JP4123534B2 - 被加熱材抽出順番の制御方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の加熱炉で加熱されている被加熱材の抽出順番を制御する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、複数の加熱炉備で加熱された被加熱材を抽出する際には、次工程である圧延工程における圧延時の制約条件(板厚、板幅等)を考慮して、特定の抽出順番を定めておき、制御コンピュータは、この定められた抽出順番にしたがって、順次、被加熱材を抽出していた。
【0003】
また、連鋳との同期化操業(DHCR(Direct Hot Charge Rolling)操業)時の抽出順番は、DHCR材と非DHCR材の抽出順番を独立して定めており、予定された抽出順番と実際の設備操業における抽出順番は、連鋳での鋳込状況に応じてオペレータ操作によって決定されるため、大きな相違がでてくるものであった。例えば、複数の加熱炉のうち、特定の加熱炉をDHCR材専用炉として操業を行う場合、連鋳からの材料供給が多いときにはDHCR専用炉からの被加熱材の抽出を優先的に行う、材料を投入可能とし、また、逆に連鋳からの材料供給が少ないときにはDHCR専用炉からの被加熱材の抽出を控え、空炉状態にならないように、オペレータが抽出操作を行っていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、制御コンピュータが抽出動作を行う際に従う抽出順番は、被加熱材を加熱炉へ投入する前段階に予め定められたものであり、加熱炉中での実際の加熱処理状態を考慮したものではなく、問題点が存在していた。即ち、燃料原価単位低減を図るためには、既に加熱炉抽出目標温度に達している被加熱材を、優先的に加熱炉から抽出することが望ましいし、また逆に、まだ、加熱炉抽出目標温度に達していない被加熱材は、抽出順番にしたがうと抽出すべきタイミングであったとしても、加熱炉抽出目標温度に達するまでは抽出を行わないようにしないと、加熱処理品質を確保できない。このため、制御コンピュータが、単に、固定された抽出順番にしたがって被加熱材の抽出動作を行っていると、過加熱や焼き不足を生じてしまい、被加熱材の実際の加熱状態を考慮して抽出順番を変更制御するような手段の出現が望まれていた。
【0005】
また、DHCR操業における抽出順番は、DHCR材と非DHCR材の抽出順番を独立して定めているため、DHCR材と非DHCR材とを混合した適切な抽出順番を設定することが難しく、オペレータが、実際の設備操業状況を考慮して、ライン制御装置の操作により、DHCR材と非DHCR材とを適切かつ交互に抽出していたので、予定していた抽出順番と実際の抽出順番とが大きく相違してしまい、DHCR専用炉とこれ以外の加熱炉での加熱負荷を適切な値に設定できず、品質に悪影響を与えていたという問題もあった。
【0006】
そこで、本発明は、上記未解決の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、加熱炉中での実際の加熱処理状態を考慮して、被加熱材の抽出を行うように抽出順番を変更していく手段を提供する点にある。
【0007】
また、本発明の他の目的は、DHCR専用炉とこれ以外の炉を備える加熱設備に対しても、各加熱炉における負荷を平均化するように、被加熱材の抽出を行う抽出順番を変更していく手段を提供する点にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明によれば、複数の加熱炉で加熱されている被加熱材の抽出順番を制御する方法であって、
各被加熱材に対して抽出順番(基本抽出順番)を、予め定めておくステップと、各加熱炉において抽出待機状態にある被加熱材を次回抽出候補材とするステップと、次回抽出候補材のうちで、その温度が所定値となっているものを選択するステップと、選択された次回抽出候補材を、前記基本抽出順番にしたがって抽出するステップと、を含む被加熱材抽出順番の制御方法が提案される。
【0009】
さらに、請求項2記載の発明によれば、請求項1において、さらに、選択された次回抽出候補材を、前記基本抽出順番にしたがって抽出する際、抽出される次回抽出候補材の抽出順番が、当該次回抽出候補材に対する基本抽出順番より抽出順番制御の安定性を考慮して決められる所定順位以上早まる場合には、当該次回抽出候補材の抽出を行わないステップを含む被加熱材抽出順番の制御方法が提供される。
