JP4130444B2 - スイッチング電源装置 - Google Patents

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Description

本発明は、計測器用の電源装置に関し、特に、入力電圧範囲の広い電力量計用に好適なスイッチング電源装置に関する。
従来、計測器用の電源装置として、スイッチング電源装置が知られている。図2は、従来のスイッチング電源装置の回路構成を示す図である。このスイッチング電源装置は、大きく分けると、入力される交流を直流に変換する整流平滑部、トランスT1の1次側に配置された1次側回路およびトランスT1の2次側に配置された2次側回路から構成されている。
整流平滑部は、入力端子P0〜P3、フィルタ11、整流回路12およびコンデンサC1から構成されている。入力端子P0〜P3は、入力された単相、三相または中性線を有する三相交流電力をフィルタ11に送る。フィルタ11は、入力端子P0〜P3から入力された交流電力からノイズを除去し、整流回路12に送る。
整流回路12は、8個の整流ダイオードD1〜D8から構成されており、フィルタ11からの交流電力を全波整流する。この整流回路12の出力端子間にはコンデンサC1が接続されている。このコンデンサC1は、整流回路12からの全波整流された脈流を含む直流を平滑化する。このコンデンサC1の両端電圧が1次側回路の直流入力電圧として使用される。
1次側回路は、主スイッチング素子Q2、抵抗R10、抵抗R12、制御回路13、起動回路14、入力検出回路19および整流平滑回路20から構成されている。
主スイッチング素子Q2は、例えばNチャネルMOSFET(以下、単に「MOSFET」という)から構成されており、そのドレインは1次巻線N1を介してコンデンサC1の正極端子に接続され、ソースは電流検出抵抗R12を介してコンデンサC1の負極端子に接続され、ゲートは制御回路13に接続されている。また、このMOSFETのソース−ゲート間には、抵抗R10が接続されている。電流検出抵抗R12は、主スイッチング素子Q2のソース−ドレイン間に流れる電流を検出するために設けられており、ソースに流れる電流の一部I−SENCEを制御回路13に送る。なお、電流検出抵抗R12は、必要に応じて挿入される。
制御回路13は、フライバックレギュレータのPWM(Pulse Width Modulation)制御回路やドライブ回路を含み、主スイッチング素子Q2のオン/オフを制御する。すなわち、制御回路13は、2次側回路からフィードバックされる出力電圧に応じたパルス幅を有する信号F−DRVを生成して主スイッチング素子Q2のゲートに送り、主スイッチング素子Q2をオン/オフさせてPWM制御を行う。この制御回路13は、コンデンサC1の正極端子に接続された起動回路14から供給される電圧により起動される。起動回路14は、直列に接続された抵抗R1、R2およびR3から構成されている。
制御回路13の電源VCCは、整流平滑回路20から供給される。整流平滑回路20は、トランスT1の補助巻線(3次巻線)N4の一端にアノードが接続されたダイオードD13、補助巻線N4の他端に一端が接続された抵抗R15、およびダイオードD13のカソードと抵抗R15の他端との間に接続されたコンデンサC8から構成されている。コンデンサC8の両端電圧が、制御回路13の電源VCCとして該制御回路13に供給される。
入力検出回路19は、コンデンサC1の両端間に直列接続された入力検出用の分割抵抗R8およびR9、抵抗R9に並列に接続されたコンデンサC3、抵抗R8と抵抗R9の接続点にリファレンス端子が接続されたシャントレギュレータIC1、シャントレギュレータIC1のカソードに一端が接続された抵抗R11、この抵抗R11の他端と電源VCCとの間に接続された抵抗R13、この抵抗R13の両端に入力端子(フォトダイオード)が接続されたフォトカプラDS1、およびフォトカプラDS1の出力端子(フォトトランジスタ)に接続された抵抗R14から構成されている。
