JP4134733B2 - エアーマッサージマット - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の空気袋の膨張及び保持及び収縮を給排気装置を制御することによってマッサージを行うエアーマッサージマット、特に、寝具としても使用することができるエアーマッサージマットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来からエアーマッサージ装置としてマットに複数の空気袋が配置されたものが知られており、給排気装置を制御することで空気袋でマッサージを行うようになっている。
【0003】
そして、生体信号を検出して空気圧等の刺激手段を制御するものとして、脈波等の生体信号情報に同期させて(具体的には心臓の心拍に伴う拡張期に)空気圧刺激を出力するようにしたものが知られている。(例えば、特許文献1、特許文献2、特許文献3参照)
また、空気袋の動作に関するものとして、眠気を十分に引き出すことができ、また、静脈の血行促進を十分に促すことを目的として空気袋が膨張・収縮している時間を時間の経過とともに遅くしていくものも知られている。(例えば、特許文献4参照)
また、空気袋が膨張・収縮している時間を時間の経過とともに速めていくものも知られている。(例えば、特許文献5参照)
【0004】
【特許文献1】
特開2000−135293号公報
【特許文献2】
特開平11−33067号公報
【特許文献3】
特開平11−113994号公報
【特許文献4】
特開平6−335499号公報
【特許文献5】
特開平6−335497号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
これまでのエアーマッサージ装置においては、検出した生体信号情報に同期させて空気圧刺激を付与するものにおいては、マッサージの最中も生体信号を測定し続けるものであり、この間、生体に電極を装着したままの状態となっていたので、人体にセンサを拘束しておかなければならず、身体的、精神的負担が大きいという問題がある。
【0006】
また、時間の経過とともに空気袋の膨張・収縮している時間を速く、又は、遅くするものにおいては、生体信号は測定せず、単に時間の経過とともに空気袋の動作を変化させるものであり、使用者の生体状態に応じた効果的なマッサージを行うことができなかった。
【0007】
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、マッサージを開始する前だけ生体信号を測定し、あらかじめ用意された複数の動作コースの中から使用者のその時の生体状態に応じた適切な動作コースが自動的に選択されて効果的なマッサージが行えるエアーマッサージマットを提供することを課題とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明に係るエアーマッサージマットは、ベースマット1に配された複数の空気袋2と、これらの空気袋2を膨張及び保持及び収縮させる給排気装置3と、前記給排気装置3を制御する制御装置4と、制御装置4に対応する指示入力用であって使用者によって操作される操作部5と、生体信号を測定する生体信号センサ6と、生体信号センサ6の出力値から生理状態を検出する生理状態検出部7と、生理状態検出部7からの信号に基づき動作コースが選択される動作コース選択部8とを備え、上記空気袋2の膨張及び保持及び収縮によりこれらの空気袋2上に寝ている人体をマッサージするエアーマッサージマットにおいて、動作コース開始時に操作部5に配設した生体信号センサ6により測定された生体信号に応じた生理状態検出部7による生理状態の検出結果に基づき、あらかじめ用意された複数の動作コースのうち、生理状態が高い時ほど所定の基準より大きい刺激量の動作の割合を多くし、生理状態が低い時ほど所定の基準より小さい刺激量の動作の割合を多くした動作コースが選択され、選択された動作コースの設定パターン信号に従い、制御装置4により空気袋2の膨張及び保持及び収縮を制御するようになっていることを特徴とするものである。このような構成とすることで、使用者の生理状態の度合いに対応した適合する動作コースでエアーマッサージしてリラックス状態に導入できるものであり、また、生体信号センサ6により生体信号を測定するのが動作コース開始時のみでよく、生体信号センサ6による生体信号の測定が終了すれば生体信号センサ6を取り外してもよく、その後は生体信号センサ6による拘束を必要としないものである。ここで、生体信号センサ6としては非拘束のものもあるが、装置の構成が複雑になるし、測定精度を要求するのであれば身体拘束が必要となることがある。特に、エアーマッサージマットを寝具として使用するものにおいては就寝時でもそのまま生体信号センサ6が身体拘束を続けることになり、身体的、精神的負担が大きいが、この点、上記のように動作コース開始前に生体信号センサ6により測定した後は、生体信号センサ6による拘束を必要としないので、身体的、精神的負担が軽減されることになる。
【0009】
また、生体信号センサ6が操作部5に配設してあるので、一般的に電源釦12は操作部5にあることが多いため、使用者はまず最初に操作部5を手にするものであり、この使用者が最初に手にする操作部5に生体信号センサ6が配置してあることで、あらためて生体信号センサ6を装着する手間が省けることになる。
また、生体信号センサは人体を拘束するものであってもよい。
【0013】
また、複数の動作コースに、所定の基準より大きい刺激量の動作の後直ちに所定の基準より小さい刺激量の動作が出力される動作パターンを含む動作コースを含んでいるものであることが好ましい。このような構成とすることで、刺激量の落差を感じさせることができるため、よりリラックス感を高めたり、入眠を促進したりすることができるものである。
【0014】
また、複数の動作コースが、複数の基本動作の出力の組み合わせを異ならせることによって構成された異なる動作パターンであることが好ましい。このような構成とすることで、動作コースのバリエーションを増やすことができるものである。
【0015】
また、前記複数の動作コースは、刺激量が同等で且つ動作パターンの異なる複数の基本動作の出力の組み合わせを異ならせることによって構成された異なる動作パターンであることが好ましい。このような構成とすることで、動作コース毎に違ったイメージを持たせることが可能であるため、基本動作の種類を少なくすることができるものである。
