JP4129868B2 - 現像用ローラの外径研磨方法 - Google Patents

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Description

この発明は、芯金と、この芯金の外周にこれを取り巻くように同軸に配設された弾性層とを有する現像用ローラの、前記弾性層の外周を所定径及び所定の表面状態となるように研磨する外径研磨方法に関する。
例えば、複写機・プリンタ・ファクシミリ等の画像形成装置において、例えば電子写真方式等の適宜の作像プロセス機構により、感光体の表面上に形成された潜像を、現像剤を介して現像化させる現像装置が用いられている。この現像装置としては、ホッパーに収納された現像剤を、現像用ローラの回転に応じて、感光体の表面上に搬送させるように構成されている。
ここで、現像用ローラとして要求される仕様としては、現像剤の搬送力を担保するために所定の表面粗さが必要となり、また、感光体の表面上に一様に現像剤を搬送するために、現像用ローラの外径寸法に対する厳密さが要求されている。このため、現像用ローラの外周面を構成する弾性層を、プランジャー研磨装置により研磨して、外径寸法を所定の値に設定すると共に、表面状態を所定の表面粗さに調整することが行なわれている。
このような従来技術に係わる研磨方法において、上述したように、現像用ローラの弾性層の軸方向に沿う幅よりも広い幅の砥石を用いて研磨を行うプランジャー研磨装置が用いられている。そして、現像用ローラの芯金の両端面の中央部に穴があいている場合は凸形のセンターを使用し、現像用ローラの芯金の両端面の中央部に穴がない場合は凹形のセンターを使用して、研磨前の現像ローラをプランジャー研磨機に取り付けて研磨を行っている。
しかしながら、上記の様な現像用ローラの取り付け方法では、切削量を増やして研磨時間を通常より短縮しようとした時、研磨時に砥石と現像用ローラ間により大きな負荷がかかるようになる。そのため、凸形のセンターを用いた場合は、研磨時の砥石との負荷が大きくなると凸形センターと芯金間ですべり、現像ローラの回転が不安定になり所望の外径及び表面粗さを得ることが難しい。また、凹形のセンターを用いた場合は、芯金両端部へのセンターの押付け圧力を非常に高くする事で回転トルクを伝えることは出来るが、芯金がたわみ、所望の外径及び表面粗さを得ることが難しい。よってこのようなセンターを使用して現像用ローラをプランジャー研磨機に取り付ける場合は、所定の外径精度と表面粗さをRaで3μm以下を達成しようとすると、約1分半程度の加工時間がかかり、作業性の観点で解決が要望されている。
この発明は、上述した事情に鑑みなされたもので、この発明の目的は、現像ローラの外周面を研磨する際において、所定の表面粗さを達成するための研磨時間を短く設定でき、作業性を大幅に向上させることの出来る現像用ローラの外径研磨方法を提供することである。
上述した問題点を解決し、目的を達成するため、この発明に係わる現像用ローラの外径研磨方法は、請求項1の記載によれば、芯金と、この芯金の外周にこれを取り巻くように同軸に配設された弾性層とを有する現像用ローラの、前記弾性層の外周を所定径及び所定の表面状態となるように研磨する外径研磨方法において、前記弾性層の両側から外側に延出する前記芯金の一方を駆動側の端部として他方の従動側の端部より長く延出するようにし、前記駆動側の一方の端部を、コレットチャックによりチャッキングし、他方の端部の外周縁を、凹状の円錐面で受けて、前記現像用ローラの中心軸線と主軸とが互いに同軸になるように該現像用ローラを支持する第1の工程と、センター出しされた前記現像用ローラを、前記主軸回りに回転駆動する第2の工程と、回転駆動されている記現像用ローラの外周に、回転している砥石を当接させ、該現像用ローラの半径方向に沿って前記砥石を前進させて、該現像用ローラの弾性層の外周面を研磨する第3の工程とを具備し、この第3の工程を、前記弾性層の外周が所定径及び所定の表面状態となるまで継続することを特徴としている。
