JP4136105B2 - 画像形成装置及びその制御方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は不揮発メモリを搭載する画像形成装置に関する。
【0002】
このような装置に用いられる不揮発性メモリとしては、低コストで容易に接続できるEEPROMなどのメモリデバイスが使用されるのが一般的である。このメモリデバイスは、低コストで簡単な構成で実装できる反面、書込みに時間がかかるという欠点を有する。したがって、書込み中に電源が切断されたりノイズの影響を受ける可能性を無視できず、不慮の事故で電源が切断された場合やノイズなどでデータが化けた場合には、正確な記憶内容を保証できない。
【0003】
通常の動作中、特にスタンバイ状態などではこれらの問題が起こることはない。しかし、緊急時(例えば、電源切断時やメモリを含む部品の交換時)には、そのような状況でこそ装置の情報を確実にバックアップする必要性が高いにもかかわらず、メモリへの書込みが不安定となりやすい。
【0004】
従来から、記憶内容の精度を保証するために書込みデータ全体のチェックサムを用いてエラーを検出することが行なわれている。読み込時にチェックサムの不一致があった場合はメモリの異常か書込時に正常に書込めなかったと判断しそのメモリを搭載する交換部品または本体を故障とするのである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、チェックサムによるチェックで故障と診断する方法では、例えば、それほど重要でない部分にしか、データに異常がなかったとしても、更に全く新品の交換部品でも、メモリの異常と判断され使用不能になってしまう。
【0006】
これは本体および交換部品の便利を著しく下げる。
【0007】
また、書込みを安定に終了させるために、例えば、電源切断しても補助電源等によって書込み期間中の電源を維持する等の手段もあるが、これらは、コストが上がり装置も大型化するため、パーソナルユースのプリンタには適さない。
【0008】
本発明は上記の従来技術の課題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、どのような状況においても確実に、装置情報をバックアップ可能な画像形成装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明に係る画像形成装置にあっては、不揮発メモリを備えた画像形成装置において、
前記不揮発性メモリは、書き込みの優先順位が高いデータを記憶する第1記憶領域と、書き込みの優先順位が低いデータを記憶する第2記憶領域とを有し、
前記画像形成装置の電源オフもしくは前記画像形成装置に設けられたドアのオープンを検知した場合、前記優先順位の高いデータを前記第1記憶領域に書き込む一方で、
前記画像形成装置の通常処理中に所定間隔で前記優先順位の低いデータを前記第2記憶領域に書き込むことを特徴とする。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下に図面を参照して、この発明の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。ただし、この実施の形態に記載されている構成要素、プログラムモジュール等の相対配置、解像度等の数値などについては特に特定的な記載がない限りは、本発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
【0025】
[第1の実施の形態]
図1は本発明の第一の実施の形態における画像形成装置の不揮発メモリおよび電源ライン周りのブロック概念図である。以下、簡単に図の説明をする。
【0026】
図1において1は交換部品2を含む画像形成装置である。画像形成装置1はCPU3によって制御される。5は電源ラインを示す。CPU3は画像形成装置の電源供給を管理し、制御線12を通じて電源切断回路6を制御する。7は電源スイッチである。
【0027】
また、画像形成装置には定着器9や、そのような機器を動作させる高圧ユニット10を備えているが、紙詰まりの除去等を安全に行なうため、ドアが開かれるとそれらの機器に対する電源の供給を自動的にストップするドアスイッチ8が電源ラインに接続されている。このドアスイッチ8は制御線13を介してCPU3にも接続されおり、CPU3はこれによりドアオープンを検出することができる。
【0028】
