JP4121417B2 - カードコネクタ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、メモリーカード等のような所定情報が記録可能なカードと電子機器等との間に介在してこれら両者間の情報伝送を可能にするカードコネクタに関し、特にカードの着脱がカードホルダを介してなされる構成のカードコネクタに関する。
【0002】
【従来の技術】
メモリーカードは内部に小型のICチップを有して種々の情報を記録可能な構成となっており、小型の携帯機器にもメモリーカードが使用されるようになってきている。例えば、GSM(Global Systems for Mobile communication)方式の携帯電話にはIDカードとしてSIM(Subscriber Identification Module)カードと呼ばれる小型のメモリーカードが用いられており、基板に実装されたカードコネクタを介して電子機器等との間で情報伝送が行われる。
【0003】
携帯機器に使用されるカードコネクタとして、従来から種々の型式のカードコネクタが考案されている。例えば、コンタクトが設けられたベースプレートに対してメモリーカード(以下、カードと称する)を保持するカードホルダが揺動開閉自在に取り付けられた構成のものや、ベースプレートにカード保持金具が固定された構成のものが知られている。
【0004】
ベースプレートにカード保持金具が固定された構成のカードコネクタの例を図8および図9に示す。このカードコネクタ500は、コンタクト520が設けられたベースプレート510にカード保持金具530が固定され、ベースプレート510とカード保持金具530との間隙部にカード501が挿入されるように構成される。このカードコネクタ500にカード501を装着するには、図10(a)〜(f)に示すように、ベースプレート510に対して傾斜した向きで(あるいは平行な向きで)カード501をベースプレート510とカード保持金具530との間隙部に挿入し、所定のカード挿入位置に位置させる。なおこのとき、カード501はベースプレート510に対して傾斜した状態から徐々に変化し、所定のカード挿入位置に位置するときにはベースプレート510に対して平行な向きとなる。
【0005】
これにより、カード501はその面端子(図示せず)がコンタクト520の接触部521と適切な接触圧で当接接触しベースプレート510上に係止保持される。カード501の取り外し時には、カード501を装着時とは反対方向にスライド移動させて係止状態を解除することで、カード501が接触部521およびカード保持金具530との摩擦力に抗してベースプレート510とカード保持金具530との間隙部から抜き出され、カード501を取り出すことができる。
【0006】
【特許文献1】
特開2000−100502号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような構成では、ベースプレート510に対するカード501の挿入角度(図10(a)における距離A2に対する距離B2の割合)が小さいため、カード501を着脱する際のスペースを多くとる必要があり、基板上に実装される電子部品の実装密度が低くなる一因となっていた。
【0008】
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、ベースプレートに対するカードの挿入角度を大きくすることができるような構成のカードコネクタを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
このような目的達成のため、本発明に係るカードコネクタは、コンタクトが設けられたベースプレートと、ベースプレートに取り付けられたカードホルダとを備え、ベースプレートとベースプレートに取り付けられたカードホルダとの間にカードの挿抜口を有するカード保持空間が形成され、挿抜口からカード保持空間内にカードを挿入してカードに設けられた面端子とコンタクトとを当接接触させた状態で、カードホルダを用いてカードを保持するように構成されたカードコネクタであって、カードホルダが、カードを保持するカード保持位置と、カード保持空間内でカードを挿抜可能なカード挿抜位置とにベースプレートに対してスライド移動可能に構成されており、カードホルダをカード挿抜位置へスライド移動させると、カードホルダの一方の端部がベースプレートから離れる方向へ揺動し、挿抜口の断面積が増加するとともに、カードを挿抜口からカード保持空間内へ前記一方と反対側の他方に挿入した状態で、カードホルダをカード挿抜位置からカード保持位置へ一方にスライド移動させると、カードホルダの一方の端部がベースプレートに近づく方向へ揺動し、カード保持空間内に挿入されたカードがカードホルダに押圧されてベースプレートに対し平行となるように揺動して当該平行な状態で保持されるように構成されている。
