JP4121855B2 - 同期式エレベータ巻上機のための、固定子鉄心の飽和の検出による絶対位置検出方法および絶対位置検出装置 - Google Patents
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Description
【技術分野】
本発明は、主に、モータのための角度位置検出方法および角度位置検出装置に関し、特に、同期モータ式エレベータ巻上機の、停止時の絶対角度位置を、固定子鉄心の飽和を検出することにより計算する技術および方法に関する。
【0002】
【背景技術】
エレベータシステムに永久磁石同期機を用いることは、従来のエレベータ用誘導機を用いるよりも、所定の仕事量(duty)を得るのに要する寸法の点で有利である。しかし、同期モータ式巻上機を用いた場合、エレベータシステムを、回転子の絶対的角度位置(すなわち、固定子巻線に対する回転子の磁束のd軸線の位置)を検出して最大トルクを発生させることが可能なものとする必要がある。
【0003】
このことは、特に、停電などの状況が生じて回転子の位置が失われた場合に重要である。エレベータの電力が遮断されると、エレベータのブレーキが起動されてエレベータかごの位置が固定される。電力が復旧されると、巻上機のブレーキが解除された状態で、エレベータ巻上機にトルクが加わりかつこのトルクが制御されるようにして、荷重が不均衡な状態でエレベータかごの動作が制御されるようにしなければならない。
【0004】
従来のエレベータ巻上機においては、1つのインデックスパルスを有する増分エンコーダによって、回転子の絶対位置が求められてきた。しかし、この場合、電力遮断後にインデックスパルスの位置合わせを行うために、エレベータ巻上機を1回転させる必要がある。大規模なエレベータシステムでは、エレベータ巻上機を1回転させると、エレベータかごが1メートルも下降し得る。
【0005】
1997年10月5〜9日にルイジアナ州ニューオーリンズで開催されたIEEE工業利用部会恒例会議の会議記録(Conference Records of the IEEE-Industry Applications Society Annual Meeting)に収録された「非突極永久磁石同期機の回転子の初期角度の検出」という文献には、永久磁石同期モータの回転子の位置を検出するために固定子鉄心の飽和効果を用いる技術が開示されている。この文献には、適した振幅および幅を有しかつ広い周波数帯域を有する電圧パルスを固定子の各相の巻線に印加する方法が開示されている。続いて、各巻線に対して、固定子のピーク電流のサンプルが1つだけ時間領域で測定され、このサンプルからインダクタンスが計算される。このインダクタンスは、固定子鉄心の部分的な飽和と、回転子の磁石の位置による磁束と、に依存して変化するため、このアルゴリズムによって、N極とS極とを判別し、回転子の絶対位置を求めることができる。
【0006】
しかし、このような技術には、本質的に、測定結果の再現性が制限されるような騒々しい環境(例えばエレベータシステム)でサンプリングする場合に問題がある。このことは、発生される電圧パルスが、本質的に広帯域の周波数からなるためである。従って、電圧パルスの周波数帯域内のノイズ(例えば、エレベータの交流電流可変周波数装置のトランジスタのスイッチング速度)やその高調波成分が、読み取り値の精度に影響する。さらに、このような技術によると、1つのインダクタンス測定値から回転子の位置が計算されるため、1つのサンプルがノイズの影響を受けて不適当なものとなった場合、インダクタンスの計算値に大きく影響し得る。前記文献の図6に示された実験結果のカーブが不規則なものであることから、このようなインダクタンス測定には本質的に誤差が存在することがわかる。予測されるカーブは、円滑な正弦波であるべきだからである。
【0007】
さらに、この技術においてS/N比を適切な値にするためには、振幅が著しく大きい電圧パルスおよびピーク電流(例えば、モータの定格電流もしくはこれに近い電流)が必要となる。このことによって、望ましくないほど大きなトルクがブレーキシステムに加わる。このようなトルクを補償するためには、1つの相に電圧パルスが印加された直後に逆方向の電圧パルスを印加して、この相の電流が零に戻される。このことによって、フリーホイールの電流(free wheeling current)が零になり、トルクがモータに加わる時間が減少する。
【0008】
従って、同期モータの固定子巻線に対する回転子の絶対角度位置を検出する改善された方法が必要とされている。
【0009】
【発明の開示】
本発明は、電力遮断後に同期モータ式巻上機の絶対角度位置を検出する方法を提供することによって、従来技術に優る利点および従来技術に代わる技術を提供する。固定子のインダクタンスを求めるために、所定周波数の適した交流電流がモータの固定子巻線に供給される。永久磁石から生じる磁束により固定子鉄心が飽和する現象によって、このようなアルゴリズムにより回転子の磁束のd軸線の位置および方向を求め、続いて、同期モータの固定子に対する回転子の絶対位置を求めることが可能となる。フーリエ解析を用いて固定子のインダクタンスを求めることによって、この方法の再現性およびエレベータシステムといった騒々しい環境で頻繁に生じるランダムノイズに対する耐ノイズ性を高めることができる。さらに、この方法のS/N比が高いことによって、印加される電流を、モータの定格電流に対して比較的小さくすることができ、これによって、エレベータのブレーキシステムに加わるトルクを著しく減少させることができる。
