JP4128068B2 - 吸収冷凍機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、冷房などの冷却運転に使用する吸収冷凍機に係わるものである。
【0002】
【従来の技術】
この種の吸収冷凍機として、例えば高温再生器、低温再生器、凝縮器、蒸発器、吸収器、高温熱交換器、低温熱交換器などを接続し、吸収器で冷媒を吸収し、吸収液の濃度が低下した稀吸収液が、低温熱交換器、高温熱交換器を経由して高温再生器に至り、高温再生器における加熱により冷媒を蒸発分離して得られた中間吸収液が高温熱交換器を経由して低温再生器に至り、低温再生器における加熱により冷媒を蒸発分離して得られた濃吸収液が低温熱交換器を経由して吸収器に還流するように構成された二重効用吸収冷凍機が周知である。
【0003】
かかる吸収冷凍機においては、吸収器から高温再生器に搬送されている稀吸収液と、高温再生器で加熱再生して得られた中間吸収液とを高温熱交換器で熱交換し、高温再生器に流入する稀吸収液の温度を高めて、稀吸収液に吸収されている冷媒を蒸発分離するために高温再生器に投入する熱量の削減を図っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前記従来の二重効用吸収冷凍機においては、高温熱交換器の伝熱面に腐食孔などができても、その発見が困難であったため、吸収液の濃度が低い吸収器の稀吸収液が高温再生器を迂回して低温再生器に直接供給され、吸収液の再生が不十分なまま吸収器に戻されることがあった。
【0005】
そのため、吸収器においては冷媒蒸気が吸収液に速やかに吸収されなくなり、その結果として蒸発器における冷媒の蒸発が抑制され、蒸発器で冷却して冷房などの冷却負荷に供給する冷水の冷却が十分に行えなくなる、と云った問題点があった。
【0006】
また、冷房などの冷却負荷に供給する冷水の温度が十分に低下しないため、高温再生器に添設したガスバーナなどの加熱手段の火力を強めると、吸収器の稀吸収液は前記したように高温再生器を迂回して低温再生器に直接供給されるものもあるので、高温再生器の吸収液は正常時より減少しており、その状態で前記加熱手段の火力を強めると高温再生器の内部温度は異常に高くなり、安全装置が作動して装置が緊急停止する、と云った問題点もあり、これら問題点の解決が課題となっていた。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記課題を解決するための構成として、
希吸収液を加熱して中間吸収液と第 1 の冷媒蒸気とを得る高温再生器と、上記の第1の冷媒蒸気により上記の中間吸収液を加熱して第2の冷媒蒸気と濃吸収液とを得る低温再生器と、上記の第1・第2の冷媒蒸気を冷却して冷媒液を得る凝縮器と、冷却負荷に循環させる水を上記の冷媒液と熱交換させて第3の冷媒蒸気を得る蒸発器と、上記の第3の冷媒蒸気を上記の濃吸収液に吸収させて上記の希吸収液を得る吸収器と、上記の吸収器からの上記の希吸収液と上記の濃吸収液とを熱交換させる上記の低温熱交換器と、上記の低温熱交換器を経由した上記の希吸収液と上記の高温再生器からの上記の中間吸収液とを熱交換させる上記の高温熱交換器などを設けた吸収冷凍機において、
【0008】
上記の低温再生器から上記の低温熱交換器に与えている上記の濃吸収液の吸収液濃度と、上記の中間吸収液の吸収液濃度との差または比が所定値以内になっていることに基づいて、上記の高温熱交換器の伝熱面の開口を検知する破損検知手段
を設けるようにした第1の構成の吸収冷凍機と、
【0009】
上記の低温再生器から上記の低温熱交換器に与えている上記の濃吸収液の吸収液濃度と、上記の中間吸収液の吸収液濃度との差または比が所定値以内になっていることに基づいて、上記の高温熱交換器の伝熱面の開口を検知する破損検知手段
を設けるようにした第2の構成の吸収冷凍機と、
【0010】
上記の低温再生器から上記の低温熱交換器に与えている上記の濃吸収液の吸収液濃度と、上記の希吸収液の吸収液濃度との差または比が所定値以内になっていることに基づいて、上記の高温熱交換器の伝熱面の開口を検知する破損検知手段
を設けるようにした第3の構成の吸収冷凍機と
を提供するようにしたものである。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
〔第1の実施形態〕
本発明の第1の実施形態を、図1と図2に基づいて詳細に説明する。
