JP4133039B2 - 半導体集積回路装置の製造方法および半導体集積回路装置 - Google Patents

半導体集積回路装置の製造方法および半導体集積回路装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体集積回路装置の製造技術および半導体集積回路装置に関し、特に、DRAM(Dynamic Random Access Memory)を有する半導体集積回路装置の製造に適用して有効な技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
DRAMのメモリセルは、一般に、半導体基板の主面上にマトリクス状に配置された複数のワード線と複数のビット線との交点に配置される。1個のメモリセルは、それを選択する1個のMISFET(Metal Insulator Semiconductor Field Effect Transistor)と、このMISFETに直列に接続された1個の情報蓄積用容量素子(キャパシタ)とで構成される。
【0003】
メモリセル選択用MISFETは、周囲を素子分離領域で囲まれた活性領域に形成され、主としてゲート絶縁膜、ワード線と一体に構成されたゲート電極およびソース、ドレインを構成する一対の半導体領域によって構成される。メモリセル選択用MISFETは、通常1つの活性領域に2個形成され、これら2個のMISFETのソース、ドレイン(半導体領域)の一方が活性領域の中央部で共有される。
【0004】
ビット線は、上記メモリセル選択用MISFETの上部に配置され、多結晶シリコンなどからなるプラグが埋め込まれた接続孔を通じてソース、ドレイン(半導体領域)の一方(2個のMISFETに共有された半導体領域)と電気的に接続される。また、情報蓄積用容量素子は、ビット線の上部に配置され、同じく多結晶シリコンなどからなるプラグが埋め込まれた接続孔を通じてメモリセル選択用MISFETのソース、ドレイン(半導体領域)の他方と電気的に接続される。
【0005】
このように、近年のDRAMは、メモリセルの微細化に伴う蓄積電荷量の減少を補う対策として、情報蓄積用容量素子をビット線の上部に配置する立体構造を採用している。このような立体構造については、たとえば特開2002−76305号公報に記載されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記情報蓄積用容量素子は、たとえばメモリセル選択用MISFETの上部に堆積された厚い絶縁膜に情報蓄積用容量素子形成用の溝部を形成し、この溝部内に下部電極、誘電体膜および上部電極を配置することによって形成される。また、その絶縁膜の膜厚を厚くし、その溝部を深く形成することによって、メモリセルの微細化に伴う蓄積電荷量の減少を補う対策が行われている。しかしながら、本発明者らは、このような情報蓄積用容量素子の形成手段においては、以下のような課題が存在することを見出した。
【0007】
すなわち、上記情報蓄積用容量素子形成用の溝部は、厚い絶縁膜をエッチングすることによって形成されることから、その溝部の加工形状の制御が困難になり、溝部の開口部と底部とでは寸法差が大きくなる。そのため、溝部の底部にて十分な径が得られるようにエッチングを行った場合には、その開口部における径が必要以上に大きくなり、隣接する情報蓄積用容量素子が短絡してしまう問題がある。一方、そのような短絡による不具合を防ぐために、開口部における開口径を制御した場合には、溝部の下部に向かって開口性が悪くなることから、溝部の加工形状に起因して所望の容量値の情報蓄積用容量素子が形成できなくなってしまう問題がある。
【0008】
本発明は、DRAMにおける情報蓄積用容量素子が形成される溝部を深く形成する場合において、所望の加工形状でその溝部を形成することのできる技術を提供することにある。
【0009】
本発明の前記ならびにその他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、次のとおりである。
【0011】
すなわち、本発明は、半導体基板上に形成した第1絶縁膜に第1溝部を形成する工程と、前記第1溝部内に第1部材を埋め込んだ後、前記第1絶縁膜上に第2絶縁膜を形成する工程と、前記第2絶縁膜に選択的な開孔を施し、前記第1溝部に第2溝部を形成する工程と、前記第1部材を除去した後、前記第1溝部の側壁および底部に容量素子の下部電極を形成する工程と、前記下部電極を覆うように前記容量素子の容量絶縁膜を形成する工程と、前記容量絶縁膜を覆うように前記容量素子の上部電極を形成する工程とを含み、前記第2絶縁膜を形成する工程および前記第溝部を形成する工程は、少なくとも1回以上行い、前記第1絶縁膜及び前記第2絶縁膜がCVD法によって堆積された酸化シリコン膜であり、前記第1部材がSOG膜である
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための全図において、同一の機能を有する部材には同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
【0014】
(実施の形態1)
本実施の形態1の半導体集積回路装置であるDRAMの製造方法を図1〜図14を用いて工程順に説明する。
【0015】
まず、図1に示すように、たとえばp型の単結晶シリコンからなり、複数のメモリアレイが形成される記憶部形成領域(第2領域)とそれらの周囲に配置された周辺回路形成領域(第1領域)とを有する半導体基板1の主面の素子分離領域に素子分離溝4を形成する。素子分離溝4は、半導体基板1の主面をエッチングして深さ300〜400nm程度の溝を形成し、続いてこの溝の内部を含む半導体基板1上にCVD(Chemical Vapor Deposition)法で膜厚600nm程度の酸化シリコン膜5を堆積した後、溝の外部の不要な酸化シリコン膜5を化学機械研磨(Chemical Mechanical Polishing;CMP)法で研磨、除去することによって形成する。