【0010】
以上の利点および他の利点は、同期モータの固定子に対する回転子の位置を求める方法を提供することによって、本発明の実施例において達成される。このような方法では、所定の単一周波数および所定の初期位相角度を有する交流電流を固定子の固定子コイルに供給し、供給された電流および発生した電圧を、この周波数の周期あたり複数回サンプリングする。続いて、この方法では、離散フーリエ変換(DFT)を用いて、サンプリングされた電圧値および電流値から固定子のインダクタンスを計算する。360度のサイクルに亘って初期位相角度を所定の回数増大させ、各位相角度に対して電流の供給、サンプリングおよび計算を繰り返して行うことによって、このアルゴリズムにより固定子インダクタンスの計算値が所定数だけ得られる。続いて、固定子インダクタンスの計算値の最小点から、固定子に対するd軸線の位置が求められる。
【0011】
本発明の他の実施例によると、固定子インダクタンスの計算が終了した後に、直流オフセット電流が固定子巻線に供給される。続いて、1つの固定子インダクタンスが再計算され、再計算された固定子インダクタンスからd軸線の方向が求められる。
【0012】
本発明の他の実施例によると、直流オフセット電流が交流電流とともに固定子巻線に供給され、固定子インダクタンスの計算値の最小点からd軸線の方向が求められる。
【0013】
【発明を実施するための最良の形態】
図1には、本発明のエレベータシステムの実施例の全体が10として示されている。このエレベータシステムは、エレベータ昇降路12を備えており、このエレベータ昇降路12の内部には、エレベータかご14が垂直移動を行うように配置されている。エレベータかご14は、エレベータロープ18の組によって、吊り下げられているとともに、つりあいおもり16に連結されてこれに対して相対移動を行うようになっている。かご用ガイドレール20およびつりあいおもり用ガイドレール22によって、T字型軌道が構成されており、これによって、エレベータかご14およびつりあいおもり16が昇降路12内でそれぞれ案内される。3相4極型永久磁石同期モータ26により駆動されるエレベータ巻上機24が、エレベータ機械室28内に配置されており、このエレベータ巻上機24によって、エレベータかご14および乗員を吊り上げるための機械的動力が供給される。
【0014】
エレベータ制御システム29は、交流可変周波数(ACVF)駆動装置30およびエレベータ制御ユニット34を備えている。モータ26のための電力は、ACVF駆動装置30から伝送ライン32を介して供給される。従って、同期モータ26の速度は、ACVF駆動装置30の出力周波数を変化させることにより制御される。エレベータ制御ユニット34は、伝送ライン36を介して、エレベータかご14の制御に要する機能(例えば、エレベータかごの荷重、速度、昇降路における位置)を示すデータを受け取る。制御ユニット34は、このようなデータを処理し、伝送ライン38を介してACVF駆動装置30に制御信号を送る。ACVF駆動装置30は、固体電源(solid state power)および制御回路を備えているが、さらに、同期モータの固定子に対する回転子の位置を求める実行可能プログラムを保存するためのメモリ回路をこれに備えることも可能である。駆動装置30の制御回路は、モータの印加電圧およびモータの電流検出値を厳密に求めることが可能なものである。モータ26のシャフトに連結されたエンコーダ(図示せず)によってシャフト位置データをACVF駆動装置30に伝送し、これによって、通常運転中にエレベータ制御システム29が回転子の位置を厳密に追跡し得るようにすることも可能である。
【0015】
全ての同期モータに対して言えるように、モータ26の回転速度つまり機械的周波数(ωR)は、電源の周波数(ωS)と等しいか、もしくはその約数である。同期モータの極Pの数(モータ26の場合はP=4)は、機械的周波数(ωR)に対する電気的周波数(ωS)の比率に相関し、P=2*(ωS/ωR)である。例えば、4極の同期モータにおいて、電源の電気的周波数が60サイクル/秒つまり3600サイクル/分であれば、モータの実際の回転速度は1800回転/分である。従って、このような同期モータの場合、電気角度と機械角度とが異なる。このような4極の同期モータ26の場合、電気角度が90°であれば、モータの回転の機械角度は45°である。
【0016】
図2に示されているように、同期モータ26は、周知のように、3相A,B,Cの固定子巻線を有する固定子40を備えている。モータ26は3相モータであるが、明確化のために、1つの相Aの固定子巻線42のみが図示されている。相Aの巻線42を流れる直流電流の方向は、紙面からこの図を見る人へと向かう方向に電流が流れていることを示す矢印44の点と、この図を見る人から紙面へと向かう方向に電流が流れていることを示す矢印46のテール(tail)と、により示されている。固定子は、さらに、固定子鉄心(stator back iron)48を備えており、この周りに相Aの固定子巻線42が巻き付けられている。固定子鉄心48は、透磁率が大きいものであるため、コイル巻線42の相を流れる直流電流により生じる磁束50(破線により示されている)つまり固定子電流磁束の伝達経路となる。
