JP4128107B2 - 回転清掃体および電気掃除機の吸込口体 - Google Patents

回転清掃体および電気掃除機の吸込口体 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、外周面に突出してブラシ部材およびブレード部材が設けられた取付部材を有する回転清掃体およびこれを備えた電気掃除機の吸込口体に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の電気掃除機の吸込口体に取り付けられる回転清掃体としての回転ブラシは、略円筒状の取付部材としてのブラシ台を備えている。このブラシ台は、直線状に押し出し成形されている。また、このブラシ台の外周面には、清掃部材としてのブラシ部材、あるいは掻取部材が突出して設けられている。さらに、ブラシ台の中心には、軸体としてのシャフトが挿通されている。そして、ブラシ台の両端部には、ブラシ台の両端部を保持してシャフトに固定する保持部材としての略円筒状の軸受が取り付けられている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
ここで、シャフトの両端部には、それぞれ挿通孔が径方向に向けて貫通して設けられている。また、軸受は、径方向に向けて軸受挿通孔が穿設されている。そして、軸受にてブラシ台の端部を保持してこのブラシ台を周方向に向けて螺旋状に捻った状態で軸受挿通孔とシャフトの挿通孔とを位置合わせして、ピンなどをこれら軸受挿通孔と挿通孔とに挿通させることで、軸受をシャフトに対して回り止めする。
【0004】
【特許文献1】
特開平10−33428号公報(第3−4頁、図2)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述の回転ブラシでは、軸受挿通孔と挿通孔との位置合わせが容易でない。特に、シャフトが中空パイプ状に形成されている場合には、軸受挿通孔の一端側と他端側とを位置合わせすることも容易でない。
【0006】
この結果、製造性が良好でないという問題点を有している。
【0007】
本発明はこのような点に鑑みなされたもので、製造性を向上できる回転清掃体およびこれを備えた電気掃除機の吸込口体を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、略円筒状の取付部材と、この取付部材と別体に設けられ、この取付部材の外周面に突出するように取り付けられたブラシ部材と、弾性を有し、取付部材と別体に設けられ、この取付部材の外周面に突出するように取り付けられたブレード部材と、取付部材の軸方向の少なくとも一端部から突出した状態に挿通される軸体と、この軸体の取付部材から突出する部分に一体に設けられた固定部と、取付部材の少なくとも一端部を保持して軸体に固定する保持部材と、この保持部材に設けられ、固定部が嵌合して軸体に対して保持部材を回り止めする回り止め部とを具備し、取付部材が、軸方向に沿って周方向に複数設けられた溝部を外周面に備え、保持部材が、軸方向に沿って突出し溝部に嵌合する複数の嵌合突部を備え、固定部が、軸体の軸方向に沿って周方向に略等角度に嵌合突部および溝部よりも多く複数設けられた第1の嵌合部を備え、回り止め部が、第1の嵌合部のいずれかが嵌合可能な溝状の第2の嵌合部を保持部材の軸方向に沿って周方向に略等角度に複数備えているものである。そして、軸体の取付部材から突出した部分に一体に設けられた固定部の取付部材の軸方向に沿う複数の第1の嵌合部のいずれかを、保持部材の軸方向に沿う回り止め部の溝状の複数の第2の嵌合部に嵌合するとともに保持部材から軸方向に複数突出させた嵌合突部を、軸体を挿通した取付部材の軸方向に沿う複数の溝部に嵌合させるだけで軸体と保持部材との周方向の相対的な角度を複数の所定の角度にしつつ保持部材が軸体に対して容易かつ確実に回り止めされるため、製造性が向上するとともに、取付部材、軸体および保持部材によりブラシ部材およびブレード部材の捻り角度を複数に変化させることが可能になる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態の電気掃除機の構成を図1ないし図5を参照して説明する。
【0010】
