JP4134651B2 - 現像剤収納容器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子写真方式の複写機、ファクシミリ、プリンタ等の画像形成装置の現像装置に現像剤を補給するために用いられる現像剤収納容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、容器内部に螺旋状の突起を有する現像剤収納容器を画像形成装置本体(以下、単に装置本体という)に対して略水平にセットし、現像剤収納容器の中心軸を回転中心として回転させ、現像剤収納容器の現像剤排出口から現像剤を排出させ、現像剤収容部に現像剤を補給する回転式ボトルタイプである現像剤収納容器のものが開発され一部の機種に用いられている(例えば、特許文献1参照)。このタイプのものは現像剤収納容器が装置本体に常時設置されているので、現像剤収容部内の現像剤が減少した場合に、随時現像剤収納容器を回転させ、現像剤収容部に現像剤を補給することが出来るので、現像剤の過補給等を防止する上での利点はあるが、当該現像剤収納容器は成型時に外周部にスプライン状の溝ができるため、形状制約があり持ち運びがしづらく、現像剤収納容器着脱の際、外周面に付着したトナーによりユーザが汚れるという欠点がある。また、装置本体に装填されているトナー消費済みの空現像剤収納容器との交換頻度を低減させるために、現像剤収納容器を大型化すると、質量もかさみ交換作業に支障をきたす不便もある。
【0003】
【特許文献1】
特開平7−295356号公報(第7欄、第12〜17行)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、現像剤収納容器を交換の際、トナー汚染がなく、持ち運びおよび交換作業が容易な現像剤収納容器を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的は、以下の構成によって達成することができる。
【0006】
(1)内部に螺旋状の突起部を有し、画像形成装置に備えられた現像装置に連結する収納容器装着部に装着した状態で回転させることにより、内部に収容する現像剤を運搬・排出して当該現像装置に補給する現像剤収納容器において、当該現像剤収納容器の外周部の回転方向に切り起し部を有する支持帯と、前記切り起し部に差し込まれた弾性部材で形成された把持部材からなる把手部材を有し、前記把持部材は、前記収納容器装着部に装着した状態においては、前記現像剤収納容器の外周部に対して平坦化することができ、前記現像剤収納容器の回転と共に回転可能に構成したことを特徴とする現像剤収納容器。
(2)内部に螺旋状の突起部を有し、画像形成装置に備えられた現像装置に連結する収納容器装着部に装着した状態で回転させることにより、内部に収容する現像剤を運搬・排出して当該現像装置に補給する現像剤収納容器において、当該現像剤収納容器の外周を捲着する支持帯と、前記現像剤収納容器の外周部に設けた支持軸を介して回動し起倒可能な把持部材からなる把手部材を有し、前記把持部材は、前記収納容器装着部に装着した状態においては、前記現像剤収納容器の外周部に対して平坦化することができ、前記現像剤収納容器の回転と共に回転可能に構成したことを特徴とする現像剤収納容器。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0009】
図1は現像剤収納容器の全体および部分図である。
図1(a)は現像剤収納容器の断面図、図1(b)は該現像剤収納容器のA矢示図、図1(c)は該現像剤収納容器のB矢示図、図1(d)はスライド蓋を移動させて排出口を開放した状態のA矢示図である。
【0010】
現像剤収納容器(以下、収納容器と称す)10は、現像剤を収容する容器本体11と、該容器本体11の一方の端面の開口を閉止する固定蓋12と、容器本体11の他方の端面の外周面に設けた現像剤排出開口11Aを開閉する移動可能な開閉蓋であるスライド蓋13と、前記現像剤排出開口11Aの周辺に接着され剥離可能な無端状(エンドレス状)の可撓性シール部材14とから構成されている。該可撓性シール部材14はポリエチレンテレフタレート(PET)等のフィルム状の薄葉の両端を接合してエンドレス状に形成したものである。
【0011】
