JP4128677B2 - 液晶表示装置の検査方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、アクティブマトリクス方式の液晶表示装置の検査方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、文字や情報を表示する表示装置として、大きさや低消費電力の点から液晶表示装置が注目されている。その中でも応答が早く、動画を鮮明に表示させるために、各画素にTFT(薄膜トランジスタ)に代表されるスイッチング素子を接続したアクティブマトリクス方式の液晶表示装置が注目されている。
【0003】
アクティブマトリクス方式の液晶表示装置には、赤,緑,青色を表示する画素電極をデルタ配列に配置したものとストライプ配列に配置したものがある。
画素電極をデルタ配列とした液晶表示装置の構成を図13と図14に示す。図13はデルタ配列とした液晶表示装置の平面図、図14(a)は図13に示したA−A’線に沿う断面図、図14(b)は図13に示したB−B’線に沿う断面図である。
【0004】
赤を表示させる画素電極1rと緑を表示させる画素電極1gと青を表示させる画素電極1bはデルタ配列に配置されている。すなわち、横方向の奇数行に赤、緑、青の3色の画素電極1が周期的に繰り返して配列され、偶数行には前記奇数行と同じ配列が1.5画素分だけ横方向にずらして配置されている。
【0005】
そして、これら画素電極1の間を縫ってゲート配線2とソース配線3が配置されている。上記のようにデルタ配列では、同色の画素電極1はゲート配線2の1配線毎に同列に配置される。ゲート配線2とソース配線3との交点には、前記TFTに代表されるスイッチング素子4が配置されており、ゲート配線2に印加される電位により赤画素電極1r、緑画素電極1g、および青画素電極1bとソース配線3とが電気的に接続または遮断される。また、画素電極1には画素電極1と対向電極8の電位を保持するための蓄積容量9が1本手前のゲート線2(スイッチング素子4のゲートに電位を印加するゲート配線2に隣接する他のゲート配線)によって接続されている。
【0006】
また、このデルタ配列では、1つのソース配線3にはスイッチング素子4を介して、1行毎に異なる2色の画素電極1、すなわち奇数行ごとに同列な画素の画素電極1と偶数行ごとに同列で前記奇数行の列から0.5画素分横方向にずれた画素の画素電極1が接続されている。たとえば赤画素電極1rと緑画素電極1gとが接続されている。緑画素電極1gと青画素電極1b、青画素電極1bと赤画素電極1rについても同様である。
【0007】
図13において、5はゲート配線2に駆動電位を印加するゲート駆動回路、6はソース配線3に駆動電位を印加するソース駆動回路、7は対向電極8に駆動電位を印加する対向電極駆動回路であり、ゲート駆動回路5、ソース駆動回路6、および対向電極駆動回路7は画面の外側に配置されている。
【0008】
図14に示すように、画素電極1は液晶10を挟んで対向電極8と対向し、画素電極1と対向電極8との電位差により透過光の割合を変化させて文字や情報を表示する。
【0009】
また、画素電極をストライプ配列に配置した液晶表示装置の構成および検査配線の構成を図15に示す。図15は完成前の検査の状況を示している。
図15に示すように、横方向の行には、赤を表示させる画素電極1rと緑を表示させる画素電極1gと青を表示させる画素電極1bが周期的に繰り返して配列され、縦方向の列には同色の画素電極1が配列されている。
【0010】
従来の液晶表示装置の検査方法においては、液晶表示装置を歩留まり良く生産するために、ゲート駆動回路5とソース駆動回路6と対向電極駆動回路7を、それぞれすべてのゲート配線2とソース配線3と対向電極8に接続して電位を印加し、白,黒,赤,緑および青の画面を表示させる不良検出検査を行っていた。
【0011】
この不良検出検査では、検査回路とゲート配線2およびソース配線3との接続にはプローブが主に使用されるが、液晶表示装置が小型、高精細になるとプローブの作成が困難もしくは作製不可能となる。
【0012】
画素電極1がストライプ配列に配置された液晶表示装置では、これらの不都合を解消するために、図15に示すように全てのゲート配線2に接続されたゲート側検査配線Gと、赤に対応するソース配線3のすべてに接続したソース側検査配線S1と、緑に対応するソース配線3のすべてに接続したソース側検査配線S2と、青に対応するソース配線3のすべてに接続したソース側検査配線S3と、対向電極8に接続した対向電極側検査配線Cとによる合計5本の検査配線を設け、前記各検査配線と前記検査回路とを接続して検査した後、前記検査配線を切断部Tで切断するようにした簡易検査構成が採用されている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、このような従来の液晶表示装置の検査方法では、スイッチング素子4を常に導通状態で検査する必要があり、スイッチング素子4の開閉に起因する不良、およびスイッチング素子4の特性的不良に起因する不良を検出できないという問題があった。