【0016】
また、動作コース選択部8は、前回までの生理状態を記憶する生理状態記録部と、生理状態記録部に記録された値をあらかじめ登録されている平均的な生理状態値と比較判定する比較判定部とを備えたことが好ましい。このような構成とすることで、生理状態の平均レベルを比較判定することができ、これによりあらかじめ用意する動作コース数を少なくすることができるものである。
【0017】
また、動作コース選択部8は、使用者によって生理状態値から判定された生理状態のレベルを調節できる調節部10を備えたことが好ましい。このような構成とすることで、調節部10を調節することにより生理状態の平均レベルを使用者自身で設定することができ、メモリ機能等を必要とせずにあらかじめ用意する動作コース数を少なくすることができるものである。
【0018】
また、動作コース選択部8は、使用者の自身の生理状態に対する主観を入力する主観入力部を備えることが好ましい。このような構成とすることで、主観入力部で使用者の自身の生理状態に対する主観に基づいて動作コースを選択するような入力を行い、これにより出力される動作コースが、使用者の自身の生理状態に対する主観と一致しやすく、違和感のない最適なマッサージを出力することができるものである。
【0019】
また、生体信号センサ6が人体の指尖脈波を測定する脈波センサであって、脈波センサの出力値から心拍数を検出する心拍検出部と、心拍検出部からの信号に基づき動作コースが選択される動作コース選択部8とを備え、前記空気袋2の膨張及び保持及び収縮によりこれらの空気袋2上に寝ている人体をマッサージするエアーマッサージマットにおいて、制御装置4により空気袋2の膨張及び保持及び収縮を制御する所定の動作コースを複数有することが好ましい。このような構成とすることで、脈波に基づいて心拍数を検出するため、生体信号の測定が容易であり、構成も簡素となるものである。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を添付図面に示す実施形態に基づいて説明する。
【0021】
図1には参考例としてのエアーマッサージマットが示してある。このエアーマッサージマットは、人体を支持するベースマット1と、このベースマット1上に配された複数の空気袋2と、これらの空気袋2を膨張及び保持及び収縮させる給排気装置3と、前記給排気装置3を制御する制御装置4と、制御装置4に対応する指示入力用であって使用者によって操作される操作部5と、生体信号を測定する生体信号センサ6と、生体信号センサ6の出力値から生理状態を検出する生理状態検出部7と、生理状態検出部7からの信号に基づき動作コースが選択される動作コース選択部8とを備えている。
【0022】
ベースマット1上に配設される複数の空気袋2としては、ベースマット1上に使用者が仰臥した状態で、人体背面の肩部に対応する位置に配設した肩部用空気袋2a、人体の背部に対応する位置に配設した背部用空気袋2b、人体の腰部に対応する位置に配設した腰部用空気袋2c、人体の臀部に対応する位置に配設した臀部用空気袋2d、人体の大腿部に対応する位置に配設した大腿部用空気袋2e、人体の下腿部に対応する位置に配設した下腿部用空気袋2fがある。
【0023】
この仰臥状態の人体背面の各部位に対応する上記マッサージ用の空気袋2(添付図面に示す実施形態では空気袋2a、2b、2c、2d、2e、2f)の位置は身長、体格に合わせて長手方向に変更することができるようになっており、使用者の身長、体格に応じて最適な位置で効果的にマッサージができるようになっている。
【0024】
また、人体にマッサージ動作を与えることが可能であれば、ベースマット1は何層であってもよいし、この例では空気袋2はベースマット1上に配置しているが、人体をマッサージすることが可能であれば空気袋2はベースマット1層のいずれの位置に配置してもよい。
【0025】
また、肩部に対応する位置に配設した肩部用空気袋2a、人体の臀部に対応する位置に配設した臀部用空気袋2dは仰臥する人体に対して左右一対設けてあり、左右交互に膨張、収縮させることによって、各々肩部、腰部のひねり動作をすることができるものである。人体の背部に対応する位置に配設した背部用空気袋2b、人体の腰部に対応する位置に配設した腰部用空気袋2cは各々背部、腰部ののばし動作をすることができるものであり、また、人体の大腿部に対応する位置に配設した大腿部用空気袋2e、人体の下腿部に対応する位置に配設した下腿部用空気袋2fは、脚部の上げ下げ動作をすることができるものである。
【0026】
図3には上記各空気袋2a、2b、2c、2d、2e、2fの人体部位への対向位置を示しており、肩部に対応する肩部用空気袋2aは肩部用空気袋2aの持ち上げ中心位置が肩肩甲骨の中心に合うように肩部用空気袋2aを配置することで、しっかり高く効果的に肩を持ち上げて左右にひねることができるようになっている。この場合、ストレッチされる主な筋は、僧帽筋、肩甲拳筋等である。更に、一方の肩部用空気袋2aの片側上に他方の肩部用空気袋2aの片側を重畳させておけば、人体の中心線に近いところを持ち上げることができるものである。これらのことは臀部用空気袋2dについても同様である。
【0027】
また、図1においては生体信号センサ6としてはバンド状のものを図示しており、例えば、心電、呼吸、血圧等はこのような形状の生体信号センサ6により測定することが可能である。生体信号センサ6としてはこのようなバンド状で人体を拘束する形状のものであってもよい。参考例としての図2に示すようにベースマット1上に生体信号センサ6を配設することも考えられるが、図4に示すように操作部5に配設するのがよい。
【0028】
図2に示す参考例においては、ベースマット1上にシート状をした生体信号センサ6を敷設した例である。この場合には使用者はベースマット1上に仰臥することで非拘束により生体信号センサ6により生体信号を測定することができる。
【0029】
図4は操作部5に生体信号センサ6を配設した本発明の実施の形態の例であり、この操作部5にはエアーマッサージマットの電源釦12やその他の操作釦が備えられている。本実施形態では生体信号センサ6として光電式脈波センサが用いてあり、光電式脈波センサが操作部5上に配置され、測定が容易な指尖脈波に基づいて心拍数を検出する例を示している。
