JP4130872B2 - クランプ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、チューブあるいはハーネス類をスタッドのところに取付ける取付部を有するクランプに関するものであり、特に、上記取付部を形成する係合爪のスタッドのねじ部または周溝部への取付け(係合)に関しては、取付性(装着性)に優れているとともに、その取外しに際しては所定の保持力を発揮させるようにした取付部を有するクランプに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のクランプにおける取付部の構造は、例えば特開平11−173320号公報記載のものの如く、スタッドのねじ部等に係合する係止爪が、周りのフレーム部のところからカンチレバー状の弾性レバーを介して一体的に設けられるようになっているものである。そして、このような係止爪のところにスタッドのねじ部を係合させる場合、すなわち、本クランプを上記スタッドのところに取り付けようとする場合には、上記弾性レバーのところが撓み変形をして本クランプのスタッドへの装着が簡単に行われるようになっているものである。また、上記係止爪の下方部のところにはストッパを成す突起が設けられるようになっており、当該突起の先端部(下端部)のところが、本クランプを形成するベース部に設けられた受け面のところに接触するようになっており、上記スタッドから本クランプを引き抜こうとするときには、上記突起の先端部が上記受け面に接触して、上記係止爪が上記スタッドのねじ部から離れないようにしているものである。これによって、係止爪のスタッドのねじ部への保持力を発揮させるようにしているものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記従来のものにおいては、例えば図7に示す如く、係止爪120の下方部に設けられた突起130の下端部(先端部)140と受け面160との間には、所定の隙間(D)が形成されるようになっている。なぜなら、本クランプは、所定のプラスチック材にて一体的に形成されるようになっているものであり、上記突起130の成形加工に当たっては、当該突起130の下端部(先端部)140と受け面160との間には金型の一部が設置されるようになっている。そして、この金型の厚さは、少なくとも1mm程度は必要とされるものである。すなわち、ここには、金型の都合上、所定の隙間(D)が形成されることとなる。このような状態において、係合している係止爪120とスタッド20のねじ部210との間に、抜け方向の荷重(F)が加わると、係止爪120は、突起130の下端部140と受け面160との間に形成された隙間(D)の分だけ下方に移動することとなる。その結果、係止爪120を支持する弾性レバー110は撓み変形をすることとなる。そして、このときの上記撓み変形量は、上記隙間(D)の値によって決まることとなるので、隙間(D)の値が所定値以上であるとすると、上記弾性レバー110のところにおいては、図7の二点鎖線図示の如く、座屈変形が生ずることとなる。従って、この場合においては、スタッド20のねじ部210と係止爪120との間においては所定の保持力を保持することができないと言う問題点がある。このような問題点を解決するために、弾性レバー部において座屈変形の生ずることのないようにしたストッパと受け面との間の相対関係を有するクランプを提供しようとするのが、本発明の目的(課題)である。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明においては、次のような手段を講ずることとした。すなわち、請求項1記載の発明においては、ハーネスあるいはチューブ類を保持するホルダ部並びに上記ハーネスあるいはチューブ類をスタッドのところに取付ける役目を果たす取付部を有するものであって、これらが所定のプラスチック材にて一体的に形成されるクランプに関して、上記取付部を、上記スタッドの挿通される挿通穴を中央部に有するベース部と、当該ベース部に対して直立状に、かつ、左右平行なように設けられるフレーム部と、当該平行に設けられた左右のフレーム部のところから相対向するように設けられるものであって上記ベース部の挿通穴に挿入されたスタッドのねじ部または周溝部と係合するとともに、上記ベース部から離れる方向に作用する力に対しては上記スタッドのねじ部または周溝部から離れるように変位し、かつ、ベース部に向かう方向に作用する力に対しては上記スタッドのねじ部または周溝部と係合し合うように変位する係合爪と、を有する構成からなるようにし、更に、このような構成からなるものにおいて、上記係合爪のうちの最下方部に形成されるものの、その下端部のところに、下方に向かって垂直状に形成されるとともに一部の面が下方に向って先細り状に形成されたテーパ面からなるストッパを有する構成からなるようにし、一方、上記ベース部のところには、四辺形の切欠部からなるものであって上記ストッパのテーパ面が接触係合するように形成された受け部を有する構成からなるようにした
