JP4127107B2 - 燃料電池システム - Google Patents

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    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、水素と酸素との化学反応により電気エネルギーを発生させる燃料電池からなる燃料電池システムに関するもので、車両、船舶及びポータブル発電器等の移動体に適用して有効である。
【0002】
【従来の技術】
従来より、水素と酸素(空気)との電気化学反応を利用して発電を行う燃料電池を備えた燃料電池システムが知られている。この燃料電池システムを車両用として用いる場合には、あらゆる環境下における始動性が重要となる。例えば車両の駆動源(電動モータ)用電源として考えられている固体高分子電解質型燃料電池は、0℃以下の低温状態では電極近傍に存在している水分が凍結してしまい、その凍結した水分が反応ガスの拡散を阻害したり、或いは電極の触媒を覆っていまうため、燃料電池の再起動ができなくなるという問題がある。
【0003】
このため、燃焼器および加熱器により流体を加熱し、その加熱された流体(温水)を燃料電池に供給し、さらに燃焼ガスを燃料電池の燃料ガス供給経路あるいは酸化剤ガス供給経路に供給することにより、燃料電池を加熱昇温(暖機)して燃料電池を起動する燃料電池システムが提案されている(以下、第1従来システムという。例えば、特許文献1参照)。
【0004】
また、低温環境下で凍結し発電反応を阻害する水分を予め燃料電池内部から除去しておくことに着目し、加熱手段により燃料電池を所定温度に加熱しながら空気経路および水素経路に乾燥ガスを供給し、水分を除去する方法が提案されている(以下、第2従来システムという。例えば、特許文献2参照)。
【0005】
また、燃料電池を使用する電気自動車において、同一の燃料電池を用いて発電だけでなく水の電気分解を行う方法が提案されている(以下、第3従来システムという。例えば、特許文献3参照)。
【0006】
【特許文献1】
特開2000−164233号公報
【0007】
【特許文献2】
特開2002−246054号公報
【0008】
【特許文献3】
特開平9−215113号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、第1従来システムは、燃料電池の熱容量が大きいため昇温に多大な時間を要することとなり、燃料電池を短時間で起動させることが難しい。また、暖機用加熱源としてヒータ等が必要となるため燃料電池システムの体格が大きくなり、搭載スペースに制約のある車両用として燃料電池システムを用いる場合には、搭載性の面でも問題となる。
【0010】
一方、第2従来システムは、空気経路および水素経路に乾燥ガスを送るため、および加熱を行うために多量のエネルギーが必要となる。さらには、実際に反応が起こる触媒上に存在する水分が確実に除去されるとは限らず、したがって燃料電池を確実に起動させることが難しい。
【0011】
また、第3従来システムは、車両制動時にその回生エネルギーを利用して水の電気分解によりエネルギーを回収するもので、燃料電池停止(発電運転停止)時に水の電気分解を行うものではない。このため、燃料電池停止時点では電極近傍に水分が存在し、したがって、低温状態では電極近傍に存在している水分が凍結してしまい、燃料電池の再起動ができなくなるという問題がある。
【0012】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、燃料電池システムにおいて、発電運転停止後、できるだけ少ないエネルギーで確実に燃料電池内部の反応面の水分を除去することが可能な燃料電池システムを提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、燃料極に供給される水素と酸化剤極に供給される酸素とを電気化学反応させて発電を行う固体高分子電解質型の燃料電池(10)を備える燃料電池システムであって、燃料電池に接続され、燃料電池の発電時に余った電力を蓄えることができるとともに燃料電池に電力を供給可能な二次電池(12)を備え、燃料電池の発電運転停止後、該燃料電池の酸化剤極側に存在する水を除去するために二次電池から燃料電池に、酸化剤極側が燃料極側よりも高い電位になるように電圧を印加して該水を電気分解し、二次電池から燃料電池に印加する電圧は、燃料電池の固体高分子電解質膜(101)が破壊されない電圧以下で、かつ水の電気分解に必要な電圧以上に設定され、さらに、前記二次電池(12)から前記燃料電池(10)に電圧を印加する時間は、前記酸化剤極側のアノード過電圧が上昇して電流が減少して水の電気分解が終了する一定の時間に設定されていることを特徴とする燃料電池システム。
【0014】
これによると、燃料電池内部の反応面に存在する水分は、燃料電池の発電運転停止後に電気分解されて水素と酸素になる。このように、水の電気分解によって水分除去を行うことにより、燃料電池内部の反応面に存在する水分を効率的に除去でき、水分除去に関する消費エネルギーを減少させることができる。さらに、燃料電池の酸化剤極側には水の電気分解によって発生した酸素が存在するため、酸素濃度が上昇し、再起動時の燃料電池の反応性を向上させることができる。さらに、二次電池から燃料電池に印加する電圧を、燃料電池の固体高分子電解質膜が破壊されない電圧以下で、かつ水の電気分解に必要な電圧以上に設定するため、固体高分子電解質膜を破壊しない範囲で効率よく水分を除去することができる。さらにまた、燃料電池および燃料電池システムの特性に合わせて時間を設定することにより、必要な時間以上に電圧印加を行うことによる余分なエネルギーの消費を防ぐことができる。
【0015】
請求項1に記載の発明は、例えば請求項2に記載の発明のように、燃料電池(10)から二次電池(12)への電流の流れのみを許容する電流制限手段(51)と、電流制限手段に対して並列に接続されたバイパス通電回路(52)と、バイパス通電回路を開閉する開閉手段(53)とを設けて、実施することができる。
【0016】
請求項1に記載の発明は、例えば請求項3に記載の発明のように、酸化剤極に酸素を導く空気供給経路(20a)と、酸化剤極から排出されたガスを導く空気排出経路(20b)と、空気供給経路を開閉する空気供給経路開閉弁と、空気排出経路を開閉する空気排出経路開閉弁(23)とを設けて、実施することができる。
【0017】
請求項1に記載の発明は、例えば請求項4に記載の発明のように、燃料極に水素を導く水素供給経路(30a)と、燃料極から排出されたガスを導く水素排出経路(30b)とを設け、さらに、水素供給経路を開閉する水素供給経路開閉弁(33)、および水素排出経路を開閉する水素排出経路開閉弁(34)のうち、少なくとも一方を設けて、実施することができる。
【0027】
請求項に記載の発明では、燃料電池(10)の環境温度を検出する温度センサ(74)を備え、温度センサにより検出した環境温度値から燃料電池内部の水分の凍結が起こらないと予想される場合には、二次電池(12)から燃料電池への電圧印加を行わないように制御することを特徴とする。
【0028】
これによると、水分凍結が起こらないと予測される環境温度の場合には、発電運転停止後の燃料電池への電圧印可を禁止して、水分凍結が予測されないときに水分除去を行うことによる余分なエネルギーの消費を防ぐことができる。
【0029】
請求項に記載の発明では、地域および時期情報を外部より取り入れる情報取得装置を備え、地域および時期情報に基づいて最低外気温度を導出し、その温度値から燃料電池内部の水分の凍結が起こらないと予想される場合には二次電池(12)から燃料電池(10)への電圧印加を禁止するよう制御することを特徴とする。
【0030】
これによると、地域および時期情報から水分凍結が起こらないと予測される場合には、発電運転停止後の燃料電池への電圧印可を禁止して、水分凍結が予測されないときに水分除去を行うことによる余分なエネルギーの消費を防ぐことができる。
【0031】
