JP2002291826A - マッサージ条件決定方法及びこの決定方法を使用したマッサージ機 - Google Patents

マッサージ条件決定方法及びこの決定方法を使用したマッサージ機

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JP2002291826A
JP2002291826A JP2001104747A JP2001104747A JP2002291826A JP 2002291826 A JP2002291826 A JP 2002291826A JP 2001104747 A JP2001104747 A JP 2001104747A JP 2001104747 A JP2001104747 A JP 2001104747A JP 2002291826 A JP2002291826 A JP 2002291826A
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massage
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optimal
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JP2001104747A
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Tomonori Ikumi
智則 伊久美
Mika Watanabe
美香 渡辺
Hiroshi Nakazawa
弘 中沢
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Toshiba TEC Corp
Original Assignee
Toshiba TEC Corp
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Publication date
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    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61HPHYSICAL THERAPY APPARATUS, e.g. DEVICES FOR LOCATING OR STIMULATING REFLEX POINTS IN THE BODY; ARTIFICIAL RESPIRATION; MASSAGE; BATHING DEVICES FOR SPECIAL THERAPEUTIC OR HYGIENIC PURPOSES OR SPECIFIC PARTS OF THE BODY
    • A61H2201/00Characteristics of apparatus not provided for in the preceding codes
    • A61H2201/01Constructive details
    • A61H2201/0119Support for the device
    • A61H2201/0138Support for the device incorporated in furniture
    • AHUMAN NECESSITIES
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    • A61HPHYSICAL THERAPY APPARATUS, e.g. DEVICES FOR LOCATING OR STIMULATING REFLEX POINTS IN THE BODY; ARTIFICIAL RESPIRATION; MASSAGE; BATHING DEVICES FOR SPECIAL THERAPEUTIC OR HYGIENIC PURPOSES OR SPECIFIC PARTS OF THE BODY
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    • A61H2201/0149Seat or chair

Abstract

(57)【要約】 【課題】 最適なマッサージ条件を決定する。 【解決手段】 ステップS1にて設定に基づいて6つの
部位から3つを選択する。ステップS2にて3つの部位
のパラメータを用いて試験計画表を作成する。ステップ
S3にて評価試験を行って満足度を計測する。ステップ
S4にてマッサージ椅子に座っている使用者は操作部を
使用して主観評価結果を入力する。ステップS5にて算
出した満足度と主観評価結果を条件決定手段内のメモリ
に記憶する。ステップS6にて試験回数をチェックし、
試験を9回行うと、ステップS7にて全試行での主観評
価と満足度から最適マッサージ条件を決定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マッサージ動作を
行うための最適なマッサージ条件を決定するマッサージ
条件決定方法及びこの決定方法を使用したマッサージ機
に関する。
【0002】
【従来の技術】肩こりなどの治療やリラクゼーション効
果を目的としたマッサージ機には、リクライニング機構
を有する椅子型のものや、使用者が仰向けに寝た状態で
使用するベッド型のものがある。これらのマッサージ機
は、マッサージ刺激の発生原理から、一対あるいは二対
以上のもみ球がクランク機構により機械的に動作するも
み球式と、マッサージ機内部に設置されたエアーバッグ
の収縮によって人体を押したり挟み込んだりするエアー
式と、偏芯おもり付のモータを回転させて得られた振動
で人体を刺激するバイブ式とに分類される。また、これ