【0014】
さらに、画素電極1がデルタ配列に配置された液晶表示装置においては、1つのソース配線3に2色の画素電極1が接続されているため、赤,緑,青を単色で表示できず、検査検出率が低下するという問題があった。
【0015】
本発明は、このような液晶表示装置の検査方法において、プローブを使用しなくても不良検査でき、しかも画素電極がデルタ配列に配置された場合でも、赤,緑,青の表示を可能とし、かつ各画素構成および前記各配線などのパターンに起因する不良の検査検出率を向上させることを目的とする。
【0016】
また、画素電極がストライプ配列に配置された場合においても、スイッチング素子に起因する不良、およびスイッチング素子の特性的不良に起因する不良、および画素電位の保持特性のバラツキによる不良、かつ各画素構成および前記各配線のパターンに起因する不良の検査検出率を向上させることを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】
本発明の液晶表示装置の検査方法においては、各画素の画素電極の画素電位を保持するための蓄積容量が、前記画素のスイッチング素子のゲートに電位を印加するゲート配線に隣接する他のゲート配線に接続されたアクティブマトリクス方式の液晶表示装置の検査方法であって、
赤,緑,青の色別の画素を配列した列のソース配線に接続した各色別の3本のソース側検査配線、または列における奇数行の画素の色と偶数行の画素の色との組み合わせが同一なソース配線に接続した3本のソース側検査配線を設け、
奇数行の各画素のスイッチング素子のゲートに電位を印加するゲート配線に接続した第1ゲート側検査配線と、偶数行の前記スイッチング素子のゲートに電位を印加するゲート配線に接続した第2ゲート側検査配線とを設け、
前記各画素の画素電極が液晶を挟んで対向するように設けられた対向電極に接続した対向電極側検査配線を設け、
前記第1ゲート側検査配線への印加電位により、ゲートが第1ゲート側検査配線に接続されたスイッチング素子をオフ状態から所定期間オン状態としたのちオフ状態とし、その所定期間中は前記第2ゲート側検査配線より、前記ゲートが第1ゲート側検査配線に接続されているスイッチング素子を介した画素電極の画素電位に、蓄積容量を介して印加する動作を動作1とし、
前記第2ゲート側検査配線への印加電位により、ゲートが第2ゲート側検査配線に接続されたスイッチング素子をオフ状態から所定期間オン状態としたのちオフ状態とし、その所定期間中は前記第1ゲート側検査配線より、前記ゲートが第2ゲート側検査配線に接続されているスイッチング素子を介した画素電極の画素電位に蓄積容量を介して印加する動作を動作2とし、
第1ゲート側検査配線と第2ゲート側検査配線への印加電位により前記スイッチング素子をいずれもオフ状態とする動作を動作3としたとき、
動作1,動作2,動作3,動作2,動作1,動作3の順序にて一連の動作を繰り返して、選択された色に応じて赤,緑,青それぞれの前記ソース側検査配線にデータ信号を印加し、白,黒,赤,緑および青色のカラー単色画面を表示させて検査を行うことを特徴としたものである。
【0018】
この本発明によれば、プローブを使用しなくても不良検査でき、しかも画素電極がデルタ配列に配置された場合でも、赤,緑,青の表示を可能とし、かつ各画素構成および前記各配線などのパターンに起因する不良の検査検出率を向上させる液晶表示装置の検査方法が得られる。
【0019】
【発明の実施の形態】
本発明の第1の態様は、各画素の画素電極の画素電位を保持するための蓄積容量が、前記画素のスイッチング素子のゲートに電位を印加するゲート配線に隣接する他のゲート配線に接続されたアクティブマトリクス方式の液晶表示装置の検査方法であって、奇数行の各画素のスイッチング素子のゲートに電位を印加するゲート配線に接続した第1ゲート側検査配線と、偶数行の前記スイッチング素子のゲートに電位を印加するゲート配線に接続した第2ゲート側検査配線とを設け、前記第1ゲート側検査配線と第2ゲート側検査配線に印加する駆動電位により、奇数行の画素と偶数行の画素とを分離して駆動させることを特徴としたものであり、
蓄積容量の付加構成が隣接するゲート線に蓄積容量を接続している液晶表示装置において、赤画素電極と緑画素電極と青画素電極とがデルタ配列に配置され、スイッチング素子を介して1つのソース配線に2色の画素電極が接続されていても、画素電極がストライプ配列に配置されている液晶表示装置と同様に、簡易画像検査を実現できるという作用を有する。
【0020】
本発明の第2の態様は、各画素の画素電極の画素電位を保持するための蓄積容量が、前記画素のスイッチング素子のゲートに電位を印加するゲート配線に隣接する他のゲート配線に接続されたアクティブマトリクス方式の液晶表示装置の検査方法であって、
赤,緑,青の色別の画素を配列した列のソース配線に接続した各色別の3本のソース側検査配線、または列における奇数行の画素の色と偶数行の画素の色との組み合わせが同一なソース配線に接続した3本のソース側検査配線を設け、