また、2次側回路は、出力回路30、出力検出回路31およびフォトカプラDS2から構成されている。出力回路30は、2次巻線N3の一端にアノードが接続されたダイオードD12、ダイオードD12のカソードと2次巻線N3の他端との間に接続されたコンデンサC5およびC6、ダイオードD12のカソードに一端が接続されたインダクタL2およびインダクタL2の他端と2次巻線N3の他端との間に接続されたコンデンサC7から構成されている。このコンデンサC7の両端に出力端子が設けられている。
出力検出回路31は、コンデンサC6の両端の電圧を検出する。この出力検出回路31で検出された電圧は、フォトカプラDS2を介して1次側の制御回路13にフィードバックされ、PWM制御に使用される。
上記のように構成されるスイッチング電源装置の通常の動作を説明する。入力端子P0〜P3に入力された電圧は、整流回路12によって全波整流され、コンデンサC1を介して1次側回路に供給される。
具体的には、コンデンサC1の両端電圧は、トランスT1の1次巻線N1、主スイッチング素子Q2および抵抗R12からなる直列回路に印加される。この状態で、主スイッチング素子Q2が制御回路13からの信号F−DRVに応じてスイッチング動作することにより、出力回路30から所望の出力が得られる。
また、このスイッチング電源装置では、起動のために制御回路13に電力を供給する必要があることから、コンデンサC1の正極端子から起動回路14を介して制御回路13に電力が供給される。この場合、起動回路14の抵抗値は、最低入力電圧でも制御回路13を起動できるように設定されるため、例えば電力量計用のスイッチング電源装置のように入力電圧の範囲が広い装置では、入力電圧が高いときに起動回路14における電力損失が大きくなり、効率が大きく低下する。入力電圧は、例えば、AC100V±10%定格の機器ではAC90〜110Vを平滑した約100V〜156V、AC100−240V±15%定格の機器で約93〜390Vとなる。
一方、計測器の入力電圧の範囲としては、単相/三相、100−240V、更に単一故障などの条件を考慮に入れて平滑電圧換算で39V〜880Vと規定されている。例えば起動に1mAを必要とした場合、起動に必要な電圧を10Vとすると、起動抵抗で消費する電力の最大値は、AC100V±10%定格の機器では、「1562/((100−10)/1mA)=270mW」、AC100−240V±15%定格の機器では、「3902/((93−10)/1mA)=1.83W」となる。また、計測器では、「8802/((39−10)/1mA)=26.7W」となり、AC100V±10%定格の機器と比較すると、100倍近い電力損失となる。
このような問題を解消する技術として、起動時のみ起動抵抗に電流を流し、それ以外は切り離す回路を備えたスイッチング電源装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
このスイッチング電源装置は、入力側の1次巻線と出力側の2次巻線とを備える変圧器と、1次巻線と直列に接続され、1次巻線への給電を入切する主スイッチング素子と、この主スイッチ素子の入切動作を制御するRCC制御回路と、スイッチング電源装置の起動時に、主スイッチング素子をオン動作させるため、主スイッチング素子に電圧を印加する起動回路とを備える。
スイッチング電源装置は、起動回路に直列に接続され、起動回路への給電を入切するスイッチ回路と、2次巻線からの出力電圧が所定電圧に達したことを検知する出力電圧検知回路と、この出力電圧検知回路の検知に基づいて、起動回路への給電をオフにするようにスイッチ回路を制御するスイッチ制御回路とを備えている。
このスイッチング電源装置によれば、主スイッチング素子のオン・オフ(入切)動作を制御する回路に影響を与えることなく、起動後に起動回路の消費電力を抑えることができる。
特開2003−111397号公報
しかしながら、上述した特許文献1に開示されたスイッチング電源装置は、起動時のみ起動抵抗に電流を流し、それ以外は切り離す回路を実現するためには、切り離し用のスイッチ素子を別途設ける必要があり、コスト高を招くという問題がある。
