JP4127450B2 - 車両用エアバッグ装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、車両用エアバッグ装置に関し、特にエアバッグ本体をリテーナを介してエアバッグ本体収納部に取付けてなるエアバッグ本体取付け構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
自動車等の車両には、緊急時の安全手段としてエアバッグ装置が備えられている。この種のエアバッグ装置は、インストルメントパネル等の内装部品内に配設されかつエアバッグ本体及びインフレータを備えたエアバッグモジュール本体と、該エアバッグモジュール本体に対応してインストルメントパネル等の内装部品に設けられたエアバッグリッド部とからなる。そして、このエアバッグ装置は、車体に所定値以上の衝撃力が加わったときに、エアバッグモジュール本体のエアバッグ本体収納部内に折り畳んで収納されているエアバッグ本体が、インフレータからの圧力気体の圧力によって車室内乗員側へ膨出して乗員頭部等を受け止め、頭部等がインストルメントパネル等の内装部品に当接しないように保護するものである。
【0003】
そして、上記エアバッグ本体は、その膨出時に、インストルメントパネル等の内装部品に設けられたエアバッグリッド部を押圧し、そのエアバッグリッド部に形成された開裂線を開裂することにより膨出開口を形成し、該膨出開口から車室内乗員側へ膨出されるようになっている。
【0004】
上記エアバッグ本体にはインフレータからの圧力気体が導入される例えば略矩形の圧力気体導入口が設けられており、この圧力気体導入口の周縁部内側には上記エアバッグ本体をエアバッグ本体収納部内へ気密的に取付けるためのリテーナが取付けられている。このリテーナは、エアバッグ本体の圧力気体導入口の形状に合わせた形状例えば略矩形に形成され、かつその4つの辺縁部がエアバッグ本体の圧力気体導入口をエアバッグ本体収納部の底部に成形されたガス噴出開口周縁部に気密的に挟持するシール面(挟持辺縁部)となるように形成されている。
【0005】
この種のエアバッグ本体取付け構造としては種々のものがあり、その一つに例えば図5に示すようなものが提案されている。即ち、この提案のリテーナ1は、エアバッグ本体収納部の車両前後方向の一対の底部の形状が上方に向かって傾斜する傾斜底部になっている関係で、このリテーナ1の4辺縁部のうちの車両前後方向の2辺縁部がエアバッグ本体収納部の傾斜底部に合わせて傾斜しており、更に、その2辺縁部から面直にそれぞれ相互に側面視ハ字状に開くように突出する複数本のリテーナボルト2a,2bが植設されている。更に車両左右方向の他の2辺縁部についても、エアバッグ本体収納部の車両左右方向の底部形状に合わせた形状に成形されている。
【0006】
そして、エアバッグ本体3の圧力気体導入口3aの周縁部には、その周縁部内側に取付けられたリテーナ1のリテーナボルト2a,2bを、圧力気体導入口3aの周縁部外側に挿通するためのボルト孔(図示せず)が穿設されている。このリテーナボルト2a,2bは、図5に示すように、折り畳まれた状態のエアバッグ本体3に取付けられ、図6に示すように(図6ではエアバッグ本体は図示省略)、エアバッグモジュール本体4のエアバッグ本体収納部5に形成したボルト孔6,7へ通されて前記エアバッグ本体3をエアバッグ本体収納部5内へナット9を介して固定するよう構成されている。
【0007】
なお、エアバッグモジュール本体4は、図6に示すように、別体成形されたエアバッグ本体収納部5とインフレータ収納部8とを適宜溶接等により連結した構成のものであり、エアバッグ本体収納部5は、上方にエアバッグ膨出開口が形成されかつ底部のガス噴出口にインフレータからの圧力気体の噴出量や噴出方向を制御する複数のディフューザ開口が形成された断面略U字状の容器であり、またインフレータ収納部8は、内部に筒状インフレータ(図示せず)を収納する断面略逆Ω字状の容器である。
【0008】
また、エアバッグ本体収納部5に形成されたボルト孔6,7のうち、少なくとも一方のボルト孔6は、リテーナ1をエアバッグ本体収納部5に取付ける際の組付け性を考慮して長孔とされている。即ち、リテーナ1のリテーナボルト2a,2bは、リテーナ1が取付けられるエアバッグ本体収納部5の底部形状の関係で側面視ハ字状に開くように突出しており、かつエアバッグ本体収納部5は、その車両前後方向の幅(図6の左右方向幅)がリテーナ1と略同幅寸法に成形されており、そのため、上記一方のボルト孔6は、図6、図7に示すように、エアバッグ本体収納部5の傾斜底部から側壁部に亘って穿設された長孔に形成されており、また、他方のボルト孔7は、エアバッグ本体収納部5の傾斜底部にリテーナボルト2bと略同寸法に穿設されている。
