JP4135313B2 - 両面画像読取装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ファクシミリ装置や電子写真複写機等の画像形成装置に設ける読取装置に関し、特に、両面原稿を反転させる機構を用いずに、スイッチバック状に折り返して搬送する経路を設け、両面原稿の読取りを可能にする装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、ファクシミリ装置や電子写真複写機等の画像形成装置においては、画像読取装置と記録部とを組み合わせて構成している。そして、画像読取装置において読み取った原稿の画像情報を、ファクシミリ送信に用いることや、その画像情報にもとづいて記録部で記録紙に画像情報を形成するようにしている。前記画像読取装置においては、ブックものの原稿等を大サイズのプラテンカバーにセットして、走査装置を移動させながら読取りを行う機構の読取装置(FBS:フラットベッドスキャナ)が一般に用いられている。また、原稿搬送路の所定の位置に配置する小サイズのプラテンガラスと、そのプラテンガラスに対して固定させた走査装置を用いて、原稿を搬送しながら読取る方式の読取装置(ADF:自動原稿搬送装置)を単独で用いることや、ADFとFBSとを組み合わせて用いることが知られている。
【0003】
前記ADFにおいては、原稿搬送路を定速で搬送される原稿に光を照射し、その反射光を複数のミラーを介して反射させ、光路の端部に設けたレンズによりCCDに結像させて、光信号をデジタル信号として出力する方式を用いている。また、前記ADFにおいては、両面原稿の走査を行うために、給紙トレイと排出トレイとを接続する横向きU字状の原稿搬送路を設けて、前記原稿搬送路の所定の位置(下部)にプラテンガラスを配置し、前記原稿搬送路に対して原稿反転機構を設けている。そして、原稿の表面(第1面)の画像の読取りを行った後で、原稿を反転機構を介して反転させ、その後に裏面(第2面)の画像の読取りを行って、排出トレイに向けて排出させるようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、前記ADFにおいて、原稿搬送路に反転路を組み込んで形成する場合には、原稿の反転のために、正逆駆動される搬送ローラ装置や原稿の搬送経路を切り換えるための切換え爪等を配置する必要があり、装置の構造が複雑になるという問題がある。また、同じ原稿搬送路の読取り部を反転の前後で2回通すことで、原稿の移動距離が長くなり、原稿搬送装置における負担が大きくなるために、正確な搬送作業を行うための装置の構造等にも精密度が要求される。さらに、両面原稿を反転させながら搬送し、排出トレイに排出された状態では、原稿の頁が乱れるという問題もあり、読取りの動作の後で、原稿を整理し直さなければならない等の問題もある。
【0005】
そこで、前記原稿の乱れの問題を解消するためには、ADFを両面走査可能に構成した場合には、原稿の裏面の画像の読み取り経路として、原稿トレイから排出トレイに至る搬送路に対して、原稿の反転経路をバイパス状に構成したものを用いている。前記両面読取装置においては、排出トレイに向けて読み取り済の原稿を排出する排出ローラ装置を正逆駆動ローラとして構成するとともに、原稿の戻し路を読み取り経路に接続した反転路を設けている。そして、原稿両面の読み取りが終了した原稿の後端部を排出ローラ装置でニップした状態で停止させてから、戻し路に向けて送り、読取り部の動作を行わずに再び通過させてから排出路を通して、原稿を反転させた状態で排出トレイに向けて排出させるような手段を用いることがある。
【0006】
そのために、読み取りが終了した原稿を、再び搬送路を通して反転させる間は、次の原稿の画像の読み取りを行うことができないために、原稿の読み取りの能率が良くないという問題がある。さらに、前記両面原稿を読み取り可能なADFを用いて、両面原稿を読み取る場合には、読取り部を3回通過させて原稿の頁整理を行う必要があり、前記頁整理のために、読み取り能率がさらに低下するという問題もある。また、原稿を反転機構により反転させる場合には、原稿の長さと反転経路との長さを考慮しなければならない。つまり、原稿の長さよりも反転経路の長さが短い場合には、原稿を送っている途中で原稿の先端が反転機構へ戻ってくるために、反転機構を構成するローラ対のニップを解除しなければならない等の余分な機構を追加して設けることと、追加した機構の制御のために制御装置に対するプログラムの設定等も必要となる。
【0007】
本発明は、前記従来のADFにおける原稿搬送の問題に対処するもので、原稿搬送路をスイッチバック状の搬送経路として構成し、原稿の表裏両面に対するプラテンガラスを別個に配置して、原稿を1回の折り返し搬送することにより、1つの走査装置を用いて行い得る装置を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、原稿を搬送する経路に対して読取装置を配置し、原稿搬送路を搬送される原稿の画像の読取りを行う画像読取装置に関する。本発明の請求項1の発明において前記原稿搬送路は、第1プラテンガラスが配置された表面読取経路と、前記表面読取経路の下流部に設けられており、第2プラテンガラスが配置された裏面読取経路と、前記表面読取経路および前記裏面読取経路と接続されており、スイッチバック方式の搬送路として構成された中間トレイと、を有し、前記読取装置を揺動させることにより、前記第1プラテンガラスおよび第1ミラーを介した原稿の第1面、および、前記第2プラテンガラスおよび第2ミラーを介した原稿の第2面を読取り可能としたことを特徴とする。請求項2の発明は、前記画像読取装置においては、前記2つのプラテンガラスから投影される画像光を、複数の前記第1ミラーおよび複数の前記第2ミラーを介して読取装置に伝達する光反射手段を用いることを特徴とする
【0009】
前述したように構成したことにより、原稿搬送路の構成が簡素化でき、原稿の搬送距離を短くすることができる。また、折り返し搬送経路の各々に配置するプラテンガラスに対して、1つの走査装置を切換え可能に配置したことにより、走査装置の構造を複雑にすることがなく、画像読取装置の構造を小型に形成することができる。そして、排出トレイに排出される原稿の頁が乱れることがないので、走査済の原稿を整理し直す必要がなく、オペレータの負担を軽減することができる。さらに、本発明の装置においては、原稿搬送路に反転経路を設ける必要がないことや、原稿搬送路に配置する搬送ローラ装置等に対して、ニップ解除等を行う機構を設ける必要がないことから、原稿搬送路の構成を簡素化できる。
【0010】
【発明の実施の形態】
図示される例にしたがって、本発明の両面画像読取装置の構成を説明する。図1に示す例は、両面画像読取装置の要部の構成を示しているもので、原稿トレイ2と排出トレイ9の間を接続する2つの原稿搬送路3、7を、図の左側端部に設けた中間トレイ5を介して接続し、前記中間トレイ5にはスイッチバック方式の搬送経路を配置している。前記上下の2つの原稿搬送路は、表面読取経路3と裏面読取経路7として構成されるもので、前記2つの読取経路3、7には、両面原稿に対応させたプラテンガラス4、8を配置し、前記プラテンガラス4、8に対して各々読取装置を位置させて、原稿の画像の走査を行うようにする。前記2つの読取経路3、7を搬送される原稿は、第1頁を下にして第1の原稿搬送路としての表面読取経路3を図の左側に搬送し、プラテンガラス4での読取りを行い、第2の原稿搬送路としての裏面読取経路7を図の右側に向けて戻される原稿では、先に読み取った画像面(第1頁)を下に向けたままの状態で、上の第2頁の画像面の読取りを行う。
【0011】
前記上下に配置する第1、2の原稿搬送路3、7の間に配置する読取装置20には、1つのスキャナユニット21を配置している。前記1つのスキャナユニット21では、従来のデジタル方式の画像読取装置の場合と同様に、レンズ装置23とCCD24のような光電変換手段とを組み合わせて構成されるもので、原稿の読取り情報をデジタル信号として出力させる。前記実施例においては、スキャナユニット21を、支点22(CCDの結像点をも表す)を中心にして揺動させるように設け、実線で示す第1面(第1頁)に対応する位置と、鎖線で示す第2面(第2頁)に対応する位置との間を揺動させるようにする。
【0012】
