JP4124178B2 - カラオケシステム,カラオケ装置,リモコン端末およびプログラム - Google Patents

カラオケシステム,カラオケ装置,リモコン端末およびプログラム Download PDF

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本発明は、カラオケ装置が、ユーザに選曲させた楽曲をカラオケ装置に通知するリモコン端末とデータ通信可能に構成されてなるカラオケシステムに関する。
近年、カラオケシステムにおいては、ユーザが予約した楽曲を、この楽曲の演奏が開始される前に予習できるようにするための技術が種々提案されている。
例えば、カラオケ装置に表示装置(テレビモニタ12)を2台備え、一方の表示装置には、演奏中の演奏楽曲(再生中のカラオケ音楽)に対応する歌詞を表示させると共に、他方の表示装置には、演奏前の演奏楽曲(事前試聴サービスの音楽)に対応する歌詞を表示させる、といった技術があり(特許文献1参照)、このような技術により演奏が開始される前の予習を実現することができる。
特開2000−39895号公報(例えば、段落[0071]〜[0077]など)
しかし、上述したような技術においては、カラオケ装置それぞれに対して、2台の表示装置を備えなければならないため、装置構成が大がかりになってしまうという問題がある。
本発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、その目的は、演奏前の楽曲についての予習を実現するにあたり、従来よりも構成が大がかりにならないようにするための技術を提供することである。
上記課題を解決するため請求項1に記載のカラオケシステムは、カラオケ装置が、該カラオケ装置に演奏させるべき演奏楽曲をユーザに選曲させて該選曲された演奏楽曲を前記カラオケ装置に通知する選曲通知機能を有するリモコン端末と、データ通信可能に構成されてなるカラオケシステムである。このカラオケシステムにおいて、前記カラオケ装置は、ユーザ側から演奏楽曲が通知される毎に、該演奏楽曲の演奏時間を、複数の演奏楽曲それぞれに対応する楽曲データが蓄積されてなる楽曲データベースに蓄積されている前記楽曲データから特定し、該演奏楽曲を特定するための特定情報(例えば、曲番号)を、該特定した演奏時間を対応付けた状態で装置側記憶部に記憶された選曲リストに順次登録し、その後、演奏が開始された演奏楽曲の特定情報について演奏中である旨を特定可能な状態に変更すると共に、演奏が終了した演奏楽曲の特定情報を前記選曲リストから削除する特定記憶手段と、前記特定記憶手段により前記選曲リストの登録情報が変更される毎に、該選曲リストを前記リモコン端末へ送信するリスト送信手段と、該特定記憶手段により記憶された選曲リストに登録された特定情報で特定される演奏楽曲それぞれについて、少なくとも該演奏楽曲の伴奏内容および歌詞を示す楽曲データを前記楽曲データベースから取得し、該取得した楽曲データに基づいて演奏楽曲の演奏を順次行う楽曲演奏手段と、前記特定記憶手段により記憶された選曲リストに登録された特定情報で特定される演奏楽曲のうち、前記楽曲演奏手段による演奏が行われていない未演奏楽曲について、該未演奏楽曲に対応する前記楽曲データを前記楽曲データベースから取得し、該取得した楽曲データにおいて少なくとも歌詞を示すデータ領域からなる領域データを、前記リモコン端末へ送信する領域送信手段と、を備えている。そして、前記リモコン端末は、前記カラオケ装置から送信されてきた前記領域データを端末側記憶部に記憶させる領域記憶手段と、前記カラオケ装置から送信されてきた前記選曲リストの登録内容に基づき、該選曲リストに登録されている演奏中である旨の状態となっている特定情報について、該特定情報で特定される演奏楽曲の演奏が終了するまでに要する時間を推測する終了推測手段と、前記領域記憶手段により記憶された領域データで示される歌詞を、前記終了推測手段により推測された時間が所定のしきい値以上である場合には歌詞全体を表示する表示態様にて表示部に表示させ、前記終了推測手段により推測された時間が所定のしきい値より小さい場合には歌詞の一部のみを表示する表示態様にて前記表示部に表示させる歌詞表示手段と、を備えている。
また、請求項2に記載のカラオケシステムは、前記リモコン端末において、前記カラオケ装置から送信されてきた前記選曲リストの登録内容に基づき、前記楽曲演奏手段による演奏が行われていない未演奏楽曲の特定情報が該選曲リストに登録されていない場合、前記領域記憶手段により記憶された領域データを無効化する無効化手段が備えられている。そして、前記歌詞表示手段は、前記領域記憶手段により記憶された領域データであって、前記無効化手段により無効化されていない領域データで示される歌詞を表示部に表示させることを特徴としている。
このように構成されたカラオケシステムによれば、カラオケ装置から送信された領域データで示される歌詞がリモコン端末の表示部に表示される。この領域データは、カラオケ装置側で演奏されていない未演奏楽曲の歌詞を示すデータであるため、ユーザは、こうして表示される歌詞に基づき、演奏前の楽曲についての予習を行うことができる。
このように、演奏前の楽曲についての予習は、演奏楽曲をカラオケ装置に通知するリモコン端末を利用して行うことができるため、予習のための表示装置を設ける構成と比べてカラオケシステム全体の構成が大がかりになってしまうことはない。
なお、上述した歌詞表示手段は、領域データで示される歌詞を表示部に表示する手段であるが、このとき表示する歌詞の表示態様については、特に限定されない。例えば、歌詞全体を一覧表示したり、歌詞の一部(例えば、歌い出しやサビ部分など)のみを表示したり、といったことが考えられる。また、領域データを、歌詞の色替えや消去を制御する情報についてのデータ領域を含むデータとした場合において、このデータに基づいてワイプ表示を行う、といったことも考えられる。
また、リモコン端末の表示部に表示される歌詞については、何らかのパラメータ変化に応じて表示態様を変更することが考えられる。例えば、リモコン端末の表示部に表示される歌詞は、予習を実現するために未演奏楽曲の歌詞である必要があるため、この未演奏楽曲が開始されるまでの残り時間,つまり演奏中の演奏楽曲についての演奏終了時間に応じて表示態様を変更する、といったことを考えることができる。
