JP4129139B2 - 医療用システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の医療機器を駆動制御する医療用システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
医療分野において内視鏡が果たす役割は大きく、近年では内視鏡を用いた外科手術なども行われている。内視鏡外科手術では、腹腔を膨張させるために用いる気腹装置や、生体組織を切除、あるいは凝固する手技を行うための高周波焼灼装置といった手術用装置を内視鏡装置に併用することによって、内視鏡で患部を観察しながら各種外科手術処置を行うことができる。
【0003】
従来の医療情報システムは、緊急の患者が搬送されてくるとき、患者情報を伝える手段が制限されていた。特に、集中制御システムは院内ネット上で、携帯端末を使用して各種設定することも可能であったが、院外からの設定や、その他の医療情報、特にバイタルサインデータの配信はネットワーク上でしかできなかった。そのため緊急車両等で搬送されてから手術治療までの間の準備時間がかかり、患者への対応が遅延する事があった。
【0004】
この内視鏡装置および手術用装置を集中制御して操作性の向上を目的とした様々な内視鏡手術システムが試みられており、例えば、特願2001−269304号出願には、遠隔操作による内視鏡装置や手術用装置の初期設定を行う医療機器制御装置が提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記特願2001−269304号出願に提案されている医療機器制御装置は、複数の医療機器をシリアル通信により集中制御する集中制御装置により、前記医療機器を管理することができると共に、集中制御装置のネットワークインターフェースが遠隔地や院内LANからの医療情報を取得でき、携帯情報端末等を用いて別の部屋からでも簡単に情報を得ることができるようになっている。
【0006】
しかしながら、このような医療機器制御装置は、医療機器の使用中に意図しない設定情報が送られてきたときに、例えば、気腹装置や高周波焼灼装置等の手術用装置の設定条件が変化すると、手術の進行の妨げになる可能性があった。
【0007】
本発明は、上記課題に鑑みなされたもので、医療機器の制御設定を遠隔に実施できると共に、医療機器が使用中である場合には、その医療機器の制御設定情報が受信されても使用行為に影響を与えることのなく継続使用できるようにした医療機器の制御装置と、複数の周辺機器を制御する院内ネットで接続されている集中制御システムにおいて、緊急車両から搬送されてくる患者情報を院内ネットワークと通信し、緊急手術までの準備を効率よくすることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の医療用システムは、少なくとも1つ以上の集中制御装置と、該集中制御装置により制御可能な少なくとも2つ以上の被制御装置とを有し、それら各装置の間において通信を行う医療用システムにおいて、前記集中制御装置は、前記医療用システムが用いられる手術室の外部において取得されたバイタルサイン情報を、該手術室の外部に接続される通信回線を介して受信可能な通信手段と、前記被制御装置が動作しているか否かを検出し、前記被制御装置が動作していることを検出した場合には、前記バイタルサイン情報の受信を拒否し、前記被制御装置が動作していないことを検出した場合には、該バイタルサイン情報に応じた設定を前記被制御装置に対して行い、かつ、前記バイタルサイン情報を表示手段に表示させる制御を行う制御手段と、を具備したことを特徴とする。
【0009】
本発明の医療用システムによれば、医療機器の制御設定情報を遠隔地から伝送送信できると共に、医療機器の使用時には、制御設定情報の受信に影響されることなく、医療機器の継続使用が可能となる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について詳細に説明する。最初に図1乃至図5を用いて、本発明の第1の実施形態を説明する。図1は本発明に係る医療機器の制御装置の第1の実施形態の全体構成を示すブロック図、図2は本発明に係る医療機器の制御装置に用いる内視鏡手術システムの構成を示すブロック図、図3は本発明に係る医療機器の制御装置に用いる携帯情報端末の機能を説明する説明図、図4は本発明に係る医療機器の制御装置に用いる携帯情報端末機と集中制御装置との構成を示すブロック図、図5は本発明に係る医療機器の制御装置の動作を説明するフローチャートである。
