JP6784935B2 - 水中油型紫外線防止用化粧料組成物 - Google Patents
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ァンデーションを重ねて塗布した際に、化粧のりおよび化粧もちが良好であるサンスクリーンは、処方の自由度を高めることになるといえる。
(A) 下記の式(1)で表されるアルキレンオキシド誘導体
R1O−[(PO)m(EO)n]−H (1)
(式(1)中、
R1は炭素数が1〜4個であるアルキル基であり、
POはオキシプロピレン基であり、
EOはオキシエチレン基であり、
mおよびnはそれぞれ前記オキシプロピレン基PO、前記オキシエチレン基EOの平均付加モル数で、5≦m≦17、6≦n≦17であり、
前記オキシプロピレン基POと前記オキシエチレン基EOの合計量を100質量部としたとき、前記オキシプロピレン基POの質量比が40〜69質量部であり、
前記オキシプロピレン基POと前記オキシエチレン基EOとはランダム状に付加している。)
(B) メトキシケイヒ酸エチルヘキシル
(C) ポリオキシエチレン脂肪酸エステルおよびポリオキシエチレン脂肪酸ソルビタンエステルから選ばれる1種以上の脂肪酸エステル系非イオン性界面活性剤
本発明は、成分(A)、(B)、(C)をそれぞれ特定量含有する。これらの成分を順次説明する。
本発明の化粧料組成物に用いられる成分(A)において、R1は炭素数が1〜4個のアルキル基であり、一種でもよく、複数種類の混合物でも良い。R1の炭素数が4個より大きい場合は、みずみずしさと軽い感触を与えず、ファンデーションを重ね塗りしたときに良好な化粧のりおよび化粧もちが得られない。このため、R1の炭素数を1〜4とする。 特に好ましいR1は、メチル基、エチル基、プロピル基、n−ブチル基である。
成分(B)は紫外線吸収剤である。成分(B)は、メトキシケイヒ酸エチルヘキシルを使用するのが好ましい。
成分(C)は脂肪酸エステル系非イオン性界面活性剤である。成分(C)としては、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン脂肪酸ソルビタンエステルを挙げることができる。なお、上記した脂肪酸エステル系非イオン性界面活性剤は、1種を単独で、或いは、2種以上を適宜混合して用いることができる。
成分(A)〜(C)の配合量は、化粧料組成物の合計質量を100.0質量%としたときの質量%で示される。
成分(A1): 「ユニルーブ50MB‐11」(日油株式会社製)
式(1)中のR1がn‐ブチル基、mが10、nが9であり、POの質量比は59質量部である。POとEOはランダム状に付加している。
成分(A2): 「ユニルーブ50MB‐26」(日油株式会社製)
式(1)中のR1がn‐ブチル基、mが17、nが17であり、POの質量比は57質量部である。POとEOはランダム状に付加している。
(成分(A3):合成例1)
式(1)中のR1がn‐ブチル基、mが5、nが10であり、POの質量比は40質量部である。POとEOはランダム状に付加している。
(成分(A4):合成例2)
式(1)中のR1がn‐ブチル基、mが10、nが6であり、POは69質量部である。POとEOはランダム状に付加している。
(成分(A5):合成例3)
式(1)中のR1がメチル基、mが10、nが9であり、POの質量比は59質量部である。POとEOはランダム状に付加している。
「ユニルーブ50MB‐168」(日油株式会社製)
式(1)中のR1がn‐ブチル基、mが38、nが37であり、POの質量比は58質量部である。POとEOはランダム状に付加している。
(成分(A’2)
「ユニルーブMB‐11」(日油株式会社製)
式(1)中のR1がn‐ブチル基、mが17、nが0であり、POの質量比は100質量部である。
(成分(A’3)
「ユニセーフ10P‐8」(日油株式会社製)
式(1)中のR1がセチル基、mが8、nが10であり、POの質量比は51質量部である。POとEOはランダム状に付加している。