【0005】
このような構成を採ることにより、本発明のものにおいては、小さな力(荷重)にてクランプをスタッドのところに装着することができるようになるとともに、一方、本クランプをスタッドのところから引き抜く(取り外す)ように作用する力に対しては、係合爪がスタッドのねじ部あるいは周溝部のところに強く噛み込むようになり、簡単には外れないようになる。すなわち、本発明のものにおいては、装着性に優れているとともに、一旦装着された後は、所定の係合保持力が発揮されるようになり、簡単には脱落しないようになる。
【0006】
また、本発明のものにおいて、装着性に優れているとともに、一旦装着された後は、スタッドのところから簡単には脱落することのないようにしたクランプを形成させることができるようになる。特に、このような機能を発揮する係合爪のスタッドからの係合乖離止め機構を、係合爪と一体的に形成されたストッパ及びベース部のところに設けられた受け面にて形成させることができるようになり、係合爪のスタッドねじ部からの乖離を効果的に抑止することができるようになる。
【0007】
また、本発明においては、上記ストッパを、上記係合爪のところから下方に向かって垂直状に設けられるものであって上記ベース部の方向に先細り状に形成されたテーパ状のリブからなるようにするとともに、上記受け部を、上記ベース部の挿通穴周辺部に形成されるものであって上記リブ状ストッパのテーパ面が係合するように形成された切欠部からなるようにした構成を採ることとした。このような構成を採ることにより、本発明のものにおいては、上記係合爪のところに、当該係合爪が上記スタッドのねじ部あるいは周溝部から抜け出る方向の荷重、すなわち、ベース部の方向に作用する力が加わったときに、上記係合爪の下方部のところに一体的に設けられたリブ状のストッパが下方に移動するとともに、当該リブ状ストッパに設けられたテーパ面のところが直ちに受け部を形成する切欠部の壁面に係合するようになる。これによって、リブ状ストッパの下方への移動(変位)が止められ、係合爪は、これ以上、下方へは移動(変位)しないようになる。その結果、係合爪はスタッドのねじ部または周溝部に強く噛み込むようになり、係合爪が上記ねじ部または周溝部から離れたりするようなことがなくなる。従って、係合爪はスタッドに強く食い付くようになり、本クランプはスタッドのところから脱落したりするようなことがない。すなわち、スタッドとクランプの取付部との間には所定の保持力が形成(発揮)されるようになる。
【0008】
次に、請求項記載の発明について説明する。このものも、その基本的な点は、上記請求項記載のものと同じである。すなわち、本発明においては、請求項記載のクランプに関して、上記係合爪を、上記スタッドのねじ部または周溝部のところに係合する複数の突起部からなるようにするとともに、これら複数の突起部をまとめて一本のカンチレバー状弾性レバー部のところに連結するようにし、更に、当該弾性レバー部を上記フレーム部のところに連結するとともに、このような係合爪の下方部のところに、下方に向かって垂直状に形成されるストッパを一体的に設けるようにした構成を採ることとした。
【0009】
このような構成を採ることにより、本発明のものにおいても、上記請求項記載のものと同様、本クランプの係合爪のところに、スタッドのねじ部または周溝部から抜け出るような方向の荷重、すなわち、ベース部の方向に作用する力が加わったときに、上記ストッパが直ちに受け部に係合して上記ストッパ及び係合爪の下方への移動(変位)が抑止されるようになるので、上記弾性レバー部は、弾性変形域を超えて変形をするようなことがなくなる。従って、座屈変形をするようなこともなくなり、係合爪は、上記弾性レバー部からの弾性力にて上記スタッドのねじ部または周溝部側へ強く押し付けられるようになる。すなわち、抜け勝手方向の荷重入力に対して係合爪は確実にねじ部または周溝部に係合するようになり、所定の保持荷重(保持力)を発揮するようになる。すなわち、本発明のものにおいては、装着性に優れているとともに、一旦装着された後には簡単には脱落しないクランプを形成することができるようになる。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態について、図1ないし図6を基に説明する。本実施の形態に関するものの、その構成は、図1に示す如く、チューブあるいはハーネス類を保持する複数のホルダ部2と、これら複数のホルダ部2を一体的にまとめてスタッド5のところに取付ける(図2参照)役目を果たす取付部1と、からなることを基本とするものである。そして、これら一群のホルダ部2及び取付部1はプラスチック材にて一体的に形成されるようになっているものである。
