JP4129238B2 - ディスク固定装置およびモータユニット - Google Patents

ディスク固定装置およびモータユニット Download PDF

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Description

本発明は、中心孔を有するディスクを固定するディスク固定装置、および、ディスク回転用のモータユニットに関する。
近年、ビデオゲーム機やコンピュータ等にはDVD(digital versatile disk)駆動装置やCD(compact disk)駆動装置等のディスク駆動装置が用いられる。ディスク駆動装置にはディスク回転用のモータユニットが設けられ、モータユニットは電動式のモータの回転部に記録ディスクを固定するディスク固定装置が取り付けられることにより構成される。
図1は従来のディスク固定装置991の構成を示す断面図であり、図1ではロータ本体992および細部の断面の平行斜線の図示を省略している。図1のディスク固定装置991は複数の押圧部材993および同数のコイルバネ994を有し(図1では1つの押圧部材993および1つのコイルバネ994のみを図示している。)、これらはそれぞれ独立した部材として準備されてロータ本体992上に設けられる。ディスク固定装置991では、コイルバネ994が対応する押圧部材993を外側へと押圧することにより載置されるディスクが確実に固定される(このような構造を有するディスク固定装置の一例として、特許文献1参照。)。
なお、特許文献2および3ではそれぞれ、コイルバネを用いないディスク固定装置として、ターンテーブル上から突出して設けられるとともに弾性力によりディスクの中心孔の内周面を押圧してディスクを固定する弾性部材を備えるものが開示されている。
特開平11−213498号公報 特開2002−74796号公報 特開昭60−237672号公報
ところが、図1の従来のディスク固定装置のように複数の押圧部材にてディスクを固定するタイプのものでは、複数の押圧部材や複数のコイルバネ等の多くの部品を1つずつ組み合わせてディスク固定装置が製作されるため、作業が煩雑となるとともに組立に長時間を要してしまう。また、ディスクの高速回転化に伴い、特許文献2や特許文献3のように弾性部材のみでディスクを固定することにより、図1に示す構造の場合と同等のディスク固定性能を得ることも困難となっている。
本発明は上記課題に鑑みなされたものであり、ディスク固定装置の部品点数を削減することにより、容易に組み立てることが可能なディスク固定装置を提供することを主たる目的としている。
請求項1に記載の発明は、中心孔を有するディスクを固定するディスク固定装置であって、所定の中心軸を中心にディスクが載置される載置部と、前記載置部上において前記中心軸を中心とする円周に沿って配置された複数の押圧部と、前記複数の押圧部の前記中心軸側にそれぞれ位置する複数の弾性部とを備え、前記複数の弾性部が、前記中心軸を中心とする1つの弾性リング部材において前記複数の押圧部と対向する部位であり、前記複数の押圧部のそれぞれが、対応する弾性部からの弾性力を受けて前記ディスクの中心孔のエッジを少なくとも外側へと押圧することにより、前記ディスクが前記載置部上に固定され、前記複数の押圧部のそれぞれと対応する弾性部とが2色成形により一体的に成形されたものである。
請求項に記載の発明は、請求項に記載のディスク固定装置であって、前記1つの弾性リング部材の前記中心軸側に前記1つの弾性リング部材より剛性が高い芯部材をさらに備え、前記ディスクが前記載置部上に載置されていない状態において、前記1つの弾性リング部材の内周面が前記芯部材と当接する。
請求項に記載の発明は、中心孔を有するディスクを固定するディスク固定装置であって、所定の中心軸を中心にディスクが載置される載置部と、前記載置部上において前記中心軸を中心とする円周に沿って配置された複数の押圧部と、前記複数の押圧部の前記中心軸側にそれぞれ位置する複数の弾性部とを備え、前記複数の弾性部が、前記中心軸を中心とする1つの弾性中実部材において前記複数の押圧部と対向する部位であり、前記複数の押圧部のそれぞれが、対応する弾性部からの弾性力を受けて前記ディスクの中心孔のエッジを少なくとも外側へと押圧することにより、前記ディスクが前記載置部上に固定され、前記複数の押圧部のそれぞれと対応する弾性部とが2色成形により一体的に成形されたものである。
