JP4133034B2 - 自走式作業機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は動力によって走行する自走式作業機の改良技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
動力源の動力によって走行する自走式作業機としては、例えば運搬車、除雪機、耕耘機等がある。このような自走式作業機の中には、動力源の動力を外部へ取り出すことで、外部の負荷を駆動するようにしたものがある。
この種の自走式作業機としては、例えば実公平6−46745号公報「移動農機の動力取出装置」(以下、「従来の技術」と言う)が知られている。以下、上記従来の技術の概要を説明する。
【0003】
図7(a),(b)は従来の自走式作業機の概要図であり、実公平6−46745号公報の第1図及び第2図を再掲する。なお、符号は振り直した。(a)は従来の自走式作業機100の側面構造を示し、(b)は(a)のb矢視方向の構造を示す。
【0004】
従来の自走式作業機100は、フレーム101の上部後部にエンジン102を備え、フレーム101の上部前部にベベルギヤボックス103を備え、フレーム101の下部に走行用ミッションケース104及び車輪105,105を備えた移動農機である。
【0005】
ベベルギヤボックス103は、エンジン102から前方へ延びる出力軸102aに設けた駆動ベベルギヤ111と、駆動ベベルギヤ111に噛合う第1従動ベベルギヤ112を設けて下方へ延びた第1動力取出軸113と、駆動ベベルギヤ111に噛合う第2従動ベベルギヤ114を設けて側方へ延びた第2動力取出軸115と、駆動ベベルギヤ111から前方へ延びた第3動力取出軸116と、第1従動ベベルギヤ112から上方へ延びた第4動力取出軸117とを備える。
【0006】
エンジン102の動力は、駆動ベベルギヤ111→第1従動ベベルギヤ112→第1動力取出軸113→ベルト118→走行用ミッションケース104の経路で車輪105,105に伝わる。
一方、エンジン102の動力を第2・第3・第4動力取出軸115〜117から外部へ取り出すことができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上記従来の自走式作業機100は、フレーム101や走行用ミッションケース104の上で、エンジン102及びベベルギヤボックス103を単に前後に並べ、このベベルギヤボックス103の周囲へ複数の動力取出軸113,115〜117を延ばしたものである。しかも自走式作業機100は、エンジン102の動力によって走行する車両なので、エンジン102から車輪105へ伝達する動力を入り切りするクラッチ(図示せず)が必要となる。
【0008】
このようなクラッチ、ベベルギヤボックス103並びに複数の動力取出軸113,115〜117を設けるための平面的な設置スペースが大きく、自走式作業機100全体が大型にならざるを得ない。
【0009】
さらに従来の自走式作業機100は、単にフレーム101の上部前部にベベルギヤボックス103を備え、このベベルギヤボックス103の周囲へ複数の動力取出軸113,115〜117を延ばしたものである。このため、自走式作業機100を走行中に、動力取出軸113,115〜117を周囲の草木・異物から保護する何らかの配慮が必要であり、改良の余地がある。さらにまた、車輪105,105で跳ね上げた土砂や小石等の異物から、動力取出軸113,115〜117を保護する、何らかの配慮も必要である。
【0010】
そこで本発明の目的は、動力源からクラッチ付き伝動装置の伝動機構へ動力を伝達し、この伝動機構から走行装置へ動力を伝達するとともに、動力源の動力を動力取出装置によって外部へ取り出すようにした自走式作業機において、自走式作業機の小型化を図ることができるとともに、自走式作業機を走行中に、動力取出装置を周囲の草木や異物から保護することができる、技術を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1は、動力源からクラッチ付き伝動装置の伝動機構へ動力を伝達し、この伝動機構からクローラや車輪等の走行装置へ動力を伝達するようにした自走式作業機において、動力源の真下にクラッチ付き伝動装置を配置し、このクラッチ付き伝動装置が、走行装置の少なくとも一部を覆うフェンダを備え、このフェンダより高位で且つ動力源とクラッチとの間に動力取出装置を介在させたことを特徴とする。
【0012】