【0011】
このような構成からなるものにおいて、上記取付部1は、図1及び図2に示す如く、パネル部材9等に設けられたスタッド5の挿通される挿通穴115を中央部に有するベース部11と、当該ベース部11に対して直立状に、かつ、左右平行なように設けられるフレーム部12、12’と、当該平行に設けられた左右のフレーム部12、12’のところから相対向するように設けられるものであって上記ベース部11の挿通穴115に挿入されたスタッド5のねじ部55または周溝部と係合するとともに、上記ベース部11から離れる方向に作用する力に対しては上記スタッド5のねじ部55または周溝部から離れるように変位し、かつ、ベース部11に向かう方向に作用する力に対しては上記スタッド5のねじ部55または周溝部と係合し合うように変位する係合爪15と、を有する構成からなることを基本とするものである。そして、これら各部は、上記ホルダ部2と一緒に所定のプラスチック材にて一体的に成形されるようになっているものである。
【0012】
このような構成からなるものにおいて、上記係合爪15は、図1及び図2に示す如く、パネル部材9等に設けられたスタッド5のねじ部55または周溝部のところに係合する複数の突起部155を有するとともに、これら複数の突起部155がまとめられて一本のカンチレバー状の弾性レバー部16のところに連結されるようになっているものである。そして、当該弾性レバー部16は上記フレーム部12のところに結合されるようになっているものである。そして更に、このような係合爪15の下方部のところには、図1及び図2に示す如く、下方に向かって垂直状に伸びるように形成されたストッパ3が一体的に設けられるようになっているものである。このストッパ3は、具体的には、図3及び図4に示す如く、上記係合爪15の下端部のところから下方に向かって垂直状に設けられるものであって上記ベース部11の方向に先細り状に形成されたテーパ面33を有するリブ状の形態からなるものである。
【0013】
そして、このよう構成からなる上記リブ状のストッパ3の、その下端面31の付近であって、ベース部11の中央部に設けられたスタッド挿通用の挿通穴115の周りには、図2及び図3に示す如く、上記ストッパ3に形成されたテーパ面33が係合する受け部6が設けられるようになっている。この受け部6は、図3及び図4に示す如く、ベース部11の中央部に設けられた挿通穴115の周辺部に形成された四辺形状の切欠部からなるものであって、この四辺形状切欠部の一辺を形成する垂直状の壁面(側壁部)66のところに、上記ストッパ3のテーパ面33が係合するようになっているものである。そして、このような側壁部66の上端面61と上記テーパ面33を形成するストッパ3の下端面31とは、本クランプの製品単体時において、例えば図3に示す如く、略同一面を形成するようになっているものである。従って、上記係合爪15のところに、当該係合爪15をベース部11側へ押し付ける方向の荷重(力)Fが加わると、上記係合爪15の下端部のところに当該係合爪15と一体的に設けられたストッパ3は直ちに下方へと移動(変位)し、上記ストッパ3の側面部に形成されたテーパ面33が上記受け部6の側壁部66のところに楔状に係合するようになる。すなわち、本受け部6及びストッパ3の周りの構成は、ストッパ機能が直ちに発揮されるようになっているものである。
【0014】
次に、このような構成からなる本実施の形態のものの、その作用等について、図5及び図6を基に説明する。まず、上記構成からなる取付部1を有する本クランプを、パネル部材9等に設けられたスタッド5のところに取付ける(装着する)場合の、係合爪15周りの作動について説明する。この場合には、図5に示す如く、本クランプの取付部1全体がP矢印方向の荷重(力)を受けることとなる。これによって、スタッド5のねじ部55または周溝部と係合する係合爪15は、ねじ部55側から反力を受けることとなる。ところで、当該係合爪15は、カンチレバー状の弾性レバー部16を介してフレーム部12(12’)に連結されるようになっており、上記反力に対しては、上記弾性レバー部16の撓み変形により、係合爪15に設けられた突起部155とスタッド5のねじ部55または周溝部との係合状態は解除される(外れる)ようになる。従って、取付部1のスタッド5への装着は、比較的小さな荷重(力)にて、簡単に行われるようになる。すなわち、本クランプは装着性に優れているものである。その結果、本クランプの取付部1は、図2に示す如く、スタッド5のねじ部55または周溝部のところに正常な状態で取り付けられることとなる。