【0030】
ここで、指尖脈波とは、血液が心臓の収縮により大動脈に押し出された時に発生した血管内の圧力変化が手の指先で拍動として感じられるものであり、心拍のリズムと同調している。この血管内の圧力変化をとらえたものが圧脈波であり、血管の容量変化を光学的にとらえたものが光電式容量脈波である。光電式脈波の検出には透過式と反射式とがある。透過式は発光部と受光部の間に測定部位を挟む方式で、測定部位は指尖部、耳朶に限られる。反射式は測定部位に貼り付ける方式であり、測定は任意の部位を選ぶことができる。
【0031】
また、生体信号センサ6はポケット状、或いはドーム状のピックアップであってもよく、その一例を参考例である図5に示す。例えば、生体信号として、指尖脈波を測定するものであれば、例えば、図5(b)に示すように指先のみを挿入して測定してもよいし、図5(c)に示すように手掌まで挿入して何れかの指尖から測定するようにしてもよいものである。測定後は指尖または手掌をピックアップから出しておけば、マッサージ中やマッサージ後の睡眠中に気になることはない。
【0032】
ピックアップはベースマット1と一体であってもよいし、ベースマット1から着脱できるようにしてもよいが、使用者が使用者が仰臥した時の自然な手掌の位置に配置されることが好ましい。また、ポケット状、あるいはドーム状のように手掌や指尖が上から覆われる形状だけではなく、生体信号センサ6をベースマット1上に露出させて、手掌を乗せるだけで測定できるようにしてもよい。但し、生体信号センサ6の出力値から生理状態を検出することができるものであれば、形状や配置される位置に限定はないものである。
【0033】
次に、図6の制御ブロック図に基づいて説明する。生体信号センサ6(図6では操作部5に生体信号センサ6を設けた例である)によって測定された生体信号の測定値が生理状態検出部7に入力されて生理状態が検出される。この生理状態検出部7からの信号に基づき動作コース選択部8によってあらかじめ複数用意された動作コースの中から、出力される動作コースが選択される。そして、選択された動作コースの設定パターン信号が制御装置4に入力される。
【0034】
制御装置4には、空気袋2を膨張、収縮させる速度を制御する動作速度制御部13、空気袋2を膨張、保持、収縮させる時間を制御する動作時間制御部14、複数の空気袋2から膨張、保持、収縮させる空気袋2を選択する動作空気袋選択部15、次に動作させる空気袋2を切り換えるまでにかかる時間を制御する切換時間制御部16を備えている。
【0035】
動作コース選択部8によって選択された動作コースの設定パターン信号は、前記の動作速度制御部13と、動作時間制御部14と、動作空気袋選択部15、切換時間制御部16の制御の組み合わせによってあらかじめ用意された各々の動作コースの動作に対応するように制御されるものである。ここで、制御されるパラメータとしては、人体の各部位に対応する空気袋2へのエアー給気スピード、エアー排気スピード、エアー給気時間、エアー保持時間、エアー排気時間、どの空気袋2をどの順序でどういうタイミングで給気、保持、排気するか、といったものがある。
【0036】
続いて、制御装置4から設定パターン信号に基づく制御信号が給排気装置3にに伝達され、この設定パターン信号にしたがって給排気装置3に備えられたエアーポンプ17と、給排気弁である電磁弁19(弁a、弁b、弁c、弁d、弁e、弁f)が駆動する。エアーポンプ17と電磁弁19の駆動により、人体の各部位に対応する空気袋2が膨張、保持、収縮され、設定パターン信号通りのマッサージ動作を人体に与えることができる。この各空気袋2ごとの給気、保持、排気動作のタイムチャートを図7に示す。
【0037】
上記の構成により生体信号センサ6の測定結果に基づく使用者各個人の生理状態の度合いに対応して出力される動作コースの内容を変化させることができるものである。
【0038】
生体信号は、脳波、心電、脈波、呼吸、血圧、血行、血中乳酸等の生体の活性度や疲労度等を知る状態として検出されるものであればどのようなものでもよい。生体信号により、活性度や疲労度が高いと判定された場合には活性度が高い生理状態に対応した動作コースが、活性度や疲労度が低いと判定された場合には活性度や疲労度が低い生理状態に対応して動作コースが出力される。例えば、測定される生体信号が脳波であれば、特定の周波数の脳波(アルファ波やシータ波)の含有率から生理状態を検出することができるし、測定される生体信号が呼吸であれば、周期やあるいは呼気相と吸気相の比から生理状態を検出することができる。
【0039】
以下からは生理状態を測定が容易な脈波に基づいて検出される心拍数を例にとり、エアーマサージマットを就寝時に使用する場合を想定して説明する。
【0040】
心拍数は同一人内においては日内変動しており、日中よりも就寝直前の方が心拍数は低くなっているのが一般的であるが、生理条件、心理条件、環境条件によっても変化することが知られている。よって、特に就寝前であっても、興奮していたり、体調が悪いと心拍数が高いままとなることがある。このように同一人においてその日によって就寝前の心拍数に日較差がある。
【0041】
図8には就寝前の心拍数と主観(からだの調子)との関係を示した図の一例である。これは、ある被験者の就寝前の1分間あたりの心拍数と、OSA睡眠調査票(A.睡眠前調査)の項目の1つである「いまのからだの調子は、ふだんとくらべて」という質問に対して、「非常に不調である」を0、「かなり不調である」を3、「少し不調である」を18、「少し快調である」を29、「かなり快調である」を38、「非常に快調である」を49とした場合の結果の12夜分をプロットしたものである。この図より、からだの調子が不調の時には心拍数が高く、快調の時には心拍数が低いという傾向が見られる。
【0042】
図9には就寝前の心拍数と主観(眠気)との関係を示した他例の図である。これは、前記と同じ被験者の就寝直前の1分間あたりの心拍数と、OSA睡眠調査票(A.睡眠前調査)の項目の1つである「いまは、ふだんとくらべて」という質問に対して、「非常に眠い」を0、「かなり眠い」を10、「少し眠い」を22、「少し頭がはっきりしている」を32、「かなり頭がはっきりしている」を40、「非常に頭がはっきりしている」を51とした場合の結果の12夜分をプロットしたものである。この図より、頭がはっきりしている時には心拍数が高く、眠気が高い時には心拍数が低いという傾向が見られる。
