JP4136608B2 - 撮像装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、撮像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、写真をデジタル画像データとしてメモリカード等の記憶媒体に記録する電子スチルカメラ等の撮像装置は、撮影した画像データを簡便に再生表示し、不要な画像データを削除することができる。そのため、利用者は非常に多くの写真を撮影することになり、画像データの整理、管理が複雑になる傾向にある。そこで画像データの検索を容易にするため、撮影日時情報や撮影位置情報等のタグ情報をデジタルデータとして付加する手法が提案されている。
【0003】
特開2001−228528号公報(公開日平成13年8月24日)には、付加した撮影位置情報と、あらかじめ作成しておいた位置データに対応する見出し文字のテーブルを用いることにより、見出し文字による画像データ検索手法を有する画像撮像装置が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
画像データの検索において、撮影日時や撮影位置を条件に検索を行うためには、各画像データに撮影日時情報や撮影位置情報が付加されていなければならない。そのためには撮像装置に日時を計算する時計回路や、GPS衛星から位置データを受信するGPS受信部を新たに備える必要がある。
【0005】
また撮像装置以外のGPS装置から位置データを得る場合、現段階ではGPS装置のログデータと撮像装置の撮影日時情報を後で照らし合わせることにより、画像データに位置データを付加する手段を取っている。しかしこの手法では、撮像装置の撮影日時情報が秒単位の正確性を持ち合わせていないため、撮像装置とGPS装置の同期がうまく計れず、特に撮影者の移動速度が速い場合など各画像データに適切な位置データを割り振ることができない。
【0006】
画像データの検索手法に関しては、画像データを撮影日時でソートして表示する手法が一般的である。しかし大量の画像データを扱う場合や、撮影日時が曖昧な場合には、撮影日時によるソート表示では目的の画像を手際よく検索するには不十分であり、利用者にとって満足な結果が得られない。
【0007】
また、特開2001−228528号公報に開示されている画像撮像装置では、位置情報を取得するためにGPS受信部を撮像装置内部に装備する必要があり、製品コストの増加や筐体サイズが大きくなるといった問題がある。また見出し文字を入力するために撮像装置に文字入力用のインターフェイスを新たに備えなければならないという問題も生じる。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、撮像装置であって、撮影操作に応答して他の端末へ位置データを要求する要求手段と、前記要求手段による要求に応答して前記他の端末から送信された位置データを取得する取得手段と、前記取得手段により取得した位置データと、撮影した画像データを関連付けて保存する保存手段と、前記他の装置が前記撮像装置に保存されている前記画像データを検索する際に送信した、位置データと検索範囲を受信する受信手段と、前記受信手段により受信した前記位置データを中心とした前記検索範囲内の位置データに関連付けられている画像データを検索する検索手段と、前記検索手段により検索された画像データのサムネイルを前記検索手段の検索結果として前記他の装置に送信する送信手段と、を有することを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】
(実施例1)
以下に本発明の実施例を説明する。
【0013】
図1は本発明を実施した撮像装置および携帯端末の構成図であり、本実施例ではそれぞれデジタルカメラ及び携帯電話を想定して記載している。図2は、携帯端末(本実施例では携帯電話と記載するが、これは携帯電話に限らず近距離無線通信機能を備えた、PHS等のデジタル無線電話や、PDA(Personal Digital Assistant)、PCなどの機器にも適用可能である)における見出し文字入力機能のフローチャートであり、図3は本発明を実施した撮像装置(本実施例ではデジタルカメラと記載するが、撮像装置はデジタルカメラに限らず、画像データをデジタルデータとして一時保存または保存する手段と、近距離無線通信機能を備えた、全ての機器に適用可能である)における、撮影時の位置データ要求機能のフローチャートである。
【0014】
