JP5895736B2 - 2次電池型燃料電池システム及びそれを備えた給電システム - Google Patents

2次電池型燃料電池システム及びそれを備えた給電システム Download PDF

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Description

本発明は、発電動作だけでなく充電動作も行える2次電池型燃料電池システム及びそれを備えた給電システムに関する。
近年、携帯電話、携帯型情報端末、ノート型パーソナルコンピュータ、携帯型オーディオ、携帯型ビジュアル機器等の携帯用電子機器の多機能化、高性能化が進展するに伴い、その駆動用電池の大容量化に対する要求が高まってきている。従来、このような携帯用電子機器の駆動用電池としては、リチウム電池やニッカド電池が用いられているが、その容量は、限界に近づいており飛躍的な増大は望めない。そこで、リチウム電池やニッカド電池に代わりエネルギー密度が高く大容量化が可能な燃料電池の開発が盛んに行われている。
燃料電池は、水素と酸素から水を生成した際に電力を取り出すものであり、原理的に取り出せる電力エネルギーの効率が高いため、省エネルギーになるだけでなく、発電時の排出物が水のみであるため、環境に優れた発電方式であり、地球規模でのエネルギーや環境問題解決の切り札として期待されている。
このような燃料電池は、例えば、固体ポリマーイオン交換膜を用いた固体高分子電解質膜、イットリア安定化ジルコニア(YSZ)を用いた固体酸化物電解質膜等を燃料極(アノード)と酸化剤極(カソード)とで両側から挟み込んだものを1つのセル構成としている。そして、このような構成のセルには、燃料極に燃料ガス(例えば水素ガス)を供給する燃料ガス流路と、酸化剤極に酸化剤ガス(例えば酸素や空気)を供給する酸化剤ガス流路とが設けられ、これらの流路を介して燃料ガス、酸化剤ガスがそれぞれ燃料極、酸化剤極に供給されることにより発電が行われる。
ところが、外部から燃料が供給される燃料電池装置では、燃料(例えば水素)を供給するためのインフラ整備が必要である。
特開2004−359536号公報(図2(b))
そこで、このような問題に対応するため、水を分解して水素を発生する金属を水素の供給源として用いることが考えられる。水素を発生して酸化してしまった金属(高原子価金属酸化物)は、純金属又は低原子価金属酸化物に還元することで再び水素の供給源として用いることができる。
特許文献1においては、金属の酸化物を水素ガスで還元した際に発生する水蒸気と水素との混合気体を冷却して水を除去することが記載されているが、還元時に必要となるエネルギに関する記載はなく、還元効率は考慮されていない。
本発明は、上記の状況に鑑み、効率よく充電することができる2次電池型燃料電池システム及びそれを備えた給電システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明に係る2次電池型燃料電池システムは、化学反応によって燃料ガスを放出することができ、前記燃料ガスが生成される化学反応の逆反応によって再生可能な燃料発生部と、前記燃料発生部から供給される前記燃料ガスを用いて発電を行う発電機能及び前記燃料発生部の再生時に前記燃料発生部から供給される前記逆反応の生成物を電気分解する電気分解機能を有する発電・電気分解部とを備え、前記燃料発生部と前記発電・電気分解部との間で前記燃料ガスを含むガスを循環させるとともに、前記燃料発生部の再生時に、前記発電・電気分解部に外部から電力が供給される2次電池型燃料電池システムであって、前記燃料発生部の再生時に、前記発電・電気分解部に供給される電力を検出する電力検出部と、前記発電・電気分解部の電気分解を行う部分を加熱するためのヒータ部と、前記ヒータ部に供給される電力を、前記電力検出部による検出結果に基づいて制御する制御部とを備える構成とする。なお、前記発電・電気分解部は、例えば、前記燃料発生部から供給される前記燃料ガスを用いて発電を行う発電動作と、前記燃料発生部の再生時に前記燃料発生部から供給される前記逆反応の生成物を電気分解する電気分解動作とを切り替える燃料電池を備える構成であってもよく、また、例えば、前記燃料発生部から供給される前記燃料ガスを用いて発電を行う燃料電池と、前記燃料発生部の再生時に前記燃料発生部から供給される前記逆反応の生成物を電気分解する電気分解器とを別個に備える構成であってもよい。