動力源と、この動力源の真下に配置したクラッチ付き伝動装置のクラッチと、の間に動力取出装置を介在させることで、動力源と動力取出装置とクラッチ付き伝動装置とを、上下に集約することができる。このため、動力取出装置を設けるための平面的な設置スペースを削減し、自走式作業機の小型化を図ることができる。
【0013】
さらには、フェンダより高位で且つ動力源とクラッチとの間に、動力取出装置を介在させたので、自走式作業機を走行中に、動力取出装置をこれより低位のフェンダや高位の動力源によって、周囲の草木・異物から保護することができる。
しかも、走行装置で跳ね上げた土砂や小石等の異物をフェンダによって遮るので、動力取出装置に異物が当たったり堆積する心配がない。この結果、動力取出装置の取り扱い性を高めることができる。
【0015】
さらに、請求項は、動力取出装置が、動力源から下方へ延びた出力軸に設けた駆動ベベルギヤと、この駆動ベベルギヤに噛合う従動ベベルギヤと、この従動ベベルギヤを設けた動力取出軸と、この動力取出軸を支持するとともに動力源並びに伝動装置に対して出力軸を中心に取付け位置を変更可能にボルト止めした軸支持部材と、からなることを特徴とする。
【0016】
動力源から下方へ延びた出力軸に駆動ベベルギヤを設け、この駆動ベベルギヤに噛合う従動ベベルギヤを動力取出軸に設けることで、動力源の出力軸に対して横方向から外部に動力を取り出すことができる。
そして、動力取出軸を軸支持部材にて支持し、この軸支持部材を動力源並びに伝動装置に対して、出力軸を中心に取付け位置を変更可能にボルト止めしたので、ボルトを外して取付け位置を変更することにより、軸支持部材を平面視で任意の位置に向けることができる。この結果、動力取出軸を平面視で任意の位置に設定することができる。
このようにして、動力取出軸の配置の自由度を高めることができる。従って、外部負荷の配置に応じて、動力取出軸の向きを自由に設定できるので、設定の自由度が増す。
【0017】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、「前」、「後」、「左」、「右」、「上」、「下」は自走式作業機を操縦する作業者から見た方向に従う。また、図面は符号の向きに見るものとする。
【0018】
図1は本発明に係る自走式作業機の左側面図であり、この自走式作業機10は、機体フレーム11の左右に取付けた2組のクローラベルト装置12,12(一方のみ図示)と、機体フレーム11の上部に取付けた荷台13と、機体フレーム11の後部に取付けたエンジン14、クラッチ付き伝動装置15並びに動力取出装置16と、伝動装置15から後斜め上に延びた操作ハンドル17と、からなるクローラ式運搬車である。
このような自走式作業機10は、エンジン14を駆動源として左右のクローラベルト装置12,12が自力走行するとともに、図示せぬ作業者が歩行しつつ操作ハンドル17を操縦するようにした形式の、自力走行式歩行型作業機である。
【0019】
クローラベルト装置(クローラ)12は、機体フレーム11の後部に取付けた駆動輪21と、機体フレーム11の前部に取付けた遊転輪22と、これら駆動輪21と遊転輪22とに掛け渡したクローラベルト23とからなる、走行装置である。なお、24・・・は転輪、BUは荷台13に積んだ荷物である。
【0020】
伝動装置15はフェンダ18を備える。フェンダ18は、走行装置としてのクローラベルト装置12のうち、少なくとも一部(例えば図に示すように後部上部の一部)を覆うカバーである。
【0021】
図2は本発明に係るクローラベルト装置、エンジン、クラッチ付き伝動装置並びに動力取出装置周りの模式図である。
上述のように自走式作業機10は、エンジン14からクラッチ付き伝動装置15の伝動機構30へ動力を伝達し、この伝動機構30からクローラベルト装置12へ動力を伝達するようにしたものである。
【0022】
伝動装置15は、伝動機構30並びにクラッチ60を伝動ケース51に内蔵した装置である。伝動機構30は、エンジン14から下方へ延びた出力軸14aに遊星歯車機構31の入力側を連結し、遊星歯車機構31から下方へ延びた連結軸37にベベルギヤ機構41を連結し、このベベルギヤ機構41に図示せぬ歯車伝動機構(変速機構を含む)を介して、車軸25を連結した機構である。
車軸25は、駆動輪21に連結した回転軸である。
【0023】
本発明は、エンジン14と伝動機構30との間にクラッチ60を介在させることにより、エンジン14の動力でクラッチ60及び伝動機構30を介して車軸25を回転させるようにしたことを特徴とする。