図4、図5は本発明の位置データによる画像データ検索のフローチャート及びシーケンスチャートを示す。図6は本発明において携帯電話で見出し文字を入力する際の画面例であり、図7は本発明において携帯電話内に作成される、見出し文字・位置データ対応テーブルを示す。図8はデジタルカメラの記憶媒体のデータ構造を示し、図9は本発明の画像データ検索時において携帯電話での操作画面例を示したものである。
【0015】
図1において100は本発明を実施した撮像装置であり、本実施例では近距離無線通信機能を有するデジタルカメラを示し、フラッシュ105、モードダイアル111、シャッタスイッチ106、単写/連写スイッチ107、圧縮モードスイッチ108、操作部109、メインスイッチ110、光学ファインダ104、通信手段102、アンテナ103等を筐体各部に装備している。200は本発明を実施した携帯端末であり、本実施例では近距離無線機能を有する携帯電話を示し、マイク201、スピーカ202、通信手段203、アンテナ204、通信手段205、アンテナ206、通信手段209、アンテナ210、表示部207、操作部208等を筐体各部に装備している。
【0016】
図6において、601は携帯電話における見出し文字入力時の画面例を示す。入力には操作部208を用いる。
【0017】
図7は、携帯電話において入力された見出し文字と、その際GPS衛星から受信した位置データをもとに作成された、見出し文字・位置データ対応テーブルを示す。この見出し文字・位置データ対応テーブルは、携帯電話内に保存されている。
【0018】
図8は、デジタルカメラにおいて保存される画像データのデータ構造を示す。大きく分けてヘッダ領域と画像データ記録領域に分けられ、ヘッダ領域には撮影日時や撮影場所などが格納され、画像データ記録領域には撮影によって得られた画像データが記録されている。
【0019】
図9において、702は携帯電話における画像データ検索時の画面例を示す。選択、決定は操作部208を用いて行う。
【0020】
以下に本発明を施した装置の具体的な動作について説明を行う。
【0021】
始めに携帯電話200における見出し文字の入力に関して図2のフローチャートに沿って説明を行う。撮影の際、あらかじめ撮影場所のキーワードとなる見出し文字の入力を携帯電話200の操作部208を用いて行う。見出し文字の入力が確定s302されると、アンテナ210、通信手段209を用いてGPS衛星より現在位置の位置データを取得するs303。位置データの取得に成功した場合は、入力した見出し文字と取得した位置データから、図7に示す見出し文字・位置データ対応テーブルを作成s304し、位置データの取得に失敗した場合は、エラーメッセージと共に後で再度入力を行うよう表示部207へ表示s305し、終了する。
【0022】
続いて撮影時における位置データ取得手段及び撮影した画像データと取得した位置データを関連付けて保存する手段について図3をもとに説明を行う。デジタルカメラ100を用いた撮影において、シャッタスイッチ106を押すと撮影s401と同時にアンテナ103、通信手段102を用いて、携帯電話200に対して撮影場所の位置データを要求s402する。アンテナ206、通信手段205を介して要求を受けた携帯電話200は、アンテナ210、通信手段209を用いて、GPS衛星から位置データを受信する。受信された位置データは携帯電話200のアンテナ206、通信手段205、デジタルカメラ100のアンテナ103、通信手段102を介して、デジタルカメラ100へ送信される。デジタルカメラ100において位置データの受信s403に成功した場合、取得した位置データを図8に示すデータ構造のヘッダ領域に追加s404することにより、画像データと位置データを関連付けて保存する。
【0023】
次に画像データを検索する際の動作について、見出し文字を用いた位置データによる画像データ検索のフローチャート図4と、各ステップがデジタルカメラ100、携帯電話200のどちらで実行されるか、また機器間でやりとりされるメッセージを示した図5を用いて説明を行う。
【0024】
携帯電話200において、図9に示すように検索する見出し文字を選択s501、s601し、その後、検索する範囲を設定s502、s602する。携帯電話200に蓄積されている見出し文字・位置データ対応テーブルより、選択した見出し文字に対応する位置データを取得s503、s603し、その位置データと先に設定した検索範囲を、アンテナ206、通信手段205を介してデジタルカメラ100へ送信s504、s604する。アンテナ103、通信手段102を介して位置データと検索範囲を受信したデジタルカメラ100は、受信した位置データを中心地とし、緯度・経度それぞれ受信した検索範囲内に存在する画像データの検索s505、s606を行う。
