JP2003257443A - 自然エネルギー発電装置と燃料電池を有する自己完結型発電システム - Google Patents

自然エネルギー発電装置と燃料電池を有する自己完結型発電システム

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JP2003257443A
JP2003257443A JP2002053196A JP2002053196A JP2003257443A JP 2003257443 A JP2003257443 A JP 2003257443A JP 2002053196 A JP2002053196 A JP 2002053196A JP 2002053196 A JP2002053196 A JP 2002053196A JP 2003257443 A JP2003257443 A JP 2003257443A
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fuel cell
hydrogen
natural energy
generation device
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JP2002053196A
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English (en)
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Noboru Makita
昇 牧田
Mitsuhiro Takachi
三裕 高地
Masakatsu Oya
正克 大矢
Yuhei Takeuchi
祐平 竹内
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Ebara Corp
Original Assignee
Ebara Corp
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高効率で環境調和性に優れた自然エネルギー
発電装置と燃料電池を有する自己完結型発電システムを
提供する。 【解決手段】 自然エネルギー発電装置30と、自然エ
ネルギー発電装置30から直流電圧を供給して電気分解
により水素ガス38を生成する水素発生装置40と、酸
化剤ガス42と、水素発生装置40から供給される水素
ガス38との電気化学的反応により発電し、直流電圧を
電力負荷系統36へ供給する燃料電池21と、を備え
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は自然エネルギー発電
装置と燃料電池を有する自己完結型発電システムに係
り、特に、自然エネルギー発電装置から電力を供給し水
素発生装置が生成する水素を燃料として燃料電池へ供給
し発電する発電システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の水素発生装置から水素ガスの供給
を受ける燃料電池発電システムは、図4に示すように、
水素発生装置1、水素貯蔵装置2、水素発生用電源5、
電解用水供給路4から構成されている。
【0003】燃料電池発電システムは、水素発生装置1
の水電解工程により水素7を発生する為の水を外部から
補給し、発生した水素7を水素貯蔵装置2へ貯蔵してい
た。この水素貯蔵装置2に貯蔵された水素7は固体高分
子型燃料電池3へ送られる。
【0004】燃料電池発電系は、固体高分子型燃料電池
3と空気ブロアで構成され、燃料室側には水素ガス7
が、酸化剤(空気)室側には空気ブロアを介して酸化剤
ガス8としての空気又は酸素が供給され直流電力を出力
していた。
【0005】固体高分子型燃料電池3で発電した電力を
水素発生装置1の電力の一部として用い、水素発生装置
1の陰極から発生する水素7を電解用電源の燃料として
利用していた。また、電解用電源は商用系統から供給さ
れる交流電力を整流して直流電圧を水素発生装置1へ供
給していた。さらに、水素原料となる電解される水は市
水6等を導入して供給していた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
水素発生装置と燃料電池を組み合わせた発電システムで
は、水素発生装置に供給する電解用電源を前述の如く、