奇数行の各画素のスイッチング素子のゲートに電位を印加するゲート配線に接続した第1ゲート側検査配線と、偶数行の前記スイッチング素子のゲートに電位を印加するゲート配線に接続した第2ゲート側検査配線とを設け、
前記各画素の画素電極が液晶を挟んで対向するように設けられた対向電極に接続した対向電極側検査配線を設け、
前記第1ゲート側検査配線への印加電位により、ゲートが第1ゲート側検査配線に接続されたスイッチング素子をオフ状態から所定期間オン状態としたのちオフ状態とし、その所定期間中は前記第2ゲート側検査配線より、前記ゲートが第1ゲート側検査配線に接続されているスイッチング素子を介した画素電極の画素電位に、蓄積容量を介して印加する動作を動作1とし、
前記第2ゲート側検査配線への印加電位により、ゲートが第2ゲート側検査配線に接続されたスイッチング素子をオフ状態から所定期間オン状態としたのちオフ状態とし、その所定期間中は前記第1ゲート側検査配線より、前記ゲートが第2ゲート側検査配線に接続されているスイッチング素子を介した画素電極の画素電位に蓄積容量を介して印加する動作を動作2とし、
第1ゲート側検査配線と第2ゲート側検査配線への印加電位により前記スイッチング素子をいずれもオフ状態とする動作を動作3としたとき、
動作1,動作2,動作3,動作2,動作1,動作3の順序にて一連の動作を繰り返して、選択された色に応じて赤,緑,青それぞれの前記ソース側検査配線にデータ信号を印加し、白,黒,赤,緑および青色のカラー単色画面を表示させて検査を行うことを特徴としたものであり、
画素電極と対向電極の電位を保持する蓄積容量が隣接するゲート線に接続されている液晶表示装置において、赤画素電極と緑画素電極と青画素電極とがデルタ配列に配置され、スイッチング素子を介して1つのソース配線に2色の画素電極が接続されていても、液晶表示装置の完了前の検査にて簡易画像検査することが可能で、液晶駆動回路形成時の駆動画面と比較して液晶表示装置の不良視認の相関性が高いという作用を有し、またソース,ゲート配線が各検査配線と短絡していることにより、静電気によるスイッチング素子の破壊、スイッチング特性不良を防止できるという作用を有する。
【0021】
本発明の第3の態様は、上記第1または第2の態様において、第1ゲート側検査配線または第2ゲート側検査配線への印加電位によりスイッチング素子をオン状態とする所定の期間を、
前記スイッチング素子をオフとする電位をVoff、前記スイッチング素子をオンとする電位をVonとしたとき、液晶表示装置内のゲート配線の電位がVoff電位の状態からVon電位を印加して{0.9×(Von―Voff)+Voff}となる立ち上がり期間と、前記スイッチング素子を介して画素電極にソース配線からデータ信号を書き込むのに必要な期間と、前記ゲート配線の電位がVonの状態からVoff電位を印加して{0.9×(Voff―Von)+Von}となる立ち下がり期間とを加算した期間以上であり、
かつ液晶表示装置内のゲート配線の電位がVoffの状態からVon電位を印加してVonとなる立ち上がり期間と、前記スイッチング素子を介して画素電極にソース配線からデータを書き込むのに要する期間と、液晶表示装置内のゲート配線の電位がVonの状態からVoff電位を印加してVoffとなる立ち下がり期間とを加算した期間未満とすることを特徴としたものであり、
液晶表示装置の完了前の検査で、液晶駆動回路形成時の駆動画面と比較して液晶表示装置の不良視認の相関性、一致性が高められるという作用を有する。
【0022】
本発明の第4の態様は、上記第1乃至第3のいずれかの態様において、動作1および動作2の期間は、スイッチング素子をオン状態とした前記所定期間の2倍以上の期間とすることを特徴としたものであり、
スイッチング素子のゲート電位をオフとし切らない間にソース配線の駆動電位の切り替わり時の電位が画素に書き込まれる恐れが回避され、ソース配線からのデータ信号を前記画素電極に書き込む動作が適切かつ確実に行われるという作用を有する。
【0023】
本発明の第5の態様は、上記第1乃至第4のいずれかの態様において、第1ゲート側検査配線および第2ゲート側検査配線への印加電位により各スイッチング素子をオフ状態である期間が長短2種類存在し、そのうち長い方の期間を液晶表示装置内の画素が書き込んだ電位を保持できる期間と等しくしたことを特徴としたものであり、
液晶表示装置の完了前の検査で、画素電位の保持特性のバラツキによる点欠陥が認識可能となり、液晶駆動回路形成時の駆動画面と比較して液晶表示装置の不良視認の相関性、一致性が高められるという作用を有する。
【0024】
本発明の第6の態様は、上記第1乃至第5のいずれかの態様において、前記各配線および前記各検査配線の抵抗および容量に応じて、前記2本のゲート側検査配線と前記3本のソース側検査配線から印加する、前記スイッチング素子をオン状態およびオフ状態とする駆動電位と、画素電極に書き込むデータ信号を時間的に遅らせる、または早めるようにしたことを特徴としたものであり、
