JP4128147B2 - 防災施設用設備管理システム - Google Patents

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本発明は、広域光ファイバ網とインターネット技術を核とするネットワークにて接続された広域に点在する防災施設の監視制御に関するものである。
光ファイバ網を利用したネットワークによる遠隔監視制御システムとして、駅遠隔監視制御システムがある。この駅遠隔監視制御システムは、複数の駅間を接続する1本の光ファイバを介して、センタ駅の監視制御装置から複数の各駅に対して監視カメラ等の映像信号によるセキュリティ監視と、発券装置、改券(札)装置あるいは列車発着時間表示装置等の駅設備機器の監視制御とを行っている。このような映像信号による監視と駅設備機器の監視制御とを行う遠隔監視制御システムにおいては、駅間は光ファイバによる共通の伝送線を使用しているものの、各駅内ではインタフェイス盤あるいは監視制御盤を介した映像信号による監視のための専用回線及び設備機器の監視制御のための専用回線を必要としている状況にある(例えば、特許文献1参照)。
上記のような状況は、広域の防災設備を遠隔監視制御するシステムにおいても同様である。
従来の遠隔監視制御システムにおいては、例えば、ダムあるいは河川堰の単位で設置された防災施設、各地域毎に設置された複数の防災施設を統括する基地局、複数の基地局を統括する中央局があり、防災施設と基地局、基地局同士、基地局と中央局及び中央局同士は、光ファイバ網及び無線網で結ぶように配置され、防災施設と基地局、基地局同士、基地局と中央局及び中央局同士の通信を行うようにしている。光ファイバ網と無線網は、非常時にいずれか一方を使用して通信を確保できるように冗長化した構成としている。
防災施設は、ダムあるいは河川堰機械装置、受電設備、水位計測機器等この防災施設用設備管理システムの監視・制御の対象となる現場設備と、この現場設備を監視制御する監視制御設備とから構成されている。監視制御設備には、現場設備の動作・状態に関する信号データを取り出して送出する信号データ監視制御システムと、現場設備の映像状態を捉え映像信号として送出する監視カメラを備えた映像監視制御システムとから構成されている。信号データ監視制御システム及び映像監視制御システムは基地局と接続するため、それぞれの専用ネットワークを備えている。
信号データは、光ファイバを使用した専用の伝送路を介して防災施設内に設置された信号データ蓄積用の監視サーバに送出され、蓄積され、監視サーバに蓄積された信号データは、防災施設内に設置された信号データ専用端末あるいは基地局内に設置された信号データ専用端末に表示され、これら専用端末において監視制御を行う。
また、映像信号は、防災施設と基地局との間を結んだ専用回線を使用して基地局内に設置された映像蓄積用のカメラサーバに送出、蓄積され、蓄積された映像信号は、防災施設内、基地局内及び中央局内に設置された各局専用のカメラ専用端末で現場設備状態の映像が表示され、このカメラ専用端末でカメラの監視制御が行われる。
故障や異常が発生した場合には操作員が状況の把握と対応策の処置を実施するが、操作員では復旧できない場合も多く、このような場合は遠隔地である基地局にいる管理者が電話等で連絡を受けて現地に出向き、復旧作業及び対策を実施する。
また、ダムあるいは河川堰機械装置、受電設備、水位計測機器等のように無人状態で広域に分散している各現場設備はそれぞれ防災上重要なものであり常に動作可能な状態に待機させておく必要があるが、落雷などで故障する頻度も高く、防災施設の操作員が落雷が発生した地域の各現場設備を巡回して確認したり、現場設備に落雷警報器を設置し落雷があった場合に専用線で防災設備の操作員へ通報させ、通報を受けた防災施設の操作員がカメラ専用端末で当該現場設備の状態を確認したり当該現場設備に出向いて動作確認を行い、現場設備を常に動作可能な状態に維持している。
特開2000−20860号(第3−第5頁、図1)
上記のように、従来の広域防災監視制御システムは、監視・制御される現場設備が落雷等の自然災害を受けやすい厳しい環境の中に広範囲に分散されている。
このため、落雷等により現場設備の故障が発生した場合、別々の場所に設置された設備データ監視制御システム及び映像監視制御システムの専用操作卓や専用端末で映像信号あるいは被監視設備信号データから被監視設備の故障有無及び復旧対策を判断したり、確認のために現場設備に出向く必要があり、多くの時間と手間を要するため現場設備の故障発生から故障把握までに数時間以上を要し、現場設備を操作する必要があるような緊急事態への対応が遅れるという問題点があった。
本発明は、上記のような問題を解決するためになされたもので、落雷による被監視設備の障害発生時に迅速かつ木目細かな対応が可能な、運用信頼性の高い遠隔監視制御システムを提供することを目的とする。
この発明に係る防災施設用設備管理システムにおいては、複数の基地局間を接続する並列に配置されたメインIPネットワーク及び多重無線網に前記基地局を介して接続された分岐IPネットワークと、前記分岐IPネットワークに接続された現場設備と、前記現場設備近傍に配置され前記基地局に設けられたWebサーバ機能を有する設備サーバに対し前記分岐IPネットワークを介して情報の授受を行うWeb端末とを備えた防災施設用設備管理システムにおいて、
監視対象となる被監視設備と、前記被監視設備の状態データを収集して前記設備サーバに出力し又前記設備サーバからの前記被監視設備に向けて操作のための制御データを出力する設備データ収集装置、及び前記被監視設備の状態を映像・音情報として収集し前記設備サーバに出力する映像・音声データ収集装置からなる現場設備と、