また、上述した従来のスイッチング電源装置では、主スイッチング素子Q2のドレイン−ソース間には、フライバックレギュレータであるため、下式(1)で示す電圧Vds(Q2)が印加される。
Vds(Q2)≒コンデンサC1の両端電圧+出力電圧*N1/N3・・・(1)
ここで、N1/N3はトランスT1の巻数比である。
トランスT1の巻数比はある程度の調整が可能であるが、一般的には、電圧Vds(Q2)は、コンデンサC1の両端電圧の1.5〜2倍程度となる。これを計測器の仕様として用いられる電圧39V〜880Vで考えると、主スイッチング素子Q2には1500V以上の耐圧が必要になるので、現状発売されている素子では選択肢が狭くなる。
また、上述した従来のスイッチング電源装置では、出力を保持できなくなる前にPOWER FAIL信号を出力する必要があるために、入力検出回路19によって、コンデンサC1の両端電圧(入力を全波整流した電圧)を検出している。従って、コンデンサC1の両端電圧を検出するための抵抗R8およびR9によって電力を消費するので、起動回路14程ではないが、電力損失が大きくなり、また、電圧印加による安全性を考慮すると、多くの沿面距離が必要になるので、実装面積が大きくなってしまうという問題がある。
本発明は、上述した問題を解消するためになされたものであり、その課題は、主スイッチング素子の選択肢を広げることができるとともに、消費電力を小さくできる低コストで小型化が可能なスイッチング電源装置を提供することにある。
第1の発明に係るスイッチング電源装置は、上記課題を達成するために、トランスの1次巻線に直列に接続された主スイッチング素子と、主スイッチング素子をスイッチングさせてPWM制御を行う制御回路とを備えたスイッチング電源装置であって、入力された直流電流が起動抵抗と整流素子とを流れることにより発生された電圧によってオンする第1スイッチング素子、主電極が起動抵抗と整流素子との接続点に接続された第2スイッチング素子を含む起動回路と、第1スイッチング素子に直列に接続されたコンデンサを有し、第1スイッチング素子をスイッチングさせることにより、電源から入力された直流電圧より低い直流電圧をコンデンサに出力する降圧チョッパ回路とを備え、電源が投入されると、起動抵抗を介して第1スイッチング素子がオンしてコンデンサに電荷が充電され、制御回路は、コンデンサの両端電圧が制御回路の起動に必要な電圧に達した時に動作を開始し、第2スイッチング素子をオンさせて起動抵抗により第1スイッチング素子がオンするのを停止させ、第1スイッチング素子の制御電極に印加される制御信号により第1スイッチング素子がスイッチング動作を開始することにより降圧チョッパ回路から出力される電圧が印加される主スイッチング素子をスイッチングさせてPWM制御を行うことを特徴とする。
第2の発明に係るスイッチング電源装置は、第1の発明に係るスイッチング電源装置において、スイッチング素子および主スイッチング素子は、NチャネルMOSFETから成り、降圧チョッパ回路は、直流が入力される端子間に配置され、且つ、スイッチング素子、コンデンサおよびインダクタの順で直列に接続された直列回路を含み、主スイッチング素子のソースは、コンデンサとインダクタとの接続点に接続されていることを特徴とする。
第3の発明に係るスイッチング電源装置は、第1または第2の発明に係るスイッチング電源装置において、降圧チョッパ回路の出力電圧を抵抗分割することにより得られる電圧に基づいて入力電圧の低下による出力電圧の低下を検出する入力検出回路を備えたことを特徴とする。
第1の発明に係るスイッチング電源装置によれば、起動回路での電力損失を少なくするために起動回路に使用されるスイッチング素子と、降圧チョッパ回路でスイッチングさせるために使用されるスイッチング素子とを兼用するように構成したので、起動回路での電力損失を少なくできるとともに、そのために使用する素子数を減らすことができる。
また、主スイッチング素子に降圧チョッパ回路の出力である低い電圧が印加されるように構成し、この主スイッチング素子をスイッチングさせてPWM制御するように構成したので、入力電圧が高い場合であっても、主スイッチング素子として耐圧の低いものを使用することができる。その結果、入力電圧範囲が広い電力量計であっても、耐圧の低い汎用の素子を使用することができ、素子の選択肢が広がる。