らを組合せた高機能な製品も実用化されている。
【0003】これらのマッサージ機の多くはマッサージ
刺激の位置や種類、強さなどのマッサージパラメータを
使用者自身が決定するためのリモコン装置を有してお
り、マッサージ機使用者はこのリモコンを操作する事に
よって好みのマッサージを受けることができるようにな
っている。また、マッサージ機のうち、比較的高価で高
機能のものでは、リモコン操作により刺激する位置を人
体中でマッサージ効果が高い部分、いわゆるツボにあた
るように微動させる事が可能なものもある。さらに、予
めプログラムされた手順で首や肩、腰など人体のいろい
ろな部分を自動的にマッサージする機能を有するものも
ある。この機能はお薦めコース、あるいは自動コースな
どと呼ばれているもので、多くの使用者が気持ちよいと
感じるであろうマッサージ条件となっている。
【0004】しかしながら、上述したマッサージ機はマ
ッサージ刺激の位置の調整を使用者が毎回行う必要があ
り、操作が煩雑で面倒であった。そこで特開平5−30
0926号公報では、マッサージ機の使用者の頭部に脳
波測定用電極付バンドを装着させ、使用者の脳波のう
ち、α波(10Hz程度の脳波)が増大するかどうかを
検出しながらマッサージを行い、α波がより大きくなる
マッサージ条件を最適条件とし、その最適なマッサージ
条件でマッサージ動作を行うようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、特開平5−3
00926号公報のものは、脳波計測によって脳波のう
ちα波のピークを求め、その大きさから使用者のリラッ
クス度合いを推定することとしている。ところが一般
に、例えば目を閉じた場合は目を開けている場合に比べ
てα波ピークは高くなることが知られており、α波のピ
ークだけではリラックスの度合いは推定できないと考え
られている。また、略リアルタイムにマッサージの効果
を検出しているため、より効果の高いマッサージ条件で
マッサージすることは可能であるとしても、最適なマッ
サージ条件を得る為の具体的手段については記載がな
く、このため、得られるマッサージ条件が最適なマッサ
ージ条件である確証はなく、常に最適なマッサージ条件
でマッサージ動作ができないという問題があった。
【0006】そこで、本発明は、最適なマッサージ条件
を決定できるマッサージ条件決定方法を提供する。ま
た、本発明は、常に最適なマッサージ条件を決定してマ
ッサージ動作ができるマッサージ機を提供する。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
使用者に対するマッサージの効果を、使用者の生理指標
からの推定、および/もしくは使用者から入力された評
価情報に基づいて評価し、この評価した結果を評価値と
した直交表による評価試験を行って最適なマッサージ条
件を決定するマッサージ条件決定方法にある。
【0008】請求項2記載の発明は、請求項1記載のマ
ッサージ条件決定方法において、動作条件を定める複数
のパラメータから一部を選択し、この選択されたパラメ
ータのみを用いて直交表による評価試験を行って最適な
マッサージ条件を求め、その後選択されなかった残りの
パラメータを順次取り込んで直交表による評価試験を繰
り返し行って最終的に全体を含めての最適なマッサージ
条件を決定することにある。
【0009】請求項3記載の発明は、使用者に対するマ
ッサージの効果を、使用者の生理指標からの推定および
使用者から入力された評価情報に基づいて評価し、この
評価した結果を評価値とした直交表による評価試験を行
って最適なマッサージ条件を決定すると共に、使用者の
生理指標からの推定に基づいて評価したマッサージ効果
の評価値と使用者から入力された評価情報に基づいて評
価したマッサージ効果の評価値との差を算出し、この差
が所定値よりも大きい場合には直交表による評価試験の
対応する部分をやり直して再度最適なマッサージ条件を
決定するマッサージ条件決定方法にある。
【0010】請求項4記載の発明は、請求項1乃至3の
いずれか1記載のマッサージ条件決定方法において、決
定された最適なマッサージ条件と、このマッサージ条件
との違いを使用者が認識できる他のマッサージ条件を適
宜選択することにある。
【0011】請求項5記載の発明は、動作条件を定める
複数のパラメータを有するマッサージ機において、使用
した際の使用者に対するマッサージの効果を、使用者の
生理指標から推定、および/もしくは使用者から入力さ
れた評価情報に基づいて評価するマッサージ効果評価手
段と、このマッサージ効果評価手段が評価した結果を評
価値として直交表による評価試験を行って最適なマッサ
ージ条件を決定するマッサージ条件決定手段とを有し、
マッサージ条件決定手段が決定したマッサージ条件でマ
ッサージ動作を行うマッサージ機にある。
【0012】請求項6記載の発明は、請求項5記載のマ
ッサージ機において、マッサージパラメータの一部を選
択する選択手段を設け、マッサージ条件決定手段は、直
交表による評価試験において、選択手段によって選択さ
れたパラメータのみを用いて試験を行って最適なマッサ
ージ条件を求める第1の手段と、選択されなかった残り
のパラメータを順次取り込んで直交表による評価試験を
繰り返す第2の手段を設け、最終的に全体を含めての最
適なマッサージ条件を決定することにある。
【0013】請求項7記載の発明は、動作条件を定める
複数のパラメータを有するマッサージ機において、使用
した際の使用者に対するマッサージの効果を、使用者の
生理指標から推定および使用者から入力された評価情報
に基づいて評価するマッサージ効果評価手段と、このマ
ッサージ効果評価手段が評価した結果を評価値として直
交表による評価試験を行って最適なマッサージ条件を決
