JP4135705B2 - シート材給送装置 - Google Patents

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Description

本発明は画像形成装置に接続され、前記画像形成装置にシート材(例えば、記録紙)を連続的に供給可能な大容量の給送装置に関する。
従来、記録紙等の大容量給送装置(以下、LCTという)においては、昇降式の給紙台(以下、トレイという)を設け、給紙動作の信頼性を高めている。また、給送装置へ記録紙の補給を行うに際しては、ユーザの操作性を向上させるため種々の工夫がなされている。例えば、記録紙が積層載置されるトレイは、通常は給送装置の上部へと次第に上昇していくので、記録紙補給時には一端トレイを降下させ、記録紙をトレイに載せやすいようにしてから補給を行うように構成している。
ところで、給紙カセットやLCTにおいては、トレイの上昇はモータ等によりなされるのが一般的であるが、トレイの下降は通常はモータの駆動を解除して、トレイの自重で落下するものが一般的である。しかし、記録紙の積載容量の大きいLCTにおいて、積載量が少なくなってから補給する場合には、トレイの降下する高さが大きくなり、降下の衝撃に伴う衝撃音の増大や時として装置の破損を招くおそれもある。また、トレイの積載面が最下端まで降下してしまうと給送装置の側面壁が高い場合には、記録紙の補給が行いづらくなって載置した記録紙が不揃いになるおそれがある。
このような問題を解決する手段として、特許文献1ではトレイの下降もモータ駆動によって段階的に行うLCTが提案されている。特許文献1に記載の給送装置では、記録紙の装填不良を防止するため、トレイの中間高さ位置検知手段を設けて、トレイを昇降制御する駆動手段のほかに、ユーザの判断によりトレイを所定の高さ位置まで段階的に下降駆動することができる手動式の下降スイッチが設けられている。
この給送装置では、記録紙の補給時にユーザが下降スイッチを押すたびに一段階ずつトレイは降下していく。従って、ユーザは一定量の記録紙束を積載した後に下降スイッチを押して降下させ、一端停止したところで次の記録紙束の積載を行うという手順で順次積載していき、記録紙がトレイの載置位置に確実に揃えられて補給することができるように構成されている。
特開平11-11691
しかしながら、特許文献1に記載のような給送装置では、記録紙を積載するたびに下降スイッチを押さなければならず、複数操作が必要であるので極めて煩わしく、また記録紙をトレイに積載する前に誤ってスイッチを押してしまうとトレイが先に下降してしまい積載しづらくなる。そのため、誤操作時の保障のために回復操作手段を用意しておく必要も生じる。
一方、特許文献1に記載のような給送装置を、上方開口部から記録紙を補給するタイプではなく、給送装置の側面から引き出すように構成される引出し式トレイに適用しようとすると、下降駆動のために接続されているモータ駆動源とトレイとの連結を解除する機構か、若しくは下降駆動のために通電状態を確保しておく配線などが必要となり、極めて構造・配線が複雑となる。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたもので、記録紙に代表されるシート材を載置するトレイを給紙状態に応じて昇降させる給送装置において、シート材補給後のトレイの下降をモータによる電気的駆動力を使用することなく、簡単な構成で、補給するシート材の積載量に応じて自動的にかつ段階的に降下するように構成した給送装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る請求項1に記載のシート材給送装置は、前記シート材を積層載置する給紙台と、前記給紙台に載置された前記シート材を給紙する給紙手段と、前記シート材を給紙可能な状態においては、前記シート材の最上面が、又は前記給紙台に前記シート材が載置されていないときは前記給紙台のシート材載置面が前記給紙手段により給紙可能な高さになるまで前記給紙台を上昇駆動し、または給紙可能な高さを維持する駆動手段と、前記シート材を前記給紙台へ補給可能な状態においては、前記駆動手段の駆動力を前記給紙台より解除する駆動力伝達制御手段と、前記駆動力伝達制御手段によって前記駆動力が解除されている場合においては、前記給紙台を自重にて下降する下降状態と、前記下降を制止する制止状態とを切り替えて制御する切替式ブレーキ手段と、前記シート材が又は前記給紙台に前記シート材が載置されていない場合には前記給紙台が、所定の設定高さ位置において存在するか否かを検知する設定位置検知手段を備え、前記設定位置検知手段が、前記シート材を又は前記給紙台に前記シート材が載置されていない場合には前記給紙台を、検知している状態においては、前記切替式ブレーキ手段を前記下降状態とし、前記設定位置検知手段が、前記シート材を又は前記給紙台に前記シート材が載置されていない場合には前記給紙台を、検知していない状態においては、前記切替式ブレーキ手段を前記制止状態とすることを特徴としている。
