JP2010119080A - 画像読取装置、この画像読取装置を備えるコピー機及びファクシミリ装置 - Google Patents

画像読取装置、この画像読取装置を備えるコピー機及びファクシミリ装置 Download PDF

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Abstract

【課題】原稿トレイの原稿の視認性を向上させるとともに、両面読取りを可能にする原稿搬送経路の構成を簡素かつコンパクトにまとめることができる画像読取装置を提供する。
【解決手段】イメージスキャナ装置20は、原稿トレイ23と、スキャナユニット25と、導入パス80と、三連ローラ33と、搬送ローラ34と、反転パス82と、搬送ローラ36と、第1排出トレイ24と、搬送ローラ37と、を備える。原稿トレイ23には、表側の面が上向きとなるように積層された原稿99がセットされる。導入パス80は、原稿99の表側の面がスキャナユニット25の読取位置90を通過するように原稿99を案内する。反転パス82は、導入パス80を通って表側の面が読み取られた原稿99の裏側の面が読み取られるように、原稿99を反転させてスキャナユニット25の読取位置90まで案内する。第1排出トレイ24は、原稿トレイ23の下側に配置される。
【選択図】図2

Description

本発明は画像読取装置に関するものであり、詳細には、画像読取装置の原稿搬送経路の構成に関するものである。
コピー機及びファクシミリ装置等に使用される画像読取装置において、原稿を反転させる経路を設けることで、1つの読取部で原稿の表裏両面を読み取らせる構成が従来から知られている。この種の画像読取装置及び画像読取装置に用いられる自動原稿搬送装置を開示したものとして特許文献1、特許文献2、特許文献3及び特許文献4がある。
特許文献1は、自動原稿送り装置において以下の構成を開示する。即ち、自動原稿送り装置は、導入パスと、反転パスと、排出パスと、を有するシート搬送パスを備える。導入パスは、原稿を一端部から読取位置へ導く。反転パスは、前記読取位置の他端部から排出された原稿の表裏を反転させて再び前記他端部から前記読取位置へ導く環状に構成されている。排出パスは、前記読取位置の前記一端部から排出された原稿を排出部へ排出する。また、前記自動原稿送り装置は、前記シート搬送パスに設けられていて、シート原稿を送る方向の一方向に回転する複数の原稿送り回転体と、前記原稿送り回転体を駆動するものであって一方向に回転する駆動手段と、を備える。
特許文献2は、両面原稿送り装置において以下の構成を開示する。即ち、両面原稿送り装置は、原稿を積載するトレイと、該トレイより1枚ずつ原稿を送り出す給送手段と、を備える。また、両面原稿送り装置は、送り出された原稿の第1の面を走査面に送り込み走査後に原稿の表裏面を反転して上記走査面へと原稿の第2の面を送り、該第2の面の走査後に排出してなる搬送手段を備える。そして、上記搬送手段は、送り出された原稿の第1の面を上記走査面に送り込む第1の搬送手段と、第1の面の走査後に原稿の表裏面を搬送状態を逆転することなく原稿の表裏面を反転する反転手段と、を有する。また、上記搬送手段は、該反転手段にて搬送状態を逆転することなく表裏面が反転された原稿の第2の面を上記走査面に送り込むために上記第1の搬送手段の一部を共用した搬送部を経由し上記第1の面の送り方向と逆方向より送り込む第2の搬送手段を有する。そして、搬送手段は、上記一部を共用した搬送部の位置から上記第1又は第2の搬送手段を介して上記走査面へと送り込む方向を選択的に分岐する分岐手段と、第2の面の走査後に原稿を排出する排出手段と、を有する。
特許文献3では、片面読取りを行う場合と両面読取りを行う場合とで原稿の搬送経路を切り換えて原稿の読取作業を行う構成の画像情報読取装置が開示されている。この画像情報読取装置は、片面読取モードの場合は、原稿が第1の排紙場所に排出されるように原稿の搬送経路を切り換え、両面読取モードの場合は、原稿が第2の排紙場所に排出されるように原稿の搬送経路を切り換える。また、画像情報読取装置には、原稿の第1の画像情報面が読取手段に接近したことを知らせる第1の検知手段と、原稿の第2の画像情報面が読取手段に接近したことを知らせる第2の検知手段とが設けられている。読取手段の読取面に並行でかつ接するように配置された読取ローラが、第1の検知手段で原稿が検知されたときと第2の検知手段で原稿が検知されたときとで回転方向が逆になるように制御される。
特許文献4では、読取部で原稿の表側の面を読み取らせた後に、当該原稿を反転させて同一の読取部に当該原稿の裏側の面を読み取らせる構成の画像読取装置が開示されている(特許文献4の図3及び図7参照)。特許文献4に開示される画像読取装置は、読取部の下方に配置される第1フィードローラを備えており、この第1フィードローラは、フォワード回転とリバース回転とで回転方向を切替可能(逆転可能)に構成されている。この画像読取装置は、片面読取モードが選択された場合は、前記第1フィードローラをフォワード回転させて、読取部に原稿の表側の面を読み取らせる。一方、両面読取モードが選択された場合は、まず、第1フィードローラをフォワード回転させて原稿の表側の面を読取部に読み取らせる。次に、原稿の裏側の面を前記読取部に読み取らせるために、前記第1フィードローラの回転をフォワード回転からリバース回転に切り替える。搬送経路で反転させられた原稿が、リバース回転する第1フィードローラによって、前記読取部に案内されて裏側の面が前記読取部に読み取られる。
特許第2828866号公報 特許第3007858号公報 特開平4−16469号公報 特開平10−229484号公報
特許文献3の構成は、読み取る原稿をセットする原稿トレイの上方に、読み取った原稿が排出される排出トレイ(第2の排紙場所)が配置される構成であるため、原稿トレイの原稿が排出トレイの陰に隠れてしまっていた。加えて、原稿の最終ページが一番上となるように原稿トレイに原稿をセットし、その最終ページから読取りを順次行っていく構成を採用しているので、原稿トレイにセットされた状態では、原稿の内容を即座に確認することができなかった。
また、コピー機において、複数の画像情報を集約して1枚の用紙にコピーすることがある。例えば、原稿の2ページ分を1枚の用紙の片面にコピーするような場合である。このような場合、原稿の最終ページから読み取っていく上記のような構成では、全ての原稿を読み取って原稿の総ページ数が判明しなければ、最終ページを用紙のどの位置に印刷すべきかを決めることができない。従って、原稿トレイにセットされた原稿全ての読取作業が終了するまで用紙に印刷を開始することができなかった。
一方、特許文献2の構成は、給紙トレイが上方に大きく露出しており、特許文献3の構成に比べて原稿の確認が行い易いと考えられる。しかし、特許文献3と同じく原稿の最終ページから読取りを順次行っていく構成を採用しているので、複数の画像情報を集約して1枚の用紙にコピーする場合等に特許文献3と同様の問題が生じる。また、特許文献2の構成は、両面読取りを行う際に反転手段を移動させる等の複雑な機構を採用しているため、原稿を搬送するための機構が大型化してしまっていた。
この点、特許文献1の構成は、原稿の1ページ目が最上層となるように原稿を原稿トレイにセットし、積層された原稿の最上層から順番通りに原稿を読み取る構成であり、原稿トレイも上方に配置されているため原稿も視認し易いと考えられる。しかし、両面読取りを行うために、自動原稿送り装置に形成される原稿搬送経路が、経路中で原稿の反転を3回繰り返した後に排紙トレイに当該原稿を排出するという複雑な構成であるため、メンテナンス性の確保及び製造コスト等の観点から改善の余地があった。
特許文献4の構成では、第1フィードローラを駆動するための駆動手段が、回転方向を切り替えるように構成される必要があった。加えて、回転方向を切り替えるタイミング等を制御部によって制御する必要があり、両面読取りを行うための構成が複雑化してしまっていた。また、複数枚の原稿を読み取らせる場合、先行側の原稿の裏側の面が読み取られている間は、第1フィードローラの回転がリバース回転となるため、後行側の原稿を搬送経路に送り込むことができなかった。従って、複数枚の原稿の読取りを高速に行うという観点から改善の余地があった。
また、特許文献4の図7に示される画像読取装置は、片面読取りの場合と、両面読取りの場合と、で原稿が排出されるスタッカ(排出トレイ)を共通化している。しかし、この構成では、原稿を排出する第1フィードローラから前記スタッカまでの距離が離れているために、原稿の排出位置(落下位置)が安定しなかった。従って、原稿の回収に手間取ることがあり、読取りが終了した原稿の回収を効率的に行うという観点からも改善の余地があった。