定するマッサージ条件決定手段と、使用者の生理指標か
らの推定に基づいて評価したマッサージ効果の評価値と
使用者から入力された評価情報に基づいて評価したマッ
サージ効果の評価値との差を算出する生理心理比較手段
とを有し、生理心理比較手段が算出した差が所定値より
も大きい場合にはマッサージ条件決定手段は直交表によ
る評価試験の対応する部分をやり直して再度最適なマッ
サージ条件を決定し、最終的に決定した最適なマッサー
ジ条件でマッサージ動作を行うマッサージ機にある。
【0014】請求項8記載の発明は、請求項5乃至7の
いずれか1記載のマッサージ機において、マッサージ条
件決定手段が直交表による評価試験を行っているとき
に、試験の進行状況を使用者に知らせるガイダンス手段
を設けたことにある。
【0015】請求項9記載の発明は、請求項5乃至8の
いずれか1記載のマッサージ機において、マッサージ条
件決定手段が決定した最適なマッサージ条件を記憶する
記憶手段を設け、この記憶手段に記憶した最適なマッサ
ージ条件でマッサージ動作を行うことにある。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面を参照して説明する。図1はマッサージ機の全体の構
成を示す図で、1はマッサージ椅子、2はこのマッサー
ジ椅子1に座ってマッサージを受ける使用者、3は使用
者2がマッサージ椅子2を動作させるための操作器、4
は使用者2の頭部に装着し脳波計測を行うためのAg-AgC
l電極、5はこのAg-AgCl電極4から信号を取り込み所定
の処理を行う信号処理部、6はこの信号処理部5からの
情報及び前記操作器3からの情報に基づいて前記マッサ
ージ椅子1を駆動制御するコンピュータである。
【0017】前記マッサージ椅子1は、例えばエアバッ
クを収縮させてマッサージ動作を行うものであり、エア
バックのふくらみに応じて強さを調節し、エアバックを
ふくらます速さを断続的に変化させるパルス動作という
機能を備えている。また、前記マッサージ椅子1は、首
/肩、背中、背筋、腰、しり、もも、脚の7つの部位をマ
ッサージできるものであり、脚だけは他の部位が動作し
ているときでも動作させることができる脚同時という機
能を備えている。
【0018】前記マッサージ椅子1の動作条件を決定す
るパラメータは、強さ、パルス、部位、脚同時の4つが
あり、これら4つのパラメータの組合せによりマッサー
ジ動作が行われるようになっている。なお、強さには、
強、中、弱の3段階があり、パルスには、無、速、遅の
3段階があり、部位には、首/肩、背中、背筋、腰、し
り、ももの6通りがあり、脚同時には、強、弱、無の3
段階がある。
【0019】また、これらの動作条件は前記操作器3か
ら入力することができるようになっている。前記操作器
3には、およそ15分間パラメータを適宜変化させて自
動的にマッサージ動作を行うお薦めコースを選択できる
お薦めコース選択ボタンが備えられている。
【0020】このマッサージ機は、これらの動作条件を
決定するパラメータを因子、各パラメータの状態を水
準、前記操作部3から入力される使用者の主観によるマ
ッサージの効果の評価結果及び前記Ag-AgCl電極4から
の信号による生理指標から推定したマッサージの効果を
評価値として、実験計画法などで用いられる直交表に従
った試験、すなわち、実際にマッサージを行ってその効
果を調べる試験を複数回行い、少ない試行回数でマッサ
ージ椅子1の使用者2にとって最適なマッサージ条件を
決定するようになっている。
【0021】なお、工学分野で計測される生理指標とし
ては、脳波、皮膚電気活動、血圧、心拍、呼吸、脈波な
どが有るが、マッサージ効果という人間の感情・感覚の
変化を捉えるには脳の状態を調べるのが直接的で確かで
あり、ここでは脳波を使用している。
【0022】前記Ag-AgCl電極4は、使用者2の脳波を
計測するものであり、装着が簡単になるようにヘアバン
ド状の部材からなり、この部材を額を含む頭部に装着
し、マッサージ動作を行っている使用者2の脳波を検出
するようになっている。
【0023】脳波の導出は耳朶等の基準電極との差を検
出する単極誘導でもよいが、ここでは双極誘導で検知す
るようにしている。なお、双曲誘導とは、例えば、特開
平10−262942号公報にも記載されているよう
に、額基準の前頭部双極導出の1チャンネルの脳波計
で、前頭部に装着した電極4で双極導出により微小電位
を検出するようになっている。
【0024】前記信号処理部5は、前記Ag-AgCl電極4
で計測された脳波を増幅し、A/D変換した後に、脳波の
波形情報をデジタルデータとして前記コンピュータ6に
送信するようになっている。ここでは前記信号処理部5
からコンピュータ6へのデータのやり取りをRS232
Cなどの有線を使用して行うようにしている。なお、こ
のデータのやり取りを電波や赤外線などを用いた無線方
式で行うこともできる。無線方式を使用した場合は、マ
ッサージ椅子1の使用者2は信号処理部5を保持するこ
とやベルトなどに装着することができ、これにより自由
に動き回ることができ、脳波測定における使用者2の負
担を軽減できる。
【0025】前記コンピュータ6は使用者2の脳波から
この使用者2に対するマッサージ効果の評価を数値に変
換するマッサージ効果評価手段と、このマッサージ効果
評価手段が評価した結果に基づいて最適なマッサージ条
件を決定するマッサージ条件決定手段を備えている。な
お、マッサージの評価をするために脳波から数値に変換
するマッサージ効果評価手段と最適なマッサージ条件を
決定するマッサージ条件決定手段をマッサージ椅子1に
内蔵してもよい。
【0026】図2は、マッサージ機の構成を示すブロッ
ク図である。11は数値変換手段で、この数値変換手段
11はマッサージ効果評価手段を構成するものである。