請求項に記載のシート材給送装置では、請求項に記載のシート材給送装置において、設定位置検知手段が給紙台に積層載置されたシート材の側面部又は給紙台の側面部との接触から開放された状態で位置する突出位置と、給紙台に積載されたシート材の側面部又は給紙台の側面部に当接して圧入される待機位置と、の間を移動するアクチュエータを備えて構成されている。
請求項に記載のシート材給送装置では、請求項に記載のシート材給送装置において、切替式ブレーキ手段がアクチュエータの移動によって作動するバネクラッチを備えて構成されている。特に請求項に記載のシート材給送装置では、バネクラッチと、バネクラッチに連結するトルクリミッタを備えて構成されている。上記構成によれば、以下のような作用、効果が得られる。
本発明の請求項1に記載のシート材給送装置によれば、給紙台が自重により下降可能な状態と下降を制止する状態とを切換制御する切替式ブレーキ手段を設けているので、多量のシート材を給紙台に連続的に補給することができ、電気的制御を用いることなくシート材の補給作業に伴う操作の煩雑さを回避することが可能となる。
また、シート材が又は給紙台にシート材が載置されていない場合には給紙台が所定の設定高さ位置において存在するか否かを検知する設定位置検知手段を設けているので、切替式ブレーキ手段の切換を自動的に行うことが可能となる。
さらに、前記設定位置検知手段と、この設定位置検知手段の検知結果に連動して制御することのできる切替式ブレーキ手段とを設けているので、シート材の補給時においてシート材の積載直後には給紙台が自動的に降下し、シート材が所定の設定高さ位置まで降下したところで自動的に停止させることができる。従って、本願発明に係る最適なシート材給送装置では、電気的制御を用いることなくシート材の補給作業に伴う操作の煩雑さを回避することが可能となり、またシート材の補給作業を、シート材の積載量を替えて連続的に行っても切替式ブレーキ手段を自動的に切り替えることができるので、シート材補給作業が極めて簡素化される。
請求項に記載のシート材給送装置によれば、給紙台に積載されたシート材の積載量によって作動するアクチュエータを設け、その変位した位置でシート材の存在を検出しているので、給紙台に任意の量のシート材を補給しても新たなシート材の補給面は常に一定した高さを維持することができる。従って、所定の設定高さ位置を最適な補給位置に設定することにより補給作業効率の向上を図ることが可能である。
請求項に記載のシート材給送装置によれば、アクチュエータに連動したバネクラッチを設けて駆動軸の制御を行うので、切替式ブレーキ手段の構成を簡素化することができるだけでなく、小さな拘束力によって給紙台の移動に伴う大きなトルクの制御が可能となる。特に請求項に記載のシート材給送装置のように、バネクラッチにトルクリミッタを設けることにより、過大なトルクの制動に対して、バネクラッチや連結ギヤの保護及び装置全体の安全を図ることができる。
以下、本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。図1は本発明の実施の形態を示す給送装置10と、この給送装置10が接続された画像形成装置の一態様であるディジタル複写機100の全体構成図を示す。このディジタル複写機100は、画像読取部、図示しない画像処理部、画像形成部、給紙部、定着装置180、排紙部、及び自動両面コピーのための両面複写給紙ユニット130を備えて構成されている。
ディジタル複写機100の上部には原稿載置板101が設けられ、複写する原稿Dがその上に載置される。画像読取部は原稿Dを照射する露光ランプ110と、露光ランプ110と一体に移動するミラー111、このミラー111の移動距離の半分を移動するルーフミラー112,113と、結像レンズ114及びCCD(イメージセンサ)115から構成されている。画像読取部では、露光ランプ110が移動しながら原稿Dを照射することによりその画像データを読み取り、その反射光が二枚のルーフミラー112,113および結像レンズ114によってCCD115上に導かれて光画像を形成する。