請求項に記載の発明は、中心孔を有するディスクを固定するディスク固定装置であって、所定の中心軸を中心にディスクが載置される載置部と、前記載置部上において前記中心軸を中心とする円周に沿って配置された複数の押圧部と、前記複数の押圧部の前記中心軸側にそれぞれ位置する複数の弾性部と、前記複数の弾性部より剛性が高く、前記複数の弾性部の前記中心軸側に位置する芯部とを備え、前記複数の弾性部が、前記芯部の周囲に形成された1つの弾性リング部において前記複数の押圧部と対向する部位であり、前記複数の押圧部のそれぞれが、対応する弾性部からの弾性力を受けて前記ディスクの中心孔のエッジを少なくとも外側へと押圧することにより、前記ディスクが前記載置部上に固定され、前記複数の弾性部と前記芯部とが2色成形により一体的に成形されたものである。
請求項に記載の発明は、請求項に記載のディスク固定装置であって、前記ディスクが前記載置部上に載置されていない状態において、前記複数の押圧部が前記複数の弾性部とそれぞれ当接する。
請求項に記載の発明は、請求項4または5に記載のディスク固定装置であって、前記複数の押圧部も前記複数の弾性部および前記芯部と共に一体的に成形されたものである。
請求項に記載の発明は、ディスク回転用のモータユニットであって、電動式のモータと、前記モータの回転部に取り付けられる請求項1ないしのいずれかに記載のディスク固定装置とを備える。
請求項1ないしの発明では、ディスク固定装置の部品点数を削減することができる。
また、請求項2およびの発明では、ディスクを違和感なく装着することができる。
また、請求項の発明では、部品点数をさらに削減することができる。
請求項の発明では、モータユニットを容易に製作することができる。
図2は本発明の第1の実施の形態に係るディスク回転用のモータユニット1を示す平面図であり、図3は図2中の矢印A−Aの位置での断面を示す図である。なお、図2では後述のカバー部36を省略した状態を示しており、図3では中心軸J1から右側のみを図示している。
図3に示すようにモータユニット1は、電動式のモータ2、および、中心孔を有するディスクを固定するディスク固定装置3を備える。モータ2は、回転部であるロータ部21および固定部であるステータ部22を有し、ロータ部21はシャフト231およびスリーブ232によりステータ部22に対して回転可能に支持される。
ロータ部21はステータ部22側(図3中の下側)に開口する略椀状のロータ本体211を有し、ロータ本体211の内周面には多極着磁された円環状の界磁用磁石212が取り付けられる。また、ロータ本体211の中央にはシャフト固定部213が設けられ、シャフト固定部213にシャフト231の一端が固定される。ステータ部22は円環状のベースプレート221を有し、ベースプレート221の中央にはロータ部21側に向かって突出する略円筒状のスリーブ保持部233が設けられる。シャフト231が回転自在に支持されるスリーブ232はスリーブ保持部233に圧入されて保持される。スリーブ保持部233の外周面には電機子222が界磁用磁石212に対向して設けられる。電機子222には外部の電流供給回路が接続され、供給される電流が制御されることにより、界磁用磁石212および電機子222により構成される駆動機構がトルクを発生し、シャフト231の中心軸J1を中心としてロータ部21をステータ部22に対して回転させる。なお、モータ2の構造は図3に示すものには限定されず、例えば、ボール軸受機構を有するものであってもよい。
図2に示すようにディスク固定装置3は、ロータ本体211上においてゴム等の弾性体により形成されるとともに中心軸J1を中心とする1つの円環状の弾性部(以下、「弾性リング部」という。)31、および、樹脂にて形成されるとともに弾性リング部31の外周に沿っておよそ等間隔に配置される3つの押圧部32を有し、弾性リング部31と3つの押圧部32とは2色成形により一体的に成形される。すなわち、弾性リング部31用と押圧部32用の2種類の樹脂を用いて一体的に成形が行われる。なお、押圧部32は弾性リング部31より剛性が高い。
各押圧部32は、中心軸J1側において弾性リング部31の外周に沿って僅かに広がる支持部321、および、支持部321の外側に位置するとともに装着されるディスクと当接する当接部322により構成される。図3に示すように当接部322は、上部においてその断面形状が外側に突出するとともに先端が丸みを帯びた部位323(装着されるディスクと摺接する部位であり、以下、「摺接部323」という。)を有し、摺接部323のロータ本体211側の面324は下方に向かうにつれて緩やかに湾曲しつつ内側に傾斜する。摺接部323の下方には、ディスク未装着時において面324と当接する補助部34がロータ本体211の上面に設けられ、補助部34により押圧部32が中心軸J1側へと付勢されて弾性リング部31の3つの押圧部32に対向する3つの部位が僅かに弾性変形する。
弾性リング部31の内周面には半円状の断面形状を有する環状突出部311が設けられる。また、弾性リング部31の中心軸J1側には弾性リング部31より剛性が高い円筒状の芯部33が設けられ、環状突出部311の先端が芯部33の外周面に常に当接する。
図2のディスク固定装置3は、弾性リング部31の周囲を囲む外周壁35と外周壁35の上端から内側を覆うカバー部36(図3参照)をさらに有する。外周壁35の周方向等間隔の3箇所には押圧部32より幅が僅かに広い間隙351(正確には、支持部321および当接部322におよそ沿うようにして形成された間隙)が対応するカバー部36の一部までを切り欠いて設けられ、押圧部32が間隙351に嵌め込まれることにより摺接部323の先端が外周壁35より外側に僅かに突出する。間隙351では、図2に示すように外周壁35の外方が当接部322に対応し、内方が支持部321に対応する形状であって、底面側に補助部34が設けられ、さらに、図3に示すようにカバー部36から半径方向外側に突出する突起361が設けられている。突起361は図2に示す押圧部32の凹部32a内に位置し、押圧部32の上方への移動を規制する。外周壁35と弾性リング部31との間には、円弧状の間隙350が互いに隣接する押圧部32の間の3箇所に形成される。
外周壁35と芯部33とカバー部36とは一体的に成形されて弾性リング部31および押圧部32を収容するケースとしての役割を果たす。
図2に示すようにロータ本体211上において外周壁35のさらに外側にはゴム製の環状部材37が設けられる。環状部材37はロータ本体211上に載置されるディスクの下面と当接する。
モータユニット1が組み立てられる際には、押圧部32と一体的に成形された弾性リング部31を弾性変形させつつ押圧部32が間隙351に、弾性リング部31がケースの芯部33にそれぞれ嵌入され、この芯部33がロータ本体211のシャフト固定部213に圧入されることにより、そのケースの下側がロータ本体211にて閉塞されてディスク固定装置3が組み立てられ、同時にディスク固定装置3がロータ部21に取り付けられてモータユニット1が完成する。ディスク固定装置3は従来のように、押圧部材とコイルバネが個別に組み合わされる複雑な構造ではないので、容易に組み立てられる。
図4.Aないし図4.Cはディスク固定装置3が中心孔を有するディスク9を固定する様子を説明するための図である。なお、図4.Aないし図4.Cではロータ本体211の断面を示す平行斜線の図示を省略している。
ディスク9をディスク固定装置3に固定する際には、中心軸J1を中心にディスク9がロータ本体211上に載置される。具体的には、まず、図4.Aに示すようにディスク9の中心孔91の下側のエッジ911が、ロータ本体211上において中心軸J1を中心とする円周に沿って配置された複数の押圧部32に当接する。ディスク9が下方へと押し込まれると、エッジ911が摺接部323の上側形状の作用により押圧部32を下方に移動するとともに補助部34によって中心軸J1側へと押圧する。これにより、押圧部32が外周壁35の間隙351近傍の部位によりガイドされて中心軸J1側へと円滑に移動し(図2参照)、弾性リング部31において3つの押圧部32と対向する部位が芯部33との間で弾性変形する。