JP4131661B2 - コーナーパネルの取付構造並びに取付金具 - Google Patents

コーナーパネルの取付構造並びに取付金具 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、建物の隅部に配置されるコーナーパネルと、該コーナーパネルを柱に取り付ける際に有利な取付構造と、この取付構造を実現するのに有利な取付金具とに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
中低層住宅を含む建物では、軽量気泡コンクリート(ALC)パネルやプレキャストコンクリート(PC)パネル等からなる壁パネルを躯体を構成する梁に取り付けると共に、隅部では該隅部に配置された柱に外壁と同一の材質を持ったコーナーパネルを取り付けて外壁を構成することが行われている。
【0003】
コーナーパネルを躯体を構成する柱に取り付ける際の代表的な構造(第1公知例)について図12により説明する。図に示すように、予め柱51に取付座52aを有する固定金具52を取り付けておき、コーナーパネル53の2つの片53aであって取付座52aと対向する位置に孔53bを形成し、該孔53bにボルト54を挿通すると共に取付座52aに締結することで、コーナーパネル53を柱51に取り付けている。
【0004】
上記コーナーパネルの取付構造では、コーナーパネル53の裏面53cが固定金具52の取付座52aに当接して固定されるため、該コーナーパネル53の柱51からの距離は一義的に設定される。特に、この取付構造では、コーナーパネル53を構成する各片53aに対し夫々直交する方向に孔53bが形成されており、夫々の孔53aにボルト54を挿通している。
【0005】
またコーナーパネルを躯体に取り付ける他の取付構造(例えば特許文献1参照、第2公知例)は、直交する二つの片の裏面に於ける交点から表面側の頂点に向けて45度方向に水平な穴を形成すると共にナットを配置したコーナーパネルと、コーナーパネルの二つの裏面に当接するフランジとこれらのフランジを接続するパネル取付用フランジを有する取付金具を有し、コーナーパネルの穴に配置した前記ナットに裏面側からボルトを挿通して締結することで躯体に取り付けるように構成されている。
【0006】
上記取付構造では、予めボルトによってコーナーパネルの裏面側に取付金具を取り付けておき、その後、コーナーパネルを出隅部に配置して取付金具のフランジを躯体に溶接或いはボルトを用いて固定している。このため、コーナーパネルを取り付けるための工数を削減することが可能となり、且つコーナーパネルの美観を維持することが出来る。
【0007】
【特許文献1】
特開平10−338982号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
上記第1公知例では、柱に取り付けたコーナーパネルでは、柱からの距離を調整する機能がないため、取り付けるべき柱の柱なりにしか固定し得ないという問題があり、柱に固定したコーナーパネルと、梁に取り付けた壁パネルとの間に段違いが生じたような場合、壁パネル側で調整せざるを得なかった。
【0009】
このため、外壁を構成する場合、先ずコーナーパネルを柱に取り付けた後、該コーナーパネルを基準として壁パネルの取り付けを行うようにしており、工程順序が制限されるという問題が生じている。
【0010】
また特殊な構造として柱の周囲に複数のコーナーパネルを取り付けて、独立した柱を構成したり、壁の張出部を構成することがあるが、この場合、取り付けるべきコーナーパネルの数に応じて固定方法が異なってしまうという問題もあった。
【0011】
また第2公知例では、コーナーパネルを出隅部の躯体に取り付ける場合、取付金具を躯体に溶接或いはボルトによる固定するため、建物の外壁を構成する際は外壁パネルを取り付けるのに先立って作業を行う必要がある。即ち、外壁を構成する際の施工順序の自由度が小さいという問題がある。
【0012】
また取付金具が直交する二つの躯体取付用フランジを有し、これらのフランジを躯体に固定してコーナーパネルを取り付けるため、取り付けられたコーナーパネルの位置や方向は取付金具の躯体に対する固定姿勢によって決まり、取付位置や取付方向を調整する自由度が小さいという問題もある。
【0013】
本発明の目的は、出隅部にコーナーパネルを取り付ける際に、施工順序の自由度を高めることが出来るコーナーパネルと、該コーナーパネルの柱からの距離を調整し得る取付構造と、この取付構造を実現する取付金具を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明に係る第1のコーナーパネルの取付構造は、躯体の柱に支持部材を介してコーナーパネルを取り付ける取付構造であって、前記コーナーパネルは、二つの片を90度で交差させて形成され出隅部に配置されるものであって且つ当該二つの片の頂点となるパネルの頂点から裏面側に向けて45度方向に形成された貫通孔を有し、前記支持部材は、90度方向に配置された二つの接触片を有し、且つ、前記コーナーパネルを締結するボルトを垂直軸廻りに回動可能に支持すると共に前記柱に垂直軸廻りに回動可能に支持され、前記支持部材の接触面に前記コーナーパネルの裏面をそれぞれ接触させた状態で当該コーナーパネルの貫通孔に前記支持部材に回動可能に支持されるボルトを挿通して締結することで、前記コーナーパネルを前記柱に取り付けるものである。
【0015】
上記第1のコーナーパネルの取付構造において、前記柱は、前記コーナーパネルの互いに直交する一対の小口面にそれぞれ対向する一対の起立片を有し、前記コーナーパネルは、前記ボルト又は支持部材を回動させて前記一対の小口面をそれぞれ起立片に密着又は対向させた状態で柱に取付けられていることが好ましい。
【0016】
また本発明に係る第2のコーナーパネルの取付構造は、躯体の柱に固定金具を介してコーナーパネルを取り付ける取付構造であって、前記コーナーパネルは、二つの片を90度で交差させて形成され出隅部に配置されるものであって且つ当該二つの片の頂点となるパネルの頂点から裏面側に向けて45度方向に形成された貫通孔を有し、前記固定金具は、90度方向に配置された二つの接触片を有し、且つ、前記コーナーパネルを締結するボルトを回動不能に支持すると共に前記柱に垂直軸廻りに回動可能に支持され、前記固定金具の接触面に前記コーナーパネルの裏面をそれぞれ接触させた状態で当該コーナーパネルの貫通孔に前記固定金具に支持されるボルトを挿通して締結することで、前記コーナーパネルを前記柱に取り付けるものである。