また、第2の発明に係るスイッチング電源装置によれば、スイッチング素子および主スイッチング素子をNチャネルMOSFETから構成し、降圧チョッパ回路は、直流が入力される端子間に配置された、スイッチング素子、コンデンサおよびインダクタの順で直列に接続された直列回路から構成し、つまり、降圧チョッパ回路の通常の構成からインダクタとコンデンサを入れ替えるように構成し、主スイッチング素子のソースは、コンデンサとインダクタとの接続点に接続したので、スイッチング素子および主スイッチング素子であるNチャネルのMOSFETのソース電位を安定させることができる。その結果、スイッチング素子を制御する降圧チョッパ回路と主スイッチング素子を制御する制御回路をフォトカプラ、パルストランスなどといった素子を使用しないで共通化することができる。これにより、部品点数も減らすことができる。
また、第3の発明に係るスイッチング電源装置によれば、入力検出回路において、入力電圧の低下による出力電圧の低下の検出は、降圧チョッパ回路の出力電圧を抵抗分割することにより得られる電圧に基づいて行うように構成したので、入力電圧の低下を検出する際、入力電圧を直接監視せずに検出することができる。その結果、入力検出回路における電力損失を低減でき、また、低電圧で入力電圧を検出できるので部品の実装が容易になるとともに小型化が可能になる。
以下、本発明の実施例に係るスイッチング電源装置を、図面を参照しながら詳細に説明する。
なお、以下では、背景技術の欄で説明した従来のスイッチング電源装置の構成と同一または相当する部分には、背景技術の欄で使用した符号と同一の符号を付して説明する。
図1は、本発明に係るスイッチング電源装置の回路構成を示す図である。このスイッチング電源装置は、大きく分けると、入力される交流を直流に変換する整流平滑部、トランスT2の1次側に配置された1次側回路およびトランスT2の2次側に配置された2次側回路から構成されている。
トランスT2は、1次巻線N1、この1次巻線N1に結合する2次巻線N3、1次巻線N1に結合する3次巻線N2を有する。
整流平滑部は、入力端子P0〜P3、フィルタ11、整流回路12およびコンデンサC1から構成されている。入力端子P0〜P3は、入力された単相、三相または中性線を有する三相交流電力をフィルタ11に送る。フィルタ11は、入力端子P0〜P3から入力された交流電力からノイズを除去し、整流回路12に送る。整流回路12は、8個の整流ダイオードD1〜D8から構成されており、フィルタ11からの交流電力を全波整流する。この整流回路12の出力端子間にはコンデンサC1が接続されている。このコンデンサC1は、整流回路12からの全波整流された脈流を含む直流を平滑化する。このコンデンサC1の両端電圧が1次側回路の直流入力電圧として使用される。
1次側回路は、主スイッチング素子Q2、抵抗R10、抵抗R12、制御回路13a、起動回路14a、降圧チョッパ回路15、降圧チョッパ制御回路16、VCC電圧検出回路17、整流平滑回路18および入力検出回路19から構成されている。
主スイッチング素子Q2は、例えばMOSFETから構成されており、そのドレインはトランスT2の1次巻線N1を介して降圧チョッパ回路15の内部のコンデンサC2の正極端子に接続され、ソースは電流検出抵抗R12を介してコンデンサC2の負極端子に接続され、ゲートは制御回路13aに接続されている。また、このMOSFETのソース−ゲート間には、抵抗R10が接続されている。電流検出抵抗R12は、主スイッチング素子Q2のソース−ドレイン間に流れる電流を検出するために設けられており、ソースに流れる電流の一部I−SENCEを制御回路13aに送る。なお、電流検出抵抗R12は、必要に応じて挿入される。
制御回路13aは、フライバックレギュレータのPWM制御回路やドライブ回路を含み、主スイッチング素子Q2のオン/オフを制御する。すなわち、制御回路13aは、2次側回路からフィードバックされる出力電圧に応じたパルス幅を有する信号F−DRVを生成して主スイッチング素子Q2のゲートに送り、主スイッチング素子Q2をオン/オフさせてPWM制御を行う。この制御回路13aは、起動回路14aから供給される電源VCCにより起動される。