固体高分子型燃料電池又は商用電力から供給するので、
商用系統外の地域や不測の障害により商用系統が使用不
能の状況では発電システムを稼動することができないと
いう課題も存在していた。
【0007】また、電解用の水の供給も必要となり、個
別分散型の発電装置としてユーティリティ、例えば電力
や水の確保が必要であった。
【0008】本発明は、斯かる実情に鑑み、自然エネル
ギー発電装置と燃料電池を有する自己完結型発電システ
ムを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1にかかる発明による発電システムは、例え
ば、図1に示すように、発電システムは、自然エネルギ
ーを直流電力に転換し、直流バス34を介して直流電圧
を電力負荷系統36へ供給する自然エネルギー発電装置
30と、直流バス34に接続され、自然エネルギー発電
装置30から直流電圧を供給して電気分解により水素ガ
ス38を生成する水素発生装置40と、酸化剤ガス42
と、水素発生装置40から供給される水素ガス38との
電気化学的反応により発電し、直流電圧を電力負荷系統
36へ供給する燃料電池21と、を備える。
【0010】ここで、自然エネルギー発電装置30は太
陽光発電装置31や風力発電装置32や潮力発電のよう
な天然のエネルギーを転換して電力を供給するものであ
る。また、水素発生装置40は電解槽内に陽極電極と陰
極電極を設置し、電解液としての水を電気分解し水素ガ
スを生成するものである。さらに、燃料電池21は固体
高分子型やリン酸型の燃料電池を使用することができ
る。
【0011】このように構成すると、太陽光発電装置3
1と風力発電装置32の両方又は一方から電力負荷系統
36へ電力を供給しながら、一部の電力を水素発生装置
40へ供給することができ、水素発生装置40から生成
する水素ガス38を燃料として燃料電池21へ供給し、
燃料電池21から電力負荷系統36へ電力を供給するこ
とができ、発電効率を高めることができる。
【0012】上記目的を達成するために、請求項2にか
かる発明による請求項1に記載の発電システムは、例え
ば、図1に示すように、燃料電池21から発生する水5
0を水素原料として水素発生装置40へ供給する給水手
段53を備える。
【0013】ここで、給水手段53は燃料電池21の生
成水出口に接続されたパイプ51と給水ポンプ52を介
して水50を水素発生装置40へ供給するものである。
【0014】このように構成すると、水素発生装置40
へ水素原料として水を燃料電池21から供給することで
き、燃料電池21の副生成物を再利用することができ
る。
【0015】上記目的を達成するために、請求項3にか
かる発明による請求項1又は2に記載の発電システム
は、例えば、図1に示すように、自然エネルギー発電装
置30から直流バス34を介して直流電圧を供給し充電
する二次電池としてのバッテリ56を備える。
【0016】ここで、二次電池は、鉛蓄電池、アルカリ
イオン電池、ニッケルカドミウム電池等の充電池を使用
することができる。
【0017】このように構成すると、自然エネルギー発
電装置30の余剰電力によりバッテリ56を充電するこ
とができ、自然エネルギー発電装置30を代替する第2
の電力源を確保することができる。
【0018】上記目的を達成するために、請求項4にか
かる発明による請求項1乃至3に記載の発電システム
は、例えば、図1に示すように、水素発生装置40と燃
料電池21との間に配置され、水素発生装置40から生
成される水素ガス38を貯留する水素貯留装置58と、
自然エネルギー発電装置30の発電量を監視し、所定の
発電量まで低下した段階で水素貯留装置58から燃料電
池21へ水素ガス38の供給を開始させる制御装置62
と、を備える。
【0019】ここで、水素貯留装置58は、水素ガスタ
ンクや水素ガス吸収合金を使用することができる。ま
た、制御装置62はコンピュータやシーケンサやマイク
ロプロセッサ等のデータ検出及び処理を実行するもので
ある。
【0020】このように構成すると、自然エネルギー発
電装置30の電力負荷系統36用の出力低下を補うため
に、水素貯留装置58に貯留した水素を燃料として燃料
電池21へ供給し燃料電池21から電力を電力負荷系統
36へ供給することができ、電力供給の安定性を高める
ことができる。
【0021】上記目的を達成するために、請求項5にか