「ノムコートTAB」(日清オイリオグループ株式会社製)
メトキシケイヒ酸エチルヘキシル
「ノニオンST‐221」(日油株式会社製)
ポリソルベート60
成分(C2)
「ノニオンS‐15.4」(日油株式会社製)
ステアリン酸PEG‐35
成分(C’1)
「ノニオンS‐215」(日油株式会社製)
ステアレス‐15
(その他成分)
「パールリーム3」(日油株式会社製)
水添ポリイソブテン
ブタノール220g(3モル)と水酸化カリウム2.5gをオートクレーブ中に仕込み、オートクレーブ中の空気を乾燥窒素で置換した後、攪拌しながら、140℃にて触媒を完全に溶解させた。引き続き、120℃、0.2〜0.5MPa(ゲージ圧)にて滴下装置よりプロピレンオキシド890g(15モル)およびエチレンオキシド1335g(30モル)の混合物を滴下させ、2時間攪拌した。その後オートクレーブより反応物を取り出し、塩酸で中和してpH6〜7とし、含有する水分を100℃で1時間処理することで除去した。さらに処理後生成した塩を除去するためにろ過を行い、合成例1のアルキレンオキシド誘導体を得た。
上記の合成例1に準じて、合成例2、3のアルキレンオキシド誘導体を合成した。なお、合成例2では、出発物質としてn−ブタノールを使用し、合成例3では、メタノールを使用した。
表2および表3に示した処方に従い、成分(A)、(A’),(B)、(C)、(C’)、イオン交換水およびその他成分をそれぞれ別のビーカーに入れ75℃に加熱し、均一になるよう撹拌した。
均一になった成分(B)、成分(C)、(C’)およびその他成分をホモミキサー5000rpmで撹拌しながら、均一になった成分(A)、(A’)およびイオン交換水の混合物を加えた。10分間撹拌後、1000rpmで攪拌しながら、室温まで冷却した。
表2および表3の実施例、比較例の各化粧料組成物を以下の手順で評価した。評価項目は「塗布時のみずみずしさ」、「塗布時の感触の軽さ」、「ファンデーションを塗布時の化粧のり」、「ファンデーション塗布後の化粧もち」の4項目とした。これら4項目において○あるいは◎と評価されたものを合格とした。
これらの評価結果を表2および表3に示す。
専門パネラーに洗顔後の顔に化粧料組成物0.5gを塗布し、塗布した際のみずみずしさについて、以下の基準で評価してもらった。
◎:みずみずしい
〇:ややみずみずしい
△:みずみずしさがややない
×:みずみずしさがない
専門パネラーに洗顔後の顔に化粧料組成物0.5gを塗布し、塗布した際の感触の軽さについて、以下の基準で評価してもらった。
◎:感触が軽い
〇:感触がやや軽い
△:感触がやや重い
×:感触が重い
専門パネラーが洗顔後の顔に化粧料組成物0.5gを塗布し、その後上からパウダーファンデーションを重ねて塗布した。ファンデーション塗布時の化粧のりについて、以下の基準で評価してもらった。
◎:化粧のりが良い
〇:化粧のりがやや良い
△:化粧のりがやや悪い
×:化粧のりが悪い
専門パネラーが洗顔後の顔に化粧料組成物0.5gを塗布し、その後上からパウダーファンデーションを重ねて塗布した。その後、4時間通常通りに過ごしてもらい、ファンデーションのもちについて、以下の基準で評価してもらった。
◎:化粧もちが良いと感じる
〇:化粧もちがやや良いと感じる
△:化粧もちがやや悪いと感じる
×:化粧もちが悪いと感じる
すなわち、比較例1では、成分(A)に代えてmおよびnの値が30より大きいPPG‐38 ブテス‐37(成分(A’1))を用いたため、感触の軽さが不十分であった。
比較例2では、成分(A)に代えてnの値が1より小さく、POの質量割合が100質量%であるPPG‐17 ブチル(成分(A’2))を用いたため、塗布時のみずみずしさと感触の軽さが不十分であると同時に、ファンデーション塗布後の化粧のり、および化粧もちが不十分であった。
比較例4では、成分(A)を配合しないため、塗布時のみずみずしさと感触の軽さが不十分であると同時に、ファンデーション塗布後の化粧のり、および化粧もちが不十分であった。