画像形成部は表面に潜像が形成されるドラム状の感光体102を中央に有しており、感光体102の外周面に沿って動作順に、この感光体102の表面をほぼ一様に帯電する帯電装置103と、感光体102の表面上に静電潜像の書き込みを行う露光部と、感光体102の表面に形成された潜像にトナーを転移させてトナー画像を形成する現像装置104と、感光体102が担持するトナー像を記録紙Pに転写し、記録紙Pを感光体102から分離する転写分離装置105、及び転写後の感光体102の表面を清掃するクリーニング装置106が配設されている。
CCD115で読み取られた画像データは画像処理部でA/D変換等の必要な処理が行われた後、露光部に搬送される。ディジタル化した画像データは露光部でレーザ光に重畳され、ポリゴンミラー116により走査される。走査されたレーザ光はルーフミラー117,118により反射され、fθレンズ119、シリンドリカルレンズ120、角度調整ミラー121を介して感光体102の表面を露光する。
露光に先立ち、感光体102上には、帯電装置103のコロナ放電により所定の表面電荷が付与されているが、レーザ光の照射により露光部分の電荷が露光量に応じて減じられ,結果として画像情報データに応じた静電潜像が感光体102上に形成される。静電潜像は、現像装置104から供給された現像剤トナーにより可視化されてトナー画像となる。
ディジタル複写機100の下方部には給紙部が配置されている。給紙部は両面複写給紙ユニット130と、給紙ユニット140,150,160が上下方向に重なるように配置されており、給紙ユニット140,150,160には異なるサイズの記録紙Pが収納されている。例えば、画像印刷指令により給紙ユニット140内に収納された記録紙Pが選択されると、ピックアップローラ141が最上位の記録紙Pを摩擦力により給紙し、フィードローラ143と分離ローラ142が1枚のみを給紙して搬送路170に送り出す。
記録紙Pは搬送路170上を感光体102の方向に搬送され、レジストローラ172で一端停止させられる。レジストローラ172で斜行が矯正された後、トナー画像とのタイミングが図られて、感光体102と転写分離装置105の間に送られる。転写分離装置105では感光体102の表面に形成されたトナー画像が記録紙Pに転写され、また感光体102の表面から分離される。そして、記録紙Pの搬送装置173によって定着装置180に搬送され、定着処理される。
定着装置180は加熱ローラ181と加圧ローラ182とを備えており、記録紙P上の未定着トナーを加熱ローラ181と加圧ローラ182のニップに挟みこんで溶融圧着し、安定したトナー画像を記録紙P上に形成する。定着が完了した記録紙Pは排紙案内ローラ174により案内されて外部に排紙される。片面複写の場合には、排紙切換部材175が下降し記録紙案内部177が閉じられるので、記録紙Pはそのまま排紙トレイ176上に載置される。
両面複写の場合は排紙切換部材175が上昇し、記録紙案内部177が開放されるので、記録紙Pは図面の下方向(破線矢印)に搬送される。記録紙Pは搬送ローラ178によりさらに下方向に搬送され、記録紙Pの後端が記録紙反転ローラ179に挟持されたとき、その搬送方向が反転される。その結果、記録紙Pの後端部が先端部となって逆方向に搬送され、両面複写給紙ユニット130内に送り込まれる。
記録紙Pは両面複写給紙ユニット130内の搬送ベルト131によって通常の搬送路170方向へ移動し、給紙ローラ132で搬送路170に送り込まれたとき、記録紙Pは反転されている。この記録紙Pはレジストローラ172まで搬送され、再び斜行が矯正された後、感光体102とのタイミングが図られて転写分離装置105に搬送され、裏面にトナー画像の転写が行われる。
ディジタル複写機100の中央部側面には機外から搬送路170に連通する給紙路171が設けられている。この給紙路171は外部に設けられた大容量の給送装置10又は手差しで給紙が可能なように設けられたものである。通常は給送装置10がディジタル複写機100に接続されたとき、給送装置10の排紙口17と給紙路171の給紙口が同じ高さになるように形成されている。
図2は本発明に係る給送装置10の横側面からみた縦断面を模式的に描いた構成図である。図2において図1と同じ番号を付した部分は同じ部分を示している。図1及び図2に示すように、給送装置10には駆動手段によって上下に平行移動するトレイ11が設けられ、トレイ11には大量の記録紙Pが積層載置できるように構成されている。
給送装置10の上部であって、トレイ11の上方には給紙機構としてのピックアップローラ14と重送防止ローラ対15が設けられている。ピックアップローラ14はトレイ11に積層載置された記録紙Pの最上面に当接し、回転摩擦力により記録紙Pをトレイ11から排紙するものであり、記録紙Pの送り出し方向下流側に位置する重送防止ローラ対15はピックアップローラ14によって送り出された記録紙Pが2枚以上であった場合は一番上の記録紙Pのみを搬送し、他の記録紙をトレイ11側に押し戻す役割を果たす。