また、この発明に係わる現像用ローラの外径研磨方法は、請求項2の記載によれば、芯金と、この芯金の外周にこれを取り巻くように同軸に配設された弾性層とを有する現像用ローラの、前記弾性層の外周を所定径及び所定の表面状態となるように研磨する外径研磨方法において、前記弾性層の両側から外側に延出する前記芯金の一方を駆動側の端部として他方の従動側の端部より長く延出するようにし、前記芯金の両方の端部を、コレットチャックにより夫々チャッキングし、前記現像用ローラの中心軸線と主軸とが互いに同軸になるように該現像用ローラを支持する第1の工程と、センター出しされた前記現像用ローラを、前記主軸回りに回転駆動する第2の工程と、回転駆動されている前記現像用ローラの外周に、回転している砥石を当接させ、該現像用ローラの半径方向に沿って前記砥石を前進させて、該現像用ローラの弾性層の外周面を研磨する第3の工程とを具備し、この第3の工程を、前記弾性層の外周が所定径及び所定の表面状態となるまで継続することを特徴としている。
また、この発明に係わる現像用ローラの外径研磨方法は、請求項3の記載によれば、前記砥石の軸方向に添う幅は、前記弾性層の軸方向に沿う幅よりも広く設定され、前記第3の工程において、前記砥石の幅方向に沿う両端は、前記弾性層の軸方向に沿う両端から、夫々、軸方向に沿って外方に突出した状態で、前記砥石を前記現像用ローラに当接させることを特徴としている。
また、この発明に係わる現像用ローラの外径研磨方法は、請求項4の記載によれば、弾性層は、ミラブルゴムから形成されてソリッドであることを特徴としている。
また、この発明に係わる現像用ローラの外径研磨方法は、請求項5の記載によれば、前記弾性層は、液状ゴムから形成されて多孔質体であることを特徴としている。
この発明によれば、現像ローラの外周面を研磨する際において、所定の表面粗さを達成するための研磨時間を短く設定でき、作業性を大幅に向上させることの出来る現像用ローラの外径研磨方法が提供されることになる。
以下に、この発明に係わる現像用ローラの外径研磨方法の一実施例の手順を、添付図面を参照して詳細に説明する。
先ず、図1を参照して、この発明に係わる一実施例の外径研磨方法が実施される現像用ローラ100の構成を説明し、次に、図2以下を参照して、この一実施例の外径研磨方法を実施するプランジャー研磨装置10の概略構成を説明する。
先ず、図1に示すように、現像用ローラ100は、芯金102と、この芯金102の外周にこれを取り巻くように同軸に配設された弾性層104とを備えて構成され、この弾性層104は、この一実施例では、ミラブルゴムから形成されてソリッドとして構成されている。ここで、芯金102の両端102a、102bは、弾性層104の両端から夫々外方に延出しており、駆動側の一方の端部102aは、従動側の他方の端部102bよりも長く延出するように設定されている。また、この一実施例においては、芯金102の両端面には、何ら、センタリング用の穴が形成されておらず、夫々、平坦に形成されていると共に、芯金102の両端縁は、Cカットされた状態で端面処理されている。
一方、図2、図3及び図4に示すように、この一実施例の外径研磨方法を実施するプランジャー研磨装置10は、図示しない土台上に固定される基台12と、この基台12上に、これに取り付けられる現像用ローラ100の軸方向に沿って互いに離間して取り付けられた軸受け台14,16とを備え、一方の軸受け台14は、基台12に対して固定的に取り付けられると共に、他方の軸受け台16は、上記軸方向に沿って移動可能に取り付けられている。尚、図2及び図3においては、他方の軸受け台16が退避した状態、即ち、一方の軸受け台14から大きく離間して、現像用ローラ100を装着可能な状態として示されている。
また、プランジャー研磨装置10は、更に、一方の軸受け台14に取り付けられ、自身の中心軸線回りに回転駆動される主軸18と、他方の軸受け台16に取り付けられ、自身の中心軸船回りに回転自在に軸支された従動軸20と、主軸18の先端に着脱自在に取り付けられ、現像用ローラ100の芯金102の一端部102aを把持するためのコレットチャック22と、従動軸20の先端に着脱自在に取り付けられ、芯金102の他端部102bをセンター受けするための受け用治具24(詳細は、図5に示す。)とを備えている。尚、上述した主軸18と従動軸20とは、軸線に沿って互いに一直線状に整合した状態で位置決めされている。
一方、上述した基台12上には、主軸18を回転駆動するための主軸駆動機構26と、他方の軸受け台16を主軸18の中心軸線に沿って移動駆動するための軸受け台移動機構28とが配設されている。この主軸駆動機構26は、主軸駆動用モータ30と、この主軸駆動用モータ30の回転力を主軸18に伝達する伝達機構32とを備えて構成されている。尚、この一実施例においては、伝達機構32は、詳細には図示されていないが、ベルトを介して駆動力が伝達されるように構成されている。また、軸受け台移動機構28は、詳細は図示していないが、油圧により従動軸20用の軸受け台16を移動駆動するように構成されている。