前記スキャナユニット21を図の実線で示す位置に設定した状態では、第1の原稿搬送路3に配置するプラテンガラス4との間での光路25を設定するもので、原稿の第1面の画像情報の入力に際して用いる。また、図の鎖線で示すスキャナユニットの位置を設定した場合には、第2の原稿搬送路7に配置するプラテンガラス8による第2面の読取りに対応させているもので、前記ユニット21との間の光路26を設定している。前記第1の光路25には、2つのミラーm1、m2を設けており、第2の光路26にはプラテンガラス8とユニット21の間に、2つのミラーm3、m4を配置しており、各々の光路25、26での走査光を反射して、レンズ23によりCCD24に結像させる。
【0013】
本実施例では、第1の光路25でのプラテンガラス4の読取り点4aと、スキャナユニットの結像点(ユニットの回転支点)22との間の距離と、プラテンガラス8の読取り点8aと、2つのミラーm3、m4を介しての第2の光路26の長さとは、同一の距離に設定される。そして、前述したように、原稿の第1面の読取りと、第2頁の読取りに際して、スキャナユニット21を実線の位置と鎖線で示す位置との間で揺動させた際に、2つの光路長が同一であることから、読取り画像情報の補正等を行う必要がないものとなる。また、前記スキャナユニット21の回転支点22を、CCD24における結像点に設定する場合には、プラテンと複数のミラーとの間の光路の設定を容易にできるものとなり、装置の設計が容易に行い得るようなものとされる。
【0014】
前記読取装置20は、図2に示されるように、両面画像読取装置1に対して組み込まれるもので、前記両面画像読取装置1は、一般のファクシミリ装置や電子写真複写機等の画像読取装置と組み合わされ、従来の自動原稿搬送装置等に設ける画像読取装置と同様にして用いられる。前記両面画像読取装置1においては、原稿トレイ2からの第1の原稿搬送路3を中間トレイ5に接続し、前記原稿トレイ2からピックアップローラ11、用紙さばき装置12を介して供給される原稿の読取りを行う。前記第1の原稿搬送路3では、プラテンガラス4の上下流部に搬送ローラ装置12、13を配置し、原稿トレイ2から読取りを行うようにする。また、前記第1の原稿搬送路3の端部に配置した中間トレイ5には、その入口部に配置する正逆回転可能な搬送ローラ装置15と切換え爪6とを用いて、第2の原稿搬送路7に対する原稿の送り出しを行う。
【0015】
前記中間トレイ5と排出トレイ9との間を接続する第2の原稿搬送路7では、プラテンガラス8の上流部に配置している搬送ローラ装置16と、排出ローラ装置17により原稿を搬送しながら、原稿の第2面の画像の読取りを行い、排出トレイ9に読み取った原稿の排出を行わせる。前記第1、2の原稿搬送路3、7を接続する中間トレイ5では、その入口部に正逆回転可能な搬送ローラ装置15を設けており、第1の原稿搬送路3から受け入れる原稿の後端部を、前記搬送ローラ装置15にニップした状態で停止させる。そして、第2の原稿搬送路7に向けて原稿を送り出す際には、前記搬送ローラ装置15を逆転させ、切換え爪6の下面を通して、第2の原稿搬送路7内を搬送する。
【0016】
前述したように、2つの原稿搬送路3、7を接続する中間トレイ5において、原稿を反転させたりすることなしに、挿入したままの原稿を逆方向に向けて送り出すように、いわゆるスイッチバック方式の搬送経路として構成している。したがって、前記中間トレイ5に挿入される原稿は、表裏面が反転されずに、そのままの姿勢で第2の原稿搬送路に向けて送り出されるようになるので、前記中間トレイ5の構造を非常に簡単な機構のものとして形成できる。なお、前記中間トレイ5に挿入された原稿の後端部の検知のためには、例えば、第1、2の原稿搬送路の分岐部に用紙を検知するセンサを配置して、そのセンサからの検知情報にもとづいて、搬送ローラ装置15の駆動の停止の動作と、逆転搬送の動作の制御を行うことが可能である。また、前記第1、2の原稿搬送路の分岐部に配置する分岐手段としては、前記切換え爪を用いずに、第2原稿搬送路と中間トレイ5との間で原稿の案内を行うために、弾性体のシートを配置して、第1の原稿搬送路3から中間トレイ5に向けて送られる原稿により、前記シートを押し曲げるようにして案内させるようにする。そして、前記中間トレイ5から第2の原稿搬送路7に向けて送り出す際には、シートによる案内作用により、中間トレイ5から第2の原稿搬送路7に向けて、原稿を送り出すことができるようにしても良い。
【0017】