請求項に記載の発明では、燃料電池(10)の固体高分子電解質膜(101)あるいは拡散層(103、106)の湿潤状態を検出する湿潤検出センサを備え、湿潤検出センサの検出値に基づいて、燃料電池を構成する固体電解質膜、拡散層が乾燥されていると判断される場合には二次電池(12)から燃料電池への電圧印加を禁止するよう制御することを特徴とする。
【0032】
これによると、固体高分子電解質膜あるいは拡散層が乾燥している場合には、発電運転停止後の燃料電池への電圧印可を禁止して、余分なエネルギーの消費を防ぐことができる。
【0033】
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
【0034】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図1〜図4に基づいて説明する。本実施形態は、燃料電池システムを、燃料電池を電源として走行する電気自動車(燃料電池車両)に適用したものである。
【0035】
図1は、本実施形態の燃料電池システムの全体構成を示している。図1に示すように、本実施形態の燃料電池システムは、水素と酸素との電気化学反応を利用して電力を発生する燃料電池(FCスタック)10を備えている。燃料電池10は、車両走行用のモータジェネレータ11、2次電池12、補機16等の電気機器に電力を供給するように構成されている。なお、2次電池12は本発明の電源装置に相当する。
【0036】
燃料電池10では、以下の水素と酸素の電気化学反応が起こり電気エネルギが発生する。
アノード(水素極側)H2→2H++2e-
カソード(酸素極側)2H++1/2O2+2e-→H2
全体 H2+1/2O2 →H2
本実施形態では燃料電池10として固体高分子電解質型燃料電池を用いており、基本単位となるセルが複数積層されて構成されている。各セルは、電解質膜が一対の電極で挟まれた構成となっている。セルの詳細構造については後述する。
【0037】
燃料電池システムには、燃料電池10の酸素極側に空気(酸素)を供給するための空気供給経路20aと、燃料電池10からの空気を排出するための空気排出経路20bと、燃料電池10の水素極側に水素を供給するための水素供給経路30aと、燃料電池10からの未反応水素ガス等を排出するための水素排出経路30bとが設けられている。なお、酸素極は本発明の酸化剤極に相当し、水素極は本発明の燃料極に相当する。
【0038】
空気供給経路20aには、空気圧送用の送風機(ガス圧縮機)21が設けられている。この送風機21は電動モータ22によって駆動される。空気排出経路20bには、空気排出経路20bを開閉する空気排出経路開閉弁23が設けられている。なお、空気供給経路20aに、空気供給経路20aを開閉する図示しない空気供給経路開閉弁を設けてもよい。燃料電池10に空気を供給する際には、空気排出経路開閉弁23を開弁するとともに、電動モータ22によって送風機21を駆動する。
【0039】
空気供給経路20aと空気排出経路20bには、加湿器24が設けられている。この加湿器24は、燃料電池10から排出される湿った排気空気に含まれる水分を用いて送風機21の吐出後の空気を加湿するものであり、これにより、燃料電池10内の固体高分子電解質膜を水分を含んだ湿潤状態にして、発電運転時における電気化学反応が良好に行われるようにしている。
【0040】
水素供給経路30aには、水素ガスが充填された水素ボンベ31、燃料電池10に供給される水素の圧力を調整する水素調圧弁32、および水素供給経路30aを開閉する水素供給経路開閉弁33が設けられている。水素排出経路30bには、水素排出経路30bを開閉する水素排出経路開閉弁34が設けられている。燃料電池10に水素を供給する際には、水素供給経路開閉弁33を開弁するとともに、水素調圧弁32によって所望の水素圧力に調整する。水素排出経路30bは、運転条件に応じて水素排出経路開閉弁34によって開閉される。水素排出経路30bは、未反応水素ガス、蒸気(あるいは水)、および酸素極から固体高分子電解質膜を通過して混入した窒素、酸素などを排出する。
【0041】
燃料電池10は発電に伴い熱を生じる。このため、燃料電池システムには、燃料電池10を冷却して作動温度が電気化学反応に適した温度(80℃程度)となるようにする冷却システム40〜44が設けられている。
