JP4135135B2 - 前部車体構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車のカウルサイド部における衝撃エネルギーを効率良くフロントピラー部に伝達して吸収することができる前部車体構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
図11は車体前部のカウル部100を示したものである。
このカウル部100は、車幅方向に略U字状に形成されたカウルアッパーパネル101の上端フランジ部101a,101bに車幅方向に長尺の平板状のカウルトップパネル102を接合して閉じ断面を形成したもので、カウルトップパネル102の内面に車幅方向のカウルトップクロスメンバ103を接合して補強している。上記カウルトップパネル102の内面側には、ワイパーリンクリーンフォースメント104が、ワイパーリンクに対応する位置に配設されている。また、カウル部100の下部側には、ダッシュパネル105が配設されて、エンジンルームと車室内が仕切られている。
【0003】
このカウル部100の両側には、図12に示すように、カウルサイドパネル106が周囲のフランジ部106aを介してカウルアッパーパネル101とカウルトップパネル102内面に接合されている。また、上記ダッシュパネル105の両側には、ダッシュサイドパネル107が接合され、このダッシュサイドパネル107は、上端フランジ107aをカウルアッパーパネル101の下面にカウルサイドパネル106のフランジ部106aとともにスポット溶接されている。
【0004】
上記カウル部100の車幅方向外側には、カウルサイドパネル106の外側面に対向するようにしてカウルサイドリーンフォースメント108が配設されており、このカウルサイドリーンフォースメント108は、縦断面がコ字状に形成されており、上部側フランジ部108aをカウルトップパネル102の下面にワイパーリンクリーンフォースメント104とともに、スポット溶接されている。また、カウルサイドリーンフォースメント108の下部側フランジ部108bは、ダッシュサイドパネル107の縦壁部107bにスポット溶接されている。このダッシュサイドパネル107の縦壁部107bには、ダッシュサイドアウターメンバ109がスポット溶接されている。
【0005】
上記カウルサイドリーンフォースメント108の縦壁部108cには、スポット溶接ガン110をカウルサイドリーンフォースメント108の上部側フランジ部108aの下面側に挿入するための開口穴108dが設けられている。
【0006】
スポット溶接ガン110の一方は、開口穴108dから挿入して、カウルサイドリーンフォースメント108の上部側フランジ部108aと、カウルトップパネル102およびワイパーリンクリーンフォースメント104を、スポット溶接する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記前部車体構造によると、スポット溶接ガン110を挿入するための開口穴108dをカウルサイドリーンフォースメント108の縦壁部108cに形成するため、衝撃に対してエネルギー吸収量が低下する。また、開口穴108dの位置および大きさが限られているため、カウルサイドリーンフォースメント108の上部側フランジ部108aのスポット溶接の箇所が限られることから補強による強度向上が限られる。
このため、カウル部100に対して、図11に示すように、斜め上方前方からの衝撃P1、あるいは前方からの衝撃P2が加わった場合、図示二点鎖線のようにカウルトップパネル102が、くの字に折れ曲がり、あるいはカウルアッパーパネル101が車体後方に変形する虞がある。
したがって、衝撃エネルギーを効率良くピラー部に伝達して吸収することができなかった。
【0008】