2は感光ドラムユニットであり、画像形成のための感光ドラムと画像形成後の廃トナーを収容する廃トナーボックスから構成され、所定寿命分使用後に交換が必要な交換部品である。感光ドラムユニット2には、EEPROMが内蔵されており、接点17を通じてCPU3とのシリアル通信によって、感光ドラムの寿命計算のための総使用時間等の情報を維持する。
【0029】
次に電源スイッチオフ時の制御について説明する。
【0030】
電源切断回路6はCPU3によって制御可能なスイッチである。電源スイッチ7と電源切断回路6は制御線14によって接続される。電源スイッチ7のオン時にはもちろん、電源切断回路6は短絡状態となるが、その後電源スイッチ7がオフされても電源切断回路6はCPU3からの制御線12による指示があるまで短絡状態を維持する。即ち、CPU3は制御線11を通じて電源スイッチ7のオフを検出し、後述する所定の処理を行った後、制御線12を通じて電源切断回路6を制御し、画像形成装置の電源を切断する。
【0031】
次にドアオープン時の制御について説明する。
【0032】
画像形成装置にはジャム処理や消耗部品の交換のために、ドアが設けられているが、そのドアが開かれたときには、利用者が触れると危険な部位である定着器、高圧ユニット等の電源を安全のためハードウェア的に切断する。CPUによる制御を行わないのはCPUの暴走時でも安全に動作させるためである。この役目をするのがドアスイッチ8である。ドアスイッチ8は画像形成装置のドアに連動して設置されており、ドアが開かれると物理的に定着器9、高圧ユニット10、等への電源の供給を停止する。
【0033】
この時、動作中に電源供給を断たれたこれらの部位を誤って異常と判断しないために、CPU3は制御線13を通じてドアオープンを検知する。ドアオープン検知は定着器9、高圧ユニット10といった部位に電源が供給されなくなったことを検知するしくみになっている。したがって、電源スイッチがオンの状態であれば、画像形成装置全体の電源が供給されなくなった場合もCPU3が動作している間はドアオープンとして検知される。CPU3はCPU3が動作している限り、ドアオープンと同様の処理を行う。
【0034】
次にEEPROMへの書込み処理について説明する。
【0035】
電源スイッチオフ、またはドアオープン時には交換部品2が交換される可能性があるため、EEPROM4の内容を最新の情報に更新しなくてはいけない。そこで、CPU3は制御線11から電源スイッチオフ、または制御線13からドアオープンを検出すると、EEPROM4へ最新の情報を書込む。
【0036】
しかし、装置全体の電源を切断した場合には、当然、EEPROM4への電源供給も断たれてしまう。EEPROM4への書込みの途中でEEPROM4への電源供給が断たれた場合、書込まれたデータはチェックサムが合わず異常となる。また、CPU3への電源供給が途中で断たれた場合も同様である。
【0037】
また、ドアが開かれてから交換部品である感光ドラムが利用者によって抜かれるまでの時間がEEPROM4への書込み完了よりも早い場合、書込みは中断されるためデータは異常となる。
【0038】
これらの異常を回避するため、所定のタイミングでEEPROM4へ書込みを開始、終了する。そして、この所定の期間に、完全にEEPROM4への書込みを終了するため、書込むデータ量を所定量に制限する。この間隔及びデータ量は次のようにして定める
図3は電源切断における電源電圧の降下とドアオープンの検知タイミング、メモリ書込み不可能タイミングを図示したものである。書込み開始及び終了のタイミングと書込みデータ量は、ドアオープンの検知タイミング、装置全体に対する電力の供給が停止したと仮定した場合の、メモリヘの書込みが不可能となるタイミング、及びドアオープンからユーザが感光ドラムを抜き得る最短の時間から決定する。
【0039】
図3において、37は電源を完全に切断した場合の電圧の降下を示すグラフである。このグラフと、30のドアオープン検知電圧、31のメモリ書込み不可能電圧から、ドアオープン検知のタイミング33、メモリ書込み不可能タイミング35を求めることができる。ここで、メモリ書込み不可能電圧31はCPUとEEPROMのうちの両方が完全に動作不可能となる最低の電圧を示している。
【0040】
また、34は、画像形成装置の構成上ドアオープンから感光ドラムを抜くことの出来る最短時間を示している。
【0041】
38,39,40はそれぞれ異なるEEPROM書込み開始タイミングと書込み完了時間を示したものである。
【0042】