【0009】
そして、リテーナ1をエアバッグ本体収納部5の底部に取付ける際には、図6に示すように、リテーナ1を斜めにして、先ず、他方のボルト孔7へリテーナボルト2bを挿入し、次いで、この他方のボルト孔7を基準としてリテーナ1の傾きを元に戻しつつ一方のボルト孔6へリテーナボルト2aを挿入するようにしている。その後、エアバッグ本体収納部5のボルト孔6,7から突出したリテーナボルト2a,2bの先端にナット9を螺着し、リテーナ1をエアバッグ本体収納部5に固定するようになっている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかるに、このような構造の車両用エアバッグ装置にあっては、エアバッグモジュールの軽量化を図る場合、エアバッグ本体収納部等の板厚を単に薄くするだけでは、エアバッグ本体の膨出圧力に対抗する剛性が不十分となり、エアバッグ本体の膨出時にエアバッグ本体収納部5の底部と側壁部とのコーナー部分が図7に示す屈曲状態から図8に示す直線状態へ変形する虞があり、その場合、リテーナボルト2aが長孔のボルト孔6内で移動し、リテーナ1がエアバッグ本体収納部5の底部から浮いてリテーナ1とエアバッグ本体収納部5との間に隙間が生じ気密性が損なわれる問題が考えられる。
【0011】
そこで、本発明の目的は、上記の問題点に鑑み、エアバッグモジュールの軽量化のためエアバッグ本体収納部等の板厚を薄くしても、エアバッグ本体の膨出時におけるリテーナのエアバッグ本体収納部底部からの浮き上がりを防止することができる車両用エアバッグ装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1に記載された発明では、エアバッグ本体の圧力気体導入口内にリテーナを取付け、上記エアバッグ本体の圧力気体導入口を上記リテーナを介してエアバッグ本体収納部底部のガス噴出開口に気密的に挟持固定してなる車両用エアバッグ装置において、前記リテーナの前記圧力気体導入口に対する挟持辺縁部から拡開突出する複数本のリテーナボルトを設け、前記エアバッグ本体収納部の底部に前記複数のリテーナボルトがそれぞれ挿通される複数のボルト孔を設けると共に、該複数のボルト孔の少なくとも一方を長孔に形成し、かつ該長孔に挿通される前記リテーナボルトの該長孔内での移動を阻止するボルト係止手段を設けたことを特徴としている。
【0013】
このように構成された請求項1にかかる発明によれば、ボルト係止手段でリテーナボルトの長孔内での移動を阻止させることにより、エアバッグ本体の膨出時におけるリテーナのエアバッグ本体収納部底部からの浮き上がりを防止することができる。
【0014】
また、上記に加え、前記エアバッグ本体収納部はその底部に前記ガス噴出開口に通ずる傾斜底部が設けられ、前記リテーナは略矩形に成形され、かつ該リテーナの前記傾斜底部に対する前記挟持辺縁部に略面直に前記複数のリテーナボルトが側面視ハ字状に開くように設けられ、前記長孔は前記傾斜底部に沿って傾斜するように延設され、更に前記複数のボルト孔から前記エアバッグ本体収納部の外側に突出する前記複数のリテーナボルトがそれぞれ挿通されかつそれらを相互に連結する連結金具が設けられてなることを特徴としている。
【0015】
上記構成によれば、リテーナボルトのそれぞれを相互に連結する連結金具を設けることにより、リテーナボルトを締結する際のエアバッグ本体収納部に対する挟持面積を大きくでき、リテーナボルトをより確実に固定することができる。
【0016】
また、上記に加え、前記ボルト係止手段は前記エアバッグ本体収納部の底部に突設されて前記連結金具を係止可能な係止突起であることを特徴としている。
【0017】
上記構成によれば、ボルト係止手段としての係止突起は、エアバッグ本体収納部の底部を例えば打ち出し加工することにより成形することができるので、ボルト係止手段を容易に形成することができる。また、そのボルト係止手段と連結金具とにより、リテーナボルトが複数本あってもそれらリテーナボルトに対するボルト係止手段の位置又は個数にかかる設計自由度を増すことができると共に、リテーナボルトの移動をより確実に阻止することができる。
【0018】
【発明の実施の形態1】
以下、本発明の具体的な実施の形態1について、図示例と共に説明する。