【0017】
モータ26は、さらに、固定子40と同心状にかつその内側に取り付けられた回転子52を備えており、固定子40と回転子52との間には間隙54が存在する。回転子は、鉄製の回転子コア56を備えており、この回転子コア56の外側表面には、S極の永久磁石58の対およびN極の永久磁石60の対が取り付けられている。N極の磁石からも磁束が発生し、この磁束は、外側に向かう実線矢印62により示されているように、N極から径方向外側へと伝わる。この磁束は、間隙54を横切り、固定子鉄心48を伝わり、内側に向かう実線矢印64により示されるように、S極に向かって径方向内側へと伝わる。
【0018】
対をなすN極60は、それぞれ、正の方向軸線(d軸線)66を有し、対をなすS極58は、それぞれ、負のd軸線67を有する。負のd軸線は、各極からの磁束が結合した磁束の方向にそれぞれ整列しており、従って、磁気フェーザである。極58および極60の対は、それぞれ、直交軸線(q軸線)68を有し、q軸線68は、これらの磁石から発生する磁束が最小である方向と整列している。q軸線68を、d軸線に対してちょうど90°の電気角度を有するものと定義することができる。必ずではないが多くの場合、d軸線は、これらの磁石のちょうど中央を通り、q軸線は、N極の磁石とS極の磁石との間のスペースを通る。
【0019】
通常運転中、ACVF駆動装置30は、モータシャフトに取り付けられたエンコーダから発生するインデックスパルスを監視することによって、固定子40に対する回転子52の位置を厳密に追跡する。しかし、電力が遮断された後、回転子52の位置が一時的に失われ、このとき、エレベータ10の安全ブレーキによって、回転子52が、関連するd軸線66とともに、360°の回転範囲内のどの位置においても固定されるようになっている。モータ26の最大トルク容量は、固定子40に対する回転子52の位置に依存するため、安全ブレーキが解除される前にこの位置を検出することが重要である。
【0020】
エレベータ用モータ26のトルク容量は、速度が0の状態では、最大の荷重不均衡を支持して昇降路における慣性力を増大させるのに要するトルク容量の2倍以上である。速度が0の状態では、固定子電流磁束50と最大間隙磁束の方向(つまりd軸線66,67)との間の電気角度が90度となり、所定の駆動電流限界に対してピークトルク容量が得られる。すなわち、固定子磁束50がq軸線68に整列し、間隙磁極磁束62,64がd軸線67,66にそれぞれ整列する。電気角度90°であるピークトルク角度から位置θがずれると、最大トルク容量が減少し、このとき、減少率は、sin(90−θ)=cosθである。ここで、θは、電気角度の絶対位置誤差である。θを±30°の電気角度に制限することによって、最大トルク容量がsin(60)=0.866を下回ること、つまり最大トルク容量が13%以上減少することを回避することができる。
【0021】
ACVF駆動装置30は、モータ26の3相巻線の相A,B,Cの振幅および/または位相角度を変化させることによって、固定子電流ひいては固定子電流磁束を、そのサイクルの360°の範囲内のどの位置にも配置することができる。従って、電気角度±30°以内の絶対位置誤差θがわかれば、システムを制御下で動作させて電力遮断後にインデックスパルスの位置合わせを行うのに十分なトルクが常に得られる。インデックスパルスの位置合わせが終了し、電力が復旧すると、制御システム29によって回転子の厳密な位置を追跡することが可能となる。
【0022】
図2では、電力遮断後にN極60の一方が相Aの固定子巻線42と整列するように回転子52が固定された状態が示されている。このN極の正のd軸線は、巻線42の中央にほぼ整列しているため、N極の磁束62の大部分は、巻線42と交わり、巻線42の領域内の固定子鉄心48を伝わる。回転子52がこのような位置にある状態では、N極磁石60から生じる磁束62は、固定子鉄心48を磁気的に飽和させるのに十分な大きさとなる。
【0023】
図3には、N極およびS極からの同じ大きさの磁束62および磁束64が巻線42に交わるような位置に回転子52が固定された状態が示されている。このような場合、q軸線68が、巻線42のほぼ中央に位置する。従って、N極からの磁束62およびS極からの磁束64は、互いに打ち消し合い、このため、固定子鉄心48は飽和されない。
【0024】
図4には、S極58の一方が巻線42と整列するような位置に回転子52が固定された状態が示されている。このような位置では、このS極の負のd軸線が巻線42のほぼ中央に位置し、これによって、S極の磁束64の大部分が巻線42と交わる。このような場合、S極の磁石58からの磁束64は、固定子鉄心48を磁気的に飽和させるのに十分な大きさとなる。固定子鉄心48が飽和した状態では巻線42のインダクタンスが減少するため、図2,4の位置ではコイルのインダクタンスが最小になり、図3の位置では、コイルのインダクタンスが最大になる。