前記被監視設備近傍に配置された落雷検出手段からの落雷検出信号を受けて予め指定された所定のWeb端末宛てに落雷通報を発信する落雷通報手段と、
前記現場設備に設けられ前記Web端末から指定された所定の前記被監視設備の自己点検制御信号を発信するとともに前記被監視設備の自己点検動作を監視し異常有無を判別し前記落雷通報手段を介して前記Web端末宛てに前記異常有無を発信する自己点検手段と、を備えたものである。
本発明に係る防災施設用設備管理システムによれば、複数の基地局間を接続する並列に配置されたメインIPネットワーク及び多重無線網に前記基地局を介して接続された分岐IPネットワークと、前記分岐IPネットワークに接続された現場設備と、前記現場設備近傍に配置され前記基地局に設けられたWebサーバ機能を有する設備サーバに対し前記分岐IPネットワークを介して情報の授受を行うWeb端末とを備えた防災施設用設備管理システムにおいて、
監視対象となる被監視設備と、前記被監視設備の状態データを収集して前記設備サーバに出力し又前記設備サーバからの前記被監視設備に向けて操作のための制御データを出力する設備データ収集装置、及び前記被監視設備の状態を映像・音情報として収集し前記設備サーバに出力する映像・音声データ収集装置からなる現場設備と、
前記被監視設備近傍に配置された落雷検出手段からの落雷検出信号を受けて予め指定された所定のWeb端末宛てに落雷通報を発信する落雷通報手段と、前記現場設備に設けられ前記Web端末から指定された所定の前記被監視設備の自己点検制御信号を発信するとともに前記被監視設備の自己点検動作を監視し異常有無を判別し前記落雷通報手段を介して前記Web端末宛てに前記異常有無を発信する自己点検手段と、を備えたので、
落雷による被監視設備の障害発生時に、迅速かつ木目細かな対応が可能な、運用信頼性の高い防災施設用設備管理システムを提供することができる。
以下、本発明に係る防災施設用設備管理システムの実施の形態を図面に基づいて説明する。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1による設備管理システムを含む広域防災監視制御システムの構成を示す図であり、図2は、動作を説明する機能ブロック図である。
図1に示したように、広域防災監視制御システムは、ダムあるいは河川堰の単位で設置された防災施設用設備管理システムを備えた防災施設1(ダムあるいは河川堰機械装置、受電設備、水位計測機器等)と、各地域毎に設置された複数の防災施設1を統括する基地局2と、複数の基地局2の基地施設を統括する中央局3とで構成される。複数の基地局2と中央局3内にはそれぞれルーティングスイッチ4が設置され、このルーティングスイッチ4を介して光ファイバを利用したメインIPネットワーク5が複数の基地局2と中央局3をループ状に接続している。また、前記ルーティングスイッチ4から分岐して多重無線網6が接続され複数の基地局2と中央局3は多重無線網6を介して相互に通信可能となっている。メインIPネットワーク5と多重無線網6は、非常時あるいは通信量の増大時にルーティングスイッチ4を作動させて、いずれか一方をあるいは両方を使用して通信を確保できるように冗長化した構成としている。
また、基地局2のルーティングスイッチ4からは光ファイバを利用した支線IPネットワーク7を分岐している。支線IPネットワーク7は、基地局2のルーティングスイッチ4から基地局2のスイッチ8を経て基地局の一端に配置された光伝送装置9に至る基地局構内LAN10(光伝送又は電気伝送)、基地局2の光伝送装置9と防災施設1の一端に配置された光伝送装置9との間を接続する光ファイバを利用した第1の支線IPネットワーク11、防災施設1の建屋1a(複数の場合もあり)の2つの光伝送装置9間に設置され内部にスイッチ8を有する防災施設構内LAN12(光伝送又は電気伝送)、防災施設1の建屋1aの一端に配置された光伝送装置9と複数の現場設備13の光伝送装置9との間を接続する第2の支線IPネットワーク14、現場設備13内の光伝送装置9と設備データ収集装置15及びカメラ制御装置16(すなわち映像・音声デ−タ収集装置)との間を接続する現場設備内LAN17、とから構成されている。
なお、メインIPネットワ−ク5、多重無線網6および支線IPネットワ−ク7から構成され広域接続するネットワ−クを広域IPネットワ−クと称する。
さらに、防災施設構内LAN12と第2の支線IPネットワーク14と現場設備内LAN17の範囲を分岐IPネットワ−クと称する。
防災施設1は複数の現場設備13を監視制御しており、現場設備13は、ダムあるいは河川の堰機械装置・受電設備・水位計測機器等に対応した監視・制御の対象となる被監視設備本体(堰機械装置・受電設備・水位計測機器等)に装着されて前記被監視設備本体の各種センサからの状態信号取得と前記被監視設備本体の制御を行う設備本体制御装置18aとその近傍に配置され前記被監視設備本体を監視制御する現場盤18bとから構成される被監視設備18と、被監視設備18の動作・状態に関する信号データを収集し送出するとともに被監視設備18を制御する制御機能を有する設備データ収集装置15と、被監視設備18の状態を映像として捉え映像信号として映像情報を送出する監視カメラ25と、現場音を集音し音情報を送出するマイク26と、被監視設備の近傍で操作指示等の音声を出力するスピーカー27と、及び前記監視カメラ25・前記マイク26及び前記スピーカー27等の制御機能を有するカメラ制御装置16と、前記設備データ収集装置15と前記カメラ制御装置16とスイッチ8相互間を接続する現場設備内LAN17と、から現場設備13が構成される。