容器本体11の一方の端面の開口11Bは、容器本体11に現像剤を充填するための開口であり、前記固定蓋12により緊密に閉止されている。
【0012】
前記容器本体11は、中空円柱状壁面部11Cと、中空円錐状壁面部11Dと、該中空円錐状壁面部11Dの先端部に接続する小径の底付き中空円柱状壁面部11Eとから構成されている。前記底付き中空円柱状壁面部11Eの直径D2は、前記中空円柱状壁面部11Cの直径D1の約1/2で、中空円錐状壁面部11Dは両円柱状壁面部11C,11Eを中空円錐壁面で接続している。本実施の形態においては、中空円柱状壁面部11Cの直径D1を110mm、中空円錐状壁面部11Dの直径D2を55mmに設定した。
【0013】
前記中空円柱状壁面部11Cの内周面には、回転することにより内部の現像剤を運搬・搬送する螺旋状の突起部11Gが容器本体11の内側にスプライン状に突出して、現像剤案内部を形成している。また、前記中空円錐状壁面部11Dの内周面にも、螺旋状の突起部11Hが容器本体11の内側にスプライン状に突出して、現像剤案内部を形成している。
【0014】
前記中空円錐状壁面部11Dに形成された螺旋状の突起部11HのピッチP2は、前記中空円柱状壁面部11Cに形成された螺旋状の突起部11GのピッチP1より短く形成した(P1>P2)。本実施の形態においては、突起部11GのピッチP1を40mm、突起部11HのピッチP2を20mmに設定した。
【0015】
前記中空円錐状壁面部11Dに形成された螺旋状の突起部11Hの山高さH2は、前記中空円柱状壁面部11Cに形成された螺旋状の突起部11Gの山高さH1より高く形成した(H2>H1)。本実施の形態においては、突起部11Gの山高さH1を4〜6mm、突起部11Hの山高さH2を6〜8mmに設定した。
【0016】
収納容器10は、現像剤を主に収容する容器本体11の中空円柱状壁面部11Cの直径D1を大きくし、現像剤排出開口11Aのある容器本体11の先端部分の底付き中空円柱状壁面部11Eの直径D2を小さくして、その間を円錐形状にてつなぐことにより、収納容器装着部のスペース問題を解決した。
【0017】
更に、中空円錐状壁面部11Dに形成された螺旋状の突起部11HのピッチP2を、中空円柱状壁面部11Cに形成された螺旋状の突起部11GのピッチP1より短く形成し(P1>P2)、かつ、中空円錐状壁面部11Dに形成された螺旋状の突起部11Hの山高さH2を、中空円柱状壁面部11Cに形成された螺旋状の突起部11Gの山高さH1より高く形成した(H2>H1)ことにより、中空円錐状壁面部11Dにおける現像剤の搬送力が向上し、現像剤排出開口11Aへ容易に現像剤が搬送される。
【0018】
前記底付き中空円柱状壁面部11Eの外周面には、前記スライド蓋13の内周面が摺動可能である。また、底付き中空円柱状壁面部11Eの外周面の2箇所に形成された底付き長溝部11Jは、スライド蓋13に固定された2個の突起部材15に係合し、スライド蓋13は底付き中空円柱状壁面部11Eの外周面11K(図2(b)参照)上を回転中心軸Rと平行する方向に直進移動可能である。
【0019】
図2は収納容器の排出開口部およびスライド蓋を示す図である。
図2(a)は前記現像剤排出開口が可撓性シール部材により封止された状態を示す断面図、図2(b)は可撓性シール部材が剥離されて前記現像剤排出開口を開放した状態を示す断面図である。
【0020】
図3は前記収納容器の現像剤排出開口近傍のスライド蓋と可撓性シール部材を示す拡大断面図であり、図3(a)は現像剤排出開口が可撓性シール部材により封止されている状態を示し、図3(b)は現像剤排出開口が可撓性シール部材により開封された状態を示す。
【0021】
前記スライド蓋13の回転中心軸R方向の両端には、フランジ部13A,13Bが突出している。一方のフランジ部13Aには、スリット13Cが穿設され、他方のフランジ部13Bには、スリット13Dが穿設されている。
【0022】
前記現像剤排出開口11Aの周辺に接着された可撓性シール部材14の一方の端部14Aは、スライド蓋13の内周面に摺接してフランジ部13Aの端部でUターンしてスリット13Cを挿通してスライド蓋13の円筒部13Eの外周面に出る。また、可撓性シール部材14の他方の端部14Bは、スライド蓋13の内周面に摺接してフランジ部13Bの端部でUターンしてスリット13Dを挿通してスライド蓋13の円筒部13Eの外周面に出る。このようにして可撓性シール部材14の両方の端部14A,14Bは、スライド蓋13の外周面において重なり、ここで両方の端部14A,14Bは熱融着(ヒートシール)等により接着され、無端状(エンドレス状)のベルト形状に形成される。