12はマッサージ条件決定手段で、このマッサージ条件
決定手段12は、パラメータ設定手段13、試験計画手
段14、条件決定手段15及びデータ記憶手段16によ
り構成している。17はマッサージ椅子動作手段で、こ
のマッサージ椅子動作手段17は、前記試験計画手段1
4及びデータ記憶手段16から与えられたマッサージ条
件に従って実際に前記マッサージ椅子1を動作させるよ
うになっている。なお、マッサージ条件とはマッサージ
をする部位(首/肩・背中・背筋・腰・しり・ももの6
箇所)、強さ(強・中・弱の3段階)、パルス(無・速
・遅の3段階)、脚同時(無・弱・強の3段階)の4つ
のパラメータの組合せである。
【0027】前記操作部3は、各種の操作ボタンがあ
り、使用者2が直交表による評価試験でどのパラメータ
を使うかを設定する場合やマッサージの主観評価を入力
するときに使用する。
【0028】前記パラメータ設定手段13は、直交表に
よる評価試験でどのパラメータを使用するかを設定する
機能を備えている。すなわち、それぞれのパラメータの
全てを組合せて試験を行う設定や一部のパラメータ・水
準を選択し、選択されたもののみを対象に直交表による
評価試験を行う設定等を行うようになっている。
【0029】前記試験計画手段14は、前記パラメータ
設定手段13で設定されたマッサージ部位、強さ、パル
ス、脚同時の状態を使用して評価試験計画を作り、前記
マッサージ椅子1の評価回数を決定する。
【0030】マッサージ条件のパラメータのうち、強
さ、パルス、脚同時の3つはそれぞれ3つの水準を有し
ているが、身体のどの部位をマッサージするかを決める
部位に関しては首/肩、背中、背筋、腰、しり、ももの
6つ状態があり、6水準となる。
【0031】なお、6水準のパラメータがある場合に、
L27直交表など試行回数の多い直交表を用いて評価す
ることも可能であるが、あまり多くの評価試験を繰り返
すと使用者に慣れが生じ、的確な評価ができなくなるこ
ともある。そこで、部位に関しても6つの状態のうち3
つのみを選択して3水準とすれば、マッサージ試行回数
は4要因3水準の組合せであるため、図3に示すような
実験計画法におけるL9直交表を用いれば、9回の評価
試験で評価を実行することができる。なお、直交表を用
いないで全ての組合せを評価する場合は、評価試験を、
3×3×3×3で81回行わなければならない。
【0032】前記数値変換手段11が行うマッサージの
評価は、1回の評価試験ごとに生理指標による評価と主
観評価を行う。生理指標の算出方法は、例えば、特開平
10−262942号公報に記載されているような満足
感計測システムによって得られる満足度を使用する。こ
の満足感計測システムは脳波を入力としたニューラルネ
ットワークを利用して人間の満足感を計測するシステム
である。
【0033】ニューラルネットワークは入力層、中間層
及び出力層から構成される三層構造で、誤差逆伝播法に
より学習する。すなわち、ニューラルネットワークは、
アンケートにより満足感を複数の感情語で多面的に評価
し、この評価に基づき満足状態と不満足状態が判断され
たサンプルを選択し、各サンプルにおける脳波のパワー
スペクトルを入力信号として学習するものである。
【0034】ニューラルネットワークでは満足度は0〜
1の値をとり、1に近いほど満足していると判断する。
また、公報では満足度の解析時間を8.53秒もしくは
4.27秒としているが、マッサージの効果はある程度
同じ刺激を繰り返さないと評価できない。
【0035】そこで、例えば、8.53秒の解析を10
回行い、その平均値を当該マッサージ条件の評価結果と
すればよい。全体の評価試験は使用者の慣れや飽きの起
こりにくい15分程度で終わるのが望ましい。前述のL
9直交表を使用した場合、各マッサージ条件の評価時間
は100秒程度が適当である。すなわち、8.53秒の
解析では約10回、4.27秒の解析では約20回の平
均値を取るのが適当である。
【0036】また、主観評価は、使用者2がマッサージ
を試行しているときの気持ちよさを数値で操作部3から
入力する。このときの数値は例えば0〜100の値で0
を最もマッサージ効果が無い状態、100を最もマッサ
ージ効果が高い状態とすればよい。なお、マッサージの
評価は生理指標、または主観評価のどちらか一つのみと
しても良い。
【0037】直交表による評価試験は前述のように各パ
ラメータのどの状態に関して行うかを、操作部3を用い
てマッサージ椅子1の使用者自身が入力して決定しても
よいが、この入力を行わなくても実行することが可能で
ある。
【0038】図5は、最初にマッサージする部位を使用
者2が決定しなかった場合のマッサージ条件の決定処理
を示すフローチャートである。まず、ステップS1に
て、部位の設定、すなわち、6つの状態から3つを選択
するが、ここでは首/肩、背中、背筋の3つの部位が予
め設定されているものとして、この3つの部位を選択す
る。次に、ステップS2にて、これら3つの部位のパラ
メータを用いて試験計画表を作成する。例えば、図3の
L9直交表のA、B、C、Dをマッサージ部位、強さ、
パルス、脚同時とすると、図4に示すような試験計画表
を作成する。
【0039】そして、ステップS3にて、評価試験を行
って満足度を計測する。すなわち、1回目の試験は、図
4に示すように、A(部位)を首/肩、B(強さ)を
強、C(パルス)を無、D(脚同時)を無として評価試
験を行う。そして、Ag-AgCl電極4で脳波を計測し、信
号処理部5を介してコンピュータ6にデータが送られ、
満足感計測システムによって満足度が算出される。
【0040】続いて、ステップS4にてマッサージ椅子
1に座っている使用者2は操作部3を使用して主観評価
結果を入力する。そして、ステップS5にて、算出した
満足度と主観評価結果を条件決定手段内のメモリに記憶