前述したように構成した両面画像読取装置1において、原稿トレイ2にセットする原稿は、第1頁が下になるように、多数枚の両面原稿を重ねてセットする。そして、第1枚目の原稿の第1頁を、第1の原稿搬送路3内を搬送しながら読取り、第2の原稿搬送路7内で搬送する際に、第2頁となる上の面の読取りを行うようにする。前記画像の読取りが終了した第1枚目の原稿を、排出トレイ9に向けて排出した際に、第1頁が下を向いた状態で、第2頁が上向きに堆積される。次いで、第2枚目の原稿を走査する際にも、第3頁が第1の原稿搬送路で読み取られ。第4頁が第2の原稿搬送路7で読み取られ、第2枚目の原稿の下の頁(第3頁)が、第2頁の上に堆積される。つまり、前記スイッチバック方式の原稿搬送装置を用いた画像読取装置においては、多数枚の両面原稿を続けて読み取る際に、排出トレイに排出される両面原稿の頁が乱れることがなく、原稿トレイにセットした状態のままで、排出トレイから取出すことができるので、オペレータの負担を軽減することができる。
【0018】
なお、前記両面画像読取装置1において、片面原稿のみを読み取りに使用する頻度の多い場合には、中間トレイ5を排出トレイとしても使用可能であり、画像読取装置のコントロールパネルに対して、原稿の両面読み取りモードと、片面原稿の読み取りモードとを設定する選択キーを設けることもできる。また、前記画像読取装置において、原稿トレイに対して配置する用紙さばき装置の構成と、原稿搬送路内部に配置する搬送ローラ装置の配置間隔等の構成は、従来のADFに設ける搬送ローラ装置と同様に構成することができる。さらに、前記中間トレイ5の構造は単純な1枚の板部材で構成でき、入口部に配置する反転ローラにおける駆動方向の切換えを、任意の検知手段と制御モードを設定して行うことが可能である。
【0019】
【発明の効果】
本発明の装置は、前述したように構成しているものであるから、原稿搬送路の構成が簡素化でき、原稿の搬送距離を短くすることができる。また、折り返し搬送経路の各々に配置するプラテンガラスに対して、1つの走査装置を切換え可能に配置したことにより、走査装置の構造を複雑にすることがなく、画像読取装置の構造を小型に形成することができる。そして、排出トレイに排出される原稿の頁が乱れることがないので、読取が終了した原稿を整理し直す必要がなく、オペレータの負担を軽減することができる。さらに、本発明の装置においては、原稿搬送路に反転経路を設ける必要がないことや、原稿搬送路に配置する搬送ローラ装置等に対して、ニップ解除等を行う機構を設ける必要がないことから、原稿搬送路の構成を簡素化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 読取装置の要部の構成を示す説明図である。
【図2】 図1の読取装置を適用する両面画像読取装置の構成を示す説明図である。
【符号の説明】
1 両面画像読取装置、 2 原稿トレイ、
3・7 原稿搬送路(読取経路)、 4・8プラテンガラス、
5 中間トレイ、 6 切換え爪、 9 排出トレイ、
10 ピックアップローラ、 11 用紙さばき装置、
12・13・16 搬送ローラ装置、 15 正逆搬送ローラ装置、
17 排出ローラ装置、 20 読取装置、
21 スキャナユニット、 22 支軸、 23 レンズ、
24 CCD、 25・26 光路。

Claims (2)

  1. 原稿を搬送する経路に対して読取装置を配置し、原稿搬送路を搬送される原稿の画像の読取りを行う画像読取装置において、
    前記原稿搬送路は、
    第1プラテンガラスが配置された表面読取経路と、
    前記表面読取経路の下流部に設けられており、第2プラテンガラスが配置された裏面読取経路と、
    前記表面読取経路および前記裏面読取経路と接続されており、スイッチバック方式の搬送路として構成された中間トレイと、
    を有し、
    前記読取装置を揺動させることにより、前記第1プラテンガラスおよび第1ミラーを介した原稿の第1面、および、前記第2プラテンガラスおよび第2ミラーを介した原稿の第2面を読取り可能としたことを特徴とする両面画像読取装置。
  2. 前記画像読取装置においては、前記2つのプラテンガラスから投影される画像光を、複数の前記第1ミラーおよび複数の前記第2ミラーを介して読取装置に伝達する光反射手段を用いることを特徴とする請求項1に記載の両面画像読取装置。
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