【0043】
これらの図8、図9から、心拍数によってその時の体調を推測することが可能であり、心拍数が生理状態を示す指標となり得ることがわかる。
【0044】
ここで、たとえば同一人で就寝前の心拍数が平常時より高い場合と、平常時と同等の場合と、平常時より低い場合の3段階で、出力する動作コースの内容を対応させておき、測定した心拍数に基づきこの3段階の中から動作コースが選択され、マッサージを付与するようにする。この3段階の生理状態は、言い換えると、普段と比較して「不調」、「快調でも不調でもない」、「快調」ということもできることから、平常時とは「快調でも不調でもない」ような普段通りの体調であることを示す。よって、平常時の心拍数とは、その使用者の日較差の中での平均心拍数とする。例えば、図10に示すように、ある被験者の1分間あたりの心拍数の日較差が75拍程度から55拍程度の間で、平均値が65拍である場合、70拍と60拍のラインで心拍数を3段階に分割すると、70拍以上の時に平常時よりも高い生理状態と判定し、70拍未満60拍以上の時には平常時と同等の生理状態と判定し、60拍未満の時には平常時より低い生理状態と判定する。つまり、平均値に基づいて設定された平常時の心拍数(例では70拍未満60拍以上)以上の場合には平常時よりも高い生理状態と判定し、平常時の心拍数の場合には平常時と同等の生理状態と判定し、平常時の心拍数未満の心拍数の場合に平常時よりも低い生理状態と判定し、この判定に基づいて各々の生理状態に対応する動作コースが選択され、マッサージが付与されるようにするとよいものである。
【0045】
前記3段階の生理状態に対応する動作コースの内容としては下記のようなものである。すなわち、生体信号センサ6の出力値に基づいて生理状態検出部7により平常時よりも高い生理状態が検出された場合に対応した動作コースは、所定の基準より大きい刺激量の動作と、所定の基準と同等の刺激量の動作と、所定の基準より小さい刺激量の動作からなる動作コースであり、また、生理状態検出部7により平常時と同等の生理状態が検出された場合に対応した動作コースは、所定の基準と同等の刺激量の動作と、所定の基準より小さい刺激量の動作からなる動作コースであり、生理状態検出部7により平常時より低い生理状態が検出された場合に対応した動作コースは、所定の基準より小さい刺激量の動作からなる動作コースである。この流れを心拍数を例にとり図11に示す。ここでの所定の基準とは、使用者が就寝時のマッサージ刺激量として、強い、あるいは大きいと感じることが無く且つ弱いあるいは小さいと感じることもないといったレベルのことであり、使用者にとって感じるマッサージ刺激量の要素としては、空気袋の膨張量、同時にマッサージする部位面積、動作の種類、動作の速度、時間長、同じ動作の繰り返し回数等がある。
【0046】
あらかじめ用意された動作コース内の所定の基準より大きい刺激量の基本動作としては例えば以下のような動作が挙げられる。空気袋2の膨張量が大きい、同時にマッサージする部位面積が広い、動作の種類が多い、動作の速度が速い、時間長が長い、同じ動作の繰り返し回数が多い等である。例えば、空気袋2を速い速度で膨張させるためには、エアーポンプ17の能力を上げて流量を大きくしてやればよい。能力が大きければ、速い速度から遅い速度までを調整して使用できる。あるいは、あらかじめエアーポンプ17と空気袋2を接続するホースや電磁弁19の径を変えておくことによっても空気袋2を膨張させる速度を設定することができる。また、空気袋2を収縮させる場合においては、空気袋2上に乗っている人体の体重により自然排気することもできるが、膨張時と共通、あるいは別に用意したエアーポンプ17で強制的に排気することも可能である。自然排気の場合、空気袋2上に乗っている人の体重によって空気袋2の収縮する速度が決まるが、強制的に排気することによって、空気袋2の収縮する速度も調整することができる。また、この場合、人体の体重だけでは抜け切らない空気を完全に抜ききることもできるものである。大きい刺激量の基本動作の具体例としては、例えば、特願2002−342913に記載の「全身をしっかりとひねる動作」や「身体を左右に揺らすゆな動作」や「身体を回転させるような感触を与えることのできる動作」で、身体傾斜確度を大きくし、不安定感を感じさせないような動作等が考えられる。
【0047】
また、あらかじめ用意された動作コースの内の所定の基準より小さい刺激量の基本動作としては例えば以下のような動作が挙げられる。空気袋2の膨張量が小さい、同時にマッサージする部位面積が狭い、動作の種類が少ない、動作の速度が遅い、時間長が短い、同じ動作の繰り返し回数が少ない等である。但し、少なくとも使用者がこの空気袋2によってゆったりとして眠りやすいと感じる、あるいはリラックスできると感じる高さまで持ち上げるだけの空気量は必要である。
【0048】
次に、請求項3に記載の動作コースの構成を説明する。すなわち、本実施形態においては、あらかじめ用意された複数の動作コースのうち1つ以上の動作コースが、図12に示すように、所定の基準より大きい刺激量の動作の後、直ちに所定の基準より小さい刺激量の動作をさせる動作順序を含む動作コースである。この場合、複数の動作コースのうち1つ動作コースのみが所定の基準より大きい刺激量の動作の後、直ちに所定の基準より小さい刺激量の動作をさせる動作順序を含むものであってもよく、あるいは、複数の動作コースのうち2つ以上の動作コース又は全部の動作コースが所定の基準より大きい刺激量の動作の後、直ちに所定の基準より小さい刺激量の動作をさせる動作順序を含むものであってもよいものである。このように所定の基準より大きい刺激量の動作の後、直ちに所定の基準より小さい刺激量の動作をさせる動作順序とすると、直前まで出力されていた所定の基準より大きい刺激量の動作から急に所定の基準より小さい刺激量の動作に変化させることで刺激量の落差を感じさせることができるものである。
【0049】
また、あらかじめ用意する動作コース数は3段階に対応するものに限らず、更に多段階に対応する動作コース数であってもよい。あらかじめ用意する動作コース数が多いほど、その日の心拍数によって異なる動作コースが選択される可能性が高くなる。多段階にした場合、動作コースの内容は、生理状態が高い時ほど所定の基準より大きい刺激量の動作の割合を多くし、生理状態が低い時ほど所定の基準より小さい刺激量の動作の割合を多くするとよく、本発明の実施の形態で採用されている。