そこで請求項1に記載のように構成することで、カラオケ装置からリモコン端末へと送信される選曲リストには、それぞれの演奏楽曲について演奏時間が対応付けられているため、リモコン端末においては、選曲リストの登録内容に基づいて、演奏中の演奏楽曲が演奏終了するまでの残り時間を推測することができる。そして、こうして推測した演奏終了までの残り時間に応じた表示態様により、領域データで示される歌詞を表示部に表示させることができる。
なお、この構成において、特定記憶手段が演奏時間を特定するための構成としては、楽曲データベースに蓄積されている楽曲データに、この楽曲データで示される演奏楽曲の演奏時間を特定可能なデータが含まれている場合であれば、そのデータに基づいて演奏時間を特定するように構成すればよい。また、楽曲データで示される演奏楽曲の演奏時間を特定可能なデータが含まれていない場合であっても、楽曲データのデータサイズが演奏楽曲の演奏時間に応じて異なっている場合であれば、このデータサイズから特定するように構成すればよい。
また、終了推測手段により演奏が終了するまでに要する時間を推測するための構成としては、例えば、いずれかの演奏楽曲が演奏中(演奏開始)とされたときに送信された選曲リストを受信した場合において、この選曲リストを受信した以降の経過時間をカウントしていき、演奏中の演奏楽曲についての演奏時間に到達するまでの残り時間を、演奏が終了するまでに要する時間として特定するといった構成を考えることができる。また、同様な選曲リストを受信した場合において、この選曲リストを受信した以降、演奏中の演奏楽曲についての演奏時間からのダウンカウントを開始し、このカウント値が「0」に到達するまでの残り時間を、演奏が終了するまでに要する時間として特定する、といった構成を考えることもできる。また、リモコン端末側にて選曲リストを受信した時刻を記憶しておき、この時刻と現在時刻との差,および,演奏中の演奏楽曲についての演奏時間を比較することにより、演奏が終了するまでに要する時間を特定するといった構成を考えることができる。
また、この構成において、歌詞表示手段が表示部に歌詞を表示させる際の表示態様としては、例えば、「演奏が終了するまでに要する時間」が短くなるにつれて、ワイプ表示,歌詞全体の一覧表示,歌詞の一部(例えば、歌い出しや,サビ部分など)のみを表示,といった順に表示態様を変化させるように構成することが考えられる。
なお、この構成における特定記憶手段には、ユーザ側から通知された演奏楽曲それぞれを特定するための特定情報が記憶されるが、ここでいう「ユーザ側から通知された演奏楽曲」とは、リモコン端末から通知された演奏楽曲はもちろん、カラオケ装置の操作部で入力されることにより通知された演奏楽曲も含まれる。
また、楽曲演奏手段は、特定記憶手段により記憶された特定情報で特定される演奏楽曲それぞれ,つまり予約された演奏楽曲のうちの未演奏楽曲の演奏を順次行う手段であるが、この未演奏楽曲としては、予約されている演奏楽曲のうちの演奏楽曲であれば、いずれの演奏楽曲であってもよい。
例えば、請求項に記載のように、前記楽曲演奏手段による演奏が行われていない演奏楽曲のうち、次に演奏が行われることとなる演奏楽曲であるとすればよい。
このように構成すれば、リモコン端末の表示部に表示される歌詞は、次に演奏されることとなる演奏楽曲の歌詞となるため、ユーザは、次に演奏される演奏楽曲について、演奏直前に予習を行うことができる。
また、上述した未演奏楽曲としては、次に演奏が行われることとなる演奏楽曲だけでなく、例えば、ランダムに選択された演奏楽曲、所定の規則に従って選ばれた演奏楽曲、あらかじめユーザに選択された演奏楽曲などといったものとしてもよい。
また、上述した領域送信手段は、未演奏楽曲に対応する楽曲データのうち、歌詞を示すデータ領域の領域データをリモコン端末へ送信する手段であって、こうして、領域データを送信するタイミングについては、特に限定されないが、例えば、一定期間毎,楽曲演奏手段により演奏楽曲の演奏が行われる毎,などといったタイミングとすればよい。
また、領域送信手段が領域データを送信するタイミングとしては、リモコン端末側からの要求を受けたタイミングが考えることができ、この場合、例えば、請求項に記載のように、前記リモコン端末においては、外部からの指令を受けて、前記カラオケ装置に対して前記領域データを要求する領域データ要求手段が備えられており、前記カラオケ装置において、前記領域送信手段は、前記リモコン端末から前記領域データの要求を受けた際に、前記領域データを前記リモコン端末へ送信する、ように構成すればよい。
このように構成すれば、カラオケ装置からリモコン端末への領域データの送信を、リモコン端末からの要求に基づいて行うことができる。
なお、この構成において、リモコン端末が領域データを要求する契機となる「外部からの指令」としては、例えば、ユーザがリモコン端末に対して所定の操作を行ったことを考えることができる。
また、未演奏楽曲に対応する領域データが端末側記憶部に記憶されているか否かを判定する記憶判定手段が備えられている場合であれば、この記憶判定手段により領域データが記憶されていないと判定されたことを、「外部からの指令」と考えることもできる。
この場合、例えば、請求項に記載のように、前記カラオケ装置においては、前記特定記憶手段は、ユーザ側から演奏楽曲が通知される毎に、該演奏楽曲を特定するための特定情報を装置側記憶部に記憶された選曲リストに順次登録し、その後、前記楽曲演奏手段による演奏が開始された演奏楽曲の特定情報について演奏中である旨を特定可能な状態に変更すると共に、演奏が終了した演奏楽曲の特定情報を前記選曲リストから削除して、さらに、前記特定記憶手段により前記選曲リストの登録情報が変更される毎に、該選曲リストを前記リモコン端末へ送信するリスト送信手段を備えており、前記リモコン端末において、前記カラオケ装置から送信されてきた前記選曲リストに登録された特定情報で特定される演奏楽曲のうち、前記未演奏楽曲について、該未演奏楽曲に対応する前記領域データが端末側記憶部に記憶されているか否かを判定する記憶判定手段が備えられており、前記領域データ要求手段は、前記記憶判定手段により前記未演奏楽曲に対応する前記領域データが記憶されていないと判定された場合に、該領域データを前記カラオケ装置に対して要求する、ように構成するとよい。