例えば、38はドアオープンを検知後すぐに書込みを開始している。しかし、ドアオープン検知時点では、実際、ドアオープンに過ぎないのか、装置全体の電源が切断されたのかCPU3は区別できないため、もし、このように、データ書込終了タイミングを、メモリ書込不可能タイミングよりも後に設定していれば、電源切断であった場合、データを書込んでいる途中、35においてメモリの書込みが不可能となる。従って、書込まれたデータは異常となる。
【0043】
また、39は電源切断の場合の書込み不可能タイミングまでは、データの書込を待機し、書込み不可能タイミングを過ぎて、通常のドアオープンであると判断した後に、データの書込を開始するものである。しかし、データの書込終了タイミングが、ユーザが感光ドラムを抜き得る最短のタイミング36よりも後になるようなデータの書込みを設定していれば、この36のタイミングでデータの書込みが中断される恐れがある。
【0044】
そこで、ドアオープン検知33からメモリ書込み不可能タイミング35まで、または、メモリ不可能タイミングからユーザ繰作による中断36までのどちらかでデータのメモリに対する書込みを行なえばよいことが分かる。これらの2つの期間の内、メモリ書込み不可能タイミング35からユーザによる中断タイミング36までの方が長いため、この間にデータの書込みを行なうように、書込開始タイミングとデータ量を設定することが望ましく、緊急時の書込み時にデータエラーが発生することを防ぐ。
【0045】
次に、ドアオープンおよび、電源スイッチオフ時のCPU3による制御を説明する。
【0046】
図4はCPU3の制御の流れを示すフローチャートである。
【0047】
画像形成装置はステップS58で電源オン後、所定の初期化処理ステップS57を行い、初期化が終了すると通常処理ステップS56に移行する。初期化処理ステップS57はI/Oや駆動系などの画像形成装置において印字動作を行うために必要な前準備である。この中で、EEPROMからの読み込み処理も行う。通常処理ステップS56は印字動作の繰り返しを行う処理である。ステップS57,ステップS58については公知の技術で一般に行われるものであり、ここでは詳細を省略する。
【0048】
通常処理中ドアオープンが検出されるとステップS48から始まる流れに移行する。そして、ステップS49の緊急停止処理をまず行う。緊急停止処理ステップS49はドアオープンによる電源切断によって強制的に停止されない全ての駆動系を停止し、かつ、電源切断によって強制的に停止させられた部位を制御するタスクを停止する。そして、ステップS50で書込み不可能なタイミングまで時間待ちする。このタイミングはドアオープン検出時からカウントを開始するタイマによって分かる仕組みにしている。書込み不可能タイミングを過ぎるとステップS51の処理へ移る。ドアオープンではなく電源切断によるドアオープン検出の場合には、書込み不可能タイミングを過ぎて書込む処理を行うことはまったく出来ないため、書込みによるデータ異常は発生しない。ステップS51で書込みデータ全体のチェックサムを計算する。そして、ステップS52でEEPROMへの書込みを開始する。EEPROMへの書込み処理は図4で示すメインの処理と並行して動作する。ステップS53ではその処理の終了を待つ。書込み処理が終了するとステップS54へ移行しドアクローズされるまで待つ。ステップS54で待っているところでドアが閉じられるとステップS57の初期化処理へと戻り、初期化処理が終了するとまた、通常処理に戻る。
【0049】
なお、ジャム発生などの場合も、この流れに沿ってドアが開けられジャム紙処理を行うものとする。
【0050】
次に、電源スイッチオフの処理についても説明する。ドアオープン処理を含む電源スイッチオンの状態がステップS55である。電源スイッチがオンの状態で電源スイッチオフが検出されるとステップS40へと移行する。電源スイッチオフのときの処理はドアオープンの時の処理とほぼ同様であるが、ドアオープン中に電源スイッチがオフされた場合EEPROMに書込んでいる途中である場合があるため、ステップS41の緊急停止処理の後、EEPROMに書込んでいる途中かどうかをチェックする。書込んでいる途中でなければドアオープン時と同様に書込み処理を開始する。ステップS43でチェックサムを計算し、ステップS44で書込み開始する。ステップS45で書込み完了を確認した後ステップS46で電源を切断し終了する。
【0051】
なお、ステップS52,ステップS44で書込みを開始してから、書込みが完了するまでの時間が利用者の繰作によって中断されることの無い時間に収まるように書込みデータ量は制限されているものとする。