【0017】
上記第2のコーナーパネルの取付構造において、前記柱には、上下一対の固定金具が同一の垂直軸廻りに回動可能に取付けられており、前記コーナーパネルは、当該一対の固定金具を介して前記柱に締結されていることが好ましい。
【0018】
上記取付構造では、躯体には予め接触金具が取り付けられるため、コーナーパネルを後から取り付けることが出来る。このため、建物の外壁を構成する際に外壁パネルとの取付順序が制限されることがなく、施工の自由度を高めることが出来る。
【0019】
また本発明に係る第のコーナーパネルの取付構造は、躯体の柱にコーナーパネルを取り付ける取付構造であって、柱の角部に該角部に沿った軸を中心として回動可能な固定ボルトを設けた柱固定金具と、コーナーパネルに於ける前記柱に対向する面に取り付けられ直角に配置されると共に夫々雌ネジを形成した2つの片を有するパネル固定金具と、前記パネル固定金具に設けた雌ネジに螺合し先端が柱に当接してコーナーパネルの柱の表面からの距離を調整する調整ネジと、を有し、予めコーナーパネルの角部に形成された孔に前記柱固定金具の固定ボルトを挿通すると共に前記パネル固定金具の2つの片に形成した雌ネジに調整ネジを螺合し、該調整ネジの先端を柱の表面に当接させてコーナーパネルの柱に対する距離を調整した後、固定ボルトにナットを締結してコーナーパネルを柱に取り付けるものである。
【0020】
上記取付構造では、柱固定金具を柱に取り付けることによって、柱の角部に該角部に沿った軸を中心として回動可能な固定ボルトを取り付けることが出来る。またコーナーパネルに於ける柱に対向する面(裏面)にパネル固定金具の2つの片に形成された雌ネジに調整ボルトを螺合しておき、このコーナーパネルの角部に形成した孔に固定ボルトを挿通してコーナーパネルを柱側に接近させると、調整ボルトの先端が柱に当接してコーナーパネルの移動が停止する。従って、調整ボルトを回転させてパネル固定金具の片からの出寸法を調整することによって、コーナーパネルの柱からの離隔寸法を設定することが出来る。
【0021】
コーナーパネルを構成する2つの片と柱との距離が異なる値となる場合、柱の角部とコーナーパネルの角部は直線上にないことになる。この場合、固定ボルトが柱の角部に沿った軸を中心として回動することで、前記ズレを吸収することが出来る。
【0022】
従って、コーナーパネルの柱からの距離を調整ボルトの長さや固定ボルトの長さの範囲内で調整することが可能となり、建物の外壁を構成する際に、先に壁パネルを取り付けてある場合でも、この壁パネルの取付姿勢に対応させてコーナーパネルを取り付けることが出来る。このため、工程順序に制限がなくなり、自由度の高い工程とすることが出来る。
【0023】
また本発明に係る取付金具は、柱の角部に該角部に沿った軸を中心として回動可能な固定ボルトを設けた柱固定金具と、コーナーパネルの柱に対向する面に取り付けられ直角に配置されると共に夫々雌ネジを形成した2つの片を有するパネル固定金具と、前記パネル固定金具に設けた雌ネジに螺合し先端が柱に当接してコーナーパネルの柱の表面からの距離を調整する調整ネジとを有して構成されるものである。
【0024】
上記取付金具では、柱固定金具の柱に対する寸法を適宜設定することで、該柱に1本〜4本のコーナーパネルを取り付ける場合でも、同一の金具を利用することが出来る。このため、汎用性の高い取付金具とし、作業性を向上させると共に部品点数を増加させることのない金具を構成することが出来る。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るコーナーパネル及びコーナーパネルの取付構造の好ましい実施形態について説明し、合わせて取付金具の構成について説明する。本発明に係るコーナーパネルは、直交して配置された二つの片の頂点から裏面側に向けて45度に貫通させた貫通孔を形成し、この貫通孔にボルトを挿通することで、該ボルトを、或いはナットを外面側から操作して締結することで取り付けることを実現したものである。
【0026】
上記コーナーパネルでは、予め躯体にナット或いはボルトの頭部を取り付けておき、ナットを取り付けた場合には、貫通孔に外面側からボルトを挿通してナットに螺合することで取り付けることが可能であり、またボルトを取り付けた場合には、該ボルトを貫通孔に挿通して外面側からナットを螺合することで取り付けることが可能である。
【0027】
従って、コーナーパネルを躯体に取り付ける作業を外面側(屋外側)から行うことが可能となり、作業性を向上させることが可能である。
【0028】
本発明に係る第1の取付構造では、コーナーパネルの裏面に接触する二つの接触面を有する接触金具を取り付けておき、この接触金具にコーナーパネルの貫通孔に挿通したボルトを螺合し、或いはこの接触金具に取り付けたボルトを貫通孔に挿通してナットを螺合することで、屋外側から操作してコーナーパネルを取り付けることが可能である。
【0029】
上記の如く、コーナーパネルを躯体に取り付けるに際し、屋外側からの作業を行うことで、建物の外壁を構成す際に、外壁パネルとコーナーパネルの取付順序を制限する必要がなくなり、先ず、外壁パネルを躯体に取り付けた後、コーナーパネルを取り付けることが可能となる。そして、コーナーパネルを取り付ける作業を行う際に、外壁の二方向の通りを確認しつつ、コーナーパネルの各片を各外壁面の通り方向に沿うように調整することが可能である。
【0030】
また本発明に係る第2のコーナーパネルの取付構造は、柱の角部に対向させて配置したコーナーパネルを取り付ける際に、コーナーパネルの柱からの離隔寸法を所望の値に調整し得るようにしたものである。特に、建物の出隅部に配置されるコーナーパネルや、独立した柱の周囲に配置される複数(例えば2個或いは4個)のコーナーパネルを取り付ける際に有利な構造として構成されている。