液晶表示装置の完了前の検査で、ソース配線からのデータ信号をスイッチング素子を通して画素電極に書き込むとき、前記スイッチング素子のゲートしきい値に対してマージンを保たせて、ソース配線からのデータ信号を前記画素電極に書き込む動作を適切かつ確実に行うことができるという作用を有する。
【0025】
本発明の第7の態様は、各画素の画素電極の画素電位を保持するための蓄積容量が、前記画素のスイッチング素子のゲートに電位を印加するゲート配線に隣接する他のゲート配線に接続されたアクティブマトリクス方式の液晶表示装置の検査装置であって、
赤,緑,青の色別の画素を配列した列のソース配線に接続した各色別の3本のソース側検査配線、または列における奇数行の画素の色と偶数行の画素の色との組み合わせが同一なソース配線に接続した3本のソース側検査配線を設け、
奇数行の各画素のスイッチング素子のゲートに電位を印加するゲート配線に接続した第1ゲート側検査配線と、偶数行の前記スイッチング素子のゲートに電位を印加するゲート配線に接続した第2ゲート側検査配線とを設け、
前記各画素の画素電極のすべてが液晶を挟んで対向するように設けられた対向電極に接続した対向電極側検査配線を設け、
検査する色を選択する選択手段を設け、前記選択手段により選択された色に応じた駆動電位を、前記3本のソース側検査配線、第1,第2ゲート側検査配線、および対向電極側検査配線へ印加する信号発生手段を設けたことを特徴とするものであり、
赤画素電極と緑画素電極と青画素電極とがデルタ配列に配置され、前記スイッチング素子を介して1つのソース配線に2色の画素電極が接続されていても、画素電極がストライプ配列に配置されている液晶表示装置と同様に、簡易画像検査を実現でき、また画素電極の配置がデルタ配列であるかストライプ配列であるかに関係なく、液晶駆動回路形成時の実際の駆動画面との相関性を高めた検査をすることができるという作用を有する。
【0026】
以下、本発明の実施の形態における液晶表示装置の検査方法およびその装置を図面に基づいて説明する。なお、従来例の図13〜図15に示した構成要素と同一の構成要素には同一の番号を付して詳細な説明を省略する。
【0027】
図1は本実施の形態における液晶表示装置の検査方法を使用する液晶表示装置および検査配線を示す平面図であり、画素電極1と対向電極8間の電位を保持するための蓄積容量9が1本手前のゲート線2によって接続されている。
【0028】
本実施の形態における液晶表示装置および検査配線と、従来例の構成と異なる点は、ゲート配線2に係わる検査配線を第1ゲート側検査配線G1と第2ゲート側検査配線の2本とし、計6本の検査配線を設けたことにある。
【0029】
図1に示すように、液晶表示装置の検査装置として、ソース側検査配線S1、ソース側検査配線S2、ソース側検査配線S3、第1ゲート側検査配線G1、第2ゲート側検査配線G2、および対向電極側検査配線Cの計6本の検査配線が液晶表示装置の表示範囲の外部に引き出して画素電極1が形成されたガラス基板の上に形成されている。第1ゲート側検査配線G1は、ゲート配線2に沿って配列された第1行目、第3行目、第5行目…のように奇数行のすべてのゲート配線2に接続され、一方、第2ゲート側検査配線G2は、ゲート配線2に沿って配列された第2行目、第4行目、第6行目…のように偶数行のすべてのゲート配線2に接続されている。
【0030】
ソース側検査配線S1は、ソース配線3のうちの赤画素電極1rと緑画素電極1gがスイッチング素子4を介して接続されているソース配線3のすべてに接続されている。ソース側検査配線S2は、ソース配線3のうちの緑画素電極1gと青画素電極1bとがスイッチング素子4を介して接続されているソース配線3のすべてに接続されている。ソース側検査配線S3は、ソース配線3のうちの青画素電極1bと赤画素電極1rとがスイッチング素子4を介して接続されているソース配線3のすべてに接続されている。また、対向電極側検査配線Cは対向電極8に接続されている。
【0031】
図12に、上記検査配線がガラス基板の上に形成された液晶表示装置の検査配線G1,G2,S1,S2,S3,Cへ検査用の駆動電位を印加する検査装置の構成図を示す。
【0032】
液晶表示装置の検査装置11は、上記検査配線G1,G2,S1,S2,S3,Cへ検査用の駆動電位を出力する信号発生手段12と、液晶表示装置に表示させる色、すなわち白,黒,赤,緑および青を選択する選択スイッチ(選択手段の一例)13と、信号発生手段12と上記検査配線G1,G2,S1,S2,S3,C間を電気的に接続する配線ケーブル14から構成され、この検査装置11より、検査員がスイッチ13により選択した色に応じた前記駆動電位が配線ケーブル14を介して上記検査配線G1,G2,S1,S2,S3,Cへ印加される。
【0033】
この検査装置11において、白,黒,赤,緑および青を表示させる検査方法における動作について図面を参照しながら説明する。