【0016】
続いて、半導体基板1の一部にB(ホウ素)をイオン注入し、他の一部にP(リン)をイオン注入した後、半導体基板1を熱処理してこれらの不純物を半導体基板1内に拡散させることにより、p型ウエル6およびn型ウエル7を形成する。
【0017】
次いで、半導体基板1を熱酸化してp型ウエル6およびn型ウエル7のそれぞれの表面に膜厚6nm〜7nm程度の酸化シリコンからなるゲート絶縁膜8を形成し、続いてゲート絶縁膜8の上部にメモリセル選択用MISFET、nチャネル型MISFETおよびpチャネル型MISFETのそれぞれのゲート電極9(ワード線WL)を形成する。ゲート電極9を形成するには、たとえばP(リン)をドープした膜厚70nm程度のn型多結晶シリコン膜をゲート絶縁膜8上にCVD法で堆積し、続いてその上部に膜厚5nm程度のWN(窒化タングステン)膜および膜厚60nm程度のW(タングステン)膜をスパッタリング法で堆積し、さらにその上部に膜厚200nm程度のキャップ絶縁膜10を堆積した後、フォトレジスト膜をマスクにしてこれらの膜をドライエッチングする。キャップ絶縁膜10は、窒化シリコン膜から形成する。ゲート電極9は、ポリサイド膜(多結晶シリコン膜と高融点金属シリサイド膜との積層膜)で形成してもよい。
【0018】
次いで、p型ウエル6にAs(ヒ素)をイオン注入することによって、記憶部形成領域のp型ウエル6にn型半導体領域(ソース、ドレイン領域)11を形成し、周辺回路部のp型ウエル6にn-型半導体領域12を形成する。また、周辺回路形成領域のn型ウエル7にB(ホウ素)をイオン注入することによって、p-型半導体領域13を形成する。ここまでの工程により、記憶部形成領域においてメモリセル選択用MISFETが略完成する。
【0019】
次いで、半導体基板1上にCVD法で膜厚10nm〜15nm程度の薄い窒化シリコン膜14Aを堆積した後、その上部にCVD法で膜厚70nm程度の酸化シリコン膜15Aを堆積することにより、ゲート電極9(ワード線WL)のスペースを酸化シリコン膜15Aで埋め込む。酸化シリコン膜15Aは、ゲート電極9(ワード線WL)のスペースの2分の1より大きい膜厚で堆積し、このスペースに空隙ができないようにする。窒化シリコン膜14Aは、後の工程でゲート電極9のスペースにコンタクトホール(開孔)を形成するためのドライエッチングを行う際、素子分離溝4の内部の酸化シリコン膜5が削られるのを防ぐエッチングストッパとして使用される。従って、酸化シリコン膜5の削れ量が問題とならないような場合は、窒化シリコン膜14Aを省略してもよい。
【0020】
次いで、周辺回路形成領域の酸化シリコン膜15Aおよび窒化シリコン膜14Aを異方的にエッチングしてゲート電極7の側壁に2層の側壁絶縁膜15、14を形成する。続いて、周辺回路形成領域のp型ウエル2にP(リン)をイオン注入することによって、n+型半導体領域(ソース、ドレイン領域)17を形成し、n型ウエル3にB(ホウ素)をイオン注入することによって、p+型半導体領域(ソース、ドレイン領域)18を形成する。ここまでの工程により、周辺回路部のnチャネル型MISFETQnおよびpチャネル型MISFETQpが略完成する。
【0021】
次いで、半導体基板1上にCVD法で膜厚600nm程度の厚い酸化シリコン膜22を堆積した後、この酸化シリコン膜22を化学機械研磨法で研磨、平坦化することにより、酸化シリコン膜22の表面の高さを記憶部形成領域と周辺回路形成領域とで均一にする。この時、キャップ絶縁膜10を形成する窒化シリコン膜を研磨のストッパに用い、酸化シリコン膜22の表面の高さをキャップ絶縁膜10の上面まで後退させてもよい。
【0022】
次に、図2に示すように、酸化シリコン膜22の上部にCVD法で膜厚10nm程度の薄い酸化シリコン膜23を堆積し、続いて酸化シリコン膜23の上部にCVD法で膜厚70nm程度の多結晶シリコン膜24Aを堆積した後、多結晶シリコン膜24Aの上部に膜厚60nm程度の反射防止膜(図示は省略)および膜厚400nm程度のフォトレジスト膜(図示は省略)をスピン塗布する。酸化シリコン膜23は、化学機械研磨法で研磨されたときに生じた下層の酸化シリコン膜22の表面の微細な傷を補修するために堆積する。
【0023】
次いで、上記フォトレジスト膜をマスクにして反射防止膜および多結晶シリコン膜24Aのそれぞれの一部をドライエッチングすることにより、耐エッチングマスク24を形成する。続いて、上記フォトレジスト膜および反射防止膜を除去した後、耐エッチングマスク24をマスクにして酸化シリコン膜23、22、15Aをドライエッチングすることにより、n型半導体領域(ソース、ドレイン領域)11の上部、すなわちゲート電極9のスペースにコンタクトホール(開孔)を形成する。そのコンタクトホールのうちの一部は、n型半導体領域(ソース、ドレイン領域)11の一方と後の工程で形成されるビット線とを接続するために使用され、他の一部は、n型半導体領域(ソース、ドレイン領域)11の他方と後の工程で形成される情報蓄積用容量素子の下部電極とを接続するために使用される。
【0024】
上記酸化シリコン膜23、22、15Aのドライエッチングは、キャップ絶縁膜10を形成する窒化シリコン膜および窒化シリコン膜14Aをエッチングストッパにして行う。これにより、酸化シリコン膜15A、22、23をドライエッチングする際に素子分離溝4の内部の酸化シリコン膜5が削られる不具合を防止することができると共に、キャップ絶縁膜10が削られてゲート電極9(ワード線WL)の上面が露出する不具合を防止することができる。また、このドライエッチングを行うことにより、ゲート電極9(ワード線WL)の側壁に窒化シリコン膜14Aによって構成される側壁絶縁膜10が形成される。