重送防止ローラ対15によって搬送された記録紙Pは搬送ローラ対16にガイドされて排紙口17からディジタル複写機100へ送り込まれる。なお、給送装置10は頂上部が開口しており、給送装置10にはこの開口部を開閉するカバー25が設けられている。記録紙Pを給送装置10に補給する場合はこのカバー25を開けて、頂上部からトレイ11上に載置できるように構成されている。
次に、図2及び図3を参照しながら本発明に係る給送装置10の機構部の構成を説明する。図3は給送装置10の後部側面からみた機構部を模式的に描いた構成図である。図2と同じ部材は同じ符号を付して説明する。
給送装置10の後部側面には駆動手段であるモータ20と駆動力伝達制御手段30と切替式ブレーキ手段40が配置されている。モータ20の回転駆動力はモータ回転軸21に設けられた駆動ギヤ22を介してクラッチ機構31の一端に伝達され、さらに他端が中間ギヤ32を介して噛合するクラッチギヤ33に伝達される。
クラッチ機構31は電磁クラッチでも、また機械式のクラッチでもよいが、記録紙Pをトレイ11に補給する場合に行うカバー25の開閉に基づく制御信号により制御される。カバー25を開放した場合にはクラッチ機構31が切断されてモータ20の駆動力はクラッチギヤ33に伝達されず、カバー25を閉めたときにクラッチ機構31が連結してモータ20の回転駆動力をクラッチギヤ33に伝達する。
クラッチギヤ33はトレイ駆動軸34を回転中心軸として固定されている。トレイ駆動軸34は両端部付近が側板23,24によって回転自在に軸支され、両側板23,24の外側両端部には駆動プーリ35,35が配設されている。それぞれの駆動プーリ35,35には二本のワイヤ38,39が架けられ、そのうち1本のワイヤ38は給送装置10の上部後側面に配置された従動プーリ36に巻き掛けられてトレイ11の後端角部に固着されている。一方、他方のワイヤ38も給送装置10の上部前側面に配置された従動プーリ37に巻き掛けられてトレイ11の前端角部に固着されている。
モータ20の回転駆動力がクラッチ機構31を介してトレイ駆動軸34に伝えられ、駆動プーリ35が反時計回りに回転すると、ワイヤ38,39が駆動プーリ35に巻き取られてトレイ11が上昇し、時計回りに回転するとトレイ11が下降する。トレイ11を吊り下げているワイヤ38,39は単一のトレイ駆動軸34によって駆動されることからトレイ11はモータ20の回転変動に対しても水平状態を保ったまま上下移動することができる。
トレイ駆動軸34にはクラッチギヤ33のほかに、トレイ駆動軸34を回転中心軸として同軸回転するブレーキギヤ41を有しており、このブレーキギヤ41は切替式ブレーキ手段40と連結している。切替式ブレーキ手段40は二本の従動軸51,52に設けられた4段変速の加速ギヤ列50とトルクリミッタ43及びトルクリミッタ43と連結するバネクラッチ44とから構成されている。
加速ギヤ列50の変速一段目は従動軸51に設けられた小歯車53と噛合するブレーキギヤ41により構成され、第二段目は従動軸51に固定された大歯車54と噛合する中間ギヤ55の小歯車55aにより構成され、第三段目は中間ギヤ55の大歯車55bと噛合する中間ギヤ56の小歯車56aにより構成され、第4段目は中間ギヤ56の大歯車56bと噛合する小歯車57によって構成されている。小歯車57は従動軸52に固着され、小歯車57の回転力が従動軸52に伝達される。なお、中間ギヤ55と中間ギヤ56はそれぞれ従動軸52と従動軸51に嵌挿されて回転するものであり、その回転は従動軸51,52には伝達されないように構成されている。
いま、各変速段の大歯車と小歯車の歯車比を2:1とすると、従動軸51は一段目の小歯車53によって2倍に加速され、従動軸52は中間ギヤ55,56を介して小歯車57によって16倍に加速されることになる。従って、従動軸52に伝達される回転トルクは1/16に軽減される。バネクラッチ44はこの軽減された回転トルクを拘束することにより、結果としてトレイ駆動軸34の回転を拘束するための部材で、従動軸52の周囲を覆うように設けられている。
さらに小歯車57とバネクラッチ44の間にはトルクリミッタ43が付加されている。このトルクリミッタ43は従動軸52により伝達される回転トルクの大きさに応じて従動軸52に負荷を与え、回転を拘束するトルクを発生させるものであり、これをバネクラッチ44との連結部に配置することによって過大な回転トルクからバネクラッチ44を保護するものである。