クラッチ60は、遊星歯車機構31の内歯歯車34の回転をオン・オフさせるものであり、操作ハンドル17に取付けたクラッチレバー61によって切換えることができる。クラッチレバー61は、ワイヤケーブル62を介してクラッチ60の作動レバー76に連結したクラッチ操作部材である。
【0024】
図3は本発明に係るクラッチ付き伝動装置の上部の断面図であり、遊星歯車機構31及びクラッチ60周りを断面して表したものである。
伝動ケース51は、上ケース52と下ケース53とをボルト結合した収納部である。
【0025】
遊星歯車機構31は、エンジン14の出力軸14aに取付けた太陽歯車32と、太陽歯車32に噛み合う複数個(例えば3個)の遊星歯車33・・・と、これらの遊星歯車33・・・に噛み合う内歯歯車34と、複数の遊星歯車33・・・を支持ピン35・・・を介して回転可能に支持するキャリア36と、キャリア36のハブ36aにスプライン結合した連結軸37とからなる。
【0026】
内歯歯車34は、太陽歯車32と同心の円筒部34aと、円筒部34aの下端に一体に形成した環状の平底部34b、平底部34bの内周面に形成した内歯34cとからなる、リングギヤである。円筒部34aの外周面を上ケース52の内壁で支持するとともに、平底部34bの下面を上ケース52の底で支持することにより、内歯歯車34を上ケース52に回転可能に支持することができる。なお、上ケース52は、ハブ36aをも回転可能に支持したものである。
【0027】
図4は本発明に係る遊星歯車機構並びにクラッチ周りの平面図であり、遊星歯車機構31において、出力軸14aと太陽歯車32と複数個の遊星歯車33・・・と内歯歯車34と支持ピン35・・・とキャリア36との連結関係を示すとともに、クラッチ60が拡径式ドラムブレーキであることを示す。
【0028】
クラッチ60は、後述する軸支持部材84(図3参照)に取付けたアンカピン71と、アンカピン71に連結したブレーキパッド72,72付きブレーキシュー73,73と、ブレーキシュー73,73を拡径するように配置した偏平状のカム74と、カム74と一体のブレーキ作動軸75と、ブレーキ作動軸75に連結した作動レバー76と、ブレーキシュー73,73を縮径させるようにブレーキシュー73,73間に連結したリターンスプリング77,77と、ブレーキシュー73,73を囲った円筒部34aとからなる。内歯歯車34の円筒部34aはブレーキドラムの役割を果たす。
【0029】
クラッチレバー61(図2参照)を握ってワイヤケーブル62を引き、作動レバー76を図時計回りにスイングさせることで、ブレーキ作動軸75を図時計回りに回すことができる。この結果、ブレーキ作動軸75と一体で平面視偏平状のカム74がブレーキシュー73,73を拡径させるので、ブレーキパッド72,72と円筒部34aの内周面34dとの摩擦力でブレーキが働く。このため、内歯歯車34の回転はオフする(停止する)。
【0030】
次に、上記構成のクラッチ60付き伝動装置15の作用を図2に基づき説明する。
クラッチレバー61を操作しないときには、クラッチ60は内歯歯車34の回転をオンさせた状態(回転可能状態)、すなわちクラッチオフ状態にある。エンジン14の動力は出力軸14a→太陽歯車32→遊星歯車33・・・→内歯歯車34の経路で伝わる。内歯歯車34が回転するので、エンジン14の動力がキャリア36に伝わることはなく、この結果、車軸25は停止した状態にある。
【0031】
その後、クラッチレバー61をリターンスプリング77の弾発力に抗して操作する。すなわちクラッチレバー61をグリップ17a側に引き寄せ、ワイヤケーブル62を介して作動レバー76をスイングさせる。従って、クラッチ60は内歯歯車34の回転をオフさせた状態(制動して回転不能にした状態)、すなわちクラッチオン状態に切り換る。
内歯歯車34が停止状態にあるので、エンジン14の動力は出力軸14a→太陽歯車32の経路で遊星歯車33・・・に伝わり、遊星歯車33・・・が自転しつつ公転する。この結果、エンジン14の動力がキャリア36→連結軸37→ベベルギヤ機構41を介して車軸25に伝わる。
【0032】
その後、クラッチレバー61から手を離すと、クラッチレバー61はリターンスプリング(図示せず)の弾発力にて元の状態に自動復帰する。この結果、クラッチ60は元のクラッチオフ状態に復帰する。
【0033】
ここで図3に戻って説明を続ける。図3は、クラッチ60の内歯歯車34が上ケース52の上端面よりも下位にあることを示す。