【0025】
該当する画像データが存在した場合、その画像データのサムネイルを携帯電話200へ送信s507、s607し、携帯電話200の表示部207に検索結果がサムネイルの形で表示s509、s609される。該当する画像データが存在しない場合は、再検索を要求するメッセージを携帯電話200に送信し表示部207に表示s508させ、見出し文字の選択s501、s601から処理を再開する。
【0026】
(実施例2)
実施例1では、画像データと位置データを関連付けて保存する際に、シャッタスイッチ106を押し、撮影を行う度にデジタルカメラ100から携帯電話200に対して位置データの取得要求を行っているが、撮影の度にではなくデジタルカメラ100のメインスイッチ110をONにする度に位置データ取得要求を行うことも可能である。
【0027】
図10はデジタルカメラ100の機能構成図である。デジタルカメラ100は、制御部(CPU)801と、撮像部802と、信号処理部803と、システムメモリ807と、フレームメモリ804と、圧縮伸張処理部809と、D/A変換部805と、カレンダ時計808と、表示パネル(LCD)806と、モードダイアル111と、シャッタスイッチ106と、単写/連写スイッチ107と、圧縮モードスイッチ108と、操作部109と、メインスイッチ110と、通信手段102と、アンテナ103を有する。
【0028】
図11は本実施例における画像データと位置データを関連付けて保存する手段のフローチャートである。
【0029】
以下に本実施例の具体的な動作について説明を行う。
【0030】
見出し文字の入力及び見出し文字・位置データ対応テーブルの作成は実施例1と同様で図2に従って行う。画像データと位置データを関連付けて保存する際、図11に示すようにデジタルカメラ100のメインスイッチ110が押されONになった場合s411、実施例1と同様にデジタルカメラ100は携帯電話200に対して位置データの要求s412を行い、位置データの受信s413に成功すると位置データをデータ構造のヘッダ領域に追加s414することにより、処理を行う。尚、画像データ検索については実施例1と同様である。
【0031】
(実施例3)
画像データと位置データを関連付けて保存する際に、利用者の操作により任意の時点でデジタルカメラ100から携帯電話200に対して位置データの取得要求を行うことも可能である。
【0032】
図12は本実施例におけるデジタルカメラ100の機能構成図である。実施例2との差異は位置データ要求ボタン811が追加されたことである。
【0033】
図13は本実施例における画像データと位置データを関連付けて保存する手段のフローチャートである。
【0034】
以下に本実施例の具体的な動作について説明を行う。
【0035】
見出し文字の入力及び見出し文字・位置データ対応テーブルの作成は実施例1と同様で図2に従って行う。画像データと位置データを関連付けて保存する際、図13に示すようにデジタルカメラ100の位置データ要求ボタン811が押されONになった場合s421、実施例1と同様にデジタルカメラ100は携帯電話200に対して位置データの要求s422を行い、位置データの受信s423に成功すると位置データをデータ構造のヘッダ領域に追加s424することにより、処理を行う。尚、画像データ検索については実施例1と同様である。
【0036】
以上説明したように、携帯端末と撮像装置が各々近距離無線通信機能を有し、携帯端末に位置データ取得手段を持たせることにより、コスト及び筐体サイズ増加の問題を軽減することができ、また、携帯端末において撮影場所のキーワードとなる見出し文字を入力する手段と、その際、撮影場所の位置データをGPS衛星から取得し、先に入力した見出し文字と対応付けて携帯端末に見出し文字・位置データ対応テーブルとして保存する手段を持つ構成により、利用者に緯度・経度の煩雑な数値データを意識させず、扱いやすい見出し文字を用いて位置データを利用することができるといった効果が得られる。
【0037】
また、撮影時、撮像装置の電源がONになった時、利用者が位置データ取得操作を行った時に撮像装置から携帯端末へ位置データを要求し、要求を受けた携帯端末が位置データをGPS衛星から取得し、それを撮像装置へ近距離無線通信を用いて送信する手段、撮像装置において携帯端末から位置データが送られてきた場合に、画像データのヘッダ領域に撮影場所の位置データを追記することにより、位置データと画像データを関連付けて記憶媒体に保存する手段を持つ構成により、常に撮影場所の正確な位置データを画像データと関連付けて保存することができるといった効果が得られる。
