JP2001338672A - 家庭用電力供給システム - Google Patents

家庭用電力供給システム

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JP2001338672A
JP2001338672A JP2000156141A JP2000156141A JP2001338672A JP 2001338672 A JP2001338672 A JP 2001338672A JP 2000156141 A JP2000156141 A JP 2000156141A JP 2000156141 A JP2000156141 A JP 2000156141A JP 2001338672 A JP2001338672 A JP 2001338672A
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JP
Japan
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hydrogen
water electrolysis
power
power supply
supply system
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Takashi Sasaki
隆 佐々木
Koichi Ichinose
孝一 市野瀬
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Shinko Pantec Co Ltd
Original Assignee
Shinko Pantec Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 昼間に太陽電池で発生した電力のうち、一部
を余剰分として貯蔵しておき、必要な時にその電力を使
用することができる家庭用電力供給システムを提供する
ことを課題とする。 【解決手段】 本発明は、太陽電池2と、該太陽電池2
から給電されて水素を生成する水電解装置12と、該水
電解装置12で生成した水素を貯蔵する水素貯蔵装置1
6と、該水素貯蔵装置16から供給された水素を燃料と
して発電する発電装置12,20とを備えてなることを
特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水素を利用して電
力を貯蔵する家庭用電力供給システムに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】近年、
省エネルギーの観点から、太陽電池を設置し、太陽熱を
電力に変換して家庭内電力の一部に充当する家庭が増え
てきている。しかしながら、太陽電池は昼間にしか発電
できないため、夜間は商用電力に頼らざるを得ない。ま
た、昼夜を問わず、電力消費ピーク時に備えて、ある程
度の電力を確保しておく必要がある。
【0003】そこで、本発明は上記従来の問題点に鑑み
てなされたもので、昼間に太陽電池で発生した電力のう
ち、一部を余剰分として貯蔵しておき、必要な時にその
電力を使用することができる家庭用電力供給システムを
提供することを課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題に鑑
みてなされたもので、太陽電池2と、該太陽電池2から
給電されて水素を生成する水電解装置12と、該水電解
装置12で生成した水素を貯蔵する水素貯蔵装置16
と、該水素貯蔵装置16から供給された水素を燃料とし
て発電する発電装置12,20とを備えてなることを特
徴とする。
【0005】上記構成からなる家庭用電力供給システム
によれば、太陽電池2で発生した電力の一部が余剰電力
として水電解装置12に供給される。水電解装置12で
は、給電により水素と酸素が生成される。そのうち、水
素が水素貯蔵装置16に貯蔵される。そして、太陽電池
2からの電力供給量が不足した時、貯蔵された水素が発
電装置12,20に供給され、発電装置12,20内で
発電が行なわれる。この発生した電力を必要に応じて使
用する。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第一実施形態につ
いて図面を参酌しつつ説明する。
【0007】<第一実施形態>図1は、第一実施形態の
家庭用電力供給システムを示す系統図である。図2は、
水電解装置の詳細を示す系統図である。図3は、水電解
装置における電解セルの概略構成を示す説明図である。
図4は、燃料電池の概略構成を示す説明図である。図1
に示す家庭用電力供給システム1は、民生用として考案
されたもので、例えば一般住宅の屋根に設置される太陽
電池2と、純水の電気分解をなし得る水電解装置12