かる発明による請求項2に記載の発電システムは、例え
ば、図2に示すように、燃料電池21と給水手段53と
の間に配置され、燃料電池21から生成する水50を一
時的に貯蔵する水貯蔵タンクとしての貯水装置70を備
える。
【0022】このように構成すると、燃料電池21から
生成される水50を一時的に貯水装置70へ貯蔵するこ
とができ、水素発生装置40の水素原料としての水の需
要量と燃料電池21の水の生成量との間に差が生じて
も、継続的に水素原料としての水を水素発生装置40へ
供給することができる。
【0023】上記目的を達成するために、本発明による
発電システムは、例えば、図2に示すように、水貯蔵タ
ンクとしての貯水装置70へ浄化水を供給する浄水器7
2を備える。
【0024】ここで、浄水器72は内部に活性炭層、高
分子中空フィルタ、オゾン活性化装置等を設置し、原水
から不純物を除去するものである。
【0025】このように構成すると、雨水、河川から取
水する原水73を浄化して純度の高い水を貯水装置70
へ供給するができ、不純物を除去した水を貯水装置70
を介して水素発生装置40へ供給することができる。ま
た、燃料電池21から供給される水が不足した場合に、
外部から水を補給することができる。
【0026】上記目的を達成するために、本発明による
発電システムは、例えば、図2に示すように、燃料電池
21の起動時又は電力負荷系統36の負荷増大時に、電
力負荷系統36へ直流電圧を供給すると共に、燃料電池
21へ起動用電力を供給する二次電池としてのバッテリ
56を備える。
【0027】このように構成すると、自然エネルギー発
電装置30の発電量に拘わらず、電力負荷系統36の負
荷増大時にバッテリ56から補助電力を電力負荷系統3
6へ供給することができ、自然エネルギー発電装置30
からの電力が不足した場合であっても燃料電池21が必
要とする起動電力をバッテリ56から供給することがで
きる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図示
例と共に説明する。図1から図3は発明を実施する形態
の一例であって、図中、図と同一または類似の符号を付
した部分は同一物または相当物を表わし、重複した説明
は省略する。
【0029】図1は、本発明による第1の実施の形態で
ある自然エネルギー発電装置と燃料電池を有する発電シ
ステムのブロック図である。発電システムは、自然エネ
ルギー発電装置30、水素発生装置40、水素貯留装置
58、燃料電池21、二次電池としてのバッテリ56、
及び、制御装置62を備える。
【0030】自然エネルギー発電装置30は、太陽光発
電装置31や風力発電装置32や潮力発電装置のような
自然界に存在するエネルギーを電気エネルギーに変換す
るものである。太陽光発電装置31は日中に半導体ソー
ラセルから電力を発生し、風力発電装置32は昼夜を問
わないが風がプロペラを回転させ同軸の直流発電機によ
り電力を発生し、潮力発電装置は24時間波浪の変化を
機械的な運動エネルギーに変換して直流発電機により電
力を発生する。
【0031】また、水素発生装置40は特に限定はな
く、水素を発生する電解槽として例えば、隔膜電解槽、
無隔膜電解槽、単一電解槽、あるいは多段電解槽等の陰
極で発生する水素ガスを回収出来る構造であれば、副生
成物としての酸素54を生成する何れの装置を選択して
ももよい。
【0032】例えば、単一隔膜電解槽を用いる場合には
陰極で発生した水素ガスを気体として回収する構造を有
する。また、多段無隔膜電解槽の場合には、各単位電解
槽を仕切る隔壁と各単位電解槽内には少なくとも一対の
陽極と陰極を内装した電解槽構成になっており、外電解
槽上部は各単位電解槽が連通した空隙を有し水素ガスを
分離し回収する。
【0033】さらに、単位電解槽内には、中央部から対
象な位置に分離された陽極と陰極が配置される。陽極は
陽極触媒層が被覆されたチタン板が用いられる。電極の
形状はすだれ状,ラス下降網目状或いは多孔質な形に加
工して用いられ、陰極反応を加速するために表面積を大
きく、濃度分極が極力小さくなるように電解液流れを考
慮した構造を選択するとよい。
【0034】水素を燃料とする燃料電池21にはアルカ
リ型、リン酸型、溶融炭酸塩型、固体酸化物型、及び固
体高分子型の燃料電池があるが、比較的小型であり、オ
ンサイト型でメインテナンスが容易なリン酸型燃料電池
や固体高分子型燃料電池が望ましい。
【0035】何れの燃料電池21も酸化剤ガス42には
酸素或いは空気を用い、燃料としての水素ガス38との
電気化学的反応により電力を出力する。酸化剤ガス42
は上述した水素発生装置40から副生成物として生成さ
れる酸素54を使用することもできる。
【0036】燃料電池21は常圧から3気圧程度で運転
され、運転温度は固体高分子型は室温から80℃、リン
酸型は室温から190℃乃至220℃であり、固体高分
子型は室温近傍での運転で操作及び保守が容易であるの
に対してリン酸型は比較的高温であるため燃料電池の排
熱のレベルが170℃と高い。
【0037】発電システムは、自然エネルギー発電装置
30から発電する直流電力を直流バス34を介して電力
負荷系統36及び水素発生装置40へ供給する。水素発
生装置40は直流電圧により電解槽内の水を電気分解し
水素ガス38を生成し、生成した水素ガス38を燃料電
池21へ供給する。また水素発生装置40から生成され
る酸素54も酸化剤ガス42として利用できることは上
述の通りである。
【0038】燃料電池21は、燃料としての水素ガス3
8と酸化剤ガス42との電気化学的反応により直流電圧
を発電するが、その副生成物としての水を生成する。本
実施の形態の発電システムでは、燃料電池21からパイ
プ51、給水ポンプ52、給水手段53を経由して副生
成物としての水を水素発生装置40へ回収し、水素発生
装置40内の電解槽へ給水することができる。
【0039】発電システムは、自然エネルギー発電装置
30から直流バス34を介して直流電圧を二次電池とし
てのバッテリ56へ供給し、バッテリ56を充電する。
但し、バッテリ56は電気エネルギーを満充電状態にす
ると直流バス34からの電流の流入が減少し、実質的に
直流電圧の負荷にはならず、発電システムの発電効率を
低下させない。
【0040】燃料電池21は、水素ガス38を水素発生
装置40から直接供給することもできるが、水素発生装
置40から水素貯留装置58を介して燃料電池21へ水
素ガス38を供給することもできる。この場合、水素貯
留装置58は水素ガス38の蓄積と放出のバランスを保
つバッファとして機能する。
【0041】ここで、水素貯留装置58は、水素ガスタ
ンクや水素ガス吸収合金を使用することができ、水素ガ
ス吸収合金としては、例えば、TiFe系、MmNi5
系、若しくは、ZrNi合金をベースとしてZrおよび
Niの一部を他元素で置換した3元系以上の組成からな
り、その結晶構造はCrB構造からなる水素ガス吸収合
金を用いることができる。
【0042】例えば、制御装置62は自然エネルギー発
電装置30の出力に接続する電力検出器60を介して自
然エネルギー発電装置30の発電量を監視し、所定の電
力量として例えば、40kW以下の発電量を検出した段
階で水素貯留装置58から燃料電池21へ水素ガス38
を供給開始するように水素貯留装置58と燃料電池21
との間に設けたバルブ64を開放する。電力検出器60
は、DCバス34上の直流電圧から影響を受けないよう
に逆流防止ダイオードにより自然エネルギー発電装置3
0とDCバスとを分離して、自然エネルギー発電装置3
0側の発電電力を検出することができる。
【0043】また、制御装置62は内部のタイマー機能
から時刻情報を入手し、電力負荷系統36の電力需要を
推定して所定の電力量を変更することもできる。すなわ
ち、電力ピーク時には40kWを所定の電力量に設定す
るが、夜間等の電力需要が減少する時間帯においては所
定の電力量を20乃至10kWへ設定変更することがで
き、水素貯留装置58から水素ガス38の放出を停止し
て、引き続き水素発生装置40から生成する水素ガス3
8を水素貯留装置58へ貯留する。
【0044】図2は、本発明による第2の実施の形態で
ある自然エネルギー発電装置と燃料電池を有する発電シ
ステムのブロック図である。発電システムは、自然エネ
ルギー発電装置30、水素発生装置40、水素貯留装置
58、燃料電池21、二次電池としてのバッテリ56、
貯水装置70、浄水器72、コンタクト78、及び、制
御装置62を備える。
【0045】自然エネルギー発電装置30、水素発生装
置40、水素貯留装置58、燃料電池21、バッテリ5
6、制御装置62は、上記第1の実施の形態と同様の部
材を使用することができ、重複する説明を省略する。