本発明は、以上の事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、原稿トレイの原稿の視認性を向上させるとともに、両面読取りを可能にする原稿搬送経路の構成を簡素かつコンパクトにまとめることができる画像読取装置を提供することにある。
課題を解決するための手段及び効果
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段とその効果を説明する。
本発明の第1の観点によれば、以下のように構成される画像読取装置が提供される。即ち、画像読取装置は、原稿トレイと、分離部と、読取部と、導入経路と、第1搬送ローラと、第2搬送ローラと、反転経路と、排出経路と、第3搬送ローラと、第4搬送ローラと、排出トレイと、排出ローラと、を備える。前記原稿トレイは、表側の面が上向きとなるように積層された原稿をセット可能に構成される。前記分離部は、前記原稿トレイに積層された前記原稿のうち最上層に位置する原稿を分離する。前記読取部は、前記原稿の画像情報を読み取る。前記導入経路は、前記分離部によって分離された前記原稿の表側の面が前記読取部の読取位置を通過するように前記原稿を案内する。前記第1搬送ローラは、前記導入経路中であって、前記読取位置の上流側に配置される。前記第2搬送ローラは、前記導入経路中であって、前記読取位置の下流側に配置される。前記反転経路は、前記導入経路を通って表側の面が読み取られた前記原稿の裏側の面が読み取られるように、前記原稿を反転させて前記読取部の読取位置まで案内する。前記排出経路は、前記反転経路に接続される。前記第3搬送ローラは、前記反転経路中であって、当該反転経路の前記読取位置の上流側に配置される。前記第4搬送ローラは、前記反転経路の前記読取位置よりも下流側に配置される。前記排出トレイは、前記排出経路に接続されるとともに、前記原稿トレイの下側に配置される。前記排出ローラは、前記排出経路中に配置される。
これにより、最上層にある原稿の表側の面が読み取られた後に、当該原稿の裏側の面が読み取られ、次に2枚目の原稿の表側の面、2枚目の原稿の裏側の面といった順序で原稿の両面が順次読み取られていくことになる。従って、両面原稿の通常のページ順と同じ順序で原稿の両面を読み取ることができ、ページの順番を考慮する手順を省略して画像情報の処理を効率化できる。また、原稿を一度反転させるだけで原稿の両面を読み取ることができるので、原稿の両面を読み取るための構成を簡素かつコンパクトにまとめることができる。更に、排出トレイの上方の原稿トレイに原稿の表側の面が上を向いた状態でセットされるので、原稿の視認が排出トレイによって妨げられることがなくなり、読み取られる前の原稿の内容(先頭ページの内容)を容易に確認できる。これによって、意図しない原稿を読み取る等のミスを未然に防止することができる。また、排出トレイに排出される原稿の順番が、原稿トレイにセットしたときの順番と変わらないので、読取作業を行った後の原稿の整理もスムーズに行うことができる。
また、表側の面の読取時は、導入経路中に配置される第1搬送ローラと第2搬送ローラによって原稿が搬送され、裏側の面の読取時は、反転経路中に配置される第3搬送ローラと第4搬送ローラによって原稿が搬送されることになる。従って、表側の面の読取時と裏側の面の読取時とで搬送ローラの回転方向を切り替える必要がないので、搬送ローラを駆動するための手段の構成及び制御を簡素化できる。また、搬送ローラの回転方向の切替えを待つ必要がないので、複数枚の原稿の読取りを高速化できる。更に、反転経路が排出経路に接続されており、この排出経路には排出ローラが配置されている。これによって、表側の面のみを読み取る場合及び両面を読み取る場合の何れの場合においても、共通の排出ローラによって原稿を排出トレイに排出することができる。従って、原稿の落下位置を排出トレイ上の一定の範囲に収めることができ、読取りが終了した原稿の回収作業を効率化できる。
前記の画像読取装置においては、以下のように構成されることが好ましい。即ち、画像読取装置は、前記反転経路の途中から分岐し、前記読取位置を回避して前記排出経路に接続される片面経路と、前記原稿の経路を前記反転経路から前記片面経路に切り換えることが可能な片面経路切換部と、を備える。
これにより、表側の面を読取部に読み取らせて反転させるまでの原稿の経路を、片面読取りの場合と両面読取りの場合とで共通化して、1つの読取部で両面を読取可能とするための原稿の搬送経路を簡素かつコンパクトにまとめることができる。また、片面読取りの場合は、片面経路を通らせることで、表側の面が読み取られた原稿を反転経路の読取位置を通過させることなく排出トレイに排出することができる。従って、表側の面が既に読み取られた先行側の原稿と、原稿トレイから送られてくる後続側の原稿と、が読取位置で重なり合うおそれもないので、先行側の原稿の存在によって後続側の原稿の読取りが適切に行われない事態を防止できる。これによって、先行側の原稿が反転経路の読取位置近傍を通過するのを待つことなく後続側の原稿を搬送経路に送り込むことができるので、複数枚の原稿の読取りを迅速に行うことができる。
前記の画像読取装置においては、前記読取部は、縮小光学系で構成されることが好ましい。
これにより、焦点深度が深い縮小光学系を用いることで、読取部から原稿までの距離が多少離れた場合でも、原稿の内容を正確に再現した画像を生成することができる。また、高解像度な縮小光学系で読取部を構成することで、原稿の画像を精密に読み取ることができる。
前記の画像読取装置においては、前記読取部は、前記導入経路の上側から原稿を読み取ることが好ましい。
これにより、紙粉等が読取部に付着することを抑制し、読取部の読取品質を良好に保つことができる。
前記の画像読取装置においては、以下のように構成されることが好ましい。即ち、画像読取装置は、第2排出トレイと、第2排出経路と、排出経路切換部と、を備える。前記第2排出トレイは、前記読取部を挟んで前記原稿トレイの反対側に配置される。前記第2排出経路は、前記導入経路と前記第2排出トレイとを接続するとともに、直線状に構成される。前記排出経路切換部は、前記原稿の経路を前記反転経路と前記第2排出経路との何れかに切り換える。そして、前記導入経路のうち少なくとも、前記第2排出経路に接続されるまでの部分が直線状に形成される。
これにより、厚紙及びプレート等で構成される原稿の場合は第2排出経路を通らせるように原稿の経路を切り換えることによって、原稿を折り曲げる等して損傷させることなく読取作業を適切に行うことができる。
本発明の第2の観点によれば、前記画像読取装置を備えるコピー機が提供される。
これにより、両面原稿の通常のページ順と同じ順序で原稿の両面が読み取られるので、各ページの読取りの完了時点でプリントを逐次行うことで、ページ順に従ったコピーを高速に行うことができる。
本発明の第3の観点によれば、前記画像読取装置を備えるファクシミリ装置が提供される。
これにより、両面原稿の通常のページ順と同じ順序で原稿の両面が読み取られるので、読み取った原稿の画像情報を逐次相手先に送信することができ、読取りから送信完了までの一連の処理時間を短縮できる。
第1実施形態のコピーファクシミリ複合機の正面図。 第1実施形態のADFの正面断面図。 片面読取りの場合において、導入パスに案内された原稿の表側の面が読み取られる様子を示した正面断面図。 片面パスに案内された原稿が第1排出パスへ案内される様子を示した正面断面図。 第2排出パスに案内された原稿が第2排出トレイへ排出される様子を示した正面断面図。 両面読取りの場合において、導入パスに案内された原稿の表側の面が読み取られる様子を示した正面断面図。 反転パスに案内された原稿の裏側の面が読み取られる様子を示した正面断面図。 第2実施形態のADFの正面断面図。 第3実施形態のADFの正面断面図。
次に、発明の実施形態について説明する。図1は本発明の第1実施形態の画像読取装置としてのイメージスキャナ装置20を備えるコピーファクシミリ複合機(複合機)10の正面図である。図2は、イメージスキャナ装置20が備える自動原稿搬送装置(オートドキュメントフィーダ、ADF)21の構成を示した正面断面図である。
図1に示すように、第1実施形態のコピーファクシミリ複合機10は、本体11と、操作パネル12と、給紙カセット13と、イメージスキャナ装置20と、を備えている。