【0031】
本発明に係る第2の取付構造では、コーナーパネルを柱から所望の離隔寸法を持って取り付けることが可能となるため、取り付けるべき柱の姿勢や躯体に対する取付状況の如何に関わらず、コーナーパネルの姿勢や壁面に於ける他の壁パネルの状況に対応させて取り付けることが可能となる。即ち、コーナーパネルを周囲の状況に応じて取り付けることが可能であり、壁面の躯体からの離隔寸法や取付姿勢に対する対応の自由度を向上することが可能である。
【0032】
例えば、建物の外壁を構成する場合、最初にコーナーパネルを取り付けた後、該コーナーパネルを基準として壁パネルを取り付けるという工程順序に限定されることなく、先ず壁パネルを取り付けた後、コーナーパネルを柱からの離隔寸法を調整して取り付けることで、該コーナーパネルの表面を壁パネルの表面と同一平面内に設定することが可能となる。即ち、外壁を構成する際に、壁パネル,コーナーパネルの取付順序の制限がなくなり、工程を進める上での自由度を向上することが可能である。
【0033】
また本発明に係る取付金具は、上記取付構造を好ましく実施し得るように構成されたものであり、柱に取り付けられ該柱の角部にコーナーパネルを固定する固定ボルトを設けた柱固定金具と、コーナーパネルの柱と対向する面(裏面)に取り付けられ直角に形成された2つの片を有するパネル固定金具と、パネル固定金具の各片に形成された雌ネジ(ネジ)に螺合する調整ネジとを有して構成されている。
【0034】
柱固定金具は柱に固定されると共に固定ボルトを利用してコーナーパネルを固定するものであり、前記固定ボルトは柱の角部に沿った軸を中心として回動可能に構成されている。このため、固定ボルトをコーナーパネルの角部に形成した孔に挿通したとき、該コーナーパネルの柱に対する位置の変更に伴って回動することが可能である。
【0035】
従って、コーナーパネルの柱からの離隔寸法の調整に伴って、該コーナーパネルの柱に対する位置が変化した場合であっても、固定ボルトはこの変化に対応することが可能である。
【0036】
コーナーパネルの柱からの離隔寸法の調整は、コーナーパネルの裏面に取り付けたパネル固定金具の雌ネジに調整ネジを螺合し、この調整ネジの先端を柱に当接させて出入寸法を調整することで行うことが可能である。従って、パネル固定金具の直交する2つの片に形成した夫々のネジ毎に螺合した調整ネジによる調整を行うことで、コーナーパネルの夫々の片の柱からの離隔寸法を独立して設定することが可能である。
【0037】
上記の如く、コーナーパネルの柱からの離隔寸法を調整することによって、外壁を構成する際の基準としてのコーナーパネルの位置と姿勢を設定することが可能であり、また既に交差する2方向の壁パネルが取り付けられている場合には、夫々の壁パネルの壁面と同一面となるように設定することが可能である。
【0038】
次に、本発明に係るコーナーパネル及び第1,第2の取付構造及び取付金具の好ましい実施例について図を用いて説明する。図1はコーナーパネルの構成を説明する図である。図2は第1の取付構造を説明する図である。図3は第1の取付構造の他の例を説明する図である。図4は図3の取付構造の展開図である。図5は柱にコーナーパネルを取り付ける第2の取付構造に係る第1実施例を説明する図である。図6は第2の取付構造に係る第1実施例を展開して説明すると共に取付金具の構成を説明する展開図である。図7は第2の取付構造に係る第1実施例の要部の構成を示す図である。図8はコーナーパネルの柱からの離隔寸法を調整する方法を説明する図である。図9は調整に伴う柱とコーナーパネルとの位置関係を説明する図である。図10は第2の取付構造に係る第2実施例及び取付金具の構成を説明する図である。図11は第2の取付構造に係る第3実施例及び取付金具の構成を説明する図である。
【0039】
先ず、図1によりコーナーパネル1の構成について説明する。コーナーパネル1は互いに直交し且つ取り付けるべき部位(例えば、外壁,ポーチやテラスに於ける柱等)の寸法に応じて予め設定された寸法を持った2つの片1aを有しており、また取り付けるべき部位に応じた長さを有している。
【0040】
コーナーパネル1の各片1aが交差する頂部1cから裏面1bに向けて、貫通孔1d及びザグリ孔1eが形成されている。貫通孔1dは、固定ボルト21,12を挿通する機能を有するものであり、コーナーパネル1の各片1aの柱2からの離隔寸法が等しい場合には、各片1aの頂部1cを起点として45度方向に設定される。またザグリ孔1dは座金22,13を保持する座を有し、固定ボルト21,12にナット23,14を締結したときの力を支持する機能を有する。
【0041】
次に、第1の取付構造について図2により具体的に説明する。図に於いて、柱部材20は例えばベランダ等の出隅部に配置された図示しない柱の端部に固定されるものであり、複数のボルト穴20bを設けたフランジ部材20aと、コーナーパネル1を支持する支持片20cと、コーナーパネル1の小口面1fと対向する起立片20dを有して構成されている。
【0042】
固定ボルト21はL字型に形成され、端部が支持部材24に回動可能に支持されている。この支持部材24は、コーナーパネル1の二つの裏面1bに接触する接触片24aと、固定ボルト21を回動可能に支持する支持部24bと、フランジ部材20aのボルト穴20bと一致するボルト穴24cを有しており、フランジ部材20aに対し1本のボルト25を用いて固定されるように構成されている。従って、支持部材24は柱部材20のフランジ部材20aに対し所望の姿勢を保持して固定されるようになっている。また固定ボルト21も支持部材24に垂直軸を中心として回動し得るように構成されている。
【0043】
上記の如く構成された第1の取付構造では、予め柱部材20を出隅部に配置された図示しない柱に取り付けると共に支持部材24を固定しておき、コーナーパネル1の貫通孔1dを固定ボルト21に挿通して支持片20cに載置し、その後、ザグリ孔1dに座金22,ナット23を挿入して固定ボルト21に締結することで、コーナーパネル1を支持部材24に固定することが可能である。このとき、ボルト25を緩めておき、コーナーパネル1の各片1aの表面1gを、該表面1gの延長上に設置された外壁面と一致するように調整した後、ボルト25を強固に締結することで、コーナーパネル1の取付位置を調整して固定することが可能である。