【0015】
このように、取付部1が正常に取付られた状態において、例えば図6に示す如く、本クランプをスタッド5から取外すように、すなわち、抜去させるように、上記取付部1のところに荷重(力)が作用すると、上記取付部1を形成する係合爪15のところには、図6に示すF矢印方向の荷重(力)が作用することとなる。ところで、この場合には、上記係合爪15のうち、下方部に設けられたものの、その下端部のところに、上記係合爪15と一体的に設けられたストッパ3も一緒に下方に向かって移動(変位)をすることとなる。その結果、ストッパ3の側面部に形成されたテーパ面33のところが受け部6に形成された側壁部66のところに楔状に係合することとなる。これによって、上記ストッパ3のストッパ機能が直ちに発揮され、本ストッパ3及び係合爪15の、これ以上の下方への移動(変位)が規制されることとなる。その結果、係合爪15はスタッド5のねじ部55または周溝部に強く噛み込むようになり、係合爪15が上記ねじ部55または周溝部から離れたりするようなことがなくなる。従って、係合爪15はスタッド5に強く食い付くようになり、本クランプはスタッドのところから脱落したりするようなことがない。すなわち、スタッド5とクランプの取付部1との間には所定の保持力が形成(発揮)されるようになる。
【0016】
【発明の効果】
本発明によれば、ハーネスあるいはチューブ類を保持するホルダ部並びに上記ハーネスあるいはチューブ類をスタッドのところに取付ける役目を果たす取付部を有するものであって、これらが所定のプラスチック材にて一体的に形成されるクランプに関して、上記取付部を、上記スタッドの挿通される挿通穴を中央部に有するベース部と、当該ベース部に対して直立状に、かつ、左右平行なように設けられるフレーム部と、当該平行に設けられた左右のフレーム部のところから相対向するように設けられるものであって上記ベース部の挿通穴に挿入されたスタッドのねじ部または周溝部と係合するとともに、上記ベース部から離れる方向に作用する力に対しては上記スタッドのねじ部または周溝部から離れるように変位し、かつ、ベース部に向かう方向に作用する力に対しては上記スタッドのねじ部または周溝部と係合し合うように変位する係合爪と、を有する構成からなるようにしたので、小さな力(荷重)にてクランプをスタッドのところに装着することができるようになるとともに、一方、本クランプをスタッドのところから引き抜く(取り外す)ように作用する力に対しては、係合爪がスタッドのねじ部あるいは周溝部のところに強く噛み込むようになり、簡単には外れないようになった。すなわち、本発明のものにおいては、装着性に優れているとともに、一旦装着された後は、所定の係合保持力が発揮されるようになり、簡単には脱落しないようになった。
【0017】
また、本発明においては、上記係合爪のところに、当該係合爪を上記ベース部側に変位させようとする力が作用したときに当該変位を規制するストッパを設けるとともに、当該ストッパを、上記係合爪のところから下方に向かって垂直状に設けられるものであって上記ベース部の方向に先細り状に形成されたテーパ状のリブからなるようにし、更に、上記ベース部の上記挿通穴の周辺部のところに受け部を設けるとともに、当該受け部を、上記リブ状ストッパのテーパ面が係合するように形成された切欠部からなるようにした構成を採ることとしたので、上記係合爪のところに、当該係合爪が上記スタッドのねじ部あるいは周溝部から抜け出る方向の荷重、すなわち、ベース部の方向に作用する力が加わったときに、上記係合爪の下方部のところに一体的に設けられたリブ状のストッパが下方に移動するとともに、当該ストッパに設けられたテーパ面のところが直ちに受け部を形成する切欠部の壁面に係合するようになり、これによって、リブ状ストッパの下方への移動(変位)が止められるようになった。従って、係合爪は、これ以上、下方へは移動(変位)しないようになり、上記係合爪はスタッドのねじ部または周溝部に強く噛み込むようになった。その結果、係合爪はスタッドに強く食い付くようになり、本クランプはスタッドのところから脱落したりするようなことがなくなった。すなわち、スタッドとクランプの取付部との間には所定の保持力が形成(発揮)されるようになった。特に、この保持力に関しては、本発明のものにおいては、所定の耐熱試験あるいは耐冷湿熱試験後においても所定の値(保持荷重値)を維持することができるようになり、従来のものに較べて格段の耐久性を保持することができるようになった。