図2は白表示、図3は黒表示、図4は赤表示、図5は緑表示、図6は青表示の検査における、上記検査装置11より出力される駆動信号の駆動電位を示す波形図である。図7〜図11は、図2〜図6に示した検査のための駆動電位を印加した場合の液晶電位の波形図である。図7は白表示、図8は黒表示、図9は赤表示、図10は緑表示、図11は青表示の時の関係を示している。
【0034】
図2〜図6において、第1ゲート側検査配線G1、第2ゲート側検査配線G2、ソース側検査配線S1,S2,S3、対向電極側検査配線Cに印加される駆動電位をそれぞれVg1,Vg2,Vs1,Vs2,Vs3,Vcとしている。また、各スィチング素子4を電気的に開閉させるに十分な駆動電位をVon電位とVoff電位とする。さらに、1本手前のゲート配線2に蓄積容量9を介して、スイッチング素子4がオン状態で画素電極1が所定の電位に到達してから、オフ状態に遷移する際、スイッチング素子4のゲート・ドレイン間に存在する寄生容量により、画素電極1の画素電位に生じる画素電極1の画素電位変動分をキャンセルし、かつ同時に画素電極1の画素電位のレベルを制御して、液晶を駆動させる駆動電位を制御する駆動電位を、Ve+電位,Ve−電位とする。また、駆動電位Vs1,Vs2,Vs3における方形波のセンター電位をVsc電位とし、駆動電位VcにおけるDC波レベル値をVcc電位とする。なお、Vsc電位とVcc電位は同一の電位とする。
【0035】
また図7〜図11において、第1ゲート側検査配線G1に接続された奇数行の赤画素電極1r,緑画素電極1g,青画素電極1bのそれぞれの液晶電位をV1r,V1g,V1bとし、第2ゲート側検査配線G2に接続された偶数行の緑画素電極1g,青画素電極1b,赤画素電極1rのそれぞれの液晶電位をV1g,V1b,V1rとしている。
【0036】
図2〜図6における「動作1」「動作2」「動作3」のゲート側検査配線G1,G2の駆動電位Vg1,Vg2の状態について説明する。
<動作1>
第1ゲート側検査配線G1の駆動電位Vg1が、Voff電位もしくはVe+電位もしくはVe−電位の状態から、Von電位を1度印加させたのち、Ve+電位もしくはVe−電位を印加し、その期間中は第2ゲート側検査配線G2にはVe+電位もしくはVe−電位が印加されている状態とする。
【0037】
この動作1により、第1ゲート側検査配線G1への印加電位により、ゲートが第1ゲート側検査配線G1に接続されているスイッチング素子4はオフ状態から所定期間オン状態となったのちオフ状態となる。
【0038】
その所定期間中、第2ゲート側検査配線G2への印加電位により、前記スイッチング素子4がオフ状態で、かつスイッチング素子4がオン状態で画素電極1が所定の電位に到達してから、オフ状態に遷移する際、スイッチング素子4のゲート・ドレイン間に存在する寄生容量により、画素電極1の画素電位に生じる画素電極の画素電位変動分をキャンセルし、かつ同時に画素電極の画素電位のレベルを制御して液晶10を駆動させる駆動電位を制御する電位を、ゲートが第1ゲート側検査配線G1に接続されているスイッチング素子4を介した画素電極1の画素電位に蓄積容量9を介して印加する。
<動作2>
第2ゲート側検査配線G2の駆動電位Vg2が、Voff電位もしくはVe+電位もしくはVe−電位の状態から、Von電位を1度印加させたのち、Ve+電位もしくはVe−電位を印加し、この期間中は第1ゲート側検査配線G1にはVe+もしくはVe−電位が印加されている状態とする。
【0039】
この動作2により、第2ゲート側検査配線G2への印加電位により、ゲートが第2ゲート側検査配線G2に接続されているスイッチング素子4はオフ状態から所定期間オン状態となったのちオフ状態となる。
【0040】
その所定期間中、第1ゲート側検査配線G1への印加電位により、前記スイッチング素子4がオフ状態でかつ、スイッチング素子4がオン状態で画素電極が所定の電位に到達してから、オフ状態に遷移する際、スイッチング素子4のゲート・ドレイン間に存在する寄生容量により、画素電極の画素電位に生じる画素電極の画素電位変動分をキャンセルし、かつ同時に画素電極の画素電位のレベルを制御して液晶10を駆動させる駆動電位を制御する電位を、ゲートが第2ゲート側検査配線に接続されているスイッチング素子4を介した画素電極の画素電位に蓄積容量9を介して印加する。
<動作3>
第1ゲート側検査配線G1と第2ゲート側検査配線G2のいずれにもVoff電位が印加されている状態とする。
【0041】
なお動作1および動作2の周期をτa、駆動電位Vg1および駆動電位Vg2におけるVonの期間をτbとする。
この液晶表示装置は、画素電極1と対向電極8との間の電位差が小さい時に赤,緑,青を表示し、電位差が大きいときに黒を表示するものであり、液晶10はスイッチング素子4が遮断されてからつぎに導電されるまでの間は、蓄積容量9により画素電極1と対向電極8との電位差を維持するものとする。
【0042】