このように構成すれば、カラオケ装置側で予約状況および演奏楽曲の演奏状況が変わる毎に、その旨の登録された選曲リストがリモコン端末へ送信されるため、リモコン端末側では、こうして逐一送信される選曲リストに基づいて、予約されている演奏楽曲,演奏中の演奏楽曲,未演奏楽曲を特定することができる。そして、リモコン端末側では、記憶判定手段により表示部に表示すべき歌詞,つまり未演奏楽曲の歌詞を示す領域データが装置側記憶部に記憶されているか否かが判定され、記憶されていないと判定された場合にのみ、この領域データがカラオケ装置に要求することができる。
また、請求項6に記載のカラオケ装置は、請求項1から5のいずれかに記載のカラオケ装置が備える全ての手段を備えてなるカラオケ装置である。
このように構成されたカラオケ装置によれば、請求項1から5のいずれかに記載のカラオケシステムの一部を構成することができる。
また、請求項7に記載のリモコン端末は、請求項1から5のいずれかに記載のリモコン端末が備える全ての手段を備えてなるリモコン端末である。
このように構成されたリモコン端末によれば、請求項1から5のいずれかに記載のカラオケシステムの一部を構成することができる。
また、請求項8に記載のプログラムは、請求項1から5のいずれかに記載のカラオケ装置としてコンピュータシステムを機能させるためのプログラムである。
このようなプログラムにより制御されるコンピュータシステムは、請求項1から5のいずれかに記載のカラオケシステムの一部(カラオケ装置)として機能することができる。
また、請求項9に記載のプログラムは、請求項1から5のいずれかに記載のリモコン端末としてコンピュータシステムを機能させるためのプログラムである。
このようなプログラムにより制御されるコンピュータシステムは、請求項1から5のいずれかに記載のカラオケシステムの一部(リモコン端末)として機能することができる。
なお、上述した各プログラムは、コンピュータによる処理に適した命令の順番付けられた列からなるものであって、例えば、FD,CD−ROM,メモリーカードなどの記録媒体、インターネットなどの通信回線網を介して、コンピュータシステム,または,コンピュータシステムを利用するユーザに提供されるものである。なお、これらプログラムをユーザに提供する場合には、コンピュータシステムのハードディスクやメモリにプレインストールされた状態で提供する形態であってもよい。また、これらプログラムを実行するコンピュータシステムとしては、例えば、カラオケ装置,リモコン端末に搭載されたコンピュータシステム,カラオケ装置,リモコン端末とデータ通信可能な他のコンピュータなどが利用できる。
以下に本発明の実施形態を図面と共に説明する。
カラオケシステムは、図1に示すように、カラオケ装置1とリモコン端末2とがデータ通信可能に構成されたものである。
カラオケ装置1は、カラオケ装置1全体の動作を制御する制御部12,カラオケ装置1をネットワークに接続するためのインタフェース部14,演奏楽曲の伴奏内容および歌詞を示す楽曲データや映像データなどを記憶するハードディスク(HDD)16,複数のキー・スイッチからなる操作部18,リモコン端末2との間で無線通信を行うための無線通信部20,操作部18からの信号を処理する操作処理部22,ハードディスク16に記憶された楽曲データから演奏楽曲のオーディオ信号(音響,音声に関する信号)を生成するシンセサイザ24,シンセサイザ24により生成されたオーディオ信号およびマイクロフォン26から入力されたオーディオ信号を増幅してスピーカ28へ出力するミキシングアンプ30,映像情報を一時的に記憶するビデオRAM32,映像データに基づく映像の再生を制御する映像再生部34,ビデオRAM32に記憶された映像情報および映像再生部34により再生される映像の表示部36での表示を制御する映像制御部38などを備えている。
リモコン端末2は、リモコン端末2全体の動作を制御する制御部52,カラオケ装置1との間で無線通信を行うための無線通信部54,各種情報を記憶するメモリ56,表示部58の表示領域に沿って設置されるタッチパネルおよび複数のキー・スイッチからなる操作部60,操作部60からの信号を処理する操作処理部62,映像情報を一時的に記憶するビデオRAM64,ビデオRAM64に記憶された映像情報の表示部58での表示を制御する映像制御部66などを備えている。なお、このリモコン端末2におけるメモリ56には、演奏楽曲それぞれを特定するための特定情報(本実施形態においては、演奏楽曲それぞれに割り当てられた番号)が、この演奏楽曲に関する情報(曲名,歌手名など)と共に対応付けられた状態で登録された検索用データベースが記憶されている。そして、このリモコン端末2は、操作部60による操作を経て、ユーザが所望する演奏楽曲を検索した後、その演奏楽曲の特定情報をカラオケ装置1側に通知(特定情報を無線通信部54を介して送信)する機能(選曲通知機能)を有している。
[カラオケ装置1の楽曲予約処理]
以下に、カラオケ装置1の制御部12により実行される楽曲予約処理の処理手順を図2に基づいて説明する。この楽曲予約処理は、カラオケ装置1が起動されている間に繰り返し実行される処理である。
まず、ユーザからの演奏楽曲の通知を受けるまで待機する(s110:NO)。ここでは、操作部18により演奏楽曲に割り当てられた特定情報を入力する操作が行われた、または、リモコン端末2側から送信された特定情報を無線通信部20により受信した、ことをもって、ユーザからの演奏楽曲の通知を受けたと判定する。
このs110の処理で、ユーザからの演奏楽曲の通知を受けたら(s110:YES)、こうして通知された演奏楽曲を選曲リストに登録する(s120)。この「選曲リスト」は、制御部12内蔵のメモリに記憶されるものであって、図3に示すように、ユーザから通知された演奏楽曲に対応する特定情報(曲番号)および演奏時間が順次(予約1曲目〜)登録されるリストであり、このs120の処理が本楽曲予約処理の開始後、最初に行われる場合には、この選曲リストを生成してから登録が行われることとなる。なお、この選曲リストには、ユーザから通知された演奏楽曲の特定情報が順次登録されていくが、この登録内容は、演奏楽曲の演奏が開始されると、後述する「リスト更新処理(図3)」において、その演奏楽曲が演奏中を示す内容に変更される。