本発明は上記課題を解決し、衝撃エネルギーを効率良くピラー部に伝達して吸収することができる前部車体構造を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記課題を解決するため、カウル部の両側にカウルサイドパネルを配設し、このカウルサイドパネルの車体外側にカウルサイドリーンフォースメントを配設した前部車体構造において、上記カウルサイドパネルと、上記カウル部を構成するカウルトップパネルを、カウルサイドエクステンションを介して上記カウルサイドリーンフォースメントの上面部に接合して上記カウル部の両側に閉じ断面を形成し、上記カウルサイドパネル、上記カウルトップパネルおよび上記カウルサイドエクステンションの互いの接合部をそれぞれ2枚構成のT字断面に形成し、ワイパーリンクリーンフォースメントの配設箇所では、上記カウルトップパネルとともに、上記ワイパーリンクリーンフォースメントを上記カウルサイドエクステンションの上面部と上記カウルサイドパネルに接合したことにある。
また、本発明は、上記カウルサイドエクステンションを上面部とフランジ部からなるL字断面に形成し、上記上面部を上記カウルトップパネルに接合し、上記フランジ部を上記カウルサイドパネルの縦壁部に接合し、上記カウルサイドパネルの上端フランジ部を上記カウルサイドエクステンションの反対側に屈曲させ、上記上端フランジ部を上記カウルトップパネルに接合したことにある。
さらに、本発明は、上記カウルサイドエクステンションの上面部を形成するカウルサイドリーンフォースメントに接合する合せ部と、カウルトップパネルに接合する合せ部を段差部に形成したことにある。
また、本発明は、上記カウルサイドエクステンションの上記カウルサイドリーンフォースメントに接合する合せ部の縁部を上方に浮き上がるように湾曲させて形成したことにある。
さらに、本発明は、上記カウルサイドリーンフォースメントの縦壁部に、縦壁部の前端部から後端部にかけて略直線のビード部を形成したことにある。
また、本発明は、上記カウルサイドリーンフォースメントの後端から縦壁部にかけてビード部を形成したことにある。
さらに、本発明は、上記カウルサイドリーンフォースメントの後端合せ部をサイドボディアウタパネルに接合するとともに、該後端合せ部の縁部を接合面から浮き上がるように湾曲させて形成したことにある。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施の形態を図面を参照しながら詳細に説明する。
【0011】
図1ないし図10は、本発明の前部車体構造を示したものである。図1は、車体を示す概念図、図2は、図1の車体のフロントフード、フェンダーパネルおよびサイドボディを外して示す概念図、図3は、図2の分解斜視図、図4ないし図7は、図2の各部分の断面図、図8ないし図10は、図2の各段階の組付け状態を示す斜視図である。
【0012】
図1ないし図7において、車体1の前部には、フロントフードパネル2、フェンダーパネル3、フロントバンパー4で構成されるエンジンルームAと、サイドボディ5、ドアパネル6で構成される車室Bとが設けられている。エンジンルームAと車室Bとの間には、図7に示すように、カウル部Cおよびダッシュパネル7が設けられ、エンジンルームAと車室Bとの間が仕切られている。また、カウル部Cの車幅方向両側には、図2および図6に示すように、フロントピラー部Dが設けられている。
【0013】
カウル部Cの構造は、縦断面略U字形状に形成されたカウルアッパーパネル8と、平板状に形成されたカウルトップパネル9で閉じ断面Sが形成されており、カウルトップパネル9の内面側車室B側寄りに、カウルトップクロスメンバ10が車幅方向に配設されている。また、カウルトップパネル9の両側部内面側には、ワイパー取付部に対応してワイパーリンクリーンフォースメント11が配設されている。カウル部Cは、カウルアッパーパネル8の底面から後面にかけて車幅方向外側に延出して設けられた底面フランジ部8aおよび後面フランジ部8bを介してダッシュサイドパネル12の前端延出部12aの上部側フランジ部12bおよび基端部前面12cに接合されている。ダッシュサイドパネル12は、ダッシュパネル7の両側に接合されてダッシュサイド部を構成している。ダッシュサイドパネル12には、上記サイドボディ5を構成するサイドボディアウタパネル13のピラー部が接合されて、フロントピラー部Dを形成している。
【0014】