上記動作1,動作2,動作3,動作2,動作1,動作3の順序にて一連の動作を繰り返し、選択スイッチ13により選択される色に応じて、赤,緑,青それぞれのソース側検査配線S1,S2,S3に図2〜図6に示すデータ信号Vs1,Vs2,Vs3を印加する。これにより、白,黒,赤,緑および青色のカラー単色画面が表示される。
【0043】
この表示されたカラー単色画面により検査員は液晶表示装置の検査を行う。
検査完了後は図1に示す一点鎖線で示した切断部Tに沿ってレーザー光を照射して配線パターンの一部を溶断し、前記各ソース側検査配線S1,S2,S3とそれぞれに接続されたすべての前記ソース配線3との接続、第1ゲート側検査配線G1および第2ゲート側検査配線G2とそれぞれに接続されたすべての前記ゲート配線2との接続、および対向電極側検査配線Cと前記対向電極8との接続を切断し、ゲート駆動回路5,ソース駆動回路6,対向電極駆動回路7を形成して製品に仕上げられる。なお、前記各検査配線とソース配線3、ゲート配線2、対向電極8の間の電気接続を切断するまでは、短絡による電荷分散効果により、静電気によるスイッチング素子4の破壊、およびスイッチング特性不良の防止効果が期待できる。
【0044】
このように、ゲート配線2に接続される検査配線を第1ゲート側検査配線G1と第2ゲート側検査配線G2の2本とし、第1ゲート側検査配線G1と第2ゲート側検査配線G2に印加するVon電位を所定のタイミングで切り替えて印加することにより、白,黒,赤,緑,青の表示が可能であり、簡易検査を実現することができる。
【0045】
また、奇数行のゲート配線2と偶数行のゲート配線2とを区別して接続する構成とし、各画素電極1の蓄積容量9が1本手前のゲート配線2に接続された場合、ソース配線3より各画素電極1へデータ信号を書き込む時の画素電極1と対向電極8との間の電位状態を考慮した第1ゲート側検査配線G1と第2ゲート側検査配線G2に印加するVon電位のタイミングにより、第1ゲート側検査配線G1に接続されたゲート配線2のラインの画素群と、第2ゲート側検査配線G2に接続されたゲート配線2のライン画素群との輝度差、すなわちゲート奇数行の画素電位とゲート偶数行の画素電位におけるフィードスルー電位差を解消するのに役たてることができる。フィードスルー電位差とは、ゲートパルスがオンの時に液晶容量および蓄積容量9に充電された電荷が、スイッチング素子4のソースとゲートとの間の寄生容量の影響でゲートパルスがオフになった瞬間にそれぞれの容量に再分配されることにより発生する電位差を言う。これによりフリッカ、すなわち画面のぱたつきを抑えられ、垂直周期(フィールド周期)、すなわち、ある画素にデータが書き込まれてから次に書き込まれるまでの期間を24Hz以上においてフリッカのない画面表示を可能としている。
【0046】
なお、本実施の形態では動作上、図2〜図6からわかるように、長短2種類の垂直周期が存在するが、上記24Hz以上とは長い方の垂直周期を指すものとしている。
【0047】
また、従来画素電極1と対向電極8との間に存在する液晶10の駆動電圧を各ソース側検査配線S1,S2,S3を介してソース配線3より印加される駆動電位Vs1,Vs2,Vs3の2分の1振幅値だけでなく、各ゲート側検査配線G1,G2を介してゲート配線2に印加される駆動電位Vg1,Vg2の蓄積容量9を介して画素電極1の電位を対向電極の電位に対してより電位差を生じさせる、もしくは電位差をなくすといったVe+,Ve−電位によって、画素電極1と対向電極8との間に存在する液晶10の駆動電圧を稼いでいるため、ソース電位の振幅値のみ、またはソース電位の振幅値と対向電極電位の振幅値によって液晶の駆動電圧を稼ぐ駆動のときと比較して、液晶表示装置に輝点の点欠陥不良があった場合、より前記輝点の点欠陥不良を視認性の面で際立たせる効果が生まれる。
【0048】
例を挙げれば、ソース電位の振幅値のみ、またはソース電位の振幅値と対向電極電位の振幅値によって液晶の駆動電圧を稼ぐ駆動による黒表示画面では、微妙な中間調な輝点でしか見えないが、本発明の駆動による黒表示画面では、完全な輝点と視認することができ、検査見逃しによる生産ロス低減を図ることができる。
【0049】
さらに、ゲート配線2に接続される第1ゲート側検査配線G1と第2ゲート側検査配線G2の両方にVoff電位が印加される期間、すなわち動作3の期間を、液晶表示装置に液晶駆動回路を形成したときの実際の駆動における画素電極1と対向電極8との間の電位差を維持する期間と等しくする。この場合、本発明の検査方法では上記のように長短2種類の垂直周期が存在するため、長い方のVoff電位の期間を、液晶表示装置に液晶駆動回路を形成したときの実際の駆動における画素電極1と対向電極8との間の電位差を維持する期間と等しくする。
【0050】
その理由は本実施の形態の検査方法による検査は液晶表示装置製造過程における中間検査とする位置づけであるため、画素電位の保持特性に起因する不良の過剰検査を避けるためである。これにより画素電位の保持特性ばらつきによる点欠陥が認識可能となる。なお、保持特性は、スイッチング素子のオフ電流、画素容量および液晶抵抗を通じてのリーク電流などに依存する。