【0023】
前記可撓性シール部材14の底付き中空円柱状壁面部11Eの外周面11Kに接する部分は、現像剤排出開口11Aの周辺に予め接着された接着部14Cであり、現像剤排出開口11Aを封止している。スライド蓋13が外力により図示のX方向に移動されると、スライド蓋13に巻回された可撓性シール部材14が回動されて現像剤排出開口11Aを次第に開放してゆく。
【0024】
スライド蓋13が図2(b)、図3(b)及び図1(d)に示す最終位置に到達すると、現像剤排出開口11Aは全開状態になり、現像剤の排出開始が可能になる。この現像剤排出開口11Aの全開状態において、前記可撓性シール部材14の接着部のうち接着部14Dのみは、底付き中空円柱状壁面部11Eの外周面11Kに接着された接続状態に保持されている。
【0025】
次に、前記スライド蓋13を前記X方向の逆方向に戻すように移動させると、可撓性シール部材14はスライド蓋13の円筒部13Eの周囲を回動して、現像剤排出開口11Aを次第に閉鎖し、スライド蓋13の最終復帰位置に到達すると、可撓性シール部材14は現像剤排出開口11Aを完全に閉鎖する。この現像剤排出開口11Aの閉鎖状態になった収納容器10を収納容器装着部20(図4参照)から取り外したとき、収納容器10内に収容された現像剤が漏出する恐れはない。
【0026】
なお、容器本体11とスライド蓋13との相対移動は、容器本体11を収納容器装着部20の所定位置に設置しスライド蓋13を移動させる作動方式、またはスライド蓋13を収納容器装着部20の所定位置に設置し容器本体11を移動させる作動方式の何れでも可能である。
【0027】
即ち、スライド蓋13を収納容器装着部20の所定位置に設置し、容器本体11を把持、または操作部材による保持により、スライド蓋13の方向に移動させることにより、現像剤排出開口11Aを開放するようにする。または、容器本体11を収納容器装着部20の所定位置に設置し、スライド蓋13を移動させて現像剤排出開口11Aを開放するようにしてもよい。
【0028】
図1及び図2において、前記底付き中空円柱状壁面部11Eの底部には、従動カップリング部11Lが設けられ、後述の現像剤装着部に設けられる駆動源(モータM)に接続した駆動カップリング部材33に着脱可能に係合する。
【0029】
図4は収納容器を収納容器装着部に装着する前の状態を示す断面図である。
前記収納容器装着部20は、装着部本体21、スライド蓋保持部材(開閉蓋保持部材)22、容器本体保持部材23、固定蓋保持部材24とから構成されている。スライド蓋保持部材22の溝部(開閉蓋係止部)22Aは、スライド蓋13のフランジ部13Aを位置決め、保持する。容器本体保持部材23の内周面は円筒形状をなし、多孔質部材25が貼着されている。該多孔質部材25は発泡ポリウレタン樹脂等の弾性変形可能な材料で形成されている。該多孔質部材25の内径面には、容器本体11の外周面11Kが摺動可能に装着される。容器本体保持部材23の入口部に設けたフランジ部23Aには、多孔質部材26が貼着されていて、スライド蓋13のフランジ部13Bが圧接する。
【0030】
すなわち、収納容器装着部20の収納容器接触面に、弾性変形可能な多孔質部材25を介在させたことにより、収納容器10を収納容器装着部20に装着するとき、収納容器装着部20内の空気が圧縮されるが、多孔質部材25がフィルタの役割をなして、現像剤貯蔵部40内の現像剤が圧縮された空気とともに機外に噴出することが防止される。
【0031】
前記容器本体保持部材23の奥側の駆動部30の筺体31の壁面には、駆動源に接続する回転軸32が軸受に支持され回転可能になっている。該回転軸32の先端部には、バネ34により付勢された駆動カップリング部材33が、キー35により軸方向に移動可能に支持されている。駆動カップリング部材33は、前記容器本体11の先端部に形成された従動カップリング部11Lに係合、離脱可能である。
【0032】
前記回転軸32の後端部には、ワンウエイクラッチを内蔵した歯車36が固定されている。該歯車36は駆動源のモータMから歯車37を介して駆動力が伝達される。