このとき、弾性リング部31が芯部33に常時当接しているため、押圧部32の移動と同時に弾性リング部31が変形し、押圧部32が中心軸J1側へと移動する距離に従って弾性リング部31からの弾性力(弾性変形により生じる力)が変化する。実際には、押圧部32の通常の移動距離に対して、弾性リング部31からの弾性力がおよそ線形に変化することが確認されており、換言すれば、図4.Aに示す状態においてはディスク9の押し込み量が増すにつれて、弾性リング部31が押圧部32を水平方向に押す力が次第に増大する。例えば、中心軸J1に対してディスク9が偏心して押圧部32へと案内されると、ある押圧部32はエッジ911から大きな押圧力を受け、逆に他の押圧部32はそれ程押圧力を受けない。これら押圧力の相互作用によってディスク9が調芯され、正確な位置決めがされる。
ディスク9のエッジ911は中心軸J1側へと退避する摺接部323の表面を摺接して下方へと移動し、摺接部323の最も外側の部位まで到達すると、押圧部32の移動が停止して図4.Bに示すように摺接部323の先端とディスク9の中心孔91の内周面とが当接する。
ディスク9が下方へとさらに押し込まれると、図4.Cに示すようにディスク9の下面が環状部材37に当接し、ディスク9が中心軸J1を中心にロータ本体211上に載置される。そして、3つの押圧部32のそれぞれは、弾性リング部31の対向する部位からの弾性力を受けて幾分ディスク9側に戻り、ディスク9の上側(ロータ本体211とは反対側)のエッジ912を外側へと押圧する。このとき、3つの押圧部32は1つの弾性リング部31から同等の弾性力を受けるため、ディスク9が精度よく調芯されるとともに、押圧部32の面324によりエッジ912に対してディスク9をロータ本体211(載置部)側に押圧する力も作用し、ディスク9は環状部材37に押し付けられてロータ本体211上に固定される。このように、ディスク固定装置3では、押圧部32が弾性部からの弾性力を受けてディスク9の中心孔91の上側のエッジ912を少なくとも外側へと押圧することにより、ディスク9がロータ本体211上に固定される。
以上のように、ディスク固定装置3では、ロータ本体211上に載置されるディスク9の中心孔91の内周面に沿って配置される複数の押圧部32と、複数の押圧部32を弾性力により中心孔91の内周面に垂直な方向に押圧する1つの弾性リング部31とが2色成形により一体的に成形される。これにより、いわゆるボールチャック構造を有するディスク固定装置3の部品点数の削減を図ることが実現され、図1の従来のディスク固定装置のように煩雑な作業を行うことなく、短時間にディスク固定装置3を組み立てることができ、その結果、ディスク固定装置3の製作コストの削減を図ることができる。
また、ディスク9がロータ本体211上に載置されていない状態において弾性リング部31が芯部33に当接しない場合には、ディスクの装着時にディスク9の押し込みに抵抗する力が急激に変化して作業者がディスクの装着に違和感を感じることがあるが、ディスク固定装置3では弾性リング部31の内周面が芯部33と常時当接することにより、押し込みに抵抗する力がディスクの装着と同時に滑らかに変化するためディスク9を違和感なく装着することができる。さらに、ディスク固定装置3がモータ2のロータ部21に取り付けられることにより、ディスク9を適切に固定して回転するモータユニット1を容易に製作することができる。
図5はモータユニット1の他の例に係るディスク固定装置3aを示す平面図であり、図5では外周壁35より中心軸J1側のみを図示している。図5のディスク固定装置3aでは図2および図3のディスク固定装置3と比較して、弾性リング部31が独立する3つのブロック状の弾性部31aに置き換えられるとともに芯部33aの形状が異なる点で相違する。他の構成はディスク固定装置3と同様であり、同符号を付している。