また、請求項3記載の発明によれば、請求項2において、抽出順番制御の安定性を考慮して決められる所定順位を5番とする被加熱材抽出順番の制御方法が提供される。
【0010】
また、請求項4記載の発明によれば、複数の加熱炉で加熱されている被加熱材の抽出順番を制御する方法であって、各被加熱材に対して抽出順番(基本抽出順番)を、予め定めておくステップと、同一加熱炉からの被加熱材の抽出が、各加熱炉の加熱負荷の平均化を考慮して決められる所定数以上連続するように抽出順番が定められた時、全被加熱材を、当該加熱炉から抽出されるべき被加熱材の集合である第1の被加熱材群と、これ以外の加熱炉から抽出されるべき被加熱材の集合である第2の被加熱材群とに分けるステップと、第1および2の被加熱材群の夫々に属する被加熱材の個数(C1、C2)を計数するステップと、第1および2の被加熱材群の夫々に属する被加熱材の個数の和(C1+C2)を、第1の被加熱材群に属する被加熱材の個数(C1)で除した除算値((C1+C2)/C1)を求めるステップと、第1の被加熱材群に属する各被加熱材の基本抽出順番に前記除算値を乗じ、その値を整数値化するステップと、該整数値が、第1の被加熱材群に属する各被加熱材の前記基本抽出順番となるように、全被加熱材の基本抽出順番を変更するステップと、を含む被加熱材抽出順番の制御方法が提供される。
また、請求項5記載の発明によれば、請求項4において、各加熱炉の加熱負荷の平均化を考慮して決められる所定数を3回とする被加熱材抽出順番の制御方法が提供される。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面を参照しつつ説明する。
図3は、本発明のシステムの構成概要を示す構成図である。本システムは、4台の加熱炉a(1)、加熱炉b(2)、加熱炉c(3)、加熱炉d(4)と、各加熱炉の温度を測定するために、加熱炉毎に設けられた温度センサーである熱電対21と、各加熱炉から被加熱材を抽出するために、加熱炉毎に設けられた抽出装置であるエキストラクター22と、各熱電対21からの温度情報を獲得し、所定の処理を行って被加熱材を抽出するために、エキストラクター22に動作制御信号を与える制御コンピュータ100とを備えている。そして、次回の抽出候補の被圧延材であって各加熱炉の抽出先頭位置に存在する次回抽出候補材が、11、12、13、14として示されている。
【0012】
また、粗圧延機5(R1)、6(R2)、7(R3)、8(R4)、9(R5)を備える粗ミルラインと、仕上圧延機10(図中では、1つのスタンドF1のみを図示)を備える仕上ラインと、仕上がった鋼帯を巻き取るためのコイラーと(図示せず)が配設され、加熱炉から抽出されライン上に投入された被加熱材である圧延材15と、粗圧延機5(R1)、6(R2)による圧延処理が施された圧延材16と、粗圧延機7(R3)、8(R4)、9(R5)による圧延処理が施された圧延材17とが、粗ミルライン上に存在している。なお、図では右方向を指す矢印で圧延方向を示し、また、各圧延機の固定装置等については、発明の本質と関係ないため図示してない。
【0013】
このようなシステム構成で、次回抽出候補材11、12、13、および14のいずれかが、加熱炉から抽出されて、粗圧延機、仕上圧延機で順次圧延処理され、最終的に鋼帯コイルが製造されることになる。
【0014】
さて、次に、抽出処理等の主要な処理を行う制御コンピュータ100の第1の構成について図1を参照して説明する。制御コンピュータ100は、各熱電対21からの温度情報の入力、および、各エキストラクラー22への動作制御信号の出力を行うためのインターフェイス部20と、温度情報および被加熱材毎に予め定めた抽出順番(基本抽出順番)を参照して抽出制御信号を生成する処理部30と、基本抽出順番等の必要な情報を入力するための入力部60と、基本抽出順番等の必要な情報を表示するための表示部50と、入力部60を介して与えた情報をを記憶しておくための記憶部40とを有し、さらに、前記処理部30は、熱電対21からの温度情報に基づいて加熱炉内の被加熱材の温度(推定材料温度)の推定演算等を行う温度演算部32と、該温度演算部32の処理結果と基本抽出順番とに基づいて、基本抽出順番の変更制御を行う抽出順番制御部34と、変更制御された抽出順番にしたがって被加熱材を抽出するために、エキストラクターを動作制御する制御信号を生成するためのエキストラクター制御部36とを備えている。