図中1はガスバーナ1Aを備えた高温再生器、2は低温再生器、3は凝縮器、4は蒸発器、5は吸収器、6は低温熱交換器、7は高温熱交換器、8と9は吸収液ポンプ、10冷媒ポンプであり、それぞれは図示したように接続され、冷媒とその冷媒を吸収する吸収液とがそれぞれ循環可能に構成されている。
【0012】
また、11は蒸発器4に通された冷水管、12は吸収器5と凝縮器3に直列に通されている冷却水管、M1は吸収器5で冷媒を吸収し、吸収液の濃度が低下して吸収液管に流れ出、低温熱交換器6と高温熱交換器7とを経由して高温再生器1に搬送されている稀吸収液の吸収液濃度N1を検出する濃度検出手段、M2はガスバーナ1Aで燃焼させる天然ガスなどの燃焼熱による加熱により、冷媒を蒸発分離して再生され、高温再生器1から吸収液管に流れ出た中間吸収液の高温熱交換器7経由後の吸収液濃度N2を検出する濃度検出手段、M4は冷媒の気化熱により冷却され、蒸発器4から冷水管11に流れ出た冷水の温度T1を検出する温度検出手段であり、Cはこれら検出手段が検出した検出データに基づいて、稀吸収液と中間吸収液とが熱交換する高温熱交換器7における伝熱面の開口を検知するマイコンなどからなる破損検知手段である。
【0013】
上記第1の実施形態の吸収冷凍機においては、高温再生器1内にある吸収液がガスバーナ1Aで燃焼させる天然ガスなどの燃焼熱により加熱され、吸収液から蒸発分離した冷媒蒸気と、濃縮された吸収液、すなわち、中間吸収液とが得られる。
【0014】
高温再生器1で生成された高温の冷媒蒸気は、冷媒蒸気管を介して低温再生器2に入り、低温再生器2内にある吸収液、すなわち高温再生器1における前記加熱により既に吸収液濃度が1度高められ、高温熱交換器7を経由して高温再生器1から供給された中間吸収液を加熱して冷媒を蒸発させる。
【0015】
低温再生器2で吸収液から蒸発分離した冷媒蒸気は凝縮器3に入り、冷却水管12内を流れる冷却水に放熱して凝縮し、低温再生器2で吸収液に放熱して凝縮し、低温再生器2から流入する冷媒液と一緒になって蒸発器4に入る。
【0016】
蒸発器4に入って底部に溜まった冷媒液は、冷媒ポンプ10により上方から散布され、冷水管11の内部を流れる水と熱交換して蒸発し、冷水管11の内部を流れる水を冷却する。
【0017】
蒸発器4で蒸発した冷媒は吸収器5に入り、低温再生器2で加熱されて冷媒を蒸発分離し、吸収液の濃度が一層高まった吸収液、すなわち低温熱交換器6を経由して低温再生器2から供給され、上方から散布される濃吸収液に吸収される。
【0018】
吸収器5で冷媒を吸収し、吸収液濃度を低下させて吐出した稀吸収液は、吸収液ポンプ8の運転により低温熱交換器6と高温熱交換器7とで熱交換して温度を低下させて高温再生器1に戻される。
【0019】
上記のように吸収冷凍機が運転されると、冷水管11の内部を流れて蒸発器4に入った冷水は、蒸発器4内において冷媒の気化熱により冷却され、その冷却された冷水が冷水管11を介して図示しない冷却負荷に循環供給できるので、冷房などの冷却運転が行える。
【0020】
上記構成の吸収冷凍機は、各部が正常に動作すると吸収液濃度検出手段M1は例えば57.0%を検出し、吸収液濃度検出手段M2は例えば60.0%を検出し、 温度検出手段M4は例えば63.0℃を検出する。しかし、稀吸収液と中間吸収液とが熱交換する高温熱交換器7の伝熱面に腐食孔などの開口が生じると、高圧 側から低圧側に、すなわち吸収液ポンプ8により吸収器5から高温再生器1に搬送されている稀吸収液が、高温再生器1から低温再生器2に搬送されている中間 吸収液の側に漏れ出るので、吸収液濃度検出手段M1が検出する稀吸収液の吸収液濃度N1は変化しないが、吸収液濃度検出手段M2が検出する吸収液濃度N2 は低下し、60.0%より低くなる。
【0021】
したがって、例えば吸収液濃度検出手段M1が検出する稀吸収液の吸収液濃度N1と、吸収液濃度検出手段M2が検出する中間吸収液の吸収液濃度N2とを比較することで、高温熱交換器7における伝熱面の開口の有無が判断できるので、例えばに示した演算プログラムを破損検知手段Cの図示しない記憶手段に備えて、高温熱交換器7の伝熱面の開口の有無を検知するようにしてある。
【0022】