【0011】
最初に図1を用いて本発明の医療機器の制御装置の全体構成を説明する。病院A、Bには、電話回線、光ファイバー、またはISDN等を用いてWebサーバを介してインターネットに接続されるサーバーがそれぞれ設けられている。
【0012】
この病院Aのサーバーには、院内LANを介して、手術室に設置されている内視鏡手術システムの集中制御装置16に接続されている。また、この集中制御装置16には、無線または赤外線通信接続される携帯情報端末A37が設けられている。
【0013】
また、病院Bのサーバーには、図示していないが病院Aと同様に内視鏡手術システムと院内LANに接続されたアクセスポイントと、このアクセスポイントと無線または赤外線通信接続される携帯情報端末C39が設けられている。
【0014】
前記電話回線、光ファイバー、またはISDNには、無線または赤外線通信アクセス可能なアクセスポイント(AP)が設けられており、このアクセスポイント(AP)には、救急車両40に設けられている携帯情報端末D45と接続可能となっている。
【0015】
救急車両40には、患者41の心電図、脈拍、血圧等バイタルサイン情報を測定できる患者モニタ装置一式42と、簡易内視鏡用光源装置、簡易内視鏡用カメラ装置、簡易内視鏡等の簡易内視鏡システム一式43と、それら患者モニタ装置一式42と簡易内視鏡システム一式43を駆動制御する集中制御装置44とが備えられ、この集中制御装置45は、インターフェースを介して前記携帯情報端末D45接続されるようになっている。
【0016】
前記病院Aの手術室に設置されている内視鏡手術システムについて、図2を用いて説明する。内視鏡手術システム1は、患者2が横たわる患者ベッド3を中心に第1カート4と第2カート5に分かれている。
【0017】
第1カート4には、医療機器として、例えば電気メス6、気腹装置7、内視鏡用カメラ装置8、光源装置9、VTR10の装置類と、炭酸ガス等を充填したガスボンベ11が載置されている。電気メス6と気腹装置7には、ケーブルを介して、電気メスや気腹器に接続され、内視鏡用カメラ装置8は、カメラケーブルを介して第1の内視鏡12に接続される。
【0018】
また、前記第1カート4には表示装置13、集中表示パネル14、操作パネル15等が載置されており、表示装置13は、第1の内視鏡12で撮像した内視鏡画像等を表示する、例えばTVモニタであり、集中表示パネル14は、術中のあらゆるデータを選択的に表示させることが可能な表示手段で、操作パネル15は、例えば液晶ディスプレイ等の表示部とこの表示部上に一体的に設けられた、例えばタッチセンサーにより構成され、非滅菌域にいる看護婦等が操作する集中操作装置になっている。
【0019】
さらに第1カート4には、集中制御装置16が載置されており、この集中制御装置16によって、上述の電気メス6、気腹装置7、内視鏡用カメラ装置8、光源装置9、及びVTR10とが、図示しない通信線を介して接続されている。この集中制御装置16は、シリアル通信インターフェースおよび赤外線通信インターフェースを内蔵し、赤外線通信インターフェースの一部である赤外線通信ポート19にケーブル20を介して接続されている。
【0020】
一方、前記第2カート5には、内視鏡用カメラ装置21、光源装置22、画像処理装置23、表示装置24および集中表示パネル25とが載置されている。
【0021】
内視鏡用カメラ装置21は、カメラケーブルを介して第2の内視鏡26に接続されると共に、光源装置22は、ライトガイドケーブルを介して第2の内視鏡26に接続されている。表示装置24は、内視鏡用カメラ装置21で捉えた内視鏡画像等を表示し、集中表示パネル25は、術中のあらゆるデータを選択的に表示させることが可能になっている。
【0022】