【0015】
なお、前述したように、基本抽出順番は、各被加熱材に対して予め定めておく抽出順番であって、入力部60を介して記憶部40内の特定エリアに予め登録されているものとする。また、図1を参照して分かるように、インターフェイス部20は、入出力用IC等の電子デバイス、記憶部40は、ハードディスクドライバ(HDD)等の記憶装置、表示部50は、CRT、液晶ディスプレイ等の表示デバイス、入力部60は、キーボード、マウス等の入力デバイス、さらに、処理部30は、動作プログラムを内蔵するROM、動作プログラムにしたがった動作を行うCPU、ワークエリア等として動作するRAM等の電子デバイスにて実現できるため、制御コンピュータ100は、パーソナルコンピュータやワークステーション等の1台の情報処理装置で実現可能である。
【0016】
さて、本システムの動作を、制御コンピュータ100の動作を中心として説明する。まず、図5に示すようなケースについて、図4のフローチャートを参照して説明する。図5に示すケースは、基本抽出順番1番から8番(抽出順)が、図5に示すように「次回抽出候補材11、12、圧延材a、次回抽出候補材13、次回抽出候補材14、圧延材b、圧延材c、圧延材d」の順に定められているケースである。
【0017】
まず、抽出順番制御部34は、ステップS100(図4)において、記憶部40の特定エリアに、予め登録してある基本抽出順番を参照して、次回抽出候補材決定処理を行う。これによって、抽出順番制御部34は、次回抽出候補材として、加熱炉の最下位位置に存在する、基本抽出順番「1番、2番、4番、5番」に相当する被加熱材である「次回抽出候補材11、次回抽出候補材12、次回抽出候補材13、次回抽出候補材14」を次回抽出候補材(図5、次回抽出候補材の欄に「○」で表示)として把握する。このように、実際には、記憶部40には、基本抽出番号が、加熱炉毎に収容される被加熱材にグループ分けして登録されて、抽出順番制御部34が加熱炉毎の最下位位置に存在する被加熱材の基本抽出順番を把握可能なように、番号登録されている。
【0018】
次に、図4のステップS150において、温度演算部32は、次回抽出候補材の温度を推定する材料温度差検出処理を行う。このためには、温度演算部32は、各熱電対から温度情報を得て、得られた温度情報に基づいて各加熱炉内の被加熱材の温度推定を行い、さらに「温度差=推定温度−抽出目標温度」なる演算を行って温度差を求める。なお、抽出目標温度は、例えば、100(℃)として予め定めておき、また、温度演算部32は、所定以上の温度差、例えば、温度差が20(℃)以上の次回抽出候補材を抽出対象とする温度差チェックを行い(即ち、現在の推定温度と抽出目標温度との差が20℃以上で抽出対象とする)、図5に示すように「次回抽出候補材12、次回抽出候補材13」を温度差チェック後における、次回の抽出候補材(図5、温度差チェックの欄に「○」で表示)と把握する。なお、温度推定は、フーリエの熱伝導方程式等を用いて行われる公知の演算処理であるため、ここでは詳細に説明することは避ける。
【0019】
さて、次に、ステップS200において、抽出順番制御部34は、温度差チェック後における次回の抽出候補材として、このうち最も基本抽出順番が上位のものを次回抽出材として決定する次回抽出材決定処理を行う。具体的には、抽出順番制御部34は、温度差チェック後における次回の抽出候補材である「次回抽出候補材12、次回抽出候補材13」のうち、最も基本抽出順番が上位の次回抽出候補材12を、次回抽出材として決定する。そして、エキストラクター制御部36は、記憶部40に登録さている基本抽出番号「2番」に対応する加熱炉b(2)のエキストラクター22に制御信号を与えて、次回抽出材12を抽出する動作を行う。そして、抽出された次回抽出材12は、粗ミルラインに投入され圧延処理され、さらに仕上工程へとライン上を流れていく。なお、加熱炉2では、次回抽出候補材12が抽出されたので、次に、圧延材bが次回抽出候補材となる。
【0020】