イメージスキャナ装置20は、オートドキュメントフィードスキャナとして機能するように構成されており、自動原稿搬送装置21を備えている。操作パネル12は、イメージスキャナ装置20にセットした原稿の排出場所、コピー部数、コピーモード(片面コピー、両面コピー、集約コピー等)、及びファクシミリ送信先等をユーザが複合機10に対し指示するためのものである。
前記本体11の上方には前記ADF21が配置されるとともに、当該本体11には画像形成装置15が内蔵されている。更に、本体11には、通信回線を介して画像データを伝送するための図略の送受信部等が備えられており、この送受信部によってファクシミリ通信が可能に構成されている。給紙カセット13は本体11の下側に配置されており、記録紙100を画像形成装置15へ順次供給できるように構成されている。
前記ADF21は、原稿トレイ23と、この原稿トレイ23の下方に設けられた第1排出トレイ24と、を備える。ADF21内には、原稿トレイ23と第1排出トレイ24とを接続する原稿搬送経路70が形成されている。この原稿搬送経路70にはスキャナユニット(読取部)25が配置されており、このスキャナユニット25によって、原稿搬送経路70を搬送される原稿99の画像情報を読み取ることが可能に構成されている。
また、前記ADF21は、後述の第2排出パス84を介して前記原稿搬送経路70に接続される第2排出トレイ26を備えている。この第2排出トレイ26は、前記スキャナユニット25を挟んで原稿トレイ23の反対側に配置されている。そして、本実施形態のイメージスキャナ装置20は、原稿99の片面を読み取る場合には、読取後の原稿99を第1排出トレイ24と第2排出トレイ26のどちらに排出するかを、前記操作パネル12でユーザが選択できるように構成されている。
前記ADF21は、1枚又は複数枚の原稿99を、その表側の面(第1面)を上向きにし、裏側の面(第2面)を下向きにして原稿トレイ23にセットする方式のものである。原稿トレイ23の適宜の位置には、原稿の表側の面を上に向けた状態でセットすべき旨のマーク等が、刻印、シール等の適宜の方法で表示されている。
この構成で、表側の面が上向きとなるように重ねてセットされた原稿99は、1枚ずつ分離されて原稿搬送経路70に沿って搬送され、スキャナユニット25の読取位置90を通過した後、第1排出トレイ24又は第2排出トレイ26へ排出される。なお、ADF21の詳細については後述する。
前述したように、本体11の内部には画像形成装置15が配置されている。この画像形成装置15は図1に示すように、画像形成部50と、定着装置51と、スイッチバック機構59と、排出部53と、を主要な構成として備えている。
給紙カセット13は本体11の下部に配置されており、装置正面側(図1の紙面手前側)に引出可能に構成されている。この給紙カセット13の上方に、画像形成部50と、定着装置51と、スイッチバック機構59と、排出部53と、が配置されている。
画像形成装置15には、画像形成部50、後述する各部のローラ及びスイッチバック機構59等を制御するための図略の制御部が備えられている。前記スイッチバック機構59は、記録紙排出ローラ62と、スイッチ部52と、スイッチバック用経路57と、を主要な構成として備えている。
本体11の内部には、給紙カセット13からトレイ状の前記排出部53へ記録紙100を搬送するための記録紙搬送経路56が形成されている。記録紙搬送経路56は、図1に示す正面視において略C字状となるように、給紙カセット13から排出部53までを接続している。
そして、この記録紙搬送経路56には、両面印刷を可能にするための前記スイッチバック用経路57が接続されている。このスイッチバック用経路57の一端は、定着装置51の下流側で記録紙搬送経路56に接続されており、この接続部分近傍にはスイッチ部52が配置されている。また、スイッチバック用経路57の他端は、給紙部55より下流側で画像形成部50より上流側の箇所で記録紙搬送経路56に接続されている。
スイッチバック用経路57は、図1の正面視に示すように、記録紙搬送経路56の一部と組み合わされて実質Uターン状の経路を形成する。この折返し状の経路は、画像形成部50を一度通過した記録紙100を反転させて再び画像形成部50に導くことができるように構成されており、これによって単一の画像形成部50による両面印刷が実現されている。
以下、画像形成装置15の各部の詳細な構成について説明する。最初に、記録紙搬送経路56に配置されている各部の構成を、その上流側から下流側へ向かって順に説明する。
給紙カセット13の底部には、記録紙100を積層するためのフラッパ54が回転可能に配置されている。このフラッパ54は図略のスプリングによって上方に付勢されている。また、フラッパ54の上方には、給紙ローラ及び給紙パッド等から構成される給紙部55が配置されている。この給紙部55の給紙ローラは、フラッパ54の上に積層された最上層の記録紙100に接触できるように構成されている。
給紙カセット13の下流側には一対の記録紙搬送ローラ61が配置されている。この記録紙搬送ローラ61は、記録紙100をニップしながら記録紙搬送経路56に沿って下流側の画像形成部50へ送るように構成されている。
記録紙搬送経路56は前述のとおりC字状に湾曲するように形成されており、その内周側には画像形成部50が、当該記録紙搬送経路56に対面するように配置されている。この画像形成部50は、例えば、感光ドラム、帯電器、露光ヘッド、現像器、及び転写ローラ等によって構成される。この画像形成部50は、記録紙搬送ローラ61によって搬送されてきた記録紙100に対し、画像情報に応じたトナー像を転写(形成)することができる。画像形成部50でトナー像が形成された記録紙100は、下流側の定着装置51へ記録紙搬送経路56に沿って送られる。
定着装置51は、回転駆動されるヒートローラと、このヒートローラに対向して配置されるプレスローラと、を備える。この定着装置51は、画像形成部50で記録紙100に転写されたトナー像のトナーを、高温のヒートローラの熱及びプレスローラによる圧力によって融解させて、当該記録紙100に定着させるように構成されている。
前述したように、定着装置51の下流側の記録紙搬送経路56とスイッチバック用経路57との接続部分には、回転可能に構成される爪部等から構成されるスイッチ部52が配置されている。このスイッチ部52が有する爪部の回転動作によって、スイッチバック用経路57に記録紙100を案内することができる。また、記録紙搬送経路56において、スイッチバック用経路57との接続部分よりやや下流側の位置には、スイッチバック用センサ65が配置されている。
前記スイッチバック用センサ65の更に下流側には、記録紙排出ローラ62が配置されている。この記録紙排出ローラ62は、正方向(図1において時計回りの方向)と逆方向(図1において反時計回りの方向)とで回転方向を切り換えることができるように構成されている。
記録紙排出ローラ62の更に下流側において、記録紙搬送経路56の端部には排出部53が接続されている。画像形成部50で画像が形成された記録紙100は、湾曲状の記録紙搬送経路56を通過することにより、当該画像が形成された面が下側を向くように排出部53へ排出される(フェースダウン排紙)。
なお、前記スイッチバック用経路57には記録紙搬送ローラ63,64が配置されており、当該スイッチバック用経路57に送り込まれた記録紙100を、記録紙搬送ローラ61より上流側の箇所へ向けて搬送できるように構成されている。
以上の構成で、片面印刷を行う旨(例えば、片面コピーを行うモード)が操作パネル12等で指示された場合は、画像形成装置15は以下のように動作する。即ち、印刷の開始に伴って給紙部55が駆動されることで、給紙カセット13にセットされている最上層の記録紙100が前記給紙ローラによって分離されてピックアップされ、記録紙搬送経路56に向けて送り出される。そして、記録紙100は記録紙搬送経路56に沿って下流側へ送られ、画像形成部50を通過するときに所望のトナー画像が形成される。その後、記録紙100が定着装置51を通過し、これによりトナー画像が記録紙100に定着する。その後、記録紙100は、正方向に回転駆動される記録紙排出ローラ62によって、画像が形成された面を下に向けた状態で排出部53に排出される。