【0025】
図5には、固定子40のインダクタンスを回転子の電気角度の関数として示すプロット70が示されているが、このようなプロット70は、固定子巻線に微小交流電流を流し、発生する電圧を測定することによって、得られるものである。この場合、直流電流は印加されておらず、すなわち、矢印44,46により示される電流は図2,3,4から取り除かれ、従って、固定子電流磁束50は発生しない。図2,4に関連する回転子の位置は、図5の最小点72,74により示され、図3の回転子の位置は、これらの間の最大点76により示される。固定子磁束50を発生させる直流電流は存在しないため、プロット70の最小点72,74の値は等しい。従って、固定子40のインダクタンス40(電気角度の関数として測定された)は、定数成分と、主に第2高調波周波数からなる周期的成分と、を有する。この第2高調波成分は、回転子52の磁気的軸線と厳密に整列し、最大点76は、正のq軸線および負のq軸線68に対応し、最小点72,74は、正のd軸線66および負のd軸線67に対応する。固定子の電気的座標系に対するこのような第2高調波成分の角度的ずれを特定することによって、要求される、回転子のd軸線66,67の位置を求めることができる。
【0026】
図6を参照する。永久磁石モータを適切に制御するためには、さらに、正のd軸線66の方向と負のd軸線67の方向とを判別することが望ましい。例えば、図5の最小点からは、巻線42がN極磁石に整列しているかS極磁石に整列しているかを判別することができない。このことを達成するために、直流オフセット電流を巻線42に印加するステップをさらに実行して(図2,3,4の方向矢印44,46により示されているように)、固定子電流磁束50を発生させる。
【0027】
プロット80により示されているように、N極60が巻線42と整列した状態では、巻線42を流れる直流電流により生じる磁束50がN極磁石60からの磁束62に結合し、固定子の飽和度が増大する。このことによって、図5に示されているように固定子電流磁束50が発生しない場合よりもインダクタンスが減少し、最小点84が得られる。S極58が巻線42と整列した状態では、巻線42からの直流電流磁束50がS極磁束64を打ち消し、これによって、固定子の飽和度が減少する。このことによって、固定子磁束50が存在しない場合よりもインダクタンスが僅かに増大し、これによって、最小点82の値は、最小点84とは異なる大きさになる。巻線42のインダクタンスは、N極60に整列する場合とS極58に整列する場合とで異なるため、巻線42と整列している極の極性を判別することが可能であり、従って、正のd軸線66の方向と負のd軸線の方向とを判別することが可能である。
【0028】
代わりの実施例として、交流電流に加えて直流オフセット電流を固定子に印加してインダクタンスを測定することによって、d軸線66,67の位置および方向の両方を1つのステップで求められるようにすることも可能である。このような直流電流により付加的に励磁されることによって、鉄心の飽和度が、磁束軸線66,67の方向に依存して増大するかもしくは減少し、これによって、正の磁束軸線の方向に整列する状態での、インダクタンスの最小値は、負の磁束軸線の方向に整列する状態での最小値よりも、小さくなる。
【0029】
従って、固定子のインダクタンス(電気角度の関数として測定された)は、定数成分と、主に電気角度の第1高調波成分および第2高調波成分からなる周期的成分と、を有するものとなる。上述したように、第2高調波成分から、磁束軸線の位置を求めることができ、第1高調波成分から、正の磁束軸線の方向を求めることができる。
【0030】
インダクタンス測定のために交流成分に加えて直流電流を印加することのもう1つの重要な利点は、インバータのむだ時間がインダクタンス測定に影響を及ぼすことを防止できることである。インダクタンス測定時に交流電流成分のみが印加されると、測定周波数でモータの相の電流が零になる。スイッチング装置のむだ時間によって、このような電流が零になる周波数で、電圧指令から付加的な電圧成分が加わる。電圧指令がインピーダンス計算に用いられる場合(このことが望ましい)、このような付加的な電圧成分がインダクタンス測定に大きく影響し得る。電流指令に直流成分を加えることによって、相の電流が零になることを回避することができ、これによって、インダクタンス測定の精度を著しく改善することができる。
【0031】
ACVF駆動装置30がPM同期モータ26に接続されていることによって、駆動用電源部分および制御用電子素子を、モータの固定子のインダクタンスを測定して回転子の磁束軸線(つまりd軸線66,67)の位置を求めるのに用いることができる。このことを実行する1つの方法(アルゴリズム)は、微小な正弦波電流を印加して、この電流を発生させるのに要する電圧を観測するものである。以下でより詳細に説明するように、高精度の測定を可能とするのに十分高いレベルの信号が得られるように、所定の単一周波数を選択することが重要である。離散フーリエ変換(DFT)を用いて、固定子の複素インピーダンスを計算することができ、この複素インピーダンスの虚部は誘導リアクタンスである。固定子のインダクタンスを電気的周期内の複数(例えば20)の時点で測定することによって、ノイズやより高次の高調波成分が存在する場合でも、DFT法によりインダクタンスの第2高調波の位相を正確に抽出することができる。このようなインダクタンス測定は、励磁レベルが低くオフセットバイアスが発生しない状態で、行うことができる。このような状態では、ブレーキに対して巻上げ機を動作させ得る正味トルクが発生しない。続いて、DCバイアス電流を印可するステップを行い、d軸線の方向を求めることができる。
