチルメタクリレートの4級化物、カチオン化セルロース等の窒素原子含有高分子化合物等が汎用されている。しかしながら、これらの高分子化合物は櫛通り性が悪く、しかも吸湿性の高さに由来するべたつきがあった。
これらの欠点を解消すべく、従来、コンディショニング機能を有する毛髪化粧料として、シリコーン等の油分と高分子化合物の組み合わせた整髪化粧料(例えば、特許文献1参照)や、毛髪化粧料中にたんぱく質誘導体、シリコーン誘導体、アミノ酸誘導体を使用すること(例えば、特許文献2〜4参照)が開示されているが、いずれもしなやかな感触や指通りを改善させるものの、艶が不十分であったり、整髪性、持続性が満足できるものではなかった。
特開平2−111711号公報 特開平2−231411号公報 特開平5−148123号公報 特開平6−263620号公報
これらのことから、優れた艶とコンディショニング効果を有し、毛髪に対して高いセット力によりヘアアレンジを可能とし、そのアレンジした髪型がまとまり良く、特にヘアスタイルの持続性に優れた毛髪化粧料の開発が強く望まれていた。
本発明の目的とするところは、優れた艶とコンディショニング効果を有し、毛髪に対して高いセット力によりヘアアレンジを可能とし、そのアレンジした髪型がまとまり良く、
特にヘアスタイルの持続性に優れた毛髪化粧料を提供することにある。
即ち、本発明は、一般式(1)
Figure 0004136976
〔式中、R1は互いに独立して炭素原子数1ないし18のアルキル基、水酸基、炭素原子数1ないし5のアルコキシ基又はトリメチルシロキシ基を表し、Q1は次式:−X又は−R3X{R3は炭素原子数2ないし6のアルキレン基を表し、そしてXは次式:−(NR45eNR4 2、−(NR45e+4 3-及び−(NR45eN(R4)COR6(R4は互いに独立して水素原子又は炭素原子数1ないし4のアルキル基を表し、R5は炭素原子数2ないし6のアルキレン基を表し、R6は炭素原子数1ないし4のアルキル基を表し、A-はCl-、Br-、I-又はCOO-を表し、そしてeは0ないし6の整数を表す)からなる群から選択される基を表す}で表される基を表し、Q2はフェニル基含有基を表し、R2は互いに独立して前記R1、Q1又はQ2に定義したものと同じ意味を表し、そしてx、y及びzはいずれも0以上の整数で、かつ、0≦x+y+z≦2000であるが、ただしy=0の場合はR2の少なくとも1つはQ1であり、z=0の場合はR2の少なくとも1つはQ2である〕で表されるポリシロキサンと、アニオン性又は両性ポリマーとを反応させて得られる複合高分子と、アミンオキシド基を有する皮膜形成樹脂を含有することを特徴とする毛髪化粧料。また、好ましくは、さらに、炭素数が3以上の多価アルコールあるいは糖アルコールを含有することを特徴とする毛髪化粧料である。
本発明により、優れた艶とコンディショニング効果を有し、毛髪に対して高いセット力によりヘアアレンジを可能とし、そのアレンジした髪型がまとまり良く、特に持続性に優れている毛髪化粧料を提供できる。
以下、本発明の実施形態について詳述する。
本発明における第一の必須成分としては一般式(1)
Figure 0004136976
〔式中、R1は互いに独立して炭素原子数1ないし18のアルキル基、水酸基、炭素原子数1ないし5のアルコキシ基又はトリメチルシロキシ基を表し、Q1は次式:−X又は−R3X{R3は炭素原子数2ないし6のアルキレン基を表し、そしてXは次式:−(NR45eNR4 2、−(NR45e+4 3-及び−(NR45eN(R4)COR6(R4は互いに独立して水素原子又は炭素原子数1ないし4のアルキル基を表し、R5は炭素原