このような構成によると、発電・電気分解部の電気分解反応自体で消費される電力に対するヒータ部の消費電力の比率が大きくなることを、ヒータ部に供給される電力の変動によって抑えることができるので、効率よく充電することができる。
また、前記発電・電気分解部の電気分解を行う部分の温度が所定値以上であるか否かを判定する判定部と、前記判定部による判定結果が否である場合に、前記燃料発生部の再生を停止する再生停止部とを備えることが望ましい。
このような構成によると、発電・電気分解部の電気分解反応自体で消費される電力に対するヒータ部の消費電力の比率が任意に設定する上限値を越えることを確実に防止することができる。
さらに、前記ヒータ部に電力を供給するためのバッテリと、前記再生停止部が前記燃料発生部の再生を停止した場合に、前記発電・電気分解部に供給されていた電力を前記バッテリに供給するように切り替えるスイッチとを備えるようにしてもよい。
また、上記目的を達成するために本発明に係る給電システムは、上記いずれかの構成の2次電池型燃料電池システムと、自然エネルギーを用いて発電を行うとともに、前記2次電池型燃料電池システムの前記燃料発生部の再生時に、前記発電・電気分解部に電力を供給する発電設備とを備える構成とする。
本発明に係る2次電池型燃料電池システム及びそれを備えた給電システムによると、発電・電気分解部の電気分解反応自体で消費される電力に対するヒータ部の消費電力の比率が大きくなることを、ヒータ部に供給される電力の変動によって抑えることができるので、効率よく充電することができる。
本発明の一実施形態に係る給電システムの概略構成を示す図である。 2次電池型燃料電池システムの発電動作時における固体酸化物燃料電池と外部負荷との接続関係を示す模式図である。 2次電池型燃料電池システムの充電動作時における固体酸化物燃料電池と外部電源との接続関係を示す模式図である。 太陽光発電設備から燃料電池部に供給される電力及びバッテリからヒータ部に供給される電力の時間変化例を示す図である。 バッテリからヒータ部に供給される電力とヒータ部の温度との関係を示す図である。 電気分解を行っているときの燃料電池部の電流−電圧特性を示す図である。 燃料電池部の温度と電力損失との関係を示す図である。 太陽光発電設備から燃料電池部に供給される電力、バッテリからヒータ部に供給される電力、及び燃料電池部の電気分解反応自体で消費される電力の時間変化例を示す図である。 2次電池型燃料電池システムの充電時におけるシステムコントローラが行う制御を示すフローチャートである。
本発明の実施形態について図面を参照して以下に説明する。なお、本発明は、後述する実施形態に限られない。
本発明の一実施形態に係る給電システムの概略構成を図1に示す。本実施形態に係る給電システムは、本実施形態に係る2次電池型燃料電池システムと、太陽光エネルギーを用いて発電を行う太陽光発電設備100とを備えており、外部負荷(不図示)への給電を本実施形態に係る2次電池型燃料電池システムと太陽光発電設備100とのいずれかで行う。本実施形態に係る2次電池型燃料電池システムは、酸化反応により燃料ガスを発生し、還元反応により再生可能な燃料発生部1と、酸素を含む酸化剤と燃料発生部1から供給される燃料ガスとの反応により発電を行う燃料電池部2と、燃料電池部2を加熱するためのヒータ部3と、燃料電池部2の温度を検出する温度センサ4と、燃料発生部1を収容する容器5と、燃料電池部2、ヒータ部3、及び温度センサ4を収容する容器6と、燃料発生部1と燃料電池部2との間で燃料ガスを含むガスを循環させるための配管7と、2次電池型燃料電池システムの充電時に燃料電池部2に供給される電力を検出する電力検出部8と、ヒータ部3に電力を供給する例えばリチウムイオン2次電池や鉛蓄電池などのバッテリ9と、バッテリ9からヒータ部3に供給される電力を検出するバッテリ出力検出部10と、太陽光発電設備100と燃料電池部2及びバッテリ9との接続状態を切り替えるためのスイッチ11と、2次電池型燃料電池システム全体を制御する例えばマイクロコンピュータなどのシステムコントローラ12とを備えている。なお、必要に応じて、配管7にブロアやポンプ等の循環器を設けてもよく、燃料発生部1の周辺に温度を調節するヒータ等を設けてもよい。また、本実施形態では、自然エネルギーを用いて発電を行う発電設備として、太陽光エネルギーを用いて発電を行う太陽光発電設備100を用いているが、太陽光エネルギー以外の自然エネルギーを用いて発電を行う発電設備、例えば風力エネルギーを用いて発電を行う風力発電設備などを用いてもよい。