【0025】
次に、図3に示すように、半導体基板1上にCVD法で膜厚30nm程度の酸化シリコン膜を堆積した後、その酸化シリコン膜11を異方的にエッチングすることにより、ゲート電極9(ワード線WL)の側壁にその酸化シリコン膜によって形成される側壁絶縁膜25を形成する。
【0026】
上記酸化シリコン膜の異方性エッチングは、窒化シリコンからなる側壁絶縁膜14およびキャップ絶縁膜10である窒化シリコン膜をエッチングストッパにして行う。これにより、ゲート電極9(ワード線WL)の側壁に形成される側壁絶縁膜25の高さがキャップ絶縁膜10の上面よりも低くなる(図3参照)。また、側壁絶縁膜25に対して施される異方性エッチングのエッチング量は、後にキャップ絶縁膜10の窒化シリコン膜をストッパにして行われる化学機械研磨によるキャップ絶縁膜10の膜減りを考慮しても、酸化シリコンからなる側壁絶縁膜25の上端がキャップ絶縁膜10の上面よりも確実に低くなるように、側壁絶縁膜25の上端とキャップ絶縁膜10の上面との高さの差を確保しておくことが望ましい。ここまでの工程により、メモリセル選択用MISFETのゲート電極9(ワード線WL)の側壁には、薄い膜厚の窒化シリコン膜(14A)とそれよりも厚い膜厚の酸化シリコン膜とによって構成される2層の側壁絶縁膜14、25が形成される。また、酸化シリコン膜によって構成される側壁絶縁膜25は、ゲート電極9(ワード線WL)の側壁における高さがキャップ絶縁膜10の上面よりも低いため、ゲート電極9(ワード線WL)のスペースに形成されたコンタクトホールのゲート長方向に沿った断面は、上部の径が底部の径よりも大きくなる。
【0027】
次に、図4に示すように、上記コンタクトホールの底部に残った薄い膜厚の窒化シリコン膜14Aをドライエッチングで除去してn型半導体領域(ソース、ドレイン領域)11の表面を露出させる。続いて、このドライエッチングでダメージを受けたn型半導体領域(ソース、ドレイン領域)11の表面を薄くドライエッチングしてダメージを除去した後、この表面をフッ酸で洗浄する。
【0028】
次いで、たとえばP(リン)をドープした膜厚100nm程度のn型多結晶シリコン膜をCVD法で堆積することにより、上記ゲート電極9(ワード線WL)のスペースに形成されたコンタクトホールの内部をn型多結晶シリコン膜で埋め込む。なお、周辺回路形成領域に上記コンタクトホールよりも径の大きいコンタクトホールがある場合は、そのコンタクトホール内部のn型多結晶シリコン膜の膜厚が不足し、次の工程でn型多結晶シリコン膜を研磨したときにコンタクトホールの底部の半導体基板1が削れる恐れがあるので、n型多結晶シリコン膜の上部に、たとえばCVD法で膜厚200nm程度の酸化シリコン膜をさらに堆積しておいてもよい。
【0029】
次いで、上記n型多結晶シリコン膜、多結晶シリコン膜24Aからなる耐エッチングマスク24およびその下層の酸化シリコン膜15A、22、23を化学機械研磨法で研磨することにより、上記ゲート電極9(ワード線WL)のスペースに形成されたコンタクトホールの外部のn型多結晶シリコン膜を除去し、コンタクトホールの内部にn型多結晶シリコン膜によって形成されるプラグ26を形成する。この化学機械研磨は、キャップ絶縁膜10を形成する窒化シリコン膜をストッパにして行う。
【0030】
次に、図5に示すように、半導体基板1上にCVD法で膜厚300nm程度の酸化シリコン膜31を堆積した後、化学機械研磨法で酸化シリコン膜31を100nm程度研磨することによって、その表面を平坦化する。酸化シリコン膜31の平坦化は、後の工程でメモリセル選択用MISFETの上部に形成されるスルーホールの開孔精度を高くするために行う。
【0031】
次いで、フォトレジスト膜(図示は省略)をマスクにして、上記ゲート電極9(ワード線WL)のスペースに形成されたコンタクトホールの上部の酸化シリコン膜31をドライエッチングすることにより、後の工程で形成されるビット線とそのコンタクトホールとを接続するためのスルーホール(図示は省略)を形成する。続いて、酸化シリコン膜31の上部に形成したフォトレジスト膜(図示は省略)をマスクにして周辺回路形成領域の酸化シリコン膜31、22を順次エッチングすることにより、nチャネル型MISFETQnのn+型半導体領域(ソース、ドレイン領域)17の上部にコンタクトホール32を形成し、pチャネル型MISFETQpのp+型半導体領域(ソース、ドレイン領域)18の上部にコンタクトホール33を形成する。
【0032】
次いで、上記スルーホールおよびコンタクトホール32、33の内部にプラグ34を形成する。プラグ34を形成するには、たとえばCVD法で酸化シリコン膜31の上部にTiNなどからなるバリアメタル膜を堆積し、続いてそのバリアメタル膜の上部にCVD法でW(タングステン)膜を堆積することによってそのスルーホールおよびコンタクトホール32、33の内部にこれらの膜を埋め込んだ後、そのスルーホールおよびコンタクトホール32、33の外部のこれらの膜を化学機械研磨法で除去する。
【0033】