【0042】
冷却システムには、燃料電池10に冷却水(熱媒体)を循環させる冷却水経路40、冷却水を循環させるウォータポンプ41、ウォータポンプ41を駆動する電動モータ42、ファン44を備えたラジエータ43が設けられている。燃料電池10で発生した熱は、冷却水を介してラジエータ43で系外に排出される。このような冷却系によって、ウォータポンプ41による流量制御、およびファン44による風量制御で、燃料電池10の冷却量制御を行うことができる。
【0043】
燃料電池10と2次電池12との間、および2次電池12とモータジェネレータ11との間は、双方向に電力を伝達可能なDC−DCコンバータ13を介して電気的に接続されている。このDC−DCコンバータ13は、燃料電池10から2次電池12、あるいは2次電池12から燃料電池10への、電力の流れをコントロールするものである。
【0044】
燃料電池10および2次電池12とモータジェネレータ11との間にインバータ14が配置されている。このインバータ14により、モータジェネレータ11の機能、すなわち、電動機としての機能と発電機としての機能が切り換えられるようになっている。
【0045】
そして、DC−DCコンバータ13とインバータ14の作動により、例えば、急加速時などに急激に大きな電力が必要になった場合には、燃料電池10からだけでなく2次電池12からもモータジェネレータ11に電力を供給することができる。また、燃料電池10の発電時に余った電力や、モータジェネレータ11によって回生された電力を、2次電池12に蓄えることができる。
【0046】
補機16は、送風機21の電動モータ22やウォータポンプ41の電動モータ42等を含むものであり、インバータ15を介して2次電池12と接続されている。
【0047】
燃料電池10とDC−DCコンバータ13の間には、燃料電池10から2次電池12あるいはモータジェネレータ11への電流の流れのみを許容するダイオード51が配設されている。すなわち、このダイオード51は、2次電池12からの電流あるいはモータジェネレータ11で回生された電流が燃料電池10に流れ込むのを防止して、燃料電池10が破壊されるのを防止する。なお、ダイオード51は本発明の電流制限手段に相当する。
【0048】
ダイオード51をバイパスするように、すなわちダイオード51に対して並列にバイパス通電回路52が接続されている。バイパス通電回路52には、バイパス通電回路52を開閉するスイッチング素子53が配置されている。スイッチング素子53は、後述する水分除去制御時以外はオフ状態にして、燃料電池10に電流が流れ込まないようにしている。なお、スイッチング素子53は本発明の開閉手段に相当する。
【0049】
バイパス通電回路52には、このバイパス通電回路52を流れる電流Ifcを検出する電流検出器71が設けられている。燃料電池10には、燃料電池10の各セル毎あるいは数セル毎の電圧Vcを検出する電圧検出器72と、燃料電池本体の温度Tfcを検出するための電池温度センサ73が設けられている。なお、電流検出器71は本発明の電流検出手段に相当し、電圧検出器72は本発明の電圧検出手段(72)に相当する。
【0050】
燃料電池システムには、燃料電池10の環境温度(外気温度Tam)を検出する外気温度センサ74、および、各種制御を行う制御部(ECU)60が設けられている。なお、75は、図示しない車両に設けられたキースイッチである。
【0051】
制御部60には、各種負荷からの要求電力信号、電流検出器71からの電流信号、電圧検出器72からの電圧信号、電池温度センサ73からの電池温度信号、外気温度センサ74からの外気温度信号、キースイッチ75からのキースイッチ信号が入力される。また、制御部60は、2次電池12、DC−DCコンバータ13、インバータ14、15、電動モータ22、空気排出経路開閉弁23、水素調圧弁32、水素供給経路開閉弁33、水素排出経路開閉弁34、電動モータ42、ファン44、スイッチング素子53等に制御信号を出力するように構成されている。
【0052】
次に、燃料電池10を構成しているセルの詳細構造について説明する。図2はセル100の構成を示す断面図である。