本発明は、動力源としてのエンジン14の真下にクラッチ60付き伝動装置15を配置し、フェンダ18より高位で且つエンジン14とクラッチ60との間に動力取出装置16を介在させたことを特徴とする。
【0034】
動力取出装置16は、エンジン14から下方へ延びた出力軸14aに設けた駆動ベベルギヤ81と、この駆動ベベルギヤ81に噛合う従動ベベルギヤ82と、この従動ベベルギヤ82を設けた動力取出軸83と、この動力取出軸83を支持するとともにエンジン14並びに伝動装置15に対して出力軸14aを中心に取付け位置を変更可能にボルト止めした軸支持部材84と、からなる。
【0035】
駆動ベベルギヤ81は、遊星歯車機構31の太陽歯車32と一体に形成した部材である。鉛直方向に延びた出力軸14aに駆動ベベルギヤ81を設け、この駆動ベベルギヤ81に噛合う従動ベベルギヤ82を動力取出軸83に取付けたので、動力取出軸83は水平方向に延びる。動力取出軸83は、軸支持部材84から外方へ水平に延びる。このようなことから、出力軸14aに対して横方向から外部に動力を取り出すことになる。
【0036】
軸支持部材84は、エンジン14におけるエンジンケース14bと、伝動ケース51との間に介在させたものである。
詳しくは、エンジンケース14bの下端のフランジ14cに、軸支持部材84の上端面を重ねて複数の第1のボルト91・・・(この図では1個のみ示す。)にて取付けるとともに、軸支持部材84の下端面に、上ケース52の上端のフランジ52aを複数の第2のボルト92・・・(この図では1個のみ示す。)にて取付けた。85,85は軸受である。
【0037】
図5は本発明に係る動力取出装置の平面図であり、動力取出軸83と軸支持部材84との関係について示す。
この図は、軸支持部材84に、上記図3に示すエンジンケース14bのフランジ14cをボルト止めする複数のボルト止め孔84a・・・と、上記図3に示す上ケース52のフランジ52aをボルト止めする複数のボルト止め孔84b・・・と、を設けたことを示す。
【0038】
エンジンケース14bを止める複数のボルト止め孔84a・・・(以下、第1ボルト止め孔84a・・・と言う。)は、エンジン14の出力軸14aを中心とした第1のボルトピッチ円C1上に等間隔に配列した、雌ねじである。この第1ボルト止め孔84a・・・は、第1のボルト91・・・(図3参照)を止めるものである。
【0039】
上ケース52を止める複数のボルト止め孔84b・・・(以下、第2ボルト止め孔84b・・・と言う。)は、エンジン14の出力軸14aを中心とした第2のボルトピッチ円C2上に等間隔に配列した、上下貫通孔である。この第2ボルト止め孔84b・・・は、第2のボルト92・・・(図3参照)を止めるものである。
【0040】
第1のボルトピッチ円C1のピッチ径D1は、第2のボルトピッチ円C2の径D2よりも小さい。第1ボルト止め孔84a・・・の個数と第2ボルト止め孔84b・・・の個数とは同数(例えば8個ずつ)である。従って、ボルトピッチ角は同一である(360°/8個=45°)。
【0041】
図6は本発明に係るエンジン、伝動装置及び動力取出装置の分解図である。
エンジン14から下方へ延びた出力軸14aに駆動ベベルギヤ81を設け、この駆動ベベルギヤ81に噛合う従動ベベルギヤ82を動力取出軸83に設けることで、出力軸14aに対して横方向から外部に動力を取り出すことができる。
【0042】
そして、動力取出軸83を軸支持部材84にて支持し、この軸支持部材84をエンジン14並びに伝動装置15に対して、出力軸14aを中心に取付け位置を変更可能にボルト止めしたので、第1・第2のボルト91・・・,92・・・を外して取付け位置を変更することにより、軸支持部材84を平面視で任意の位置に向けることができる。この結果、動力取出軸83を平面視で任意の位置(例えば、図5で想像線にて示す符号83・・・の位置)に設定することができる。
【0043】
このようにして、動力取出軸83の配置の自由度を高めることができる。従って、外部負荷(図示せず)の配置に応じて、動力取出軸83の向きを自由に設定できるので、設定の自由度が増す。
【0044】
上記構成の自走式作業機10の作用について上記図2に基づき説明する。
エンジン14と、このエンジン14の真下に配置したクラッチ付き伝動装置15のクラッチ60と、の間に動力取出装置16を介在させることで、エンジン14と動力取出装置16とクラッチ付き伝動装置15とを、上下に集約することができる。このため、動力取出装置16を設けるための平面的な設置スペースを削減し、自走式作業機10の小型化を図ることができる。
