JP4127364B2 - ロッカカバーの構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、エンジンのロッカカバーの構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
本発明の実施形態を示す図1及び図2を参照して、動弁系のロッカアーム等をカバーする従来のロッカカバー9は、狭隘なエンジンルーム内で近傍に配置される排気系8その他からの放熱に耐えてかつ、軽量化を達成するために比較的高価なアルミ材等で形成されている。
しかしながら、環境対策等で必要とする付加装置の重量及び原価の増加を消化するために、ロッカカバー9にはさらなる軽量化及び原価低減が要請されてきている。
【0003】
これに対する、ロッカカバー9の軽量化及び原価低減の手段としては、樹脂材によるロッカカバーの形成による対応が検討されるが、EGR(排気還流)管7からの放射熱約600℃に耐えることは困難であり、従来行われていた排気マニホールド8やEGR管7からの放熱を遮断するそれぞれに設けられた遮熱部品(図1及び図2には明示していない)では遮熱機能的に不充分で、樹脂材ロッカカバー9の変形や溶融を回避することができなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上述した従来技術の問題点に鑑みて提案されたものであり、排気系の高温放熱にたえる軽量ロッカカバーの構造の提供を目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、高温限界が140℃程度の樹脂材によるロッカカバーでも排気系による高温放熱にたえられる構造を研究の結果、ロッカカバーへの放射熱を遮断し、かつ、実用強度を有する遮熱板(シールド)の構造を得た。
【0006】
本発明のロッカカバーの構造は、エンジン(En)上部のロッカカバー(9)とエキゾーストマニホルド(8)との間に遮熱板(10)が設けられているロッカカバーの構造において、前記ロッカカバー(9)は樹脂で構成され、前記遮熱板(10)は垂直面部(10a)とその下端部に鈍角に連結された斜面部(10b)とで変形L字状に一体成形されており、該遮熱板(10)は複数の帯状のステー(11)及び複数の帯状の補強板(13)で挟み込まれ、リベット(14)締結によって一体的に固定され、該ステー(11)がエンジン(En)に固定されており、該遮熱板(10)は、前記垂直面部(10a)により排気還流管(7)から発生する高熱が、斜面部(10b)によりエキゾーストマニホルド(8)から発生する高熱が、それぞれロッカカバー(9)には伝達されない様に配置されている。
【0007】
このように、ロッカカバーへのエキゾーストマニホルド及び/又はEGR管からの放射熱をロッカカバー遮熱専用の遮熱板によって遮熱することでロッカカバーの温度上昇を許容限界内にとどめてロッカカバーの耐熱強度を保全する。
【0009】
例えばFRP等の強度を有する樹脂によるロッカカバーによって軽量化が可能となる。
【0011】
上記構成によって、エンジンと遮熱板を一体にし相対変位なくして、遮熱板のばたつき変位を少なくする。
【0013】
このように、遮熱板を剛性の高いステーと補強板でサンドイッチ状に挟むことで、面積の大きい遮熱板の剛性を補完構成してステーによってエンジンに確実に固定できる。
【0015】
遮熱板のステー及び補強板による一体化をリベット締結によって固定することにより、通常行われるスポット溶接よりはるかに固定強度を大きくできて、固定部分のはがれ損傷を予防できる。
【0016】
【発明の実施の形態】
図1〜図5に本発明の一実施形態を示している。図1及び図2は、EGR管7を有するエンジンEnにおけるロッカカバー9と遮熱板10の関係を示し、図3〜図5では遮熱板10を示している。
【0017】
図1及び図2において、シリンダブロック2の上部に取り付けられたシリンダヘッド4に、図示しないロッカアーム等の動弁部品が装着されたヘッドカバー6が取り付けられている。
【0018】
そのヘッドカバー6の上部に、FRP樹脂材で構成されたロッカカバー9が取付けられている。
【0019】
シリンダヘッド4の外側部に、燃焼排気ガスを集合して排気管に導く排気系のエキゾーストマニホルド8が装着され、排気系から排気ガスの1部を吸気系に還流させて排気ガス成分の良化をはかるためのEGR管7が装着されている。