【0044】
従って、コーナーパネル1を柱部材20に取り付ける作業を屋外側から行うことが可能であり、図示しない外壁パネルを躯体に取り付ける作業との施工順序が制限されることがない。
【0045】
次に、第1の取付構造の他の例について図3,4により説明する。図に於いて、柱部材20は、予め設定された長さを有しており、長さ方向の両端部に夫々複数のボルト穴20bを設けたフランジ部材20aが固定されている。そして各フランジ部材20aには、夫々固定ボルト21を支持する固定金具26,27が1本のボルト25によって取り付けられている。
【0046】
固定金具26は、コーナーパネル1の裏面1bに接触する二つの接触片26aと、固定ボルト21を支持するネジ支持片26bと、フランジ部材20aのボルト穴20bと一致するボルト穴26cを有して構成されており、柱部材20の上端に設けたフランジ部材20aに固定される。また固定金具27は、コーナーパネル1の裏面1bに接触する二つの接触片27aと、固定ボルト21を支持するネジ支持片27bと、フランジ部材20aのボルト穴20bと一致するボルト穴27cと、コーナーパネル1を支持する支持片27dを有して構成されており、柱部材20の下端に設けたフランジ部材20aに固定される。
【0047】
本例では、柱部材20の上端側のフランジ部材20aに対し1本のボルト25によって固定金具26を取り付けると共に、下端側のフランジ部材20aに対し1本のボルト25によって固定金具27を取り付け、各固定金具26,27のネジ支持片26b,27bに固定ボルト21を回転不能に取り付ける。その後、固定金具27の支持片27dにコーナーパネル1を載置すると共に貫通孔1dに各固定金具26,27に取り付けた固定ボルト21を貫通孔1dに挿通し、座金22,ナット23を締結することで、コーナーパネル1を固定金具26,27に固定する。
【0048】
コーナーパネル1を固定金具26,27に固定した後、該コーナーパネル1の各片1aの表面1gを、該表面1gの延長上に設置された外壁面と一致するように調整した後、ボルト25を強固に締結することで、コーナーパネル1を柱部材20に固定することが可能である。
【0049】
従って、本例であっても、コーナーパネル1を柱部材20に取り付ける作業を屋外側から行うことが可能であり、図示しない外壁パネルを躯体に取り付ける作業との施工順序が制限されることがない。
【0050】
次に、図5〜図9により、第2の取付構造に係る第1実施例と取付金具、及びコーナーパネルの柱からの離隔寸法を調整する手順を説明する。コーナーパネル1は、図5に示すように、長手方向の2箇所の設けたパネル固定金具A,柱固定金具Bを介して、建物の躯体を構成する柱2に対し夫々矢印方向への位置を調整し得るように取り付けられている。
【0051】
このように、コーナーパネル1を長手方向の2箇所で離隔寸法を調整し得るように柱2に取り付けることで、柱2に公差範囲内の傾きや位置ズレが生じているような場合であっても、この傾きや位置ズレを吸収して正確な位置に且つ正しい姿勢で取り付けることが可能となる。
【0052】
コーナーパネル1は互いに直交し且つ取り付けるべき部位(例えば、外壁,ポーチやテラスに於ける柱等)の寸法に応じて予め設定された寸法を持った2つの片1aを有しており、また取り付けるべき部位に応じた長さを有している。柱2と対向する面である裏面1bであって、長手方向の所定位置にパネル固定金具Aが取り付けられ、該パネル固定金具Aに形成されたネジ5dに対向する位置に切欠部1hが形成されている。この切欠部1hは、ネジ5dに調整ネジ7を螺合させ、或いは調整ネジ7を回転させる際に六角棒レンチを挿通する際に利用するものである。
【0053】
本実施例に於いて、貫通孔1dはコーナーパネル1の各片1aの柱2からの離隔寸法が等しい場合には、各片1aの交差部を起点として45度方向に設定される。しかし、各片1aの柱2からの離隔寸法が異なる場合、固定ボルト12は前記角度から何れかに回動することになる。このため、貫通孔12は、固定ボルト12の前記回動に伴う相対的な傾斜を許容し得るように、該固定ボルト12の径よりも充分に大きい径を持って形成されている。
【0054】
またザグリ孔1dは座金13を保持する座を有し、固定ボルト12にナット14を締結したときの力を支持する機能を有し、本実施例では、コーナーパネル1の柱2に対する位置によって固定ボルト12が貫通孔1d,ザグリ孔1eに対し相対的な傾斜を発生するため、ザグリ孔1eの径も、ナット14の径に比較して充分に大きい値を持って形成されている。
【0055】
パネル固定金具Aは、互い直交して構成された2つの片5a,5bを有する折曲部材5と、折曲部材5をコーナーパネル1の裏面1bに取り付けるビス6とを有して構成されている。
【0056】
コーナーパネル1に於けるパネル固定金具Aの取付位置は特に限定するものではない。しかし、パネル固定金具Aは、工場段階でコーナーパネル1の裏面1bに取り付けておくことが好ましい。このため、コーナーパネル1に於けるパネル固定金具Aの取付位置は設計段階で設定される。従って、柱固定金具Bは建築現場で柱2に取り付けられる。
【0057】
折曲部材5の各片5a,5bは長さがコーナーパネル1の裏面1bの寸法と略等しい長さを有しており、自由端に屈折部5cが形成されている。また各片5a,5bに於ける屈折部5cの近傍であってコーナーパネル1の各片1aに形成した切欠部1hと対向する位置には、夫々雌ネジとなるネジ5dが形成されている。更に、折曲部材5の各片5a,5bの交差部で高さ方向の略中央には、コーナーパネル1に形成した貫通孔1dと連続した孔5eが形成されている。
【0058】
上記の如く構成された折曲部材5をコーナーパネル1の裏面1bの予め設定された位置に配置すると共にビス6によってコーナーパネル1に締結することで、強固に固定してパネル固定金具Aを構成することが可能である。このようにしてコーナーパネル1の裏面1bにパネル固定金具Aを取り付けたとき、折曲部材5の孔5eとコーナーパネル1の貫通孔1dが連続して構成される。