次に、記憶部形成領域において、酸化シリコン膜31の上部にビット線(図示は省略)を形成する。また、図6に示すように、周辺回路形成領域の酸化シリコン膜31の上部に第1層配線(第1配線)36〜39を形成する。ビット線および第1層配線36〜39を形成するには、たとえば酸化シリコン膜31の上部にスパッタリング法で膜厚10nm程度のTiN膜(またはWN膜)および膜厚50nm程度のW膜を堆積した後、フォトレジスト膜をマスクにしてこれらの膜をドライエッチングする。ビット線は、上記スルーホールの内部に埋め込まれたプラグ33(図示は省略)およびゲート電極9(ワード線WL)のスペースに形成されたコンタクトホールの内部に埋め込まれたプラグ26を介してメモリセル選択用MISFETのn型半導体領域(ソース、ドレイン領域)11の一方と電気的に接続される。
【0034】
次に、図7に示すように、半導体基板1上にCVD法で膜厚300nm程度の酸化シリコン膜(第3絶縁膜)41を堆積した後、その表面を化学機械研磨法で平坦化する。次に、酸化シリコン膜41の上部にCVD法で膜厚50nm程度の窒化シリコン膜42を堆積した後、窒化シリコン膜42、酸化シリコン膜41および酸化シリコン膜31を順次ドライエッチングすることによって、プラグ26が埋め込まれたコンタクトホールの上部にスルーホール(第1孔部)43を形成する。
【0035】
次いで、スルーホール43の内部にプラグ44を形成し、さらにプラグ44の表面にバリアメタル膜45を形成する。プラグ44およびバリアメタル膜45を形成するには、たとえば窒化シリコン膜42の上部にPをドープしたn型多結晶シリコン膜をCVD法で堆積することによってスルーホール43の内部にn型多結晶シリコン膜(第1導電性膜)を埋め込んだ後、スルーホール43の外部のn型多結晶シリコン膜をドライエッチングで除去する。このとき、スルーホール43の内部のn型多結晶シリコン膜をオーバーエッチングし、プラグ44の表面を窒化シリコン膜42の表面よりも下方に後退させることによって、プラグ44の上部にバリアメタル膜45を埋め込むためのスペースを確保する。次に、窒化シリコン膜42の上部にスパッタリング法でTiN膜を堆積することにより、スルーホール43内のプラグ44の上部にTaN(窒化タンタル)膜を埋め込んだ後、スルーホール43の外部のTaN膜を化学機械研磨法で除去する。
【0036】
後の工程でスルーホール43の上部に形成される情報蓄積用容量素子の下部電極とプラグ44との間に介在する上記バリアメタル膜45は、情報蓄積容量素子の容量絶縁膜形成工程で行われる高温熱処理の際に、下部電極を構成するRu膜とプラグ44を構成する多結晶シリコン膜との界面で所望しない反応が生じるのを抑制するために形成する。
【0037】
次に、図8に示すように、窒化シリコン膜42の上部にCVD法で膜厚1.5μm程度の酸化シリコン膜(第1絶縁膜)46を堆積し、続いてフォトレジスト膜47をマスクにして酸化シリコン膜46をドライエッチングすることにより、スルーホール43の上部に溝(第1溝部)50Aを形成する。酸化シリコン膜46のエッチングは、窒化シリコン膜42をエッチングストッパにして行い、下層の酸化シリコン膜41が削られないようにする。
【0038】
次に、上記フォトレジスト膜47を除去した後、図9に示すように、酸化シリコン膜46上に、たとえばSOG(Spin On Glass)膜(第1部材)51を塗布し、溝50Aの内部をそのSOG膜51で埋め込む。続いて、溝50Aの外部のSOG膜51を除去し、溝50Aの内部にのみSOG膜51を残す。溝50Aの外部のSOG膜51を除去するに当たっては、たとえば化学機械研磨法、エッチバック法またはウェットエッチング法などを用いることができる。
【0039】
次に、図10に示すように、上記酸化シリコン膜46を堆積した工程と同様の工程によって膜厚1.5μm程度の酸化シリコン膜(第2絶縁膜)52を堆積した後、フォトレジスト膜53をマスクにして酸化シリコン膜52ドライエッチングすることにより、溝50Aに達する溝(第2溝部)50Bを形成する。
【0040】
次に、図11に示すように、希フッ酸水溶液を用いたウェットエッチングにより、溝50A内のSOG膜51を選択的に除去することによって、溝50A、50Bからなる溝(第2溝部)50を形成する。希フッ酸を用いたウェットエッチングにおいて、SOG膜51は、CVD法によって堆積された酸化シリコン膜46、52に比べて、ウェットエッチングレートが数100倍程度大きいことから、溝50A内のSOG膜51を選択的に除去することが可能となる。なお、SOG膜51の膜厚が400nm程度である場合には、濃度を1/100程度に薄めた希フッ酸水溶液を用いることによって3秒程度で除去することができる。また、溝50の側壁には、酸化シリコン膜46と酸化シリコン膜52との接続部において段差が形成される場合があるが、これは、溝50A、50Bのそれぞれの形成時において、誤差の範囲で開口位置が所定の位置から微小に外れてしまい、溝50A、50Bのそれぞれの側壁の位置がずれてしまうことに起因するものである。本発明者らが行った実験によれば、酸化シリコン膜46、52の膜厚が1.5μm程度であり溝50の開口幅が0.2μm程度である場合には、溝50A、50Bのそれぞれの側壁の位置のずれ量は、0.02μm程度にできることがわかった。
【0041】
次に、図12に示すように、スルーホール43の上部に下部電極54、容量絶縁膜55および上部電極56によって構成される情報蓄積用容量素子Cを形成し、スルーホール43の内部に埋め込まれたプラグ44およびゲート電極9(ワード線WL)のスペースに形成されたコンタクトホールの内部に埋め込まれたプラグ26を介して情報蓄積用容量素子Cの下部電極54とメモリセル選択用MISFETのn型半導体領域(ソース、ドレイン領域)11の他方とを電気的に接続することにより、メモリセルが略完成する。
【0042】