図5において、1は掃除機本体で、この掃除機本体1の内部には、電動送風機2が収容されている。また、この掃除機本体1は、電動送風機2の駆動にて生じる吸気風とともに吸い込んだ塵埃を捕捉して集塵する。
【0011】
さらに、この掃除機本体1の前側略中央には、外部から空気を吸引する本体吸込口3が開口されている。この本体吸込口3には、湾曲可能な細長略円筒状の接続管としてのホース体4が連通接続されている。このホース体4の先端には、電動送風機2の動作モードなどが選択可能な手許操作部5が設けられている。
【0012】
そして、この手許操作部5には、掃除機本体1内の電動送風機2などの駆動状態を所定の状態に設定する複数の設定ボタン6が設けられているとともに、掃除する際に作業者が把持する把持部7が基端側に突設されている。また、この手許操作部5の先端には、伸縮可能な細長略円筒状の延長管8が着脱可能に連通接続されている。さらに、この延長管8の先端には、例えば室内の床面の絨毯などの上に設置させて、この絨毯上の塵埃を吸い込む床ブラシ9が着脱可能に連通接続されている。この床ブラシ9は、電気掃除機の吸込口体である。
【0013】
また、この床ブラシ9は、図3および図4に示すように、前後方向である走行方向に対して横長で、後部略中央が後方に向けて突出する凸字状のケース体11を備えている。このケース体11における被掃除面としての床面に対向する下面には、細長矩形状の吸込口12が開口形成されている。この吸込口12は、ケース体11の走行方向の前側に偏位した位置に設けられており、このケース体11の走行方向に対する幅方向に沿った長手方向を有した横長矩形状に形成されている。
【0014】
さらに、このケース体11の吸込口12の内側には、細長略円筒状の回転清掃体としての回転ブラシ13が走行方向に向けて回転自在に軸支されて配設されている。この回転ブラシ13は、ケース体11の吸込口12を床面に対向させた際に、この床面に対向するように取り付けられている。そして、この回転ブラシ13は、図1に示すように、細長略円筒状の取付部材としての清掃台であるブラシ台14を備えている。このブラシ台14は、例えばオレフィン系の合成樹脂などの部材を押し出し成形して設けられている。このため、ブラシ台14は、周方向に向けて捻り加工が可能であり、かつこの捻られた形状をある程度保持可能となっている。
【0015】
またさらに、ブラシ台14の外周面には、図1ないし図4に示すように、取付凹部としての係合凹部15が複数、例えば4つ設けられている。これら係合凹部15は、ブラシ台14の軸方向に沿ってこのブラシ台14の一端部から他端部の間に亘って連続した直線状に設けられている。
【0016】
また、これら係合凹部15は、長手方向をブラシ台14の長手方向に沿わせた状態で、ブラシ台14の周方向に間隔をおいて等間隔な位置にそれぞれ設けられている。そして、これら係合凹部15は、図1および図3に示すように、内部が周方向に幅広となる拡大部16と、この拡大部16から外周面に連通しこの拡大部16より幅狭な連通部17とにて、段差を設けて断面形状が先端幅狭爪状である凹状に形成されている。ここで、これら係合凹部15の拡大部16は、基端側が断面凹弧状に形成されており、先端側の内縁が基端側に対向した平面状に形成されている。
【0017】
そして、これら各係合凹部15には、清掃部材としての磨き部材である略細長平板状のブラシ部材21、および、清掃部材としての略細長平板状のブレード部材、すなわちゴムブレードなどである掻取部材22の基端側が、周方向に沿って交互に係止されて取り付けられている。これらブラシ部材21および掻取部材22は、ブラシ台14の各係合凹部15に基端側が係止された状態で、このブラシ台14の径方向に向けてブラシ台14の外周面から壁状にそれぞれ突出している。
【0018】
ここで、ブラシ部材21は、ブラシ台14の係合凹部15の断面形状に略合致した形状である細長略板状のブラシ取付部23を備えている。このブラシ取付部23は、ブラシ台14の係合凹部15に対して係脱可能とされている。また、このブラシ取付部23の表面部には、ブラシ毛24が長手方向に沿って壁状に植設されている。
【0019】