防災施設用設備管理システムは、上記したようなダムあるいは河川の堰機械装置・受電設備・水位計測機器等に対応して分散配置された現場設備13と、管理用の建屋1a内に設置された防災施設構内LAN12と、前記分散配置された現場設備13の現場設備内LAN17と、前記防災施設構内LAN12と現場設備内LAN17との間を接続する光ファイバからなる第2の支線IPネットワーク14と、前記建屋1a内に設置され前記防災施設構内LAN12に接続された監視制御用のWeb端末31、とから構成される。
基地局2は、管理用の建屋2a内に設置された基地局構内LAN10と、これに接続された第1の支線IPネットワーク11を介して分散配置された複数の防災施設1の防災施設構内LAN12に接続されている。基地局構内LAN10には汎用Web端末31及び設備サーバ30が接続される。設備サーバ30は、前記各現場設備13の設備データ収集装置15から送信された設備状態の信号データを蓄積するデータ収集サーバ部32と、カメラ制御装置16から送信された映像・音声データを蓄積するカメラサーバ部33と、ネットワーク上のクライアント(Web端末)からの送信要求に応答しWeb配信を行うWebサーバ34と、から構成されている。設備サーバ30及びWeb端末31は、支線IPネットワーク7を介してメインIPネットワーク5及び多重無線網6に接続されている。
中央局は、メインIPネットワーク5及び多重無線網6からルーティングスイッチ4を介して分岐接続された監視制御用のWeb端末31を備えている。
このようにして、各地に分散配置された防災用現場設備13と、前記現場設備13の監視制御を行うために防災施設・基地局・中央局に配置された監視制御用の複数のWeb端末31と、Webサ−バ機能を有する前記設備サーバ30とは、支線IPネットワーク7を介してメインIPネットワーク5及び多重無線網6によって相互に接続される。このため、広域IPネットワーク上の任意の位置に接続されたWeb端末31から任意の防災用現場設備13を選択して監視制御することが可能となる。
現場設備13の現場盤18bは、上記の他に落雷検知時に落雷信号を発信する落雷検出手段100と、Web端末31からの自己点検実施指示を受けて被監視設備18の設備本体制御装置18aに自己点検用動作信号を発信しこの自己点検用動作信号に基づく動作結果を監視して被監視設備18の異常の有無を判別する自己点検手段102を備えている。
次に、図1及び図2を参照して、この実施の形態における動作を説明する。
まず、防災施設1にある被監視設備18の監視・制御を行う現場盤18bから設備データ収集装置15に向けて設備状態に関するデータが送信され、設備データ収集装置15のデジタル入出力部40、計測アナログ入力部41、計測デジタル入力部42、計測パルス入力部43等に信号データが収集される。収集された信号データはLANインターフェース部44及び支線IPネットワーク7を介して基地局2の設備サーバ30に送信される。
基地局2の設備サーバ30では、データ収集サーバ部32の子局装置通信部45に信号データが収集され、収集された信号データはデータ種に応じて監視・計測データ蓄積部46、機器操作記録データ蓄積部48及び機器故障記録データ蓄積部49に蓄積される。
Web端末31より設備サーバ30に対して現場設備13の信号データの要求があった場合、Webサーバ部34のユーザ認証部60で利用者の認証確認を実施後、Webサーバ部34の機器操作記録表示部57または機器故障記録表示部58によって、要求がデータ収集サーバ部32の監視・計測データ蓄積部46、機器操作記録データ蓄積部48または機器故障記録データ蓄積部49に転送される。データ収集サーバ部32の機器操作記録表示部48または機器故障記録データ蓄積部49から取り出された信号データは、Web配信部ソフトウェア連係部51を介してWebサーバ部34に転送され、Webデータに加工後Web配信されて、要求を出したWeb端末31の汎用WWWブラウザ35上に表示される。
例えば、中央局3・基地局2・防災施設1のいずれか又は複数のWeb端末31のWWWブラウザ35上から監視・制御対象の所定の現場設備13に対する操作要求が広域IPネットワーク(メインIPネットワ−ク5、多重無線網6、支線IPネットワ−ク7とから構成)を介して基地局2の設備サーバ30に送信された場合、Webサーバ部34の機器遠隔操作表示部56は、操作要求に対応した操作指示データをデータ収集サーバ部32の機器遠隔操作部47から取り出す。その後、支線IPネットワーク7及びLANインターフェース部44を介して当該現場設備13の設備データ収集装置15のデジタル入出力部40へ操作指示データを送信する。
設備データ収集装置15のデジタル入出力部40では、Web端末31の操作要求に対応した操作指示データに従って、被監視設備18に向けて操作信号を出力する。デジタル入出力部40で実行した操作結果は、設備サーバ30に返信され、データ収集サーバ部32の機器操作記録データ蓄積部48に蓄積される。
設備サーバ30のデータ収集サーバ部32にある日報・月報データ算出・保存部50では、蓄積された信号データを用いて、定期的に日報・月報を算出し、保存する。Web端末31から広域IPネットワークを介して日報・月報の表示要求があった場合、Webサーバ部34の日報・月報表示部59は、データ収集サーバ部32の日報・月報データ算出・保存部50から日報・月報データを取り出し、日報・月報表示部59でWebデータに変換後、広域IPネットワークを介して要求を出したWeb端末31に配信する。