と、該水電解装置12で生成された酸素ガスを貯蔵する
酸素貯蔵タンク14と、水電解装置12で生成された水
素ガスを貯蔵する水素貯蔵タンク16と、酸素及び水素
の化学反応を利用して電力を発生する燃料電池20とを
備えている。前記太陽電池2としては、単結晶シリコ
ン、多結晶シリコン、アモルファスシリコン等の太陽電
池が使用できる。特に前記アモルファスシリコン太陽電
池は、低温で作成できるので、安価なガラス基板が使用
でき、低コストで量産に適している。また、アモルファ
ス構造のため、光吸収率が高く、太陽電池を薄膜化(軽
量化)できるので、一般住宅の屋根に設置する上で好適
である。
【0008】前記太陽電池2に接続された結線3は、ス
イッチ4、DC/DCコンバータ5を順次配設して水電
解装置12の電極に接続される。一方、結線3から分岐
した、あるいは太陽電池2に接続された結線7は、スイ
ッチ8、DC/ACインバータ9を順次配設して家庭内
のコンセント10に接続される。そこで、スイッチ4を
閉じれば、太陽電池2で発電された電力がDC/DCコ
ンバータ5にて電力変換されて水電解装置12に供給さ
れる一方、スイッチ8を閉じれば、前記電力がDC/A
Cインバータ9にて交流に変換されてコンセント10か
ら供給可能となる。
【0009】前記水電解装置12は、図2に示す如く、
純水を貯蔵する純水貯蔵タンク100と、純水の電気分
解をなし得る電解セル101と、該電解セル101を収
容するセル収容タンク102とを備えた、いわゆる高圧
型の水電解装置である。
【0010】前記電解セル101は、図3に示す如く、
固体電解質膜1001と、該固体電解質膜1001の両
側に設けられた電極板1002,1003と、固体電解
質膜1001と電極板1002,1003との間に設け
られた給電体1004,1005等を用いて構成され、
固体電解質膜1001と第一電極板1002とで挟まれ
た空間からなる第一電極室1006と、固体電解質膜1
001と第二電極板1003とで挟まれた空間からなる
第二電極室1007とが形成されている。
【0011】固体電解質膜1001としては、固体高分
子電解質膜、あるいはセラミック製固体電解質膜等を用
いることが可能であるが、例えば、固体高分子電解質を
膜状に形成したもの(以下「固体高分子電解質膜」とも
いう。)1008の両面に貴金属、特に白金族金属から
成る多孔質層(電極触媒層1009,1010)を形成
したものを用いることが好ましい。ここで、固体高分子
電解質膜1008としては、例えば、カチオン交換膜
(フッ素樹脂系スルフォン酸カチオン交換膜(デュポン
社製「ナフィオン117」等))を用いることが好まし
い。
【0012】また、電極触媒層1009,1010は、
例えば、化学的に(無電解メッキ等によって)、固体高
分子電解質膜1008の両面に形成されている。さら
に、この場合、電極触媒層1009,1010を形成す
る多孔質層(多孔質メッキ層)としては、白金族金属の
うち白金を用いることが好ましく、特に、白金とイリジ
ウムとから成る二層構造とすることが好ましい。このよ
うな二層構造とすれば、80℃の状況下において、20
0A/dm2の高電流密度で四年間の長期にわたって、
電気分解を行うことが可能である。
【0013】前記電解セル101の第一電極室1006
及び第二電極室1007には、それぞれ前記結線3,3
を接続するための端子111,111が設けられている
(図2参照)。そこで、端子111に結線3を接続し、
第一電極板1002を陽極、第二電極板1003を陰極
とし、太陽電池2から電力供給を受ければ、第一電極室
1006側(アノード)では、 2H2O → O2 + 4H+ + 4e- なる反応が起こって酸素ガスが発生する。この反応によ
って第一電極室1006側で発生した水素イオンは、少
量の水と共に固体電解質膜1001を透過して第二電極
室1007(カソード)に至り、第二電極室1007側
では、 4H+ + 4e- → 2H2 なる反応が起こって水素ガスが発生する。
【0014】そして、第一電極板1002には、純水供
給孔1002aと、酸素抽出孔1002bとが形成され
ており、純水供給孔1002aを介して、電解セル10
1外部から第一電極室1006に対して純水が供給さ
れ、酸素抽出孔1002bを介して、第一電極室100
6にて生成された酸素が電解セル101外部に抽出され
る。第二電極板1007には、水素抽出孔1003bが
形成されており、この水素抽出孔1003bを介して、
第二電極室1007にて生成された水素が電解セル10
1外部に抽出される。
【0015】ここで、図2に戻り、前記純水貯蔵タンク
100から、純水を第一電極室1006に供給する純水
供給配管108が接続されている。さらに、一旦供給さ
れた純水を循環させるための純水循環配管109が純水