一方、両面印刷(例えば両面コピー)が操作パネル12等で指示されている場合も同様に、給紙カセット13から記録紙100が1枚ピックアップされ、記録紙搬送経路56に沿って画像形成部50を通過し、トナー画像が形成される。ただし、第1実施形態の複合機10(画像形成装置15)においては、1枚の記録紙100の表裏に画像を形成する両面印刷の場合、記録紙100が1回目に画像形成部50を通過するときは裏側の面(第2面)のトナー画像が先ず形成されるようになっている。
裏側の面の画像が形成された記録紙100は定着装置51を通過し、記録紙搬送経路56に沿って更に下流側へ搬送される。そして記録紙100は、記録紙排出ローラ62によりニップされた状態で搬送され、やがて、その後端が前記スイッチバック用センサ65を通過する。記録紙100の後端の通過を検知したスイッチバック用センサ65は、前記制御部に検知信号を送る。この信号を受信した制御部は、記録紙排出ローラ62を逆方向に駆動するとともに、スイッチバック用経路57に記録紙100を案内するようにスイッチ部52を適宜のタイミングで動作させる。これによって、記録紙100はスイッチバック用経路57へ送り込まれる。
スイッチバック用経路57において、記録紙100は記録紙搬送ローラ63,64の駆動によって下流側へ搬送され、記録紙搬送経路56に導入される。更に、記録紙100は記録紙搬送ローラ61によって下流側に搬送され、再び画像形成部50を通過する。なお、記録紙100はスイッチバック用経路57を通ることで反転させられているので、1回目の画像形成部50の通過時に画像が形成された面とは反対側の面が画像形成部50に対面することになる。そして、今回(2回目の記録紙100の通過時)は、画像形成部50は表側の面(第1面)のトナー画像を記録紙100に形成する。
表側の面の画像が形成された記録紙100は定着装置51を通過し、記録紙搬送経路56に沿って更に下流側へ搬送される。なお、前記記録紙排出ローラ62は、前述のように逆方向の回転によって記録紙100をスイッチバック用経路57に送り込んだ後、適宜のタイミングで再び正方向に回転するよう切り換えられている。従って、両面印刷が完了した記録紙100は、前記記録紙排出ローラ62によって、その表側の面(第1面)を下に向けた状態で排出部53に排出される。
次に図2を参照して、ADF21の詳細な構成について説明する。イメージスキャナ装置20は原稿99を搬送するためのADF21を備えており、このADF21の内部には、原稿99を読み取るためのスキャナユニット25が配置されている。また、ADF21の内部には、前記スキャナユニット25の読取位置90を通過するように原稿トレイ23と第1排出トレイ24とを繋ぐ湾曲状の原稿搬送経路70が構成されている。
スキャナユニット25について説明する。このスキャナユニット25は、光源、反射ミラー、集光レンズ及びCCD等で構成される縮小光学系タイプのスキャナユニットとして構成されており、ADF21内の上部に配置されている。この構成で、スキャナユニット25は、原稿搬送経路70を搬送されてきた原稿に対し、前記光源からの光を照射する。原稿からの反射光は前記CCDへ導かれて結像し、このCCDは原稿に応じた電気信号を出力する。この信号は適宜の変換処理後に前記画像形成部50に送られて印刷され、又は、前記送受信部によって他のファクシミリ装置へ通信回線を介して送信される。
次に、原稿搬送経路70について説明する。この原稿搬送経路70は、原稿99を読取位置90まで案内するための導入パス80と、原稿99を反転させて再び読取位置90に導くための反転パス82と、読み取った原稿99を排出するための第1排出パス83及び第2排出パス84と、片面パス81と、を備えている。以下に、原稿搬送経路70を構成するこれらのパスについて説明する。
導入パス80は図2に示すように、ADF21内に原稿トレイ23の原稿99が供給される位置から、原稿トレイ23から離れる向きに略水平に延びる直線状に形成されている。この導入パス80には、ピックアップローラ31、分離部32、原稿長さ検出センサ41、三連ローラ33(第1搬送ローラ及び第4搬送ローラ)、第1リードセンサ42、スキャナユニット25及び搬送ローラ34(第2搬送ローラ)が配置されている。以下に、上流側から下流側の順で、導入パス80の経路上に配置される各部の構成について説明する。
導入パス80の上流側端部近傍には、ピックアップローラ(繰込み部)31及び分離部32が配置されている。分離部32は、分離ローラと、この分離ローラに対向配置される対向ローラ等で構成されている。
ピックアップローラ31は、前記分離ローラの回転軸を中心にして回動可能に構成されており、ADF21の非動作時においては、2点鎖線で示す上側の位置にピックアップローラ31が保持されている。一方、原稿99を繰り込む際はピックアップローラ31が下方に回動し、原稿トレイ23に重ねてセットされている原稿のうち、最上層にある原稿99の端部に接触する(図2に示す実線の位置)。この状態でピックアップローラ31が回転することによって、原稿トレイ23上の最上層の原稿99が分離部32に送られる。
ピックアップローラ31の駆動によって分離部32へ送られた原稿99は、分離部32の前記分離ローラ及び対向ローラの間にニップされる。そして原稿99は、回転駆動する分離ローラ及び対向ローラによって1枚ずつ分離され、下流側に送られる。
原稿長さ検出センサ41は、導入パス80を搬送される原稿99の長さを検出するためのものであり、ADF21の各部を制御する図略の制御部に電気的に接続されている。制御部は、この原稿長さ検出センサ41の検出信号に基づいて、ADF21の各部(搬送ローラ等)を制御することが可能に構成されている。例えば前記制御部は、現在搬送されている原稿99の後端の位置を原稿長さ検出センサ41によって検出し、この検出タイミングに基づいて後続の原稿99の繰込タイミングを決定し、ピックアップローラ31、分離部32等の駆動を制御する。
三連ローラ33は、中央側に配置される駆動ローラと、この駆動ローラを挟み込むように配置される2つの従動ローラと、で構成されている。前記駆動ローラは、上側を導入パス80に、下側を後述の第1排出パス83にそれぞれ挟まれるような形で配置される。そして、2つの従動ローラのうち一方が導入パス80を挟んで駆動ローラに対向して配置され、他方が第1排出パス83を挟んで駆動ローラに対向して配置されている。この構成で、中央に配置された駆動ローラを駆動して回転させることによって、当該駆動ローラに隣接する2つの従動ローラを同時に回転させることができる。従って、部品点数を削減できるとともに、ADF21内の限られたスペースを有効に活用することができる。
三連ローラ33の下流側には、第1リードセンサ42が配置されている。この第1リードセンサ42はスキャナユニット25の読取位置90より上流側に配置されており、当該第1リードセンサ42が原稿99の先頭を検出するタイミングに基づいて、スキャナユニット25で原稿99を読み取るタイミングが決定される。この第1リードセンサ42によって、導入パス80を通過する原稿99をスキャナユニット25が読取位置90で適切に読み取ることが可能となっている。
スキャナユニット25は導入パス80の上方に配置され、下側を向くように配置された図略の読取面によって原稿99の上面を読み取るように構成されている。このように読取面が原稿99の経路(導入パス80)に上側から対面しているので、原稿99の搬送等で生じた紙粉及び埃等が前記読取面に付着しにくい構造となっている。また、原稿トレイ23には原稿99の表側の面が上向きとなるようにセットされるので、この原稿トレイ23から直線状の導入パス80に導かれて読取位置90を通過する原稿99は、その表側の面がスキャナユニット25で読み取られることになる。
スキャナユニット25の下流側には、1対のローラで構成される搬送ローラ34が配置されている。この搬送ローラ34が駆動されることによって、前記読取位置90で表側の面を読み取られた原稿99は、更に導入パス80に沿って下流側へと搬送される。
搬送ローラ34の下流側には、導入パス80の下流側端部と、第2排出パス84の上流側端部及び反転パス82の上流側端部と、が接続される三叉路状のストレートパス分岐部92が形成されている。このストレートパス分岐部92には、ストレートパス切換装置(排出経路切換部)96が配置されている。このストレートパス切換装置96は、爪状に形成される回転部材と、アクチュエータとしてのソレノイド71と、を備えている。ストレートパス切換装置96は、ソレノイド71によって回転部材を回転させることで、導入パス80から搬送されてきた原稿99を反転パス82又は第2排出パス84に振り分けることが可能に構成されている。なお、この反転パス82と第2排出パス84とでの経路の切換えは、操作パネル12での排出場所の指定等に基づいて行われる。
