JP6745063B2 - 水中油型紫外線防止用化粧料組成物 - Google Patents
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[1] 以下の成分(A)を0.3〜10.0質量%、成分(B)を1.0〜20.0質量%および成分(C)を1.0〜10.0質量%含有することを特徴とする、水中油型紫外線防止用化粧料組成物。
(A) 下記の式(1)で表される水溶性アルキレンオキシド誘導体
Z−[O(PO)m(EO)n−(BO)pH]a
(1)
(式(1)中、
Zは、炭素数1〜2のアルキル基を有するアルキルグルコシドから水酸基を除いた残基であり、
aは4であり、
POはオキシプロピレン基であり、
EOはオキシエチレン基であり、
mおよびnは、それぞれ、前記オキシプロピレン基POおよび前記オキシエチレン基EOの平均付加モル数であって、1〜50の値であり、前記オキシプロピレン基POの質量と前記オキシエチレン基EOの質量との質量比(PO/EO)は1/5〜5/1であり、前記オキシプロピレン基POと前記オキシエチレン基EOとはランダム状に付加しており、
BOは炭素数4のオキシアルキレン基であり、
pは前記オキシアルキレン基BOの平均付加モル数であって、1〜5の値である。)
(B)メトキシケイヒ酸エチルヘキシル
(C)脂肪酸エステル系非イオン性界面活性剤
本発明は、成分(A)〜(C)をそれぞれ特定量含有する。これらの成分を順次説明する。
本発明の化粧料に用いられる成分(A)において、Zは、炭素数1〜2のアルキル基を有するアルキルグルコシド(Z(OH)a)からすべての水酸基を除いた残基である。
成分(B)は紫外線吸収剤である。成分(B)の具体例としては、メトキシケイヒ酸エチルヘキシルを使用する。
成分(C)は脂肪酸エステル系非イオン性界面活性剤である。成分(C)としては、化粧料に用いられるものであれば特に限定されないが、例えば、グリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン脂肪酸ソルビタンエステルなどを挙げることができる。尚、上記の脂肪酸エステル系非イオン性界面活性剤は、1種を単独で、或いは、2種以上を適宜混合して用いることができる。
「ウィルブライドS−753」(日油株式会社製)
式(I)中のZがグリセリン残基、mが1.7、nが2.3、pが1、aが3であり、PO/EOは19/20である。
成分(A2):
「マクビオブライドMG−2070」(日油株式会社製)
式(I)中のZがメチルグルコシド残基、mが2.3、nが7.3、pが1、aが4であり、PO/EOは3/7である。
なお、成分(A1)、(A2)の仕様を表1にまとめた。
表1に示す仕様の比較成分(A’1)を合成した。
具体的には、メタノール95g(3モル)と水酸化カリウム2.5gをオートクレーブ中に仕込み、オートクレーブ中の空気を乾燥窒素で置換した後、攪拌しながら140℃にて触媒を完全に溶解させた。引き続き、120℃、0.2〜0.5MPa(ゲージ圧)にて滴下装置よりプロピレンオキシド890g(15モル)およびエチレンオキシド940g(21モル)の混合物を滴下させ、2時間攪拌した。続いて120℃、0.2〜0.5MPa(ゲージ圧)にて、滴下装置よりオキシブチレン660g(9モル)を滴下させ、4時間撹拌した。その後オートクレーブより反応物を取り出し、塩酸で中和してpH6〜7とし、含有する水分を100℃で1時間処理することで除去した。さらに処理後生成した塩を除去するためにろ過を行い、比較化合物1を得た。
「ノムコートTAB」(日清オイリオグループ株式会社製)
メトキシケイ皮酸エチルヘキシル
成分(C1):
「ノニオンST‐221」(日油株式会社製)
ポリソルベート60
成分(C2):
「モノグリMB」(日油株式会社製)
ステアリン酸グリセリル
成分(C3):
「ノニオンS‐15.4」(日油株式会社製)
ステアリン酸PEG‐32
成分(C’):
「ノニオンS‐215」(日油株式会社製)
ステアレス‐15
添加成分:
「パールリーム3」(日油株式会社製)
水添ポリイソブテン
表2〜表4に示した各処方に従い、成分(B)、成分(C),成分(C’)および添加成分、または成分(A)およびイオン交換水を、それぞれ、別のビーカーに入れて75℃に加熱し、均一になるよう撹拌した。均一になった成分(B)、成分(C)、成分(C’)および添加成分をホモミキサー5000rpmで撹拌しながら、均一になった成分(A)およびイオン交換水の混合物を加えた。10分間撹拌後、1000rpmで攪拌しながら、室温まで冷却した。
表2〜表4の実施例、参考例、比較例の化粧料組成物を以下の手順で評価した。評価項目は「塗布時のみずみずしさ」、「塗布時の感触の軽さ」、「ファンデーション塗布時の化粧のり」、「ファンデーション塗布後の化粧もち」の4項目とした。これら4項目において、「○」あるいは「◎」と評価されたものを合格とした。
専門パネルに洗顔後の顔に化粧料組成物0.5gを塗布し、塗布した際のみずみずしさについて、以下の基準で評価してもらった。
◎:みずみずしい
〇:ややみずみずしい
△:みずみずしさがややない
×:みずみずしさがない
専門パネルに洗顔後の顔に化粧料組成物0.5gを塗布し、塗布した際の感触の軽さについて、以下の基準で評価してもらった。
◎:感触が軽い
〇:感触がやや軽い
△:感触がやや重い
×:感触が重い
専門パネルが洗顔後の顔に化粧料組成物0.5gを塗布し、その後上からパウダーファンデーションを重ねて塗布した。ファンデーション塗布後の透明感について、以下の基準で評価してもらった。
◎:化粧のりが良い
〇:化粧のりがやや良い
△:化粧のりがやや悪い
×:化粧のりが悪い
専門パネルが洗顔後の顔に化粧料組成物0.5gを塗布し、その後上からパウダーファンデーションを重ねて塗布した。その後、4時間通常通りに過ごしてもらい、ファンデーションのもちについて、以下の基準で評価してもらった。