【0059】
パネル固定金具Aのネジ5dには、夫々調整ネジ7が螺合される。この調整ネジ7は、先端が柱2に当接してパネル固定金具A(コーナーパネル1)の柱2からの離隔寸法を調整する機能を有するものであり、この機能を有するネジであれば用いることが可能である。このような機能を有するネジとして、六角ボルトや六角穴付きボルト等があるが、これらのボルト類では頭部の寸法が大きく、これに伴ってコーナーパネル1の片1aに形成した切欠部1hを大きくすることが必要となり、加工性の面や外観面から好ましくはない。
【0060】
このため、調整ネジ7として、六角穴付き止めネジ(ホローセットネジ)を用いることが好ましい。このネジは、全体がネジ棒状に形成されレンチを挿入する六角穴がネジ径よりも小さく形成されるため、コーナーパネル1に形成した切欠部1hを調整ネジ7の径と略等しいか或いは僅かに大きい寸法で形成しておけば良く、外観面から好ましい。
【0061】
調整ネジ7は長さがコーナーパネル1の柱2からの離隔寸法よりも充分に大きい長さを有しており、且つネジ部分に予め緩み防止用の薬剤が塗布されている。このため、コーナーパネル1の柱2からの離隔寸法を調整した後、特別な処理を施すことなく、長期間にわたって調整ネジ7の緩みを防止することが可能である。
【0062】
柱固定金具Bは、柱2の予め設定された位置に固定され、該柱2の角部に沿った軸を中心として設けられた固定ボルト12をパネル固定金具Aの孔5e,コーナーパネル1の貫通孔1d,ザグリ孔1eに挿通し、コーナーパネル1の柱2からの離隔寸法を調整して位置決めした後、座金13を介してナット14を締結することで、コーナーパネル1を柱2に固定するものである。
【0063】
このため、柱固定金具Bは、山形に設けた2つの片10aを有し該2つの片10aの交差部に固定ボルト12を回動可能に設けて柱2の角部に配置される山形部材10と、山形部材10を柱2に固定するバンド11と、コーナーパネル1を取り付ける固定ボルト12と、座金13及び固定ボルト12に螺合してコーナーパネル1を締結するナット14と、を有して構成されている。
【0064】
山形部材10は、互いに直交して山形に形成された2つの片10aと、これらの片10aの交差部に設けられ固定ボルト12を柱2の角部に沿った軸を中心として回動可能に取り付ける軸受部10bと、各片10aの端部に設けられた屈折部10c,10dと、を有し、各片10aの端部に形成された屈折部10c,10dには、互いに対応する位置に、且つ交互の位置となるようにネジ10eとネジ孔10fが形成されている。即ち、屈折部10cの上部にネジ10eが形成されている場合下部にはネジ孔10fが形成され、且つ屈折部10dの上部にネジ孔10fが形成されると共に下部にネジ10eが形成されている。
【0065】
特に、山形部材10を構成する2つの片10aは、柱2の面の幅方向の長さの半分と略等しいか、僅かに小さい寸法を持って形成されており、柱2に複数のコーナーパネル1を取り付ける際に、複数の山形部材10を柱2の角部に配置した場合であっても、隣設する山形部材10の片10aが互いに干渉することがないように構成されている。
【0066】
固定ボルト12は、柱2にコーナーパネル1を取り付けたときに該柱2の角部からコーナーパネル1の表面1gの角部に至る寸法よりも多少短い寸法を持って形成されている。また固定ボルト12を、柱2の角部に沿った軸(柱2の長手方向に沿った軸)を中心として回動させる機構は特に限定するものではなく、山形部材10の軸受部10bに柱2の角部に沿った方向の軸を設けると共に、固定ボルト12の端部に嵌合部を設けておき、この嵌合部と前記軸を嵌合させて回動し得るように構成することが可能である。
【0067】
本実施例では、固定ボルト12を、軸部12aとボルト部12bとからなるL字型に形成しておき、軸部12aを山形部材10の軸受部10bに嵌合しておくことで、ボルト部12bを柱2の長手方向に沿った方向を中心として回動させるように構成している。特に、軸部12aの長さを、山形部材10に形成された軸受部10bの長さよりも充分に長くしておくことで、コーナーパネル1に形成された貫通孔1dの位置と柱固定金具Bの取付位置の相対的な自由度を向上することが可能である。
【0068】
即ち、予めコーナーパネル1にパネル固定金具Aを取り付けると共に貫通孔1dを形成しておき、このコーナーパネル1を建築現場で柱2に取り付ける際に、該柱2に取り付けた柱固定金具Bの位置が多少ズレていたような場合であっても、固定ボルト12の軸部12aの長さの範囲内であれば支障なく取り付けることが可能となる。
【0069】
バンド11は、山形部材10を柱2に固定する機能を有するものである。バンド11は柱2に配置された山形部材10以外の柱面と相当する形状を持って屈折形成されており、両端部分に山形部材10の屈折部10c,10dと対向する屈折部11a,11bが形成されている。そして屈折部11a,11bには、山形部材10の屈折部10c,10dに形成されたネジ10eとネジ孔10fと対向する位置に、ネジ11cとネジ孔11dが形成されている。即ち、バンド11の屈折部11a,11bを山形部材10の屈折部10cに対向させたとき、互いのネジ10e,11cとネジ孔10f,11dが対向するように構成されている。
【0070】
上記の如く構成された山形部材10とバンド11を柱2の周囲に配置し、夫々の屈折部10cと11b,10dと11aを対向させて、各屈折部に於けるネジ孔10f,11dから固定ビス15を挿通して対向するネジ10e,11cに螺合することで、山形部材10とバンド11を締結し、これにより柱固定金具Bを構成することが可能である。
【0071】
特に、山形部材10の屈折部10c,10dとバンド11の屈折部11a,11bを対向させたとき、上下方向にネジ孔10f,11dとネジ10e,11cが交互に配置されているため、前記対向した2つの屈折部(10cと11b、10dと11c)を中央に挟んで何れの側からでも固定ビス15を挿通することが可能であり、周囲の状況を考慮して最も作業し安い方向から固定ビス15による固定作業を行うことが可能である。
【0072】