【0032】
代わりの実施例として、直流オフセット電流を交流電流に重畳してインダクタンスを測定することによって、d軸線の位置および方向を1つのステップで求めることも可能である。この場合、直流成分を交流成分の振幅と等しいかこれよりも大きくして、この相の電流が零になることを回避すべきである。さらに、直流成分を比較的小さくすることによって、直流電流から生じるモータトルクによりブレーキに過負荷が加わったり回転子が移動したりすることを回避すべきである。通常、交流電流および直流電流は、それぞれ、モータの最大定格の約10%の振幅を有し、これによって、交流電流のピーク値と直流電流のピーク値との合計値は、モータの最大定格の約20%である。しかし、インピーダンス計算に用いるDFT方法は耐ノイズ性を有することから、励磁レベルが低い状態でインダクタンスを測定しても、正確な結果が得られる。
【0033】
図7には、回転子の磁束軸線(d軸線)を求めるアルゴリズムのフロー図が示されている。このようなアルゴリズムは、エレベータ制御システム29(すなわちACVF駆動装置30もしくは制御ユニット34のメモリ内のプログラムとして実行することができる。ブロック100においてプログラムを開始した後、ブロック102において、ACVF駆動装置30から発生すべき微小正弦波電流の位相角度θが零に初期化される。位相角度θを零に設定しこれを360度の電気角度に亘って増大させることによって、インダクタンス測定を、固定子鉄心48の円周に亘って掃引するように行うことができる。
【0034】
ブロック104において、ADVF駆動装置30が、d軸線の位置および方向を2ステップで求めるために、所定の単一周波数ωおよび電気的角度θを有する微小交流電流を印加するよう命令される。d軸線の位置および方向を1つのステップで求めなければならない場合に、任意により、直流オフセット電流を同時に印加することも可能である。
【0035】
周波数ωを適切に選択する際には、あるノイズが反復的に発生し得るような周波数を考慮に入れるべきである。例えば、ACVF駆動装置30のトランジスタのスイッチング周波数が反復的なノイズの発生源となり得る。トランジスタのスイッチング周波数や他のノイズの周波数によるエイリアジングや高調波成分が発生することがないように所定の周波数ωを選択すると、S/N比が高くなり、インダクタンスの測定精度を高めることができる。
【0036】
ブロック106に進み、印加された電流および発生した電圧が、1周期あたりN回サンプリングされる。印加された周波数ωでの印加された電流の複素振幅および方向(すなわち電流フェーザI(ω))、および発生した電圧の複素振幅および方向(すなわち電圧フェーザV(ω))が、DFTといったフーリエ解析により求められる。この実施例ではDFTが用いられるが、フーリエ変換や高速フーリエ変換といった他のフーリエ解析を用いることも可能である。
【0037】
DFTは、以下の式により求められる。
【0038】
DFT=X(ω)=1/NΣx(nT)*e-j ω nT(n=0〜N−1)=a−jb、ここで、
X(ω)は、角度θでの電流フェーザI(ω)もしくは電圧フェーザV(ω)、
Nは、周波数ωに対して印加電流もしくは発生した電圧が1周期当たりにサンプリングされる回数、
Tは、サンプリング時間、
nは、1〜Nの整数、
x(nT)は、時間nTでの電流サンプルもしくは電圧サンプルの振幅、
aおよびbは、複素数X(ω)の実部デカルト座標および虚部デカルト座標である。
【0039】
ブロック108に進み、位相角度θでの固定子インダクタンスが求められる。回転子が固定された状態では、複素インピーダンスが、抵抗R(θ)およびインダクタンスL(θ)のように動作する。つまり、
V(ω)/I(ω)=R(θ)+jωL(θ)であり、ωL(θ)は、V(ω)/I(ω)の虚部である。ここで、L(θ)=(1/ω)(aVbI−aIbV)/((aI)2+(bI)2)である。
【0040】
ブロック108に進み、位相角度θでの固定子インダクタンスが求められる。回転子が固定された状態では、複素インピーダンスが、抵抗R(θ)およびインダクタンスL(θ)のように動作する。つまり、
V(ω)/=R(θ)+jωL(θ)であり、ωL(θ)は、V(ω)/I(ω)の虚部である。ここで、L(θ)=(1/ω)(aVbI−aIbV)/((aI)2+(bI)2)である。
【0041】
L(θ)は、角度θに対する、鉄心のインダクタンス、
aVおよびbVは、複素数V(ω)の実部デカルト座標および虚部デカルト座標、
aIおよびbIは、複素数I(ω)の実部デカルト座標および虚部デカルト座標、である。
【0042】