そして、制御部12内蔵のメモリに記憶された選曲リストを示すリストデータを、無線通信部20によりリモコン端末2へ送信した後(s130)、s110の処理へ戻る。
[カラオケ装置1のリスト更新処理]
以下に、カラオケ装置1の制御部12により実行されるリスト更新処理の処理手順を図4に基づいて説明する。このリスト更新処理は、カラオケ装置1が起動されている間に繰り返し実行される処理である。
まず、制御部12内蔵のメモリに記憶されている選曲リストの登録内容を参照し(s210)、次に演奏すべき演奏楽曲の特定情報が登録されているか否かをチェックする(s220)。ここでは、制御部12内蔵のメモリに記憶された選曲リストのうち、演奏中ではない演奏楽曲(予約1曲目以降)が登録されている場合に、次に演奏すべき演奏楽曲の特定情報が登録されていると判定する。
このs220の処理で、次に演奏すべき演奏楽曲の特定情報が登録されていなければ(s220:NO)、s210の処理へ戻る一方、次に演奏すべき演奏楽曲の特定情報が登録されていれば(s220:YES)、この演奏楽曲についての演奏を開始する(s230)。ここでは、まず、選曲リストに登録されている特定情報のうち、予約1曲目として登録されている特定情報の演奏楽曲について、この演奏楽曲の伴奏情報,歌詞情報,ワイプ情報を示す楽曲データをハードディスク16に記憶されている楽曲データベースから読み出す。そして、この楽曲データで示される伴奏情報に基づいて、演奏楽曲のオーディオ信号(音響,音声に関する信号)をシンセサイザ24に生成させてミキシングアンプ30に増幅させた後、スピーカ28から出力させる、といった処理を開始することで演奏楽曲の演奏を開始する。なお、このとき、歌詞情報から順次文字列を生成してビデオRAM32に記憶させていくと共に、ワイプ情報に基づき、これら文字列が演奏楽曲の進行に併せたワイプ表示となるような状態とする処理も並行して行われ、これにより、演奏楽曲の進行に併せた歌詞の表示が、映像再生部34および映像制御部38を介して順次行われることとなる。
次に、s230の処理で演奏楽曲の演奏を開始したことに伴う選曲リストの更新を行う(s240)。ここでは、図3に示すように、予約1曲目として登録された情報(曲番号および演奏時間)について演奏中である旨の項目へ移動させると共に、予約n(n≦2)曲目として登録された情報について予約n−1曲目の項目へ繰り上げることにより(図3(a)→図3(b))、選曲リストの更新を行う。
次に、制御部12内蔵のメモリに記憶された選曲リストを示すリストデータを、無線通信部20によりリモコン端末2へ送信する(s250)。
その後、s230の処理で開始された演奏楽曲の演奏が終了するまで待機して(s260:NO)、演奏楽曲の演奏が終了したら(s260:YES)、この演奏終了に伴う選曲リストの更新を行う(s270)。ここでは、演奏中である旨の項目に登録された情報(局番号および演奏時間)を削除した後(図3(d)→図3(e))、予約m(m≦1)曲目として登録された情報それぞれを、演奏中である旨の項目および予約m−1曲目の項目へ繰り上げることにより(図3(e)→図3(f))、選曲リストの更新を行う。
そして、上述したs250の処理と同様に、選曲リストを示すリストデータを、無線通信部20によりリモコン端末2へ送信した後(s280)、s210の処理へ戻る。
[カラオケ装置1の歌詞通知処理]
以下に、カラオケ装置1の制御部12により実行される歌詞通知処理の処理手順を図5に基づいて説明する。この歌詞通知処理は、カラオケ装置1が起動されている間に繰り返し実行される処理である。
まず、リモコン端末2から情報の要求を受けるまで待機する(s310:NO)。ここでは、リモコン端末2が後述する歌詞有効無効処理(図6)にて送信した要求データを受信した際に情報の要求を受けたと判定する。なお、この要求データは、ユーザが要求する歌詞情報およびワイプ情報に対応する演奏楽曲の識別番号を特定可能なデータである。
このs310の処理で選曲リストの要求を受けたら(s310:YES)、ハードディスク16に記憶された楽曲データベースから、要求データで特定される演奏楽曲の楽曲データを読み出す(s320)。
次に、s320の処理で読み出された楽曲データのうち、歌詞情報およびワイプ情報を示すデータ領域を抽出する(s330)。
そして、s330の処理で楽曲データから抽出されたデータ領域からなる領域データをリモコン端末2へ送信した後(s340)、s310の処理へ戻る。
[リモコン端末2の歌詞有効無効処理]
以下に、リモコン端末2の制御部52により実行される歌詞有効無効処理の処理手順を図6に基づいて説明する。この歌詞有効無効処理は、リモコン端末2が起動されている間に繰り返し実行される処理である。
まず、カラオケ装置1からリストデータを受信するまで待機する(s410:NO)。ここで受信を待機するリストデータは、図2におけるs130,または,図4におけるs250,s280の処理でカラオケ装置1が送信するデータである。
このs410の処理で、リストデータを受信したら(s410:YES)、このリストデータを受信した受信時刻を記憶する(s420)。ここでは、リストデータを受信した受信時刻を、メモリ56に記憶された時刻変数TRにセットすることにより受信時刻の記憶が行われる。
次に、s410の処理で受信されたリストデータで示される選曲リストをメモリ56に記憶した後(s430)、この選曲リストにカラオケ装置1側で次に演奏されるべき演奏楽曲の特定情報が登録されているか否かをチェックする(s440)。ここでは、選曲リストのうち、演奏中の演奏楽曲が登録されていて、かつ、演奏中ではない演奏楽曲(予約1曲目以降)が登録されている場合に、次に演奏されるべき演奏楽曲の特定情報が登録されていると判定する。