【0052】
以上説明したように、緊急書込み時の書込みタイミング、書込み量を画像形成装置の書込みタイミングの検出タイミング、書込み中断タイミングに合わせて設定することにより、低コスト、簡易構成で、書込みの中断によるデータ異常をなくすことが出来る。
【0053】
なお、本実施の形態においては、ドアオープン検知、書込み中断タイミングを図3に示す通りのものとしたが、これに限らず、例えば、ドアオープン検知からメモリ書込み不可能タイミングまでの方が、書込み不可能タイミングからユーザによる中断タイミングまでよりも長い場合などはドアオープン検知直後からEEPROMへの書込みを開始し、メモリ書込み不可能タイミングまでに終了するように書込むデータの量を制限しても有効である。また、ドアオープンに限らず、他の緊急書込み時においても同様にタイミング、データ量を設定することが有効である。
【0054】
次に、書込みデータ量の制限方法について説明する。
【0055】
本実施の形態においては、データ量の制限を緊急書込み時のみ行なうものとする。図5はEEPROMへ書込むデータのメモリマップである。書込むデータの全体の量は制限せず、代わりに、3つの領域に分ける。そして、各領域毎にチェックサムを計算、保持するように構成する。
【0056】
領域1(60)はその情報の質が最優先されるものを、緊急時の書込みデータ量に制限して集める。そして、領域1のみで計算されるチェックサム1(61)をその中に持つ。ドアオープンおよび電源スイッチオフ時には領域1のみが書込まれる。
【0057】
領域2(62)は領域1よりも優先順位が低いデータを集めたものである。そして、領域2用のチェックサム2(63)を含む。領域2は通常処理の中で所定間隔で更新される。本実施の形態においては、一回の印字動作終了毎に更新されるものとする。通常処理では更新されるが、ドアオープンや電源スイッチがオフされた場合は更新されないため、保持するデータが古くなる可能性がある。それを許容できるデータを領域2において扱う。
【0058】
領域3(64)は領域2同様、通常処理の中で更新されるが、領域3における内容が大きく変化するまでは更新しない。領域2よりもさらにデータの質は下がるが、それを許容できる内容を領域3で扱う。領域3は領域3のチェックサム3(65)を含む。
【0059】
以上説明したように、データに要求される質で優先順位を決め、領域を分割して扱うことにより、低コスト、簡易構成で書込み中断によるデータ異常をなくしつつ、データ量を増やすことが可能となった。
【0060】
なお、本実施の形態においては、領域を3つに分割したが、これに限らず2つまたは4つ以上に分割管理することも有効である。また、本実施の形態においては、書込むタイミングを緊急書込み時と通常処理時のこつに分けて制御しているが、安全に書込み可能なデータ量が何段階かに分かれる3つ以上の書込みタイミングがある場合は、タイミング、データ量毎に優先順位を決定することも有効である。
【0061】
なお、本実施の形態においては、交換部品の例として感光ドラム、不揮発メモリの例としてEEPROMを挙げているが、これに限らず、他の交換部品に別のメモリデバイスを使用した場合でも本発明は有効である。
【0062】
[第2の実施の形態]
図2及び図6には本発明の第2の実施の形態が示されている。上記第1の実施の形態では、交換部品にEEPROMを設けていたが、本実施の形態では、装置本体にEEPROMを設けている。その他の画像形成装置のブロック構成は第一の実施の形態のそれと同じであるので、同一の構成部分については同一の符号を付して、その説明は省略する。
【0063】
図2は本実施の形態における画像形成装置の不揮発メモリおよび電源ライン周りのブロック概念図である。以下簡単に図の説明をする。
【0064】
本実施の形態における画像形成装置は画像形成装置本体に不揮発メモリ(EEPROM)を搭載している。20は本体の情報を記憶するEEPROMである。EEPROM20とCPU3は制御線21を通じてシリアル通信し、データのバックアップを行う。
【0065】
本実施の形態においては、本体内蔵の不揮発メモリであるため、第1の実施の形態と異なりドアオープンされた場合に書込む必要が無い。したがって、電源スイッチオフ時のみデータの書込みを行う。
【0066】
本実施の形態における処理の流れはドアオープン毎に書込まないだけで、上記第1の実施の形態において説明した図4と同じであるので省略する。
【0067】