すなわち、ステップS1においては吸収器5から高温再生器1に搬送されている稀吸収液の吸収液濃度N1と、高温再生器1から低温再生器2に搬送されている中間吸収液の高温熱交換器7経由後の吸収液濃度N2と、冷却されて蒸発器4から流れ出た冷水の温度T1とを、それぞれの検出手段により検出し、ステップS2においては計時を開始する。
【0023】
ステップS3においては、温度検出手段M4が検出した冷水の温度T1の変動幅ΔT1が所定値、例えば±0.1℃/5分以内に収まっているか否かを判定する。
【0024】
そして、ステップS3においてノーと判定されたときには、ステップS2で開始した計時をリセットしてステップS1に戻り、イエスと判定されたときにはステップS4に移行する。
【0025】
ステップS4においては、吸収液濃度検出手段M2が検出した中間吸収液の吸収液濃度N2と吸収液濃度検出手段M1が検出した稀吸収液の吸収液濃度N1との差(N2−N1)が所定値α(例えば2質量%)以内に収まっているか否かを判定する。
【0026】
そして、ステップS4においてノーと判定されたときには、ステップS2で開始した計時をリセットしてステップS1に戻り、イエスと判定されたときにはステップS5に移行する。
【0027】
ステップS5においては、ステップS1で開始した計時の経過時間tが所定値ρ(例えば5分間)に到達したか否かを判定する。
【0028】
そして、ステップS5においてノーと判定されたときには、ステップS2で開始した計時をリセットすることなくステップS1に戻り、イエスと判定されたときにはステップS6に移行し、警報手段13を動作させて警報を発する。
【0029】
〔第2の実施形態〕
本発明の第2の実施形態を、図3と図4に基づいて説明する。この第2の実施形態の吸収冷凍機は、前記図1に示した第1の実施形態の吸収冷凍機が備えていた吸収液濃度検出手段M1に代えて、低温再生器2で加熱濃縮されて吸収液管に流れ出た濃吸収液の吸収液濃度N3を検出する吸収液濃度検出手段M3を備えている。
【0030】
なお、理解を容易にするため、この第2の実施形態の吸収冷凍機においても、前記図1に示した第1の実施形態の吸収冷凍機と同様の機能を有する部分には同一の符号を付した(後述する第3の実施形態の吸収冷凍機も同じ)。
【0031】
前記したように稀吸収液が高温熱交換器7で中間吸収液側に漏れ出ると、低温再生器2に供給される中間吸収液の温度と吸収液の濃度が低下する。そのため、低温再生器2の吸収液に対する加熱再生の能力に変化がない場合でも、低温再生器2で蒸発分離する冷媒の量は減少し、低温再生器2に流入する中間吸収液を、所定の3質量%だけ吸収液濃度を濃縮することができなくなる。
【0032】
したがって、破損検知手段Cの図示しない記憶手段に備えておく演算プログラムとしては、例えばに示した演算プログラムであっても、高温熱交換器7における伝熱面の開口の有無が検知できる。
【0033】
図4に示した演算プログラムを説明すると、ステップS11においては中間吸収液の吸収液濃度N2と、濃吸収液の吸収液濃度N3と、冷水の温度T1とを、それぞれの検出手段により検出し、ステップS12においては計時を開始する。
【0034】
ステップS13においては、温度検出手段M4が検出した冷水の温度T1の変動幅ΔT1が所定値、例えば±0.1℃/5分以内に収まっているか否かを判定する。
【0035】
そして、ステップS13においてノーと判定されたときには、ステップS12で開始した計時をリセットしてステップS11に戻り、イエスと判定されたときにはステップS14に移行する。
【0036】
ステップS14においては、吸収液濃度検出手段M3が検出した濃吸収液の吸収液濃度N3と吸収液濃度検出手段M2が検出した中間吸収液の吸収液濃度N2との差(N3−N2)が所定値β(例えば2質量%)以内に収まっているか否かを判定する。
【0037】
そして、ステップS14においてノーと判定されたときには、ステップS12で開始した計時をリセットしてステップS11に戻り、イエスと判定されたときにはステップS15に移行する。
【0038】
ステップS15においては、ステップS11で開始した計時の経過時間tが所定値ρ(例えば5分間)に到達したか否かを判定する。
【0039】
そして、ステップS15においてノーと判定されたときには、ステップS12で開始した計時をリセットすることなくステップS11に戻り、イエスと判定されたときにはステップS16に移行し、警報手段13を動作させて警報を発する。
【0040】
〔第3の実施形態〕