【0019】
図1〜図4は、この発明の実施の形態1を示すものである。
【0020】
先ず、構成を説明すると、助手席用エアバッグ装置10は、自動車のフロントウインドウガラス11の下方に位置する助手席側のインストルメントパネル12に一体に形成されたエアバッグリッド部13と、このエアバッグリッド部13の下方のインストルメントパネル12内に配置されたエアバッグモジュール本体14とで構成されている。
【0021】
上記インストルメントパネル12は、熱可塑性エラストマー(TEO)等からなる表皮15と、ポリプロピレン複合材(PPC)等からなる芯材16と、ポリウレタン(PU)等からなる発泡層17とからなる3層構造のインストルメントパネルである。また、そのインストルメントパネル12に形成される上記エアバッグリッド部13は、上記芯材16に形成された開口部18の辺縁に、該開口部18を閉塞しかつ略H字状の開裂用隙間を形成するように対向配置される鉄板等からなる一対の金属製ドア部材19、20を取付けると共に、上記表皮15の裏面の上記一対のドア部材19、20によって形成されるH字状の開裂用隙間に対応する部位に、該表皮を貫通しない深さで部分的に成形される開裂溝(図示せず)を設けることにより、構成されている。
【0022】
上記エアバッグモジュール本体14は、鉄板等からなる一体プレス成形品からなり、折り畳まれたエアバッグ本体21を収納しかつ該エアバッグ本体21が膨出する上方開口が形成された断面略U字状でかつ平面視矩形のエアバッグ本体収納部22と、該エアバッグ本体収納部22の底部側に連続成形されかつ圧力気体を噴出可能な筒状のインフレータ23を遊嵌状態で支持収納するインフレータ収納部24とを備えている。また、上記のエアバッグモジュール本体14は、エアバッグリッド部13に対して直接結合させない状態で近接配置されている。
【0023】
また、エアバッグ本体21にはインフレータ23からの圧力気体が導入される例えば略矩形の圧力気体導入口25が設けられており、この圧力気体導入開口25の内側にはリテーナ26が取付けられ、このリテーナ26は、エアバッグ本体21の圧力気体導入口25の形状に合わせた形状例えば略矩形に形成され、かつその4辺縁部にはその圧力気体導入口25をエアバッグ本体収納部22の底部に気密的に挟持するシール面27(挟持辺縁部)が形成されている。エアバッグ本体21は、このリテーナ26を介して、圧力気体導入開口25がエアバッグ本体収納部22の底部とインフレータ収納部24の上部との間に形成されるガス噴出開口28に位置合せされた状態で、エアバッグ本体収納部22の傾斜底部29に気密的に当接配置され、更に、リテーナボルト30,31及びナット32を介してエアバッグ本体収納部22に固定されている。
【0024】
更に、リテーナ26は、エアバッグ本体収納部22の底部形状が上方に向かって傾斜する傾斜底部29になっている関係で、このリテーナ26の4辺縁部のうちの車両前後方向に対応する2辺縁部がエアバッグ本体収納部22の傾斜底部29に合わせて傾斜して側面視略ハット状を呈しており、リテーナ26の中央には、インフレータ23からの圧力気体の噴出量や噴出方向を制御する複数のディフューザ開口33が設けられている。また、このリテーナ26の上記2辺縁部のシール面27は、エアバッグ本体収納部22の傾斜底部29に対面しエアバッグ本体21の圧力気体導入開口25を気密的に挟持する。このシール面27からは面直にそれぞれ側面視ハ字状に開くようにスタッドボルト等からなるリテーナボルト30,31が植設されている。このリテーナボルト30,31を、エアバッグ本体21の圧力気体導入開口25の周囲のボルト孔(図示せず)と、エアバッグ本体収納部22の傾斜底部29のボルト孔34,35とへ通し、更にエアバッグ本体収納部22の車両前後方向の両傾斜底部29から外側にそれぞれ突出したリテーナボルト30,31の先端にそれぞれ一対の連結金具36を通してからナット32を螺着する(図2参照)ことにより、エアバッグ本体21がエアバッグ本体収納部22に取付けられている。なお、連結金具36は、鉄板等を断面U字状に折り曲げ成形されかつリテーナボルト30,31が挿通するボルト孔(図示せず)が穿設されているものである。
【0025】