【0033】
前記モータMは、歯車37を介して、歯車38を有する現像剤貯蔵部(ホッパー)40内の現像剤撹拌部材(パドル)41を駆動回転する。また、歯車38に歯合する歯車39は、現像剤貯蔵部40内の現像剤搬送部材(スクリュー)42を駆動回転する。
【0034】
前記収納容器10を収納容器装着部20に装填するには、先ず、前記収納容器10を把持して、スライド蓋13をスライド蓋保持部材22の溝部22Aに挿入し位置決め設置する。この設置状態では、スライド蓋13のフランジ部13Bは多孔質部材26に圧接されて、現像剤の漏出が防止される。
【0035】
図5は収納容器を収納容器装着部に装着完了した状態を示す断面図である。
次に、操作レバー51を操作して、固定蓋保持部材24を図示右方向に移動させれば、固定蓋保持部材24が固定蓋12を押圧することにより、容器本体11は図示右方向に移動し、容器本体11の外周面11Kが多孔質部材26の内周面を圧接、摺動して前進する。容器本体11の移動終点付近で、従動カップリング部11Lが回転軸32の先端部の駆動カップリング部材33に当接する。該駆動カップリング部材33の凸部はバネ付勢されて、回転軸32がモータMにより駆動回転されると、従動カップリング部11Lの凹部に係合し、収納容器10を駆動回転させる。
【0036】
前記固定蓋保持部材24の移動による容器本体11の移動過程で、スライド蓋13は、スライド蓋保持部材22の溝部22Aに係止されて移動されないから、可撓性シール部材14は容器本体11の現像剤排出開口11Aを全開させる。該現像剤排出開口11Aの全開位置で、収納容器10がモータMにより駆動回転されると、容器本体11の内部に螺旋状の突起部11G,11Hにより搬送されて、容器本体11内に収容された現像剤は、現像剤排出開口11Aが多孔質部材25の開口25B、容器本体保持部材23の開口23Bが合致したとき、これらの開口25B,23Bを通過して、下方の現像剤貯蔵部40に排出可能である。
【0037】
現像剤貯蔵部40に排出された現像剤は、現像剤撹拌部材41により撹拌され、現像剤搬送部材42により搬送され、現像剤排出口43から排出されて、図示しない現像装置に供給される。
【0038】
なお、図5に示す状態では、容器本体11の外周面11Kが多孔質部材25内に挿入されているから、収納容器10を取り出すことは不可能である。
【0039】
以上、回転式ボトルタイプである現像剤収納容器の構成および装着方法について述べたが、前述したように、該現像剤収納容器にはスプライン状の溝ができているため、形状制約があり持ち運びがしづらく、現像剤収納容器着脱の際、外周面に付着したトナーによりユーザが汚れるという欠点がある。また、交換頻度を低減させるために、トナーボトルは大型化し、質量もかさみ交換作業に支障をきたす不便もある。
【0040】
本発明は、この不便を解消するために、上述の収納容器に把手部材を設け把持し易く改良した点を特徴とする。
【0041】
図6は現像剤収納容器の外周部に把手部材を設けた図である。
図6(a)において、15は収納容器10とは別部材である把手部材で、収納容器10の外周を捲着する2本の支持帯151と把持部材152等からなっている。把持部材152は当該支持帯151の切り起こし部153に差し込まれており、また、把持部材152の両端は切り起こし部153の切り込み巾より広い巾を有し、抜けないようになっている。そして把持部材152は持ち運び時以外は把持部材152の弾性により平坦が保たれている。ここで、把持部材152はABS樹脂等の比較的弾性効果があり、平面性を保ち易く、厚さは0.5mm〜1mm程度、巾は12mm〜20mm程度が好ましい。
【0042】
図6(b)において、16は収納容器10とは別部材である把手部材で、収納容器10の外周を捲着する支持帯161と把持部材162等からなっており、把持部材162は、支持帯161に設けられた支持軸163を介して回動自在となっている。把持部材162は持ち運び以外には実線または点線の矢印のいずれかにたたまれて支持体面と略平坦となっている。ここで、把持部材162はポリカーボネート樹脂等の比較的剛性を有する樹脂材料が好ましい。
【0043】
図6(a)、(b)いずれの場合でも、前記収納容器10の回転により、把手部材15、16は収納容器10と一緒に回転する。