このようにして、本実施形態によれば、各被加熱材に対して抽出順番(基本抽出順番)を、予め定めておき、各加熱炉において抽出待機状態にある被加熱材を次回抽出候補材とし、さらに、次回抽出候補材のうちで、その温度が所定値となっているものを選択(温度差チェック)し、選択された次回抽出候補材を、前記基本抽出順番にしたがって抽出する(抽出材)ので、基本抽出順番を基本的に遵守しながらも、被加熱材の温度状態を考慮して抽出順番を順次変更する制御を行うので、被加熱材の過加熱や焼け不足を防止することが可能である。
【0021】
次に、他のケースについて本発明を適用した処理例について説明する。このケースでは、基本抽出順番1番から8番(抽出順)が、図6に示すように「次回抽出候補材11、12、圧延材a、次回抽出候補材13、圧延材b、圧延材c、次回抽出候補材14、圧延材d」の順に定められているケースである。
【0022】
まず、抽出順番制御部34は、ステップS100(図4)において、記憶部40の特定エリアに、予め登録してある基本抽出順番を参照して、次回抽出候補材決定処理を行う。これによって、抽出順番制御部34は、次回抽出候補材として、加熱炉の最下位位置に存在する、基本抽出順番「1番、2番、4番、7番」に相当する被加熱材である「次回抽出候補材11、次回抽出候補材12、次回抽出候補材13、次回抽出候補材14」を次回抽出候補材(図5、次回抽出候補材の欄に「○」で表示)として把握する。前述したように、実際には、記憶部40には、基本抽出番号が、加熱炉毎に収容される被加熱材にグループ分けして登録されて、抽出順番制御部34が加熱炉毎の最下位位置に存在する被加熱材の基本抽出順番を把握可能なように、番号登録されている。
【0023】
次に、図4のステップS150において、温度演算部32は、前述したような、次回抽出候補材の温度を推定する材料温度差検出処理を行う。即ち、温度演算部32は、各熱電対から温度情報を得て、得られた温度情報に基づいて各加熱炉内の被加熱材の温度推定を行い、さらに「温度差=推定温度−抽出目標温度」なる演算を行って温度差を求める。なお、抽出目標温度は、例えば、100(℃)として予め定めておき、また、温度演算部32は、所定以上の温度差、例えば、温度差が20(℃)以上の次回抽出候補材を抽出対象とする温度差チェックを行い(即ち、現在の推定温度と抽出目標温度との差が20℃以上で抽出対象とする)、図6に示すように「次回抽出候補材14」のみを、温度差チェック後における、次回の抽出候補材(図6、温度差チェックの欄に「○」で表示)と把握する。
【0024】
さて、次に、ステップS200において、抽出順番制御部34は、温度差チェック後における次回の抽出候補材として、このうち最も基本抽出順番が上位のものを次回抽出材として決定する次回抽出材決定処理を行うが、本処理では、抽出される次回抽出候補材の抽出順番が、当該次回抽出候補材に対する基本抽出順番より所定順位以上(例えば、5番以上)早まる場合には、当該次回抽出候補材の抽出を行わない点に特徴がある。具体的には、抽出順番制御部34は、温度差チェック後における次回の抽出候補材である「次回抽出候補材14」の基本抽出順番が、6番早まっているいるため、次回抽出候補材14を抽出材とすることはせずに、基本抽出順番通りの抽出、即ち、基本抽出順番にしたがって次回抽出候補材11を抽出材とする処理を行う。
【0025】
そして、エキストラクター制御部36は、記憶部40に登録さている基本抽出番号「1番」に対応する加熱炉a(1)のエキストラクター22に制御信号を与えて、次回抽出材12を抽出する動作を行う。そして、抽出された次回抽出材12は、粗ミルラインに投入され圧延処理され、さらに仕上工程へとライン上を流れていく。なお、加熱炉a(1)では、次回抽出候補材11が抽出されたので、次に、圧延材aが次回抽出候補材となる。
【0026】
このようにして、選択された次回抽出候補材を、前記基本抽出順番にしたがって抽出する際、抽出される次回抽出候補材(抽出材)の抽出順番が、当該次回抽出候補材に対する基本抽出順番より所定順位以上早まる場合には、当該次回抽出候補材の抽出を行わないので、極端な抽出順番の飛び越しを阻止し、大幅な抽出順番変動を防止し、抽出順番制御の安定性を維持可能となる。
【0027】
次に、本発明の他の実施形態について説明する。本実施形態は、特定の炉からの抽出が所定数以上連続するような場合に、特定炉からの連続抽出を防止する点に特徴がある。
【0028】