子数2ないし6のアルキレン基を表し、R6は炭素原子数1ないし4のアルキル基を表し、A-はCl-、Br-、I-又はCOO-を表し、そしてeは0ないし6の整数を表す)からなる群から選択される基を表す}で表される基を表し、Q2はフェニル基含有基を表し、R2は互いに独立して前記R1、Q1又はQ2に定義したものと同じ意味を表し、そしてx、y及びzはいずれも0以上の整数で、かつ、0≦x+y+z≦2000であるが、ただしy=0の場合はR2の少なくとも1つはQ1であり、z=0の場合はR2の少なくとも1つはQ2である〕で表されるポリシロキサンと、アニオン性又は両性ポリマーとを反応させて得られる複合高分子である。
本発明で用いられる複合高分子は、特開平10−298043号公報及び特開平11−79958号公報に示される製造方法により合成されるものである。
上記式中の基R1としては、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、オクチル基、ドデシル基及びトリメチルシロキシ基等が挙げられ、好ましくはメチル基又はエチル基であり、特に好ましくはメチル基又はトリメチルシロキシ基[−OSi(CH33]である。また、分子中の基R1は互いに同一であっても、相違していてもよい。
上記式中の基Q1としては、例えば、以下の基等を挙げることができる。[−C36NH2]、[−C36N(CH32]、[−C36+3Cl-]、[−C36+3COO-]、[−C36NHC24NH2]、[−C36N(CH3)C24N(CH32]、[−C36NHC24+3Cl-]、[−C36N(CH3)C24+(CH33Cl-]、[−C36N(CH3)C24N(CH3)COC37
上記式中の基Q2としては、例えば、次式:−T又は−R3T(式中R3は上で定義されたものと同じ意味、すなわち炭素原子数2ないし6のアルキレン基、特にエチレン基を表し、そしてTは、未置換、又はアルキル基、特にメチル基により置換されたフェニル基を表す)で表される基であり、具体的には、フェニル基(以下、−Phとも表記する)、トリル基[−Ph(CH3)]、キシリル基[−Ph(CH32]、フェネチル基[−C24Ph]、トリルエチレン基[−C24Ph(CH3)]等を挙げることができる。なお、フェニル環上の置換基は、あらゆる位置に結合し得る。すなわち、置換基が1個の場合、基R3への結合手又は遊離結合手に対して、o、m−又はp−位であってよく、置換基が2個の場合、互いにo、m−又はp−位であってよく、そしてそれ以上の置換基を有する場合でも、どの位置に結合されていてもよい。
上記式中の基R2は、互いに独立して前記R1、Q1又はQ2のいずれかに定義したものと同じ意味を表す。
上記式中のx、y及びzは上記範囲内の整数である。この範囲を外れると、アニオン性又は両性ポリマーとの反応生成物である複合高分子がゲル化を起こしやすく、安定した毛髪化粧料の調製が困難になる。
アニオン性又は両性ポリマーとの反応させるポリシロキサンとしては、例えば、下記の式(2)〜(15)で表されるものが挙げられる。
Figure 0004136976
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アニオン性又は両性ポリマーとしては、例えば、アクリル酸エステル/メタクリル酸エステル共重合体(プラスサイズ、互応化学社製)、酢酸ビニル/クロトン酸共重合体(レジン28−1310、NSC社製)、酢酸ビニル/クロトン酸/ビニルネオデカネート共重合体(28−2930、NSC社製)、メチルビニルエーテルマレイン酸ハーフエステル(ガントレッツES、ISP社製)、t−ブチルアクリレート/アクリル酸エチル/メタクリル酸共重合体(ルビマー、BASF社製)、ビニルピロリドン/ビニルアセテート/ビニルプロピオネート共重合体(ルビスコールVAP、BASF社製)、ビニルアセテート/クロトン酸共重合体(ルビセットCA、BASF社製)、ビニルアセテート/クロトン酸/ビニルピロリドン共重合体(ルビセットCAP、BASF社製)、ビニルピロリドン/アクリレート共重合体(ルビフレックス、BASF社製)、アクリレート/アクリルアミド共重合体(ウルトラホールド、BASF社製)、ビニルアセテート/ブチルマレアート/イソボルニルアクリラート共重合体(アドバンテージ、ISP社製)、アクリル酸オクチルアミド/アクリル酸エステル共重合体(ダーマクリル79、NSC社製)等のアニオン性ポリマーや、アクリル酸オクチルアクリルアミド/アクリル酸ヒドロキシプロピル/メタクリル酸ブチルアミノエチル共重合体(AMPHOMER、NSC社製)等の両性ポリマー等が挙げられ、特にカルボキシル基含有ポリマーが好ましい。
本発明で用いられる複合高分子は、上記ポリシロキサン100重量部に対して、上記アニオン性又は両性ポリマー20〜5000重量部を反応させることにより得られる。
また、本発明で用いられる複合高分子は、ジイソプロパノールアミン、トリエタノールアミン、アミノエチルプロパノール、アンモニア、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、塩基性アミノ酸等のアルカリ剤により中和して用いることが好ましい。
また、本発明においては、配合量は通常、毛髪化粧料の総量を基準として0.05〜15質量%(以下、質量%を%と略す。)が好ましく、0.1〜10%がより好ましい。0.05%未満では、目的とする艶において不十分な場合があり、また、15%を超えるとコンディショニング効果において好ましくない場合がある。
本発明における第二の必須成分であるアミンオキシド基を有する皮膜形成樹脂としては、アミンオキシド基を含有する半極性の重合体であり、その具体例としては、Diaformer Z711、Diaformer Z712、Diaformer Z731、Diaformer Z751(クラリアント社製)、ダイヤフォーマーZ711、ダイヤフォーマーZ712、ダイヤフォーマーZ631、ダイヤフォーマーZ732、ダイヤフォーマーZ651、ダイヤフォーマーZ731、ダイヤフォーマーZ751(三菱化学社製)等の長鎖脂肪酸アクリルエステルとメタクリル酸エチルアミンオキシドとアクリル酸及び/またはメタクリル酸を構成成分に有する共重合体を挙げることができる。
本発明の毛髪化粧料においては、アミンオキシド基を有する皮膜形成樹脂はそれぞれ単独で、または2種類以上を混合して用いることができ、その配合量は通常、毛髪化粧料の
総量を基準とし、0.1〜15%が好ましく、さらに0.2〜10%がより好ましい。0.1%未満では、目的とするセット性が得ることができない場合があり、また、15%を超えると使用時のべたつきが激しくなり好ましくない。
本発明の毛髪化粧料において、さらに好ましくは、炭素数が3以上の多価アルコールあるいは糖アルコールを配合することができる。炭素数が3以上の多価アルコールとしてはグリコール類として、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3ブチレングリコール等の2価アルコール、そのオリゴマー又はポリマーが、ポリオール類として、グリセリン、ポリグリセリン等の3価アルコール、そのオリゴマー又はポリマーが挙げられる。糖アルコールとしては、グルコースやキシロースなどの単糖類あるいはマルトースなどの多糖類を電解還元、高圧水素還元などの還元によって得られるものであり、ソルビトール、キシリトール、マルチトール、マンニトール等が挙げられる。
本発明の毛髪化粧料においては、炭素数3以上の多価アルコールあるいは糖アルコールはそれぞれ単独で、または2種類以上を混合して用いることができ、その配合量は通常、毛髪化粧料の総量を基準とし、0.1〜20%が好ましく、さらに0.2〜10%がより好ましい。0.1%未満では、目的とするコンディショニング効果が得られない場合があり、また、20%を超えると使用時のべたつきが激しくなり好ましくない。