図5のディスク固定装置3aでは、3つの押圧部32の中心軸J1側に3つの弾性部31aがそれぞれ位置し、3つの押圧部32のそれぞれと対応する弾性部31aとが2色成形により一体的に成形される。略円筒状の芯部33aは、3つの弾性部31aの中心軸J1側に位置し、3つの弾性部31aにそれぞれ対向する3つの平面331aを有する。また、ディスクがロータ本体211に載置されていない状態において、3つの弾性部31aのそれぞれは芯部33aの平面331aと当接する。これにより、中心孔を有するディスクを滑らかに装着して固定することができる。
以上の構造により、図5のディスク固定装置3aでは、図1の従来のディスク固定装置と比較して部品点数を削減することができる。また、弾性部31aが簡素な形状とされるため、ディスク固定装置3aの設計を容易に行うことができる。
図6はモータユニット1のさらに他の例に係るディスク固定装置3bの一部を示す平面図である。図6のディスク固定装置3bでは中心軸J1を中心とする円柱状の1つの中実の弾性部(以下、「弾性中実部」という。)31bが設けられ、シャフト固定部213を装着する位置決め用の凹部を確保しつつ弾性中実部31bと3つの押圧部32とが2色成形により一体的に成形される。ここでのケースはカバー部と外周壁35とにより形成される。ディスク固定装置3bでは、ディスク装着時に弾性中実部31bにおいて3つの押圧部32と対向する部位が弾性変形し、押圧部32を外側へと押圧することによりディスクがロータ本体211上に固定される。このように、押圧部32と一体的に成形された弾性中実部31bを有するディスク固定装置3bでは、部品点数をさらに削減することが実現されるとともに、芯部33(図2参照)を設けることなくディスクを滑らかに装着することが可能となる。
図7は本発明の関連技術に係るモータユニットのディスク固定装置3cの一部を示す平面図である。なお、ディスク固定装置3cでは、図2および図3のディスク固定装置3と比べてロータ本体211上の外周壁35より中心軸J1側の構成のみが異なるため、図7では外周壁35より中心軸J1側のみを図示している。
図7のディスク固定装置3cは、ロータ本体211上において外周壁35に沿っておよそ等間隔に3つの押圧部32が配置され、3つの押圧部32の中心軸J1側にはそれぞれ3つのブロック状の弾性部31cが設けられる。3つの弾性部31cの中心軸J1側には円筒状の芯部33cが形成され、ゴム等の弾性材料により形成される3つの弾性部31cと弾性部31cより剛性が高い芯部33cとが2色成形により一体的に成形される。ここでのケースはカバー部と外周壁35とからなる部位が芯部33cとは別体で形成される。ディスク固定装置3cではディスクがロータ本体211上に載置されていない状態において、3つの押圧部32が3つの弾性部31cとそれぞれ当接する。
ディスク固定装置3cにおいてディスクが装着される際には、図2および図3のディスク固定装置3と同様に、ディスクのエッジが押圧部32と当接することにより押圧部32が中心軸J1側へと移動し、弾性部31cが弾性変形する。このとき、各押圧部32が外周壁35の間隙351近傍の部位によりガイドされて円滑に移動するとともに、対応する弾性部31cと常時当接するため、ディスクは滑らかに押し込まれる。そして、ディスクが環状部材37と当接する位置まで到達すると(図4.C参照)、3つの押圧部32のそれぞれが、対応する弾性部31cからの弾性力を受けてディスクの中心孔のエッジを少なくとも外側へと押圧することにより、中心軸J1を中心にディスクがロータ本体211上に固定される。
以上のように、ディスクを適切に固定することが可能なディスク固定装置3cでは、3つの弾性部31cと1つの芯部33cとが2色成形により一体的に成形されるため、ディスク固定装置3cの部品点数を削減することができ、その結果、ディスク固定装置3cおよびモータを有するモータユニットを容易に製作することができる。
ところで、ディスク固定装置3cにおいて、3つの弾性部31cおよび芯部33cと共に3つの押圧部32が一体的に成形されてもよい。この場合も部品点数がさらに削減され、組立は、外周壁35およびカバー部を備える部材内に、芯部33c、弾性部31cおよび押圧部32を備える部材を固定し、これをシャフト固定部213に装着する作業のみとなる。