燃料発生部1としては、例えば、基材料(主成分)が鉄である微粒子圧縮体からなる燃料発生部を用いることができる。また、図1では、燃料電池部2の一例として、O2-を透過する固体電解質2Aを挟み、両側にそれぞれ燃料極2Bと酸化剤極2Cが形成されているMEA(Membrane Electrode Assembly;膜・電極接合体)構造をなす固体酸化物燃料電池部を図示している。なお、図1では、MEAを1つだけ設けた構造を図示しているが、MEAを複数設けたり、さらに複数のMEAを積層構造にしたりしてもよい。
2次電池型燃料電池システムの発電時に固体酸化物燃料電池は図2に示すように外部負荷200に接続される。固体酸化物燃料電池では、2次電池型燃料電池システムの発電時に、燃料極2Bにおいて下記の(1)式の反応が起こる。
2+O2-→H2O+2e- …(1)
上記の(1)式の反応によって生成された電子は、外部負荷200を通って、酸化剤極2Cに到達し、酸化剤極2Cにおいて下記の(2)式の反応が起こる。
1/2O2+2e-→O2- …(2)
そして、上記の(2)式の反応によって生成された酸素イオンは、固体電解質2Aを通って、燃料極2Bに到達する。上記の一連の反応を繰り返すことにより、固体酸化物燃料電池が発電動作を行うことになる。また、上記の(1)式から分かるように、2次電池型燃料電池システムの発電動作時には、燃料極2B側においてH2が消費されH2Oが生成されることになる。
上記の(1)式及び(2)式より、2次電池型燃料電池システムの発電動作時における固体酸化物燃料電池での反応は下記の(3)式の通りになる。
2+1/2O2→H2O …(3)
一方、基材料(主成分)が鉄である燃料発生部1は、下記の(4)式に示す酸化反応により、2次電池型燃料電池システムの発電時に燃料電池部2の燃料極2B側で生成されたH2Oを消費してH2を生成する。
3Fe+4H2O→Fe34+4H2 …(4)
上記の(4)式に示す鉄の酸化反応が進むと、鉄から酸化鉄への変化が進んで鉄残量が減っていくが、上記の(4)式の逆反応(還元反応)により、水素発生部1を再生することができ、2次電池型燃料電池システムを充電することができる。
2次電池型燃料電池システムの充電時に固体酸化物燃料電池は図3に示すように太陽光発電設備100に接続される。固体酸化物燃料電池装置では、2次電池型燃料電池システムの充電時に、上記の(3)式の逆反応である下記の(5)式に示す電気分解反応が起こり、燃料極2B側においてH2Oが消費されH2が生成され、基材料(主成分)が鉄である燃料発生部1では、上記の(4)式に示す酸化反応の逆反応である下記(6)式に示す還元反応が起こり、燃料電池部2の燃料極2B側で生成されたH2が消費されH2Oが生成される。
2O→H2+1/2O2 …(5)
Fe34+4H2→3Fe+4H2O …(6)
次に、2次電池型燃料電池システムの充電時におけるシステムコントローラ12が行う制御について図1及び図3〜図9を参照して説明する。
2次電池型燃料電池システムの充電時に、システムコントローラ12は、燃料電池部2と太陽光発電設備100とが接続されるように、スイッチ11を制御する。これにより、太陽光発電設備100から燃料電池部2に電力が供給される。そして、電力検出部6が太陽光発電設備100から燃料電池部2に供給される電力を検出し、システムコントローラ12が電力検出部6の検出結果を収集する。
太陽光発電設備100から燃料電池部2に供給される電力は天候などによって変動する。以下、太陽光発電設備100から燃料電池部2に供給される電力が時間経過に伴って図4に示す特性線CL1のように変化した場合を例に挙げて説明する。
太陽光発電設備100から燃料電池部2に供給される電力は、時間t0の時点まではW1_0であり、時間t0の時点以降は一定の割合で減少し、時間t1(>t0)の時点でW1_1(<W1_0)である。
システムコントローラ12は、バッテリ9からヒータ部3に供給される電力を、電力検出部6の検出結果に基づいて制御する。具体的には、システムコントローラ12は、バッテリ9からヒータ部3に供給される電力が太陽光発電設備100から燃料電池部2に供給される電力よりも一定値だけ小さくなるように、バッテリ出力検出部10の検出結果を監視しながらバッテリ9の出力を制御する。その結果、バッテリ9からヒータ部3に供給される電力は、図4に示す特性線CL2のように変化し、時間t0の時点まではW2_0(<W1_0)となり、時間t0の時点以降は一定の割合で減少し、時間t1の時点でW2_1(<W2_0)となる。