【0044】
このように、把手部材を収納容器に設けることによって、装置本体との着脱および持ち運びが容易となり、かつ、トナーによる汚れが防止できる。
【0045】
図7は外周部に把手部材を設けた現像剤収納容器の別の形態を示す図である。
図7(a)、(b)において、装着部本体21には溝211が設けられ、また収納容器10は外方に突出した位置決めのための前記溝211に係合する突起部(以下、単に突起という)111を複数有しており、収納容器装着部20に挿入するに当たっては、当該突起111とを位置決め基準となる前記溝211に合わせて挿入する。したがって、収納容器10は前記溝211に軸方向位置が規制され回転する。把手部材17、18は前記突起111との間にはめ込まれ、収納容器10とは摺動可能となっている。収納容器10が回転時は前記把手部材17、18は回転せず静止の状態で前記収納容器10に摺動する。あるいは、把手部材17、18の形状によっては、溝211を把手部材17、18に接触しない寸法に広げることで、前記収納容器10と共に回転させることもできる。
【0046】
また、カラー画像形成などの場合、前記収納容器10には、収納する現像剤の種類を判別するために、突起111の間隔dの異なった複数種のものがあり、装着部本体21にもそれに対応した軸方向間隔dで溝211が設けられており、収納容器10を誤装着する危険が回避される。
【0047】
図8は現像剤収納容器を覆う容器収納部材を示す図である。
【0048】
図において、70は、前記収納容器10を収納する把手部材72を有する容器収納部材で、収納容器10は、開閉蓋である開閉扉74を有する二点差線で示す収納箱71の中で、収納箱71の床面78に固定された保持具75と床面78で矢印H方向に所定の範囲内でスライド可能な、凹部71Aを有する保持枠76とで保持されている。収納箱71には床面78と側面80との稜部に切欠き79が設けられ、該切欠き79から前記保持枠76の前期凹部71Aが露出されている。
【0049】
前記容器収納部材70は、不図示のレールに沿って装置本体へ出し入れ可能なキャリア73の支持ピン73Aと内箱76の凹部71Aとが係合し、当該キャリア73が落とし込まれ、セットされる。また、前記収納箱71の長手方向の一方の端部は開口状態になっており、前記開閉扉74によって開口部77は覆われている。前記開閉扉74は、前記収納箱71に設けられた支持軸74Cを支点として矢印Wの方向に回動することができるが、容器収納部材70単体の状態のときは前記支持軸74Cに設けられた不図示のバネの付勢によって前記開閉扉74は前記開口部77を閉ざすようになっている。前記開閉扉74にはダボ74Aが設けられ、前記容器収納部材70を載せたキャリア73が矢印V方向にスライドすると、前記ダボ74Aは装置本体の枠体に固定されている楔板74Bと当接し、前記バネの付勢に抗して案内され、前記開閉扉74は開かれる。
【0050】
図9は、開閉扉の開閉の状態を示す図である。
図9(a)は開閉扉が開く前の状態、図9(b)は開いた状態を示す。
【0051】
図10は、キャリアに装填された容器収納部材を示す図である。
図10(a)はキャリア73を装置本体に挿入する前の状態、図10(b)は装置本体に挿入完了時の状態の図を示す。
【0052】
図において、容器本体11内に収容された現像剤は、図5において説明したように、現像剤排出開口11Aが多孔質部材25の開口25B、容器本体保持部材23の開口23Bが合致したとき、これらの開口25B,23Bを通過して、下方の現像剤貯蔵部40(図4参照)に排出可能である。
【0053】
次に、容器収納部材70の装着について説明する。
はじめに、把手部材72で把持した前記容器収納部材70を、装置本体から引き出してある状態のキャリア73に落とし込む。キャリア73を矢印V方向に装置本体内へスライドさせると、前記開閉扉74のダボ74Aが前記楔板74Bに当接し、前記容器収納部材70が一端停止した後、収納容器10は前記内箱76内で所定の距離だけスライドする。その後、さらにキャリア73を押し込むと前記楔板74Bにガイドされ開閉扉74は開かれる。これら移動過程で容器本体11のスライド蓋13(図1参照)がスライドして可撓性シール部材14(図1参照)が剥がされ現像剤排出開口11A(図1、2、3参照)が全開状態となり、図5で説明したように、容器本体11の移動過程の終点付近で、従動カップリング部11Lが回転軸32の先端部の駆動カップリング部材33に当接する。この状態で収納容器10の現像剤排出口が容器収納部材70の開口から露出し、且つ開口25B、23B等との位置が軸方向で一致し、現像剤の補給が可能となる。そして該駆動カップリング部材33(図4、5参照)の凸部はバネ付勢されて、回転軸32がモータMにより駆動回転されると、従動カップリング部11Lの凹部に係合し、収納容器10を駆動回転させ、現像剤の補給を行う。