【0050】
しかし、生理状態に対応させ、しかもイメージの異なる動作コースを出力するために、動作コース内の基本動作を多数用意するのは困難である。このため、複数の異なる基本動作を用意し、複数の動作コースを上記複数の異なる基本動作の出力の組み合わせを異ならせることによって構成された異なる動作パターンのものとするようにすると少ない基本動作で複数の異なる動作パターンの動作コースとすることができる。すなわち、複数の動作コース内の各々の各基本動作が同一でも、各基本動作の出力組み合わせを変えることによって、使用者が感じる動作コースのイメージを異ならせたり、動作コース全体の総合刺激量を変化させることができるものである。
【0051】
複数の異なる基本動作の出力の組み合わせを異ならせることによって構成された異なる動作パターンの複数の動作コースとするに当たっては、組み合わせに使用する複数の異なる基本動作の種類、組み合わせ数を同じにする場合、あるいは、組み合わせに使用する複数の異なる基本動作の種類が同じで且つ組み合わせ数が異なる場合、あるいは、組み合わせに使用する複数の異なる基本動作の種類が異なり且つ組み合わせ数が異なる場合等により様々な動作パターンの動作コースとすることができる。
【0052】
例えば、図13で示すように、動作コース全体の総合刺激量が同等である2つの動作コースを用意する。ここでは、仮に、動作e、動作f、動作gといった異なる3種類の各動作の刺激量の差を空気袋膨張量(持ち上げ高さ)の差とし、その大小関係を図13(b)に示すように動作e>動作f>動作gとする(例えば、動作e、動作f、動作gを仮に刺激量レベル3、2、1とする)。図13(a)の上段の動作コースは導入動作、動作e、動作g、動作f、最終動作といった順序で構成してあり、図13(a)の下段の動作コースは導入動作、動作f、動作e、動作g、最終動作といった順序で構成してある。この場合、導入動作と最終動作を除いた部分の刺激量のレベルの数値は、2つの動作コースとも刺激量レベルは3+2+1=6と同等でありながら、組み合わせが異なるため、使用者が感じるマッサージのイメージが異なる。これによって、生理状態検出部によって検出された生理状態が等しい等しい場合に、総合刺激量としては同等である別のマッサージのイメージの動作コースを用意することができる。図13(c)は図13(a)の上段、下段の2つの動作コースにおける各動作に対応した刺激量を図13(b)の数値に基づいて記載したものであり、この図13(c)に示すように、上段の動作コース、下段の動作コースとも導入動作と最終動作を除いた部分においては、直前の動作との刺激量の差が−2と+1となっており、直前の動作との刺激量レベル差、つまり、変化量も同等となるように工夫している。
【0053】
これと逆に、直前の動作との刺激量レベルの差が異なると、使用者が感じる刺激量レベルも変わることを利用して、図14に示すように、導入動作と最終動作を除いた部分の刺激量レベルの数値は、双方とも5+4+3+2+1=15と同等でありながら使用者が感じる刺激量レベル差を変えることができるものである。図14の例では上段の動作コースは直前の動作との刺激レベルの差が大きく、変化量が大きいため、下段の動作コースのように段階的に直前の動作との刺激量レベルの差を下げた場合と比較して、使用者が感じる刺激レベルが大きい動作コースとなる。
【0054】
これにより、生理状態検出部7によって検出された生理状態が異なる場合に、動作コースの基本動作の内容が同一でありながら、基本動作の組み合わせを異ならせるのみで、生理状態に対応した動作コースを出力することができるものである。
【0055】
上記図13、図14には複数の異なる基本動作の出力の組み合わせを異ならせることによって構成された異なる動作パターンの複数の動作コースとするに当たって、組み合わせに使用する複数の異なる基本動作の種類、組み合わせ数を同じにした例が示してある。
【0056】
次に、他例を図15に基づいて説明する。複数の異なる基本動作を用意するに当たって、上記図13、図14に示す実施形態では刺激量が異なることにより異なる複数の基本動作を用意して、この基本動作の出力の組み合わせ順序を異ならせて複数の異なる動作パターンとした例を示したが、基本動作としては上記のように刺激量が異なるものを複数用意するだけでなく、刺激量が同等で且つ動作パターンの異なる複数の基本動作を用意して、この複数の異なる基本動作の出力の組み合わせ順序を異ならせるようにしてもよい。この一例を図15に示す。
【0057】
図15に示す実施形態においては、基本動作として動作a、動作b、動作c、動作dの4つの異なる基本動作を用意し、このうち、動作aと動作bは刺激量(空気袋2の膨張量(持ち上げ高さ))は同じであるが動作aと動作bでは動作パターンが異なるものであり、動作c、動作dは互いに刺激量が異なり且つ動作a、動作bと刺激量が異なるものの例が示してある。図15の実施形態では、刺激量(空気袋2の膨張量(持ち上げ高さ))は動作a=動作b>動作c>動作dの関係となっている。
【0058】
ここで、刺激量が同等で且つ動作パターンの異なる複数の基本動作を用意するに当たっては、例えば、動作aと動作bは複数のベースマット1上に配された複数の空気袋2の膨張量(持ち上げ高さ)は一定であるが、複数の空気袋2への空気の供給順序(つまり空気袋2の膨張順序)を変えることで動作パターンが異なるようにするものである。一例を挙げると、動作aを図16に示し、動作bを図17に示す。図16(a)、図17(a)において黒塗り部分が該当する個所の空気袋2の膨張を示し、各空気袋2の膨張、収縮と時間との関係(つまり動作パターン)をそれぞれ図16(b)、図17(b)に示している。ここで、動作a、動作bとも左右一対の肩部用空気袋2a、左右一対の臀部用空気袋2d(図16、図17では臀部を尻として表記している)を膨張、収縮させる動作であり、動作a、動作bの刺激量は同じであるが、左右一対の肩部用空気袋2a、左右一対の臀部用空気袋2dへの空気の供給順序が異なることで動作aは「身体を左右に揺らすような動作パターン」となり、動作bは「身体を回転させるような動作パターン」となっていて両者の動作パターンが異なっている。
【0059】