本発明の第3の実施形態を、とに基づいて説明する。この第3の実施形態の吸収冷凍機は、前記図1に示した第1の実施形態の吸収冷凍機が備えていた吸収液濃度検出手段M2に代えて、前記図3に示した第2の実施形態の吸収冷凍機が備えていた吸収液濃度検出手段M3を備えている、
【0041】
そして、破損検知手段Cの図示しない記憶手段に備えておく演算プログラムとして、例えばに示した演算プログラムを採用し、高温熱交換器7における伝熱面の開口の有無を検知している。
【0042】
図6に示した演算プログラムを説明すると、ステップS21においては稀吸収液の吸収液濃度N1と、濃吸収液の吸収液濃度N3と、冷水の温度T1とを、それぞれの検出手段により検出し、ステップS22においては計時を開始する。
【0043】
ステップS23においては、温度検出手段M4が検出した冷水の温度T1の変動幅ΔT1が所定値、例えば±0.1℃/5分以内に収まっているか否かを判定する。
【0044】
そして、ステップS23においてノーと判定されたときには、ステップS22で開始した計時をリセットしてステップS21に戻り、イエスと判定されたときにはステップS24に移行する。
【0045】
ステップS24においては、吸収液濃度検出手段M3が検出した濃吸収液の吸収液濃度N3と吸収液濃度検出手段ンM1が検出した稀吸収液の吸収液濃度N1との差(N3−N1)が所定値γ(例えば4質量%)以内に収まっているか否かを判定する。
【0046】
そして、ステップS24においてノーと判定されたときには、ステップS22で開始した計時をリセットしてステップS21に戻り、イエスと判定されたときにはステップS25に移行する。
【0047】
ステップS25においては、ステップS21で開始した計時の経過時間tが所定値ρ(例えば5分間)に到達したか否かを判定する。
【0048】
そして、ステップS25においてノーと判定されたときには、ステップS22で開始した計時をリセットすることなくステップS21に戻り、イエスと判定されたときにはステップS26に移行し、警報手段13を動作させて警報を発する。
【0049】
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではないので、特許請求の範囲に記載の趣旨から逸脱しない範囲で各種の変形実施が可能である。
【0050】
例えば、図3に示した第2の実施形態の吸収冷凍機において高温熱交換器7の伝熱面の開口の判定に用いる中間吸収液の吸収液濃度N2は、高温熱交換器7を経由する前の中間吸収液の吸収液濃度であっても良い。
【0051】
吸収液濃度N2を、高温熱交換器7を経由する前の中間吸収液の吸収液濃度とするときには、例えばN3−N2が≦1.5質量%となったときに、高温熱交換器7の伝熱面に開口ができていると判定する。
【0052】
また、吸収液の濃度を検出する吸収液濃度検出手段M1〜M3は、温度を検出する温度センサや圧力を検出する圧力センサより遥かに高価な検出手段であるので、吸収液濃度検出手段M1が検出する稀吸収液の吸収液濃度N1は、蒸発器4における冷媒の蒸発温度と、冷媒を吸収して吸収器5から吸収液管に流れ出た吸収液の温度とに基づく実験式により算出し、高温再生器1から吸収液管に流れ出、吸収液濃度検出手段M2により検出する中間吸収液の吸収液濃度N2は、高温再生器1の気相部の圧力と、高温再生器1から流れ出た中間吸収液の温度とを予め記憶してあるデューリング線図に当てはめて算出し、吸収液濃度検出手段M3が検出する低温再生器2から吸収液管に流れ出た濃吸収液の吸収液濃度N3は、低温再生器2から流れ出た濃吸収液の温度と、凝縮器3で凝縮し、冷媒液管に流れ出た冷媒液の温度とに基づく実験式などにより求めるようにすることもできる。
【0053】
また、吸収液濃度N1、N2、N3の差に基づいて、高温熱交換器7の伝熱面の開口を判定するほか、前記濃度の比の大きさに基づいて判定することもできる。
【0054】
また、吸収冷凍機の構成としては、高温再生器における加熱により蒸発分離した冷媒蒸気と、冷媒を蒸発分離して吸収液濃度が高まった吸収液を吸収器5と蒸発器4とに直接供給できるようにも配管し、冷水管11を介して流入する水を加熱して負荷に供給、暖房などの加熱運転も可能な吸収冷凍機であっても良い。
【0055】
また、警報動作を所定時間行った後、運転が自動的に停止されるように構成することも可能である。
【0056】
【発明の効果】