◎:化粧もちが良いと感じる
〇:化粧もちがやや良いと感じる
△:化粧もちがやや悪いと感じる
×:化粧もちが悪いと感じる
すなわち、比較例1は、成分(A)に代えてZがメチル基である比較成分(A’1)を用いたため、塗布後のみずみずしさが不十分であった。
比較例2は、成分(A)に代えてPOおよびEOの付加形態がブロック重合である比較成分(A’2)を用いたため、塗布後の感触の軽さが不十分であると同時に、ファンデーション塗布後の化粧のり、および化粧もちが不十分であった。
比較例3は、成分(A)に代えてPO/EOが1/5より小さい比較成分(A’3)を用いたため、ファンデーション塗布後の化粧のり、および化粧もちが不十分であった。
比較例5は、成分(A)に代えてpの値が1より小さい比較成分(A’5)を用いたため、塗布時の感触の軽さが不十分であった。
比較例6は、成分(A)に代えてpの値が5より大きい比較成分(A’6)を用いたため、ファンデーション塗布後の化粧のり、および化粧もちが不十分であった。
比較例8は、成分(B)の含有量が20.0質量%より多いため、塗布時のみずみずしさと感触の軽さが不十分であった。
比較例9は、成分(C)に代えてエーテル系非イオン性界面活性剤であるステアレス‐15(比較成分(C’))を用いたため、塗布時のみずみずしさと感触の軽さが不十分であった。
比較例11は、成分(A)を配合しないため、ファンデーション塗布後の化粧のり、および化粧もちが不十分であった。
<処方例1>
PEG/PPG/ポリブチレングリコール‐8/5/3グリセリン
3.0
グリセリン 2.5
1,3‐ブチレングリコール 1.0
メトキシケイヒ酸エチルヘキシル 9.0
t-ブチルメトキシベンゾイルメタン 2.0
オキシベンゾン-3 1.0
流動パラフィン 2.0
ポリソルベート‐60 5.0
ステアリン酸K 1.0
セチルリン酸DEA 0.5
ポリクオタニウム‐51 0.5
キサンタンガム 0.1
EDTA‐2Na 0.3
フェノキシエタノール 0.2
イオン交換水 71.9
PEG/PPG/ポリブチレングリコール‐8/5/3グリセリン
3.0
グリセリン 2.5
プロピレングリコール 1.0
サリチル酸エチルヘキシル 9.0
安息香酸アルキル(炭素数12−15) 2.0
ポリソルベート‐80 4.0
モノステアリン酸グリセリン 1.0
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油40 1.0
水添ポリイソブテン 1.0
メチルポリシロキサン 0.5
カルボマー 0.15
L-アルギニン 0.1
メチルパラベン 0.2
プロピルパラベン 0.2
イオン交換水 74.35
Claims (1)
- 以下の成分(A)を0.3〜10.0質量%、成分(B)を1.0〜20.0質量%および成分(C)を1.0〜10.0質量%含有することを特徴とする、水中油型紫外線防止用化粧料組成物。
(A) 下記の式(1)で表される水溶性アルキレンオキシド誘導体
Z−[O(PO)m(EO)n−(BO)pH]a (1)
(式(1)中、
Zは、炭素数1〜2のアルキル基を有するアルキルグルコシドから水酸基を除いた残基であり、
aは4であり、
POはオキシプロピレン基であり、
EOはオキシエチレン基であり、
mおよびnは、それぞれ、前記オキシプロピレン基POおよび前記オキシエチレン基EOの平均付加モル数であって、1〜50の値であり、前記オキシプロピレン基POの質量と前記オキシエチレン基EOの質量との質量比(PO/EO)は1/5〜5/1であり、前記オキシプロピレン基POと前記オキシエチレン基EOとはランダム状に付加しており、
BOは炭素数4のオキシアルキレン基であり、
pは前記オキシアルキレン基BOの平均付加モル数であって、1〜5の値である。)
(B)メトキシケイヒ酸エチルヘキシル
(C)脂肪酸エステル系非イオン性界面活性剤
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JP2016171509A JP6745063B2 (ja) | 2016-09-02 | 2016-09-02 | 水中油型紫外線防止用化粧料組成物 |
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JP2016171509A JP6745063B2 (ja) | 2016-09-02 | 2016-09-02 | 水中油型紫外線防止用化粧料組成物 |
Publications (2)
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JP2018035116A JP2018035116A (ja) | 2018-03-08 |
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JP2016171509A Active JP6745063B2 (ja) | 2016-09-02 | 2016-09-02 | 水中油型紫外線防止用化粧料組成物 |
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JP7416309B1 (ja) | 2023-04-21 | 2024-01-17 | 日油株式会社 | 皮膚化粧料 |
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JP6006101B2 (ja) * | 2012-11-30 | 2016-10-12 | 株式会社ナリス化粧品 | 紫外線吸収剤含有皮膚外用剤 |
JP6678004B2 (ja) * | 2015-10-30 | 2020-04-08 | 花王株式会社 | 乳化化粧料 |
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