図8は本発明の第2の実施の形態に係るディスク固定装置3dを示す平面図である。図8のディスク固定装置3dでは図7のディスク固定装置3cと比較して、3つのブロック状の弾性部31cが1つの円環状の弾性部(以下、「弾性リング部」という。)31dに置き換えられる点で相違する。他の構成はディスク固定装置3cと同様である。
図8のディスク固定装置3dでは、芯部33cと芯部33cの周囲に形成された弾性リング部31dとが2色成形により一体的に成形される。3つの押圧部32は図7のディスク固定装置3cと同様に外周壁35に沿っておよそ等間隔に配置され、各押圧部32が弾性リング部31dの外周面と当接する。そして、ディスクを装着する際には、弾性リング部31dにおいて押圧部32と対向する部位が弾性変形し、ディスクがロータ本体211に載置された状態において、当該部位が押圧部32を外側へと押圧することによりディスクが固定される。
ここで、ディスク固定装置3dを組み立てる際には、芯部33cおよび弾性リング部31dが1つの円環状の部材とされるため、当該部材の向きを考慮する必要がなく、部品点数が削減されるとともにさらに容易に組み立てることが可能となる。また、円環状の弾性体により押圧部32が付勢されるため、図2のディスク固定装置3の場合と同様に、3つの押圧部32によるディスクへの圧力のばらつきを抑制することができ、調芯性能を容易に向上することも実現される。
なお、設計によっては、図8のディスク固定装置3dにおいて3つの押圧部32も弾性リング部31dおよび1つの芯部33cと共に一体的に成形されてもよく、これは、図2および図3のディスク固定装置3において芯部33も3つの押圧部32および1つの弾性リング部31と共に一体的に成形した場合と近似したものとなる。これにより、ディスク固定装置の部品点数をさらに削減することができる。
以上、本発明の実施の形態について説明してきたが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、様々な変形が可能である。
ディスク固定装置では複数の押圧部32を設けることによりディスクをロータ本体211上に固定することが実現されるが、ディスクを適切に固定するには3以上の押圧部が設けられることが好ましい。
弾性リング部はリング状であれば、必ずしも厳密な円環状である必要はなく、例えば、図9に示すような形状であってもよい。図9の弾性部31eでは3つの突起部311eに対応する位置に押圧部が配置される。また、中実の弾性部や芯部も同様に様々な形状とすることができる。ロータ本体211にディスクが載置されていない状態において、第1の実施の形態における弾性部および芯部、または、第2の実施の形態における弾性部および押圧部が互いに当接する部位の形状は様々なものとすることができ、例えば、図2の弾性部と芯部との間で全周が一律に当接するのではなく、部分的に当接していてもよい。なお、ディスク未装着時に当接しない構成であってもディスクの固定に支障がある訳ではない。
上記実施の形態におけるディスク固定装置では、ディスクを精度よく調芯することも実現されるが、例えば、外周壁35に調芯用の補助バネ(例えば、外周壁に沿って立設された板バネ)が形成される等、別途調芯機構が設けられてもよい。図5、図7および図8のディスク固定装置では、押圧部または弾性部が移動する際に横ずれの恐れがある場合は、各図に破線にて示すようなガイド壁39をケースまたはカバーに設けるとよい。
モータユニットでは、ロータ本体211によりディスク固定装置の載置部(いわゆる、ターンテーブル)としての役割が果たされるが、ロータ本体211とは別にターンテーブルの部材が、ロータ部21に取り付けられてもよい。
従来のディスク固定装置を示す断面図である。 モータユニットを示す平面図である。 モータユニットを示す断面図である。 ディスクを固定する様子を説明するための図である。 ディスクを固定する様子を説明するための図である。 ディスクを固定する様子を説明するための図である。 ディスク固定装置の他の例を示す図である。 ディスク固定装置のさらに他の例を示す図である。 関連技術に係るディスク固定装置を示す図である。 第2の実施の形態に係るディスク固定装置を示す図である。 弾性部の他の例を示す図である。