以下に、バネクラッチ44の模式的構造を図4に示す。このバネクラッチ44は従動軸52の外径より僅かに小さなコイル径を有するスプリング441を有しており、従動軸52に圧挿されている。そしてスプリング441の全体をケーシング442が覆っている。スプリング441の一端は、給送装置10のハウジングに固定されたケーシング442に固定され、他端はケーシング442に対して回転可能に支持された回転部443に形成されたアーム部444に固定されている。従って、回転部443はこのスプリング441により通常の自由回転が拘束されている。
このバネクラッチ44はアーム部444が外力から開放されているときは従動軸52の回転を拘束したままであるが、バネクラッチ44のアーム部444を、図面上の手前側に押圧することによりスプリング441はそのコイル径を拡大して従動軸52の拘束を解くことができるように構成されている。その結果、モータ20に連結するクラッチ機構31か解除され、トレイ駆動軸34がモータ20の駆動力から開放されており、なおかつバネクラッチ44が作動して従動軸52の自由回転を可能にした場合には、トレイ駆動軸34は自由回転が可能となり、トレイ11はその自重によって給送装置10内部を降下することができるように構成されている。
図5は設定位置検知手段60とバネクラッチ44との位置関係を説明するための模式構成図である。設定位置検知手段60はピックアップローラ14と重送防止ローラ対15からなる給紙機構のわずか下方であって、トレイ11の昇降をガイドする後部側板26(図2参照)に設けられている。設定位置検知手段60は移動可能なアクチュエータ61を有し、このアクチュエータ61は通常はバネ62などの付勢部材でトレイ11の内部方向へ押し出された位置(突出位置という)にある。その先端は曲率の大きな円弧形をしており、記録紙Pやトレイ11の上昇に対して抵抗なく後部側板26の内部に移動することができる。なお、本発明に係る設定位置検知手段60を構成するアクチュエータ61の形状等はあくまで一例であり、本願発明はこれらに拘束されるものではない。
アクチュエータ61の後端部はバネクラッチ44の回転部443に形成されたアーム部444に当接し、アクチュエータ61が記録紙Pの前方側面部又はトレイ11の側面部若しくはトレイの側面から下方に延びた押圧板12によって後部側板26の内側に当接して押し込まれると(押し込まれた位置を待機位置という)、アーム部444も反時計回りに回転してバネクラッチ44が作動し従動軸52の回転拘束を解除する。外力から開放されるとアクチュエータ61はバネ62の付勢力によって突出位置に戻り、バネクラッチ44のスプリング441も歪みが開放されて従動軸52の回転が拘束される。
以下に、本発明に係る給送装置10の動作について説明する。通常給紙時には給送装置10のカバー25は閉じられており、クラッチ機構31はモータ20の回転駆動力をトレイ駆動軸34に伝達している。従って、トレイ11とその上に載置された記録紙Pは上昇駆動されており、給送装置10の上部で給紙可能な高さに停止した状態で保持されている。この時、設定位置検知手段60であるアクチュエータ61は積層載置された記録紙Pの前側面又はトレイ11若しくは押圧板12によって圧入されて待機位置にあるのでバネクラッチ44は拘束力がフリーな状態にある。従って、トレイ駆動軸34の回転を拘束していない。
給送装置10のカバー25が記録紙補給のために開けられると、クラッチ機構31が開放されトレイ駆動軸34はすべての負荷から開放されるため、自由回転が可能となり、トレイ11とその上に載置された記録紙Pの自重によってトレイ11は自由降下していく。載置された記録紙Pの最上面がアクチュエータ61の下部にくるとアクチュエータ61はバネ62の付勢力によって突出位置に移動しバネクラッチ44が作動する。その結果、トルクリミッタ43を介して従動軸52の回転が拘束され、トレイ駆動軸34の回転が拘束されて記録紙Pの最上面は設定高さ位置で停止する。
設定高さ位置は最も給紙しやすい位置に設定されているので、この時点でユーザは記録紙Pの補給を行う。記録紙Pの補給が行われると、補給された記録紙Pの側面によってアクチュエータ61が再び圧入され、バネクラッチ44の拘束が開放されるので、トレイ11は補給された記録紙Pの最上面がアクチュエータ61の下方になるまで自由降下する。この自由降下量は補給する記録紙Pの厚み量に応じて決められるので、記録紙Pの補給時の高さ位置は常に一定となる。