情報蓄積用容量素子Cは、次のような方法で形成する。まず、溝50の内部を含む酸化シリコン膜52の上部にCVD法で膜厚70nm〜80nm程度のRu膜を堆積する。次に、溝50の内部のRu膜が除去されるのを防ぐために溝50の内部にフォトレジスト膜を埋め込んだ後、このフォトレジスト膜で覆われていない溝50の外部のRu膜をドライエッチングによって除去し、溝50の内部に埋め込んだフォトレジスト膜をアッシングで除去することにより、溝50の側壁および底面にRu膜によって構成される下部電極54を形成する。
【0043】
次いで、下部電極54が形成された溝50の内部を含む酸化シリコン膜52上に容量絶縁膜55を形成する。容量絶縁膜55は、たとえばCVD法で堆積した膜厚20nm程度のBST膜によって形成する。容量絶縁膜55は、BST膜の他、たとえばBaTiO3(チタン酸バリウム)、PbTiO3(チタン酸鉛)、PZT、PLT、PLZTなどのペロブスカイト型金属酸化物からなる高(強)誘電体膜によって構成することもできる。
【0044】
次いで、容量絶縁膜55の上部に上部電極56を形成する。上部電極56は、たとえばCVD法またはスパッタリング法で堆積した膜厚200nm程度のRu膜によって構成する。ここまでの工程により、Ru膜によって構成される下部電極54、BST膜によって構成される容量絶縁膜55およびRu膜によって構成される上部電極56からなる情報蓄積用容量素子Cが完成する。
【0045】
ところで、情報蓄積用容量素子Cが形成される溝50を形成するに当たり、酸化シリコン膜46、52のような2層の酸化シリコン膜を形成する代わりに、酸化シリコン膜46、52を合計した膜厚の酸化シリコン膜を堆積し、1回のドライエッチングでその酸化シリコン膜に溝50を形成する場合には、その酸化シリコン膜の膜厚が厚くなり、溝50が深くなることから、溝50の開口部と底部とでは寸法差が大きくなってしまう。そのため、溝50の底部にて十分な径が得られるようにエッチングを行った場合には、その開口部における径が必要以上に大きくなり、隣接する情報蓄積用容量素子Cの下部電極54が短絡してしまうことが懸念される。一方、そのような短絡による不具合を防ぐために、開口部における開口径を制御した場合には、溝50の下部に向かって開口性が悪くなることから、溝50の加工形状に起因して所望の容量値の情報蓄積用容量素子Cが形成できなくなってしまうことが懸念される。
【0046】
一方、本実施の形態1においては、上記したように情報蓄積用容量素子Cを形成するのに必要な膜厚の酸化シリコン膜を2回に分けて堆積し、酸化シリコン膜を1回堆積する毎に情報蓄積用容量素子Cが形成される溝50となる溝50Aまたは溝50Bを形成している。そのため、相対的に薄い酸化シリコン膜46、52をドライエッチングすることになるので、溝50A、50Bの加工形状の制御を容易にすることができる。すなわち、隣接する情報蓄積用容量素子Cの下部電極54が短絡してしまう不具合および所望の容量値の情報蓄積用容量素子Cが形成できなくなってしまう不具合の発生を防ぐことができる。
【0047】
また、膜厚の厚い酸化シリコン膜に上記溝50を加工精度よく形成する場合には、最新鋭のドライエッチング装置が必要となり、DRAMの製造コストが増大してしまうことが懸念される。その一方で、上記本実施の形態1の溝50の形成手段を用いることにより、従来のドライエッチング装置でも上記溝50の加工形状を容易に制御することができる。それにより、本実施の形態1のDRAMの製造コストを低減することが可能となる。
【0048】
また、酸化シリコン膜46、52を合計した膜厚の酸化シリコン膜を堆積し、1回のドライエッチングでその酸化シリコン膜に溝50を形成する場合には、酸化シリコン膜の膜厚が厚いことからフォトレジスト膜をマスクとしてドライエッチングを行うと溝50が形成される前にそのフォトレジスト膜が消失してしまうことが懸念される。そこで、たとえば酸化シリコン膜の上部に多結晶シリコン膜を堆積し、その多結晶シリコン膜をパターニングすることによって形成したマスクを用いてドライエッチングを行うことになる。しかしながら、本発明者らが行った実験によれば、その多結晶シリコン膜を堆積するのに6〜8時間程度要することがわかった。一方、本実施の形態1によれば、情報蓄積用容量素子Cを形成するのに必要な膜厚の酸化シリコン膜を2回に分けて堆積し、酸化シリコン膜を1回堆積する毎に情報蓄積用容量素子Cが形成される溝50となる溝50Aまたは溝50Bを形成している。そのため、酸化シリコン膜46、52のそれぞれの膜厚は、フォトレジスト膜をマスクとしたドライエッチングが可能な膜厚となるので、フォトレジスト膜47(図8参照)およびフォトレジスト膜53(図10参照)をマスクとしたドライエッチングによって、それぞれ溝50A、50Bを形成することが可能となる。マスクとなるフォトレジスト膜の形成に要する時間は、数分程度で済むことから、本実施の形態1のDRAMの製造方法によればDRAMの製造時間を短縮することが可能となる。すなわち、本実施の形態1のDRAMの製造方法によればDRAMの量産性を向上することが可能となる。
【0049】
次に、図13に示すように、情報蓄積用容量素子Cの上部にCVD法で酸化シリコン膜57を堆積する。続いて、周辺回路形成領域の酸化シリコン膜57、52、46、窒化シリコン膜42および酸化シリコン膜41を順次エッチングして第1層配線36の上部にスルーホール58を形成した後、スルーホール58の内部にプラグ59を形成する。プラグ59は、たとえばTiN膜とW膜との積層膜で形成する。
【0050】
その後、図14に示すように、酸化シリコン膜57の上部にスパッタリング法で形成したAl合金膜をパターニングしてAl合金配線61〜63を形成することにより、本実施の形態1のDRAMを製造する。
【0051】
(実施の形態2)