一方、掻取部材22は、細長平板状で長手方向の一側両面に肉厚に膨出する掻き出し部26を断面凹凸状に設けた弾性を有するブレード27を備えている。このブレード27の長手方向の他縁には、このブレード27と同材質にて一体にブラシ台14の係合凹部15の断面形状に略合致した形状である細長略平板状のブレード取付部28が形成されている。このブレード取付部28は、ブラシ台14の係合凹部15に対して係脱可能とされている。
【0020】
さらに、ブラシ台14の各係合凹部15のそれぞれの間には、ブラシ台14の長手方向である軸方向に沿った断面略凹状の嵌合溝部としての係止凹部29がそれぞれ形成されている。これら係止凹部29は、基端側から先端側に向かうに連れて徐々に拡開したテーパ状に形成されている。また、このブラシ台14には、断面円形状の貫通孔としてのシャフト挿通孔31が同心状に設けられている。
【0021】
このシャフト挿通孔31は、ブラシ台14の両端部間をこのブラシ台14の中心軸に沿って軸方向に向けて貫通している。そして、ブラシ台14内であるシャフト挿通孔31内には、例えば鋼鉄やステンレス鋼(SUS)などの、ブラシ台14よりも硬質な部材である金属にて成形された円柱状の軸体としての棒体であるシャフト32が挿通される。そして、このシャフト32は、直線状に成形されており、このブラシ台14の両端部から、このシャフト32の両端部のそれぞれが突出した状態で、このブラシ台14のシャフト挿通孔31に挿通されて取り付けられている。この結果、ブラシ台14は、シャフト32により、押し出し成形時の歪みなどが矯正される。
【0022】
また、このシャフト32の両端部、すなわちシャフト32をブラシ台14のシャフト挿通孔31に挿通させて取り付けた際にブラシ台14の両端部からそれぞれ突出する部分には、固定部33が一体に設けられている。この固定部33は、シャフト32の軸方向に沿って第1の嵌合部としての棒体溝部であるシャフト溝部34を複数有している。これらシャフト溝部34のそれぞれは、例えば断面略三角形状に設けられ、シャフト32の周方向に、シャフト32の断面に対して互いに所定の角度をなすように、略等角度の間隔でこのシャフト32の全周に亘って設けられている。この結果、固定部33は、シャフト32の全周に亘って径方向の断面がそれぞれ三角形状となり、ジグザグ状の規則的な凹凸を有している。
【0023】
そして、シャフト32の両端部には、固定部33から軸方向に向けて突出した円柱状の突出軸部35がそれぞれ一体に設けられている。これら突出軸部35は、シャフト32と同心状に設けられており、例えばシャフト32よりも外径寸法が小さく、すなわちシャフト32よりも細く形成されている。
【0024】
さらに、ブラシ台14の両端部には、図1および図2に示すように、ブラシ台14の両端部を保持固定する保持部材としての保持体である略円筒状の受板41がそれぞれ同心状に取り付けられている。これら受板41の中心部には、シャフト32の固定部33が圧入されて嵌合固定される回り止め部としての穴部である保持孔42が設けられている。この保持孔42の内周面には、受板41の軸方向に沿って複数の第2の嵌合部としての保持体溝部である嵌合溝部43が設けられている。
【0025】
これら嵌合溝部43のそれぞれは、保持孔42の内周面から受板41の径方向に向けて断面三角形状に切り欠き形成されており、固定部33のシャフト溝部34に対応する個数分、保持孔42の内周面の全周に設けられている。すなわち、保持孔42は、周方向に沿って固定部33の外形の凹凸に対応したジグザグ状の規則的な凹凸を有している。このため、保持孔42は、固定部33のシャフト溝部34が嵌合溝部43に対向嵌合可能であり、この嵌合溝部43にシャフト溝部34が嵌合することで、シャフト32に対して異なる複数の所定の角度で受板41を回り止めして連結固定する。
【0026】
そして、保持孔42の一端部である先端部の開口縁には、嵌合突部としてのリブ45が複数、例えば4つ、略等間隔で設けられている。これらリブ45は、ブラシ台14の各係止凹部29に嵌合されて、このブラシ台14をシャフト32に保持固定する。言い換えると、これらリブ45は、ブラシ台14の各係止凹部29に引っ掛けられて固定されている。
【0027】