【0045】
さらには、フェンダ18より高位で且つエンジン14とクラッチ60との間に、動力取出装置16を介在させたので、自走式作業機10を走行中に、動力取出装置16をこれより低位のフェンダ18や高位のエンジン14によって、周囲の草木・異物から保護することができる。
しかも、クローラベルト装置12で跳ね上げた土砂や小石等の異物をフェンダ18によって遮るので、動力取出装置16に異物が当たったり堆積する心配がない。この結果、動力取出装置16の取り扱い性を高めることができる。
【0047】
なお、上記本発明の実施の形態において、自走式作業機10は、運搬車に限定されるものではなく、各種の作業機として採用でき、例えば除雪機や耕耘機でああってもよい。
また、動力源はエンジン14に限定されるものではなく、例えば電動モータであってもよい。
さらにまた、走行装置はクローラベルト装置12に限定されるものではなく、例えば車輪であってもよい。
【0048】
【発明の効果】
本発明は上記構成により次の効果を発揮する。
請求項1は、動力源と、この動力源の真下に配置したクラッチ付き伝動装置のクラッチと、の間に動力取出装置を介在させることで、動力源と動力取出装置とクラッチ付き伝動装置とを、上下に集約することができる。このため、動力取出装置を設けるための平面的な設置スペースを削減し、自走式作業機の小型化を図ることができる。
【0049】
さらには、フェンダより高位で且つ動力源とクラッチとの間に、動力取出装置を介在させたので、自走式作業機を走行中に、動力取出装置をこれより低位のフェンダや高位の動力源によって、周囲の草木・異物から保護することができる。
しかも、走行装置で跳ね上げた土砂や小石等の異物をフェンダによって遮るので、動力取出装置に異物が当たったり堆積する心配がない。この結果、動力取出装置の取り扱い性を高めることができる。
【0051】
さらに、請求項は、動力源から下方へ延びた出力軸に駆動ベベルギヤを設け、この駆動ベベルギヤに噛合う従動ベベルギヤを動力取出軸に設けることで、動力源の出力軸に対して横方向から外部に動力を取り出すことができる。
そして、動力取出軸を軸支持部材にて支持し、この軸支持部材を動力源並びに伝動装置に対して、出力軸を中心に取付け位置を変更可能にボルト止めしたので、ボルトを外して取付け位置を変更することにより、軸支持部材を平面視で任意の位置に向けることができる。この結果、動力取出軸を平面視で任意の位置に設定することができる。
このようにして、動力取出軸の配置の自由度を高めることができる。従って、外部負荷の配置に応じて、動力取出軸の向きを自由に設定できるので、設定の自由度が増す。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る自走式作業機の左側面図
【図2】本発明に係るクローラベルト装置、エンジン、クラッチ付き伝動装置並びに動力取出装置周りの模式図
【図3】本発明に係るクラッチ付き伝動装置の上部の断面図
【図4】本発明に係る遊星歯車機構並びにクラッチ周りの平面図
【図5】本発明に係る動力取出装置の平面図
【図6】本発明に係るエンジン、伝動装置及び動力取出装置の分解図
【図7】従来の自走式作業機の概要図
【符号の説明】
10…自走式作業機、12…走行装置(クローラベルト装置)、14…動力源(エンジン)、14a…出力軸、15…伝動装置、16…動力取出装置、18…フェンダ、30…伝動機構、60…クラッチ、81…駆動ベベルギヤ、82…従動ベベルギヤ、83…動力取出軸、84…軸支持部材、91,92…第1・第2のボルト。

Claims (1)

  1. 動力源からクラッチ付き伝動装置の伝動機構へ動力を伝達し、この伝動機構からクローラや車輪等の走行装置へ動力を伝達するようにした自走式作業機において、前記動力源の真下に前記クラッチ付き伝動装置を配置し、このクラッチ付き伝動装置は、前記走行装置の少なくとも一部を覆うフェンダを備え、このフェンダより高位で且つ前記動力源と前記クラッチとの間に動力取出装置を介在させ
    前記動力取出装置は、前記動力源から下方へ延びた出力軸に設けた駆動ベベルギヤと、この駆動ベベルギヤに噛合う従動ベベルギヤと、この従動ベベルギヤを設けた動力取出軸と、この動力取出軸を支持するとともに前記動力源並びに前記伝動装置に対して前記出力軸を中心に取付け位置を変更可能にボルト止めした軸支持部材と、からなることを特徴とする自走式作業機。
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