また、上述した基台12上には、砥石機構34が設けられている。この砥石機構34は、主軸18の中心軸線に直交する方向に沿って進退自在に取り付けられた砥石台36と、この砥石台36に、自身の中心軸船周りに回転自在に取り付けられた円筒状の砥石38と、この砥石38を回転駆動するための砥石駆動機構40と、砥石台36を主軸18の中心軸線に直交する方向に沿って進退駆動する砥石台移動機構42とを備えて構成されている。ここで、砥石台移動機構42は、詳細は図示していないが、駆動モータと、これにより回転駆動されるボール軸と、砥石台36に取り付けられボール軸と螺合するボールナットを備えて、砥石台36を移動駆動するように構成されている。
ここで、本発明の特徴を成す点であるが、現像用ローラ100を主軸18と従動軸20との間で挟持して、主軸18の回転に応じて回転駆動させるために、現像用ローラ100の芯金102の一端部102aは、主軸18の先端に取り付けられたコレットチャック22により、着脱自在に把持されており、芯金102の他端部102bは、従動軸20の先端に取り付けられた受け用治具24により、従動軸20の軸線と芯金102の中心軸線とが互いに整合された状態となるようにセンター受けされるようになされている。
ここで、コレットチャック22は、詳細は図示していないが、基端部が主軸18に取り付けられ、先端部がこの一実施例においては3分割された状態で、半径方向に沿って互いに同期した状態で進退可能に設けられている。そして、コレットチャック22の先端部が、芯金102の外径寸法よりも半径方向外方に向けて大きく開いた状態で、芯金102の一端部102aを内部に受け入れ可能となし、芯金102の一端部102aを内部に受け入れた状態で、半径方向内方に偏倚されることにより、芯金102の一端部102aの外周面を強固に把持するように構成されている。
また、上述した受け用治具24は、図5に示すように、基端部が従動軸20に取り付けられ、先端面に芯金102の他端部102bの端縁を受けるための凹面部24Aが形成されている。ここで、この凹面部24Aは、図示するように、断面形状として三角形状、即ち、円錐面形状を呈するように形成されている。ここで、この円錐面形状における底円に相当する開口部の直径は、上述した芯金102の他端部102bの直径よりも大きく設定されている。また、この円錐面形状の中心軸線は、従動軸20の軸線と互いに整合するように設定されている。これにより、端縁をCカットされて端面処理された芯金102の他端部102bは、この凹面部24A内に収容されると共に、凹面部24Aの円錐面に当接することにより、凹面部24Aの中心軸線と芯金102の他端部102bの中心軸先とが互いに整合された状態に自動的に矯正されることになる。
以上のように構成されたプランジャー研磨装置10において、以下に、この発明の特徴となる研磨方法の一実施例の手順を説明する。
先ず、現像用ローラ100をプランジャー研磨装置10にセットするに際して、砥石機構34の砥石台36を主軸18及び従動軸20から大きく離間するように引き離し、従動軸20を支持する軸受け台16を、軸受け台移動機構28を起動して、主軸18を支持する軸受け台14から大きく離間するように移動させる。この後、コレットチャック22を大きく開き、この中に、現像用ローラ100の芯金102の一端部102aを遊挿し、他端部102bを受け用治具24の凹面部24A内に遊挿する。
この状態から、コレットチャック22を閉じて、芯金102の一端部102aを強固に把持すると共に、この一端部102aのセンターを出す(換言すれば、芯金102の一端部102aとコレットチャック22、即ち、主軸18とを互いに同軸となるように設定する)。この後、軸受け台移動機構28を再び起動して、従動軸20を主軸18に向けて移動させ、これにより、芯金102の他端部102bと、受け用治具24の凹面部24Aの曲面に当接させ、この他端部102bのセンターを出す(換言すれば、芯金102の他端部102bと受け用治具24、即ち、従動軸20とを互いに同軸となるように設定する)。
このようにして、コレットチャック22及び受け用治具24を介して、現像用ローラ100の芯金102は、主軸18及び従動軸20に対して、互いに同軸に整合された状態で、研磨装置10に装着されることになる。