【0053】
図2において、セル100は、電解質膜101、水素極側触媒102、水素極側ガス拡散層103、水素極側セパレータ104、酸素極側触媒105、酸素極側ガス拡散層106、および酸素極側セパレータ107から構成されている。
【0054】
電解質膜101は、プロトン伝導性のイオン交換膜から形成された固体高分子電解質膜である。両触媒102、105は、白金からなり、両拡散層103、106は、繊維状のカーボンクロスからなり、両セパレータ104、107は、ガスが透過しない導電性材料(例えばカーボン材)からなる。
【0055】
両触媒102、105および両拡散層103、106は、電解質膜101を両側から挟み込むように配置され、両セパレータ104、107は、両触媒102、105および両拡散層103、106を両側から挟み込むように配置されている。
【0056】
両セパレータ104、107には多数の溝が形成されており、水素極側ガス拡散層103と水素極側セパレータ104との間には、水素が通過する水素ガス流路108が形成され、酸素極側ガス拡散層106と酸素極側セパレータ107との間には酸素(空気)が通過する酸化ガス流路109が形成され、さらに、両セパレータ104、107の外側面には、冷却システムの冷却水が通過する冷却液流路110が形成されている。
【0057】
次に、上記構成になる燃料電池システムの作動を説明する。
【0058】
燃料電池10を発電運転させる際には、水素ガス流路108に水素を供給し、酸化ガス流路109に酸素を供給し、これにより、水素と酸素とを電気化学反応させて電力を発生させる。発電によって酸素極側触媒105上で水が生成されるため、発電運転を停止した時点では、酸素極側触媒105、酸素極側ガス拡散層106および酸化ガス流路109に水が存在することになる。
【0059】
そして、発電運転終了後に燃料電池10が氷点下以下になったとき酸素極側触媒105周辺に存在する水が凍結すると再起動できないため、燃料電池10の発電運転停止時点で酸素極側触媒105周辺の水を除去する「水分除去制御」を行う。
【0060】
以下、「水分除去制御」について説明する。固体高分子電解質型の燃料電池10は、外部より電圧を印加すれは逆に水の電気分解が可能である。そこで、水の電気分解により、酸素極側触媒105近傍に存在する水を除去するようにしている。
【0061】
具体的には、この燃料電池システムの発電運転停止後に、燃料電池10の酸素極側が水素極よりも高い電位となるように、2次電池12からDC−DCコンバータ13を介して燃料電池10に電圧を印加する。その際、スイッチング素子53をオンすることで、燃料電池10に電流を流すことができる。すると、燃料電池10のカソード側に存在する水が電気分解されて、水素と酸素になり、水分が除去される。
【0062】
より詳細には、水は電気分解されて燃料電池10のアノード側には水素が生成され、燃料電池10のカソード側には酸素が生成される。以下に電気分解の反応式を示す。
アノード(発電反応時はカソード側) H2O→2H++1/2O2+2e-
カソード(発電反応時はアノード側) 2H++2e-→H2
全体 H2O→H2+1/2O2
この電気分解によって生成した酸素が酸化ガス流路109に存在するため、酸化ガス流路109の酸素濃度が上昇し、カソード(酸化極)過電圧が低下するため、燃料電池10の再起動時の始動性を向上させることができる。
【0063】
図3を用いて、固体高分子電解質膜101を用いたセル100における水の電気分解について説明する。図3は、燃料電池10で水の電気分解を行ったときの、セル電圧と電流密度との関係を示す特性図である。
【0064】
水を電気分解させるには、理論的には1セル当たり1.23V以上の電圧が必要となる。実際には、図3に示すようにアノード過電圧、カソード過電圧、オーム損があるため、1.23Vよりも大きな電圧が必要となる。ただし、電圧を大きくし過ぎると電解質膜101が破壊されるため、印加電圧としては、電解質膜101の破壊電圧以下とする必要がある。なお、図3中のアノード過電圧は、燃料電池10の空気極側つまり水が存在する側の過電圧のことであり、同様に図3中のカソード過電圧とは、燃料電池10の水素極側の過電圧である。発電反応のときと水の電気分解のときでは電極の呼び方が逆になっている。燃料電池10はこのように発電反応と水の電気分解の反応がリバーシブルであるので、システム構成が複雑になることもない。