この内視鏡用カメラ装置21、光源装置22、画像処理装置23とは、第2カート5に載置された中継ユニット28に図示しない通信線を介して接続されている。この中継ユニット28は、中継ケーブル29によって、前記第1カート4に搭載されている集中制御装置16に接続されている。
【0023】
患者ベッド3の近傍に設けられているリモートコントローラ30は、滅菌域にいる執刀医等が操作する第2集中操作装置であり、このリモートコントローラ30から入力操作により、集中制御装置16を介して内視鏡手術システム1を操作することができるようになっている。
【0024】
次に、前記携帯情報端末A37,C39,D45の構成について、図3を用い説明する。なお、携帯情報端末A37,C39,D45は、携帯情報端末31として説明する。携帯情報端末31は、内視鏡手術システム1を遠隔操作する第3の集中操作装置であり、例えばPDAなどである。この携帯情報端末31には、集中制御装置16とワイヤレス通信を強化する赤外通信アダプタが内蔵されている。
【0025】
さらに電話回線を用いて音声などの情報のやり取りが可能なモデム拡張ボード33や、写真撮影、画像を取り込み、画像処理などの機能を持つフォト拡張ボード32が拡張スロットに格納可能となっている。また、電話回線やISDNなどの通信を行うときは、図示しない有線を用いて接続させたり、アクセスポイント34を介して無線回線に接続しネットワーク通信をする構成である。
【0026】
この携帯情報端末31には、特定のプログラムで作成されたアプリケーション35としてリモコン機能、画像処理、電話、病院情報、ネットワーク設定、モデム設定、初期設定等のアプリケーションプログラムが設定されている。
【0027】
図中の符号36で示すインターフェースメニューや、データベースメニューにより、画面が切り替わり、図示しない通信操作画面、データベース閲覧画面に切り替わるように構成されている。
【0028】
このような携帯情報端末31と前記集中制御装置16の内部構成を図4を用い説明する。携帯情報端末31は、制御部46とデータの保存できる書き換え可能な記憶手段49と、通信I/F50とユーザーI/F52で構成されている。
【0029】
前記集中制御装置16は、制御手段53と、データの保存できる記憶手段56と、通信I/F57とで構成されている。ただし、記憶手段56は、アプリケーションの制御プログラムが格納されており、さらに使用可能機器IDアドレスをリモコン用、通信用毎とに分類してデータベース化して格納しておくことができる構成である。なお、前記緊急車両40に設置されている集中制御装置44は、この集中制御装置16とほぼ同じ構成となっている。
【0030】
このような構成の内視鏡手術システムによる内視鏡手術を行うにあたり、図2に示した内視鏡手術システム1のセッティングを行い、気腹装置7でガスボンベ11からのCO2ガスを送気させ、患者2の体腔内を膨らまし、内視鏡の視野を確保したり、本手術作業にて、集中制御装置16が気腹装置7にポーリングして内部情報を取得し、集中表示パネル14に気腹装置7の動作状態を表示させているが、そのガスボンベ11からの送気情報と測定圧情報の値により、内視鏡手術中であることを集中制御システム16は認識できる。
【0031】
また、光源装置9からの光を患者体腔内に導光させ、照らされた体腔内を第1の内視鏡12で撮像し、内視鏡カメラ装置8で生成した撮像画像を集中表示装置13に表示させてモニタする共に、電気メス6を用いて患部の治療を行う。
【0032】
この各種医療機器6乃至15の駆動制御を前記集中制御装置16によって管理される。この各種医療機器6乃至15の設定値/測定値を集中表示パネル14に表示させ、操作パネル15で選択されたコマンドを認識し、それを各種医療機器6乃至15に反映させている。また、中継ユニット28を介して、第2のカート内の内視鏡用周辺機器21乃至25も管理する。
【0033】
このような構成の携帯情報端末機31を用いた集中制御装置16,44に制御用ソフトウェアをダウンロードする初期設定と、手術前後にネットワーク通信を使用するときの通信制限方法の動作について図5を用いて説明する。
【0034】