ダッシュサイドパネル12の前端延出部12aには、車体前方側に延出するダッシュサイドエクステンション14が接合されている。このダッシュサイドエクステンション14は、ダッシュサイドパネル12の先端フランジ部12dに後端フランジ部14aを介して接合されている。ダッシュサイドエクステンション14の上端部には、上記ダッシュサイドパネル12の前端延出部12aの上部側フランジ部12bに連続する上部側フランジ部14bが形成されている。
上記カウル部Cを構成するカウルアッパーパネル8と、カウルトップパネル9の車幅方向両側には、図8に示すように、カウル部Cの車幅方向両側開口部を塞ぐカウルサイドパネル15が配設されている。このカウルサイドパネル15は、図9および図10に示すように車体前後方向に長尺のパネルで、上端縁部、下端縁部に、それぞれフランジ部15a,15bが設けられ、後端部に後方に延出する延出部15cが設けられている。カウルサイドパネル15は、後端延出部15cをダッシュサイドパネル12の縦壁部12eに接合し、かつ、下端フランジ部15bの後部側をカウルアッパーパネル8の底面フランジ部8aとダッシュサイドパネル12の前端延出部12aの上部側フランジ部12bにスポット溶接wにより接合している(図5参照。)。このカウルサイドパネル15の上端フランジ部15aには、カウルトップパネル9の両端部が接合されている。このカウルサイドパネル15には、縦壁部15dに、車体内側に向けて凸形状の幅の広いビード15eが、車体前後方向に形成されている(図10参照。)。
【0015】
カウルサイドパネル15は、図8に示すように下部側フランジ部15bを介して上記ダッシュサイドパネル12の前端延出部12aの上部側フランジ部12bと、ダッシュサイドエクステンション14の上部側フランジ部14bにスポット溶接wされている。カウルサイドパネル15の上部側フランジ部15aの後部側には、カウルトップパネル9の車幅方向両端部が接合されている。上記ダッシュサイドパネル12の前端延出部12aとダッシュサイドエクステンション14の外側面には、両者に跨るようにしてダッシュサイドアウターメンバ16が配設されている。このダッシュサイドアウターメンバ16は、図9に示すように長尺のパネルで、カウルサイドパネル15の下部側にスポット溶接されている。
【0016】
カウルサイドパネル15の車体外側には、図10に示すようにカウルサイドリーンフォースメント17とカウルサイドエクステンション18が接合されている。カウルサイドリーンフォースメント17は、断面略L字形状のパネルで、パネルの縦壁部17aに、前端17bと後端17cを繋ぐ直線状のビード17dが設けられている。このビード17dは、車体内側に向けて幅の広い凸形状に形成されている。
この縦壁部17aの上端には、車体外側に向けて折り曲げられたフランジ部17eが設けられ、この縦壁部17aの下端には、底面部17fが車体内側に向けて設けられている。この底面部17fの先端には、車体下方に向けて折り曲げられたフランジ部17gが設けられている。また、縦壁部17aの後端部には、ビード17dの上下に、車体前後方向のビード17hがそれぞれ設けられている。このビード17hは、縦壁部17aの後端部に車体外側に向けて凸形状に形成され、かつ、ビード17hの太さは、ビード17dに比べて細く形成されている。
【0017】
一方、上記カウルサイドエクステンション18は、カウルサイドリーンフォースメント17のフランジ部17eに重ねられる上面部18aと、上面部18aの車体内側縁に下方に折り曲げられたフランジ部18bとで構成されている。
上記カウルサイドリーンフォースメント17は、フランジ部17eに上記カウルサイドエクステンション18の上面部18aが接合されている。カウルサイドリーンフォースメント17は、このカウルサイドエクステンション18のフランジ部18bをカウルサイドパネル15の縦壁部15dにスポット溶接wにより接合されている。また、カウルサイドリーンフォースメント17は、フランジ部17gを上記ダッシュサイドパネル12の縦壁部12eにスポット溶接wにより接合している。
【0018】