また、これらリブ45は、受板41の保持孔42の開口方向である軸方向に沿って突出しており、ブラシ台14の係止凹部29に合致した断面形状を有している。さらに、これらリブ45は、ブラシ台14の両端部を受板41に嵌合させた際に、ブラシ台14の係止凹部29のそれぞれに軸方向に沿って嵌合される。また、これらリブ45は、ブラシ台14の周方向である回転方向へのずれを規制する。
【0028】
さらに、これらリブ45の基端部である受板41の周面部には、この受板41の保持孔42の周方向に沿って突出した円環状の内側鍔部46が同心状に設けられている。この内側鍔部46は、各リブ45をブラシ台14の一端の各係止凹部29に軸方向に沿って移動させて嵌合させて、受板41にブラシ台14の一端部を係止した際に、このブラシ台14の一端面が当接する。さらに、この内側鍔部46は、ブラシ台14の最大外径よりも若干大きな外径寸法を有しており、このブラシ台14の係合凹部15からのブラシ部材21の抜けを防止する。
【0029】
また、この内側鍔部46よりも受板41の先端側の周面部には、この受板41の保持孔42の周方向に沿って突出した円環状の外側鍔部47が同心状に設けられている。この外側鍔部47の外周面側には、外周面に周方向に向けて等間隔にギア溝48が形成された略円筒状の歯車部49が同心状に設けられている。
【0030】
そして、歯車部49の先端側の内側には、シャフト32の端部を回転自在に固定する略円筒状の軸受51が嵌合されている。この軸受51の中心軸部には、突出軸部35が挿通される挿通孔52が軸方向に貫通して設けられている。すなわち、挿通孔52は、軸受51と同心状に設けられている。また、この軸受51の先端側の外周面には、側面視略矩形状の係合面部53が形成されている。
【0031】
ここで、床ブラシ9のケース体11の吸込口12の走行方向に対する両側縁のそれぞれには、一対の軸支凹部54が区画形成されている。これら軸支凹部54のそれぞれには、受板41の歯車部49内に嵌合されてシャフト32の両端部を回転自在に固定した軸受51の係合面部53がそれぞれ係合される。この結果、これら軸受51は、一対の軸支凹部54間にシャフト32を回転自在に支持して固定させる。
【0032】
一方、床ブラシ9のケース体11内の一方の軸支凹部54の後側には、駆動手段としてのモータ61が収容されている。このモータ61の先端部には、このモータ61の駆動により回転する回転軸62が突出している。この回転軸62には、外周面に図示しないギア溝が形成された歯車63が同心状に取り付けられている。この歯車63のギア溝は、受板41の歯車部49のギア溝48に等しい間隔および大きさに形成されている。さらに、この歯車63は、床ブラシ9のケース体11内に取り付けられた回転ブラシ13の一方の受板41の後側に位置し、この受板41の回転方向に一致した回転方向を有している。
【0033】
そして、この歯車63と回転ブラシ13の一方の受板41の歯車部49との間には、無端状の調帯としてのベルト体64が橋渡すように巻回されている。このベルト体64の内周面には、歯車63のギア溝および歯車部49のギア溝48のそれぞれに係合可能な間隔および大きさである図示しないギア溝が形成されている。したがって、モータ61を駆動させることにより、このモータ61の回転軸62の回転により歯車63が回転し、この歯車63の回転によってベルト体64が回転して回転ブラシ13の一方の受板41が回転し、この回転ブラシ13が周方向に向けて回転駆動される。
【0034】
次に、上記実施の形態の床ブラシの組み立て方法を説明する。
【0035】
まず、押し出し成形したブラシ台14の各係合凹部15に、ブラシ部材21のブラシ取付部23および掻取部材22のブレード取付部28を交互に嵌合させて、ブラシ部材21および掻取部材22をそれぞれブラシ台14の長手方向に沿って取り付ける。
【0036】
次いで、ブラシ部材21および掻取部材22が外周面に取り付けられたブラシ台14のシャフト挿通孔31にシャフト32を挿通させる。
【0037】
この状態で、ブラシ台14を周方向に向けて、例えば電気掃除機の機種などに応じて所定の角度捻り、シャフト32の両端部の固定部33を各受板41の保持孔42にそれぞれ圧入してこれら受板41をシャフト32の両端部に取り付ける。
【0038】