集中制御装置16の電源をオンし、初期設定モードをスタートさせると、ステップS1で集中制御装置16で制御管理する各種医療機器のIDアドレスを記憶手段56に登録する。次に、ステップS2で集中制御装置16の初期設定モードを読み出しスタートさせ、ステップS3で携帯情報端末31の通信インターフェースを集中制御装置16と通信可能なもの、例えばUSBに切り替え、リモートコントロール用アプリケーションをダウンロードさせ、携帯情報端末31のもつIDアドレスを集中制御装置16に登録する。
【0035】
次にステップS4でアプリケーション起動時のパスワードを設定し、リモートコントロール制御機能が有効な機器になる。
【0036】
なお、このステップS1〜S4の行為は、集中制御装置16と携帯情報端末31との間に限らず、緊急車両40の集中制御装置44と携帯情報端末45との間においても同様な処理が実行される。
【0037】
次にステップS5で手術室内の集中制御装置16、ステップS6で緊急車両40内の集中制御装置44の各種制御データの送受駆動機能がオンされる。
【0038】
次に、ステップS7で、上記ステップS1〜S6までの集中制御装置16,44の初期設定が終了し、それぞれの集中制御装置16,44がアクセスポイントにアクセスできるようになっているか判定されれ、アクセスできない場合は、ステップS0から再度初期設定が実行される。
【0039】
ステップS7で初期設定済みであると判定されると、ステップS8で、送信内容の確認作業が実行される。
【0040】
ここで、緊急車両40の患者モニタ装置一式42は、患者の脈拍、体温、心電図等の生態情報をモニタリングしており、このモニタリング測定された生態情報をバイタルサイン測定データとして保管管理がなされる。
【0041】
一方、病院側では、救急車両40で保管管理されているバイタルサイン測定データを基に救急隊員に対する助言や搬送された患者の治療に必要な医療方法や医療機器及び医療機器の初期設定準備が可能となる。
【0042】
そこで、ステップS8で、救急車両40の集中制御装置44は、患者モニタ装置一式42で測定した生態情報データと、患者の氏名、年齢、性別等の患者情報と、使用薬品情報等からなるバイタルサイン情報のデータファィル化する。
【0043】
このバイタルサイン情報データは、ステップS9で、緊急車両40の携帯情報端末D45からアクセスポイントAPを介して、病院のサーバを介して、例えば病院Aの集中制御装置16に一括送信する。
【0044】
この緊急車両40から送信されたバイタルサイン情報データは、ステップS10で前記病院内サーバから院内LANを介して、手術室の集中制御装置16に受信される。または、手術室に設けられている携帯情報端末A37から集中制御装置16に受信される。
【0045】
この携帯情報端末A37には、通信インターフェースの中に、赤外通信あるいは「Bluetooth(登録商標)」でのワイヤレス通信が可能で、集中制御装置16に設けてある赤外通信ポート19と赤外線通信インターフェースを介して、集中制御装置16と通信される。なお、緊急車両40の携帯情報端末D45にも同様な通信インターフェースを有している。
【0046】
この緊急車両40から送信されたバイタルサイン情報データの受信時に、ステップS11で手術室内の集中制御装置16が他の患者の治療手術のために使用中であるか判定する。この集中制御装置16の使用中判定は、患者の治療手術時には、気腹装置7が駆動されている。従って、気腹装置7の送気駆動のオン/オフいずれであるか判定し、気腹装置7が動作中、すなわち手術中であると認識すると、前記緊急車両40からのバイタルサイン情報データの受信を拒否する。
【0047】
この気腹装置7の送気駆動がオフであると判定されると、ステップS12で、緊急車両40から送信されたバイタルサイン情報データを取り込み集中制御装置16の記憶手段56に書込記憶させる。
【0048】
この集中制御装置16に取り込み記憶された緊急車両40からのバイタルサイン情報データは、制御部53の制御の基で、読み出され、かつ、図示していないキャラクタジェネレータなどを介して、内視鏡手術システム1の表示装置13に生体情報等の表示を行い、さらに、内視鏡手術システム1の各種医療機器6〜10,21〜23の初期動作設定を行う。
【0049】