なお、バッテリ出力検出部10を設けなくてもバッテリ9の出力を制御することは可能であるため、バッテリ出力検出部10を設けない構成にしてもよい。また、図4に示す例では、バッテリ9からヒータ部3に供給される電力が、太陽光発電設備100から燃料電池部2に供給される電力の変化に応じて瞬時に変化しているが、本発明はこれに限定されることはなく、例えば、システムコントローラ12が、バッテリ9からヒータ部3に供給される電力の平均値を所定の期間毎に算出し、一つ前の所定の期間でのバッテリ9からヒータ部3に供給される電力の平均値に基づいて、バッテリ9からヒータ部3に供給される電力を所定の期間中制御するようにしてもよい。いずれにしても、太陽光発電設備100から燃料電池部2に供給される電力の減少に応じて、バッテリ9からヒータ部3に供給される電力が減少する傾向でシステムコントローラ12が制御を行うようにすればよい。
バッテリ9からヒータ部3に供給される電力とヒータ部3の温度(≒燃料電池部2の温度)との関係は図5に示すようになる。バッテリ9からヒータ部3に供給される電力がW2_0のとき、ヒータ部3の温度はT0となり、バッテリ9からヒータ部3に供給される電力がW2_1のとき、ヒータ部3の温度はT1(<T0)となる。
電気分解を行っているときの燃料電池部2の電流−電圧特性は図6に示すようになる。特性線CL3は燃料電池部2の温度がT0である場合の特性線であり、特性線CL4は燃料電池部2の温度がT0である場合の特性線である。図4に示す時間t0の時点での燃料電池部2の電力損失L0、すなわち、太陽光発電設備100から燃料電池部2に供給される電力がW1_0であり、燃料電池部2の温度がT0である場合の電力損失L0は、図6中のI1_0とΔV1_0との積になる。また、図4に示す時間t1の時点での燃料電池部2の電力損失L1、すなわち、太陽光発電設備100から燃料電池部2に供給される電力がW1_1であり、燃料電池部2の温度がT1である場合の電力損失L1は、図6中のI1_1とΔV1_1との積になる。
システムコントローラ12が、バッテリ9からヒータ部3に供給される電力を図4に示すように制御した場合、燃料電池部2の温度が低下すると、燃料電池部2の電力損失は図7に示すように指数関数的に増加する。このため、燃料電池部2の電気分解反応(上記(5)式の反応)自体で消費される電力、すなわち、太陽光発電設備100から燃料電池部2に供給される電力から電力損失を引いた電力は、図8に示すような特性線CL5のように変化する。
したがって、システムコントローラ12が、バッテリ9からヒータ部3に供給される電力を図4に示すように制御した場合、バッテリ9からヒータ部3に供給される電力を変動させない場合に比べて、燃料電池部2の電気分解反応自体で消費される電力に対するヒータ部3の消費電力の比率が大きくなることを抑えることができ、効率よく充電することができる。
なお、図8中の時間t2の時点になると、燃料電池部2の電気分解反応自体で消費される電力とバッテリ9からヒータ部3に供給される電力とが等しくなる。図8に示すように、時間t2の時点以降もシステムコントローラ12が同様の制御を行うと、燃料電池部2の電気分解反応自体で消費される電力よりもバッテリ9からヒータ部3に供給される電力の方が大きくなる逆転現象が生じてしまう。
この逆転現象の発生を防止するため、2次電池型燃料電池システムの充電時に、システムコントローラ12が、燃料電池部2の温度が時間t2の時点における燃料電池部2の温度T2以上であるか否かを判定し、否と判定した場合に、太陽光発電設備100とバッテリ9とが接続されるようにスイッチ11を制御し、太陽光発電設備100から供給される電力でバッテリ9を充電し、燃料電池部2に電力が供給されないようにしてシステムの充電を停止するようにすればよい。
したがって、2次電池型燃料電池システムの充電時におけるシステムコントローラ12は、図9のフローチャートに示す制御を行う。