起動回路14aは、起動用のドロッパ回路として機能し、起動抵抗R4、ダイオードD9、抵抗R5、抵抗R6、抵抗R7、トランジスタQ3およびトランジスタQ1から構成されている。トランジスタQ1は、例えばMOSFETから構成されている。トランジスタQ1のゲートは、降圧チョッパ制御回路16の出力端子に接続されるとともに、ダイオードD9のカソードに接続されている。ダイオードD9のアノードは、起動抵抗R4を介してコンデンサC1の正極端子に接続されている。また、トランジスタQ1のドレインはコンデンサC1の正極端子に接続され、ソースは制御回路13aの電源端子に接続されている。
このトランジスタQ1のソースに接続されている方を正極(VCC)とし、インダクタL1に接続されている方を負極(VEE)とするコンデンサC2の両端電圧が電源として制御回路13aに供給される。
また、トランジスタQ3は、例えばNPNトランジスタから構成されており、そのコレクタは抵抗R5を介して起動抵抗R4とダイオードD9の接続点に接続され、エミッタは負極VEEに接続されている。また、トランジスタQ3のベースは、正極VCCと負極VEEとの間に設けられ、直列に接続された抵抗R6と抵抗R7との接続点に接続されている。このトランジスタQ3のベースには、該トランジスタQ3をオフさせるための信号D−OFFが制御回路13aから供給される。
降圧チョッパ回路15は、トランジスタQ1、コンデンサC2、インダクタL1およびダイオードD10から構成されている。トランジスタQ1は、起動回路14と共通に使用される。トランジスタQ1のソース(正極VCC)には、コンデンサC2の正極端子が接続され、負極端子(負極VEE)は、インダクタL1を介してコンデンサC1の負極端子に接続されている。また、ダイオードD10のカソードは正極VCCに接続され、アノードはコンデンサC1の負極端子に接続されている。
降圧チョッパ制御回路16は、整流平滑回路18からの供給される直流電源によって動作し、トランジスタQ1のゲートドライブ回路として機能する。すなわち、降圧チョッパ制御回路16は、VCC電圧検出回路17から送られてくる電源VCCの電圧に応じたパルス幅を有する信号C−DRVを生成してトランジスタQ1のゲートに送り、トランジスタQ1をオン/オフさせることによりPWM制御を行う。
また、降圧チョッパ制御回路16は、スイッチング周波数を決めるクロックCLKを内部で生成するとともに、このクロックCLKを制御回路13に送る。制御回路13aは、このクロックCLKに同期してスイッチングする信号F−DRVを生成する。
VCC電圧検出回路17は、正極VCCとの電位差を検出し、降圧チョッパ制御回路16に送る。整流平滑回路18は、トランスT1の補助巻線(3次巻線)N2の一端にアノードが接続されたダイオードD11、補助巻線N2の他端とダイオードD11との間に接続されたコンデンサC4から構成されている。コンデンサC4の両端電圧が、降圧チョッパ制御回路16の電源VDDとして、該降圧チョッパ制御回路16に供給される。
入力検出回路19は、コンデンサC2の両端間(正極VCCとの間)に直列接続された入力検出用の分割抵抗R8およびR9、抵抗R9に並列に接続されたコンデンサC3、抵抗R8と抵抗R9の接続点にリファレンス端子が接続されたシャントレギュレータIC1、シャントレギュレータIC1のカソードに一端が接続された抵抗R11、この抵抗R11の他端と電源VCCとの間に接続された抵抗R13、この抵抗R13の両端に入力端子(フォトダイオード)が接続されたフォトカプラDS1、およびフォトカプラDS1の出力端子(フォトトランジスタ)に接続された抵抗R14から構成されている。