図15に示す実施形態では生理状態の分割数を6段階とし、この6段階に分割した生理状態に対応して6段階の動作コースを設定してある。この6段階の動作コースにおいてレベル1〜レベル6の総合刺激量を比較すると、刺激量の要素としての動作a、動作b、動作c、動作dの各動作の繰り返し回数(動作コースの所要時間)を異ならせることで、総合刺激量はレベル1>レベル2>レベル3>レベル4>レベル5>レベル6となるようにしている。また、レベル1とレベル2とは動作コース前半においては各々の動作コースで出力される基本動作の種類と繰り返し回数は同じであるため動作コース前半における刺激量は同じでるが、動作aと動作bの出力順序を変えてあるため、動作コース前半における動作パターンが異なり、イメージの異なるマッサージとなる。同様に、レベル3とレベル4は動作コース前半においては各々の動作コースで出力される基本動作の種類と繰り返し回数は同じであるため動作コース前半における刺激量は同じでるが、動作aと動作bの出力順序を変えてあるため、動作コース前半における動作パターンが異なり、イメージの異なるマッサージとなる。同様に、レベル5とレベル6は動作コース前半においては各々の動作コースで出力される基本動作の種類と繰り返し回数は同じであるため動作コース前半における刺激量は同じであるが、動作aと動作bの出力順序を変えてあるため、動作コース前半における動作パターンが異なり、イメージの異なるマッサージとなる。このようにして動作a、動作b、動作c、動作dの4種類の基本動作のみで使用者が感じる動作コースのイメージを異ならせたり、動作コース全体の総合刺激量の異なる6つの動作コースを用意することができるものである。
【0060】
例えば、同一人では、生理状態検出部7からの検出結果に対応した隣接する動作コースが適応されることになることが多く、レベル1とレベル2とレベル3に対応する範囲で心拍数のばらつきをもつ使用者であれば、レベル1とレベル2とレベル3という隣接する3つの動作コースが出力されるが、動作コース前半においてレベル1とレベル2とでは動作順序が異なり、レベル2とレベル3とでは動作順序と繰り返し回数が異なるため、日によって3つの動作コースの違いを感じさせることができる。
【0061】
また、心拍数については、もともと高めの人(例えば、安静時の平均心拍数が1分間あたり80拍以上)や低めの人(例えば、安静時の平均心拍数が1分間あたり50拍以下)がいる。このように、心拍数は、同一人内での日較差以外に各人によるもともとの個体差がある。これを図18に示すが、1分間当たりの心拍数の分割ラインを60拍と70拍とした場合、図中の被験者aは日によって3つの動作コースから選択され、被験者bと被験者cは日によって2つの動作コースから選択されるが、被験者dと被験者eは日によって生理状態が異なるにもかかわらず毎回同じ動作コースが選択されることになってしまう。そこで、これらの心拍数の個体差に対応させるには、まず同一人内での平均心拍数と、その平均心拍数が他の人と比較して高いか低いかを知る必要がある。
【0062】
そこで、請求項6のように、動作コース選択部8に、前回までの生理状態を記憶する生理状態記録部と、生理状態記録部に記録された値をあらかじめ登録されている平均的な生理状態値と比較判定する比較判定部とを備えていると、記録した心拍数より使用者の平均心拍数を算出し、その平均心拍数があらかじめ登録されている他の人の平均的な心拍数と比較して高いか低いかを比較判定することができるので、心拍数の分割ラインを変動させることによってあらかじめ用意する動作コース数が少なくても、その日によって違う動作コースが選択される確率が高くなるものである。例えは、これを図19で説明すると、被験者dに対しては図19のように分割ラインを引き揚げ、被験者eに対しては図のように分割ラインを引き下げるとよい。これを被験者3名の就寝直前の1分間当たりの心拍数を実測した結果に当てはめてみると、図20の被験者Aと被験者Bは心拍数の分割ラインを70拍と60拍にすればよく、被験者Cは心拍数の分割ラインを100拍と90拍とすればよい。また、生理状態記録部に記録される回数は多いほど使用者の精度が上がるものである。
【0063】
ここで、請求項7のように、動作コース選択部8に使用者によって生理状態値から判定された生理状態のレベルを調節できる調節部10を備えるようにしてもよい。このように使用者によって生理状態値から判定される生理状態のレベルを調整できる調節部10を備えていると、日によって違う動作コースが出力されにくい使用者でも、生理状態記録部等のメモリ機能を持たせる必要がないものである。例えば、生理状態を検出する手段が心拍数であれば、使用者自身が平均心拍数の基準レベルを調整することができ、図21に示すように操作部5にスライダーのような調節部10を設け、この調節部10を操作して平均心拍数の基準レベルを調整するものである。つまり、本実施形態では図19で説明した分割ラインの引き上げ、引き下げを使用者自身が手動で行えるようにしている。
【0064】
次に、請求項8につき説明する。すなわち、動作コース選択部8に使用者の自身の生理状態に対する主観を入力する主観入力部を備えてある。この主観入力部には、「からだの調子」や「眠気」といった内容の主観を入力するもので、使用者の就寝前の主観を入力するものである。このようにすることで、測定した生体信号と使用者の使用日ごとの主観状態との両方に基づいて動作コースを選択することが可能となり、生理信号だけで判断するよりもより適した動作コースを選択する精度を高めることができる。また、図示はしないが、上記主観入力部を構成する操作釦やスライドスイッチを操作部5に設けると使用しやすくなるものである。
【0065】
また、これまで測定が容易な脈波に基づいて検出される心拍数を例にとって説明した通り、請求項12のように生体信号センサ6が人体の指尖脈波を測定する脈波センサであって、脈波センサの出力値から心拍数を検出する心拍検出部と、心拍検出部からの信号に基づき動作コースが選択される動作コース選択部8とを備えていると、測定が容易な脈波に基づいて心拍数を検出することにより、生体の状態を知り、それに適合した動作コースが選択される。
【0066】