このとき、シャフト溝部34が嵌合溝部43に対向嵌合し、各受板41の各リブ45のそれぞれをブラシ台14の両端部から、このブラシ台14の各係止凹部29のそれぞれに嵌合させることで、ブラシ台14が所定の角度に捻られた状態で各受板41に回り止めされて保持される。
【0039】
この後、シャフト32の突出軸部35を軸受51の挿通孔52に回転可能に挿通し、軸受51を各受板41に取り付けて回転ブラシ13とする。
【0040】
そして、この回転ブラシ13の各軸受51のそれぞれをケース体11の軸支凹部54のそれぞれに嵌合させて、このケース体11の吸込口12内に回転ブラシ13を回転自在に軸支させて、床ブラシ9を完成する。
【0041】
次に、上記実施の形態による掃除動作を説明する。
【0042】
まず、掃除をする際には、掃除機本体1にホース体4および延長管8を介して床ブラシ9を接続する。そして、このホース体4の把持部7を持って押動させて、床ブラシ9を床面上で前後に走行させる。
【0043】
このとき、掃除機本体1内の電動送風機2の駆動により発生する吸込力によって、床ブラシ9の吸込口12から空気とともに床面上の塵埃が吸い込まれる。
【0044】
さらに、ホース体4の手許操作部5の所定の設定ボタン6をオンして、床ブラシ9の回転ブラシ13を回転駆動させた場合には、この回転ブラシ13のブラシ部材21の回転により、このブラシ部材21のブラシ毛24にて床面がブラッシングされる。すなわち、この床面が板の間などである場合には、この床面にこびりついた塵埃が床面から掃き取られて取り除かれて磨かれ、床ブラシ9の吸込口12へと吸い込まれる。
【0045】
同時に、この回転ブラシ13の掻取部材22の回転により、床面上の塵埃が掃き取られる。すなわち、この床面が絨毯などである場合には、掻取部材22のブレード27の掻き出し部26によって、絨毯の中に入り込んだ塵埃が外部へと掻き出されて取り除かれて、床ブラシ9の吸込口12へと吸い込まれる。
【0046】
この後、この床ブラシ9の吸込口12から塵埃とともに吸い込まれた空気は、この床ブラシ9から延長管8およびホース体4を順次介して掃除機本体1の本体吸込口3へと吸い込まれた後、この掃除機本体1内に収容させた集塵パックへと吸い込まれて空気とともに吸い込んだ塵埃が捕捉される。
【0047】
上述したように、上記実施の形態では、ブラシ台14の軸方向の両端部から突出して取り付けられるシャフト32の両端部に固定部33を一体に設け、受板41に固定部33が嵌合してシャフト32に対して受板41を回り止めする保持孔42を設ける構成とした。
【0048】
この結果、固定部33を保持孔42に嵌合させるだけで受板41をシャフト32に対して容易に回り止めできるので、例えばシャフトの両端部および受板にそれぞれ挿通孔を設け、これら挿通孔を位置合わせしてピンなどで止める従来の場合と比較して、製造性を向上できる。
【0049】
また、シャフト32の両端部の固定部33に、複数のシャフト溝部34を設け、保持孔42の内周面に、複数の嵌合溝部43を設けることで、受板41とシャフト32との周方向の相対的な角度を複数の所定の角度にして受板41をシャフト32に対して回り止めできる。
【0050】
この結果、例えばブラシ台14の捻り角度が異なる機種ごとにシャフト32を設けなければならなかった従来の場合と比較して、ブラシ台14、シャフト32および両受板41の1セットで捻り角度を複数に変化させることができ、多用途の回転ブラシ13を製造できるとともに、部品の共通化などにより製造コストを抑制できる。
【0051】
さらに、ブラシ台14をオレフィン系の合成樹脂で形成したことにより、比較的容易に捻り加工できるとともに、多様な捻り角度をブラシ台14に与えた場合であっても、このブラシ台14の断面形状、すなわち捻り形状を確実に維持できる。
【0052】
なお、上記実施の形態において、固定部33は、シャフト32の一端部のみに設けられている構成も可能である。
【0053】
また、固定部33のシャフト溝部34の数、あるいは形状などは、必要な所定の捻り角度に応じて設定すればよく、上記構成に限定されるものではない。
【0054】
さらに、嵌合溝部43も、シャフト溝部34の形状などに応じて形状などを設定し、かつ必要な所定の捻り角度に応じて複数設けるようにすればよい
【0055】