まず始めにシステムコントローラ12は、2次電池型燃料電池システムの充電を行うか否かの判断を行う(ステップS10)。2次電池型燃料電池システムの充電を行う場合としては、例えば、燃料発生部1の酸化度合いが閾値以上である場合と、太陽光発電設備100の余剰電力がある場合とが考えられる。なお、燃料発生部1の酸化度合いを検出する方法としては、例えば燃料発生部1の重量変化に基づいて燃料発生部1の酸化度合いを検出する方法や、燃料発生部1が本実施形態のようにFeである場合に燃料発生部1の透磁率変化に基づいて燃料発生部1の酸化度合いを検出する方法などが考えられる。
システムコントローラ12は、2次電池型燃料電池システムの充電を行うと判断した場合(ステップS10のYES)、燃料電池部2と太陽光発電設備100とが接続されるようにスイッチ11を制御し(ステップS20)、2次電池型燃料電池システムの充電を行わないと判断した場合(ステップS10のNO)、バッテリ9と太陽光発電設備100とが接続されるようにスイッチ11を制御する(ステップS30)。
ステップS20に続くステップS30において、システムコントローラ12は、燃料電池部2の温度TFCが温度T2以上であるか否かを判定する(ステップS40)。
ステップS40において燃料電池部2の温度TFCが温度T2以上であると判定した場合(ステップS40のYES)、システムコントローラ12は、ヒータ制御、すなわちバッテリ9からヒータ部3に供給される電力の制御を行う(ステップS50)。このヒータ制御では、太陽光発電設備100から燃料電池部2に供給される電力の減少に応じて、バッテリ9からヒータ部3に供給される電力が減少する傾向にするとよい。
一方、ステップS40において燃料電池部2の温度TFCが温度T2以上でないと判定した場合(ステップS40のNO)、システムコントローラ12は、バッテリ9と太陽光発電設備100とが接続されるようにスイッチ11を制御する(ステップS30)。このとき、ヒータ部3はオフすればよい。
ステップS30またはステップS50に続くステップS60において、2次電池型燃料電池システムの発電を行うか否かの判断を行う。2次電池型燃料電池システムの発電を行う場合としては、例えば、太陽光発電設備100の発電電力が外部負荷の必要とする電力未満である場合が考えられる。
システムコントローラ12は、2次電池型燃料電池システムの放電を行わないと判断した場合(ステップS60のNO)、ステップS10に戻り、2次電池型燃料電池システムの発電を行うと判断した場合(ステップS60のYES)、2次電池型燃料電池システムの充電時における制御を終了する。
なお、本実施形態において、システムコントローラ12は、燃料電池部2の温度が所定値以上でないと判定した場合に、太陽光発電設備100とバッテリ9とが接続されるようにスイッチ11を制御し、太陽光発電設備100から供給される電力でバッテリ9を充電するが、例えばバッテリ9が満充電であるとき等に、太陽光発電設備100から供給される電力を、2次電池型燃料電池システム以外の他の電気機器や電気設備で用いるようにしてもよい。
また、本実施形態において、システムコントローラ12は、燃料電池部2の温度が所定値以上であるか否かの判定を行うときに、温度センサ4の検出結果を用いて燃料電池部2の温度を認識するが、本発明はこれに限定されることはない。例えばシステムコントローラ12自身が、バッテリ9からヒータ部3に供給される電力を把握しているので、温度センサ4を設けずに、バッテリ9からヒータ部3に供給される電力に基づいて燃料電池部2の温度を推定するようにしてもよい(図5参照)。すなわち、図9のステップS40を、バッテリ9からヒータ部3に供給される電力が所定値以上であるか否かの判定を行うステップに変更してもよい。また、例えば本実施形態の制御においては、太陽光発電設備100から燃料電池部2に供給される電力と、バッテリ9からヒータ部3に供給される電力と、燃料電池部2の温度とが関連付けられているので、温度センサ4を設けずに、太陽光発電設備100から燃料電池部2に供給される電力に基づいて燃料電池部2の温度を推定するようにしてもよい。特に、太陽光発電設備100の発電電力が全て燃料電池部2に供給される場合には、太陽光発電設備100の発電電力に基づいて燃料電池部2の温度を推定するとよい。すなわち、図9のステップS40を、太陽光発電設備100から燃料電池部2に供給される電力が所定値以上であるか否かの判定を行うステップ、又は、太陽光発電設備100の発電電力が所定値以上であるか否かの判定を行うステップに変更してもよい。