次に第2排出パス84について説明する。第2排出パス84は、ストレートパス分岐部92からほぼ水平に延びる直線状に形成されており、導入パス80の下流側端部と第2排出トレイ26とを接続している。この第2排出パス84の経路上には1対のローラで構成される搬送ローラ38が配置されており、この搬送ローラ38が駆動されることによって、第2排出パス84に案内されてきた原稿99が第2排出トレイ26に排出される。
次に反転パス82について説明する。反転パス82は、折返し部94で原稿99を反転させることができるように実質Uターン状に構成されている。具体的には、反転パス82は、原稿トレイ23から離れる向きにストレートパス分岐部92の位置から延びつつ下方に湾曲した後、原稿トレイ23に近づく向きに更に曲げられて折返し部94を形成する。そして反転パス82は、折返し部94から読取位置90に向かって斜め上方に延びた後、読取位置90近傍の位置でほぼ水平方向に折れ曲がって、読取位置90近傍の導入パス80の一部と合流(又は近接)する。続いて反転パス82は、読取位置90を過ぎた後に導入パス80から離れるように斜め下方に折れ曲がり、直線状に延びて排出パス接続部93に接続されるように構成されている。
反転パス82の経路上には、搬送ローラ35,36が配置されている。また、これらの搬送ローラ35,36より下流側で読取位置90より上流側に、第2リードセンサ43が配置されている。この第2リードセンサ43が原稿99の先頭を検出するタイミングに基づいて、反転パス82上の原稿99をスキャナユニット25で読み取るタイミングが決定される。
反転パス82に案内された原稿99は、搬送ローラ35,36の駆動によって、折返し部94で反転されて原稿99の上下の向きが反対になった状態で、読取位置90に案内されることになる。従って、2回目に読取位置90を通過するときは、原稿99の裏側の面が読み取られることになる。なお、反転パス82に沿って搬送される原稿99が読取位置90を通過するときの搬送方向は、前記導入パス80に沿って搬送される原稿99が読取位置90を通過するときの搬送方向と逆になっている。
なお、第1リードセンサ42とスキャナユニット25の間には、反転パス82に沿って案内された原稿99が前記導入パス80に誤進入することを防止するためのフラッパ弁(進入防止部材)46が配置されている。このフラッパ弁46は原稿の流れに対して一種の逆止弁として働くように構成されており、導入パス80を上流側から下流側に搬送される原稿99に対しては、フラッパ弁46は当該原稿99に押し退けられる形で導入パス80を開放する。一方、反転パス82から搬送されてくる原稿99に対しては、フラッパ弁46は、原稿99が導入パス80に進入することを阻止すると同時に、反転パス82の下流側に原稿99を案内する。なお、このフラッパ弁46は、板状部材及びフィルム状部材等の適宜の部材で構成することができる。
反転パス82の下流側端部は、第1排出パス83の上流側端部と前記排出パス接続部93を介して接続されている。第1排出パス83は折れ線状に形成されており、排出パス接続部93から斜め下方に直線状に延びた後、水平方向に折れ曲がって第1排出トレイ24に接続されている。この第1排出パス83の経路上には、前記三連ローラ33及び搬送ローラ(排出ローラ)37が配置されている。この構成で、三連ローラ33及び搬送ローラ37が駆動されることによって、第1排出パス83に案内されてきた原稿99が第1排出トレイ24に排出される。
また、図2に示すように、搬送ローラ37は、原稿99のニップ部分が第1排出トレイ24における原稿99の載置面より高い位置であって、原稿トレイ23の底面よりも低い位置になるように配置されている。更に、搬送ローラ37は、第1排出トレイ24の端部の近傍に配置されている。このように、搬送ローラ37のニップ部分(原稿99が送り出される部分)から第1排出トレイ24までの距離が短く設定されているので、原稿99のサイズが小さい場合でも、ADF21内部に原稿99が残ることなく第1排出トレイ24上に安定して送り出すことができる。
また、前記反転パス82の経路上には、折返し部94より下流側で読取位置90より上流側に、当該反転パス82から片面パス81へ分岐するための片面パス分岐部91が形成されている。この片面パス分岐部91には片面パス切換装置(片面経路切換部)95が配置されており、この片面パス切換装置95は、爪状に形成される回転部材と、アクチュエータとしてのソレノイド72と、を備えている。片面パス切換装置95は、ソレノイド72によって回転部材を回転させることで、反転パス82を搬送されてきた原稿99の経路を片面パス81に移行させるか、そのまま反転パス82を通過させるか、を切換可能に構成されている。なお、この経路の切換えは、操作パネル12での片面コピー及び両面コピー等の指定等に基づいて制御される。
次に片面パス81について説明する。片面パス81は、片面パス分岐部91から上方に若干傾斜しながら原稿トレイ23に近づく向きに延びる直線状に形成されており、反転パス82の下側で、片面パス分岐部91と排出パス接続部93とを接続している。
また、片面パス81の上側であって、読取位置90近傍の反転パス82の下側には、スキャナユニット25の読取りを適切に行うための図略の遮蔽部材が配置されている。この遮蔽部材は例えばフィルム状部材として構成されており、スキャナユニット25の読取位置90の範囲を覆うように配置されている。この遮蔽部材によって、片面パス81を通過する原稿99をスキャナユニット25が読み取らないように遮ることができる。
この構成で、搬送ローラ36(第3搬送ローラ)の駆動によって片面パス81に案内されてきた原稿99は、読取位置90を回避するように反転パス82の下側を通って、排出パス接続部93を経由して第1排出パス83に案内される。
なお、本実施形態のイメージスキャナ装置20には、原稿の画像を適切に読み取ることができる原稿サイズが設定されている。そして、導入パス80上の三連ローラ33から搬送ローラ34までの経路距離が、最も小さいサイズの原稿99の搬送方向長さよりも長くなるように三連ローラ33及び搬送ローラ34が配置されている。同様に、反転パス82上の搬送ローラ36から三連ローラ33までの経路距離についても、原稿99の搬送方向長さよりも長くなるように搬送ローラ36及び三連ローラ33が配置されている。
次に、以上の構成のADF21によって原稿99を搬送して片面(表側の面)のみを読み取り、読み取った原稿99を第1排出トレイ24に排出する場合について、図3及び図4を参照して説明する。図3は、片面読取りの場合において、導入パス80に案内された原稿99の表側の面が読み取られる様子を示した正面断面図である。図4は、原稿99が片面パス81を経由して第1排出パス83に案内される様子を示した正面断面図である。
ユーザが複合機10の操作パネル12を操作し、コピーモードとして片面コピーモードを指定し、原稿99の排出場所として第1排出トレイ24を指定した上で、原稿トレイ23に原稿99をセットしてコピー開始を指示したとする。これによって、イメージスキャナ装置20による原稿99の片面読取りが開始される。
この片面読取りの開始に伴って、ADF21のピックアップローラ31及び分離部32が駆動されるとともに、原稿99の経路を反転パス82側に切り換えるようにストレートパス切換装置96のソレノイド71が制御される。また、原稿99の経路を片面パス81側に切り換えるように片面パス切換装置95のソレノイド72が制御される。
図3に示すように、ピックアップローラ31及び分離部32によって導入パス80に導入された原稿99は、三連ローラ33等の駆動によって読取位置90まで案内され、原稿99の上側の面が読み取られる。なお、このとき原稿99は、図3に示すようにフラッパ弁46を押し退けるようにして導入パス80を進む。原稿トレイ23には原稿99の表側の面が上向きとなるようにセットされているので、図3に示す状態では原稿99の表側の面が読み取られることになる。
導入パス80上の読取位置90で表側の面を読み取られた原稿99は、図3に示すように、ストレートパス分岐部92において、ストレートパス切換装置96によって反転パス82側に案内される。反転パス82に案内された原稿99は折返し部94を通過することで反転させられるので、原稿99の上下の向きが反対になり、原稿99の表側の面が下に向けられる。