【0065】
また、酸素極側触媒105近傍に存在する水がなくなれば図3中のアノード過電圧が上昇する。つまり、燃料電池10に一定電圧を印加しておけば、水の電気分解とともにアノード過電圧が上昇して電流が減少するため、おのずと水の電気分解が終了する。この特性を利用すれば、一定電圧をある十分な時間印加するだけでよく、複雑な電圧制御等は必要ない。つまり、電流値、電圧値をモニターして制御する必要がないため、電流センサ、電圧センサも必要がなくなる。ただし、電流あるいは電圧などをモニターして制御を行ってももちろん問題はない。
【0066】
固体高分子電解質膜101を用いたセル100における水の電気分解の効率は、エネルギー効率で70〜80%以上であるため高効率な燃料電池システムとすることができる。
【0067】
図3からもわかるように、電流値が低いほど過電圧が小さくなるため、エネルギー効率も良くなる。そのため、できるだけ低い電圧をかけ、小さい電流で電気分解したほうが効率がよい。
【0068】
また、印加電圧値によって、水の電気分解の反応深度(どのくらい水が電気分解されるか)が影響を受けるため、燃料電池10が所望の乾燥状態になるように、印加電圧を設定すればよい。
【0069】
次に、図4を用いて、水分除去の制御方法を説明する。図4は燃料電池システムの水分除去制御を示すフローチャートである。
【0070】
車両のキースイッチ75がオフされて、燃料電池10の発電運転が停止されると、図4の処理が開始される。
【0071】
まず、ステップS10では、外気温度センサ74で検出した外気温度Tamが、水分除去を行うかどうかのしきい値である所定外気温度Ta未満であるか否かを判定する。Tam<Taでない場合、水分除去は行わず、制御を終了する。一方、Tam<Taの場合、ステップS11に進む。
【0072】
ここで、所定外気温度Taは、発電運転停止時の環境温度(外気温)や季節情報等を考慮して決定する。そして、本ステップS10を入れることで、水分凍結が予測されないときに水分除去制御を行い余分なエネルギーを消費することを防ぐことができる。
【0073】
ステップS11では、空気排出経路開閉弁23、水素供給経路開閉弁33および水素排出経路開閉弁34を閉じる。また、このステップS11では、スイッチング素子53をオンして、バイパス通電回路52を介して燃料電池10に電流が流れるようにする。
【0074】
ステップS12では、DC−DCコンバータ13を制御して燃料電池10に電圧を印加する。これにより、燃料電池10内の水の電気分解が開始される。
【0075】
ステップS13では、電池温度センサ73で検出した燃料電池温度Tfcを読み込み、ステップS14では、燃料電池温度Tfcが所定電池温度Tb未満であるか否かを判定する。Tfc<Tbの場合はステップS15に進み、Tfc<Tbでない場合は制御を終了する。因みに、所定電池温度Tbとして設定する値は、固体高分子電解質膜101の耐熱温度から80〜90℃が適当である。
【0076】
ステップS15では、電圧検出器72で検出したセル電圧Vcを読み込み、ステップS16では、セル電圧Vcが所定範囲になっているか否かを判定する。セル電圧Vcが所定範囲でない場合は、異常と判断して燃料電池10への電圧印加を終了する。因みに、セル電圧Vcの所定範囲は、1.23V以上で、かつ2〜3V以下が適当である。
【0077】
ステップS17では、電流検出器71で検出した燃料電池10に流れる電流の値Ifcを読み込み、ステップS18では、その電流値Ifcが所定の下限値Iaを超え、且つ所定の上限値Ib未満であるか否かを判定する。電流値Ifcが所定の下限値Ia以下の場合は、これ以上電圧を印加する必要が無いため、すなわち、電気分解が十分行われたものと推定されるため、燃料電池10への電圧印加を終了する。電流値Ifcが所定の上限値Ib以上の場合は、回路の短絡等による異常電流と判定し、燃料電池10への電圧印加を終了する。因みに、所定の下限値Iaは、0.1A程度が適当である。