【0010】
このように構成されたカードコネクタによれば、カードホルダをカード挿抜位置へスライド移動させると、カードホルダの一方の端部がベースプレートから離れる方向へ揺動し、挿抜口の断面積が増加するように構成されているため、挿抜口の大きさを大きくすることが可能となり、ベースプレートに対するカードの挿入角度を大きくすることができる。
【0011】
また、ベースプレートとカードホルダとには、カードホルダをカード保持位置とカード挿抜位置とにスライド移動させるカム機構が設けられており、カードホルダがカム機構によりカード挿抜位置へスライド移動されると、カードホルダの一方の端部がカム機構に構成される軸状体を揺動軸としてベースプレートから離れる方向へ揺動し、カードホルダがカム機構によりカード保持位置へスライド移動されると、カードホルダの一方の端部が軸状体を揺動軸としてベースプレートに近づく方向へ揺動するように構成されていることが好ましい。このようにすれば、カードコネクタの構造を簡潔にすることができ、カードコネクタの製造コストを抑えることができる。
なお、カム機構は、ベースプレートの壁部に形成された軸状体と、カードホルダの壁部に形成されて軸状体が係合する長穴状の軸係合穴とを有し、カードホルダをベースプレートに対して一方にスライド移動させると、軸状体が軸係合穴の他方の端部に相対移動するとともに、カードホルダに形成された爪部がベースプレートにおける爪逃げ部の傾斜部分に当接することで、カードホルダがカード挿抜位置に位置するとともに、カードホルダの一方の端部が軸状体を揺動軸としてベースプレートから離れる方向へ揺動し、カードホルダをベースプレートに対して他方にスライド移動させると、軸状体が軸係合穴の一方の端部に相対移動するとともに、爪部がベースプレートにおける爪逃げ部に繋がって形成された爪係止部に係止することで、カードホルダがカード保持位置に位置するとともに、カードホルダの一方の端部が軸状体を揺動軸としてベースプレートに近づく方向へ揺動するように構成されていることが好ましい。
【0012】
さらに、カードホルダに形成されたホルダ側係合部と、ベースプレートに形成されてホルダ側係合と係合可能なプレート側係合部とからなるロック機構を有し、カードホルダをカード保持位置へスライド移動させると、ホルダ側係合部がプレート側係合部と係合し、ロック機構によりカードホルダがカード保持位置でロック保持されるように構成されていることが好ましい。このようにすれば、カードホルダがカード保持位置から不必要に移動してしまうことを防止することができ、より確実にカードを保持することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好ましい実施形態について図面を参照しながら説明する。本発明に係るカードコネクタを図1(a),(b)および図2に示している。なお、本実施形態においては、説明の便宜上、図1(a)中に座標軸および方向を付記する様に、前後・左右および上下を定義して説明する。また、図1(a),(b)ではカード80の記載を省略している。
【0014】
カードコネクタ1は、矩形平板状のベースプレート10と、このベースプレート10の上面を覆って取り付けられたカードホルダ20と、ベースプレート10に圧入固定された複数のコンタクト30とを備え、図2に示すように、ベースプレート10の上面とカードホルダ20の内面との間にカード80の挿抜口SPを有するカード保持空間CSが形成され、挿抜口SPからカード保持空間CS内にカード80を挿入してカード80に設けられた面端子(図示せず)とコンタクト30とを当接接触させた状態で、カードホルダ20を用いてカード80を保持するように構成されたカードコネクタである。
【0015】
ベースプレート10は、図3(a),(b)に示すように、矩形平板状のプレート部11や、このプレート部11の左右側部に形成されたプレート壁部15,15などからなり、例えば、液晶ポリマー(LCP)やポリフェニレンサルファイド(PPS)、そしてポリアミドイミド(PAI)などの電気絶縁性の樹脂材料を用いて射出成形等の成形手段により図示する形状に一体成形される。
【0016】