監視カメラ25によって撮影された被監視設備18の映像は、カメラ制御装置16の映像入力部70を経由してエンコード部71でデジタルデータにエンコードされる。中央局等のWeb端末31から設備サーバ30のWebサーバ部34に対してカメラ画像の表示要求がされると、エンコード部71でエンコードされた映像情報はLANインターフェース部77及び広域IPネットワークを経由して、設備サーバ30を経由せず、カメラ画像の表示要求をした汎用Web端末31に直接配信される。要求を出したWeb端末31では、配信された映像情報を画像デコード80でデコードして、WWWブラウザ35上に表示する。
また、監視カメラ25によって撮影され、エンコードされた映像情報は、LANインターフェース部77及び広域IPネットワークを介して設備サーバ30のカメラサーバ部33にある映像蓄積部88に一定期間保存される。その後、のWeb端末31から過去の映像情報に対する要求があった場合、Webサーバ部34のカメラ画像表示部61は、カメラサーバ部33の映像蓄積部88からWeb端末31からの要求に対応した映像情報を取り出し、カメラ画像表示部61によって再生等の操作が行われ、再生された映像情報をWebデータに変換し広域IPネットワークを介して要求を出したWeb端末31に送信する。
Web端末31から広域IPネットワークを介して設備サーバ30に対して、監視カメラ25のカメラ操作、すなわちパン(左右動作)、チルト(上下動作)、ズームまたはフォーカス等の要求があった場合、設備サーバ30では、Webサーバ部34のカメラ制御表示部63は、カメラサーバ部33のカメラ制御部89からカメラ操作要求に対応したカメラ操作信号を取り出し、Webデータに変換後、広域IPネットワーク及びLANインターフェース部77を介してカメラ制御装置16の制御部72へ要求を転送する。要求を受けた制御部72は、要求通りに監視カメラ25の制御を実行する。
Web端末31から広域IPネットワークを介して設備サーバ30に対して、監視カメラ25用の照明28の点灯あるいは消灯等の制御要求があった場合、設備サーバ30では、Webサーバ部34の照明制御表示部64は、カメラサーバ部33の照明制御90から要求に対応した操作信号を取り出し、Webデータに変換後、広域IPネットワーク及びLANインターフェース部77を介して、カメラ制御装置16の制御部72に送信する。要求を受けた制御部72は要求通りに照明の制御を実行する。
マイク26によって集音された現場音は、音入力部73を経由してエンコード部74でデジタルデータにエンコードされる。Web端末31から設備サーバ30のWebサーバ部34のカメラ画像表示部61へ現場音の要求が出されると、エンコードされた音情報は、広域IPネットワークを介して、設備サーバ30を経由せず、要求を出したWeb端末31へ直接配信される。
要求を出したWeb端末31では、配信された音情報が音デコード部81でデコードされ、デコードされた音情報がWeb端末31に装備されているスピーカー83から出力される。
また、マイク26によって集音された運転音・操作音などの音情報は、音入力部73を経由してエンコード部74でデジタルデータにエンコードされ、広域IPネットワークを経由して設備サーバ30に送信される。音情報は設備サーバ30内のWebサーバ部34経由でカメラサーバ部33にある音受信部87で受信処理され、映像蓄積部88に一定期間保存される。Web端末31から過去の音情報提供の要求があった場合、Webサーバ部34のカメラ画像表示部61は、カメラサーバ部33の映像蓄積部88から要求に対応する音情報を取り出し、Webデータに変換後、広域IPネットワークを介して要求を出したWeb端末31へ配信する。
また、例えば現場設備13にいる作業員へ音声による指示を与えるために、Web端末31のマイク84から音声入力され、音エンコード部82でエンコードされた音情報は、設備サーバ30を経由せず、広域IPネットワークを介して直接カメラ制御装置16に送信され、デコード部76にてデジタルデータからアナログデータに変換され、音出力部75を経由してスピーカー27から音声出力される。
なお、映像情報はデータサイズが大きいため、多数のWeb端末31から同時に映像情報の送信要求があった場合、設備サーバ30の混雑によって映像情報の円滑な送信に支障を生じたり、また現場設備13の監視・制御に支障を生じる可能性がある。このため、Web方式の広域IPネットワークとマルチキャスト送信方式を組み合わせ、映像情報をマルチキャストすることで設備サーバ30の負荷を軽減する。このため、多数のWeb端末31から同時に映像情報の送信要求があった場合でも、監視・制御に支障の生じにくい運用の信頼性の高い遠隔監視制御システムを得ることができる。
以上のような構成にすることで、監視対象設備毎の専用回線あるいは専用サーバ・専用端末が必要なくなり、設備の導入・運用に多額の費用がかかることがなく、あるいは監視対象毎に専用端末が分散配置されていることによる対応の遅れをなくすことが出来る。
次いで、本発明の特徴部分を構成する被監視設備あるいはその近傍への落雷時における現場設備点検の動作について、以下に説明する。
図2は本発明の設備管理システムを構成する設備・機器を構成する機能ブロックを示し、図3は落雷検出手段の構成を示す回路図、図4は自己点検機能を有する受電設備の保護継電器の構成を示すブロック図、図5は保護継電器の自己点検動作を示すフローチャートである。