図6は本実施の形態における画像形成装置でEEPROMへ書込むデータのメモリマップである。書込むデータの全体の量は制限せず、代わりに、5つの領域に分ける。そして、各領域毎にチェックサムを計算、保持するように構成する。
【0068】
70は管理領域である。72,74,76,78はそれぞれ領域1,領域2,領域3,領域4である。それぞれの領域はチェックサム71,73,75,77,79を含む。領域1,2,3,4に優先順位の上下はない。ただし、一度の緊急書込みで書込まれるのは管理領域、及び4つの領域のうちのいずれか一つの領域、合わせて2つの領域である。4つの領域のうちどの領域を書込むかはローテーションで決定する。領域1を書込んだ次の書込みのときには領域2を書込む。領域2の次は3。3の次は4。4の次は1である。前回どの領域を書込んだかは管理領域に記憶する。
【0069】
一回に書込む量を減らすことで書込み中の中断によるデータの異常をなくすことが出来る。
【0070】
以上説明したように、書込みデータを領域に分け、ローテーションでバックアップすることで一回の書込み量を減らし、低コスト、簡易構成で書込み中断によるデータ異常をなくしつつ、データ量を増やすことが可能となる。この手段によれば、全てのデータの質(新しさ)を平均して維持することが可能となる。
【0071】
なお、本実施の形態においては、領域を4つに分割したが、安全に書込めるデータ量が更に多い場合には、これに限らず3つ以下に、また、5つ以上に分割することで更に短時間で書込みを完了させることも有効である。
【0072】
(第3の実施の形態)
図7には本発明の第3の実施の形態が示されている。
【0073】
本実施の形態における画像形成装置のブロック構成は第1の実施の形態のそれと同じであるので、省略する。
【0074】
本実施の形態においては、上記第1の実施の形態の画像形成装置と異なり、データ量の制限を行わない。図7は本実施の形態における画像形成装置でEEPROMへ書込むデータのメモリマップである。書込むデータの全体の量は制限せず、代わりに、3つの領域に分ける。そして、各領域毎にチェックサムを計算、保持するように構成する。
【0075】
80は管理領域である。領域1,領域2を含むデータ全体の使われかたを管理する領域である。ここには開発過程のメモリマップのバージョン番号などを保持する。81は領域1であり、チェックサム1(82)を含む。83は領域2であり、チェックサム2(84)を含む。次に、領域毎の扱いかたの違いを説明する。
【0076】
領域1は画質の向上を目的とした情報を記憶する。ここにはドラムの使用時間や高圧印加等の履歴を記憶し、高画質化のための情報とする。この情報に異常が生じた場合、最悪でも画質が悪くなるだけであるので、ここがデータエラーとなっただけで感光ドラムの交換を強制するのはユーザビリティが悪くなる。そこで、この領域がデータエラーとなった場合には画質低下の警告を表示するのみとし、画像形成装置の動作は停止しない。
【0077】
領域2は画像形成装置を物理的な故障へと導く状況を避けるための情報を保持する。例えば、本実施の形態においては廃トナー量に関する情報を保持する。廃トナー満杯を光学的およびその後の使用履歴によって正確に把握する手段については省略する。廃トナーが満杯になった状態で無理に感光ドラムを回転させると画像形成装置に致命的なダメージを与える。従って、廃トナーの状況は正確に把握しておかなければならない。そこで、領域2におけるデータエラーは感光ドラムの交換を促すために画像形成装置の動作を停止させる。
【0078】
管理領域は、通常の使用においては更新しない。また、領域1,領域2にもかかわる情報ではあるが、領域1と領域2に分けて管理しているため、管理領域のデータエラーは正常、異常を区別することが出来ない。そこで、管理領域のエラーは無視する。
【0079】
以上述べたように、書込みデータを内容毎に領域に分け、データエラーが発生した場合の画像形成装置の対処方法を区別することで、メモリのデータエラーが発生した場合のユーザビリティーを向上させることが可能となった。
【0080】
なお、本実施の形態においては領域を3つに分けてそれぞれ異なる扱いをしたが、3つに限らず、2つまたは、4つ以上に領域を分けることも有効である。さらに、本実施の形態においては、例えば管理領域をエラーチェックを無視する領域としたが、これを警告表示するようにすることも可能であり、分けた領域をどのように扱うかについては画像形成装置の利用形態やコスト等に関連して適切に設定するものとする。本発明の範囲はこれを含むものである。