【0046】発電システムは、燃料電池21と給水手段
53との間に配置され、燃料電池21から生成する水5
0を一時的に貯蔵する水貯蔵タンクとしての貯水装置7
0を備える。
【0047】貯水装置70は、燃料電池21から生成さ
れる水50を一時的に貯蔵し、水素発生装置40内部の
電解槽の電解液としての水の残量が減少する毎に、貯水
した水を給水ポンプ52を介して水素発生装置40へ供
給するバッファとして機能する。従って、水素発生装置
40の水素原料としての水の需要量と燃料電池21の水
の生成量との間に差が生じても、継続的に水素原料とし
ての水を水素発生装置40へ供給することができる。
【0048】発電システムは、電力負荷系統36の電力
需要が少ない時間帯に燃料電池21からの電力供給を停
止して水素ガスを水素貯留装置58へ貯留するように運
転される。この場合、燃料電池21から水は生成されな
いので、外部から水素原料としての水を補給する必要が
ある。
【0049】本実施の形態では、外部から原水73を浄
水器72を経由して浄化水を生成し、この浄化水をパイ
プ74を介して貯水装置70へ供給する水補給系統を有
する。例えば、雨水や河川水や海水等の水を主成分とし
た原水を浄化して貯水装置70へ供給するので、貯水装
置70から水素発生装置40へ供給する水は水素発生装
置40内の電解槽の電極を腐食させず、不純物ガスの生
成を抑制し、発電システムのメンテナンスを容易にする
ことができる。
【0050】また、バッテリ56は電力負荷系統36の
負荷増大時に補助電力として直流電圧を電力負荷系統3
6へ供給することができ、また、燃料電池21の休止状
態から起動時に必要な起動電力をコンタクト78を介し
て電力を供給することができる。
【0051】例えば、制御装置62は燃料電池21の運
転状態を監視して、燃料電池21を起動するときはドラ
イバ80からコンタクト78内部のスイッチング素子を
ゲート制御しバッテリ56から燃料電池21へ直流電圧
を供給する。供給された直流電圧により燃料電池21内
部のブロアやポンプを動作させて燃料電池21を起動さ
せることができる。
【0052】上記実施の形態では、電力負荷系統36へ
直流電圧を供給していたが、図3に示すように、電力負
荷系統36は、直流バス34、直流バス46、及び、直
流バス48から直流電圧の供給を受けて、出力バス93
に接続するDC負荷80へライン94を介して直流電圧
を供給する。また、出力バス93に接続するDC/DC
コンバータ82、ライン95、DC/ACインバータ8
4、ACバス96を経由して直流電圧を所定の固定周波
数の交流電圧に変換し、AC負荷86、AC負荷88へ
ライン97や98を各々経由して交流電圧を供給する。
【0053】ACバス96は同期スイッチング装置92
を介して系統電力90へ接続することができる。系統電
力90は200ボルトの動力線や100ボルトの電灯線
であって、任意の系統電力90を選択することができ
る。同期スイッチング装置92はACバス96上の交流
電圧と系統電力90の交流電圧の電圧及び周波数並びに
位相を同期させて、ACバスと系統電力90とを接続す
ることで、発電システムから供給する電力を電力会社に
売電することができる。一方、系統電力90とACバス
96の電力を併用してACバス100へ交流電力を供給
することもできる。
【0054】こうして、本実施の形態によれば、自然エ
ネルギー発電装置30と燃料電池21の出力電力を電力
負荷系統36へ供給すると共に、自然エネルギー発電装
置30の余剰電力を用いて水素発生装置40から水素ガ
ス38を生成し、燃料電池21の燃料として使用するの
で、発電システム全体としての発電効率を向上させるこ
とができる。
【0055】また、燃料電池21から生成する水を水素
発生装置40の水素原料として回収するので自己完結型
の発電システムを構築することができる。さらに、水素
貯留装置58と貯水装置70を併用することで、水素ガ
ス38と水素原料としての水50の需給バランスにずれ
が生じた場合であっても水素貯留装置58と貯水装置7
0をバッファとして機能させることができるので、発電
システムの運転を常時維持することができる。特に、自
然エネルギー発電装置30、水素発生装置40、バッテ
リ56、燃料電池21を電源とする場合、高効率発電で
あり、二酸化炭素を環境へ放出しない環境調和性に優れ
た方式であるといえる。
【0056】したがって、本実施の形態の発電システム