比較例6では、成分(B)を20質量%より多く用いたため、塗布時のみずみずしさと感触の軽さが不十分であった。
比較例8では、成分(C)を10質量%より多く用いたため、塗布時のみずみずしさと感触の軽さが不十分であった。
比較例9では、成分(A)を配合しないため、ファンデーション塗布後の化粧のり、および化粧もちが不十分であった。
<処方例1:乳液>
PPG−10 ブテス‐9 3.0
グリセリン 2.5
1,3−ブチレングリコール 1.0
メトキシケイヒ酸エチルヘキシル 9.0
t-ブチルメトキシベンゾイルメタン 2.0
オキシベンゾン-3 1.0
流動パラフィン 2.0
ポリソルベート−60 5.0
ステアリン酸K 1.0
セチルリン酸DEA 0.5
ポリクオタニウム‐51 0.5
キサンタンガム 0.1
EDTA‐2Na 0.3
フェノキシエタノール 0.2
イオン交換水 71.9
PPG‐10 ブテス−9 3.0
グリセリン 2.5
プロピレンクリコール 1.0
サリチル酸エチルヘキシル 9.0
安息香酸アルキル(炭素数12−15) 2.0
ポリソルベート−80 4.0
モノステアリン酸グリセリン 1.0
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油40 1.0
水添ポリイソブテン 1.0
メチルポリシロキサン 0.5
カルボマー 0.15
L−アルギニン 0.1
メチルパラベン 0.2
プロピルパラベン 0.2
イオン交換水 74.35
Claims (1)
- 以下の成分(A)を0.3〜10.0質量%、成分(B)を1.0〜20.0質量%および成分(C)を1.0〜10.0質量%含有することを特徴とする、水中油型紫外線防止用化粧料組成物。
(A) 下記の式(1)で表されるアルキレンオキシド誘導体
R1O−[(PO)m(EO)n]−H (1)
(式(1)中、
R1は炭素数が1〜4個であるアルキル基であり、
POはオキシプロピレン基であり、
EOはオキシエチレン基であり、
mおよびnはそれぞれ前記オキシプロピレン基PO、前記オキシエチレン基EOの平均付加モル数で、5≦m≦17、6≦n≦17であり、
前記オキシプロピレン基POと前記オキシエチレン基EOの合計量を100質量部としたとき、前記オキシプロピレン基POの質量比が40〜69質量部であり、
前記オキシプロピレン基POと前記オキシエチレン基EOとはランダム状に付加している。)
(B) メトキシケイヒ酸エチルヘキシル
(C) ポリオキシエチレン脂肪酸エステルおよびポリオキシエチレン脂肪酸ソルビタンエステルから選ばれる1種以上の脂肪酸エステル系非イオン性界面活性剤
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JP2016171414A JP6784935B2 (ja) | 2016-09-02 | 2016-09-02 | 水中油型紫外線防止用化粧料組成物 |
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JP5046409B2 (ja) * | 2010-12-28 | 2012-10-10 | 株式会社 資生堂 | 水中油型乳化日焼け止め化粧料 |
JP6592233B2 (ja) * | 2013-12-25 | 2019-10-16 | ロート製薬株式会社 | 皮膚外用組成物 |
JP6605799B2 (ja) * | 2014-04-10 | 2019-11-13 | 花王株式会社 | 分散液の製造方法 |
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2016
- 2016-09-02 JP JP2016171414A patent/JP6784935B2/ja active Active
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