また本発明の毛髪化粧料は、頭髪に外用される例えばローション、ミスト、ポンプフォーム、エアゾールスプレー、エアゾールフォーム、ジェル、乳液、クリーム、ワックス、チック、ポマード、トリートメント等種々の製剤で用いることができ、常法に従い製造することができる。
また本発明の毛髪化粧料には、前記の各成分に加えて必要に応じて、かつ本発明の効果を損なわない範囲において、通常化粧品や医薬品等の皮膚外用剤に用いられる成分、例えば、エデト酸二ナトリウム、エデト酸三ナトリウム、クエン酸ナトリウム、ポリリン酸ナトリウム、メタリン酸ナトリウム、グルコン酸等の金属封鎖剤、カフェイン、タンニン、ベラパミル、トラネキサム酸およびその誘導体、各種生薬、酢酸トコフェロール、グリチルリチン酸およびその誘導体またはその塩、グリチルレチン酸誘導体、サリチル酸誘導体、リゾフォスファチジルコリンやリゾフォスファチジン酸、大豆調製物等のラミニン5産生促進薬剤、グルコース、フルクトース、マンノース、ショ糖、トレハロース等の糖類、アルブチン、コウジ酸等の美白剤、ノニル酸ワレニルアミド、ニコチン酸ベンジルエステル、ニコチン酸β−ブトキシエチルエステル、カプサイシン、ジンゲロン、カンタリスチンキ、イクタモール、カフェイン、タンニン酸、α−ボルネオール、ニコチン酸トコフェロール、イノシトールヘキサニコチネート、シクランデレート、シンナリジン、トラゾリン、アセチルコリン、ベラパミル、セファランチン、γ−オリザノール等の血行促進剤、硫黄、チアントール等の抗脂漏剤、多様な目的から、ヒノキチオール、酸化亜鉛、アラントイン、ウコン抽出物、サイコ抽出物、イブキジャコウ抽出物、ヒオウギ抽出物、アセンヤク抽出物、ブナの芽抽出物、加水分解カゼイン、米抽出物加水分解液、米ぬか抽出物、トウニン抽出物、クララ抽出物、チオタウリン、ヒポタウリン、マジョラム抽出物、シリカ被覆酸化亜鉛、イチヤクソウ抽出物、キシリトール、アルギニン及びその塩酸塩、セリン、オウバク抽出成分、オウレン抽出成分、カッコン抽出成分、シコン抽出成分、シャクヤク抽出成分、センブリ抽出成分、バーチ抽出成分、セージ抽出成分、ビワ抽出成分、ニンジン抽出成分、アロエ抽出成分、ゼニアオイ抽出成分、アイリス抽出成分、ブドウ抽出成分、ヨクイニン抽出成分、ヘチマ抽出成分、ユリ抽出成分、サフラン抽出成分、センキュウ抽出成分、ショウキョウ抽出成分、オトギリソウ抽出成分、ローズマリー抽出成分、ニンニク抽出成分、トウガラシ抽出成分、ワレモコウ抽出成分、チンピ、トウキ等、レチノール、酢酸レチノール等のビタミンA類、リボフラビン、酪酸リボフラビン、フラビンアデニンヌクレオチド等のビタミンB2類、ピリドキシン塩酸塩、ピリドキシンジオクタ
ノエート等のビタミンB2類、L−アスコルビン酸、L−アスコルビン酸ジパルミチン酸エステル、L−アスコルビン酸−2−硫酸ナトリウム、L−アスコルビン酸リン酸エステル、DL−α−トコフェロール−L−アスコルビン酸リン酸ジエステルジカリウム等のビタミンC類、パントテン酸カルシウム、D−パントテニルアルコール、パントテニルエチルエーテル、アセチルパントテニルエチルエーテル等のパントテン酸類、エルゴカルシフェロール、コレカルシフェロール等のビタミンD類、ニコチン酸、ニコチン酸アミド、ニコチン酸ベンジル等のニコチン酸類、α−トコフェロール、酢酸トコフェロール、ニコチン酸DL−α−トコフェロール、コハク酸DL−α−トコフェロール等のビタミンE類、ビタミンP、ビオチン等のビタミン類なども適宜配合することができる。