【0078】
ステップS19では、ステップS12で燃料電池10に電圧印加を開始してからの経過時間である電圧印加時間Tvが、所定電圧印加時間Tr以上か否かを判定する。Tv≧Trの場合、燃料電池10への電圧印加を終了する。Tv≧Trでない場合は、ステップS13に戻り、制御を継続する。なお、所定電圧印加時間Trは、燃料電池10および燃料電池システムの特性に合わせて設定すればよい。例えば、1セルあたり1gの水を電気分解させるために平均電流10Aで電気分解を行った場合にかかる時間は20分程度である。
【0079】
上記本実施形態では、燃料電池内部の反応面に存在する水分は、燃料電池10の発電運転停止後に電気分解されて水素と酸素になる。このように、水の電気分解によって水分除去を行うことにより、燃料電池内部の反応面に存在する水分を効率的に除去でき、水分除去に関する消費エネルギーを減少させることができる。さらに、燃料電池10の酸素極側には水の電気分解によって発生した酸素が存在するため、酸素濃度が上昇し、再起動時の燃料電池10の反応性を向上させることができる。
【0080】
また、燃料電池10に流れる電流の値Ifcが所定の下限値Ia以下の場合は、電気分解が十分行われたものと判定して電圧印加を終了するため、水分除去に関する消費エネルギーを少なくでき、また、電流値Ifcが異常に大きい場合には回路短絡等と判定して電圧印加を終了するため、システムの安全性を確保することができる。
【0081】
また、燃料電池10に電圧を印可している際のセル電圧Vcが所定範囲外の場合には異常と判定して電圧印加を終了するため、システムの安全性を確保することができる。
【0082】
また、水分凍結が起こらないと予測される外気温度Tamの場合には、発電運転停止後の燃料電池10への電圧印可を行わないため、水分凍結が予測されないときに水分除去を行うことによる余分なエネルギーの消費を防ぐことができる。
【0083】
(他の実施形態)
なお、上記実施形態では、1つの制御部(ECU)60で制御を行っているが、機器ごと(燃料電池10、2次電池12、DC−DCコンバータ13など)にECUをもって、ECUどうしで通信を行って制御を行うようにしてもよい。
【0084】
また、上述したように、燃料電池10内で水を電気分解して「水分除去制御」を行う際、水の電気分解の進行に伴ってアノード過電圧が上昇して電流が減少するため、燃料電池10に一定電圧をある十分な時間印加するだけでよく、複雑な電圧制御等は必ずしも必要ではない。したがって、その場合には、電流検出器71、電圧検出器72、電池温度センサ73、外気温度センサ74を廃止することができる。
【0085】
また、地域および時期情報を外部より取り入れる情報取得装置(図示せず)を設け、地域および時期情報から最低外気温度を導出し、その温度値を用いて、発電運転停止後の燃料電池10への電圧印加を行うか否かを決定するようにしても良い。これによると、地域および時期情報から水分凍結が起こらないと予測される場合には、発電運転停止後の燃料電池10への電圧印可を禁止して、水分凍結が予測されないときに水の電気分解を行うことによる余分なエネルギーの消費を防ぐことができる。
【0086】
また、燃料電池内部に、燃料電池の固体高分子電解質膜101あるいは拡散層103、106の湿潤状態を検出する湿潤検出センサ(図示せず)を設け、湿潤状態によって、発電運転停止後の燃料電池10への電圧印加を行うか否かを決定するようにしても良い。これによると、固体高分子電解質膜101あるいは拡散層103、106が乾燥している場合には、発電運転停止後の燃料電池10への電圧印可を禁止して、余分なエネルギーの消費を防ぐことができる。
【0087】
また、上記実施形態では、燃料電池システムを燃料電池車両に適用する例を示したが、本発明の燃料電池システムは、燃料電池車両以外にも適用可能であり、例えば家庭用燃料電池システムにも適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態になる燃料電池システムの全体構成を示す概念図である。