上記カウルサイドエクステンション18の上面部18aには、カウルトップパネル9の両側部が、ワイパーリンクリーンフォースメント11とともに、接合されている。カウルトップパネル9は、カウルサイドパネル15の上部側フランジ部15aと、カウルサイドエクステンション18の上面部18aに跨って接合され、T字形状を形成している。カウルサイドエクステンション18の上面部18aは、上記カウルサイドリーンフォースメント17のフランジ部17eとの合せ部18cを一段高い段差部18dに形成している。上記カウルサイドエクステンション18は、上記カウルサイドリーンフォースメント17に接合する合せ部18cの縁部18eを上方に浮き上がるように湾曲させて形成している。
上記カウルサイドリーンフォースメント17は、後端合せ部17iに形成した穴17jを介してサイドボディアウタパネル13にアーク溶接するとともに、該後端合せ部17iの縁部17kを接合面から浮き上がるように湾曲させて形成している(図6参照)。
【0019】
上記ダッシュサイドパネル12とともにフロントピラー部Dの一部を形成するサイドボディアウタパネル13のピラー部13a内面には、フロントドアヒンジリーンフォースメント19が内装されている。上記サイドボディアウタパネル13のピラー部13aは、前後端フランジ部13b,13cを介してダッシュサイドパネル12の縦壁部12eの前後端部12f,12gにスポット溶接wされている(図6参照)。
【0020】
上記構成による前部車体構造によると、組付け手順としては、まず、ダッシュサイド部分を部組みする。すなわち、ダッシュサイドパネル12、ダッシュサイドエクステンション14、ダッシュサイドアウターメンバ16をスポット溶接wで部組みする。
次に、カウルトップ部分を部組する。すなわち、カウルトップパネル9、カウルトップクロスメンバ10、ワイパーリンクリーンフォースメント11、カウルサイドパネル15およびカウルサイドエクステンション18をスポット溶接wで部組みする。
そして、上記ダッシュサイド部分にカウルアッパーパネル8をスポット溶接wする。これにカウルトップ部分をスポット溶接wし、さらに、サイドボディアウタパネル13をスポット溶接wする。最後にカウルサイドリーンフォースメント17をスポット溶接wおよびアーク溶接する。
【0021】
カウルサイドパネル15にカウルサイドリーンフォースメント17を組付ける手順としては、まず、カウルサイドエクステンション18のフランジ部18bをカウルサイドパネル15の縦壁部15dにスポット溶接wする。つぎに、カウルサイドパネル15の上部側のフランジ部15aとカウルサイドエクステンション18の上面部18aにカウルトップパネル9を載せてスポット溶接wする(図5参照)。そして、カウルサイドエクステンション18の合せ部18cとカウルサイドリーンフォースメント17の上部側のフランジ部17eをスポット溶接wする。また、カウルサイドリーンフォースメント17のフランジ部17gをダッシュサイドパネル12の縦壁部12eにスポット溶接wする。
こうして、カウル部Cは、カウルアッパーパネル8と、カウルトップパネル9と、カウルサイドパネル15を基本構造物とし、カウルトップクロスメンバ10とワイパーリンクリーンフォースメント11を補強部材としている。これに、カウルサイドリーンフォースメント17とカウルサイドエクステンション18によって補強する。
また、ダッシュサイド部は、ダッシュサイドパネル12とダッシュサイドエクステンション14を基本構造物とし、ダッシュサイドアウターメンバ16を補強部材としている。
そして、ダッシュサイド部の車両前部、上部にカウル部Cが位置し、ダッシュサイド部の車両外側にサイドボディアウタパネル13が位置する。
【0022】
次に、カウル部Cに前方からの衝撃エネルギーが加わった場合、衝撃エネルギーは、カウル部Cの両側に設けられたダッシュサイドパネル12および、カウルサイドパネル15を通して、フロントピラー部Dに伝わる。
このカウルサイドパネル15の外側には、カウルサイドリーンフォースメント17とともにカウルサイドエクステンション18が配設されて補強されており、カウル部C両側部の剛性を保っている。このカウルサイドパネル15は、カウルサイドリーンフォースメント17とカウルサイドエクステンション18の他にダッシュサイドアウターメンバ16によっても補強されている。こうして、カウル部Cに加わる前方からの衝撃エネルギーは、カウルサイドパネル15を通して、サイドボディアウタパネル13のピラー部13aとともに形成されたフロントピラー部Dへと伝わり、衝撃エネルギーを吸収する。