ところで、動作コース出力開始から所定時間内は空気袋が膨張、保持、収縮され、動作コース終了時には平面状態に戻るようにする。動作コースの時間長は所定の時間(例えば10分から20分間)があらかじめ設定されていてもよいが、生理状態によって異なる時間が設定されていてもよい。この場合、例えば、生理状態が高い時には時間長は長く、生理状態が低い時には短くするとよい。所定時間が経過したら自動的に電源がオフされるようになっている。
【0067】
出力する動作コースの内容を操作部5に表示してもよく、また、表示しなくてもよい。表示する場合は図示を省略しているがインジゲータでレベルを示したり、色表示を変えたりするとよいものである。
【0068】
生体信号を測定する時間は、生理状態を検出することができる時間であれば数値は限定しないが、マッサージ開始前であることを考えるとその時間は短い方がよく、1分間以内であることが好ましい。例えば、脈波に基づいて心拍数を検出する場合には、1分間測定して1分当たりの心拍数を検出してもよいし、1分あたりの心拍数を推定できるものであれば測定時間は1分間以下であってもよい。
【0069】
また、各動作コースは、就寝前に限らず、使用者の好みでいつ使用してもよい。
【0070】
なお、身体へのマッサージ動作を変化させる手段として平面状の空気袋2を用いているが、これは収縮時に平面になるため就寝時に邪魔にならず、寝具として都合がよいことや、比較的簡便な構成にすることが可能であることや、膨張するときに最初は身体への当たりが柔らかであること、等の理由からである。但し、空気以外に機械的に人体を持ち上げてマッサージ動作をさせることができれば手段は空気袋に限らない。
【0071】
【発明の効果】
上記のように本発明の請求項1記載の発明にあっては、エアーマッサージマットにおいて、動作コース開始時に操作部に配設した生体信号センサにより測定された生体信号に応じた生理状態検出部による生理状態の検出結果に基づき、あらかじめ用意された複数の動作コースのうち、生理状態が高い時ほど所定の基準より大きい刺激量の動作の割合を多くし、生理状態が低い時ほど所定の基準より小さい刺激量の動作の割合を多くした動作コースが選択され、選択された動作コースの設定パターン信号に従い、制御装置により空気袋の膨張及び保持及び収縮を制御するようになっているので、使用者の生理状態の度合いに対応して動作コースの内容を変化させることができ、また、生体信号センサによって生体信号を測定するのが、動作コースの開始時のみでよくて、測定が終了すれば生体信号センサは取り外してもよく、その後(就寝中)は生体信号センサによる拘束を必要としないものであり、これにより生体信号センサとして装置が簡単な拘束を必要とするものであっても動作コース開始時のみの拘束でよいので使用者の身体的、精神的負担(特に就寝時における身体的、精神的負担)を軽くすることができるものである。
【0072】
また、生体信号センサが操作部に配設してあるので、一般的に最初に手にする電源釦がある操作部に生体信号センサが存在することになり、これにより操作開始時に電源釦を操作する際に同時に同じ所で生体信号センサにより使用者の生理状態を測定でき、あらためて生体信号センサを装着する手間が省けるものである。
請求項2記載の発明にあっては、上記請求項1記載の発明の効果に加えて、生体信号センサが人体を拘束するものであることを特徴とする。
【0076】
また、請求項3記載の発明にあっては、上記請求項1又は2記載の発明の効果に加えて、複数の動作コースに、所定の基準より大きい刺激量の動作の後直ちに所定の基準より小さい刺激量の動作が出力される動作パターンを含む動作コースを含んでいるので、刺激量の落差を感じさせることができるため、よりリラックス感を高めたり、入眠を促進したりすることができるものである。
【0077】
また、請求項4記載の発明にあっては、上記請求項1又は2記載の発明の効果に加えて、複数の異なる基本動作の出力の組み合わせを異ならせることによって構成された異なる動作パターンであるので、簡単な構成で動作コースのバリエーションを増やすことができるものである。
【0078】
また、請求項5記載の発明にあっては、上記請求項4記載の発明の効果に加えて、前記複数の動作コースは、刺激量が同等で且つ動作パターンの異なる複数の基本動作の出力の組み合わせを異ならせることによって構成された異なる動作パターンであるので、動作コース毎に違ったイメージを持たせることが可能であるため、基本動作の種類を少なくすることができるものである。
【0079】
また、請求項6記載の発明にあっては、上記請求項1又は2記載の発明の効果に加えて、動作コース選択部は、前回までの生理状態を記憶する生理状態記録部と、生理状態記録部に記録された値をあらかじめ登録されている平均的な生理状態値と比較判定する比較判定部とを備えたので、生理状態の平均レベルを比較判定することができ、これによりあらかじめ用意する動作コース数を少なくすることができるものである。
【0080】
また、請求項7記載の発明にあっては、上記請求項1又は2記載の発明の効果に加えて、動作コース選択部は、使用者によって生理状態値から判定された生理状態のレベルを調節できる調節部を備えたので、調節部を調節することにより生理状態の平均レベルを使用者が自分で設定することができ、メモリ機能等を必要とせずにあらかじめ用意する動作コース数を少なくすることができるものである。
【0081】
また、請求項8記載の発明にあっては、上記請求項1又は2記載の発明の効果に加えて、動作コース選択部は、使用者の自身の生理状態に対する主観を入力する主観入力部を備えたので、主観入力部で使用者の自身の生理状態に対する主観に基づいて動作コースを選択するような入力を行うことで、出力される動作コースが、使用者の自身の生理状態に対する主観と一致しやすく、違和感のない最適なマッサージを出力することができるものである。
【0082】
また、請求項9記載の発明にあっては、上記請求項1乃至請求項8のいずれか一項に記載の発明の効果に加えて、生体信号センサが人体の指尖脈波を測定する脈波センサであって、脈波センサの出力値から心拍数を検出する心拍検出部と、心拍検出部からの信号に基づき動作コースが選択される動作コース選択部とを備え、前記空気袋の膨張及び保持及び収縮によりこれらの空気袋上に寝ている人体をマッサージするエアーマッサージマットにおいて、制御装置により空気袋の膨張及び保持及び収縮を制御する所定の動作コースを複数有するので、脈波に基づいて心拍数を検出するため、生体信号の測定が容易であり、構成も簡素となるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】参考例のエアーマッサージマットの斜視図である。