このs440の処理で、次に演奏されるべき演奏楽曲の特定情報が登録されている場合(s440:YES)、その特定情報で特定される演奏楽曲の歌詞情報がメモリ56に記憶されているか否かをチェックする(s450)。メモリ56には、以降の処理においてカラオケ装置1側から取得した歌詞情報およびワイプ情報が記憶されるため、このs450の処理では、本歌詞有効無効処理が繰り返し行われる過程において該当する演奏楽曲の歌詞情報およびワイプ情報がメモリ56に記憶済みか否かがチェックされることになる。
このs450の処理で、該当する演奏楽曲の歌詞情報およびワイプ情報がメモリ56に記憶されていれば(s450:YES)、s410の処理へ戻る一方、各情報がメモリ56に記憶されていなければ(s450:NO)、その演奏楽曲の歌詞情報およびワイプ情報をカラオケ装置1に要求する(s460)。ここでは、次に演奏されるべき演奏楽曲の特定情報を示すデータを、この演奏楽曲の各情報を要求するための要求データとして無線通信部54に送信させることにより情報の要求を行う。なお、この要求データは、カラオケ装置1が図5におけるs310の処理にて受信するデータであって、この歌詞要求データを受信したカラオケ装置1からは、同図s340の処理にて、該当する歌詞情報およびワイプ情報を示す領域データが送信されてくる。
そして、カラオケ装置1から領域データを受信するまで待機し(s470:NO)、この領域データを受信したら(s470:YES)、この領域データで示される歌詞情報およびワイプ情報をメモリ56に記憶させると共に(s480)、これら情報を有効化した後(s490)、s410の処理へ戻る。なお、このs480の処理において、既に他の歌詞情報およびワイプ情報がメモリ56に記憶されている場合には、この歌詞情報およびワイプ情報に上書きすることにより各情報の記憶が行われる。また、s490の処理においては、メモリ56に記憶された有効無効フラグF(初期状態ではF=0)に「1」をセットすることにより、各情報の有効化を行う。
また、上述したs440の処理で、次に演奏されるべき演奏楽曲の特定情報が登録されていない場合(s440:NO)、メモリ56に記憶されている歌詞情報およびワイプ情報を無効化した後(s500)、s410の処理へ戻る。なお、このs500の処理では、メモリ56に記憶されている有効無効フラグFに「0」をセットすることにより、各情報の無効化を行う。
[リモコン端末2の予習処理]
以下に、リモコン端末2の制御部52により実行される予習処理の処理手順を図7に基づいて説明する。この予習処理は、リモコン端末2が起動されている間に繰り返し実行される処理である。
まず、操作部60による何らかの操作が行われたか否かをチェックする(s510)。なお、このように、操作部60による何らかの操作が行われた際には、その操作内容に応じた処理が行われることとなるが、本発明を理解する上で重要ではないため、ここでは省略する。
このs510の処理で操作部60による何らかの操作が行われたら(s510:YES)、操作の行われた最終時刻を記憶した後(s520)、s510の処理へ戻る。このs520の処理では、操作の行われた操作時刻を、メモリ56に記憶された時刻変数TO(初期状態では、TO=現在時刻)にセットすることにより最終時刻の記憶が行われる。
また、s510の処理で、操作部60による何らかの操作が行われていなければ(s510:NO)、操作部60による操作が行われていない時間が所定の待機時間(本実施形態においては10秒)継続したか否かをチェックする(s530)。ここでは、時刻変数TOにセットされている時刻と、現在時刻との差を算出して、この差が待機時間以上となっていれば、操作の行われていない時間が待機時間継続したと判定する。なお、この「待機時間」については、あらかじめ定められた値としておけばよいが、操作部60への操作により任意に変更可能な値としてもよい。
このs530の処理で、操作の行われていない時間が待機時間継続していない場合(s530:NO)、s510の処理へ戻る一方、操作の行われていない時間が待機時間継続している場合(s530:YES)、メモリ56に記憶されている歌詞情報およびワイプ情報が有効か否かをチェックする(s540)。ここでは、メモリ56に記憶されている有効無効フラグFに「1」がセットされている場合に、メモリ56に記憶されている歌詞情報およびワイプ情報が有効であると判定する。
このs540の処理で、歌詞情報およびワイプ情報が有効でない(つまり有効無効フラグF=0)場合(s540:NO)、s510の処理へ戻る一方、歌詞情報およびワイプ情報が有効である(つまり有効無効フラグF=1)場合(s540:YES)、歌詞情報で示される歌詞の表示部58による表示を開始する(s550)。このs550の処理では、カラオケ装置1により演奏中の演奏楽曲における演奏終了までの残り時間に応じて異なる表示態様にて歌詞の表示が行われる。具体的には、まず、現在時刻と時刻変数TRにセットされた時刻との差となる値を、選曲リストにおいて演奏中である旨の項目として登録されている演奏時間から減算し、この時間をカラオケ装置1により演奏中の演奏楽曲における演奏終了までの残り時間として算出する。そして、この残り時間が第1のしきい値(本実施形態においては、120秒)以上であれば、歌詞情報で示される歌詞をワイプ情報に基づいてワイプ表示させ、残り時間が第1のしきい値より小さく第2のしきい値(本実施形態においては、60秒)以上であれば、歌詞情報で示される歌詞全体を一覧表示させ、残り時間が第2のしきい値より小さければ、歌詞情報で示される歌詞の一部(例えば、歌い出しやサビ部分など)のみを表示させる。なお、図8に、歌詞情報で示される歌詞全体を一覧表示(ここでは、スクロールバーによりスクロール可能な表示態様;「・・・」が歌詞を示すものとする)させた様子を示す。
そして、s550の処理で歌詞の表示を開始した以降、操作部60による何らかの操作が行われるまで待機し(s560:NO)、操作b60による何らかの操作が行われたら(s560:YES)、s550の処理で開始された歌詞の表示を中断して(s570)、s520の処理へ戻る。
[通信遷移]
以下に、カラオケ装置1およびリモコン端末2それぞれが起動した以降、カラオケ装置1にて演奏楽曲の予約が行われてからリモコン端末2側に領域データが送信されるまでの遷移状態を図9に基づいて例示する。