供給配管108の途中位置とセル収容タンク102との
間に配設されている。
【0016】酸素生成処理により得られた酸素ガスは、
セル収容タンク102に接続された酸素取り出し配管1
13を介して酸素貯蔵タンク14に送られて貯蔵され
る。一方、水素生成処理により得られた水素ガスは、セ
ル収容タンク102(電解セル101)に接続された水
素取り出し配管114を介して気液分離タンク115に
送られ、そこで液分(純水)が分離された後、気液分離
タンク115に接続された水素取り出し配管116を介
して水素貯蔵タンク16に送られて貯蔵される。尚、気
液分離タンク115内の純水は、返送配管117を介し
て純水貯蔵タンク100に送られて再貯蔵される。
【0017】図1に戻り、酸素貯蔵タンク14から、生
成された酸素ガスを燃料電池20に供給する酸素供給配
管22が接続される一方、水素貯蔵タンク16から、生
成された水素ガスを燃料電池20に供給する水素供給配
管23が接続されている。
【0018】前記燃料電池20は、図4に示す如く、最
も実用化が進んでいる、いわゆるリン酸型の燃料電池2
0であり、プラスの電極板(空気極)150とマイナス
の電極板(燃料極)151とがリン酸電解質膜152を
挟んだ構造となっている。燃料極151側では、水素供
給配管23から供給された水素ガスが、 2H2 → 4H+ + 4e- なる反応を起こして水素イオンと電子を発生する。そし
て、発生した水素イオンはリン酸電解質膜を透過して空
気極150に至り、空気極150側では、この水素イオ
ンと、酸素供給配管22から供給された酸素ガスと、燃
料極151から結線153を通じて送られてきた電子と
が、 O2 + 4H+ + 4e- → 2H2O なる反応を起こす。
【0019】図1に戻り、燃料電池20の結線153
は、前記DC/ACインバータ9を配設して家庭内のコ
ンセント10に接続されている。即ち、燃料電池20に
おける水素ガスの酸化及び酸素ガスの還元により発生し
た電力がDC/ACインバータ9にて交流に変換されて
コンセント10から供給可能となる。
【0020】第一実施形態に係る家庭用電力供給システ
ムは以上の構成からなり、これによると、昼間は、スイ
ッチ4及びスイッチ8の両方を閉じておくことにより、
太陽電池2で発電された電力の一部が余剰電力として水
電解装置12に供給され、残りの電力が家庭内の家電製
品等に供給される。次いで、水電解装置12では、供給
電力により水の電気分解が行なわれ、水素ガス及び酸素
ガスが生成される。尚、本実施形態においては、太陽電
池2で約3kWの発電を行ない、このうちの約2kWを
水電解装置12に供給し、約1kWを家電製品、照明機
器に供給するようにしている。
【0021】また、夜間は、太陽電池2からの電力供給
が受けられないから、燃料電池20による自家発電に切
り替える。燃料となる水素ガスは、昼間に水電解装置1
2により生成され、水素貯蔵タンク16に貯蔵されてい
るものを使用する。同様に、酸素ガスも、昼間に水電解
装置12により生成され、酸素貯蔵タンク14に貯蔵さ
れているものを使用する。但し、酸素ガスは、空気を代
用することも可能である。このように酸素ガスの代わり
に空気を使用すれば、酸素貯蔵タンク14が不要となる
ので、システム全体を簡略化、コンパクト化することが
できる。
【0022】以上の如く、本実施形態に係る家庭用電力
供給システムによれば、電解セル101を気密性のある
収容容器(セル収容タンク)102内に収容した、いわ
ゆる高圧式水電解装置12を採用した結果、該水電解装
置12からの酸素ガス及び水素ガスの吐出圧力が高くな
るため、酸素貯蔵タンク14、水素貯蔵タンク16に一
般家庭用の低圧式圧力ボンベ(例えば、内圧10kg/
cm2以下、内容量約1m3)を採用すれば、酸素取り出
し配管113、水素取り出し配管116にポンプ等を設
ける必要が無くなる。従って、システムの構造が簡潔に
なるため、家庭用電力供給システムとして構築すること
ができる。
【0023】尚、水素貯蔵タンク16以外にも、水素吸
蔵合金を備えた水素貯蔵装置を採用することができる
が、かかる場合、水素を吸収させる際の水素吸蔵合金の
冷却、及び水素を放出させる際の水素吸蔵合金の加温を
実施するための手段が必要となり、また、水素貯蔵装置
自体が高価であることを鑑みると、民生用の家庭用電力
供給システムには、不向きであると言える。
【0024】また、燃料電池20としては、リン酸型に
限らず、溶融炭酸塩型、固体電解質型、固体高分子型、
アルカリ型等、公知の燃料電池を採用することができ
る。特に固体高分子型は小型軽量であり、運転温度が常
温から約100度の比較的低温であり、また、起動時間
が短い点で、家庭用電力供給システムの燃料電池として
好適である。また、燃料電池以外にも、水素エンジン発