本実施の形態2の半導体集積回路装置であるDRAMの製造方法を図15を用いて説明する。本実施の形態2のDRAMの製造方法は、前記実施の形態1において図10を用いて説明した工程までは同様である。また、本実施の形態2において、たとえば酸化シリコン膜46、52(図10参照)の膜厚は、それぞれ1.3μm程度とする。
【0052】
次に、図15に示すように、酸化シリコン膜52上に、たとえばSOG膜51Aを塗布し、溝50Bの内部をそのSOG膜51Aで埋め込む。続いて、溝50Bの外部のSOG膜51Aを除去し、溝50Bの内部にSOG膜51Aを残す。溝50Bの外部のSOG膜51Aを除去するに当たっては、たとえば化学機械研磨法、エッチバック法またはウェットエッチング法などを用いることができる。
【0053】
続いて、上記酸化シリコン膜46、52を堆積した工程と同様の工程によって膜厚1.3μm程度の酸化シリコン膜52Bを堆積した後、フォトレジスト膜53Aをマスクにして酸化シリコン膜52Bドライエッチングすることにより、溝50Bに達する溝(第2溝部)50Cを形成する。
【0054】
次に、図16に示すように、前記実施の形態1において溝50A内のSOG膜51を除去した工程(図11参照)と同様の工程により、溝50A内のSOG膜51および溝50B内のSOG膜51Aを除去することによって、溝50A、50B、50Cからなる溝50を形成する。
【0055】
前記実施の形態1においては、情報蓄積用容量素子C(図12参照)を形成するのに必要な膜厚の酸化シリコン膜を2回に分けて堆積し、酸化シリコン膜を1回堆積する毎に情報蓄積用容量素子Cが形成される溝50となる溝50Aまたは溝50Bを形成したが、本実施の形態2のようにその酸化シリコン膜を3回に分けて堆積し、酸化シリコン膜を1回堆積する毎に情報蓄積用容量素子Cが形成される溝50となる溝50A、溝50Bまたは溝50Cを形成してもよい。また、酸化シリコン膜52を堆積する工程、溝50Bを形成する工程および溝50Bの内部をSOG膜51Aで埋め込む工程と同様の工程を繰り返してもよい。それにより、さらに多層に酸化シリコン膜を堆積し、より深い溝50を形成することが可能となる。すなわち、本実施の形態2によれば、前記実施の形態1で示した溝50よりもさらに深い溝50を加工精度良く形成することができる。
【0056】
その後、前記実施の形態1において図12〜図14を用いて説明した工程と同様工程を経ることによって本実施の形態2のDRAMを製造する。
【0057】
上記のような本実施の形態2のDRAMの製造方法によっても、前記実施の形態1のDRAMの製造方法と同様の効果を得ることができる。
【0058】
(実施の形態3)
本実施の形態3の半導体集積回路装置であるDRAMの製造方法を図17〜図20を用いて説明する。本実施の形態3のDRAMの製造方法は、前記実施の形態1において図7を用いて説明した工程までは同様である。
【0059】
その後、図17に示すように、窒化シリコン膜42の上部にCVD法で膜厚1.5μm程度の酸化シリコン膜46を堆積し、続いてフォトレジスト膜(図示は省略)をマスクにして周辺回路形成領域の酸化シリコン膜46、窒化シリコン膜42および酸化シリコン膜41を順次エッチングして第1層配線36の上部にスルーホール(第2孔部)58Aを形成した後、スルーホール58Aの内部にプラグ59Aを形成する。プラグ59Aは、たとえばTiN膜とW膜との積層膜(第2導電性膜)で形成する。
【0060】
次に、図18に示すように、酸化シリコン膜46の上部にCVD法で膜厚200nm程度の酸化シリコン膜46Aを堆積し、続いてフォトレジスト膜(図示は省略)をマスクにして記憶部形成領域の酸化シリコン膜46A、46をドライエッチングすることにより、スルーホール43の上部に溝50Aを形成する。続いて、そのフォトレジスト膜を除去した後、酸化シリコン膜46A上に、たとえばSOG膜51を塗布し、溝50Aの内部をそのSOG膜51で埋め込む。続いて、溝50Aの外部のSOG膜51を除去し、溝50Aの内部にのみSOG膜51を残す。
【0061】
次に、図19に示すように、酸化シリコン膜46Aの上部にCVD法で膜厚1.5μm程度の酸化シリコン膜52を堆積する。続いてフォトレジスト膜53をマスクにして記憶部形成領域の酸化シリコン膜52、46Aをドライエッチングすることにより、溝50Aに達する溝50Bを形成する。
【0062】
次に、前記実施の形態1において図10〜図12を用いて説明した工程と同様の工程を経て溝50および情報蓄積用容量素子Cを形成した後、図20に示すように、情報蓄積用容量素子Cの上部にCVD法で酸化シリコン膜57を堆積する。続いて、フォトレジスト膜(図示は省略)をマスクにして周辺回路形成領域の酸化シリコン膜57、52、46Aを順次エッチングしてスルーホール58Aに達するスルーホール(第3孔部)58Cを形成した後、スルーホール58Cの内部にプラグ59A、59Bと同様にTiN膜とW膜との積層膜(第3導電性膜)からなるプラグ59Cを形成する。このプラグ59Cは、プラグ59A、59Bと電気的に接続する。その後、前記実施の形態1において図14を用いて説明した工程と同様の工程を経て本実施の形態3のDRAMを製造する。酸化シリコン膜57上に形成されたAl合金配線62(図14参照)は、プラグ59C、59B、59Aによって第1層配線36と電気的に接続される。
【0063】
前記実施の形態1において示したように、周辺回路形成領域の酸化シリコン膜57、52、46、窒化シリコン膜42および酸化シリコン膜41を順次エッチングしてスルーホール58(図13参照)を形成する場合には、エッチングする合計膜厚が厚くなることから、フォトレジスト膜をマスクとしてドライエッチングを行うとスルーホール58が形成される前にそのフォトレジスト膜が消失してしまうことが懸念される。そこで、たとえば酸化シリコン膜の上部に多結晶シリコン膜を堆積し、その多結晶シリコン膜をパターニングすることによって形成したマスクを用いてドライエッチングを行うことになる。しかしながら、前記実施の形態1においても記載したように、その多結晶シリコン膜の堆積には6〜8時間程度の長時間を要することになる。