また、2次側回路は、出力回路30、出力検出回路31およびフォトカプラDS2から構成されている。出力回路30は、2次巻線N3の一端にアノードが接続されたダイオードD12、ダイオードD12のカソードと2次巻線N3の他端との間に接続されたコンデンサC5およびC6、ダイオードD12のカソードに一端が接続されたインダクタL2およびインダクタL2の他端と2次巻線N3の他端との間に接続されたコンデンサC7から構成されている。このコンデンサC7の両端に出力端子が設けられている。
出力検出回路31は、コンデンサC6の両端の電圧を検出する。この出力検出回路31で検出された電圧は、フォトカプラDS2を介して1次側の制御回路13aに送られる。
上記のように構成されるスイッチング電源装置の通常の動作を説明する。入力端子P0〜P3に入力された電圧は、整流回路12によって全波整流され、コンデンサC1を介して1次側回路に供給される。具体的には、コンデンサC1の両端電圧は、降圧チョッパ回路15に印加され、この降圧チョッパ回路15で所定の電圧(電源VCCの電圧)まで降圧されてコンデンサC2の両端に出力される。コンデンサC2の両端電圧は、トランスT2の1次巻線N1、主スイッチング素子Q2および抵抗R12からなる直列回路に印加される。この状態で、主スイッチング素子Q2が制御回路13aからの信号F−DRVに応じてスイッチング動作することにより、出力回路30から所望の出力が得られる。
次に、スイッチング電源装置の起動時の動作を説明する。電源が投入されると、起動抵抗R4を介してトランジスタQ1のゲートに電圧が印加される。これにより、トランジスタQ1がオンしてコンデンサC2に電荷をチャージする。コンデンサC2の両端電圧は、分割抵抗R6とR7とにより抵抗分割されてトランジスタQ3のベースに供給される。これにより、コンデンサC2には、トランジスタQ3のVbeと分割抵抗R6およびR7によって決まる電圧まで充電される。これによって、制御回路13aの起動に必要な電圧が得られ、制御回路13aは起動する。
制御回路13aの起動後は、制御回路13aは、信号D−OFFをトランジスタQ3のベースに送ることによりトランジスタQ3を強制的にオンさせる。これにより、抵抗R4からの電流がトランジスタQ3を介して流れるので、トランジスタQ1のゲートには電圧が印加されない。その結果、トランジスタQ1は、降圧チョッパ制御回路16からの信号C−DRVに従ってオン/オフする。
このように、トランジスタQ1は、起動時には、制御回路13aの起動に必要な電流をドレイン−ソース間に流し、起動後は通常のチョッパとしてスイッチング動作を行うので、起動抵抗R4に起因する電力損失は発生しない。
また、起動抵抗R4は、電圧制御素子であるMOSFETのゲート電圧を発生できればよいので、制御回路13aの起動に必要な電流に比べて格段に小さな電流で済む。従って、起動時に消費される電力を極めて小さくすることができる。また、トランジスタQ1は、降圧チョッパ回路15のスイッチング素子を兼ねているので、起動回路14aの電力損失を減らすための部品の追加は最小限とすることができる。
このスイッチング電源装置が起動されると、トランスT2の2次巻線N3、ダイオードD12、コンデンサC5、コンデンサC6、インダクタL2およびコンデンサC7を介して出力が得られるとともに、トランスT2の補助巻線N2、ダイオードD11およびコンデンサC4を介して降圧チョッパ制御回路16に電力が供給される。これにより、降圧チョッパ制御回路16が動作し、以後、コンデンサC2へは、降圧チョッパ回路15から電力が供給される。
この場合、降圧チョッパ用のトランジスタQ1を構成するMOSFETのソース−ドレイン間に印加される電圧Vdsは、原理的にコンデンサC1の両端電圧以下となるため、背景技術の欄で説明した計測器の仕様に基づき考慮すると、900〜1000V程度の耐圧の素子が要求される。
従って、背景技術の欄で説明した従来のスイッチング電源装置で使用される主スイッチング素子Q2に必要な耐圧より低くすることができ、スイッチング素子に選択肢の幅を広くすることができる。
なお、この実施例1に係るスイッチング電源装置の主スイッチング素子Q2の耐圧については、降圧チョッパ回路15によって得られるコンデンサC2の両端電圧(電源VCCの電圧)に拠るので、使用したい素子に合せて任意に設定することができる。