する。
【0041】続いて、ステップS6にて、試験が9回行
われたか否かをチェックする。まだ、1回目なのでステ
ップS1に戻って2回目の試験を行う。2回目の試験
は、図4に示すように、A(部位)を背中、B(強さ)
を中、C(パルス)を遅、D(脚同時)を弱として評価
試験を行う。
【0042】こうして、図4に示すマッサージ条件の組
み合わせでNo.1からNo.9までの評価試験を行
い、それぞれ満足度の算出、主観評価結果の入力を繰返
し、算出した満足度と主観評価結果を条件決定手段15
内のメモリに記憶する。
【0043】このように、試験計画表が作成された後、
実際の評価試験が9回行われ、1回の評価試験毎にマッ
サージ条件を前記マッサージ椅子動作手段17に伝えて
マッサージ椅子1を動作し、マッサージ椅子1に座って
いる使用者2から満足感計測システムによって脳波を計
測する。
【0044】そして、1回のマッサージ条件が終了する
たびに満足度計測システムから満足度が算出され、ま
た、使用者により1回の試験が終了する毎に主観評価結
果が操作部3から入力され、満足度と主観評価結果が条
件決定手段15内のメモリに記憶されることになる。
【0045】9回の評価試験が終了すると、続いて、ス
テップS7にて、条件決定手段15は、全試行での主観
評価と満足度から最適だと思われるマッサージ条件を決
定する。最適なマッサージ条件は、評価項目に従ってパ
ラメータ毎に解析し決定する。
【0046】最適なマッサージ条件の決定は以下の手順
で行う。まず、各水準に対応する3つのデータから、平
均値mと標準偏差σを求める。例えば、図3の評価項目
Eを満足度、評価項目Fを主観評価とすると、パラメー
タA1については、評価項目Eのデータはx1、x2、x3
である。x1、x2、x3から平均値mと標準偏差σを算
出する。
【0047】次に平均値mと標準偏差σを用いてシステ
ムレンジSRを次のように定義する。 SR=m±kσ …(1) 但し、常数kは安全率とする。
【0048】また、デザインレンジDRを設定する。デ
ザインレンジとは、当該システムが許容できる評価値の
範囲、又は、性能がこうなってほしいという範囲であ
り、ここではマッサージの効果であるから、あるレベル
より高い値の範囲に設定している。そして、デザインレ
ンジDRとシステムレンジSRが重なったところをコモ
ンレンジCRと定義する。このシステムレンジSRとコ
モンレンジCRから機能誤差Dを次のように定義する。
【0049】
【数1】
【0050】この機能誤差Dは、データのばらつく範囲
がデザインレンジDRからどのくらい離れているかを示
している。このようにして、パラメータA1に対する機
能誤差Dを他の評価項目F、すなわち、主観評価結果に
ついて求め、それらを合計する。評価項目E、F対する
機能誤差をそれぞれDe、Df、合計した機能誤差を総
機能誤差Dtとすると、総機能誤差Dtは、 Dt=De+Df …(3) となる。この総機能誤差DtをステップS8にて算出す
る。
【0051】総機能誤差Dtについて、パラメータA
2、A3についても求め、A1、A2、A3の中で一番小さ
い値を最適値とする。これをパラメータB、C、Dにつ
いても同様にして最適値を求める。仮に、A1、B2、C
1、D3が最適値をとったとすると、この組合せが6つの
部位から3つの状態を選択して行った一度目の評価試験
の中で、使用者2にとって最適なマッサージ条件とな
る。こうして、ステップS9にて、最適なマッサージ条
件を決定する。なお、このときに算出される総機能誤差
Dtの値はデータ記憶手段16に記憶される。
【0052】ステップS9にて、最適なマッサージ条件
が決まると、続いて、ステップS10にて、パラメータ
Aについてまだ試行していないマッサージ部位があるか
否かをチェックする。そして、まだ試行していないマッ
サージ部位があれば、ステップS11にて、機能誤差の
少ないマッサージ部位を新たなパラメータA1とし、ス
テップS1に戻ってまだ試行していないマッサージ部位
を設定して同様の処理を行う。すなわち、2回目以降の
評価試験では先に実施した評価で最適となったマッサー
ジ部位を含めて試験計画表を作成すればよい。
【0053】こうして、まだ試行していないマッサージ
部位に関して同様に2回目以降のL9直交表を用いた評
価試験を行い、最終的に全ての条件の中で最も使用者に
対するマッサージ効果の高いマッサージ条件を決定し、
これをステップS12にて、データ記憶手段16に記憶
する。すなわち、先の試験で最適とされた部位と新たに
試行された部位の総機能誤差を比較し、最も機能誤差の
小さいものを最適とする。これを試行していないマッサ
ージ部位がなくなるまで繰り返し、最後の試行実験にお
いて、総機能誤差Dtの小さいものが最適なマッサージ
条件であると決定する。
【0054】なお、最適とされた部位を含めないで試験
計画表を作成する場合には、最初の評価試験と2回目以
降の評価試験の試行において、それぞれ仮の最適部位を
求め、この求められた仮の最適部位を含めて新たな試験
計画を行い、全組合せのうち最適なものを決定する。ま
た、2回目以降の評価試験は、使用者の慣れや飽きが問
題になる場合には、例えば次の日に行う等、一定の時間
をあけて行ったほうが適切な評価ができ、より確実に最
適なマッサージ条件を見出すことが可能になる。
【0055】上述した図5の処理では、すべてのマッサ
ージ部位を試行してマッサージ条件を決定したが、予め
使用者がマッサージ部位を選択してから試行を行うこと
もできる。図6は、使用者2が最初にマッサージする部
位を選択したときのマッサージ条件の決定処理を示すフ
ローチャートである。
【0056】まず、ステップS21にて、部位の設定を
行う。ここでは使用者2がマッサージをしたいと思う部