以上説明したように、本明の吸収冷凍機によれば、高温熱交換器の伝熱面の開口の有無が確実に判別できる。そのため、従来技術の問題点、すなわち吸収器から高温再生器に供給されている温度の低い稀吸収液の一部が低温再生器に直接流入し、吸収液が十分には再生されない状態で吸収器に戻され、蒸発器における冷媒の蒸発を抑制して冷凍能力が不足すると云ったことが解決できる。
【0057】
また、熱効率が低下した状態で所定の冷凍能力を出そうとして、高温再生器に投入する熱量を無理やり増加して再生温度が異常に高くなり、緊急停止すると云ったこともなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態の構成を示す説明図である。
【図2】第1の実施形態における制御例を示す説明図である。
【図3】第2の実施形態の構成を示す説明図である。
【図4】第2の実施形態における制御例を示す説明図である。
【図5】第3の実施形態の構成を示す説明図である。
【図6】第3の実施形態における制御例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 高温再生器
1A ガスバーナ
2 低温再生器
3 凝縮器
4 蒸発器
5 吸収器
6 低温熱交換器
7 高温熱交換器
8、9 吸収液ポンプ
10冷媒ポンプ
11 冷水管
12 冷却水管
13 警報手段
C 破損検知手段
M1、M2、M3 吸収液濃度検出手段
M4 温度検出手段
Claims (3)
- 希吸収液を加熱して中間吸収液と第 1 の冷媒蒸気とを得る高温再生器と、前記第1の冷媒蒸気により前記中間吸収液を加熱して第2の冷媒蒸気と濃吸収液とを得る低温再生器と、前記第1・第2の冷媒蒸気を冷却して冷媒液を得る凝縮器と、冷却負荷に循環させる水を前記冷媒液と熱交換させて第3の冷媒蒸気を得る蒸発器と、前記第3の冷媒蒸気を前記濃吸収液に吸収させて前記希吸収液を得る吸収器と、前記吸収器からの前記希吸収液と前記濃吸収液とを熱交換させる前記低温熱交換器と、前記低温熱交換器を経由した前記希吸収液と前記高温再生器からの前記中間吸収液とを熱交換させる前記高温熱交換器などを設けた吸収冷凍機において、
前記高温熱交換器を経由後の前記中間吸収液の吸収液濃度と、前記希吸収液の吸収液濃度との差または比が所定値以内になっていることに基づいて、前記高温熱交換器の伝熱面の開口を検知する破損検知手段
を設けたことを特徴とする吸収冷凍機。 - 希吸収液を加熱して中間吸収液と第 1 の冷媒蒸気とを得る高温再生器と、前記第1の冷媒蒸気により前記中間吸収液を加熱して第2の冷媒蒸気と濃吸収液とを得る低温再生器と、前記第1・第2の冷媒蒸気を冷却して冷媒液を得る凝縮器と、冷却負荷に循環させる水を前記冷媒液と熱交換させて第3の冷媒蒸気を得る蒸発器と、前記第3の冷媒液を前記濃吸収液に吸収させて前記希吸収液を得る吸収器と、前記吸収器からの前記希吸収液と前記濃吸収液とを熱交換させる前記低温熱交換器と、前記低温熱交換器を経由した前記希吸収液と前記高温再生器からの前記中間吸収液とを熱交換させる前記高温熱交換器などを設けた吸収冷凍機において、
前記低温再生器から前記低温熱交換器に与えている前記濃吸収液の吸収液濃度と、前記中間吸収液の吸収液濃度との差または比が所定値以内になっていることに基づいて、前記高温熱交換器の伝熱面の開口を検知する破損検知手段
を設けたことを特徴とする吸収冷凍機。 - 希吸収液を加熱して中間吸収液と第 1 の冷媒蒸気とを得る高温再生器と、前記第1の冷媒蒸気により前記中間吸収液を加熱して第2の冷媒蒸気と濃吸収液とを得る低温再生器と、前記第1・第2の冷媒蒸気を冷却して冷媒液を得る凝縮器と、冷却負荷に循環させる水を前記冷媒液と熱交換させて第3の冷媒蒸気を得る蒸発器と、前記第3の冷媒液を前記濃吸収液に吸収させて前記希吸収液を得る吸収器と、前記吸収器からの前記希吸収液と前記濃吸収液とを熱交換させる前記低温熱交換器と、前記低温熱交換器を経由した前記希吸収液と前記高温再生器からの前記中間吸収液とを熱交換させる前記高温熱交換器となどを設けた吸収冷凍機において、
前記低温再生器から前記低温熱交換器に与えている前記濃吸収液の吸収液濃度と、前記希吸収液の吸収液濃度との差または比が所定値以内になっていることに基づいて、前記高温熱交換器の伝熱面の開口を検知する破損検知手段
を設けたことを特徴とする吸収冷凍機。
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