前記表示装置13に表示された生態情報を基に担当医は、緊急車両40に対して治療や生態情報測定の指示が行われる。
【0050】
次にステップS13で、患者を病院に搬送後、集中制御装置16に意図しないデータが送信受信された場合は、ステップS14で、気腹装置7の駆動状態を判断し、気腹装置7が非駆動状態の場合は、バイタルサイン情報データの更新データであるために前記ステップS12に戻り、気腹装置7が駆動状態の場合は、データの受信を拒否する。
【0051】
以上説明したように、本発明の第1の実施形態では、緊急車両の患者モニタ装置一式42で測定した生態情報データと患者データからなるバイタルサイン情報データを管理する集中制御装置から携帯情報端末を用いて病院の手術室に設けられている各種医療機器の集中制御装置に送信する。この緊急車両から送信されたバイタルサイン情報データを受信した病院手術室の集中制御装置は、受信したバイタルサイン情報データの基で、患者の生態情報を表示装置に表示して、担当医の指示助言を緊急車両に対して行うと共に、緊急車両で搬送されてくる患者の治療手術のために、前記バイタルサイン情報データを基に集中制御装置の制御により手術室内の各種医療機器の初期設定を行うことが可能となった。
【0052】
また、手術室内の各種医療機器が他の患者の治療手術のために使用中の場合は、集中制御装置の気腹装置の駆動状態を判定することで、緊急車両からのバイタルサイン情報データの受信可否判定や患者の受け入れ判定が可能となった。
【0053】
また、Webサーバー上での各病院の空き情報、設備情報がデータベース化され、携帯情報端末の画面を操作し病院情報アプリケーションを使うと最新の病院の緊急患者の受け入れ情報を得られ、もし仮に誤って緊急患者の情報を送信されても、手術中であることを自動的に判断し、誤った設定を排除でき、安全性を高めることが可能となった。
【0054】
次に、本発明の第2の実施形態を図7〜図8を用いて説明する。最初に図7を用いて、この第2の実施形態の全体構成を説明する。
【0055】
緊急車両40には、前述したように、患者モニタ装置一式42、簡易内視鏡システム一式43、治療装置60、及び前記患者モニタ装置一式42と簡易内視鏡システム一式43と治療装置60の駆動を制御する集中制御装置44とが備えられている。
【0056】
この緊急車両40には、前記患者モニタ装置一式42で測定した患者41の生態情報を含むバイタルサイン情報データを前記簡易内視鏡システム一式43で撮像生成した内視鏡撮像画像信号に重畳して送信するバイタルサイン情報送信用の携帯情報端末65と、前記集中制御装置44を介して、前記患者モニタ装置一式42、簡易内視鏡システム一式43、及び治療装置60を遠隔制御するリモートコントロール用携帯情報端末66とが設けられている。
【0057】
さらに、前記緊急車両40の集中制御装置44は、遠隔地にて患者モニタ装置一式42で測定生成したバイタルサイン情報データを、前記簡易内視鏡システム一式43で撮像生成した内視鏡撮像信号に重畳して送信された情報を受信する携帯情報端末67と、この携帯情報端末67で受信した内視鏡撮像信号とバイタルサイン情報データを表示する液晶等のモニタ64からなっている。
【0058】
このような構成の緊急車両40に設けられた集中制御装置44の動作を図8を用いて説明する。
【0059】
ステップS1で、集中制御装置44と携帯情報端末65,66、67の駆動電源をオンさせると、ステップS2で、それぞれの携帯情報端末65〜67に適用されるアプリケーションのダウンロードが実行され、すべての携帯情報端末65〜67に、リモコン用S3a、音声・内視鏡画像処理用S3b、もしくはバイタルサイン情報データ用S3cのアクセスポイントにアクセスできるように設定される。
【0060】
次にステップS4で、集中制御装置44に前記各アクセスポイントにアクセスする各携帯情報端末65〜67を専用携帯情報端末としてアドレス登録を行う。つまり、集中制御装置44に各携帯情報端末65〜67の個別アドレスを登録させて、各アプリケーションの実行駆動制御できるように設定する。
【0061】
このステップS4の携帯情報端末65〜67のアドレス設定が終了すると、ステップS5で、各アプリケーションの機能が有効に活用できるようになる。