位を6つの状態の中から3つを選んで入力する。次に、
ステップS22にて、これら3つの部位のパラメータを
用いて試験計画表を作成する。これは前述した図5のス
テップS2と同様、L9直交表による実験計画表を作成
する。そして、ステップS23にて、評価試験を行って
満足度を計測する。これも図5のステップS3と同様で
ある。
【0057】以下、ステップS24にて主観評価入力、
ステップS25にて記憶処理、ステップS26にて回数
の判定、ステップ27にてパラメータの最適値の算出、
ステップS28にて総機能誤差の算出、ステップS29
にてマッサージ条件の決定を順次行うが、これらも前述
した図5のステップS4〜S9と同様である。そして、
マッサージ条件を決定したは、ステップS30にて、そ
のままマッサージ条件を記憶して終了する。
【0058】このように、予めマッサージする部位を選
択することは、マッサージを行いたくない部位をマッサ
ージしないで済み、また、9回という少ない試行回数で
最適なマッサージを行うことができる。
【0059】なお、ここではマッサージ評価を、生理指
標(脳波)から推定された満足度と主観評価の両方を使
用して行ったが、どちらか一方のみを使用して行うこと
もできる。このときの機能誤差は、例えば、A1におい
ては、一つの機能誤差が計算され、この値の低いものか
ら最適値を取ればよい。
【0060】また、ここでは直交表における全ての組合
せを試行してから最適なマッサージ条件を決定する場合
について説明したが、試行したときの値が極端に低いも
のに関してはそれが判明した時点で排除するようにして
もよい。
【0061】例えば、1回目の試行A1・B1・C1・D
1、2回目の試行A1・B2・C2・D2、3回目の試行A1
・B3・C3・D3の結果、満足度Eのx1,x2,x3の値が
0に近い値をとったとき、A1の条件設定のために機能
誤差を求める前に試行実験を中止し、当該パラメータで
別な状態を選択して再度試験計画の作成からやり直した
方が少ない試行回数で最適なマッサージ条件を見出すこ
とが可能になる。
【0062】また、マッサージ条件を決定するパラメー
タでは、例えば部位が変わるとマッサージの効果の評価
結果は大きくかわるが、強さが変わっても評価結果はあ
まり変わらないなど使用する人やその人の状態などによ
ってパラメータの重み、すなわち、評価結果の変化の仕
方が違う場合がある。このような場合などには、パラメ
ータのうち重みの重い一部のみを最適化試験の対象と
し、他のパラメータは例えばランダムに決めることも可
能である。
【0063】また、直交表に従った試験では図4の例の
場合9回の評価を行う必要がある。ところが、マッサー
ジの評価を行う場合あまり短時間では効果が現れないこ
とがあり、1つのマッサージ条件を評価するのに最低で
も1〜2分程度を要する。
【0064】従って、9回全てを実施するのに10数分
の時間が必要になる。この間、使用者2は評価試験がど
の段階まで進んでいるかが把握できないと不安になるこ
とがある。この不安はマッサージ効果と重なって主観評
価や生理指標に影響を及ぼす。
【0065】そこで、これらの不安材料を取り除くため
に、音声などを用いて進行状況を使用者に告げるとさら
に有効である。具体的には、一回の試行が始まる前に
「次に○○回目の評価を行います」等のガイダンス音声
を流せばよい。
【0066】また、決定されたマッサージ条件はデータ
記憶手段16に記憶されるようになっている。従って、
次に同じ使用者がマッサージを受けるときには最適化の
決定のため評価試験を行わなくてもデータ記憶手段16
から最適なマッサージ条件を読み出してすぐに最適なマ
ッサージを受けることができる。
【0067】データ記憶手段16への最適なマッサージ
条件の記憶は一人に限ったものではなく、直交表による
評価試験を行った複数の使用者全てについて記憶してお
けばよい。そして、データ記憶手段16から使用者が自
分に該当する最適なマッサージ条件を読み出す手段をマ
ッサージ椅子1に設けることで、複数の使用者はそれぞ
れ自身にとって最適なマッサージをすぐに受けることが
できるようになる。
【0068】データ記憶手段16から使用者が自分に該
当する最適なマッサージ条件を読み出す手段としては、
例えば、操作部3に設けられたボタンを使用してユーザ
番号を入力することで該当する最適なマッサージ条件を
読み出す手段や、指紋認識、音声認識など周知の個人認
証システムを使用して該当する最適なマッサージ条件を
読み出す手段などが実現可能である。
【0069】また、最適なマッサージ条件が決定した後
にマッサージ椅子1を使用してマッサージを行うときに
は、マッサージ条件が記憶されているので、同じ作業を
行う必要がなくなるが、もし、体の状態によって、例え
ば、腰痛や肩こりが以前よりも軽くなってきた場合など
は、再び試験を行うことでその時の状態にあったマッサ
ージ条件を得ることも可能である。
【0070】なお、この実施の形態では評価試験におい
て最適なマッサージ条件のみを繰り返すようにしたが、
このように最適なマッサージ条件のみを繰り返すと使用
者が次第に飽きてきてマッサージ効果が低くなる場合が
ある。
【0071】これを解消するには、最適なマッサージ条
件とそのマッサージ条件以外のマッサージ条件を組合せ
て、例えば交互に繰り返す等の方法が有効である。最適
なマッサージ条件に組合せる他のマッサージ条件はマッ
サージ効果の評価値があまり低くないものであれば、ど
のようなマッサージ条件でもよいが、最適なマッサージ
条件との違いを使用者が認識できるマッサージ条件が望
ましい。
【0072】例えば、マッサージ条件を以下のように決
定すれば飽きや慣れの防止には効果的である。パラメー
タ毎の総機能誤差Dtの標準偏差σpを求める。例えば
パラメータが強さ(B)であれば強(B1)の総機能誤