ブロック110において、印加電流の位相角度θが増大された後、ブロック104に戻り、θ=360度になるまでプロセスが繰り返される。従って、インダクタンスL(θ)が、固定子鉄心48の円周を掃引するように測定される。プログラムは、続いて、直流オフセットが印加されなかった場合はブロック112に進み、直流オフセット電流が印加された場合は、ブロック116に進む。
【0043】
ステップ112に進んだ場合、つまり交流正弦波電流に加えて直流オフセットが印加されなかった場合は、L(θ)は、2つの等しい最小点を有し、これらは、図5に最も明確に示されているように正のd軸線および負のd軸線に位置し、180度だけ離れている。厳密な最小点を、時間領域の方法により計算するか、もしくは電気的周波数の第1高調波成分および第2高調波成分に対してDFTを算出することにより周波数領域の方法により求めることができる。
【0044】
これらの最小点が求められると、プログラムはブロック114に進み、ここで、直流オフセット電流が印加された状態で1つのインダクタンスが再度測定されることによって、d軸線の方向が求められる。直流オフセット電流(例えば、図2〜4の矢印44,46により示されたもの)が印加された状態でインダクタンスが測定されると、直流オフセット電流磁束50が発生し(図2〜4に最も明確に示されている)、この直流オフセット電流磁束50が永久磁石の磁束を打ち消す場合には、インダクタンスが減少し、直流オフセット電流磁束50が永久磁石の磁束に加わる場合には、インダクタンスが増大する。このことが既知であるため、d軸線の方向を求めることができ、プログラムはブロック118に進んで終了する。
【0045】
直流オフセット電流が上述した正弦波電流に重畳される場合、プログラムはブロック116に進み、測定されたインダクタンスL(θ)の最小点からd軸線の位置が求められる。インダクタンスL(θ)の最小点を、様々な技術により計算することができ、例えば、周知のように時間領域で計算したり、電気的周波数の第1高調波成分および第2高調波成分に対してDFTを算出するといった周波数領域方法により求めることができる。
【0046】
上述した実施例の同期モータは、4極の永久磁石が表面に取り付けられ、これらの磁石の極の中央部がd軸線に整列したものであったが、図8〜10に示されているように、他のタイプの同期モータにも同じ方法を適用することができる。例えば、図8には、永久磁石132が回転子の表面に取り付けられているのではなく、回転子134の鉄心に埋め込まれた同期モータ130の実施例が示されている。他の実施例として、図9には、磁石142がd軸線146ではなくq軸線に中心付けられた同期モータ140が示されている。このような場合、磁束148(これは、d軸線146の大きさおよび方向を規定する)がq軸線144の径方向に垂直となるように、磁石142が方向付けられる。
【0047】
さらに、永久磁石ではなく電磁石を備えた回転子を用いることも可能である。例えば、図10には、突極付回転子152を備えた同期モータ150が示されている。回転子152は、突極154を備えており、この突極154にワイヤコイル156が巻き付けられていることによって、所望により磁束を発生させることができる。
【0048】
好適な実施例が図示および記載されたが、本発明の主旨および範囲から逸脱することなく、これらの実施例に様々な変更や置き換えを行うことが可能である。従って、本発明は、例示的に記載されたにすぎず、これらの実施例に制限されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の同期モータ式エレベータ巻上機を備えたエレベータシステムを示す斜視図。
【図2】 正のd軸線に沿った磁束が相Aの固定子巻線と整列および結合した状態の図1の同期モータを示す概略図。
【図3】 q軸線に沿った磁束が相Aの固定子巻線と整列および結合した状態の図1の同期モータを示す概略図。
【図4】 負のd軸線に沿った磁束が相Aの固定子巻線と整列および結合した状態の図1の同期モータを示す概略図。
【図5】 直流オフセット電流が印加されない場合の固定子のインダクタンスの変化を回転子の電気的位相角度の関数として示すプロット。
【図6】 本発明に従って直流オフセット電流を印加した場合の固定子のインダクタンスの変化を回転子の電気的位相角度の関数として示すグラフ。
【図7】 固定子に対する回転子の絶対角度位置を求めるための本発明のアルゴリズムを示すフロー図。
【図8】 同期モータの回転子の鉄芯に磁石が埋め込まれた、本発明の他の実施例を示す斜視図。
【図9】 同期モータの磁石がd軸線ではなくq軸線に中心付けられた、本発明の他の実施例を示す斜視図。
【図10】 同期モータの回転子が突極およびこれに電気的に巻き付けられた巻線を備えた、本発明の他の実施例を示す概略図。
Claims (22)
- 同期モータの固定子に対する回転子の位置を求める方法であって、
所定の周波数および所定の初期位相角度を有する交流電流を前記固定子の固定子巻線に印加するステップと、
前記の印加された電流および発生した電圧を、前記周波数の周期内で複数回数、サンプリングするステップと、
フーリエ解析によって、サンプリングされた電圧および電流から、前記固定子のインダクタンスを計算するステップと、
前記初期位相角度を、360度のサイクルに亘って、所定の回数、増大させるステップと、