【図2】参考例の斜視図である。
【図3】同上のエアーマッサージマットに設けた複数の空気袋と人体の部位との位置関係を示す説明図である。
【図4】本発明の実施の形態の例(生体信号センサを操作部に設けた例)を示し、(a)は要部の斜視図であり、(b)は同上の生体信号センサに指尖を当てて生体信号を測定している状態を示す説明図である。
【図5】(a)は参考例を示す斜視図であり、(b)は手尖を生体信号センサに差し込んで生体信号を測定している例の説明図であり、(c)は手掌を生体信号センサに差し込んで生体信号を測定している例の説明図である。
【図6】本発明の制御ブロック図である。
【図7】同上の空気袋の給気、保持、排気動作のタイムチャートである。
【図8】同上の就寝前の心拍数と主観(からだの調子)との関係を示したグラフである。
【図9】同上の就寝前の心拍数と主観(眠気)との関係を示したグラフである。
【図10】同上のある被験者の1分間あたりの心拍数の日較差に基づいて心拍数を3段階に分割してこれに対応して動作レベルを3段階設定した例を示す説明のためのグラフである。
【図11】同上の心拍数に基づいて動作コースの選択のフローチャートである。
【図12】同上の所定の基準より大きい刺激量の動作の後、直ちに所定の基準より小さい刺激量の動作をさせる動作順序を含む動作コースを説明するグラフである。
【図13】(a)は同上の複数の異なる基本動作の出力の組み合わせを異ならせることによって構成された複数の動作コースの一例を示す説明図であり、(b)は同上の各動作と刺激量レベルとの関係を示す図であり、(c)は(a)における刺激量の差を説明する説明図である。
【図14】同上の複数の異なる基本動作の出力の組み合わせを異ならせることによって構成された複数の動作コースの他例を示す説明図である。
【図15】同上の複数の異なる基本動作の出力の組み合わせを異ならせることによって構成された複数の動作コースの更に他例を示す説明図である。
【図16】(a)(b)は同上の空気袋の膨張の順序を示す一例の説明図とタイムチャートである。
【図17】(a)(b)は同上の空気袋の膨張の順序を示す他例の説明図とタイムチャートである。
【図18】同上の複数の被験者の1分間あたりの心拍数の日較差に基づいて心拍数を3段階に分割してこれに対応して動作レベルを3段階設定した例を示す説明のためのグラフである。
【図19】同上の分割ラインを引き上げ又は引き下げた例を示す被験者の1分間あたりの心拍数の日較差に基づいて心拍数を3段階に分割してこれに対応して動作レベルを3段階設定した例を示す説明のためのグラフである。
【図20】同上の被験者3名の就寝直前の1分間当たりの心拍数を実測した結果を示すグラフである。
【図21】同上の操作部にスライダーのような調節部を設けた説明図である。
【符号の説明】
1 ベースマット
2 空気袋
3 給排気装置
4 制御装置
5 操作部
6 生体信号センサ
7 生理状態検出部
8 動作コース選択部
10 調節部
Claims (9)
- ベースマットに配された複数の空気袋と、これらの空気袋を膨張及び保持及び収縮させる給排気装置と、前記給排気装置を制御する制御装置と、制御装置に対応する指示入力用であって使用者によって操作される操作部と、生体信号を測定する生体信号センサと、生体信号センサの出力値から生理状態を検出する生理状態検出部と、生理状態検出部からの信号に基づき動作コースが選択される動作コース選択部とを備え、上記空気袋の膨張及び保持及び収縮によりこれらの空気袋上に寝ている人体をマッサージするエアーマッサージマットにおいて、動作コース開始時に操作部に配設した生体信号センサにより測定された生体信号に応じた生理状態検出部による生理状態の検出結果に基づき、あらかじめ用意された複数の動作コースのうち、生理状態が高い時ほど所定の基準より大きい刺激量の動作の割合を多くし、生理状態が低い時ほど所定の基準より小さい刺激量の動作の割合を多くした動作コースが選択され、選択された動作コースの設定パターン信号に従い、制御装置により空気袋の膨張及び保持及び収縮を制御するようになっていることを特徴とするエアーマッサージマット。
- 生体信号センサが人体を拘束するものであることを特徴とする請求項1記載のエアーマッサージマット。
- 複数の動作コースに、所定の基準より大きい刺激量の動作の後直ちに所定の基準より小さい刺激量の動作が出力される動作パターンを含む動作コースを含んでいることを特徴とする請求項1又は2記載のエアーマッサージマット。
- 複数の動作コースが、複数の異なる基本動作の出力の組み合わせを異ならせることによって構成された異なる動作パターンであることを特徴とする請求項1又は2記載のエアーマッサージマット。
- 前記複数の動作コースは、刺激量が同等で且つ動作パターンの異なる複数の基本動作の出力の組み合わせを異ならせることによって構成された異なる動作パターンであることを特徴とする請求項4記載のエアーマッサージマット。
- 動作コース選択部は、前回までの生理状態を記憶する生理状態記録部と、生理状態記録部に記録された値をあらかじめ登録されている平均的な生理状態値と比較判定する比較判定部とを備えたことを特徴とする請求項1又は2記載のエアーマッサージマット。
- 動作コース選択部は、使用者によって生理状態値から判定された生理状態のレベルを調節できる調節部を備えたことを特徴とする請求項1又は2記載のエアーマッサージマット。
- 動作コース選択部は、使用者の自身の生理状態に対する主観を入力する主観入力部を備えたことを特徴とする請求項1又は2記載のエアーマッサージマット。
- 生体信号センサが人体の指尖脈波を測定する脈波センサであって、脈波センサの出力値から心拍数を検出する心拍検出部と、心拍検出部からの信号に基づき動作コースが選択される動作コース選択部とを備え、前記空気袋の膨張及び保持及び収縮によりこれらの空気袋上に寝ている人体をマッサージするエアーマッサージマットにおいて、制御装置により空気袋の膨張及び保持及び収縮を制御する所定の動作コースを複数有することを特徴とする請求項1乃至請求項8のいずれか一項に記載のエアーマッサージマット。
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