さらに、上記実施の形態において、床ブラシ9に回転ブラシ13を複数配設してもよい。また、この回転ブラシ13をモータ61にて回転駆動させたが、電動送風機2による吸気風にて回転駆動させる構成とすることもできる。
【0056】
そして、ブラシ台14に4つの係合凹部15を設けたが、このブラシ台14に取り付けられる清掃部材の個数に合わせて、少なくとも一つ以上あればよい。また、この清掃部材としては、ブラシ部材21や掻取部材22に限らず、例えば布ブレードを有した床磨部材などでもよい。さらに、ブラシ台14の係合凹部15にブラシ部材21および掻取部材22を交互に取り付けたが、交互に限られず、ブラシ台14の各係合凹部15のそれぞれに一種類の掻取部材22のみを取り付けたり、複数種類を取り付けたりしてもよい。
【0057】
また、キャニスタ型の電気掃除機に限らず、床ブラシ9が掃除機本体1の下面に直接形成されたアップライト型、その他、掃除機本体1と床ブラシ9とが一体化された自走式の電気掃除機あるいはハンディ型などであっても対応させて用いることができる。
【0058】
【発明の効果】
本発明によれば、軸体の取付部材から突出した部分に一体に設けられた固定部の取付部材の軸方向に沿う複数の第1の嵌合部のいずれかを、保持部材の軸方向に沿う回り止め部の溝状の複数の第2の嵌合部に嵌合するとともに保持部材から軸方向に複数突出させた嵌合突部を、軸体を挿通した取付部材の軸方向に沿う複数の溝部に嵌合させるだけで軸体と保持部材との周方向の相対的な角度を複数の所定の角度にしつつ保持部材が軸体に対して容易かつ確実に回り止めできるため、製造性を向上できるとともに、取付部材、軸体および保持部材によりブラシ部材およびブレード部材の捻り角度を複数に変化させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態の回転清掃体を一部を切り欠いて示す分解斜視図である。
【図2】 同上回転清掃体を示す斜視図である。
【図3】 同上回転清掃体を備えた電気掃除機の吸込口体を示す側面断面図である。
【図4】 同上電気掃除機の吸込口体を示す平面図である。
【図5】 同上電気掃除機の吸込口体を備えた電気掃除機を示す斜視図である
【符号の説明】
9 電気掃除機の吸込口体としての床ブラシ
13 回転清掃体としての回転ブラシ
14 取付部材としてのブラシ台
21 ラシ部材
22 ブレード部材としての掻取部材
29 溝部としての係合凹部
32 軸体としてのシャフト
33 固定部
34 第1の嵌合部としてのシャフト溝部
41 保持部材としての受板
42 回り止め部としての保持孔
43 第2の嵌合部としての嵌合溝部
45 嵌合突部としてのリブ

Claims (2)

  1. 円筒状の取付部材と、
    この取付部材と別体に設けられ、この取付部材の外周面に突出するように取り付けられたブラシ部材と、
    弾性を有し、前記取付部材と別体に設けられ、この取付部材の外周面に突出するように取り付けられたブレード部材と、
    前記取付部材に挿通されるとともに軸方向の少なくとも一端部から突出した状態に取り付けられる軸体と、
    この軸体を前記取付部材に取り付けた状態で前記軸体の前記取付部材から突出する部分に一体に設けられた固定部と、
    前記取付部材の少なくとも一端部を保持して前記軸体に固定する保持部材と、
    この保持部材に設けられ、前記固定部が嵌合して前記軸体に対して前記保持部材を回り止めする回り止め部とを具備し、
    前記取付部材は、軸方向に沿って周方向に複数設けられた溝部を外周面に備え、
    前記保持部材は、軸方向に沿って突出し前記溝部に嵌合する複数の嵌合突部を備え、
    前記固定部は、前記軸体の軸方向に沿って周方向に略等角度に前記嵌合突部および前記溝部よりも多く複数設けられた第1の嵌合部を備え、
    前記回り止め部は、前記保持部材の軸方向に沿って周方向に前記第1の嵌合部のいずれかが嵌合可能な溝状の第2の嵌合部を前記保持部材の軸方向に沿って周方向に略等角度に複数備えている
    ことを特徴とした回転清掃体。
  2. 請求項1記載の回転清掃体を具備した
    ことを特徴とした電気掃除機の吸込口体。
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