この後、図示しない制御盤を操作して、砥石台移動機構42による砥石台36の移動速度と、砥石38による研磨量とを設定する。そして、図示しないスタートボタンを押し下げることにより、砥石駆動機構40が起動されて砥石38を回転駆動させると共に、砥石台移動機構42を起動して、この砥石38を支持する砥石台36が、主軸16と従動軸18とに挟持された現像用ローラ100に向かうように移動駆動する。そして、砥石38の外周面が現像用ローラ100の弾性層104の外周面に接触する状態から、更に、砥石38が移動駆動されることにより、研磨動作が実質的に開始されることになる。
そして、この研磨動作を、弾性層104の外周が所定径及び所定の表面状態となるまで継続する。換言すれば、弾性層104の外周が所定径及び所定の表面状態となった時点で、砥石駆動機構40の駆動を停止して砥石38の回転状態をアイドル状態化すると共に、砥石台移動機構42を逆方向に駆動し直して、砥石38を現像用ローラ100から引き離す。これと同時、又は、これの後に、主軸駆動機構26の駆動を停止して、現像用ローラ100の回転駆動を停止して、アイドル状態化する。
この後、現像用ローラ100の回転停止を待ち、又は、現像用ローラ100の回転を強制的に停止させる。そして、現像用ローラ100の回転が完全に停止してから、現像用ローラ100の芯金102の両端部を別途図示しない受け機構により夫々受け可能な状態としておいてから、従動軸20を支持する軸受け台16を、軸受け台移動機構28を起動して、軸受け台14から大きく離間するように移動させると共に、コレットチャック22を大きく開き、これによる現像用ローラ100の芯金102の一端部102aの把持状態を解除する。
この解除に伴い、外径研磨済の現像用ローラ100はフリーな状態となり、上述した受け機構により受けられることになる。そして、この受け機構を別途配設された移動機構(図示せず)を介して移動させることにより、外径研磨済の現像用ローラ100はプランジャー研磨装置10から取り出され、次工程に運ばれることになる。このようにして、現像用ローラ100の外周面(即ち、弾性層104の外周面)を研磨する一連の手順が修了する。
以上のように、この一実施例の研磨方法の手順に従って、現像用ローラ100の外周面を研磨することにより達成される研磨時間の短縮化の検証に関して、以下に、詳細に説明する。
この検証作業においては、研磨対象として、現像用ローラ100の弾性層104の研磨前の外径寸法が荒引きにより20.5mmに調整されたものを使用し、ここから外径寸法が20.000mmとなるまで研磨すると共に、その外周面の表面粗さがRaとして2μ以下となる研磨時間を求めることとした。
先ず、この検証作業において用いられた研磨装置10は、プランジャー研磨機(LEO−600−F4L−BML:水口製作所社製)のNC対話型を用い、砥石38としては、GC120BM VRG(ノリタケ社製)の砥石径200mm、砥石長250mmのものを用いた。そして、この研磨装置10を用いて、研磨時間として48秒及び35秒に夫々設定して、研磨作業を実施し、夫々30本づつのサンプルを作成した。
そして、この研磨作業の結果として得られた現像用ローラ10の外周面の表面粗さRaを、表面粗さ測定器(サーフコム1400−D)を用いて、中央値、駆動側端部値、従動側端部値の3箇所で測定した。この結果、測定数、即ち、標本数は、30×3=90となる。尚、その測定条件としては、JIS−‘94の規格を用い、カットオフ値:0.8mm、測定長:4.0mm、測定速度:0.3mm/s、カットオフ種別:ガウシアンを採用した。
先ず、研磨時間48秒での研磨の結果を、以下の表1に示すと共に、図6に全体としての粗さ分布を、図7に、測定位置別の粗さ分布を、夫々示す。また、研磨時間35秒での研磨の結果を以下の表2に示すと共に、図8に全体としての粗さ分布を、図9に、測定位置別の粗さ分布を、夫々示す。
Figure 0004129868
Figure 0004129868
これら結果から明らかなように、上述した一実施例の研磨方法で規定される手順、特に、現像用ローラ100の芯金102の一方の端部102aのみをコレットチャック22によりチャッキングする(即ち、所謂シングルコレットチャッキング)状態での研磨方法を実施することにより、従来において表面粗さRaとして3μmを達成するための研磨時間として1分半もかかっていたものが、Ra:2μmを達成するための研磨時間として48秒以下で済むことが判明し、しかも、35秒の研磨時間でも、充分に済むことが判明し、初期の目的が確実に達成されることが判った。