図3は、例えば、現場設備13の一つである受電設備の一部を示し、受電用電力線105から落雷検出線106を分岐し、その先に他端が接地された落雷検出器107が接続されている。落雷検出線106は、必要によりスイッチ106aにより受電用電力線105から切り離すことができる。落雷により電力線105に所定値以上の異常電圧が生じた場合、アレスタ106bを通して落雷検出線106から落雷検出器107へ一時的に電流が流れる。落雷検出器107に電流が流れると、内部の電路の一部を構成するコイル108が励磁され、これにより検出接点109が閉じるため、出力端子110から接点閉成信号(すなわち落雷有り信号)が出力される。上記の、落雷検出線106、落雷検出器107、コイル108、検出接点109、出力端子110にて落雷検出手段100を構成する。
現場設備13の落雷検出手段100が落雷を検知した場合は、設備データ収集装置15を通して基地局2に設置された設備サーバ30内の落雷通報手段101に落雷情報を送信する。落雷通報手段101は、あらかじめ内部に落雷情報の通報先となる汎用Web端末31のアドレスあるいは電話番号を設定してあり、落雷検出手段100からの落雷情報を受けると直ちに、Web情報発信あるいは電話にて、所定の通報先(管理者)へ落雷があった旨の通知を発信する。
落雷通報を受けた管理者は、Web端末31を使用して、設備サーバ30から、あるいは現場設備13に設置した監視カメラ25から情報を入手して当該現場設備13の状態を確認する。さらに、管理者はWeb端末31から当該現場設備13の被監視設備18に対してあらかじめ設定された自己点検メニューの中から必要な自己点検実行を指示する。この自己点検実行指示は、設備サーバ30を経由しユーザ認証部60で指示権限を与えられた者であることの認証確認後、設備サーバ30から被監視設備18に自己点検の実行指示が伝達される。
被監視設備18の現場盤18b内の自己点検手段102は、設備本体制御装置18aに対して自己点検に対応した動作指令を出力し自己点検動作を開始する。さらに自己点検手段102は、自己点検動作指令に対応した設備本体制御装置18aの動作情報を収集して異常の有無を判定するとともに、自己点検動作に伴って発生する信号データを設備サーバ30へ送信しデータ収集サーバ部32に保存する。
上記のように、広域に分散配置された各防災施設1内に設置された、被監視設備18・設備デ−タ収集装置15・映像・音声デ−タ収集装置16とを有する防災用現場設備13と、落雷検出手段100・落雷通報手段101・自己点検手段102とを有する落雷時自己点検機能と、分岐IPネットワ−クとを備えた防災設備システムは、広域IPネットワ−ク上の任意の位置に接続されたWeb端末31から遠隔で監視・制御が可能となるものであり、防災施設用設備管理システムと称する。
自己点検手段の自己点検動作の一例として、図4及び図5にて自己点検手段を内蔵した受電設備の保護継電器の例を説明する。図4において、受電盤111は受電回路112、回路を開閉する遮断器113、受電回路112の電流検出する変流器114を備えており、変流器114の出力部と遮断器113の投入・トリップ回路(図示せず)とは保護継電器115の補助変流器116(入力部)、出力回路117(出力部)にそれぞれ接続されている。
設備データ収集装置15から現場盤18b内に設置されている保護継電器115(設備本体制御装置18aに相当)に外部インターフェース部15a経由で自己点検実施指令を送信すると、保護継電器115は図5のフローチャートに示す一連の点検動作を実施する。まず、点検動作がスタートすると、ステップST3−1で自己に対する点検実施指令であるかを判断し、NOであれば点検動作は行なわない。YESであればステップST3−2に移行して、D/A変換回路118より整定値×300%,500%,1000%等の動作域データを増幅器119に出力する。論理演算回路120は上記動作域データによる増幅器119の出力をA/D変換回路121を介して入力すると、その入力値が設定値≦入力値か、その設定値≦入力値の状態が設定された動作時間以上継続しているかどうか、をそれぞれステップST3−3,ST3−4で判断し、NOの場合はステップST3−2に戻り、YESのステップST3−5に移行する。
ステップST3−5では、遮断器113へ出力回路117からトリップ指令を出力し、しかる後、ステップST3−6で遮断器113からトリップ完了指令ありかを判断する。YESの場合はステップST3−3からステップST3−6までの動作時間を算出して表示装置122に表示し(ステップST3−7)、NOの場合は遮断器の異常を出力する(ステップST3−8)。そして、ステップST3−9において、上記ステップST3−7からの動作時間データ、ステップST3−8からの遮断器113の異常データを外部インターフェース部115aの送信部より伝送路を介して設備データ収集装置15に伝送して点検動作を終了する。
図6は、被監視設備の操作を、操作権限を与えられた者のみに許可を与える方式について説明するものである。
Web端末31から設備サーバ30のWebサーバ部34に届いた各種要求は、ユーザ認証部60にて要求の正当性を、あらかじめ登録されている利用者ID、パスワード及びその利用者に与えられる権限情報に基づいて判断する。利用者IDとパスワードの組み合わせにより利用者を特定し、要求がその利用者に与えられた権限の範囲内の場合は要求を受理し処理を行う。権限の範囲外の場合は要求を拒否する。利用者ID、パスワード、利用者権限、の登録・変更はシステム管理者のみが行う。
このような管理方式において、Web端末31から設備サーバ30へアクセスが行われた場合のアクセス管理と処理の例を説明する。