また、カウルサイドパネル15の外側には、カウルサイドリーンフォースメント17とともにカウルサイドエクステンション18が配設されて補強されていることから、カウルサイドパネル15の剛性を保つことができる。
【0023】
カウルサイドパネル15には、縦壁部15dにビード15eが設けられ、カウルサイドリーンフォースメント17には、縦壁部17aにビード17dおよびビード17hがそれぞれ設けられているので、剛性の向上を図ることができる。
また、カウルサイドリーンフォースメント17をカウルサイドパネル15に組付けるために、カウルサイドリーンフォースメント17に溶接のための穴を設ける必要がないので、カウルサイドリーンフォースメント17の強度を損ねることがない。
【0024】
なお、本発明は、上記実施の形態のみに限定するものではなく、例えば、カウルサイドリーンフォースメント17およびカウルサイドエクステンション18の形状および厚みなどは必要に応じて選定すれば良く、また、カウルサイドリーンフォースメント17の縦壁部17aに設けるビード17dおよびビード17hは、必要に応じてその数および幅を選択することができるなど、その他、本発明の要旨を変更しない範囲内で適宜変更して実施し得ることは言うまでもない。
【0025】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明による前部車体構造によれば次のような効果を奏することができる。
請求項1において、カウル部の両側にカウルサイドパネルを配設し、このカウルサイドパネルの車体外側にカウルサイドリーンフォースメントを配設した前部車体構造において、上記カウルサイドパネルと、上記カウル部を構成するカウルトップパネルを、カウルサイドエクステンションを介して上記カウルサイドリーンフォースメントの上面部に接合して上記カウル部の両側に閉じ断面を形成し、上記カウルサイドパネル、上記カウルトップパネルおよび上記カウルサイドエクステンションの互いの接合部をそれぞれ2枚構成のT字断面に形成し、ワイパーリンクリーンフォースメントの配設箇所では、上記カウルトップパネルとともに、上記ワイパーリンクリーンフォースメントを上記カウルサイドエクステンションの上面部と上記カウルサイドパネルに接合したので、カウルサイドリーンフォースメントにスポット溶接ガン用の穴が不要となるため、衝撃エネルギーの吸収、伝達の効率の向上を図ることができる。また、結合強度を上げて衝撃エネルギーが加わったときの変形を防止する。
請求項2において、上記カウルサイドエクステンションを上面部とフランジ部からなるL字断面に形成し、上記上面部を上記カウルトップパネルに接合し、上記フランジ部を上記カウルサイドパネルの縦壁部に接合し、上記カウルサイドパネルの上端フランジ部を上記カウルサイドエクステンションの反対側に屈曲させ、上記上端フランジ部を上記カウルトップパネルに接合したので、結合強度の向上を図ることができる。
請求項3において、カウルサイドエクステンションの上面部を形成するカウルサイドリーンフォースメントに接合する合せ部と、カウルトップパネルに接合する合せ部を段差部に形成したので、合せ部の面剛性を向上できる。
請求項4において、カウルサイドエクステンションの上記カウルサイドリーンフォースメントに接合する合せ部の縁部を上方に浮き上がるように湾曲させて形成したので、端末部の錆びを防止することができる。
請求項5において、カウルサイドリーンフォースメントの縦壁部に、縦壁部の前端部から後端部にかけて略直線のビード部を形成したので、カウルサイドリーンフォースメントの剛性を向上して折れを防ぐことができる。
請求項6において、カウルサイドリーンフォースメントの後端から縦壁部にかけてビード部を形成したので、カウルサイドリーンフォースメントの後端での折れを防ぐことができる。
請求項7において、カウルサイドリーンフォースメントの後端合せ部をサイドボディアウタパネルに接合するとともに、該後端合せ部の縁部を接合面から浮き上がるように湾曲させて形成したので、端末部の錆びの発生を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による前部車体構造の実施の形態を概念的に示す車体前部の斜視図である。