上述した実施形態においては、燃料電池部2の電解質膜2Aとして固体酸化物電解質を用いて、発電の際に燃料極2B側で水を発生させるようにする。この構成によれば、燃料発生部1が設けられた側で水を発生するため、装置の簡素化や小型化に有利である。一方、特開2009−99491号公報に開示された燃料電池のように、燃料電池部2の電解質膜2Aとして水素イオンを通す固体高分子電解質を用いることも可能である。但し、この場合には、発電の際に燃料電池部2の酸化剤極である酸化剤極2C側で水が発生されることになるため、この水を燃料発生部1に伝搬する流路を設ければよい。また、上述した実施形態では、1つの燃料電池部2が発電も水の電気分解も行っているが、燃料電池(例えば発電専用の固体酸化物燃料電池)と水の電気分解器(例えば水の電気分解専用の固体酸化物燃料電池)が燃料発生部1に対してガス流路上並列に接続される構成にしてもよい。
また、上述した実施形態では、燃料発生部1と燃料電池部2とを別々の容器に収容したが、同一の容器に収容しても構わない。
また、上述した実施形態では、燃料電池部2の燃料ガスを水素にしているが、一酸化炭素や炭化水素など水素以外の還元性ガスを燃料電池部2の燃料ガスとして用いても構わない。
また、上述した実施形態では、ヒータ部2に電力を供給する電源としてバッテリ9を用いたが、商用交流電力を直流電力に変換するAC/DCコンバータなどの他の電源を用いても構わない。太陽光発電設備100などの自然エネルギーを用いて発電を行う発電設備の余剰電力がある場合には、当該発電設備からヒータ部2に電力を供給するようにしてもよい。
また、上述した実施形態では、図9のステップS40における判定基準値を温度T2に設定しているが、温度T2は燃料電池部2の電気分解反応自体で消費される電力、すなわち充電によって2次電池型燃料電池システムに蓄えられる電力よりもバッテリ9からヒータ部3に供給される電力の方が大きくなる逆転現象が発生するか否かの境界温度であるため、図9のステップS40における判定基準値を温度T2より高い値に設定し、上記逆転現象の発生に対する裕度を持たせてもよい。
1 燃料発生部
2 燃料電池部
2A 電解質膜
2B 燃料極
2C 酸化剤極
3 ヒータ部
4 温度センサ
5、6 容器
7 配管
8 電力検出部
9 バッテリ
10 バッテリ出力検出部
11 スイッチ
12 システムコントローラ
100 太陽光発電設備
200 外部負荷

Claims (3)

  1. 化学反応によって燃料ガスを放出することができ、前記燃料ガスが生成される化学反応の逆反応によって再生可能な燃料発生部と、
    前記燃料発生部から供給される前記燃料ガスを用いて発電を行う発電機能及び前記燃料発生部の再生時に前記燃料発生部から供給される前記逆反応の生成物を電気分解する電気分解機能を有する発電・電気分解部とを備え、
    前記燃料発生部と前記発電・電気分解部との間で前記燃料ガスを含むガスを循環させるとともに、
    前記燃料発生部の再生時に、前記発電・電気分解部に外部から電力が供給される2次電池型燃料電池システムであって、
    前記燃料発生部の再生時に、前記発電・電気分解部に供給される電力を検出する電力検出部と、
    前記発電・電気分解部の電気分解を行う部分を加熱するためのヒータ部と、
    前記ヒータ部に供給される電力を、前記電力検出部による検出結果に基づいて制御する制御部と
    前記発電・電気分解部の電気分解を行う部分の温度が所定値以上であるか否かを判定する判定部と、
    前記判定部による判定結果が否である場合に、前記燃料発生部の再生及び前記ヒータ部の駆動を停止する停止部とを備え
    前記制御部は、前記発電・電気分解部に供給される電力の減少に応じて前記ヒータ部に供給される電力が減少する傾向で前記ヒータ部に供給される電力を制御することを特徴とする2次電池型燃料電池システム。
  2. 前記ヒータ部に電力を供給するためのバッテリと、
    前記停止部が前記燃料発生部の再生を停止した場合に、前記発電・電気分解部に供給されていた電力を前記バッテリに供給するように切り替えるスイッチとを備えることを特徴とする請求項1に記載の2次電池型燃料電池システム。
  3. 請求項1又は2に記載の2次電池型燃料電池システムと、
    自然エネルギーを用いて発電を行うとともに、前記2次電池型燃料電池システムの前記燃料発生部の再生時に、前記発電・電気分解部に電力を供給する発電設備とを備えたことを特徴とする発電システム。
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