Web端末31から設備サーバ30にアクセスがなされた場合には、アクセスの度に設備サーバ30にアクセス内容が記録される。記録内容は、アクセス年月日時分秒93、IPアドレス94、利用者ID95、要求処理識別96、処理結果97を1セットとして管理する。
アクセス年月日時分秒93は、アクセスされた時刻を示し、年は西暦4桁、月は01から12、日は01から31、時は00から23、分は00から60、秒は00から59の整数である。
IPアドレス94は、アクセスしたマシンを特定するために、サーバにアクセスしたWeb端末のIPアドレスを記録する。
利用者ID95は、ログイン時に、パスワードとともに入力され、アクセスした利用者が誰であるかを特定する。
要求処理識別96は、利用者が何を要求したかを記録する。記録内容は、「メニュー画面表示/ログイン/xx画面表示/yy画面表示/a設備機器操作/bbbカメラ映像表示/bbbカメラズーム/bbbカメラ照明点灯/…」等である。
処理結果97は、要求に対して設備サーバ30の処理結果を記録するもので、「要求通り処理した/利用者に要求内容の権限がないため要求を破棄しNGの回答をした/通信不能なので回答ができなく要求を破棄した/未登録利用者からの要求のため要求を破棄し、回答もしない/要求内容が解釈できないのでNGの回答をした/システム異常等により記録できない/…」等がある。
このように、Web端末の利用者IDが、ログイン時に、パスワードとともに入力されるので、設備操作を特定の権限を有する者に限定でき、操作の安全性を向上したシステムを得ることができる。
以上のように、実施の形態1を適用した構成においては、複数のWeb端末31、設備データ収集装置15、カメラ制御装置をWeb方式広域IPネットワークに接続することで、きわめて簡単な機器構成で任意のWeb端末31から被監視設備18の監視・制御を容易化できるとともに、落雷検出手段100・落雷通報手段101・自己点検手段102を備えることで、本発明による防災設備と、前記Web方式広域IPネットワークを連携させることで、広域に点在する防災設備に故障が生じてもWeb方式広域IPネットワークに接続された任意のWeb端末から状況把握と復旧対策対応を迅速に実施することが可能な広域防災監視制御システムを得ることができる。
実施の形態2.
次に、被監視設備18が樋門である場合について図7〜図10にて説明する。
図7は樋門設備の遠隔制御システムの概念図である。樋門設備125の開閉制御は開閉モータ126を遠隔制御にて操作することで行なわれる。外部からの指令に基づき、樋門設備125が指示された開度になるように、操作盤127は樋門設備125の開閉状態を検知しつつ開閉モータ126を制御する。樋門設備125の状態信号の送出と外部からの操作指令信号の受信、すなわち操作盤127と外部との信号の送受信は、操作盤127の外部接点端子部128からインターフェース装置129に接続しさらにこのインターフェース装置129から前記実施の形態1で説明した第2の支線IPネットワーク14を介して前記実施の形態1で説明した設備サーバ30及びWeb端末(図7には図示せず)と接続することで、設備サーバ30と操作盤127との交信が行なわれる。インターフェース装置129内には、インターフェース装置129と監視カメラ25及び前記外部接点端子部128とのインターフェースとなる外部インターフェース部129aと、前記第2の支線IPネットワーク14側とのインターフェースとなる通信インターフェース部129bとを備えている。樋門設備125の状態信号と監視カメラ25の映像情報は、設備サーバ30へ送信し蓄積される。
以上のように構成された樋門設備125(被監視設備18)における自己点検の動作について説明する。落雷検知手段100は、樋門設備125の電源設備を内蔵する操作盤127内に設けられており、その構成・動作については前記受電設備に設けた落雷検知手段100と同様の構成・動作のため説明を省略する。樋門設備125(現場設備)の落雷検出手段100が落雷を検知した場合は、操作盤127、外部接点端子部128を通して基地局2に設置された設備サーバ30内の落雷通報手段101(実施の形態1で説明、図示せず)に落雷情報を送信する。落雷通報手段101は、あらかじめ内部に落雷情報の通報先となる汎用Web端末31のアドレスあるいは電話番号を設定してあり、落雷検出手段100からの落雷情報を受けると直ちに、Web情報発信あるいは電話にて、所定の通報先(管理者)へ落雷があった旨の通知を発信する。
落雷通報を受けた管理者は、汎用Web端末31(実施の形態1で説明、図示せず)を使用して、設備サーバ30から、あるいは樋門設備125の近傍に設置した監視カメラ25から情報を入手して当該樋門設備125の状態を確認する。さらに、管理者は汎用Web端末31から当該樋門設備125に対してあらかじめ設定された自己点検メニューの中から必要な自己点検実行を指示する。この自己点検実行指示は、設備サーバ30を経由しユーザ認証部60(実施の形態1で説明、図示せず)で指示権限を与えられた者であることの認証確認後、設備サーバ30から被監視設備18に自己点検の実行指示が伝達される。
操作盤127内の自己点検手段102は、樋門設備125に対して自己点検に対応した動作指令を出力し自己点検動作を開始する。さらに自己点検手段102は、樋門設備125の動作情報を収集して異常の有無を判定するとともに、自己点検動作に伴って発生する信号データを設備サーバ30へ送信しデータ収集サーバ部32に保存する。