【0038】
また、位置データと画像データが関連付けて保存されており、画像データを検索する場合、携帯端末において、保存されている見出し文字から検索する見出し文字を選択し、見出し文字を利用して撮影位置による画像データ検索を行うことにより、利用者に操作しやすいインターフェイスを提供することができる。さらに、検索時において選択された見出し文字に対応する位置データを中心地とし、そこから緯度・経度とも、設定範囲内に存在する画像データを検索結果とし、希望する検索結果が得られない場合は設定範囲を変更することにより、希望通りの検索結果を得ることができる。
【0039】
また、撮像装置から携帯端末へ近距離無線通信を用いて検索結果のサムネイルを送信し、携帯端末で表示させる手段を持つことにより、画像データの一覧を一度に入手でき、さらにその中から必要な画像データを選択し、実データを取得することにより、撮像装置と携帯端末間の通信負荷を軽減することができるといった効果が得られる。
【発明の効果】
本発明によれば、他の装置の位置測定の機能を利用して、撮影場所の正確な位置データを画像データと関連付けて保存することができ、さらに、上記位置データを利用して、他の装置から指定した範囲内の撮影画像の検索できるので、撮影画像を効率良く行うことができ、さらに、他の装置に対して検索結果をサムネイルで返すので、他の装置ではサムネイルを表示でき、検索結果を容易に確認できるという作用効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を実施したシステムの構成図
【図2】 本発明を実施した携帯電話における見出し文字入力時のフローチャート
【図3】 本発明を実施したデジタルカメラにおける位置データ要求、及び画像データと位置データを関連付けて保存する時のフローチャート
【図4】 見出し文字を用いた位置データによる画像データ検索のフローチャート
【図5】 そのシーケンスチャート
【図6】 本発明において携帯電話で見出し文字を入力する際の画面例
【図7】 本発明において携帯電話内に作成される、見出し文字・位置データ対応テーブル
【図8】 デジタルカメラの記憶媒体のデータ構造、
【図9】 本発明の画像データ検索時において携帯電話での操作画面例
【図10】 実施例2におけるデジタルカメラの機能構成図、
【図11】 実施例2におけるデジタルカメラの位置データ要求、及び画像データと位置データを関連付けて保存する時のフローチャート
【図12】 実施例3におけるデジタルカメラの機能構成図
【図13】 実施例3におけるデジタルカメラの位置データ要求、及び画像データと位置データを関連付けて保存する時のフローチャート
【符号の説明】
200…携帯電話
701…携帯電話における見出し文字入力時の画面例
702…携帯電話における画像データ検索時の画面例
Claims (3)
- 撮像装置であって、
撮影操作に応答して他の端末へ位置データを要求する要求手段と、
前記要求手段による要求に応答して前記他の端末から送信された位置データを取得する取得手段と、
前記取得手段により取得した位置データと、撮影した画像データを関連付けて保存する保存手段と、
前記他の装置が前記撮像装置に保存されている前記画像データを検索する際に送信した、位置データと検索範囲を受信する受信手段と、
前記受信手段により受信した前記位置データを中心とした前記検索範囲内の位置データに関連付けられている画像データを検索する検索手段と、
前記検索手段により検索された画像データのサムネイルを前記検索手段の検索結果として前記他の装置に送信する送信手段と、
を有することを特徴とする撮像装置。 - 前記保存手段は、前記撮影した画像データのヘッダ部分に前記取得手段により取得した位置データを保存することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
- 前記検索手段は、前記受信手段により受信した前記位置データを中心とした前記検索範囲内の位置データに関連付けられている画像データがない場合は、再検索を前記他の装置に要求することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の撮像装置。
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