【0020】
前記ロッカカバー9と、エキゾーストマニホルド8及びEGR管7との間に、遮熱板10が配置されている。
【0021】
図3〜図5に示す遮熱板10は、遮熱板10を前後で挟む複数のステー11と複数の補強板13とがリベット14で締結されて一体化されている。
【0022】
遮熱板10は、ほぼ垂直な垂直面部10aとその下端部に鈍角に連結される斜面部10bとで変形L状に一体に形成されて、垂直面部10aが主としてEGR管7からの放熱を遮熱し、斜面部10bが主としてエキゾーストマニホルド8からの放熱を遮熱するように、ヘッドカバー6の側面に沿って配置されるよう前後方向に長く形成されている。
換言すれば、遮熱板10は、エキゾーストマニホルド8及び/又はEGR管7からの放熱を遮断する。
【0023】
また、垂直面部10aに、適宜の間隔を設けて縦方向にチャンネル状のプレスリブ10cが形成され、さらに垂直面部10aの上部に反り10dが、斜面部10bの下部に反り10eが設けられて、いずれも遮熱板10の面剛性の向上が図られるよう構成されている。
【0024】
ステー11は、水平部の下面11bがヘッドカバー6の上部にボルト締結されるよう、また、垂直部で遮熱板10の垂直面部10aを補強板13と共に支持するようL形帯状に形成されている。
【0025】
補強板13は、遮熱板10の垂直面部10aと斜面部10bとを密接して補強するよう変形L帯状に形成されて、ステー11と共にリベット14で一体に締結されている。
【0026】
上記のように、遮熱板10と、ステー11と、補強板13、とがリベット締結で一体に構成された状態で、ボルト穴11aを介してヘッドカバー6にボルト締結されて、ロッカカバー9が排気系の放熱から遮熱されるよう配置されている。
【0027】
遮熱板10の上記の構成と配置によって、エンジンEnの運転時にEGR管7からの放熱を遮熱し、また、エキゾーストマニホルド8からの放熱を遮熱して樹脂製ロッカカバー9の耐熱限界内に保全される。
【0028】
また、エンジン運転による高周波振動と走行時の車両衝撃振動による外力から遮熱板10の破損を防いでいる。特に、リベット締結の採用によって本実施例では締結強度が3倍になり、遮熱板10とステ−11とをスポット溶接する従来の一般的な締結で発生する溶接部亀裂を完全に予防している。
【0029】
【発明の効果】
本発明の作用効果を、以下に列記する。
(1) 本発明による遮熱板によってエキゾーストマニホルド及びEGR管からの高温放熱を遮熱するので、樹脂製ロッカカバーを採用できて、軽量化およびコスト低減ができる。
(2) 軽量な樹脂製ロッカカバーの採用によって、ロッカカバーの着脱作業が容易にできる。
(3) 遮熱板10とステ−11と補強板13とを、リベット締結したので、遮熱板10とをスポット溶接する従来の一般的な締結で発生する溶接部亀裂を完全に予防している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示す斜視構成図。
【図2】同上の後面図。
【図3】遮熱板の斜視図。
【図4】同上の遮熱板をエンジン外側方向からみた斜視図。
【図5】図3のX方向側面図。
【符号の説明】
En・・エンジン
2・・・シリンダブロック
4・・・シリンダヘッド
6・・・ヘッドカバー
7・・・EGR管
8・・・エキゾーストマニホルド
9・・・ロッカカバー
10・・遮熱板
11・・ステー
13・・補強板
14・・リベット
Claims (1)
- エンジン(En)上部のロッカカバー(9)とエキゾーストマニホルド(8)との間に遮熱板(10)が設けられているロッカカバーの構造において、前記ロッカカバー(9)は樹脂で構成され、前記遮熱板(10)は垂直面部(10a)とその下端部に鈍角に連結された斜面部(10b)とで変形L字状に一体成形されており、該遮熱板(10)は複数の帯状のステー(11)及び複数の帯状の補強板(13)で挟み込まれ、リベット(14)締結によって一体的に固定され、該ステー(11)がエンジン(En)に固定されており、該遮熱板(10)は、前記垂直面部(10a)により排気還流管(7)から発生する高熱が、斜面部(10b)によりエキゾーストマニホルド(8)から発生する高熱が、それぞれロッカカバー(9)には伝達されない様に配置されていることを特徴とするロッカカバーの構造。
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