【0081】
[他の実施形態]
なお、本発明は、複数の機器(例えばホストコンピュータ,インタフェイス機器,リーダ,プリンタなど)から構成されるシステムに適用しても、一つの機器からなる装置(例えば、複写機,ファクシミリ装置など)に適用してもよい。
【0082】
また、本発明の目的は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読出し実行することによっても、達成されることは言うまでもない。
【0083】
この場合、記憶媒体から読出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0084】
プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フロッピディスク,ハードディスク,光ディスク,光磁気ディスク,CD−ROM,CD−R,磁気テープ,不揮発性のメモリカード,ROMなどを用いることができる。
【0085】
また、コンピュータが読出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0086】
さらに、記憶媒体から読出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0087】
本発明を上記記憶媒体に適用する場合、その記憶媒体には、先に説明したフローチャートに対応するプログラムコードを格納することになるが、簡単に説明すると、少なくとも前記不揮発メモリヘのデータの書込みの中断を予測し、所定のデータ量の書込みが中断前に終了するようにデータの書込を制御する制御プログラム又は、前記不揮発メモリを複数の領域に分け、該領域ごとに種類の異なるデータを記憶するデータの書込制御プログラムの、いずれかのプログラムコードを記憶媒体に格納すればよい。
【0088】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、緊急時および通常動作時の書込みタイミングおよび書込みデータ量を適切に設定し、書込むデータの内容に合わせて、領域を分割し、どのタイミングでどの領域のデータをどれだけ書込むかを適切に設定することで、不揮発メモリに記憶されたデータの異常を減らし、かつ、最悪の場合データが異常となった場合も利用者の便利を妨げないようにする画像形成装置が実現可能となる。
【0089】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における画像形成装置のブロック図である。
【図2】本発明の第2の実施の形態における画像形成装置のブロック図である。
【図3】電源切断およびドアオープンにおける電圧降下と書込みタイミングを示す図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態におけるCPUの制御の流れを示すフローチャートである。
【図5】本発明の第1の実施の形態における不揮発メモリのメモリマップを示す図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態における不揮発メモリのメモリマップを示す図である。
【図7】本発明の第3の実施の形態における不揮発メモリのメモリマップを示す図である。
Claims (3)
- 不揮発メモリを備えた画像形成装置において、
前記不揮発性メモリは、書き込みの優先順位が高いデータを記憶する第1記憶領域と、書き込みの優先順位が低いデータを記憶する第2記憶領域とを有し、
前記画像形成装置の電源オフもしくは前記画像形成装置に設けられたドアのオープンを検知した場合、前記優先順位の高いデータを前記第1記憶領域に書き込む一方で、
前記画像形成装置の通常処理中に所定間隔で前記優先順位の低いデータを前記第2記憶領域に書き込むことを特徴とする画像形成装置。 - 前記第1記憶領域に書き込まれたデータ及び前記第2記憶領域に書き込まれたデータのそれぞれに対してチェックサムを実行することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記画像形成装置の交換部品である感光ドラムユニットに前記不揮発メモリを搭載することを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
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