【0062】
次に、ステップS6で、集中制御装置44は、各種設定情報や測定データ情報を一括送信し、ステップS7aでリモコン用携帯情報端末66を経由して、ステップS8aの一括設定可能処理が実行され、患者用携帯情報端末を経由すると患者の容体を確認するための処理が実行され、音声・画像携帯情報端末を経由すると投薬・処置具準備するための処理が実行される。ステップS9で、それぞれの携帯情報端末の機能毎の準備可能となる。なお、図中のステップS9では、投薬・処置具準備の処置例を示している。
【0063】
すなわち、緊急車両内や、オフィス内のような場所で、簡易内視鏡システムを用いて検査手術を行う場合、内視鏡像の表示や、バイタルサイン情報を携帯情報端末の画面で見ることができ、小型化することで狭い空間でも検査、処置が可能となる。また、各種担当者がそれぞれの担当情報を送受信できるため、効率よいシステムになる。
【0064】
次に、本発明の第3の実施形態を図9〜図10を用いて説明する。この第3の実施形態の構成は、患者41の生態情報をモニタする患者モニタ装置一式42と、簡易内視鏡システム一式43と、及び治療装置60とを簡易集中制御するホスト携帯情報端末71と、このホスト携帯情報端末71とのみ通信携帯情報端末72と、前記患者モニタ装置一式43と通信するバイタルサイン測定用拡張モジュールを有した携帯情報端末73とで構成されている。
【0065】
このバイタルサイン測定用拡張モジュールを有した携帯情報端末は73に、拡張モジュール68として、例えば、温度センサ69とこの温度センサ69の出力信号変換部70を有する体温測定用モジュール等であり、前記患者モニタ装置一式43と無線LAN等の通信インターフェース経由で測定データを送信できるようになっている。
【0066】
また、ホスト携帯情報端末71並びにホスト携帯情報端末71のみと通信可能な携帯情報端末72の通信インターフェースは、「Bluetooth(登録商標)」等の通信モジュールで構成されている。
【0067】
つまり、ホスト携帯情報端末71には、患者モニタ装置一式42、簡易内視鏡システム一式43、治療装置60、及びホストのみ通信可能な携帯情報端末72等の被制御機器が通信制御可能となる。
【0068】
このような構成の簡易内視鏡システム43で、患者41の内視鏡治療を行う際には、図10に示すように、ホスト携帯情報端末71に被制御機器の初期設定を行う。そこでステップS1で、ホスト携帯情報端末71に被制御装置のそれぞれのアドレスをメモリに登録して、各被制御機器を制御可能とし、かつ、被制御機器の各簡易制御プログラムをダウンロードする。次にステップS2において、各被制御機器の電源をオンし、ホスト設定を行う。
【0069】
次に、ステップS3でホスト携帯情報端末71のアプリケーションを起動し、ステップS4にてホスト携帯情報端末71のリモコン制御コマンドを操作して、ホスト携帯情報端末71と被制御機器間で双方向通信を確立させて、データ送信ができるようにする。
【0070】
次にステップS5で、ホスト携帯情報端末71から各被制御機器に一括初期設定が実行される。ステップS6にてホスト携帯情報端末71の設定を解除し、被制御装置であったホストのみ通信用携帯情報端末72を前述したホスト携帯情報端末71と同様にホスト設定すると、集中制御装置を生成することができる。
【0071】
つまり、携帯情報端末に、簡易リモートコントロールのアプリケーションソフトをダウンロードし、各被制御装置のアドレスを設定することで、簡単に集中制御装置としてコントロールすることができ、初期設定データの一括送信も安全にできるようになり、使いやすい内視鏡システムを提供できる。
【0072】
[付記]
以上詳述した本発明の実施形態によれば、以下のごとき構成を得ることができる。
【0073】
(付記1)
被制御装置に通信して制御可能な制御装置において、
所定の通信回線に接続され、該通信回線より情報を送受信可能な通信手段と、
前記被制御装置からの動作情報に基づいて、前記通信手段を制御する通信制御手段と、
を具備したことを特徴とする制御装置。
【0074】
(付記2)
少なくとも1つ以上の集中制御装置で制御可能な少なくとも2つ以上の被制御装置を有し、それらの間で医療情報の通信を行うシステムにおいて、