符号の説明
1 モータユニット
2 モータ
3,3b,3d ディスク固定装置
9 ディスク
21 ロータ部
31,31b,31d,31e 弾性部
32 押圧部
芯部
91 中心孔
211 ロータ本体
912 エッジ
J1 中心軸

Claims (7)

  1. 中心孔を有するディスクを固定するディスク固定装置であって、
    所定の中心軸を中心にディスクが載置される載置部と、
    前記載置部上において前記中心軸を中心とする円周に沿って配置された複数の押圧部と、
    前記複数の押圧部の前記中心軸側にそれぞれ位置する複数の弾性部と、
    を備え、
    前記複数の弾性部が、前記中心軸を中心とする1つの弾性リング部材において前記複数の押圧部と対向する部位であり、
    前記複数の押圧部のそれぞれが、対応する弾性部からの弾性力を受けて前記ディスクの中心孔のエッジを少なくとも外側へと押圧することにより、前記ディスクが前記載置部上に固定され、
    前記複数の押圧部のそれぞれと対応する弾性部とが2色成形により一体的に成形されたものであることを特徴とするディスク固定装置。
  2. 請求項に記載のディスク固定装置であって、
    前記1つの弾性リング部材の前記中心軸側に前記1つの弾性リング部材より剛性が高い芯部材をさらに備え、
    前記ディスクが前記載置部上に載置されていない状態において、前記1つの弾性リング部材の内周面が前記芯部材と当接することを特徴とするディスク固定装置。
  3. 中心孔を有するディスクを固定するディスク固定装置であって、
    所定の中心軸を中心にディスクが載置される載置部と、
    前記載置部上において前記中心軸を中心とする円周に沿って配置された複数の押圧部と、
    前記複数の押圧部の前記中心軸側にそれぞれ位置する複数の弾性部と、
    を備え、
    前記複数の弾性部が、前記中心軸を中心とする1つの弾性中実部材において前記複数の押圧部と対向する部位であり、
    前記複数の押圧部のそれぞれが、対応する弾性部からの弾性力を受けて前記ディスクの中心孔のエッジを少なくとも外側へと押圧することにより、前記ディスクが前記載置部上に固定され、
    前記複数の押圧部のそれぞれと対応する弾性部とが2色成形により一体的に成形されたものであることを特徴とするディスク固定装置。
  4. 中心孔を有するディスクを固定するディスク固定装置であって、
    所定の中心軸を中心にディスクが載置される載置部と、
    前記載置部上において前記中心軸を中心とする円周に沿って配置された複数の押圧部と、
    前記複数の押圧部の前記中心軸側にそれぞれ位置する複数の弾性部と、
    前記複数の弾性部より剛性が高く、前記複数の弾性部の前記中心軸側に位置する芯部と、
    を備え、
    前記複数の弾性部が、前記芯部の周囲に形成された1つの弾性リング部において前記複数の押圧部と対向する部位であり、
    前記複数の押圧部のそれぞれが、対応する弾性部からの弾性力を受けて前記ディスクの中心孔のエッジを少なくとも外側へと押圧することにより、前記ディスクが前記載置部上に固定され、
    前記複数の弾性部と前記芯部とが2色成形により一体的に成形されたものであることを特徴とするディスク固定装置。
  5. 請求項に記載のディスク固定装置であって、
    前記ディスクが前記載置部上に載置されていない状態において、前記複数の押圧部が前記複数の弾性部とそれぞれ当接することを特徴とするディスク固定装置。
  6. 請求項4または5に記載のディスク固定装置であって、
    前記複数の押圧部も前記複数の弾性部および前記芯部と共に一体的に成形されたものであることを特徴とするディスク固定装置。
  7. ディスク回転用のモータユニットであって、
    電動式のモータと、
    前記モータの回転部に取り付けられる請求項1ないしのいずれかに記載のディスク固定装置と、
    を備えることを特徴とするモータユニット。
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