まず、演奏楽曲Aの通知を受けたカラオケ装置1は、図2におけるs110〜s130の処理によって、通知を受けた演奏楽曲Aの登録された選曲リストを示すリストデータを、リモコン端末2へ送信する(矢印a)。このときの選曲リストには、まだ演奏中の演奏楽曲が登録されていない状態のため(図3(a)参照)、この選曲リストを示すリストデータを受信したリモコン端末2は、図6におけるs440の処理で「NO」と判定し、歌詞情報およびワイプ情報を無効化するため、図7におけるs540の処理で「YES」と判定することはなく、結果、同図s550の処理による歌詞の表示を行うことはない。
次に、カラオケ装置1側では、上記のように登録された演奏楽曲Aが演奏開始される。このとき、図4におけるs230〜s250の処理により、演奏開始に伴って更新した選曲リストを示すリストデータをリモコン端末2へ送信する(矢印b)。このときの選曲リストも、演奏中ではない演奏楽曲が登録されていないため(図3(b)参照)、この選曲リストを示すリストデータを受信したリモコン端末2は、図6におけるs440の処理で「NO」と判定して、結果的に、図7におけるs550の処理で歌詞の表示を行うことはない。
この後、上記演奏楽曲Aが演奏されている最中に、演奏楽曲Bの通知を受けたカラオケ装置1は、通知を受けた演奏楽曲Bが登録された状態に更新された選曲リストを示すリストデータを、リモコン端末2へ送信する(矢印c)。このときの選曲リストには、演奏中ではない演奏楽曲Bが登録されているため(図3(c)参照)、この選曲リストを示すリストデータを受信したリモコン端末2は、図6におけるs440の処理で「YES」と判定し、この時点では演奏楽曲Bの歌詞情報およびワイプ情報(領域データ)がメモリ56に記憶されていないため、同図s460の処理で、これらの情報を要求データにて要求する(矢印d)。
この要求を受けたカラオケ装置1は、図5におけるs310〜s340の処理により、要求された情報(該当する演奏楽曲Bについての歌詞情報およびワイプ情報)を示す領域データをリモコン端末2に送信する(矢印e)。
この領域データを受信したリモコン端末2では、図6におけるs470〜s490の処理により、この領域データで示される情報を有効なものとしてメモリ56に記憶する。
以降、カラオケ装置1は、演奏楽曲Aが演奏されている最中に、他の演奏楽曲Cの通知を受けた場合も、リストデータをリモコン端末2へ送信するが(矢印f)、このときの選曲リストは、次に演奏されるべき演奏楽曲の特定情報に変化がないため(図3(d)参照)、このリストデータを受信したリモコン端末2は、図6におけるs450の処理で「NO」と判定し、新たに情報を要求することはない。
その後、上述の演奏楽曲Aが演奏終了した場合、カラオケ装置1は、その旨を示す状態に更新した選曲リストを示すリストデータを、リモコン端末2に送信する(矢印g)。このときの選曲リストは、演奏中であった演奏楽曲についての情報(特定情報および演奏時間)が削除されただけであって、次に演奏されるべき演奏楽曲の特定情報に変化がないため(図3(d)参照)、このリストデータを受信したリモコン端末2は、図6におけるs450の処理で「NO」と判定し、新たに情報を要求することはない。
次に、カラオケ装置1側では、上記のように登録された演奏楽曲Bが演奏開始される。このとき、図4におけるs230〜s250の処理により、演奏開始に伴って更新した選曲リストを示すリストデータをリモコン端末2へ送信する(矢印h)。このときの選曲リストには、演奏中ではない演奏楽曲Cが登録されているため、この選曲リストを示すリストデータを受信したリモコン端末2は、図6におけるs440の処理で「YES」と判定し、この時点では演奏楽曲Cの歌詞情報およびワイプ情報(領域データ)がメモリ56に記憶されていないため、同図s460の処理で、これらの情報を要求データにて要求する(矢印i)。
この要求を受けたカラオケ装置1は、図5におけるs310〜s340の処理により、要求された情報(該当する演奏楽曲Cについての歌詞情報およびワイプ情報)を示す領域データをリモコン端末2に送信する(矢印j)。
この領域データを受信したリモコン端末2では、図6におけるs470〜s490の処理により、この領域データで示される情報を有効なものとしてメモリ56に記憶する。
[効果]
このように構成されたカラオケシステムによれば、図7におけるs550の処理にて、リモコン端末2により操作部60への操作が行われていない期間に、カラオケ装置1から送信された領域データで示される歌詞がリモコン端末2の表示部58に表示される。この領域データは、カラオケ装置1側で演奏されていない演奏楽曲の歌詞を示すデータであるため、ユーザは、こうして表示される歌詞に基づき、演奏前の楽曲についての予習を行うことができる。
このように、演奏前の楽曲についての予習は、演奏楽曲をカラオケ装置1に通知するリモコン端末2を利用して行うことができるため、予習のための表示装置を設ける構成と比べてカラオケシステム全体の構成が大がかりになってしまうことはない。
さらに、リモコン端末2の表示部58に歌詞が表示されるのは、操作部60に対する操作が行われていない期間であるため、このような操作が行われていない期間を有効に利用して予習を行うことができる。
また、図7におけるs550の処理でリモコン端末2の表示部58に表示される歌詞は、図6におけるs440〜s490の処理によりカラオケ装置1から取得された領域データで示されるものであって、カラオケ装置1側で次に演奏が開始されるべき演奏楽曲の歌詞であるため、ユーザは、次に演奏が開始される演奏楽曲について、演奏直前に予習を行うことができる。
また、カラオケ装置1が図5におけるs340の処理で領域データを送信するのは、図6におけるs460の処理によるリモコン端末2からの要求を受けたときであるため、カラオケ装置1からリモコン端末2への領域データの送信を、リモコン端末2からの要求に基づいて行うことができる。