搬送ローラ35,36の駆動によって折返し部94を搬送されてきた原稿99は、図4に示すように片面パス分岐部91で片面パス切換装置95によって片面パス81側へ案内され、これによって原稿99の読取位置90の通過が回避される。その後、原稿99は片面パス81から排出パス接続部93を経由して第1排出パス83へ導かれる。このように、表側の面を読み取った後の原稿99は読取位置90を通過することなく排出されるので、原稿99の排出前に後続の原稿99が導入パス80に繰り込まれたとしても、後続側の原稿99の読取りにおいて先行側の原稿99が邪魔になることはない。
第1排出パス83に案内された原稿99は、原稿トレイ23に排出される。なお、原稿99は折返し部94でUターンすることで反転させられているので、読取りが完了した原稿99は表側の面が下を向いた状態で第1排出トレイ24に順次積み重ねられていく(フェースダウン排紙)。これによって、原稿トレイ23にセットしたときのページ順と変わらないように原稿99を排出することができるので、読取済の原稿99をユーザが回収後に並べ直す必要がなく、良好な作業性が実現されている。
今回の説明では原稿99のコピーが指示されているので、読み取られた原稿99の画像情報は画像形成部50に送られて逐次印刷される。なお、ファクシミリ通信が指示された場合も、前述と同様に原稿99の片面読取りが行われ、読み取られた原稿99の画像情報が相手先のファクシミリ装置に送信される。
次に、原稿99を第2排出トレイ26に排出する場合について、図5を参照して説明する。図5は、原稿99が第2排出パス84を経由して第2排出トレイ26に排出される様子を示した正面断面図である。
ユーザが複合機10の操作パネル12を操作し、コピーモードとして片面コピーモードを指定し、原稿99の排出場所として第2排出トレイ26を指定した上で、原稿トレイ23に原稿99をセットしてコピー開始を指示したとする。これによって、イメージスキャナ装置20による原稿99の片面読取りが開始される。
この片面読取りが開始されると、第1排出トレイ24を排出場所に指定した片面読取りの場合と同様に、ADF21のピックアップローラ31及び分離部32が駆動される。それとともに、原稿99の経路を今度は第2排出パス84側に切り換えるように、ストレートパス切換装置96のソレノイド71が制御される。
分離部32によって分離された原稿99は、三連ローラ33等の駆動によって読取位置90まで案内され、原稿99の上側の面(表側の面)が読み取られる。その後、原稿99は、図5に示すように、ストレートパス分岐部92においてストレートパス切換装置96によって第2排出パス84側に案内される。第2排出パス84側に導かれた原稿99は、搬送ローラ38の駆動によって、第2排出トレイ26に排出される。
本実施形態では、原稿トレイ23から第2排出トレイ26までを接続する原稿99の搬送経路が、直線状に形成される導入パス80及び第2排出パス84によって構成されている。従って、原稿99を第2排出トレイ26に排出するように制御することで、原稿99をほぼ一直線状に搬送することができ、折曲げ等を行うことなく読取作業を完了することができる。これにより、折り曲げることが困難な原稿(厚紙及びプレート等)であっても、操作パネル12で第2排出トレイ26を排出場所に指定することで、原稿を傷めることなく読取作業を行うことができる。
次に、原稿99の両面を読み取る場合について、図6及び図7を参照して説明する。図6は、両面読取りの場合において、導入パス80に案内された原稿99の表側の面が読み取られる様子を示した正面断面図である。図7は、反転パス82に案内された原稿99の裏側の面が読み取られる様子を示した正面断面図である。
ユーザが複合機10の操作パネル12を操作し、コピーモードとして両面コピーモードを指定した上で、原稿トレイ23に原稿99をセットしてコピー開始を指示したとする。これによって、イメージスキャナ装置20による原稿99の両面読取りが開始される。なお、本実施形態では、ユーザが両面読取り(例えば、両面コピーモード等)を指定した場合は、原稿99の排出場所として第1排出トレイ24が自動的に設定される。
この両面読取りが開始されると、前述の片面読取りの場合と同様にピックアップローラ31及び分離部32が駆動される。それとともに、原稿99の経路を反転パス82側に切り換えるようにストレートパス切換装置96のソレノイド71が制御される。そして、片面パス分岐部91においては、原稿99がそのまま反転パス82を通過するように、片面パス切換装置95のソレノイド72が制御される。
ピックアップローラ31及び分離部32によって原稿99が導入パス80に案内されると、原稿99はフラッパ弁46を押し退けるようにして進み、まず読取位置90で原稿99の表側の面が読み取られる。その後、原稿99は図6に示すように、ストレートパス分岐部92において反転パス82側に案内される。原稿99は反転パス82において折返し部94を通過することで反転させられ、原稿99の表側の面が下に向けられた状態となる。そして原稿99は、搬送ローラ35,36の駆動によって片面パス分岐部91に搬送される。
図7に示すように、原稿99は片面パス分岐部91において(片面パス81ではなく)反転パス82の下流側へ片面パス切換装置95によって案内され、読取位置90に到達する。原稿99は前記折返し部94で反転させられているので、図7に示す状態では、裏側の面が上向きとなっている。従って、読取位置90では、原稿99の裏側の面が読み取られることになる。
図7に示すように、反転パス82において読取位置90の下流側では、前述のフラッパ弁46が導入パス80を遮るように配置されており、原稿99が反転パス82から導入パス80に進入してしまうことを防止している。これにより、原稿99は反転パス82の更に下流側へ案内され、排出パス接続部93及び第1排出パス83を経由して第1排出トレイ24へ搬送される。
なお、前述した片面読取りの場合と同様に、原稿99は表側の面を下に向けた状態で第1排出トレイ24に排出されることになる(フェースダウン排紙)。従って、原稿トレイ23にセットされた原稿99の順序を変えることなく第1排出トレイ24に排出することができるので、回収した原稿99の並べ替え等の作業負担が軽減される。
このように、原稿トレイ23にセットされた原稿99が1枚ずつ分離され、その両面がスキャナユニット25によって順次読み取られていく。なお、ADF21の制御部は、原稿99が反転パス82の読取位置90を通過している間に後続の原稿が導入パス80上の読取位置90に到達することのないように、ピックアップローラ31及び分離部32の駆動のタイミングを適宜制御する。これにより、読取位置90近傍において原稿99同士が衝突することを防止することができる。
以上に示すように、本実施形態のイメージスキャナ装置20を用いて原稿99の両面を読み取る場合は、原稿99の表側の面を先に読み取って、その後に裏側の面を読み取ることになる。従って、原稿トレイ23にセットした両面原稿の通常のページ順に従って、表裏両面の読取りを行うことができる。具体的には、1ページ(1枚目の原稿の表側)、2ページ(1枚目の原稿の裏側)、3ページ(2枚目の原稿の表側)、4ページ(2枚目の原稿の裏側)・・・の順で、原稿99の両面が読み取られていくことになる。従って、読み取った画像情報をページ順に並べ替えるといったプログラム上の処理を省略でき、制御部への負担を軽減することができる。なお、本実施形態の複合機10においては画像形成部50が記録紙100の裏側の面から画像形成を行う構成であるため、通常の両面コピーの場合、2ページ分(表側の面と裏側の面)の原稿99の画像情報が読み取られた後に画像形成を開始していくことになる。
また、本実施形態の複合機10は、コピーモードとして、複数の画像情報を1枚の記録紙100に集約して印刷する集約コピーモードを選択できるように構成されている。この集約コピーを行う場合、複合機10は、複数枚ある原稿99の全ての読取作業が完了するのを待つことなく、記録紙100の1ページ分に相当する画像情報が読み取られた時点で順次印刷を行うことができる。例えば、記録紙100の1ページに原稿99の4ページ分を集約して印刷する場合は、原稿99の4ページ分を読み取った時点で記録紙100の印刷を開始することができる。このように、本実施形態の複合機10は全ての原稿99を読み取って総ページ数を確認することなく順次印刷を開始できるので、集約コピー作業を効率的に行うことができる。