【0064】
一方、本実施の形態3によれば、情報蓄積用容量素子Cを形成するのに必要な膜厚の酸化シリコン膜を2回に分けて堆積し、酸化シリコン膜を1回堆積する毎に周辺回路形成領域においてはスルーホールを形成し、そのスルーホール内に第1層配線36と電気的に接続するプラグを形成している。そのため、酸化シリコン膜46の膜厚および酸化シリコン膜46A、52の合計の膜厚のそれぞれは、フォトレジスト膜をマスクとしたドライエッチングが可能な膜厚となるので、フォトレジスト膜をマスクとしたドライエッチングによって、スルーホール58A、58Cのそれぞれを形成することが可能となる。フォトレジスト膜の形成に要する時間は、数分程度で済むことから、本実施の形態3のDRAMの製造方法によればDRAMの製造時間を短縮することが可能となる。すなわち、本実施の形態3のDRAMの製造方法によればDRAMの量産性を向上することが可能となる。
【0065】
上記のような本実施の形態3のDRAMの製造方法によっても、前記実施の形態1のDRAMの製造方法と同様の効果を得ることができる。
【0066】
(実施の形態4)
本実施の形態4の半導体集積回路装置であるDRAMの製造方法を図21〜図23を用いて説明する。本実施の形態4のDRAMの製造方法は、前記実施の形態1において図10を用いて説明した工程までは同様である。また、本実施の形態4において、たとえば酸化シリコン膜46、52(図10参照)の膜厚は、それぞれ1.3μm程度とする。
【0067】
その後、図21に示すように、フォトレジスト膜(図示は省略)をマスクにして周辺回路形成領域の酸化シリコン膜52、46、窒化シリコン膜42および酸化シリコン膜41を順次エッチングして第1層配線36の上部にスルーホール58Dを形成した後、スルーホール58Dの内部にプラグ59Dを形成する。プラグ59Dは、たとえばTiN膜とW膜との積層膜で形成する。
【0068】
続いて酸化シリコン膜52の上部にCVD法で膜厚200nm程度の酸化シリコン膜52Aを堆積し、続いてフォトレジスト膜(図示は省略)をマスクにして記憶部形成領域の酸化シリコン膜52A、52をドライエッチングすることにより、溝50Aの上部に溝50Bを形成する。続いて、そのフォトレジスト膜を除去した後、酸化シリコン膜52A上に、たとえばSOG膜51Aを塗布し、溝50Bの内部をそのSOG膜51Aで埋め込む。続いて、溝50Bの外部のSOG膜51Aを除去し、溝50Bの内部にのみSOG膜51Aを残す。
【0069】
次に、図22に示すように、上記酸化シリコン膜46、52を堆積した工程と同様の工程によって膜厚1.3μm程度の酸化シリコン膜52Bを堆積した後、フォトレジスト膜53Aをマスクにして酸化シリコン膜52Bをドライエッチングすることにより、溝50Bに達する溝50Cを形成する。
【0070】
次に、図23に示すように、前記実施の形態1において溝50A内のSOG膜51を除去した工程(図11参照)と同様の工程により、溝50A内のSOG膜51および溝50B内のSOG膜51Aを除去することによって、溝50A、50B、50Cからなる溝50を形成する。続いて、前記実施の形態1において図12を用いて説明した工程と同様の工程により、スルーホール43の上部に下部電極54、容量絶縁膜55および上部電極56によって構成される情報蓄積用容量素子Cを形成する。
【0071】
次いで、情報蓄積用容量素子Cの上部にCVD法で酸化シリコン膜57を堆積する。続いて、フォトレジスト膜(図示は省略)をマスクにして周辺回路形成領域の酸化シリコン膜57、52B、52Aを順次エッチングしてスルーホール58Dに達するスルーホール58Eを形成した後、スルーホール58Eの内部にプラグ59Eを形成する。プラグ59Eは、たとえばTiN膜とW膜との積層膜で形成する。
【0072】
上記したように、本実施の形態4においては、前記実施の形態2と同様に情報蓄積用容量素子Cを形成するのに必要な膜厚の酸化シリコン膜を3回に分けて堆積し、酸化シリコン膜を1回堆積する毎に情報蓄積用容量素子Cが形成される溝50となる溝50A、溝50Bおよび溝50Cをそれぞれ形成している。それにより、さらに多層に酸化シリコン膜を堆積し、より深い溝50を加工精度良く形成することが可能となる。また、Al合金配線62と第1層配線36とを電気的に接続するプラグについては、必ずしも上記酸化シリコン膜46、52、52Bを堆積する毎に形成する必要はなく、フォトレジスト膜をマスクとしたドライエッチングによってそのプラグ(本実施の形態4においてはプラグ59D、59E)が形成されるスルーホール(本実施の形態4においてはスルーホール58D、58E)が形成可能な膜厚ならば複数層の酸化シリコン膜を堆積してからでもよい。それにより、本実施の形態4のDRAMの製造工程数が増加してしまうことを防ぐことができる。
【0073】
その後、前記実施の形態1において図14を用いて説明した工程と同様の工程を経ることによって、本実施の形態4のDRAMを製造する。
【0074】
上記のような本実施の形態4のDRAMの製造方法によっても、前記実施の形態1のDRAMの製造方法と同様の効果を得ることができる。
【0075】
以上、本発明者によってなされた発明を発明の実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。
【0076】
【発明の効果】
本願によって開示される発明のうち、代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば以下の通りである。