また、カラオケ装置1からリモコン端末2へのリストデータの送信は、カラオケ装置1側で予約状況および演奏楽曲の演奏状況が変わる毎に行われるため、リモコン端末2側では、こうして逐一送信されるリストデータで示される選曲リストに基づいて、このリストに登録(予約)されている演奏楽曲,演奏中の演奏楽曲,次に演奏される演奏楽曲を特定することができる。そして、リモコン端末2では、図6におけるs450の処理にて、図7におけるs550の処理で表示する歌詞,つまり次に演奏が開始される演奏楽曲の歌詞情報がメモリ56に記憶されているか否かが判定され、記憶されていないと判定された場合にのみ、同図s460の処理にて該当する情報をカラオケ装置1に要求することができる。
また、カラオケ装置1からリモコン端末2へと送信されるリストデータで示される選曲リストには、それぞれの演奏楽曲について演奏時間が対応付けられているため、リモコン端末2においては、図7におけるs550の処理で歌詞を表示するにあたり、このリストデータを受信した受信時刻,選曲リストの登録内容,および,現在時刻に基づいて、演奏中の演奏楽曲が演奏終了するまでの残り時間を推測(算出)することができる。そして、こうして推測した演奏終了までの残り時間に応じた表示態様により、歌詞情報で示される歌詞を表示部58に表示させることができる。
[変形例]
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態をとり得ることはいうまでもない。
例えば、図6における歌詞有効無効処理では、有効無効フラグFに「1」または「0」をセットすることにより、歌詞情報およびワイプ情報の有効化または無効化を行うように構成されたものを例示した。しかし、これら情報の有効化または無効化するための構成としては、別の構成を採用することもできる。例えば、メモリ56に歌詞情報およびワイプ情報が記憶されている状態をこれら情報の有効化とし、記憶されていない状態をこれら情報の無効化とする、具体的な例として、同図s490の処理を行わずに次の処理へ移行し、同図s500の処理でメモリ56から各情報を削除するように構成すればよい。
また、上記実施形態においては、図7におけるs550の処理で表示される歌詞が、カラオケ装置1側で次に演奏が開始される演奏楽曲のものである構成を例示した。しかし、この処理において表示される歌詞としては、カラオケ装置1で演奏が行われていない演奏楽曲のものであれば、次に演奏が行われる演奏楽曲以外の歌詞となるように構成してもよい。この場合、カラオケ装置1が図5におけるs340の処理で送信する領域データを、次に演奏が行われる演奏楽曲を含む2以上の演奏楽曲に対応する歌詞情報(およびワイプ情報)が特定可能なものとし、リモコン端末2が図7におけるs550の処理で、領域データで特定される2以上の歌詞を順番に表示するように構成すればよい。
また、上記実施形態においては、図7におけるs550の処理で表示される歌詞が、カラオケ装置1側で次に演奏が開始される演奏楽曲のものである構成を例示した。しかし、この処理において表示される歌詞としては、次に演奏が行われることとなる演奏楽曲だけでなく、例えば、ランダムに選択された演奏楽曲、所定の規則に従って選ばれた演奏楽曲、あらかじめユーザに選択された演奏楽曲などといったものとしてもよい。この場合、カラオケ装置1が図5におけるs340の処理で送信する領域データを、次に演奏が行われる演奏楽曲を含む2以上の演奏楽曲に対応する歌詞情報(およびワイプ情報)が特定可能なものとし、リモコン端末2が図7におけるs550の処理で、領域データで特定される2以上の歌詞のうち、ランダム,所定の規則,あらかじめ選択されたものについて表示するように構成すればよい。
また、上記実施形態において、カラオケ装置1は、図5におけるs340の処理でリモコン端末2からの要求を受けた際に領域データを送信するように構成されたものを例示した。しかし、このように領域データを送信するタイミングについては特に限定されず、例えば、一定期間毎,演奏楽曲の演奏が行われる毎,リストデータを送信する毎(またはリストデータと共に送信する)などといったタイミングとすればよい。
また、上記実施形態においては、図6におけるs440の処理で次に演奏されるべき演奏楽曲が選曲リストに登録されていないことを契機に、同図s460の処理でリモコン端末2による情報の要求が行われるように構成されたものを例示した。しかし、このように、情報の要求が行われるようにするための契機としては、例えば、ユーザがリモコン端末2の操作部60により特定の操作を行ったときなどを採用してもよい。
また、上記実施形態においては、図7におけるs550の処理で表示する歌詞の表示態様を決定するにあたり、リストデータで示される選曲リストに登録された演奏時間,リストデータの受信時刻,および,現在時刻により、演奏中の演奏楽曲が演奏終了するまでの残り時間を算出するように構成されたものを例示した。しかし、このように、演奏中の演奏楽曲が演奏終了するまでの残り時間を算出する方法については特に限定されない。例えば、リストデータを受信した以降の経過時間をカウントしていき、演奏中の演奏楽曲についての演奏時間に到達するまでの残り時間を、演奏が終了するまでに要する時間として特定するといった構成を考えることができる。また、リストデータを受信した以降、演奏中の演奏楽曲についての演奏時間からのダウンカウントを開始し、このカウント値が「0」に到達するまでの残り時間を、演奏が終了するまでに要する時間として特定する、といった構成を考えることもできる。
[本発明との対応関係]
以上説明した実施形態において、カラオケ装置1のハードディスク16は、本発明における装置側記憶部であり、リモコン端末2のメモリ56は、本発明における端末側記憶部である。
また、図2におけるs130,図4におけるs250,s280の処理は本発明におけるリスト送信手段であり、図2におけるs120の処理は本発明における特定記憶手段であり、図4におけるs210〜s280の処理は本発明における楽曲演奏手段であり、図5におけるs340の処理は本発明における領域送信手段であり、図6におけるs480の処理は本発明における領域記憶手段であり、同図s450の処理は本発明における記憶判定手段であり、同図s460の処理は本発明における領域データ要求手段であり、図7におけるs550の処理は本発明における歌詞表示手段であり、同図s550の処理(残り時間を算出する処理部分)は本発明における推測手段である。
また、図4におけるs220の処理にいう「次に得奏すべき演奏楽曲」は、本発明における未演奏楽曲である。