図8は、本発明の実施の形態2の樋門設備125の自己点検動作を示すフローチャートである。Web端末31から設備サーバ30経由で自己点検実施指令があると、自己点検手段102はステップS1で自己点検試験を開始する。ステップS2で樋門の水位を確認し自己点検のための樋門開閉操作可否を判断する。また、水位が異常に高く樋門を操作することが危険な場合は自己点検をキャンセルする。通常、樋門は100%OPENの状態にあるが、ステップS3で操作盤127の自己点検手段102は樋門設備125に対して所定の開度までの閉動作を指示する。そして、所定の開度まで閉動作した後、再び100%OPENの状態に戻すために開動作を指示する。自己点検手段102は、樋門の閉動作開始から所定の開度到達までの時間、あるいは閉動作開始から再び100%OPENの状態に戻るまでの時間を測定する。ステップS4において、自己点検手段102は樋門の閉動作開始から所定の開度到達までの所要時間から樋門設備125の故障有無を判断し、設備サーバ30へ結果を送信する。設備サーバ30は、データ収集サーバ部32の機器操作記録データ蓄積部48と故障があった場合はさらに機器故障記録データ蓄積部49に試験結果を記録する。またステップS5において、落雷通報手段は、設備サーバ30経由で自己点検実施指令を出したWeb端末31及び落雷通報手段102に登録された通報先に対して試験結果(正常/異常)を通報する。ステップS6で一連の自己点検動作は完了する。
図9は、自己点検手段102が試験パターン(樋門の開度)を示したものである。樋門に開度の制御機能がある場合には、予め開度を10%、30%、50%、0%(全閉)にする試験パターンを設定しておき、何れかのパターンを適宜選択する。樋門に開度の制御機能がなく、単に開閉のみを行う場合にはこのようなパターンは必要なく、全て開度0%(全閉)で自己点検を行う。
図10は、樋門の開度と樋門開動作のために駆動する開閉モータ126の正転時間の関係を示すグラフである。図において、例えば、50%開度で25秒間、0%開度で50秒間の開閉モータ126の正転時間を標準として、これをグラフ中に実線でしめす。この実線の両側に破線で特性上の誤差の幅をとると、この誤差の範囲内にあれば正常と判断し、誤差の範囲外になれば異常と判断する。例えば、落雷によりモータ回路が焼損した場合、あるいは各種センサー及びセンサー回路に故障が生じた場合は、時間が経過しても樋門は動作せず、あるいは動作が正常に停止せず、故障ありと判断される。
なお、上記の実施の形態1の説明では、現場設備13の落雷検出手段100が落雷を検知した場合は、落雷通報手段101から通報を受けた管理者からの自己点検実行指示する。この自己点検実行指示を受けて現場盤18b内の自己点検手段102を動作させるものであったが、落雷検出手段100が落雷を検知した場合は直ちに自己点検手段102に自動自己点検指示を出し、その結果を落雷通報手段101から所定の通報先に通報する方式としてもよい。このようにすることで、管理者不在による自己点検の遅れを防止することができ、より迅速に落雷有りの情報及び故障有無の情報を迅速に通知することが可能となる。
上記の実施の形態1あるいは実施の形態2のようなシステムを構築することによって、下記(1)〜(6)に示すような効果が得られる。
(1)光ファイバのループと多重無線網との組合せとしたので、災害・事故等でどちらかのネットワークが機能しなくなっても片方のネットワークで通信を行うことができ、信頼性の高いシステムが得られる。また、通信量が増加した場合でも、2つのネットワークに適宜に振り分けて通信を行うことで通信速度の低下を防止することが可能となり、応答性のよいシステムが得られる。
(2)汎用ネットワークとし、これに汎用Web端末を接続して使用するようにすることで、個々の目的に対応した専用ネットワーク・専用端末が不要となるため、設備構築費用の低減が可能になり、また、各専用端末それぞれに対応した専用ソフトウェアの開発・改修が不要となるため、ソフトウェアの開発・改修が容易になる。
(3)マルチキャスト(Multicast)機能を持たせたWeb配信により、映像情報のマルチキャスト送信が可能となるので、複数箇所から同一の映像情報の要求があっても通信機能障害を引き起こすことを防ぐことができる。
(4)映像情報・音情報と設備信号データを、一つのWeb端末で同時に表示できるので、現場で監視しているのとほぼ同等なビジュアル監視が可能になる。
(5)上記光ファイバのループと無線網との組合せ及びマルチキャスト機能を持たせたWEB配信によるネットワークの冗長性強化及び通信容量の増加によって、災害発生等の緊急時に通信量が増加しても応答性の低下が生じにくいシステムを得ることができる。
(6)落雷によって被監視設備に障害が発生しても、迅速かつ木目細かな対応が可能となり、運用信頼性の高いシステムを得ることができる。
本発明の防災施設用設備管理システムは、広域光ファイバ網とインターネット技術を核とするネットワークにて接続された広域に点在する防災施設の監視制御に利用することができる。
本発明の実施の形態1による設備管理システムを含む広域防災監視制御システムの構成を示す図である。 本発明の実施の形態1による設備管理システムの動作を説明する機能ブロック図である。 本発明の実施の形態1による設備管理システムの落雷検出手段の構成を示す回路図である。 本発明の実施の形態1による設備管理システムの保護継電器の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態1による設備管理システムの保護継電器の自己点検動作を説明するフローチャートである。 本発明の実施の形態1において、設備サーバ12へのアクセス記録データについて説明するものである。 本発明の実施の形態2の樋門設備制御システムの概念図である。 本発明の実施の形態2の樋門設備の自己点検動作を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態2の自己点検動作の試験パターンの選択方法を示す図である。 本発明の実施の形態2の自己点検動作の異常有無の判定方法を説明するグラフ図である。