【図2】図1の燃料電池10を構成するセル100の断面図である。
【図3】図1の燃料電池10で水の電気分解を行ったときのセル電圧と電流密度との関係を示す特性図である。
【図4】図1の燃料電池システムの水分除去制御を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10…燃料電池、12…2次電池(電源装置)、51…ダイオード(電流制限手段)、52…バイパス通電回路、53…スイッチング素子(開閉手段)。

Claims (7)

  1. 燃料極に供給される水素と酸化剤極に供給される酸素とを電気化学反応させて発電を行う固体高分子電解質型の燃料電池(10)を備える燃料電池システムであって、
    前記燃料電池に接続され、前記燃料電池の発電時に余った電力を蓄えることができるとともに前記燃料電池に電力を供給可能な二次電池(12)を備え、
    前記燃料電池の発電運転停止後、該燃料電池の前記酸化剤極側に存在する水を除去するために前記二次電池から前記燃料電池に、前記酸化剤極側が前記燃料極側よりも高い電位になるように電圧を印加して該水を電気分解し、前記二次電池から前記燃料電池に印加する電圧は、前記燃料電池の固体高分子電解質膜(101)が破壊されない電圧以下で、かつ水の電気分解に必要な電圧以上に設定され、さらに、前記二次電池(12)から前記燃料電池(10)に電圧を印加する時間は、前記酸化剤極側のアノード過電圧が上昇して電流が減少して水の電気分解が終了する一定の時間に設定されていることを特徴とする燃料電池システム。
  2. 前記燃料電池(10)から前記二次電池(12)への電流の流れのみを許容する電流制限手段(51)と、前記電流制限手段に対して並列に接続されたバイパス通電回路(52)と、前記バイパス通電回路を開閉する開閉手段(53)とを備えることを特徴とする請求項1に記載の燃料電池システム。
  3. 前記酸化剤極に酸素を導く空気供給経路(20a)と、前記酸化剤極から排出されたガスを導く空気排出経路(20b)と、前記空気供給経路を開閉する空気供給経路開閉弁と、前記空気排出経路を開閉する空気排出経路開閉弁(23)とを備えることを特徴とする請求項1または2に記載の燃料電池システム。
  4. 前記燃料極に水素を導く水素供給経路(30a)と、前記燃料極から排出されたガスを導く水素排出経路(30b)とを備え、さらに、前記水素供給経路を開閉する水素供給経路開閉弁(33)、および前記水素排出経路を開閉する水素排出経路開閉弁(34)のうち、少なくとも一方を備えることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載の燃料電池システム。
  5. 前記燃料電池(10)の環境温度を検出する温度センサ(74)を備え、前記温度センサにより検出した環境温度値から燃料電池内部の水分の凍結が起こらないと予想される場合には、前記二次電池(12)から前記燃料電池への電圧印加を行わないように制御することを特徴とする請求項1ないしのいずれか1つに記載の燃料電池システム。
  6. 地域および時期情報を外部より取り入れる情報取得装置を備え、前記地域および時期情報に基づいて最低外気温度を導出し、その温度値から前記燃料電池内部の水分の凍結が起こらないと予想される場合には前記二次電池(12)から前記燃料電池(10)への電圧印加を禁止するよう制御することを特徴とする請求項1ないしのいずれか1つに記載の燃料電池システム。
  7. 前記燃料電池(10)の固体高分子電解質膜(101)あるいは拡散層(103、106)の湿潤状態を検出する湿潤検出センサを備え、前記湿潤検出センサの検出値に基づいて、前記燃料電池を構成する固体電解質膜、拡散層が乾燥されていると判断される場合には前記二次電池(12)から前記燃料電池への電圧印加を禁止するよう制御することを特徴とする請求項1ないしのいずれか1つに記載の燃料電池システム。
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