そして、この実施の形態1のものでは、エアバッグ本体収納部22のボルト孔34,35のうち、少なくとも一方のボルト孔34(この実施の形態1では車両前方側のみとなっている。)が、エアバッグ本体収納部22の傾斜底部29から側壁部37に亘って延設されて長孔形状に成形されている(以下、その一方のボルト孔34を長孔34ともいう)。そして、エアバッグ本体収納部22の傾斜底部29には、連結金具36の側壁部37側部位に係合し連結金具36を傾斜底部29裏面の所定位置に係止する係止突起(ボルト係止手段)38が設けられている。このボルト係止手段は、打ち出しや切起し等により突設形成することができる。
【0026】
なお、上記エアバッグ本体収納部22の車両前後方向の側壁部37には、それぞれ補強ブラケット39が取付けられている。また、エアバッグ本体収納部22上方のエアバッグ膨出開口は、適宜破断用切れ目(図示せず)が成形された異物混入防止用のカバー40で覆われている。
【0027】
また、インフレータ収納部24の外面下部には、エアバッグモジュール本体14をステアリングサポートメンバ等の車体側メンバ41にボルト等を介して締結固定するためのブラケット42が固定されている。また、このブラケット42には、図1に示すように、エアバッグモジュール本体14の車体側メンバ41への固定作業時にエアバッグモジュール本体14を車体側メンバ41へ仮止めするための係止用爪43が一体に切り起し成形されている。なお、エアバッグモジュール本体14の車体側メンバ41への固定後、インストルメントパネル12を車体側部材に固定する。これにより、エアバッグモジュール本体14が、インストルメントパネル12のエアバッグリッド部13に対して位置合わせされかつ直接結合されない状態で近接配置される。
【0028】
次に、この実施の形態1の作用について説明する。
【0029】
先ず、車両用エアバッグ装置の動作を説明すると、インフレータ23から圧力気体が噴出されると、この圧力気体は、エアバッグ本体収納部22の下方のガス噴出開口28から圧力気体導入開口25を介してエアバッグ本体21内へ入り、エアバッグ本体21を膨張させる。エアバッグ本体21が膨張する時の押圧力によってエアバッグリッド部13のH字状開裂線が開裂し、エアバッグリッド部13が観音開き状態に開くことにより膨出開口が形成される。この膨出開口から車室内乗員側へエアバッグ本体21が膨出し、車両乗員の頭部等を受け止める。このように、エアバッグ本体21が乗員の前方に膨出することにより、インストルメントパネル12等に直接頭部等が衝突することを避けることができ、乗員を保護することができる。
【0030】
次に、エアバッグモジュール本体14の組立てについて説明すると、エアバッグ本体収納部22の傾斜底部29へエアバッグ本体21を取付ける際には、リテーナ26を斜めにして他方から先にリテーナボルト31をボルト孔35へ挿入し、このボルト孔35を基準として、リテーナ26の傾きを元に戻しつつ一方の長孔34へリテーナボルト30を挿入するという手順で、リテーナ26を取付けるようにする。
【0031】
そして、複数のリテーナボルト30間に外側から連結金具36を挿通すると共に、連結金具36をエアバッグ本体収納部22の傾斜底部29から突設形成された係止突起38に係止させ、各リテーナボルト30にナット32をそれぞれ螺着する。また、他の複数のリテーナボルト31間にも同様に外側から他の連結金具36を挿通し、各リテーナボルト31にナット32をそれぞれ螺着する。
【0032】
このように、上記の実施の形態1によれば、係止突起38によりリテーナボルト30の長孔34内での移動を阻止ないしは抑制させるので、エアバッグ本体21の膨出時に、エアバッグ本体収納部22の傾斜底部29と側壁部37とのコーナー部分が変形したとしても、リテーナ26が浮きそれとエアバッグ本体収納部22との間に隙間が生じるようなことが確実に防止される。
【0033】
なお、上記の実施の形態1では、ボルト係止手段として、エアバッグ本体収納部22の傾斜底部29から突設形成された係止突起38を用いたが、リテーナボルト30の長孔34内での移動を阻止ないしは抑制できれば、形状、又は成形方法等、例えばエアバッグ本体収納部22にリテーナボルト30又は連結金具36が係合する切り起し突起を成形したり、又はエアバッグ本体収納部22にリテーナボルト30又は連結金具36が係合する凹部を成形したり、更にはエアバッグ本体収納部22にリテーナボルト30に対して係合する部材を一体又は別体に設ける等の変形例を採用してもよい。
【0034】
また、上記の実施の形態1では、エアバッグ本体収納部22のボルト孔34,35のうちの一方のボルト孔34のみを長孔としたが、その両方とも長孔としてもよく、その場合、組付け易さが向上する。
【0035】