この発明は、上述した一実施例の構成に限定されること無く、この発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形可能であることは言うまでもない。
例えば、上述した一実施例においては、芯金102の他端部102bを受ける凹面部24Aは、断面形状として三角形状、即ち、円錐面形状を呈するよう説明したが、この発明は、このような形状に限定されること無く、例えば図10に一変形例として示すように、断面形状として半円状、即ち、半球面形状を呈するように形成しても良いものであることは言うまでもない。
また、上述した一実施例においては、研磨動作後の現像用ローラ100は、図示しない受け機構で一旦受けた上で、移動機構を介して次工程まで搬送されるように説明したが、この発明は、このような手順に限定されること無く、例えば、図示しない受け機構で一旦受けることなく、作業者の手により受けて、手動で次工程に運ぶようにしても良いことは言うまでもない。
また、上述した一実施例においては、現像用ローラ100の芯金102の両端を支持するに際して、一端部102aをコレットチャック22により、他端部102bを受け用治具24により支持するように説明したが、この発明は、このような手順に限定されること無く、例えば、図11に他の実施例として示すように、プランジャー研磨装置10における受け用治具24の替わりに他方のコレットチャック44により把持するように、即ち、両端部102a、102bを夫々コレットチャック22,44で把持するようにしても良いものである。以下に、他の実施例に係わる研磨方法を説明するが、以下の説明において、上述した一実施例と同一部分には同一符号を付して、その説明を省略する。
即ち、この他の実施例においては、一実施例の場合と同様に構成された現像用ローラ100の芯金102の両端部102a、102bを、夫々、コレットチャック22,44により把持(即ち、所謂ダブルコレットチャッキング)するように、その手順を規定されている。
このように現像用ローラ100をダブルコレットチャッキングするようにして研磨する他は、上述の一実施例の研磨方法の手順と同一の手順に従って、現像用ローラ100の外周面を研磨し、研磨時間の短縮化が達成されたことを検証するために、上述した一実施例の場合と同様に、研磨時間を48秒と35秒とに分けて実施した。そして、上述した一実施例の場合と同様な表面粗さの測定を行った。
先ず、研磨時間48秒での研磨の結果を、以下の表3に示すと共に、図12に全体としての粗さ分布を、図13に、測定位置別の粗さ分布を、夫々示す。また、研磨時間35秒での研磨の結果を以下の表4に示すと共に、図14に全体としての粗さ分布を、図15に、測定位置別の粗さ分布を、夫々示す。
Figure 0004129868
Figure 0004129868
これら結果から明らかなように、上述した他の実施例の研磨方法で規定される手順を実施することにより、上述した一実施例の場合と比較して、同じ研磨時間で、より表面粗さを向上させた状態での研磨動作が行われ得ることが判明した。
このように、上述した他の実施例によれば、上述した一実施例の場合と比較して、同一外径寸法、同一表面粗さに研磨するのに、更により短い作業時間で終了することになる。このようにして、現像用ローラ100の芯金102の両端部102a、102bを、夫々、コレットチャック22,44により把持することにより、その作業時間の更なる短縮化が図られて、作業性が更に向上する効果を奏することができるものである。
以上詳述したように、この発明に係わる現像用ローラの研磨方法の手順を実施することにより、作業時間の短縮化が図られて、作業性を向上する効果を奏することができるものであり、この手順の実施により、生産現場における作業効率の向上を図ることが出来、その産業上の利用可能性は図り知れないものである。