【0018】
また、本発明においては、上記係合爪を、上記スタッドのねじ部または周溝部のところに係合する複数の突起部からなるようにするとともに、これら複数の突起部をまとめて一本のカンチレバー状弾性レバー部のところに連結するようにし、更に、当該弾性レバー部を上記フレーム部のところに連結するとともに、このような係合爪の下方部のところに、下方に向かって垂直状に形成されるストッパを一体的に設けるようにした構成を採ることとしたので、本クランプの係合爪のところに、スタッドのねじ部または周溝部から抜け出る(乖離する)ような方向の荷重、すなわち、ベース部の方向に作用する力が加わったときに、上記ストッパが直ちに受け部に係合して上記ストッパ及び係合爪の下方への移動(変位)を抑止するようになり、これによって、上記弾性レバー部は、弾性変形域を超えて変形をするようなことがなくなった。すなわち、上記弾性レバー部は、座屈変形をするようなこともなくなり、係合爪は、上記弾性レバー部からの弾性力にて上記スタッドのねじ部または周溝部側へ強く押し付けられるようになった。その結果、抜け勝手方向の荷重入力に対して係合爪は確実にねじ部または周溝部に係合するようになり、所定の保持荷重(保持力)を発揮するようになった。このように、本発明のものにおいては、装着性に優れているとともに、一旦装着された後には簡単には脱落しないクランプを形成させることができるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の全体構成を示す正面図である。
【図2】本発明の主要部を成す取付部のスタッドへの取付状態を示す部分断面図である。
【図3】本発明の主要部を成す取付部周りの構造を示す断面斜視図である。
【図4】本発明に係るストッパ及び受け部周りの構造を示す部分断面図である。
【図5】本発明の主要部を成す取付部周りの構造を示すものであって、クランプをスタッドへ装着させる際の状態を示す部分断面図である。
【図6】本発明の主要部を成す取付部周りの構造を示すものであって、クランプをスタッドから取外そうとする際の状態を示す部分断面図である。
【図7】従来のものの全体構成を示す半断面図である。
【符号の説明】
1 取付部
11 ベース部
115 挿通穴
12 フレーム部
12’ フレーム部
15 係合爪
155 突起部
16 弾性レバー部
2 ホルダ部
3 ストッパ
31 先端面(下端面)
33 テーパ面
5 スタッド
55 ねじ部(周溝部)
6 受け部
61 上端面
66 壁面(側壁部)
9 パネル部材

Claims (2)

  1. ハーネスあるいはチューブ類を保持するホルダ部並びに上記ハーネスあるいはチューブ類をスタッドのところに取付ける役目を果たす取付部を有するものであって、これらが所定のプラスチック材にて一体的に形成されるクランプにおいて、上記取付部を、上記スタッドの挿通される挿通穴を中央部に有するベース部と、当該ベース部に対して直立状に、かつ、左右平行なように設けられるフレーム部と、当該平行に設けられた左右のフレーム部のところから相対向するように設けられるものであって上記ベース部の挿通穴に挿入されたスタッドのねじ部または周溝部と係合するとともに、上記ベース部から離れる方向に作用する力に対しては上記スタッドのねじ部または周溝部から離れるように変位し、かつ、ベース部に向かう方向に作用する力に対しては上記スタッドのねじ部または周溝部と係合し合うように変位する係合爪と、を有する構成からなるようにし、更に、このような構成からなるものにおいて、上記係合爪のうちの最下方部に形成されるものの、その下端部のところに、下方に向かって垂直状に形成されるとともに一部の面が下方に向って先細り状に形成されたテーパ面からなるストッパを有する構成からなるようにし、一方、上記ベース部のところには、四辺形の切欠部からなるものであって上記ストッパのテーパ面が接触係合するように形成された受け部を有する構成からなるようにしたことを特徴とするクランプ。
  2. 請求項1記載のクランプにおいて、上記係合爪を、上記スタッドのねじ部または周溝部のところに係合する複数の突起部からなるようにするとともに、これら複数の突起部をまとめて一本のカンチレバー状弾性レバー部のところに連結するようにし、更に、当該弾性レバー部を上記フレーム部のところに連結するとともに、このような係合爪の下方部のところに、下方に向かって垂直状に形成されるストッパを一体的に設けるようにしたことを特徴とするクランプ。
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