前記の交流電流を印加するステップ、前記のサンプリングするステップ、および前記の計算するステップを、増大された各位相角度に対して行い、前記固定子のインダクタンスの計算値を所定数だけ得るステップと、
前記固定子のインダクタンスの計算が終了した後で直流オフセット電流を印加し、1つの、前記固定子のインダクタンスを再計算するステップと、
再計算されたインダクタンスの計算値の最小点から、前記固定子に対する前記d軸線の位置を求めるステップと、
を有することを特徴とする方法。 - 同期モータの固定子に対する回転子の位置を求める方法であって、
所定の周波数および所定の初期位相角度を有する交流電流とともに直流オフセット電流を前記固定子の固定子巻線に印加するステップと、
前記の印加された電流および発生した電圧を、前記周波数の周期内で複数回数、サンプリングするステップと、
フーリエ解析によって、サンプリングされた電圧および電流から、前記固定子のインダクタンスを計算するステップと、
前記初期位相角度を、360度のサイクルに亘って、所定の回数、増大させるステップと、
前記の電流を印加するステップ、前記のサンプリングするステップ、および前記の計算するステップを、増大された各位相角度に対して行い、前記固定子のインダクタンスの計算値を所定数だけ得るステップと、
前記のインダクタンスの計算値の最小点から、前記固定子に対する前記d軸線の位置を求めるステップと、
を有することを特徴とする方法。 - 前記フーリエ解析は、DFTであることを特徴とする請求項1又は2記載の方法。
- 前記の所定の周波数は、所定の単一周波数であることを特徴とする請求項1又は2記載の方法。
- 同期モータの固定子に対する回転子の位置を求める方法であって、
所定の周波数および所定の初期位相角度を有する交流電流を前記固定子の固定子巻線に印加するステップと、
前記の印加された電流および発生した電圧を、前記周波数の周期内で複数回数、サンプリングするステップと、
フーリエ解析によって、サンプリングされた電圧および電流から、前記固定子のインダクタンスを計算するステップと、
前記のインダクタンスの計算値から、前記固定子に対する、前記回転子の磁束のd軸線の位置を求めるステップとを有し、
前記フーリエ解析を、式:DFT=X(ω)=1/NΣx(nT)*e -j ω nT (n=0〜N−1)=a−jbを用いて行い、前記式において、
X(ω)は、前記の所定の周波数ωを有する前記の印加された電流の電流フェーザI(ω)、もしくは、前記の所定の周波数ωに対する前記の発生した電圧の電圧フェーザV( ω)であり、
Nは、前記周波数ωの周期内で前記の印加された電流もしくは前記の発生した電圧がサンプリングされた回数であり、
Tは、サンプリング時間であり、
nは、1〜Nの整数であり、
x(nT)は、時間nTにおける電流サンプルおよび電圧サンプルの大きさであり、
aおよびbは、複素数X(ω)の実部デカルト座標および虚部デカルト座標であることを特徴とする方法。 - 前記のインダクタンスを計算するステップでは、V(ω)/I(ω)の虚部から前記固定子のインダクタンスを計算することを特徴とする請求項5記載の方法。
- 前記のインダクタンスの計算は、式L(θ)=(1/ω)(a V b I −a I b V )/((a I ) 2 +(b I ) 2 )を用いて行い、前記式において、
L(θ)は、前記の所定の位相角度θに対する、前記固定子のインダクタンスであり、
a V およびb V は、複素数V(ω)の実部デカルト座標および虚部デカルト座標であり、
a I およびb I は、複素数I(ω)の実部デカルト座標および虚部デカルト座標であることを特徴とする請求項6記載の方法。 - 反復的にノイズを発生させる少なくとも1つのノイズ源の周波数もしくは周波数の高調波成分を含まないように、前記の所定の周波数を選択することを特徴とする請求項1又は2記載の方法。
- 前記の印加された交流電流は、前記モータの定格電流に対して比較的小さいことを特徴とする請求項1又は2記載の方法。
- 前記の印加された交流電流および直流電流は、前記定格電流の20%以下であることを特徴とする請求項9記載の方法。
- 前記同期モータは、エレベータ巻上機であることを特徴とする請求項1又は2記載の方法。
- エレベータシステムであって、
エレベータかごと、
前記エレベータかごを昇降させるための同期機を備えたエレベータ巻上機と、
前記同期モータを駆動するための駆動システムを備えた制御システムと、を備えており、前記制御システムは、前記同期モータの固定子に対する回転子の位置を求めるための実行可能プログラムのためのメモリを含むメモリを備えており、
前記の回転子の位置の決定は、
所定の周波数および所定の初期位相角度を有する交流電流を前記固定子の固定子巻線に印加するステップと、
前記の印加された電流および発生した電圧を、前記周波数の周期内で複数回数、サンプリングするステップと、
フーリエ解析によって、サンプリングされた電圧および電流から、前記固定子のインダクタンスを計算するステップと、
前記初期位相角度を、360度のサイクルに亘って、所定の回数、増大させるステップと、