また、本実施形態の複合機10は、原稿99の両面を読み取って記録紙100に片面コピーしていく高速コピーモードを前記操作パネル12で選択することもできる。この高速コピーモードが選択された場合、複合機10は、原稿99の各ページの読取作業が完了したと同時に、読み取った画像情報を記録紙100の片面に逐次印刷する。このように、高速コピーモードでは、両面原稿の通常のページ順に従った画像の読取りが可能な構成の利点を活かして、両面から片面へのコピー作業を高速に行うことができる。
また、操作パネル12で原稿の両面を読み取ってファクシミリ通信する旨の指示がなされていた場合でも、図6及び図7を参照して説明したコピーの場合と同様の両面読取作業が行われる。この場合においても、原稿トレイ23にセットされた両面原稿(原稿99)の通常のページ順に従って画像が読み取られていくので、それぞれのページの読取りが完了した時点で画像情報を相手先に逐次送信することができる。このように、読取作業と送信作業を並行して行うことによって、読取作業を開始してからファクシミリ送信が完了するまでの時間を効果的に短縮できる。
以上に示したように、第1実施形態のイメージスキャナ装置20は、以下のように構成される。即ち、イメージスキャナ装置20は、原稿トレイ23と、分離部32と、スキャナユニット25と、導入パス80と、三連ローラ33と、搬送ローラ34と、反転パス82と、第1排出パス83と、搬送ローラ36と、第1排出トレイ24と、搬送ローラ37と、を備える。原稿トレイ23は、表側の面が上向きとなるように積層された原稿99をセット可能に構成される。分離部32は、原稿トレイ23に積層された原稿のうち最上層に位置する原稿99を分離する。スキャナユニット25は、原稿99の画像情報を読み取る。導入パス80は、分離部32によって分離された原稿99の表側の面がスキャナユニット25の読取位置90を通過するように原稿99を案内する。三連ローラ33は、導入パス80中では読取位置90の上流側に位置し、反転パス82中では読取位置90よりも下流側に位置するように配置されている。搬送ローラ34は、導入パス80中であって、導入パス80の読取位置90の下流側に配置される。反転パス82は、導入パス80を通って表側の面が読み取られた原稿99の裏側の面が読み取られるように、原稿99を反転させてスキャナユニット25の読取位置90まで案内する。第1排出パス83は、反転パス82に接続される。搬送ローラ36は、反転パス82中であって、反転パス82の読取位置90よりも上流側に配置される。第1排出トレイ24は、第1排出パス83に接続されるとともに、原稿トレイ23の下側に配置される。搬送ローラ37は、第1排出パス83中に配置される。
これにより、最上層にある原稿99の表側の面が読み取られた後に、当該原稿99の裏側の面が読み取られ、次に2枚目の原稿99の表側の面、2枚目の原稿99の裏側の面といった順序で、原稿99の両面が順次読み取られていくことになる。従って、両面原稿の通常のページ順と同じ順序で原稿99の両面を読み取ることができ、ページの順番を考慮する手順を省略して画像情報の処理を効率化できる。また、原稿99を一度反転させるだけで原稿99の両面を読み取ることができるので、原稿99の両面を読み取らせるための構成を簡素かつコンパクトにまとめることができる。更に、第1排出トレイ24の上方の原稿トレイ23に原稿99の表側の面が上を向いた状態でセットされるので、原稿99の視認が第1排出トレイ24によって妨げられることがなくなり、読み取られる前の原稿99の内容(先頭ページの内容)を容易に確認できる。これによって、意図しない原稿99を読み取る等のミスを未然に防止することができる。また、第1排出トレイ24に排出された原稿99の順番が、原稿トレイ23にセットしたときの順番と変わらないので、読取作業を行った後の原稿99の整理もスムーズに行うことができる。
また、表側の面の読取時は、導入パス80中の三連ローラ33と搬送ローラ34によって原稿99が搬送され、裏側の面の読取時は、反転パス82中に配置される搬送ローラ36と反転パス82中の三連ローラ33によって原稿99が搬送されることになる。本実施形態では、表側の面の読取時と裏側の面の読取時とで回転方向が変わることなく三連ローラ33及び搬送ローラ34,36が駆動される。従って、三連ローラ33及び搬送ローラ34,36を駆動するための手段の構成及び制御を簡素化できる。また、三連ローラ33及び搬送ローラ34,36の回転方向の切替えを待つ必要がないので、複数枚の原稿99の読取りを高速化できる。更に、反転パス82が第1排出パス83に接続されており、この第1排出パス83には搬送ローラ37が配置されている。これによって、表側の面のみを読み取る場合及び両面を読み取る場合の何れの場合においても、原稿99は、共通の搬送ローラ37によって第1排出トレイ24に排出されることになる。従って、原稿99の落下位置を第1排出トレイ24上の一定の範囲に収めることができ、ユーザは、片面読取りか両面読取りであるかを意識することなく、読取りが終了した原稿を効率的に回収できる。
また、第1実施形態のイメージスキャナ装置20は、反転パス82の途中から分岐し、読取位置90を回避して第1排出パス83に接続される片面パス81と、原稿99の経路を反転パス82から片面パス81に切り換えることが可能な片面パス切換装置95と、を備える。
これにより、表側の面をスキャナユニット25に読み取らせて反転させるまでの原稿99の経路を、片面読取りの場合と両面読取りの場合とで共通化して、1つのスキャナユニット25で両面を読取可能とするための原稿99の搬送経路を、簡素かつコンパクトにまとめることができる。また、片面読取りの場合は、片面パス81を通らせることで、表側の面が読み取られた原稿99を反転パス82の読取位置90を通過させることなく第1排出トレイ24に排出することができる。従って、表側の面が既に読み取られた先行側の原稿99と、原稿トレイから送られてくる後続側の原稿99と、が読取位置90で重なり合うおそれもないので、先行側の原稿の存在によって後続側の原稿の読取りが適切に行われない事態を防止できる。これによって、先行側の原稿99が反転パスの読取位置90近傍を通過するのを待つことなく後続側の原稿99を搬送経路に送り込むことができるので、複数枚の原稿99の読取りを迅速に行うことができる。特に本実施形態のイメージスキャナ装置20は、搬送ローラの回転方向の切替えが行われないので、複数枚の原稿99のスキャン速度を効果的に向上させることができる。
また、第1実施形態のイメージスキャナ装置20においては、スキャナユニット25が縮小光学系で構成される。
これにより、焦点深度が深い縮小光学系を用いることで、スキャナユニット25から原稿99(読取位置)までの距離が多少離れた場合でも、原稿99の内容を正確に再現した画像を生成することができる。また、高解像度な縮小光学系でスキャナユニット25を構成することで、原稿99の画像を精密に読み取ることができる。
また、第1実施形態のイメージスキャナ装置20においては、スキャナユニット25は、導入パス80の上側から原稿99を読み取るように構成される。
これにより、紙粉等がスキャナユニット25(特に、前記読取面)に付着することを抑制し、スキャナユニット25の読取品質を良好に保つことができる。
また、第1実施形態のイメージスキャナ装置20は、第2排出トレイ26と、第2排出パス84と、ストレートパス切換装置96と、を備える。第2排出トレイ26は、スキャナユニット25を挟んで原稿トレイ23の反対側に配置される。第2排出パス84は、導入パス80と第2排出トレイ26に接続されるとともに、直線状に形成される。ストレートパス切換装置96は、原稿99の経路を反転パス82と第2排出パス84との何れかに切り換える。そして、導入パス80のうち少なくとも、第2排出パス84に接続されるまでの部分が直線状に形成される。
これにより、厚紙及びプレート等で構成される原稿の場合は第2排出パス84を通らせるように原稿の経路を切り換えることによって、原稿を折り曲げる等して損傷させることなく読取作業を適切に行うことができる。
また、第1実施形態のコピーファクシミリ複合機10は、前記イメージスキャナ装置20を備える。
これにより、複合機10をコピー機として使用する場合は、両面原稿の通常のページ順と同じ順序で原稿99の両面が読み取られるので、各ページの読取りの完了時点でプリントを逐次行うことで、ページ順に従ったコピーを高速に行うことができる。例えば前記高速コピーモードでは、原稿99の読取作業を行いながら逐次印刷していくことができるので、高速印刷が可能になる。