電機等、水素を燃料とする発電装置を採用することがで
きる。
【0025】次に、本発明の第二実施形態について図面
を参酌しつつ説明する。尚、第一実施形態と同一概念、
同一構成については、同一番号を付するものとし、第一
実施形態と相違する点について重点的に説明するものと
する。
【0026】<第二実施形態>図5は、第二実施形態に
係る家庭用電力供給システムを示す系統図である。図6
は、は、発電機能を備えた水電解装置の詳細を示す系統
図である。図5に示す家庭用電力供給システム1は、太
陽電池2と、純水の電気分解並びに水素ガスの酸化及び
酸素ガスの還元をなし得る水電解装置12と、該水電解
装置12で生成された酸素ガスを貯蔵する酸素貯蔵タン
ク14と、水電解装置12で生成された水素ガスを貯蔵
する水素貯蔵タンク16とを備えている。
【0027】前記水電解装置12は、図6に示す如く、
第一実施形態に係る水電解装置12に対して次の構成を
付加したものである。即ち、第二実施形態に係る水電解
装置12は、酸素貯蔵タンク14から酸素ガスを第二電
極室1007へ供給する酸素供給配管120と、水素貯
蔵タンク16から水素ガスを第一電極室1006へ供給
する水素供給配管12とを備えている。従って、発電処
理時には、ガス生成処理時と同様に、第一電極室100
6がアノードとなり、第二電極室1007がカソードと
なり、第一電極室1006側では、 2H2 → 4H+ + 4e- なる反応を起こり、この反応によって生じた水素イオン
は固体電解質膜1001を透過して第二電極室1007
に至り、電子は結線153を通って第二電極室1007
に至る。そして、第二電極室1007側では、 O2 + 4H+ + 4e- → 2H2O なる反応が起こって水が発生する。
【0028】図5に戻り、水電解装置12の結線153
は、前記DC/ACインバータ9を配設して家庭内のコ
ンセント10に接続されている。即ち、水電解装置12
における水素ガスの酸化及び酸素ガスの還元により発生
した電力がDC/ACインバータ9にて交流に変換され
てコンセント10から供給可能となる。
【0029】第二実施形態に係る家庭用電力供給システ
ムは以上の構成からなり、これによると、昼間は、スイ
ッチ4及びスイッチ8の両方を閉じておくことにより、
太陽電池2で発電された電力の一部が余剰電力として水
電解装置12に供給され、残りの電力が家庭内の家電製
品等に供給される。次いで、水電解装置12では、供給
電力により水の電気分解が行なわれ、水素ガス及び酸素
ガスが生成される。
【0030】そして、夜間は、太陽電池2からの電力供
給が受けられないから、水電解装置12による自家発電
に切り替える。燃料となる水素ガスは、昼間に水電解装
置12により生成され、水素貯蔵タンク16に貯蔵され
ているものを使用する。同様に、酸素ガスも、昼間に水
電解装置12により生成され、酸素貯蔵タンク14に貯
蔵されているものを使用する。
【0031】尚、ガス生成処理時には、酸素取り出し配
管113に配設されたバルブV1を開く一方、酸素供給
配管120に配設されたバルブV2を閉じ、また、水素
取り出し配管116に配設されたバルブV3を開く一
方、水素供給配管124に配設されたバルブV4を閉じ
ておく。発電処理時には、バルブV1を閉じる一方、バ
ルブV2を開き、また、バルブV3を閉じる一方、バル
ブV4を開いておく。これらバルブV1〜V4の切替
は、手動であっても自動であってもよい。自動である場
合は、太陽電池2からの電力が所定値よりも低くなった
時や、タイマーに設定された時間になった時に切替操作
する方法が考えられる。
【0032】以上の如く、本実施形態に係る家庭用電力
供給システムによれば、酸素ガスと燃料である水素ガス
とを生成する機能と、これらガス同士の反応による化学
エネルギーを電気エネルギーに変換する燃料電池として
の機能とを一台の装置に集約することにより、第一実施
形態に比してさらにシステムの構造が簡潔になるため、
家庭用電力供給システムとして最適である。
【0033】尚、酸素供給配管120は、酸素貯蔵タン
ク14から酸素ガスを第一電極室1006へ供給し、ま
た、水素供給配管124は、水素貯蔵タンク16から水
素ガスを第二電極室1007へ供給するように配管して
もよい。かかる場合、第一電極室1006がカソードと
なり、第二電極室1007がアノードとなる。
【0034】また、ガス発生処理並びに発電処理を円滑
に行ない得るために、セル収容タンク102、酸素取り
出し配管113、気液分離タンク115、水素取り出し
配管116、酸素供給配管120、水素供給配管124
の各所に圧力検出器(圧力検出手段)を設けると共に、
酸素供給配管120、水素供給配管124のそれぞれに
流量調整弁を設けて、酸素ガス及び水素ガスの流量をそ