また、上記記載の成分以外にも、化粧品、医薬部外品、医薬品等において一般的に用いられる各種の成分、例えば、水、油分、保湿剤、増粘剤、皮膜形成剤、コンディショニング剤、色素、香料、殺菌剤、防腐剤、紫外線吸収剤、溶剤、抗炎症剤、抗アンドロゲン剤、育毛剤、抗酸化剤、清涼剤、生薬抽出物やビタミン類等を適宜配合することができる。
以下、実施例により本発明を具体的に説明するが、これらの実施例により本発明の技術範囲が限定されるものではない。尚、実施例に記載の測定方法、ならびに官能試験(アレンジのしやすさ、セット力、髪のまとまり、スタイルの持続性、艶、コンディショニング効果)に関する評価基準を下記に示す。また、実施例、比較例に使用した複合高分子の製造方法を合わせて下記に示す。
(1)セット力
長さ15cm、重さ1.0gのバージン毛髪を束ねた毛束に実施例および比較例で示した整髪料0.5gを均一に塗布し、直径2cmのロッドに巻き、45度の恒温室内に6時間放置して完全に乾燥させた。乾燥後、ロッドをはずして、毛束の見かけの長さ(L)を測定した。下記の式に従って、セット力を次式にて求めた。
セット力(%)=(100×(15−L))÷15
・セット力
◎:セット力(%)≧45
○:45>セット力(%)≧30
△:30>セット力(%)≧15
×:15>セット力(%)
(2)セット保持効果
長さ15cm、重さ1.0gのバージン毛髪を束ねた毛束に実施例および比較例で示した整髪料0.5gを均一に塗布し、直径2cmのロッドに巻き、45度の恒温室内に6時間放置して完全に乾燥させた。乾燥後、ロッドをはずして、毛束の見かけの長さ(L1)を測定した。次に温度25℃湿度90%の恒温恒湿室に毛束を吊し、30分後に取り出し、再び毛束の見かけの長さ(L2)を測定した。下記の式に従って、セット保持効果を次式にて求めた。
セット保持効果(%)=(15−L2)÷(15−L1)×100
尚、この値が100に近いほどセット保持効果が高いことを示す。
・セット保持効果
◎:セット保持効果(%)≧90
○:90>セット保持効果(%)≧60
△:60>セット保持効果(%)≧30
×:30>セット保持効果(%)
(3)官能試験
20名の専門パネルを対象に実施例および比較例の毛髪化粧料を使用してもらい、毛髪スタイルのアレンジのしやすさ、セット力、アレンジした毛髪の半日後のスタイル持続力、整髪後の毛髪のごわつきの無さ、なめらかさについて官能試験を行い、下記に示す判定基準により評価を行った。
判定基準
・アレンジのしやすさ
◎:パネルの15名以上がアレンジしやすいと判断
○:パネルの10名以上15名未満がアレンジしやすいと判断
△:パネルの5名以上10名未満がアレンジしやすいと判断
×:パネルの15名以上がアレンジしにくいと判断
・セット力
◎:パネルの15名以上が思いのままのスタイルになる(セット力がある)と判断
○:パネルの10名以上15名未満が思いのままのスタイルになると判断
△:パネルの5名以上10名未満が思いのままのスタイルになると判断
×:パネルの15名以上が思いのままのスタイルにならない(セット力が無い)と判断
・髪のまとまり
◎:パネルの15名以上がまとまりが良いと判断
○:パネルの10名以上15名未満がまとまりが良いと判断
△:パネルの5名以上10名未満がまとまりが良いと判断
×:パネルの15名以上がまとまりが悪いと判断
・スタイルの持続性
◎:パネルの15名以上がスタイルの持続性が良いと判断
○:パネルの10名以上15名未満がスタイルの持続性が良いと判断
△:パネルの5名以上10名未満がスタイルの持続性が良いと判断
×:パネルの15名以上がスタイルの持続性が悪いと判断
・艶
◎:パネルの15名以上が艶があると判断
○:パネルの10名以上15名未満が艶があると判断
△:パネルの5名以上10名未満がご艶があると判断
×:パネルの15名以上が艶がないと判断
・コンディショニング効果
◎:パネルの15名以上が毛髪がなめらかになったと判断