また、複合機10をファクシミリ装置として使用する場合は、両面原稿の通常のページ順と同じ順序で原稿99の両面が読み取られるので、読み取った原稿99の画像情報を逐次相手先に送信することができ、読取りから送信完了までの一連の処理時間を短縮できる。
次に、図8を参照して、第2実施形態のイメージスキャナ装置120について説明する。なお、第2実施形態において前記第1実施形態と同一又は類似する構成には、図面に同一の符号を付して説明を省略する場合がある。
この第2実施形態のイメージスキャナ装置120はADF121を備え、このADF121は、上記第1実施形態のADF21において片面パス81を省略したものに相当する。図8に示すように、このADF121の内部には、原稿トレイ23と第1排出トレイ24及び第2排出トレイ26とを接続する原稿搬送経路170が形成されている。原稿搬送経路170は、導入パス80と、反転パス82と、第1排出パス83及び第2排出パス84と、を備えている。
この第2実施形態のADF121では、前記の第1実施形態のように反転パス82から分岐する経路が設けられていない。従って、片面のみを読み取る場合でも、原稿99は読取位置90を2回通過することになる。
このADF121で原稿99の片面のみを読み取る場合は、折返し部94を通過した原稿99が読取位置90を通過した後に、後続の原稿99が導入パス80の読取位置90に到達するようにピックアップローラ31及び分離部32を制御する。例えば、1枚目の原稿99の後端を原稿長さ検出センサ41が検出した所定時間後に、2枚目の原稿99がピックアップローラ31及び分離部32によって導入パス80に案内されるように制御する。これによって、読取完了後の反転パス82の原稿99が後続の原稿99の読取りの邪魔をすることを防止できる。なお、第2実施形態のADF121で原稿99の両面を読み取る場合については、片面パス切換装置95を切り換える制御が省略される以外は図6及び図7を参照して説明した内容と同様であるので、説明を省略する。
次に、図9を参照して、第3実施形態のイメージスキャナ装置220について説明する。なお、本実施形態においても、前記第1実施形態と同一又は類似する構成には図面に同一の符号を付して説明を省略する場合がある。
この第3実施形態のイメージスキャナ装置220はADF221を備え、このADF221は、上記第1実施形態のADF21において第2排出トレイ26を省略し、原稿99の排出場所を第1排出トレイ24に限定したものに相当する。
本実施形態のイメージスキャナ装置220においては図9に示すように、第2排出トレイ26の省略に伴って、第1実施形態(図2)において備えられていた第2排出パス84、搬送ローラ38、ソレノイド71及びストレートパス切換装置96も省略されている。従って、ADF221内に形成される原稿搬送経路270をより簡素に構成することができる。なお、上記第2実施形態の構成(図8)においても、第3実施形態と同様に第2排出トレイ26を省略して原稿99の排出場所を第1排出トレイ24に限定することができる。
以上に本発明の実施形態を説明したが、上記の構成は更に以下のように変更することができる。
上記実施形態では、読取部に縮小光学系のスキャナユニット25を採用しているが、これに代えて、読取部として例えば密着型イメージセンサ等を使用する構成に変更することができる。また、上記実施形態のスキャナユニット25はADF21内に配置される構成であるが、これに代えてスキャナユニット25をADF21の外側に配置することもできる。
上記実施形態では、スイッチバック機構59で記録紙100をスイッチバックさせることにより記録紙100の両面印刷を行う構成であるが、この構成に限定される訳ではない。複合機10が備える画像形成装置の構成は適宜変更することができる。
上記実施形態の三連ローラ33に代えて、導入パス80において読取位置90の上流側に配置される搬送ローラ(第1搬送ローラ)と、反転パス82において読取位置90の下流側に配置される搬送ローラ(第4搬送ローラ)と、を個別に備える構成とすることもできる。また、第2搬送ローラである搬送ローラ34と、第3搬送ローラである搬送ローラ36と、を一つの三連ローラとしてまとめることもできる。このように、搬送ローラの構成は、事情に応じて適宜変更することができる。
上記の実施形態の構成は、コピーファクシミリ複合機に限らず、例えば、単体のイメージスキャナ装置、コピー機及びファクシミリ装置等にも適用することができる。
10 コピーファクシミリ複合機
20 イメージスキャナ装置(画像読取装置)
23 原稿トレイ
24 第1排出トレイ
25 スキャナユニット(読取部)
26 第2排出トレイ
32 分離部
33 三連ローラ(第1搬送ローラ、第4搬送ローラ)
34 搬送ローラ(第2搬送ローラ)
36 搬送ローラ(第3搬送ローラ)
37 搬送ローラ(排出ローラ)
81 片面パス(片面経路)
82 反転パス(反転経路)
83 第1排出パス(排出経路)
84 第2排出パス(第2排出経路)
90 読取位置
95 片面パス切換装置(片面経路切換部)
96 ストレートパス切換装置(排出経路切換部)

Claims (7)

  1. 表側の面が上向きとなるように積層された原稿をセット可能な原稿トレイと、
    前記原稿トレイに積層された前記原稿のうち最上層に位置する原稿を分離する分離部と、
    前記原稿の画像情報を読み取るための読取部と、
    前記分離部によって分離された前記原稿の表側の面が前記読取部の読取位置を通過するように前記原稿を案内する導入経路と、
    前記導入経路中であって、前記読取位置の上流側に配置される第1搬送ローラと、
    前記導入経路中であって、前記読取位置の下流側に配置される第2搬送ローラと、
    前記導入経路を通って表側の面が読み取られた前記原稿の裏側の面が読み取られるように、前記原稿を反転させて前記読取部の読取位置まで案内する反転経路と、
    前記反転経路に接続される排出経路と、
    前記反転経路中であって、当該反転経路の前記読取位置の上流側に配置される第3搬送ローラと、
    前記反転経路の前記読取位置よりも下流側に配置される第4搬送ローラと、
    前記排出経路に接続されるとともに、前記原稿トレイの下側に配置される排出トレイと、
    前記排出経路中に配置される排出ローラと、
    を備えることを特徴とする画像読取装置。
  2. 請求項1に記載の画像読取装置であって、
    前記反転経路の途中から分岐し、前記読取位置を回避して前記排出経路に接続される片面経路と、
    前記原稿の経路を前記反転経路から前記片面経路に切り換えることが可能な片面経路切換部と、
    を備えることを特徴とする画像読取装置。
  3. 請求項1又は2に記載の画像読取装置であって、
    前記読取部は、縮小光学系で構成されることを特徴とする画像読取装置。
  4. 請求項1から3までの何れか一項に記載の画像読取装置であって、
    前記読取部は、前記導入経路の上側から原稿を読み取ることを特徴とする画像読取装置。
  5. 請求項1から4までの何れか一項に記載の画像読取装置であって、
    前記読取部を挟んで前記原稿トレイの反対側に配置される第2排出トレイと、
    前記導入経路と前記第2排出トレイとを接続する直線状の第2排出経路と、
    前記原稿の経路を前記反転経路と前記第2排出経路との何れかに切り換える排出経路切換部と、
    を備え、
    前記導入経路のうち少なくとも、前記第2排出経路に接続されるまでの部分が直線状に形成されることを特徴とする画像読取装置。
  6. 請求項1から5までの何れか一項に記載の画像読取装置を備えることを特徴とするコピー機。
  7. 請求項1から5までの何れか一項に記載の画像読取装置を備えることを特徴とするファクシミリ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012051706A (ja) * 2010-09-02 2012-03-15 Murata Machinery Ltd 原稿搬送装置及びこれを用いた画像読取装置
US8424869B2 (en) 2011-02-07 2013-04-23 Murata Machinery, Ltd. Automatic document feeder
JP2015076647A (ja) * 2013-10-07 2015-04-20 ブラザー工業株式会社 画像読取装置

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