符号の説明
1 防災施設、1a 建屋、2 基地局、3 中央局、4 ルーティングスイッチ、
5 メインIPネットワーク、6 多重無線網、7 支線IPネットワーク、
8 スイッチ、9 光伝送装置、10 基地局構内LAN、
11 第1の支線IPネットワーク、12 防災施設構内LAN、13 現場設備、
14 第2の支線IPネットワーク、15 設備データ収集装置、
16 カメラ制御装置(映像・音声デ−タ収集装置)、17 現場設備内LAN、
18 被監視設備、18a 設備本体制御装置、18b 現場盤、25 監視カメラ、
26 マイク、27 スピーカ、28 照明、30 設備サーバ、31 Web端末、
32 データ収集サーバ部、33 カメラサーバ部、34 Webサーバ部、
35 WWWブラウザ、40 デジタル入出力部、41 計測アナログ入力部、
42 計測デジタル入力部、43 計測パルス入力部、
44 LANインターフェース部、45 子局装置通信部、
46 監視・計測データ蓄積部、47 機器遠隔操作部、
48 機器操作記録データ蓄積部、49 機器故障記録データ蓄積部、
50 日報・月報データ算出・保存、51 Web配信部ソフトウェア連携部、
52 Web配信部ソフトウェア連携部、55 監視局画面部、
56 機器遠隔操作表示、57 機器操作記録表示、58 機器故障記録表示、
59 日報・月報表示、60 ユーザ認証部、61 カメラ画像表示部、
62 カメラ画像操作表示部、63 カメラ制御表示部、64 照明制御表示部、
70 映像入力部、71 エンコード部、72 制御部、73 音出力部、
74 エンコード部、75 音入力部、76 デコード部、
77 LANインターフェース部、80 画像デコード部、81 音デコード部、
82 音エンコード部、83 スピーカ、84 マイク、86 映像受信、
87 音受信、88 映像蓄積、89 カメラ制御、90 照明制御、
93 アクセス年月日時分秒、94 IPアドレス、95 利用者ID、
96 要求処理識別、97 処理結果、100 落雷検出手段、101 落雷通報手段、102 自己点検手段、105 電力線、106 落雷検出線、106a スイッチ、
106b アレスタ、107 落雷検出器、108 コイル、109 検出接点、
110 出力端子、111 受電盤、112 受電回路、113 遮断器、
114 変流器、115 保護継電器、115a 外部インターフェース部、
116 補助変流器、117 出力回路、118 D/A変換回路、119 増幅器、
120 論理演算回路、121 A/D変換回路、122 表示装置、
125 樋門設備、126 開閉モータ、127 操作盤、128 外部接点端子部、
129 インターフェース装置、129a 外部インターフェース部、
129b 通信インターフェース部、129c 転送部、129d 記憶部。

Claims (5)

  1. 複数の基地局間を接続する並列に配置されたメインIPネットワーク及び多重無線網に前記基地局を介して接続された分岐IPネットワークと、前記分岐IPネットワークに接続された現場設備と、前記現場設備近傍に配置され前記基地局に設けられWebサーバ機能を有する設備サーバに対し前記分岐IPネットワークを介して情報の授受を行うWeb端末とを備えた防災施設用設備管理システムにおいて、
    監視対象となる被監視設備、前記被監視設備の状態データを収集して前記設備サーバに出力し又前記設備サーバからの前記被監視設備に向けて操作のための制御データを出力する設備データ収集装置、及び前記被監視設備の状態を映像・音情報として収集し前記設備サーバに出力する映像・音声データ収集装置からなる現場設備と、
    前記被監視設備近傍に配置された落雷検出手段からの落雷検出信号を受けて予め指定された所定のWeb端末宛てに落雷通報を発信する落雷通報手段と、
    前記現場設備に設けられ前記Web端末から指定された所定の前記被監視設備の自己点検制御信号を発信するとともに前記被監視設備の自己点検動作を監視し異常有無を判別し前記落雷通報手段を介して前記Web端末宛てに前記異常有無を発信する自己点検手段と、
    を有することを特徴とする防災施設用設備管理システム。
  2. 前記現場設備近傍に配置されたWeb端末は、ログイン時にパスワードとともに入力される利用者IDにより、閲覧範囲・現場設備操作の範囲に関する許可権限を制限することを特徴とする請求項1に記載の防災施設用設備管理システム。
  3. 前記落雷検出手段は、受電用電力線に接続されたアレスタの放電により落雷を検出することを特徴とする請求項1に記載の防災施設用設備管理システム。
  4. 前記現場設備は受電設備であり、前記落雷検出手段と前記自己点検手段を現場盤内に配置し、落雷検知時の自己点検対象が保護リレーであることを特徴とする請求項1又は請求項3に記載の防災施設用設備管理システム。
  5. 前記現場設備は樋門設備であり、前記落雷検出手段と前記自己点検手段を現場盤内に配置し、落雷検知時の自己点検対象が樋門操作回路であることを特徴とする請求項1又は請求項3に記載の防災施設用設備管理システム。
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