【0051】
またスイッチング素子4を第1ゲート側検査配線G1または第2ゲート側検査配線G2への印加電位によりオンとする期間τbは、液晶表示装置内におけるゲート配線2の電位がVoff電位の状態から第ゲート側検査配線G1または第2ゲート側検査配線G2にVon電位を印加してゲート配線2の電位が{0.9×(Von−Voff)+Voff}となる時の立ち上がり期間と、スイッチング素子4を通して画素電極1にソース配線3からのデータ信号を書き込むのに必要な期間と、液晶表示装置内のゲート配線2の電位がVon電位の状態から第1ゲート側検査配線G1または第2ゲート側検査配線G2にVoff電位を印加してゲート配線2の電位が{0.9×(Voff−Von)+Von}となる時の立ち下がり期間とを加算した期間以上であり、かつ液晶表示装置内のゲート配線2の電位がVoff電位の状態から第1ゲート側検査配線G1,第2ゲート側検査配線G2にVon電位を印加してゲート配線2の電位がVon電位となるときの立ち上がり期間と、上記スイッチング素子4を通して画素電極1にソース配線3からのデータ信号を書き込むのに必要な期間と、液晶表示装置内のゲート配線2の電位がVon電位の状態から第1ゲート側検査配線G1または第2ゲート側検査配線G2にVoff電位を印加してゲート配線2の電位がVoffとなるときの立ち下がり期間とを加算した期間未満とする。
【0052】
ゲート配線2に印加される駆動電位Vg1および駆動電位Vg2は、第1ゲート側検査配線G1および第2ゲート側検査配線G2とゲート配線2が有する抵抗および容量により遅延を生じる。スイッチング素子4をオンとする時間が長過ぎると、Von電位からVoff電位へ変化させる波形に遅延が生じることにより、スイッチング素子4を所定のタイミングで遮断できなくなり、スイッチング素子4に起因する不良が検出できない恐れがある。上記期間τbの設定によりスイッチング素子4のスイッチング特性のバラツキによる点欠陥、特に輝点に対して液晶駆動回路形成時の駆動画面との相関性、つまり輝点の視認性が一致することになる。
【0053】
動作1および動作2の動作期間にあたる期間τaは、Von電位を印加する期間τbの2倍以上にする必要がある。前述のようにゲート配線2に印加される駆動電位Vg1および駆動電位Vg2は、第1ゲート側検査配線G1,第2ゲート側検査配線G2およびゲート配線2が持つ抵抗および容量により遅延を生じる。そのため、スイッチング素子4のゲート電位をオフとし切らない間にソース配線3の駆動電位Vs1〜Vs3の切り替わり時の電位が画素に書き込まれる恐れがある。そのため動作期間τaはVon電位を印加する期間τbの2倍以上にして十分な時間を確保する必要がある。
【0054】
また、各配線および各検査配線の抵抗および容量に応じて、2本のゲート側検査配線G1,G2と3本のソース側検査配線S1,S2,S3から印加する、スイッチング素子4をオン状態およびオフ状態とする駆動電位Vg1,Vg2と、画素電極1に書き込むデータ信号(駆動電位Vs1〜Vs3)を時間的に遅らせる、または早めるようにしている。
その理由は、液晶表示装置の完了前の検査で、ソース配線3からのデータ信号をスイッチング素子4を通して画素電極1に書き込むとき、スイッチング素子4のゲートしきい値に対してマージンを保たせて、ソース配線3からのデータ信号を画素電極1に書き込む動作を適切かつ確実に行わせるためである。
【0055】
また、第1ゲート側検査配線G1と第2ゲート側検査配線G2のように2本設けた場合、第1ゲート側検査配線G1に接続される奇数行のゲート配線2の駆動電位Vg1の振幅と、第2ゲート側検査配線G2に接続される偶数行のゲート配線2に印加される駆動電位Vg2の振幅とを同一にし、ゲート配線2に接続された同色の各画素の画素電極1における液晶電圧を奇数行と偶数行とに係わらず同一にする必要がある。そのため、各ゲート配線2は第1ゲート側検査配線G1または第2ゲート側検査配線G2のどちらかに接続するとともに、他方の第2ゲート側検査配線G2または第1ゲート側検査配線G1とは配線パターン上で交差する構造とし、2本の第1ゲート側検査配線G1と第2ゲート側検査配線G2に生じる抵抗、容量を同一にさせるようにしている。
【0056】
なお、本実施の形態では、画素電極1がデルタ配列に配置された液晶表示装置を例に挙げて説明したが、画素電極1をストライプ配列に配置した液晶表示装置に対しても有効であって、ゲート配線2に接続される検査配線を2本にし、その2本のゲート側検査配線G1と第2ゲート側検査配線G2に印加するVon電位を本実施の形態で説明したようなタイミングにて印加し、ソース側検査配線S1,S2,S3に白,黒,赤,緑,青を表示させるようなデータ信号の電位を印加して画像検査することにより、スイッチング素子4の開閉に起因する不良、スイッチング素子4の特性的不良に起因する不良、および画素電位の保持特性のばらつきによる不良を検出することができ、かつ点欠陥の不良視認性が向上しており、検査見逃しによる生産ロス低減を図ることができる。