れぞれ制御することが好ましい。
【0035】さらに、第一、第二の両実施形態につい
て、水電解装置12又は燃料電池20が発電するタイミ
ングは夜間にのみ限定されず、例えば昼間の電力消費ピ
ーク時に発電を行なうようにしてもよい。
【0036】また、純水が入手できない場合には、水道
水であってもよい。かかる場合、家庭内の水栓器具に純
水供給配管108を接続し、返送配管117の水をドレ
ンに流すようにすれば、さらにシステム構成を簡素化す
ることができる。
【0037】さらに、電極触媒層は上記構成に限定され
るものではなく、例えば、イリジウムの他に、二種類以
上の白金族金属をメッキした多層構造の電極触媒層を形
成して、これを固体高分子電解質膜1008の両面に形
成することによって、固体電解質膜1001を構成して
もよい。また、白金族触媒と結着剤(PTFE)等を混
合塗布したシートを熱圧着により固体高分子電解質膜に
接合して、固体電解質膜を構成してもよい。特に、酸化
イリジウムを熱圧着により固体高分子電解質膜に接合し
た固体電解質膜であれば、電解電圧を低減するため、消
費電力が少なく、太陽電池から供給される限られた電力
で有効に水素ガスを発生させることができる。
【0038】また、上記実施形態においては、固体電解
質膜10の両側に、第一電極板1002と第二電極板1
003とが設けられ、電極板1002,1003は、そ
れぞれ単極式電極として構成されている。しかし、電極
板としては、複極式電極板を用いることが好ましい。す
なわち、陽極側電極板においては、固体電解質膜に近接
する面が陽極となって、他面が陰極となり、また、陰極
側電極板においては、固体電解質膜に近接する面が陰極
となって、他面が陽極となる構成が好ましい。このよう
な複極式電極板を用いた電解セルであれば、複数個直列
的に配設して、より高い処理能力を実現可能な電解装置
を得ることが可能となる。
【0039】
【発明の効果】以上の如く、本発明に係る家庭用電力供
給システムは、太陽電池から得られた電力の一部を水素
に変換しておき、必要に応じてこの水素から電力を得る
ように構成しているため、一般家庭内における電力供給
の安定化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第一実施形態に係る家庭用電力供給システムの
系統図を示す。
【図2】同実施形態の水電解装置の系統図を示す。
【図3】同実施形態の電解セルの概略構成説明図を示
す。
【図4】同実施形態の燃料電池の概略構成説明図を示
す。
【図5】第二実施形態に係る家庭用電力供給システムの
系統図を示す。
【図6】同実施形態の水電解装置の系統図を示す。
【符号の説明】
1…家庭用電力供給システム、2…太陽電池、5…DC
/DCコンバータ、9…DC/ACインバータ、10…
コンセント(電気配線器具)、12…水電解装置、14
…酸素貯蔵タンク(酸素貯蔵装置)、16…水素貯蔵タ
ンク(水素貯蔵装置)、20…燃料電池(水素燃料発電
装置)、101…電解セル、102…セル収容タンク
(収容容器)、1001…固体電解質膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // H01M 8/12 H01L 31/04 K

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 太陽電池(2)と、該太陽電池(2)か
    ら給電されて水素を生成する水電解装置(12)と、該
    水電解装置(12)で生成した水素を貯蔵する水素貯蔵
    装置(16)と、該水素貯蔵装置(16)から供給され
    た水素を燃料として発電する発電装置(12,20)と
    を備えてなることを特徴とする家庭用電力供給システ
    ム。
  2. 【請求項2】 前記水電解装置(12)と燃料電池(1
    2)とが一体になって可逆式の燃料電池を構成してなる
    請求項1記載の家庭用電力供給システム。
  3. 【請求項3】 前記水電解装置(12)が、水素生成処
    理から発電処理への切り替え、及び発電処理から水素生
    成処理への切り替えを所定条件に基づいて自動的に行な
    うよう構成されてなる請求項2記載の家庭用電力供給シ
    ステム。
  4. 【請求項4】 前記水電解装置(12)が、電解セル
    (101)を気密性のある収容容器(102)内に収容
    した構成である請求項1乃至3の何れかに記載の家庭用
    電力供給システム。
  5. 【請求項5】 前記水素貯蔵装置(16)が、低圧式圧
    力ボンベである請求項1乃至4の何れかに記載の家庭用
    電力供給システム。
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