トレイ11が給送装置10の最下部に達すると自由降下は停止し、補給が完了するが、補給された記録紙Pはアクチュエータ61を待機位置へと圧入しているのでバネクラッチ44はフレーな状態にあり拘束力が働いていない。ユーザが給送装置10のカバー25を閉めるとクラッチ機構31はモータ20の駆動力をトレイ駆動軸34に伝達する。その結果、トレイ11は載置された記録紙Pは上昇し、ピックアップローラ14との接触圧が決められた圧力となる給紙可能な高さで停止し維持される。
給送装置10のカバー25が閉じられて給紙可能な状態にある間は、クラッチ機構31を介してモータ20の回転駆動力がトレイ駆動軸34に伝達されているので、記録紙Pが使用されて行くに従いトレイ11も上昇していく。従って、記録紙Pの最上面の位置を常に一定に保つことができる。
以上のように、本発明に係る給送装置によれば電気的制御を用いることなく記録紙Pの補給作業を簡素化することができる。また、記録紙Pをトレイ11上に載せるだけで他の一切の操作を必要としないので、ユーザにとっては補給作業に伴う煩雑さを回避することが可能となる。
尚、本発明の給送装置は、上記した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。また、本発明の実施例では画像形成装置への給送装置を対象としているが、必ずしも画像形成装置に限定する必要はなく、大量原稿等の搬送装置などへのシート材給送装置として使用可能である。
本発明の実施の形態を示す給送装置と、この給送装置が接続されたディジタル複写機の全体構成図を示す。 給送装置の横側面からみた縦断面構成図である。 給送装置の後部側面からみた機構部を描いた構成図である。 バネクラッチの模式的構造を示す図である。 設定位置検知手段とバネクラッチとの位置関係を説明するための模式構成図である。
符号の説明
10 給送装置
11 トレイ(給紙台)
14 ピックアップローラ
20 モータ(駆動手段)
22 駆動ギヤ
25 カバー
30 駆動力伝達制御手段
31 クラッチ機構
33 クラッチギヤ
34 トレイ駆動軸
35 駆動プーリ
40 切替式ブレーキ手段
43 トルクリミッタ
44 バネクラッチ
60 設定位置検知手段
61 アクチュエータ
100 ディジタル複写機

Claims (4)

  1. シート材を積層載置する給紙台と、
    前記給紙台に載置された前記シート材を給紙する給紙手段と、
    前記シート材を給紙可能な状態においては、前記シート材の最上面が、又は前記給紙台に前記シート材が載置されていないときは前記給紙台のシート材載置面が前記給紙手段により給紙可能な高さになるまで前記給紙台を上昇駆動し、または給紙可能な高さを維持する駆動手段と、
    前記シート材を前記給紙台へ補給可能な状態においては、前記駆動手段の駆動力を前記給紙台より解除する駆動力伝達制御手段と、
    前記駆動力伝達制御手段によって前記駆動力が解除されている場合において、前記給紙台を自重にて下降する下降状態と、前記下降を制止する制止状態とを切り替えて制御する切替式ブレーキ手段と、
    前記シート材が又は前記給紙台に前記シート材が載置されていない場合には前記給紙台が、所定の設定高さ位置において存在するか否かを検知する設定位置検知手段を備え、
    前記設定位置検知手段が、前記シート材を又は前記給紙台に前記シート材が載置されていない場合には前記給紙台を、検知している状態においては、前記切替式ブレーキ手段を前記下降状態とし、前記設定位置検知手段が、前記シート材を又は前記給紙台に前記シート材が載置されていない場合には前記給紙台を、検知していない状態においては、前記切替式ブレーキ手段を前記制止状態とすることを特徴とするシート材給送装置。
  2. 前記設定位置検知手段が、前記給紙台に積層載置された前記シート材の側面部又は前記給紙台の側面部との接触から開放された状態で位置する突出位置と、前記給紙台に積載された前記シート材の側面部又は前記給紙台の側面部に当接して圧入される待機位置との間を移動するアクチュエータを有して構成され、前記アクチュエータの変位位置によって検知することを特徴とする請求項に記載のシート材給送装置。
  3. 前記切替式ブレーキ手段は前記アクチュエータの移動によって作動するバネクラッチであることを特徴とする請求項に記載のシート材給送装置。
  4. 前記切替式ブレーキ手段は前記アクチュエータの移動によって作動するバネクラッチと、前記バネクラッチに連結するトルクリミッタとから構成されることを特徴とする請求項に記載のシート材給送装置。
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