また、上記の実施の形態1では、上記のエアバッグリッド部13は、インストルメントパネル12と一体に成形したが、インストルメントパネル12とは別体に成形したものでもよい。また、上記のインストルメントパネル12は、3層構造以外のもの、例えばPPC芯材のみからなる単層構造のものでもよく、その場合、エアバッグリッド部は、例えば芯材裏面に開裂溝を成形することにより構成してもよい。また、上記のエアバッグモジュール本体14は、エアバッグリッド部13に対して直接結合させない状態で近接配置させたが、エアバッグモジュール本体とエアバッグリッド部とをリッド脚部、ブラケット又はリインフォース等により直接結合させてもよい。更にまた、上記のエアバッグモジュール本体14は、エアバッグ本体収納部22とインフレータ収納部24とが一体構造のものについて説明したが、従来例のような別体構造のものでもよい。
【0036】
【発明の効果】
以上説明してきたように、請求項1の発明によれば、ボルト係止手段でリテーナボルトの長孔内での移動を阻止させることにより、エアバッグ本体の膨出時におけるリテーナのエアバッグ本体収納部底部からの浮き上がりを防止することができる。
【0037】
また、リテーナボルトのそれぞれを相互に連結する連結金具を設けることにより、リテーナボルトを締結する際のエアバッグ本体収納部に対する挟持面積を大きくでき、リテーナボルトをより確実に固定することができる。
【0038】
また、ボルト係止手段としての係止突起は、エアバッグ本体収納部の底部を例えば打ち出し加工することにより成形することができるので、ボルト係止手段を容易に形成することができる。また、そのボルト係止手段と連結金具とにより、リテーナボルトが複数本あってもそれらリテーナボルトに対するボルト係止手段の位置又は個数にかかる設計自由度を増すことができると共に、リテーナボルトの移動をより確実に阻止することができる、という実用上有益な効果を発揮し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の側面図である。
【図2】本発明の実施の形態1の車両前方側下方から見た斜視図である。
【図3】本発明の実施の形態1のエアバッグモジュール本体の分解斜視図である。
【図4】本発明の実施の形態1の部分断面図である。
【図5】従来例を説明するリテーナの側面図である。
【図6】図5リテーナの取付け説明図である。
【図7】エアバッグ本体収納部の変形前の状態を示す部分拡大図である。
【図8】エアバッグ本体収納部の変形後の状態を示す部分拡大図である。
【符号の説明】
12 インストルメントパネル
13 エアバッグリッド部
14 エアバッグモジュール本体
21 エアバッグ本体
22 エアバッグ本体収納部
23 インフレータ
24 インフレータ収納部
25 圧力気体導入口
26 リテーナ
27 シール面(挟持辺縁部)
28 ガス噴出開口
29 傾斜底部
30 リテーナボルト
31 リテーナボルト
34 ボルト孔(長孔)
35 ボルト孔
36 連結金具
37 側壁部
38 係止突起(ボルト係止手段)

Claims (1)

  1. エアバッグ本体の圧力気体導入口内にリテーナを取付け、上記エアバッグ本体の圧力気体導入口を上記リテーナを介してエアバッグ本体収納部底部のガス噴出開口に気密的に挟持固定してなる車両用エアバッグ装置において、
    前記リテーナの前記圧力気体導入口に対する挟持辺縁部から拡開突出する複数本のリテーナボルトを設け、前記エアバッグ本体収納部の底部に前記複数のリテーナボルトがそれぞれ挿通される複数のボルト孔を設けると共に、該複数のボルト孔の少なくとも一方を長孔に形成し、かつ該長孔に挿通される前記リテーナボルトの該長孔内での移動を阻止するボルト係止手段を設け
    前記エアバッグ本体収納部はその底部に前記ガス噴出開口に通ずる傾斜底部が設けられ、前記リテーナは略矩形に成形され、かつ該リテーナの前記傾斜底部に対する前記挟持辺縁部に略面直に前記複数のリテーナボルトが側面視ハ字状に開くように設けられ、前記長孔は前記傾斜底部に沿って傾斜するように延設され、更に前記複数のボルト孔から前記エアバッグ本体収納部の外側に突出する前記複数のリテーナボルトがそれぞれ挿通されかつそれらを相互に連結する連結金具が設けられてなり、
    前記ボルト係止手段は前記エアバッグ本体収納部の底部に突設されて前記連結金具を係止可能な係止突起であることを特徴とする車両用エアバッグ装置。
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