本実施形態を行うためには、図1に示す制御コンピュータ100が備える処理部30を、図2に示すように変更し、新たな処理部31が、抽出順番を入替えるか否かを判断する抽出順番入替え判断部37と、抽出順番を入れ替えると判断した場合抽出順番を入れ替える抽出順番入れ替え部38と、被加熱材の抽出動作を制御するエキストラクター制御部36を備えるように構成すればよい。
【0029】
さて、本発明の処理内容を図8、9、10等を参照して説明する。今、4基操業(1号炉、2号炉、3号炉、4号炉)とし、4号炉をDHCR専用炉としている。図10は、処理部31が行う処理を示すフローチャートである。まず、ステップS300において、抽出順番入替え判断部37は、同一炉(4号炉)からの被加熱材の抽出が所定数以上(例えば、3回以上)連続しているか否かを判断し、連続していない場合には、終了し、一方、連続している場合には、ステップS310に進み、入れ替え対象炉を「4号炉」と把握する(ステップS310)。なお、ここで「終了」とは、入れ替え処理を行わずに、予め、各被加熱材に対して定めておいた抽出順番(基本抽出順番)にしたがって抽出動作を行うことを意味する。なお、前述した実施形態同様に、基本抽出順番は、予め記憶部40に登録されているものとする。
【0030】
さて、ステップS320において、抽出順番入れ替え部38は、入れ替え対象炉(4号炉)の材料本数(C1)をカウントする処理を行うが、これについて図8、9を参照して説明して、理解の容易化を図る。まず、図8の符号Aは、基本抽出順番「1番」〜「20番」までの炉材の抽出順番を示したものであり、「1号炉材、2号炉材、3号炉材、4号炉材、…、2号炉材」の順になっている。ステップS320では、この基本抽出順番において、入れ替え対象炉である4号炉の炉材の数を計数する。すると、4号炉の炉材は9本となる(C1=9)。一方、ステップS340において、抽出順番入れ替え部38は、入れ替え対象炉(4号炉)以外の炉の材料本数(C2)をカウントすると、1、2、および3号炉の炉材は合計11本となる(C2=11)。この様子を図8の符号Bに示す。
【0031】
次に、ステップS360において、抽出順番入れ替え部38は、入れ替え対象炉および入れ替え対象炉以外の炉材の個数の和(C1+C2)を、入れ替え対象炉の炉材の個数(C1)で除した除算値R1((C1+C2)/C1)を求め、この結果、「R1=(C1+C2)/C1=20/9=2.22となる。
【0032】
そして、ステップS380において、抽出順番入れ替え部38は、各4号炉材の番号にR1を乗じて、図9に示すように「1×R1=2.2、2×R1=4.4、3×R1=6.6、4×R1=8.8、5×R1=11.1、6×R1=13.3、7×R1=15.5、8×R1=17.7、9×R1=20.0」として求め、これらの値を整数化して「2、4、6、8、11、13、15、17、20」とする。この各整数値を、各4号炉材の抽出番号とする(図8の符号C参照)。そして、他の炉材の順番を、順次、4号炉材の抽出順番に割り当てられていない順番に割り当てる処理を行う。なお、図9は、以上の処理に用いた変数の値を理解の容易化のために纏めて記載した説明図である。
【0033】
以上の処理結果である図8符号C図を見て分かるように、4号炉材が連続してて抽出されるようにはなっていなく、各炉の炉材が均等に抽出されるような順番いなっている。そして、エキストラクター制御部36は、新たな抽出順番にしたがって、炉材の抽出を行うように制御信号を各エキストラクターに供給する。
【0034】
なお、図7に、実際の抽出順番(符号A)と、予定した抽出順番(符号B)と、本発明を適用した抽出順番(符号C)とを比較した説明図を示す。これは、3基操業のラインを例に取ったもので、4号炉をDHCR専用炉として、この炉かの抽出材の連続性を調べて、入れ替え処理を行ったものである。抽出順番として、「1番」〜「74番」まで予定されており、予定抽出順では、「33番」〜「57番」まで4号炉の炉材の抽出が連続している。もっとも、実際には、オペレータの操作によって、連鋳との同期化操業の場合等には、4号炉の炉材が異常に連続することは避けられるが、それでも3回以上の連続抽出箇所が存在する。
【0035】
これに対して、本実施形態によれば、3回以上の連続抽出箇所が存在することはなく、オペレータを介在させずに、各炉材が適度に均一に抽出されるようになる様子が分かる。
【0036】