また、降圧チョッパ回路15の構成を、トランジスタQ1、コンデンサC2およびインダクタL1の順の直列回路としたので、降圧チョッパ用のトランジスタQ1の基準となるソースの電位と主スイッチング素子Q2の基準となるソースの電位の間は電源VCCの電圧で一定となる。これにより、各制御回路間の信号のやりとりが容易(フォトカプラやパルストランスといった絶縁素子が不要)となり回路の簡素化を図ることができる。
また、この実施例1に係るスイッチング電源装置では、スイッチング周波数を決めるクロックCLKを共通とするように構成したので、発振回路が1つで済み、また、降圧チョッパ回路のトランジスタQ1のスイッチングと主スイッチング素子Q2のスイッチングを同期させることができる。
さらに、スイッチング電源装置の動作可能電圧範囲の下限として、電源VCCの電圧を分割抵抗R8およびR9によって検出するように構成したので、コンデンサC1の両端電圧を検出しないで、出力が低下する前にPOWER FAIL信号を発生させることができる。
本発明は、例えば、AC−DCコンバータ等のスイッチング電源装置に適用可能である。
本発明に係るスイッチング電源装置の回路構成を示す図である。 従来のスイッチング電源装置の回路構成を示す図である。
符号の説明
11 フィルタ
12 整流回路
13,13a 制御回路
14,14a 起動回路
15 降圧チョッパ回路
16 降圧チョッパ制御回路
17 VCC電圧検出回路
18 整流平滑回路
19 入力検出回路
30 出力回路
31 出力検出回路
L1、L2 インダクタ
C1〜C8 コンデンサ
IC1 シャントレギュレータ
Q1、Q2 トランジスタ
D1〜D13 ダイオード
T1,T2 トランス
N1 1次巻線
N2 補助巻線
N3 2次巻線
DS1、DS2 フォトカプラ
P0〜P4 入力端子
R1〜R15 抵抗

Claims (3)

  1. トランスの1次巻線に直列に接続された主スイッチング素子と、
    前記主スイッチング素子をスイッチングさせてPWM制御を行う制御回路とを備えたスイッチング電源装置であって、
    入力された直流電流が起動抵抗と整流素子とを流れることにより発生された電圧によってオンする第1スイッチング素子、主電極が前記起動抵抗と前記整流素子との接続点に接続された第2スイッチング素子を含む起動回路と、
    前記第1スイッチング素子に直列に接続されたコンデンサを有し、前記第1スイッチング素子をスイッチングさせることにより、電源から入力された直流電圧より低い直流電圧を前記コンデンサに出力する降圧チョッパ回路とを備え、
    前記電源が投入されると、前記起動抵抗を介して前記第1スイッチング素子がオンして前記コンデンサに電荷が充電され、
    前記制御回路は、前記コンデンサの両端電圧が前記制御回路の起動に必要な電圧に達した時に動作を開始し、前記第2スイッチング素子をオンさせて前記起動抵抗により前記第1スイッチング素子がオンするのを停止させ、前記第1スイッチング素子の制御電極に印加される制御信号により前記第1スイッチング素子がスイッチング動作を開始することにより前記降圧チョッパ回路から出力される電圧が印加される前記主スイッチング素子をスイッチングさせてPWM制御を行うことを特徴とするスイッチング電源装置。
  2. 前記スイッチング素子および主スイッチング素子は、NチャネルMOSFETから成り、前記降圧チョッパ回路は、直流が入力される端子間に配置され、且つ、前記スイッチング素子、前記コンデンサおよびインダクタの順で直列に接続された直列回路を含み、前記主スイッチング素子のソースは、前記コンデンサと前記インダクタとの接続点に接続されていることを特徴とする請求項1記載のスイッチング電源装置。
  3. 前記降圧チョッパ回路の出力電圧を抵抗分割することにより得られる電圧に基づいて入力電圧の低下による出力電圧の低下を検出する入力検出回路を備えたことを特徴とする請求項1または請求項2記載のスイッチング電源装置。
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