差DtB1と、中(B2)の総機能誤差DtB2と、弱
(B3)の総機能誤差DtB3の標準偏差σpを算出す
る。Dtはマッサージの評価結果に対応する数値である
から、その標準偏差は当該パラメータがマッサージの評
価結果にどのくらい影響を与えるかを表している。すな
わち、標準偏差が大きいほど影響が大くなる。言い換え
れば標準偏差σpが小さいパラメータの場合、使用者
が、例えばパラメータ強さが強いから弱いに変わったこ
となど、状態が変わったことに気づかない可能性もあ
る。そこで標準偏差σpが最も大きいパラメータの状態
のみを変えてマッサージ条件とすればよい。
【0073】また、この実施の形態ではマッサージの効
果の評価に、生理指標(脳波)から推定した満足度の値
と使用者自身が主観的に評価した結果を数字で表した結
果である主観評価結果の両方を用いる場合について説明
したが、この2つの評価結果の差が大きな場合がある。
これは脳波測定時のノイズ等が影響していると考えられ
る。このような場合には、評価試験を再度やり直せばよ
い。
【0074】具体的には、マッサージ条件決定手段内に
評価結果比較部を設け、1回の評価が終わる毎に差を算
出し、その差が予め設定した限度以上になった場合に
は、当該のマッサージ条件によるマッサージ効果を再度
測定すればよい。この場合、満足度の値が0から1の
値、主観評価結果が0〜100の範囲の場合には、差は
満足度を100倍して算出すればよい。なお、差の限度
値は30程度とするのが適当である。
【0075】また、以上説明したマッサージ条件最適化
方法を、マッサージ機の開発の段階で複数の使用者に対
し実施した場合、例えば使用者の大半が「脚同時」は
「有」が最適となるなど、大多数の使用者に関し特定の
パラメータは同じ水準が最適となることがある。このよ
うな場合には、当該のパラメータの設定値を最適とされ
た水準に固定して(先の例では脚同時有りに固定す
る)、最適化の対象から外し、すなわち、試験計画に組
み入れないで、それ以外のパラメータのみに関して試験
計画を作成し試験を行えば、より少ない試行回数で最適
なマッサージ条件を決定することが可能である。
【0076】なお、この実施の形態においてはエアーバ
ッグ式のマッサージ機を例に説明したが、本発明はこれ
に限ったものではなく、もみ球式など他のマッサージ機
にも適用できる。
【0077】
【発明の効果】以上詳述したように請求項1乃至4記載
の発明によれば、最適なマッサージ条件を決定できるマ
ッサージ条件決定方法を提供できる。また、請求項2記
載の発明によれば、さらに、パラメータの一部を選択し
て直交表による評価試験を行い、選択された条件内で最
適なマッサージ条件を求め、その後選択されなかった残
りのパラメータを順次取り込んで直交表による評価試験
を繰返すようにしているので、少ない試行回数で最適な
マッサージ条件を決定できるマッサージ条件決定方法を
提供できる。
【0078】また、請求項3記載の発明によれば、さら
に、使用者の生理指標から推定されたマッサージ効果と
使用者の主観によるマッサージ効果の評価結果の差が大
きかった場合には直交表による評価試験をやり直して最
適なマッサージ条件を決定するので、ノイズ等の影響を
受けることなく最適なマッサージ条件を決定できるマッ
サージ条件決定方法を提供できる。
【0079】また、請求項4記載の発明によれば、さら
に、決定された最適なマッサージ条件に、このマッサー
ジ条件との違いを使用者が認識できる他のマッサージ条
件を組み入れてマッサージ条件を決定しているので、1
つのマッサージ条件を連続して受けることによる飽きを
防止できるマッサージ条件を決定できるマッサージ条件
決定方法を提供できる。
【0080】また、請求項5乃至9記載の発明によれ
ば、常に最適なマッサージ条件を決定してマッサージ動
作ができるマッサージ機を提供できる。また、請求項6
記載の発明によれば、さらに、パラメータの一部を選択
して直交表による評価試験を行い、選択された条件内で
最適なマッサージ条件を求め、その後選択されなかった
残りのパラメータを順次取り込んで直交表による評価試
験を繰り返すようにしているので、少ない試行回数で最
適なマッサージ条件を決定できるマッサージ機を提供で
きる。
【0081】また、請求項7記載の発明によれば、さら
に、使用者の生理指標から推定されたマッサージ効果と
使用者の主観によるマッサージ効果の評価結果の差が大
きかった場合には直交表による評価試験をやり直して最
適なマッサージ条件を決定するので、ノイズ等の影響を
受けることなく最適なマッサージ条件を決定できるマッ
サージ機を提供できる。
【0082】また、請求項8記載の発明によれば、さら
に、直交表による評価試験中に試験の進行状況が使用者
に知らせるようにしているので、使用者が進行状況を気
にして脳波計測による心地よさの推定値が不確かになる
のを防止できるマッサージ機を提供できる。
【0083】また、請求項9記載の発明によれば、さら
に、決定された最適マッサージ条件を記憶し、この記憶
した最適マッサージ条件でマッサージ動作を行うように
しているので、毎回直交表による評価試験を行う必要が
無く、容易に最適なマッサージ条件でマッサージ動作が
できるマッサージ機を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るマッサージ機の全体
の構成を示す図。
【図2】同実施の形態におけるマッサージ機の構成を示
すブロック図。
【図3】同実施の形態で使用するL9直交表の一般的構
成を示す図。
【図4】同実施の形態で使用するL9直交表の具体的構
成を示す図。
【図5】同実施の形態における最初にマッサージする部
位を決定しなかった場合のマッサージ条件の決定処理を
示すフローチャート。