また、図2におけるs120の処理で選曲リストに登録される曲番号は、本発明における特定情報である。
カラオケシステムの全体構成を示すブロック図 楽曲予約処理の処理手順を示すフローチャート 選曲リストのデータ構造を示す図 リスト更新処理の処理手順を示すフローチャート 歌詞通知処理の処理手順を示すフローチャート 歌詞有効無効処理の処理手順を示すフローチャート 予習処理の処理手順を示すフローチャート 歌詞情報で示される歌詞全体を一覧表示させた様子を示す図 通信の遷移状態を示す図
符号の説明
1…カラオケ装置、2…リモコン端末、12…制御部、14…インタフェース部、16…ハードディスク、18…操作部、20…無線通信部、22…操作処理部、24…シンセサイザ、26…マイクロフォン、28…スピーカ、30…ミキシングアンプ、32…ビデオRAM、34…映像再生部、36…表示部、38…映像制御部、52…制御部、54…無線通信部、56…メモリ、58…表示部、60…操作部、62…操作処理部、64…ビデオRAM、66…映像制御部。

Claims (9)

  1. カラオケ装置が、該カラオケ装置に演奏させるべき演奏楽曲をユーザに選曲させて該選曲された演奏楽曲を前記カラオケ装置に通知する選曲通知機能を有するリモコン端末と、データ通信可能に構成されてなるカラオケシステムであって、
    前記カラオケ装置は、
    ユーザ側から演奏楽曲が通知される毎に、該演奏楽曲の演奏時間を、複数の演奏楽曲それぞれに対応する楽曲データが蓄積されてなる楽曲データベースに蓄積されている前記楽曲データから特定し、該演奏楽曲を特定するための特定情報を、該特定した演奏時間を対応付けた状態で装置側記憶部に記憶された選曲リストに順次登録し、その後、演奏が開始された演奏楽曲の特定情報について演奏中である旨を特定可能な状態に変更すると共に、演奏が終了した演奏楽曲の特定情報を前記選曲リストから削除する特定記憶手段と、
    前記特定記憶手段により前記選曲リストの登録情報が変更される毎に、該選曲リストを前記リモコン端末へ送信するリスト送信手段と、
    該特定記憶手段により記憶された選曲リストに登録された特定情報で特定される演奏楽曲それぞれについて、少なくとも該演奏楽曲の伴奏内容および歌詞を示す楽曲データを、前記楽曲データベースから取得し、該取得した楽曲データに基づいて演奏楽曲の演奏を順次行う楽曲演奏手段と、
    前記特定記憶手段により記憶された選曲リストに登録された特定情報で特定される演奏楽曲のうち、前記楽曲演奏手段による演奏が行われていない未演奏楽曲について、該未演奏楽曲に対応する前記楽曲データを前記楽曲データベースから取得し、該取得した楽曲データにおいて少なくとも歌詞を示すデータ領域からなる領域データを、前記リモコン端末へ送信する領域送信手段と、を備えており、
    前記リモコン端末は、
    前記カラオケ装置から送信されてきた前記領域データを端末側記憶部に記憶させる領域記憶手段と、
    前記カラオケ装置から送信されてきた前記選曲リストの登録内容に基づき、該選曲リストに登録されている演奏中である旨の状態となっている特定情報について、該特定情報で特定される演奏楽曲の演奏が終了するまでに要する時間を推測する終了推測手段と、
    前記領域記憶手段により記憶された領域データで示される歌詞を、前記終了推測手段により推測された時間が所定のしきい値以上である場合には歌詞全体を表示する表示態様にて表示部に表示させ、前記終了推測手段により推測された時間が所定のしきい値より小さい場合には歌詞の一部のみを表示する表示態様にて前記表示部に表示させる歌詞表示手段と、を備えている
    ことを特徴とするカラオケシステム。
  2. 前記リモコン端末において、
    前記カラオケ装置から送信されてきた前記選曲リストの登録内容に基づき、前記楽曲演奏手段による演奏が行われていない未演奏楽曲の特定情報が該選曲リストに登録されていない場合、前記領域記憶手段により記憶された領域データを無効化する無効化手段が備えられており、
    前記歌詞表示手段は、前記領域記憶手段により記憶された領域データであって、前記無効化手段により無効化されていない領域データで示される歌詞を表示部に表示させる
    ことを特徴とする請求項1に記載のカラオケシステム。
  3. 前記未演奏楽曲は、前記楽曲演奏手段による演奏が行われていない演奏楽曲のうち、次に演奏が行われることとなる演奏楽曲である
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のカラオケシステム。
  4. 前記リモコン端末においては、外部からの指令を受けて、前記カラオケ装置に対して前記領域データを要求する領域データ要求手段が備えられており、
    前記カラオケ装置において、
    前記領域送信手段は、前記リモコン端末から前記領域データの要求を受けた際に、前記領域データを前記リモコン端末へ送信する
    ことを特徴とする請求項1ないし請求項3の何れかに記載のカラオケシステム。
  5. 前記リモコン端末において、
    前記カラオケ装置から送信されてきた前記選曲リストに登録された特定情報で特定される演奏楽曲のうち、前記未演奏楽曲について、該未演奏楽曲に対応する前記領域データが端末側記憶部に記憶されているか否かを判定する記憶判定手段が備えられており、
    前記領域データ要求手段は、前記記憶判定手段により前記未演奏楽曲に対応する前記領域データが記憶されていないと判定された場合に、該領域データを前記カラオケ装置に対して要求する
    ことを特徴とする請求項に記載のカラオケシステム。
  6. 請求項1から5のいずれかに記載のカラオケ装置が備える全ての手段を備えてなるカラオケ装置。
  7. 請求項1から5のいずれかに記載のリモコン端末が備える全ての手段を備えてなるリモコン端末。
  8. 請求項1から5のいずれかに記載のカラオケ装置としてコンピュータシステムを機能させるためのプログラム。
  9. 請求項1から5のいずれかに記載のリモコン端末としてコンピュータシステムを機能させるためのプログラム。
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