ネジ10e,11cは、山形部材10の屈折片10c,10d及びバンド11の屈折片11a,11bに直接タップ加工し、或いはバリング加工した後タップ加工したものである。またネジ孔10f,11dは、山形部材10の屈折片10c,10d及びバンド11の屈折片11a,11bに形成された、ネジ10e,11cに螺合するネジ(固定ビス15)の径よりも大きく且つ該ネジの頭部の径よりも小さい孔によって構成されている。
【0073】
次に、コーナーパネル1を柱2に取り付ける際の手順について説明する。先ず柱2に取り付けた柱固定金具Bの固定ボルト12を、予めパネル固定金具Aを取り付けたコーナーパネル1の貫通孔1dに挿通して座金13,ナット14を螺合し、次いで、この状態で各調整ネジ7を回転させて先端を柱2に当接させると共にナット14を締めつけて各調整ネジ7と固定ボルト12に力を作用させることで、コーナーパネル1を柱2に仮固定する。
【0074】
その後、コーナーパネル1の柱2からの離隔寸法を測定しながら、各調整ネジ7及び固定ボルト12を所定の方向(図4の矢印方向)に夫々回転させることで、コーナーパネル1の柱2からの離隔寸法を予め設定された寸法に調整して固定することが可能である。
【0075】
このとき、調整ネジ7を回転させる作業は、作業者がコーナーパネル1の表面側に位置し、切欠部1hに長い六角レンチを通して調整ネジ7の六角穴に挿通した後、この六角レンチを回転することで行われる。このように、コーナーパネル1を柱2に取り付ける作業を表面1g側から行うことで、作業者は広い場所にいて作業することが可能となり、作業性を向上すると共に安全性を向上することが可能である。
【0076】
既に外壁に対応する壁パネルが取り付けられている場合、該壁パネルの表面を基準としてコーナーパネル1の柱2からの離隔寸法を調整し、コーナーパネル1の表面1gが外壁と同一面になったとき、コーナーパネル1を柱2に固定することが可能である。
【0077】
コーナーパネル1の柱2からの離隔寸法を調整する手順について図5により説明する。同図(a)の状態を基準として同図(b)に示すように、コーナーパネル1を柱2から矢印方向に同一寸法離隔させる場合、予めナット14を緩めておき各調整ネジ7を回転させて該調整ネジ7の出寸法を大きくすることで、コーナーパネル1の柱2からの離隔寸法を大きくすることが可能である。
【0078】
そしてコーナーパネル1の柱2からの離隔寸法が予め設定された値と等しくなったとき、ナット14を締結することで、各調整ネジ7は先端が柱2に圧接し、且つ固定ボルト12はナット14の締結による引張力が作用してコーナーパネル1を柱2に強固に固定することが可能となる。
【0079】
このように、コーナーパネル1の各片1aを柱2から等しい寸法で離隔させた場合、該コーナーパネル1に形成された貫通孔1d,ザグリ孔1eの中心線は、柱2の中心と角を結ぶ線の延長線と一致することになり、固定ボルト12の中心線も前記延長線と一致した状態となる。
【0080】
また同図(c)に示すように、コーナーパネル1を矢印方向に同一寸法接近させる場合、先ず、各調整ネジ7を緩めて出寸法を小さくし、次いでナット14を締めつけることで、コーナーパネル1を柱2に接近させることが可能である。そしてコーナーパネル1の柱2からの離隔寸法が予め設定された寸法と一致したとき、ナット14を締めつけることで、コーナーパネル1を柱2に固定することが可能である。
【0081】
同図(d)に示すように、コーナーパネル1を柱2に対し矢印方向にのみ離隔させる場合は、先ずナット14を緩め、その後、矢印側の調整ネジ7を回転させて出寸法を大きくすることで、コーナーパネル1を矢印方向に滑らせて、離隔寸法を調整することが可能である。このとき、図に於ける上にある調整ネジ7は柱2に沿って滑りを発生することになる。そしてコーナーパネル1の柱2からの離隔寸法が予め設定された寸法と一致したとき、ナット14を締めつけることで固定することが可能である。
【0082】
このように、コーナーパネル1の柱2からの離隔寸法が方向によって異なる場合、コーナーパネル1の貫通孔1d,ザグリ孔1eの中心線は、柱2の中心と角を結ぶ線の延長線と一致せず、両者は互いに平行な線となる。この場合、固定ボルト12が軸部12aを中心として回動することで、前記各線のズレを吸収することが可能である。しかし、固定ボルト12は貫通孔1dの中心線に対し傾斜することとなり、この傾斜は貫通孔1dの直径の範囲で吸収される。
【0083】
同図(e)に示すように、コーナーパネル1を柱2に対し矢印方向にのみ接近させる場合、矢印側の調整ネジ7を緩めて出寸法を小さくし、コーナーパネル1を矢印方向に滑らせて、離隔寸法を調整することが可能である。このとき、図に於ける上にある調整ネジ7は柱2に沿って滑りを発生することになる。そしてコーナーパネル1の柱2からの離隔寸法が予め設定された寸法と一致したとき、ナット14を締めつけることで固定することが可能である。
【0084】
このように、コーナーパネル1の柱2からの離隔寸法が方向によって異なる場合、コーナーパネル1の貫通孔1d,ザグリ孔1eの中心線は、柱2の中心と角を結ぶ線の延長線と一致せず、両者は互いに平行な線となる。この場合、固定ボルト12が軸部12aを中心として回動することで、前記各線のズレを吸収することが可能である。しかし、固定ボルト12は貫通孔1dの中心線に対し傾斜することとなり、この傾斜は貫通孔1dの直径の範囲で吸収される。
【0085】
次に、第2の取付構造に係る第2実施例について図10により説明する。尚、図に於いて前述の実施例と同一の部分及び同一の機能を有する部分には同一の符号を付して説明を省略する。
【0086】
本実施例は、柱2に2つのコーナーパネル1を取り付けたものである。各コーナーパネル1は前述の第1実施例と同一の構成を有しており、裏面1bに取り付けられるパネル固定金具Aも同一の構成を有している。
【0087】
柱2に取り付けられる柱固定金具Bは、夫々固定ボルト12を回動可能に設けた2つの山形部材10と、コ字状に形成されたバンド19とによって構成されている。バンド19の両端部には夫々屈折部21aが形成されており、この屈折部21aであって、山形部材10の屈折部10cに形成されたネジ10e,ネジ孔fと対向する位置に夫々ネジ孔及びネジが形成されている。