は、離島や砂漠、山岳地帯等の電力系統が設置されてい
ない地域若しくは水が不足している地域の分散型発電シ
ステムに適用させることができ、道路や公園等の夜間照
明も災害時に電気及び水が寸断された地域においても有
効に活用することができる。
【0057】尚、本発明の自然エネルギー発電装置と燃
料電池を有する発電システムは、上述の図示例にのみ限
定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲
内において種々変更を加え得ることは勿論である。
【0058】
【発明の効果】以上、説明したように本発明の請求項1
乃至5記載の自然エネルギー発電装置と燃料電池を有す
る発電システムによれば、高効率な発電システムを提供
できる。また、環境調和性にすぐれた自己完結型の発電
システムを提供できる、という優れた効果を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態である自然エネルギー発電装
置と燃料電池を有する発電システムのブロック図であ
る。
【図2】第2の実施の形態である自然エネルギー発電装
置と燃料電池を有する発電システムのブロック図であ
る。
【図3】本実施の形態の電力負荷系統のブロック図であ
る。
【図4】従来の燃料電池を有する発電システムのブロッ
ク図である。
【符号の説明】
30 自然エネルギー発電装置 31 太陽光発電装置 32 風力発電装置 34 直流バス 36 電力負荷系統 38 水素ガス 40 水素発生装置 42 酸化剤ガス 52 給水ポンプ 53 給水手段 54 酸素 56 バッテリ 58 水素貯留装置 60 電力検出器 62 制御装置 64 バルブ 70 貯水装置 72 浄水器 78 コンタクト 80 ドライバ 82 DC/DCコンバータ 84 DC/ACインバータ 90 系統電力 92 同期スイッチング装置 93 出力バス 100 ACバス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大矢 正克 東京都大田区羽田旭町11番1号 株式会社 荏原製作所内 (72)発明者 竹内 祐平 東京都大田区羽田旭町11番1号 株式会社 荏原製作所内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自然エネルギーを直流電力に転換し、直
    流バスを介して直流電圧を電力負荷系統へ供給する自然
    エネルギー発電装置と;前記直流バスに接続され、自然
    エネルギー発電装置から直流電圧を供給して電気分解に
    より水素ガスを生成する水素発生装置と;酸化剤ガス
    と、前記水素発生装置から供給される水素ガスとの電気
    化学的反応により発電し、直流電圧を前記電力負荷系統
    へ供給する燃料電池と;を備える自然エネルギー発電装
    置と燃料電池を有する自己完結型発電システム。
  2. 【請求項2】 前記燃料電池から発生する水を水素原料
    として前記水素発生装置へ供給する給水手段を備える請
    求項1に記載の自然エネルギー発電装置と燃料電池を有
    する自己完結型発電システム。
  3. 【請求項3】 前記自然エネルギー発電装置から前記直
    流バスを介して直流電圧を供給し充電する二次電池を備
    える請求項1又は2に記載の自然エネルギー発電装置と
    燃料電池を有する自己完結型発電システム。
  4. 【請求項4】 前記水素発生装置と前記燃料電池との間
    に配置され、前記水素発生装置から生成される水素ガス
    を貯留する水素貯留装置と;前記自然エネルギー発電装
    置の発電量を監視し、所定の発電量まで低下した段階で
    前記水素貯留装置から前記燃料電池へ水素ガスの供給を
    開始させる制御装置と;を備える請求項1乃至3に記載
    の自然エネルギー発電装置と燃料電池を有する自己完結
    型発電システム。
  5. 【請求項5】 前記燃料電池と前記給水手段との間に配
    置され、前記燃料電池から生成する水を一時的に貯蔵す
    る水貯蔵タンクを備える請求項2に記載の自然エネルギ
    ー発電装置と燃料電池を有する自己完結型発電システ
    ム。
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