【0057】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、蓄積容量の付加構成が1本手前のゲート線に蓄積容量を接続してある液晶表示装置において、赤画素電極と緑画素電極と青画素電極とがデルタ配列に配置され、前記スイッチング素子を介して1つのソース配線に2色の画素電極が接続されていても、画素電極がストライプ配列に配置されている液晶表示装置と同様に、簡易画像検査を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における液晶表示装置の検査方法を実現する液晶表示装置および検査配線の構成を示す平面図である。
【図2】同液晶表示装置における白表示の場合の駆動電位を示す波形図である。
【図3】同液晶表示装置における黒表示の場合の駆動電位を示す波形図である。
【図4】同液晶表示装置における赤表示の場合の駆動電位を示す波形図である。
【図5】同液晶表示装置における緑表示の場合の駆動電位を示す波形図である。
【図6】同液晶表示装置における青表示の場合の駆動電位を示す波形図である。
【図7】同液晶表示装置における白表示の場合の画素ごとの液晶電位を示す波形図である。
【図8】同液晶表示装置における黒表示の場合の画素ごとの液晶電位を示す波形図である。
【図9】同液晶表示装置における赤表示の場合の画素ごとの液晶電位を示す波形図である。
【図10】同液晶表示装置における緑表示の場合の画素ごとの液晶電位を示す波形図である。
【図11】同液晶表示装置における青表示の場合の画素ごとの液晶電位を示す波形図である。
【図12】同液晶表示装置へ駆動電荷を印加する装置の構成図である。
【図13】画素電極がデルタ配列に配置された従来の液晶表示装置の構成を示す平面図である。
【図14】同従来の液晶表示装置の構成を示す断面図である。
【図15】画素電極がストライプ配列に配置された従来の液晶表示装置および検査配線の構成を示す平面図である。
【符号の説明】
1 画素電極
1r 赤画素電極
1g 緑画素電極
1b 青画素電極
2 ゲート配線
3 ソース配線
4 スイッチング素子
5 ゲート駆動回路
6 ソース駆動回路
7 対向電極駆動回路
8 対向電極
9 蓄積容量
10 液晶
11 検査装置
12 信号発生手段
13 選択スイッチ
14 配線ケーブル
C 対向電極側検査配線
G ゲート側検査配線
G1 第1ゲート側検査配線
G2 第2ゲート側検査配線
S1,S2,S3 ソース側検査配線
T 切断部
Vg1,Vg2,Vs1,Vs2,Vs3,Vc 駆動電位
V1r,V1g,V1b 液晶電位
τa 動作1の期間
τb スイッチング素子をオンとする期間

Claims (1)

  1. 各画素の画素電極の画素電位を保持するための蓄積容量が、前記画素のスイッチング素子のゲートに電位を印加するゲート配線に隣接する他のゲート配線に接続されたアクティブマトリクス方式の液晶表示装置の検査方法であって、
    赤,緑,青の色別の画素を配列した列のソース配線に接続した各色別の3本のソース側検査配線、または列における奇数行の画素の色と偶数行の画素の色との組み合わせが同一なソース配線に接続した3本のソース側検査配線を設け、
    奇数行の各画素のスイッチング素子のゲートに電位を印加するゲート配線に接続した第1ゲート側検査配線と、偶数行の前記スイッチング素子のゲートに電位を印加するゲート配線に接続した第2ゲート側検査配線とを設け、
    前記各画素の画素電極が液晶を挟んで対向するように設けられた対向電極に接続した対向電極側検査配線を設け、
    前記第1ゲート側検査配線への印加電位により、ゲートが第1ゲート側検査配線に接続されたスイッチング素子をオフ状態から所定期間オン状態としたのちオフ状態とし、その所定期間中は前記第2ゲート側検査配線より、前記ゲートが第1ゲート側検査配線に接続されているスイッチング素子を介した画素電極の画素電位に、蓄積容量を介して印加する動作を動作1とし、
    前記第2ゲート側検査配線への印加電位により、ゲートが第2ゲート側検査配線に接続されたスイッチング素子をオフ状態から所定期間オン状態としたのちオフ状態とし、その所定期間中は前記第1ゲート側検査配線より、前記ゲートが第2ゲート側検査配線に接続されているスイッチング素子を介した画素電極の画素電位に蓄積容量を介して印加する動作を動作2とし、
    第1ゲート側検査配線と第2ゲート側検査配線への印加電位により前記スイッチング素子をいずれもオフ状態とする動作を動作3としたとき、
    動作1,動作2,動作3,動作2,動作1,動作3の順序にて一連の動作を繰り返して、選択された色に応じて赤,緑,青それぞれの前記ソース側検査配線にデータ信号を印加し、白,黒,赤,緑および青色のカラー単色画面を表示させて検査を行うこと
    を特徴とする液晶表示装置の検査方法。
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