前記の交流電流を印加するステップ、前記のサンプリングするステップ、および前記の計算するステップを、増大された各位相角度に対して行い、前記固定子のインダクタンスの計算値を所定数だけ得るステップと、
前記固定子のインダクタンスの計算が終了した後で直流オフセット電流を印加し、1つの、前記固定子のインダクタンスを再計算するステップと、
再計算されたインダクタンスの計算値の最小点から、前記固定子に対する前記d軸線の位置を求めるステップと、によって行われることを特徴とするエレベータシステム。 - エレベータシステムであって、
エレベータかごと、
前記エレベータかごを昇降させるための同期機を備えたエレベータ巻上機と、
前記同期モータを駆動するための駆動システムを備えた制御システムと、を備えており、前記制御システムは、前記同期モータの固定子に対する回転子の位置を求めるための実行可能プログラムのためのメモリを含むメモリを備えており、
前記の回転子の位置の決定は、
所定の周波数および所定の初期位相角度を有する交流電流とともに直流オフセット電流を前記固定子の固定子巻線に印加するステップと、
前記の印加された電流および発生した電圧を、前記周波数の周期内で複数回数、サンプリングするステップと、
フーリエ解析によって、サンプリングされた電圧および電流から、前記固定子のインダクタンスを計算するステップと、
前記初期位相角度を、360度のサイクルに亘って、所定の回数、増大させるステップと、
前記の電流を印加するステップ、前記のサンプリングするステップ、および前記の計算するステップを、増大された各位相角度に対して行い、前記固定子のインダクタンスの計算値を所定数だけ得るステップと、
前記のインダクタンスの計算値の最小点から、前記固定子に対する前記d軸線の位置を求めるステップと、によって行われることを特徴とするエレベータシステム。 - 前記フーリエ解析は、DFTであることを特徴とする請求項12又は13記載のエレベータシステム。
- 前記の所定の周波数は、所定の単一周波数であることを特徴とする請求項12又は13記載のエレベータシステム。
- エレベータシステムであって、
エレベータかごと、
前記エレベータかごを昇降させるための同期機を備えたエレベータ巻上機と、
前記同期モータを駆動するための駆動システムを備えた制御システムと、を備えており、前記制御システムは、前記同期モータの固定子に対する回転子の位置を求めるための実行可能プログラムのためのメモリを含むメモリを備えており、
前記の回転子の位置の決定は、
所定の周波数および所定の初期位相角度を有する交流電流を前記固定子の固定子巻線に印加するステップと、
前記の印加された電流および発生した電圧を、前記周波数の周期内で複数回数、サンプリングするステップと、
フーリエ解析によって、サンプリングされた電圧および電流から、前記固定子のインダクタンスを計算するステップと、
前記のインダクタンスの計算値から、前記固定子に対する、前記回転子の磁束のd軸線の位置を求めるステップとを有し、
前記フーリエ解析を、式:DFT=X(ω)=1/NΣx(nT)*e -j ω nT (n=0〜N−1)=a−jbを用いて行い、前記式において、
X(ω)は、前記の所定の周波数ωを有する前記の印加された電流の電流フェーザI(ω)、もしくは、前記の所定の周波数ωに対する前記の発生した電圧の電圧フェーザV(ω)であり、
Nは、前記周波数ωの周期内で前記の印加された電流もしくは前記の発生した電圧がサンプリングされた回数であり、
Tは、サンプリング時間であり、
nは、1〜Nの整数であり、
x(nT)は、時間nTにおける電流サンプルおよび電圧サンプルの大きさであり、
aおよびbは、複素数X(ω)の実部デカルト座標および虚部デカルト座標であることを特徴とするエレベータシステム。 - 前記のインダクタンスを計算するステップでは、V(ω)/I(ω)の虚部から前記固定子のインダクタンスを計算することを特徴とする請求項16記載のエ レベータシステム。
- 前記のインダクタンスの計算は、式L(θ)=(1/ω)(a V b I −a I b V )/((a I ) 2 +(b I ) 2 )を用いて行い、前記式において、
L(θ)は、前記の所定の位相角度θに対する、前記固定子のインダクタンスであり、
a V およびb V は、複素数V(ω)の実部デカルト座標および虚部デカルト座標であり、
a I およびb I は、複素数I(ω)の実部デカルト座標および虚部デカルト座標であることを特徴とする請求項17記載のエレベータシステム。 - 反復的にノイズを発生させる少なくとも1つのノイズ源の周波数もしくは周波数の高調波成分を含まないように、前記の所定の周波数を選択することを特徴とする請求項12又は13記載のエレベータシステム。
- 前記の印加された交流電流は、前記モータの定格電流に対して比較的小さいことを特徴とする請求項12又は13記載のエレベータシステム。
- 前記の印加された交流電流および直流電流は、前記定格電流の20%以下であることを特徴とする請求項20記載のエレベータシステム。
- 前記駆動システムは、ACVF駆動装置を備えたものであることを特徴とする請求項12又は13記載のエレベータシステム。
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