【0088】
上記2つの山形部材10及びバンド19は柱2の周囲に配置され、互いに対向した屈折片10c,10d及び21aが固定ビス15によって互いに固定されることで、柱固定金具Bが構成されている。
【0089】
特に、2つの山形部材10の接続部位では、互いの山形部材10に設けた屈折部10c,10dどうしが対向し、これにより、上下方向にネジ孔10fとネジ10eが交互に配置され、対向した2つの屈折部(10cと10d)を中央に挟んで何れの側からでも固定ビス15を挿通することが可能であり、周囲の状況を考慮して最も作業し易い方向から固定ビス15による固定作業を行うことが可能である。
【0090】
即ち、屈折片10cでは下部にネジ10eが形成され、屈折片10dでは上部にネジ10eが形成されている。このように、交互のネジ10eを形成することによって、柱2の周囲に複数の山形部材10を配置するに際し、両側に隣設させた他の山形部材10を互いに同一のものを用いることが可能となり、且つ柱2の周囲に配置された複数の山形部材10を互いに固定ビス15によって連続して固定することが可能となる。従って、柱2に複数のコーナーパネル1を取り付ける場合であっても、1種類の山形部材10を用意することで充分である。
【0091】
柱固定金具Bに設けられた2本の固定ボルト12に対し夫々コーナーパネル1が取り付けられており、且つ各コーナーパネル1に取り付けたパネル固定金具Aに螺合した調整ネジ7の出寸法を調整することで、各コーナーパネル1は柱2からの離隔寸法を予め設定された寸法になるように調整されると共に固定されている。
【0092】
このように、1本の柱2に2つのコーナーパネル1を取り付ける場合、柱固定金具Bのバンド19が変更させるものの、他の部材、パネル固定金具Aを構成する屈折部材5,ビス6,調整ネジ7は第1実施例と同一のものを利用することが可能であり、且つ柱固定金具Bを構成する山形部材10,固定ボルト12も同一のものを利用することが可能である。
【0093】
従って、部品点数が増加するとがなく、同一の部材を利用して、同一の手順で2つのコーナーパネル1を1本の柱2に取り付けることが可能である。
【0094】
次に、第2の取付構造に係る第3実施例について図11により説明する。尚、図に於いて前述の各実施例と同一の部分及び同一の機能を有する部分には同一の符号を付して説明を省略する。
【0095】
本実施例は、柱2に4つのコーナーパネル1を取り付けて周囲をコーナーパネル1で囲んだ独立した柱を構成したものである。各コーナーパネル1は前述の第1実施例と同一の構成を有しており、裏面1bに取り付けられるパネル固定金具Aも同一の構成を有している。
【0096】
柱2に取り付けられる柱固定金具Bは、夫々固定ボルト12を回動可能に設けた4つの山形部材10によって構成されている。そして4つの山形部材10の屈折部10c,10dを対向させ、対向した屈折片10c,10dを固定ビス15によって互いに固定することで、柱固定金具Bが構成されている。
【0097】
特に、隣設する2つの山形部材10の接続部位では、互いの山形部材10に設けた屈折部10c,10dどうしが対向し、これにより、上下方向にネジ孔10fとネジ10eが交互に配置され、対向した2つの屈折部(10cと10d)を中央に挟んで何れの側からでも固定ビス15を挿通することが可能であり、周囲の状況を考慮して最も作業し易い方向から固定ビス15による固定作業を行うことが可能である。
【0098】
柱固定金具Bに設けられた4本の固定ボルト12に対し夫々コーナーパネル1が取り付けられており、且つ各コーナーパネル1に取り付けたパネル固定金具Aに螺合した調整ネジ7の出寸法を調整することで、各コーナーパネル1は柱2からの離隔寸法を予め設定された寸法になるように調整されると共に固定されている。
【0099】
このように、1本の柱2に4つのコーナーパネル1を取り付ける場合、パネル固定金具Aを構成する屈折部材5,ビス6,調整ネジ7は第1実施例と同一のものを利用することが可能であり、且つ柱固定金具Bを構成する山形部材10,固定ボルト12も同一のものを利用することが可能である。
【0100】
従って、部品点数が増加するとがなく、同一の部材を利用して、同一の手順で4つのコーナーパネル1を1本の柱2に取り付けることが可能である。
【0101】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように本発明に係るコーナーパネルでは、二つの片が交差する頂部から裏面に向けて45度の貫通孔を形成し、この貫通孔にボルトを挿通して躯体に取り付けるようにしたので、コーナーパネルの取付作業を屋外側から行うことが出来る。
【0102】
また本発明に係る第1の取付構造では、コーナーパネルに形成した45度の貫通孔にボルトを挿通して躯体に取り付けるので、該コーナーパネルの取付作業を屋外側から行うことが出来る。このため、作業が容易となり、且つ外壁パネルの取付作業との順序に制限されることがない。
【0103】
本発明に係る第2の取付構造では、コーナーパネルの柱からの離隔寸法を所望の値に調整することが出来る。このため、柱に公差範囲内の傾斜やズレが生じていた場合であっても、これらの傾斜やズレを吸収して正確な位置に設定して取り付けることが出来る。
【0104】
従って、コーナーパネルの柱からの離隔寸法の調整範囲が大きくなり、外壁を構成する際に、最初に柱にコーナーパネルを取り付けてこのコーナーパネルを基準として壁を構成することが可能となり、或いは最初に壁パネルを取り付けた後、端にコーナーパネルを取り付けて、該コーナーパネルを壁パネルの表面に一致させることが出来る。このため、外壁を構成する際の工程順序の自由度が向上し、作業性を向上することが出来る。
【0105】
またコーナーパネルを柱に取り付けるに際し、従来のように1箇所につき2本のボルトを用いることなく、角部に配置された固定ボルトを用いるため、締結力を適正な値とすることが出来る。特に、地震時に躯体が揺れた場合、柱の揺れとコーナーパネルの揺れとが一致しないことによる無理な力が作用することがなく、コーナーパネルの固定部分が破損することがない。
【0106】