前記送信手段が緊急車両内にある携帯情報端末とで手術室内の集中制御装置の間で、音声、画像、治療装置の設定値情報を送受信可能な送受信手段と、
手術中は、被制御装置の動作情報から手術中であることを認識させ、手術室外からの更新データの受信を制限する制限手段を設けたことを特徴とする制御装置。
【0075】
(付記3)
緊急車両から、手術室内の被制御装置の設定値を一括して設定し、手術開始の時間を短縮させる、一括送信手段を設けたことを特徴とする付記2に記載の制御装置。
【0076】
(付記4)
医療機器リモートコントロール用プログラムと、前記集中制御装置から配信される医療画像を受信するプログラムと、遠隔地からのネットワーク経由で通信される医療情報を受信するプログラムとをそれぞれ異なる携帯情報端末にダウンロードでき、前記各携帯情報端末からの入出力情報を集中制御装置で合成し、モニタに出力させることを特徴とする付記2に記載の制御装置。
【0077】
(付記5)
専用プログラムをダウンロードし、前記集中制御装置としてのIPアドレスを登録することで、特定の携帯情報端末が前記被制御装置の集中制御装置となることを特徴とする付記2に記載の制御装置。
【0078】
【発明の効果】
本発明によれば、複数の周辺機器を制御する院内ネットで接続されている集中制御システムにおいて、緊急車両から搬送されてくる患者情報を院内ネットワークと通信し、手術治療機器の初期設定が効率よく設定できる。
【0079】
また、院外ネットワークのない場合、医療情報(バイタルサイン、周辺機器設定値)の通信も携帯情報端末を用いて実行でき、手術治療の初期設定の短縮が可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る医療機器の制御装置の第1の実施形態の全体構成を示すブロック図。
【図2】本発明に係る医療機器の制御装置に用いる内視鏡手術システムの構成を示すブロック図。
【図3】本発明に係る医療機器の制御装置に用いる携帯情報端末の機能を説明する説明図。
【図4】本発明に係る医療機器の制御装置に用いる携帯情報端末機と集中制御装置との構成を示すブロック図。
【図5】本発明に係る医療機器の制御装置の動作を説明するフローチャート。
【図6】本発明に係る医療機器の制御装置に第2の実施形態の全体構成を示すブロック図。
【図7】本発明に係る医療機器の制御装置の第2の実施形態の動作を説明するフローチャート。
【図8】本発明に係る医療機器の制御装置に第3の実施形態の全体構成を示すブロック図。
【図9】本発明に係る医療機器の制御装置の第3の実施形態の動作を説明するフローチャート。
【符号の説明】
1…内視鏡手術システム
6…電気メス
7…気腹装置
8,21…内視鏡カメラ装置
9,22…光源装置
12,26…内視鏡
13,24…表示装置
14,25…集中表示パネル
15…操作パネル
16、44…集中制御装置
31,37,39,45…携帯情報端末
40…緊急車両
41…患者
42…患者モニタ装置一式
43…簡易内視鏡システム一式

Claims (2)

  1. 少なくとも1つ以上の集中制御装置と、該集中制御装置により制御可能な少なくとも2つ以上の被制御装置とを有し、それら各装置の間において通信を行う医療用システムにおいて、
    前記集中制御装置は、
    前記医療用システムが用いられる手術室の外部において取得されたバイタルサイン情報を、該手術室の外部に接続される通信回線を介して受信可能な通信手段と、
    前記被制御装置が動作しているか否かを検出し、前記被制御装置が動作していることを検出した場合には、前記バイタルサイン情報の受信を拒否し、前記被制御装置が動作していないことを検出した場合には、該バイタルサイン情報に応じた設定を前記被制御装置に対して行い、かつ、前記バイタルサイン情報を表示手段に表示させる制御を行う制御手段と、
    を具備したことを特徴とする医療用システム。
  2. 前記被制御装置は、少なくとも気腹装置を具備することを特徴とする請求項1の医療用システム。
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