○:パネルの10名以上15名未満が毛髪がなめらかになったと判断
△:パネルの5名以上10名未満が毛髪がなめらかになったと判断
×:パネルの15名以上が毛髪に引っかかりがあったと判断
<実施例、比較例に用いた複合高分子の合成法>アニオン性ポリマーとしてアクリル酸オクチルアミド/アクリル酸ヒドロキシプロピル/メタクリル酸ブチルアミノエチル共重合体(市販品アンフォマー28−4910:NSC社製)12質量部をエタノール100質量部に投入し、室温にて攪拌して溶解させた。次いで、ポリシロキサンとして下記式で示されるポリシロキサン8質量部を添加し、室温で混合攪拌した。さらに、窒素ガス雰囲気下で攪拌しながら、80℃で加熱還流を3時間行った後、溶媒を流出させ固形分を20質量%に調整し複合高分子を得た。
Figure 0004136976
実施例1〜6、比較例1〜3
表1に示す処方の毛髪化粧料を常法に従って作成し、前記の諸試験を実施して評価を行った。その結果を併せて表1に示す。
Figure 0004136976
表1から明らかなように、本発明の毛髪化粧料は、比較例と比べて明らかにセット力、セット保持効果、および官能試験(アレンジのしやすさ、セット力、髪のまとまり、スタイルの持続性、艶、コンディショニング効果)に関する試験のいずれの評価においても優れていた。
以下、本発明にかかつ毛髪化粧料のその他の処方例を実施例として挙げる。なお、これらの実施例の毛髪化粧料についても、上記のセット力、セット保持効果、および官能試験
(アレンジのしやすさ、セット力、髪のまとまり、スタイルの持続性、艶、コンディショニング効果)に関する試験を検討したところ、いずれの実施例においても、優れた特性を有しており良好であった。
実施例7
配合量(%)
(1)エタノール 90.0
(2)複合高分子 5.0
(3)(アクリレーツ/アクリル酸ラウリル/アクリル酸ステアリル
/メタクリル酸エチルアミンオキシド)コポリマー 5.0
(ダイヤフォーマーZ−711;三菱化学社製)
(4)アミノメチルプロパノール 0.3
(5)マルチトール 0.1
(6)メチルフェニルポリシロキサン 0.05
(7)メントール 0.1
(8)精製水 残 部
(9)液化石油ガス 40.0
上記組成の(1)〜(11)を常法により調製し原液とし、原液60%に対して(12)を35%を加えてヘアースプレーを調製した。
実施例8
配合量(%)
(1)エタノール 45.0
(2)複合高分子 2.0
(3)(アクリレーツ/アクリル酸ラウリル/アクリル酸ステアリル
/メタクリル酸エチルアミンオキシド)コポリマー 5.0
(ダイヤフォーマーZ−712;三菱化学社製)
(4)ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(80E.O.) 0.5
(5)ジプロピレングリコール 3.0
(6)トリエタノールアミン 0.1
(7)セイヨウオトギリソウ抽出液 0.1
(ファルコレックスセイヨウキズタ;一丸ファルコス社製)
(8)混合植物抽出液(アルニカ、オトギリソウ、カモミラ、 0.2
シナノキ、スギナ、ノコギリソウ、セージ、ゼニアオイ
、トウキンセンカ)
(混合植物抽出液22;香栄興業社製)
(9)トコフェロール 0.01
(10)精製水 残 部
(1)〜(10)を順次投入し、混合溶解してヘアローションを調製した。
実施例9
配合量(%)
(1)複合高分子 3.5
(2)(アクリレーツ/アクリル酸ステアリル
/メタクリル酸エチルアミンオキシド)コポリマー 5.0
(ダイヤフォーマーZ−732;三菱化学社製)
(3)グリセリン 2.0
(4)加水分解コラーゲン 0.1
(プロモイスWU−32R;成和化成社製)
(5)アミノメチルプロパノール 0.2
(6)ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(80E.O.) 0.5