本発明に係る取付金具では、上記取付構造を容易に実現することが出来る。特に、柱固定金具を柱に取り付ける作業はコーナーパネルの取り付けに先立って行うことが必要であるが、その後、柱に取り付けられた柱固定金具にコーナーパネルを取り付ける作業、及びコーナーパネルの柱からの離隔寸法を調整して該コーナーパネルの位置や姿勢を調整する作業は、コーナーパネルの表面側から行うことが出来る。
【0107】
このため、コーナーパネルの柱に対する取り付け、及び柱に対する離隔寸法や取付位置,取付姿勢等の調整作業を容易に、且つ安定した状態で行うことが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】コーナーパネルの構成を説明する図である。
【図2】第1の取付構造を説明する図である。
【図3】第1の取付構造の他の例を説明する図である。
【図4】図3の取付構造の展開図である。
【図5】柱にコーナーパネルを取り付ける第2の取付構造に係る第1実施例を説明する図である。
【図6】第2の取付構造に係る第1実施例を展開して説明すると共に取付金具の構成を説明する展開図である。
【図7】第2の取付構造に係る第1実施例の要部の構成を示す図である。
【図8】コーナーパネルの柱からの離隔寸法を調整する方法を説明する図である。
【図9】調整に伴う柱とコーナーパネルとの位置関係を説明する図である。
【図10】第2の取付構造に係る第2実施例及び取付金具の構成を説明する図である。
【図11】第2の取付構造に係る第3実施例及び取付金具の構成を説明する図である。
【図12】従来の取付構造の例を説明する図である。
【符号の説明】
A パネル固定金具
B 柱固定金具
1 コーナーパネル
1a 片
1b 裏面
1c 頂部
1d 貫通孔
1e ザグリ孔
1f 小口面
1g 表面
1h 切欠部
2 柱
5 折曲部材
5a,5b 片
5c 屈折部
5d ネジ
5e 孔
6 ビス
7 調整ネジ
10 山形部材
10a 片
10b 軸受部
10c,10d 屈折部
10e ネジ
10f ネジ孔
11,19 バンド
12 固定ボルト
12a 軸部
12b ボルト部
13 座金
14 ナット
15 固定ビス
20 柱部材
20a フランジ部材
20b ボルト穴
20c 支持片
21 固定ネジ
22 座金
23 ナット
24 支持部材
24a 接触片
24b 支持部
24c ボルト穴
25 ボルト
26,27 固定金具
26a,27a 接触片
26b,27b ネジ支持片
26c,27c ボルト穴
27d 支持片

Claims (6)

  1. 躯体の柱に支持部材を介してコーナーパネルを取り付ける取付構造であって、
    前記コーナーパネルは、二つの片を90度で交差させて形成され出隅部に配置されるものであって且つ当該二つの片の頂点となるパネルの頂点から裏面側に向けて45度方向に形成された貫通孔を有し、
    前記支持部材は、90度方向に配置された二つの接触片を有し、且つ、前記コーナーパネルを締結するボルトを垂直軸廻りに回動可能に支持すると共に前記柱に垂直軸廻りに回動可能に支持され、
    前記支持部材の接触面に前記コーナーパネルの裏面をそれぞれ接触させた状態で当該コーナーパネルの貫通孔に前記支持部材に回動可能に支持されるボルトを挿通して締結することで、前記コーナーパネルを前記柱に取り付ける
    ことを特徴とするコーナーパネルの取付構造。
  2. 前記柱は、前記コーナーパネルの互いに直交する一対の小口面にそれぞれ対向する一対の起立片を有し、前記コーナーパネルは、前記ボルト又は支持部材を回動させて前記一対の小口面をそれぞれ起立片に密着又は対向させた状態で柱に取付けられていることを特徴とする請求項1に記載のコーナーパネルの取付構造。
  3. 躯体の柱に固定金具を介してコーナーパネルを取り付ける取付構造であって、
    前記コーナーパネルは、二つの片を90度で交差させて形成され出隅部に配置されるものであって且つ当該二つの片の頂点となるパネルの頂点から裏面側に向けて45度方向に形成された貫通孔を有し、
    前記固定金具は、90度方向に配置された二つの接触片を有し、且つ、前記コーナーパネルを締結するボルトを回動不能に支持すると共に前記柱に垂直軸廻りに回動可能に支持され、
    前記固定金具の接触面に前記コーナーパネルの裏面をそれぞれ接触させた状態で当該コーナーパネルの貫通孔に前記固定金具に支持されるボルトを挿通して締結することで、前記コーナーパネルを前記柱に取り付ける
    ことを特徴とするコーナーパネルの取付構造。
  4. 前記柱には、上下一対の固定金具が同一の垂直軸廻りに回動可能に取付けられており、前記コーナーパネルは、当該一対の固定金具を介して前記柱に締結されていることを特徴とする請求項3に記載のコーナーパネルの取付構造。
  5. 躯体の柱にコーナーパネルを取り付ける取付構造であって、柱の角部に該角部に沿った軸を中心として回動可能な固定ボルトを設けた柱固定金具と、コーナーパネルに於ける前記柱に対向する面に取り付けられ直角に配置されると共に夫々雌ネジを形成した2つの片を有するパネル固定金具と、前記パネル固定金具に設けた雌ネジに螺合し先端が柱に当接してコーナーパネルの柱の表面からの距離を調整する調整ネジと、を有し、予めコーナーパネルの角部に形成された孔に前記柱固定金具の固定ボルトを挿通すると共に前記パネル固定金具の2つの片に形成した雌ネジに調整ネジを螺合し、該調整ネジの先端を柱の表面に当接させてコーナーパネルの柱に対する距離を調整した後、固定ボルトにナットを締結してコーナーパネルを柱に取り付けることを特徴とするコーナーパネルの取付構造。
  6. 柱の角部に該角部に沿った軸を中心として回動可能な固定ボルトを設けた柱固定金具と、コーナーパネルの柱に対向する面に取り付けられ直角に配置されると共に夫々雌ネジを形成した2つの片を有するパネル固定金具と、前記パネル固定金具に設けた雌ネジに螺合し先端が柱に当接してコーナーパネルの柱の表面からの距離を調整する調整ネジと、を有することを特徴とするコーナーパネルの取付金具。
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