【図6】同実施の形態における最初にマッサージする部
位を選択したときのマッサージ条件の決定処理を示すフ
ローチャート。
【符号の説明】
1…マッサージ椅子 3…操作部 4…Ag-AgCl電極 5…信号処理部 6…コンピュータ 11…数値変換手段 12…マッサージ条件決定手段 13…パラメータ設定手段 14…試験計画手段 15…条件決定手段 16…データ記憶手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡辺 美香 静岡県三島市南町6番78号 東芝テック株 式会社三島事業所内 (72)発明者 中沢 弘 埼玉県所沢市松が丘1−16−26 Fターム(参考) 4C074 BB05 HH09 4C100 BA03 CA03

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 使用者に対するマッサージの効果を、使
    用者の生理指標からの推定、および/もしくは使用者か
    ら入力された評価情報に基づいて評価し、この評価した
    結果を評価値とした直交表による評価試験を行って最適
    なマッサージ条件を決定することを特徴とするマッサー
    ジ条件決定方法。
  2. 【請求項2】 動作条件を定める複数のパラメータから
    一部を選択し、この選択されたパラメータのみを用いて
    直交表による評価試験を行って最適なマッサージ条件を
    求め、その後選択されなかった残りのパラメータを順次
    取り込んで直交表による評価試験を繰り返し行って最終
    的に全体を含めての最適なマッサージ条件を決定するこ
    とを特徴とする請求項1記載のマッサージ条件決定方
    法。
  3. 【請求項3】 使用者に対するマッサージの効果を、使
    用者の生理指標からの推定および使用者から入力された
    評価情報に基づいて評価し、この評価した結果を評価値
    とした直交表による評価試験を行って最適なマッサージ
    条件を決定すると共に、使用者の生理指標からの推定に
    基づいて評価したマッサージ効果の評価値と使用者から
    入力された評価情報に基づいて評価したマッサージ効果
    の評価値との差を算出し、この差が所定値よりも大きい
    場合には直交表による評価試験の対応する部分をやり直
    して再度最適なマッサージ条件を決定することを特徴と
    するマッサージ条件決定方法。
  4. 【請求項4】 決定された最適なマッサージ条件と、こ
    のマッサージ条件との違いを使用者が認識できる他のマ
    ッサージ条件を適宜選択することを特徴とする請求項1
    乃至3のいずれか1記載のマッサージ条件決定方法。
  5. 【請求項5】 動作条件を定める複数のパラメータを有
    するマッサージ機において、使用した際の使用者に対す
    るマッサージの効果を、使用者の生理指標から推定、お
    よび/もしくは使用者から入力された評価情報に基づい
    て評価するマッサージ効果評価手段と、このマッサージ
    効果評価手段が評価した結果を評価値として直交表によ
    る評価試験を行って最適なマッサージ条件を決定するマ
    ッサージ条件決定手段とを有し、 前記マッサージ条件決定手段が決定したマッサージ条件
    でマッサージ動作を行うことを特徴とするマッサージ
    機。
  6. 【請求項6】 マッサージパラメータの一部を選択する
    選択手段を設け、マッサージ条件決定手段は、直交表に
    よる評価試験において、前記選択手段によって選択され
    たパラメータのみを用いて試験を行って最適なマッサー
    ジ条件を求める第1の手段と、選択されなかった残りの
    パラメータを順次取り込んで直交表による評価試験を繰
    り返す第2の手段を設け、最終的に全体を含めての最適
    なマッサージ条件を決定することを特徴とする請求項5
    記載のマッサージ機。
  7. 【請求項7】 動作条件を定める複数のパラメータを有
    するマッサージ機において、使用した際の使用者に対す
    るマッサージの効果を、使用者の生理指標から推定およ
    び使用者から入力された評価情報に基づいて評価するマ
    ッサージ効果評価手段と、このマッサージ効果評価手段
    が評価した結果を評価値として直交表による評価試験を
    行って最適なマッサージ条件を決定するマッサージ条件
    決定手段と、使用者の生理指標からの推定に基づいて評
    価したマッサージ効果の評価値と使用者から入力された
    評価情報に基づいて評価したマッサージ効果の評価値と
    の差を算出する生理心理比較手段とを有し、 前記生理心理比較手段が算出した差が所定値よりも大き
    い場合には前記マッサージ条件決定手段は直交表による
    評価試験の対応する部分をやり直して再度最適なマッサ
    ージ条件を決定し、最終的に決定した最適なマッサージ
    条件でマッサージ動作を行うことを特徴とするマッサー
    ジ機。
  8. 【請求項8】 マッサージ条件決定手段が直交表による
    評価試験を行っているときに、試験の進行状況を使用者
    に知らせるガイダンス手段を設けたことを特徴とする請
    求項5乃至7のいずれか1記載のマッサージ機。
  9. 【請求項9】 マッサージ条件決定手段が決定した最適
    なマッサージ条件を記憶する記憶手段を設け、この記憶
    手段に記憶した最適なマッサージ条件でマッサージ動作
    を行うことを特徴とする請求項5乃至8のいずれか1記
    載のマッサージ機。
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