(7)ポリオキシエチレンセチルエーテル(15E.O.) 0.3
(8)高分子シリコーンエマルション 1.0
(BY22−070;東レ・ダウコーニングシリコーン社製)
(9)エタノール 5.0
(10)精製水 残 部
(11)液化石油ガス 8.0
(製法)(1)〜(10)を混合し、エアゾールフォームの原液を得た。
得られた原液94.0に対し、(11)のガスを充填し、スタイリングフォームを調製した。
実施例10
配合量(%)
(1)複合高分子 2.0
(2)(アクリレーツ/アクリル酸ラウリル/アクリル酸ステアリル
/メタクリル酸エチルアミンオキシド)コポリマー 5.0
(ダイヤフォーマーZ−651、三菱化学社製)
(3)ポリビニルピロリドン/ビニルアセテート共重合体 1.0
(PVP/VA S−630、I.S.P社製)
(4)アルキル変性カルボキシビニルポリマー 0.5
(PEMULEN TR−1;B.F.GOODRICH社製)
(5)ポリオキシエチレン(60)硬化ヒマシ油 0.1
(6)テトラヒドロキシプロピルエチレンジアミン 1.0
(7)エタノール 15.0
(8)ポリエーテル変性シリコーン 0.2
(シルウェット FZ−2222;日本ユニカー社製)
(9)メチルパラベン 0.1
(10)エデト酸二ナトリウム 0.02
(11)香料 0.1
(12)精製水 残 部
(製法)(4)、(10)、および(12)を混合し、ホモミキサーを用いて均一に混合分散し、次いで(3)、(5)〜(9)、(11)を混合したものを添加し、再度ホモミキサーにて5分間混合分散を行い、その後(1)、(2)を添加し、混合分散した後ゲル状の整髪料を調製した。
尚、上記各処方にて用いた香料は下記のものである。
Figure 0004136976
以上記載の如く、優れた艶とコンディショニング効果を有し、毛髪に対して高いセット力によりヘアアレンジを可能とし、そのアレンジした髪型がまとまり良く、特にヘアスタイルの持続性に優れた毛髪化粧料を提供することは明らかである。

Claims (2)

  1. 一般式(1)
    Figure 0004136976
    〔式中、Rは互いに独立して炭素原子数1ないし18のアルキル基、水酸基、炭素原子数1ないし5のアルコキシ基又はトリメチルシロキシ基を表し、Qは次式:−X又は−RX{Rは炭素原子数2ないし6のアルキレン基を表し、そしてXは次式:−(NRNR 、−(NR 及び−(NRN(R)COR(Rは互いに独立して水素原子又は炭素原子数1ないし4のアルキル基を表し、Rは炭素原子数2ないし6のアルキレン基を表し、Rは炭素原子数1ないし4のアルキル基を表し、AはCl、Br、I又はCOOを表し、そしてeは0ないし6の整数を表す)からなる群から選択される基を表す}で表される基を表し、Qはフェニル基含有基を表し、Rは互いに独立して前記R、Q又はQに定義したものと同じ意味を表し、そしてx、y及びzはいずれも0以上の整数で、かつ、0≦x+y+z≦2000であるが、ただしy=0の場合はRの少なくとも1つはQ1であり、z=0の場合はRの少なくとも1つはQである〕で表されるポリシロキサンと、アニオン性又は両性ポリマーとを、ポリシロキサン100重量部に対して、アニオン性又は両性ポリマー20〜5000重量部を反応させて得られる複合高分子と、長鎖脂肪酸アクリルエステルとメタクリル酸エチルアミンオキシドとアクリル酸及び/またはメタクリル酸を構成成分に有する共重合体を含有することを特徴とする毛髪化粧料。
  2. 炭素数が3以上の多価アルコールあるいは糖アルコールを含有することを特徴とする請求
    項1記載の毛髪化粧料。
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