【0077】
すなわち、DRAMにおける情報蓄積用容量素子を形成するのに必要な膜厚の絶縁膜(第1絶縁膜および第2絶縁膜)を複数回に分けて堆積し、その絶縁膜を1回堆積する毎にその絶縁膜に選択的な開口を施して情報蓄積用容量素子が形成される深い溝部(第1溝部)を形成するので、所望の加工形状でその溝部を形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1であるDRAMの製造方法を示す要部断面図である。
【図2】図1に続くDRAMの製造工程中の要部断面図である。
【図3】図2に続くDRAMの製造工程中の要部断面図である。
【図4】図3に続くDRAMの製造工程中の要部断面図である。
【図5】図4に続くDRAMの製造工程中の要部断面図である。
【図6】図5に続くDRAMの製造工程中の要部断面図である。
【図7】図6に続くDRAMの製造工程中の要部断面図である。
【図8】図7に続くDRAMの製造工程中の要部断面図である。
【図9】図8に続くDRAMの製造工程中の要部断面図である。
【図10】図9に続くDRAMの製造工程中の要部断面図である。
【図11】図10に続くDRAMの製造工程中の要部断面図である。
【図12】図11に続くDRAMの製造工程中の要部断面図である。
【図13】図12に続くDRAMの製造工程中の要部断面図である。
【図14】図13に続くDRAMの製造工程中の要部断面図である。
【図15】本発明の実施の形態2であるDRAMの製造工程中の要部断面図である。
【図16】図15に続くDRAMの製造工程中の要部断面図である。
【図17】本発明の実施の形態3であるDRAMの製造工程中の要部断面図である。
【図18】図17に続くDRAMの製造工程中の要部断面図である。
【図19】図18に続くDRAMの製造工程中の要部断面図である。
【図20】図19に続くDRAMの製造工程中の要部断面図である。
【図21】本発明の実施の形態4であるDRAMの製造工程中の要部断面図である。
【図22】図21に続くDRAMの製造工程中の要部断面図である。
【図23】図22に続くDRAMの製造工程中の要部断面図である。
【符号の説明】
1 半導体基板
4 素子分離溝
5 酸化シリコン膜
6 p型ウェル
7 n型ウェル
8 ゲート絶縁膜
9 ゲート電極
10 キャップ絶縁膜
11 n型半導体領域(ソース、ドレイン領域)
12 n-型半導体領域
13 p-型半導体領域
14 側壁絶縁膜
14A 窒化シリコン膜
15 側壁絶縁膜
15A 酸化シリコン膜
17 n+型半導体領域(ソース、ドレイン領域)
18 p+型半導体領域(ソース、ドレイン領域)
22、23 酸化シリコン膜
24 耐エッチングマスク
24A 多結晶シリコン膜
25 側壁絶縁膜
26 プラグ
31 酸化シリコン膜
32、33 コンタクトホール
34 プラグ
36〜39 第1層配線(第1配線)
41 酸化シリコン膜(第3絶縁膜)
42 窒化シリコン膜
43 スルーホール(第1孔部)
44 プラグ
45 バリアメタル膜
46 酸化シリコン膜(第1絶縁膜)
46A 酸化シリコン膜
47 フォトレジスト膜
50 溝(第2溝部)
50A 溝(第1溝部)
50B、50C 溝(第2溝部)
51、51A SOG膜(第1部材)
52、52B 酸化シリコン膜(第2絶縁膜)
52A 酸化シリコン膜
53、53A フォトレジスト膜
54 下部電極
55 容量絶縁膜
56 上部電極
57 酸化シリコン膜
58、58D、58E スルーホール
58A スルーホール(第2孔部)
58C スルーホール(第3孔部)
59、59A、59C、59D、59E プラグ
61〜63 Al合金配線
C 情報蓄積用用容量素子
Qn nチャネル型MISFET
Qp pチャネル型MISFET
WL ワード線

Claims (5)

  1. (a)半導体基板上に形成した第1絶縁膜に第1溝部を形成する工程
    (b)前記第1溝部内に第1部材を埋め込んだ後、前記第1絶縁膜上に第2絶縁膜を形成する工程
    (c)前記第2絶縁膜に選択的な開口を施し、前記第1溝部に第2溝部を形成する工程と、
    (d)前記第1部材を除去する工程
    を含み、
    前記(b)工程および前記(c)工程は少なくとも1回以上行い、
    前記第1絶縁膜及び前記第2絶縁膜がCVD法によって堆積された酸化シリコン膜であり、前記第1部材がSOG膜であることを特徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
  2. 前記(d)工程がウェットエッチングであることを特徴とする請求項1に記載の半導体集積回路装置の製造方法。
  3. 前記ウェットエッチングが希フッ酸水溶液を用いて行われることを特徴とする請求項2に記載の半導体集積回路装置の製造方法。
  4. 前記第1溝部が導電プラグ上に形成されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の半導体集積回路装置の製造方法。
  5. 前記(d)工程の後に、
    (e)前記第1及び第2溝部の側壁と前記第1溝部の底部とに容量素子の下部電極を形成する工程と、
    (f)前記下部電極を覆うように前記容量素子の容量絶縁膜を形成する工程と、
    (g)前記容量絶縁膜を覆うように前記容量素子の上部電極を形成する工程と、
    を行うことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の半導体集積回路装置の製造方法。
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