以上のように、まず、各被加熱材に対して抽出順番(基本抽出順番)を、予め定めておき、同一加熱炉からの被加熱材の抽出が、所定数以上連続するように抽出順番が定められた時、全被加熱材を、当該加熱炉から抽出されるべき被加熱材の集合である第1の被加熱材群と、これ以外の加熱炉から抽出されるべき被加熱材の集合である第2の被加熱材群とに分け、第1および2の被加熱材群の夫々に属する被加熱材の個数(C1、C2)を計数し、さらに、第1および2の被加熱材群の夫々に属する被加熱材の個数の和(C1+C2)を、第1の被加熱材群に属する被加熱材の個数(C1)で除した除算値((C1+C2)/C1)を求めて、第1の被加熱材群に属する各被加熱材に対する基本抽出順番に、前記除算値を乗じて整数にした整数値を求め、該整数値が、第1の被加熱材群に属する各被加熱材の前記基本抽出順番となるように、全被加熱材の基本抽出順番を変更するので、本実施形態によれば各加熱炉の加熱負荷の平均化を図ることが可能になる。
【0037】
【発明の効果】
以上説明してきたように、請求項1に係る発明によれば、各被加熱材に対して基本抽出順番予め定めておき、各加熱炉において抽出待機状態にある被加熱材を次回抽出候補材とし、次回抽出候補材のうちで、その温度が所定値となっているものを選択し、さらに、選択された次回抽出候補材を、前記基本抽出順番にしたがって抽出するので、被加熱材の過加熱や焼け不足を防止することができるという効果がある。
【0038】
特に、請求項2に係る発明によれば、選択された次回抽出候補材を、前記基本抽出順番にしたがって抽出する際、抽出される次回抽出候補材の抽出順番が、当該次回抽出候補材に対する基本抽出順番より所定順位以上早まる場合には、当該次回抽出候補材の抽出を行わないので、請求項1の効果に加え、極端な抽出順番の飛び越しを阻止し、大幅な抽出順番変動を防止し、抽出順番制御の安定性を維持できるという効果がある。
【0039】
また、請求項3に係る発明によれば、 各被加熱材に対して抽出順番(基本抽出順番)を、予め定めておき、同一加熱炉からの被加熱材の抽出が、所定数以上連続するように抽出順番が定められた時、全被加熱材を、当該加熱炉から抽出されるべき被加熱材の集合である第1の被加熱材群と、これ以外の加熱炉から抽出されるべき被加熱材の集合である第2の被加熱材群とに分け、第1および2の被加熱材群の夫々に属する被加熱材の個数(C1、C2)を計数し、第1および2の被加熱材群の夫々に属する被加熱材の個数の和(C1+C2)を、第1の被加熱材群に属する被加熱材の個数(C1)で除した除算値((C1+C2)/C1)を求め、さらに、第1の被加熱材群に属する各被加熱材に対する基本抽出順番に、前記除算値を乗じて整数にした整数値を求めて、該整数値が、第1の被加熱材群に属する各被加熱材の前記基本抽出順番となるように、全被加熱材の基本抽出順番を変更するので、各加熱炉の加熱負荷の平均化を図ることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】制御コンピュータの構成図である。
【図2】制御コンピュータが備える処理部の他の態様の構成図である。
【図3】本発明に係るシステムの構成概要を示す構成図である。
【図4】本発明に係る実施形態の処理内容を示すフローチャートである。
【図5】本発明に係る実施形態の処理内容を説明するための説明図である。
【図6】本発明に係る実施形態の処理内容を説明するための説明図である。
【図7】他の実施形態の処理内容を説明するための説明図である。
【図8】他の実施形態の処理内容を説明するための説明図である。
【図9】他の実施形態の処理内容を説明するための説明図である。
【図10】他の実施形態の処理内容を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 加熱炉
2 加熱炉
3 加熱炉
4 加熱炉
5 粗圧延機
6 粗圧延機
7 粗圧延機
8 粗圧延機
9 粗圧延機
10 仕上圧延機
15 圧延材
16 圧延材
17 圧延材
20 インターフェイス部
21 熱電対
22 エキストラクター
30 処理部
32 温度演算部
34 抽出順番制御部
36 エキストラクター制御部
37 抽出順番入れ替え判断部
38 抽出順番入れ替え部
40 記憶部
50 表示部
60 入力部
100 制御コンピュータ
Claims (5)