【0054】
以上のように、現像剤の収納容器10を把手部材72の付いた収納箱71に入れた容器収納部材70をキャリア73に搭載し、キャリア73を所定の位置にスライドすれば開閉扉74が開き現像剤補給可能な状態になり、逆に、空となった収納容器10を取り出すときは、レール73を引き出すと、自動的に開閉扉74は閉じ、新しい容器収納部材70と交換すればよいことになる。また、当該容器収納部材70はリサイクル使用が可能で複数回使用することができるため公害対策にも寄与することができる。
【0055】
また、現像剤収納容器の外周部を覆う、把手部材を有する容器収納部材を1ユニットとして装置本体に搭載できるため、交換操作は容易で、且つ、トナー汚れ発生も防止できる。
【0056】
【発明の効果】
本発明により、現像剤収納容器を交換の際、トナー汚染がなく、持ち運びおよび交換作業が容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】現像剤収納容器の全体および部分図である。
【図2】収納容器の排出開口部およびスライド蓋を示す図である。
【図3】前記収納容器の現像剤排出開口近傍のスライド蓋と可撓性シール部材を示す拡大断面図である。
【図4】収納容器を収納容器装着部に装着する前の状態を示す断面図である。
【図5】収納容器を収納容器装着部に装着完了した状態を示す断面図である。
【図6】現像剤収納容器の外周部に把手部材を設けた図である。
【図7】外周部に把手部材を設けた現像剤収納容器の別の形態を示す図である。
【図8】現像剤収納容器を覆う容器収納部材を示す図である。
【図9】開閉扉の開閉の状態を示す図である。
【図10】キャリアに装填された容器収納部材を示す図である。
【符号の説明】
10 現像剤収納容器
11 容器本体
15,16,17,18,72 把手部材
70 容器収納部材
71 収納箱
73 キャリア
74 開閉扉
74A ダボ
74B 楔板
111 突起部
211 溝
Claims (4)
- 内部に螺旋状の突起部を有し、画像形成装置に備えられた現像装置に連結する収納容器装着部に装着した状態で回転させることにより、内部に収容する現像剤を運搬・排出して当該現像装置に補給する現像剤収納容器において、当該現像剤収納容器の外周部の回転方向に切り起し部を有する支持帯と、前記切り起し部に差し込まれた弾性部材で形成された把持部材からなる把手部材を有し、前記把持部材は、前記収納容器装着部に装着した状態においては、前記現像剤収納容器の外周部に対して平坦化することができ、前記現像剤収納容器の回転と共に回転可能に構成したことを特徴とする現像剤収納容器。
- 内部に螺旋状の突起部を有し、画像形成装置に備えられた現像装置に連結する収納容器装着部に装着した状態で回転させることにより、内部に収容する現像剤を運搬・排出して当該現像装置に補給する現像剤収納容器において、当該現像剤収納容器の外周を捲着する支持帯と、前記現像剤収納容器の外周部に設けた支持軸を介して回動し起倒可能な把持部材からなる把手部材を有し、前記把持部材は、前記収納容器装着部に装着した状態においては、前記現像剤収納容器の外周部に対して平坦化することができ、前記現像剤収納容器の回転と共に回転可能に構成したことを特徴とする現像剤収納容器。
- 前記現像剤収納容器は外周に突出した複数の突起部が形成され、前記収納容器装着部に形成された位置決め用の溝に係合可能に構成されたことを特徴とする請求項1または2に記載の現像剤収納容器。
- 前記突起部は、内部に収容する現像剤の種類に応じて、複数種類の異なる間隔で形成されることを特徴とする請求項3に記載の現像剤収納容器。
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