この発明に係わる研磨方法が適用される現像用ローラの構成を示す正面図である。 図1に示す現像用ローラを研磨するための、この発明に係わる研磨方法が実施されるプランジャー研磨装置の構成を概略的に示す正面図である。 図1に示す現像用ローラを研磨するための、この発明に係わる研磨方法が実施されるプランジャー研磨装置の構成を概略的に示す上面図である。 図1に示す現像用ローラを研磨するための、この発明に係わる研磨方法が実施されるプランジャー研磨装置の構成を概略的に示す側面図である。 この発明に係わる研磨方法の一実施例において採用されている受け用治具の構成を示す断面図である。 シングルコレットチャッキングで、研磨時間48秒で研磨したときの全体としての粗さ分布を示す線図である。 シングルコレットチャッキングで、研磨時間48秒で研磨したときの測定位置別の粗さ分布を示す線図である。 シングルコレットチャッキングで、研磨時間35秒で研磨したときの全体としての粗さ分布を示す線図である。 シングルコレットチャッキングで、研磨時間35秒で研磨したときの測定位置別の粗さ分布を示す線図である。 この発明に係わる研磨方法の一実施例において採用されている受け治具の一変形例の構成を示す断面図である。 この発明に係わる研磨方法の他の実施例に係わる手順を実行するためのプランジャー研磨装置の構成を示す平面図である。 ダブルコレットチャッキングで、研磨時間48秒で研磨したときの全体としての粗さ分布を示す線図である。 ダブルコレットチャッキングで、研磨時間48秒で研磨したときの測定位置別の粗さ分布を示す線図である。 ダブルコレットチャッキングで、研磨時間35秒で研磨したときの全体としての粗さ分布を示す線図である。 ダブルコレットチャッキングで、研磨時間35秒で研磨したときの測定位置別の粗さ分布を示す線図である。
符号の説明
10 プランジャー研磨装置
12 基台
14 軸受け台(主軸側)
16 軸受け台(従動軸側)
18 主軸
20 従動軸
22 コレットチャック
24 受け用治具
24A 凹面部
26 主軸駆動機構
28 軸受け台移動機構
30 主軸駆動用モータ
32 伝達機構
34 砥石機構
36 砥石台
38 砥石
40 砥石駆動機構
42 砥石台移動機構
44 他方のコレットチャック

Claims (5)

  1. 芯金と、この芯金の外周にこれを取り巻くように同軸に配設された弾性層とを有する現像用ローラの、前記弾性層の外周を所定径及び所定の表面状態となるように研磨する外径研磨方法において、
    前記弾性層の両側から外側に延出する前記芯金の一方を駆動側の端部として他方の従動側の端部より長く延出するようにし、前記駆動側の一方の端部を、コレットチャックによりチャッキングし、他方の端部の外周縁を、凹状の円錐面で受けて、前記現像用ローラの中心軸線と主軸とが互いに同軸になるように該現像用ローラを支持する第1の工程と、
    センター出しされた前記現像用ローラを、前記主軸回りに回転駆動する第2の工程と、 回転駆動されている記現像用ローラの外周に、回転している砥石を当接させ、該現像用ローラの半径方向に沿って前記砥石を前進させて、該現像用ローラの弾性層の外周面を研磨する第3の工程とを具備し、
    この第3の工程を、前記弾性層の外周が所定径及び所定の表面状態となるまで継続することを特徴とする現像用ローラの外径研磨方法。
  2. 芯金と、この芯金の外周にこれを取り巻くように同軸に配設された弾性層とを有する現像用ローラの、前記弾性層の外周を所定径及び所定の表面状態となるように研磨する外径研磨方法において、
    前記弾性層の両側から外側に延出する前記芯金の一方を駆動側の端部として他方の従動側の端部より長く延出するようにし、前記芯金の両方の端部を、コレットチャックにより夫々チャッキングし、前記現像用ローラの中心軸線と主軸とが互いに同軸になるように該現像用ローラを支持する第1の工程と、
    センター出しされた前記現像用ローラを、前記主軸回りに回転駆動する第2の工程と、
    回転駆動されている前記現像用ローラの外周に、回転している砥石を当接させ、該現像用ローラの半径方向に沿って前記砥石を前進させて、該現像用ローラの弾性層の外周面を研磨する第3の工程とを具備し、
    この第3の工程を、前記弾性層の外周が所定径及び所定の表面状態となるまで継続することを特徴とする現像用ローラの外径研磨方法。
  3. 前記砥石の軸方向に沿う幅は、前記弾性層の軸方向に沿う幅よりも広く設定され、
    前記第3の工程において、前記砥石の幅方向に沿う両端は、前記弾性層の軸方向に沿う両端から、夫々、軸方向に沿って外方に突出した状態で、前記砥石を前記現像用ローラに当接させることを特徴とする請求項1又は2に記載の現像用ローラの外径研磨方法。
  4. 前記弾性層は、ミラブルゴムから形成されてソリッドであることを特徴とする請求項1又は2に記載の現像用ローラの外径研磨方法。
  5. 前記弾性層は、液状ゴムから形成されて多孔質体であることを特徴とする請求項1又は2に記載の外径研磨方法。
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