【図2】図1のフェンダー等を外してZ方向に見た矢視図である。
【図3】本発明による前部車体構造の実施の形態を示す図2の分解斜視図である。
【図4】図2のE−E線断面図である。
【図5】図2のF−F線断面図である。
【図6】図2のG−G線断面図である。
【図7】図2のH−H線断面図である。
【図8】図2のカウルサイドリーンフォースメントおよびカウルサイドエクステンション等を外して示す斜視図である。
【図9】図2のカウルサイドリーンフォースメントおよびカウルサイドエクステンション等を分解して示す概念図である。
【図10】カウルサイドリーンフォースメントおよびカウルサイドエクステンション等を分解して示す概念斜視図である。
【図11】前方から荷重が加わった場合、従来のカウル部の変形状態を示す概念図である。
【図12】従来の溶接構造を示す断面図である。
【符号の説明】
C カウル部
D フロントピラー部
1 車体
2 フロントフードパネル
3 フェンダーパネル
4 フロントバンパー
5 サイドボディ
6 ドアパネル
7 ダッシュパネル
8 カウルアッパーパネル
9 カウルトップパネル
10 カウルトップクロスメンバ
11 ワイパーリンクリーンフォースメント
12 ダッシュサイドパネル
13 サイドボディアウタパネル
14 ダッシュサイドエクステンション
15 カウルサイドパネル
16 ダッシュサイドアウターメンバ
17 カウルサイドリーンフォースメント
18 カウルサイドエクステンション
17a 縦壁部
17b 前端
17c 後端
17d、17h ビード
17e、17g フランジ部
17i 後端合せ部
17j 穴
18a 上面部
18b フランジ部
18c 合せ部
18d 段差部
18e 縁部
Claims (7)
- カウル部の両側にカウルサイドパネルを配設し、このカウルサイドパネルの車体外側にカウルサイドリーンフォースメントを配設した前部車体構造において、
上記カウルサイドパネルと、上記カウル部を構成するカウルトップパネルを、カウルサイドエクステンションを介して上記カウルサイドリーンフォースメントの上面部に接合して上記カウル部の両側に閉じ断面を形成し、上記カウルサイドパネル、上記カウルトップパネルおよび上記カウルサイドエクステンションの互いの接合部をそれぞれ2枚構成のT字断面に形成し、ワイパーリンクリーンフォースメントの配設箇所では、上記カウルトップパネルとともに、上記ワイパーリンクリーンフォースメントを上記カウルサイドエクステンションの上面部と上記カウルサイドパネルに接合したことを特徴とする前部車体構造。 - 上記カウルサイドエクステンションを上面部とフランジ部からなるL字断面に形成し、上記上面部を上記カウルトップパネルに接合し、上記フランジ部を上記カウルサイドパネルの縦壁部に接合し、上記カウルサイドパネルの上端フランジ部を上記カウルサイドエクステンションの反対側に屈曲させ、上記上端フランジ部を上記カウルトップパネルに接合したことを特徴とする請求項1に記載の前部車体構造。
- 上記カウルサイドエクステンションの上面部を形成するカウルサイドリーンフォースメントに接合する合せ部と、カウルトップパネルに接合する合せ部を段差部に形成したことを特徴とする請求項1または2に記載の前部車体構造。
- 上記カウルサイドエクステンションの上記カウルサイドリーンフォースメントに接合する合せ部の縁部を上方に浮き上がるように湾曲させて形成したことを特徴とする請求項3に記載の前部車体構造。
- 上記カウルサイドリーンフォースメントの縦壁部に、縦壁部の前端部から後端部にかけて略直線のビード部を形成したことを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の前部車体構造。
- 上記カウルサイドリーンフォースメントの後端から縦壁部にかけてビード部を形成したことを特徴とする請求項5に記載の前部車体構造。
- 上記カウルサイドリーンフォースメントの後端合せ部をサイドボディアウタパネルに接合するとともに、該後端合せ部の縁部を接合面から浮き上がるように湾曲させて形成したことを特徴とする請求項6に記載の前部車体構造。
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