- 複数の加熱炉で加熱されている被加熱材の抽出順番を制御する方法であって、各被加熱材に対して抽出順番(基本抽出順番)を、予め定めておくステップと、各加熱炉において抽出待機状態にある被加熱材を次回抽出候補材とするステップと、次回抽出候補材のうちで、その温度が所定値となっているものを選択するステップと、選択された次回抽出候補材を、前記基本抽出順番にしたがって抽出するステップと、を含む被加熱材抽出順番の制御方法。
- 請求項1において、さらに、選択された次回抽出候補材を、前記基本抽出順番にしたがって抽出する際、抽出される次回抽出候補材の抽出順番が、当該次回抽出候補材に対する基本抽出順番より抽出順番制御の安定性を考慮して決められる所定順位以上早まる場合には、当該次回抽出候補材の抽出を行わないステップを含む被加熱材抽出順番の制御方法。
- 請求項2において、抽出順番制御の安定性を考慮して決められる所定順位を5番とする被加熱材抽出順番の制御方法。
- 複数の加熱炉で加熱されている被加熱材の抽出順番を制御する方法であって、各被加熱材に対して抽出順番(基本抽出順番)を、予め定めておくステップと、同一加熱炉からの被加熱材の抽出が、各加熱炉の加熱負荷の平均化を考慮して決められる所定数以上連続するように抽出順番が定められた時、全被加熱材を、当該加熱炉から抽出されるべき被加熱材の集合である第1の被加熱材群と、これ以外の加熱炉から抽出されるべき被加熱材の集合である第2の被加熱材群とに分けるステップと、第1および2の被加熱材群の夫々に属する被加熱材の個数(C1、C2)を計数するステップと、第1および2の被加熱材群の夫々に属する被加熱材の個数の和(C1+C2)を、第1の被加熱材群に属する被加熱材の個数(C1)で除した除算値((C1+C2)/C1)を求めるステップと、第1の被加熱材群に属する各被加熱材の基本抽出順番に前記除算値を乗じ、その値を整数値化するステップと、該整数値が、第1の被加熱材群に属する各被加熱材の前記基本抽出順番となるように、全被加熱材の基本抽出順番を変更するステップと、を含む被加熱材抽出順番の制御方法。
- 請求項4において、各加熱炉の加熱負荷の平均化を考慮して決められる所定数を3回とする被加熱材抽出順番の制御方法。
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| JPH1025513A JPH1025513A (ja) | 1998-01-27 |
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| JP (1) | JP4123534B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| USRE40910E1 (en) | 1993-03-18 | 2009-09-08 | Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha | Mobile communication terminal equipment usable for both satellite and terrestrial communications |
-
1996
- 1996-07-11 JP JP18217596A patent/JP4123534B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| USRE40910E1 (en) | 1993-03-18 | 2009-09-08 | Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha | Mobile communication terminal equipment usable for both satellite and terrestrial communications |
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| Publication number | Publication date |
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| JPH1025513A (ja) | 1998-01-27 |
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