プレート部11の中央には、プレート部11の前後方向に延びる長孔状のコンタクトスロット12aが左右に4個ずつ前後2列に並んで形成されるとともに、コンタクトスロット12aとプレート部11の前後の側端面との間にはコンタクト30を保持する蟻溝状のコンタクト保持溝12bが形成されている。
【0017】
プレート壁部15の外側には、ホルダ受容部16がプレート壁部15の前後にわたり凹設されており、カードホルダ20のカバー壁部25がこのホルダ受容部16内に位置するようになっている。ホルダ受容部16の中央には、プレート壁部15(ホルダ受容部16)を二分するとともに前後方向へそれぞれ下傾して延びるように形成された爪逃げ部17が設けられており、爪部29を有するカードホルダ20をベースプレート10に取り付けやすくするとともに、カードホルダ20がベースプレート10に対して揺動するときに、カードホルダ20の爪部29がベースプレート10に干渉しないようになっている。
【0018】
ホルダ受容部16の中央部後方には、本発明に係るカム機構としての軸状体18が外方へ突出して形成されており、カードホルダ20の軸係合穴26と係合するようになっている。ホルダ受容部16の前端部には、本発明に係るロック機構としてのプレート側係合部19が鉤状に形成されており、カードホルダ20のホルダ側係合部27と係合するようになっている。
【0019】
コンタクト30は、コンタクト保持溝12bに固定される基部31と、この基部31から細長いフィンガー状に延びて一部斜め上方に折り曲げられたコンタクトアーム部32と、コンタクトアーム部32の先端部に形成されて上方に凸な円弧状の接触部33と、基部31から下方に屈曲および水平に折り返されてコンタクトアーム部32と反対方向に延びるリード部34とからなり、例えば、ベリリューム銅やバネ用ステンレス鋼などの導電性金属材料の薄板をファインブランキングプレス等の成形手段により加工成形して図示する形状に構成する。
【0020】
各コンタクト30は、プレート部11の前後に形成されたコンタクト保持溝21bからコンタクトスロット12aに向けて挿入され、基部31がコンタクト保持溝に圧入されてベースプレート10に取り付けられる。コンタクト30は、基部31がコンタクト保持溝12bに固定保持されると、コンタクトスロット12aに突出するコンタクトアーム部32が片持ち支持された板バネのように作用し、アーム先端の接触部33が上下方向に揺動変位自在に支持される。
【0021】
このため、接触部33は無負荷時においてコンタクトスロット12aからプレート部11の上面に突出して位置しているが、上方から押圧されるとコンタクトアーム部32が弾性変形して下方に揺動変位し、接触部33を含むコンタクトアーム部32全体がコンタクトスロット12a内に押し沈められるように収容される。基部31から下方に屈曲および水平に折り返されたリード部34は、コンタクト取付姿勢においてプレート部11の下面と略同一高さに位置しており、実装基板(図示せず)の回路パターンと位置整合されたリード部34が基板上の回路パターンに半田接合(サーフェースマウント)される。
【0022】
カードホルダ20は、図4(a),(b)に示すように、矩形平板状のカバー部21や、このカバー部21の左右側部に折り曲げ形成されたカバー壁部25,25、そして、カバー壁部25,25の前側下端部から内側へ折り曲げ形成されてカバー部21と対向する爪部29,29などからなり、バネ用ステンレス鋼などの金属薄板を用い、切断、折り曲げ、孔あけ等の成形手段により各図に示す形状に形成される。
【0023】
カバー部21には、3本のスリット22が左右へ延びて形成されており、カードホルダ20をベースプレート10へ取り付ける際に、カバー部21を弾性変形させ易いようになっている。カバー壁部25の後部側には、本発明に係るカム機構としての軸係合穴26が、ベースプレート10の軸状体18より僅かに大きな径を有して、カバー壁部25の後端部近傍から中央下部へ途中で下傾しつつ前後方向へ延びるように形成されており、軸状体18と係合するようになっている。カバー壁部25の前端部には、本発明に係るロック機構としてのホルダ側係合部27が鉤状に形成されており、ベースプレート10のプレート側係合部19と係合するようになっている。
【0024】
カードホルダ20をベースプレート10へ取り付けるには、まず、カードホルダ20を弾性変形させて爪部29,29の間隔をベースプレート10の幅程度に広げ、ベースプレート10およびカードホルダ20の向きを各図に示す方向に整合させた状態で、カードホルダ20のカバー部21をベースプレート10(プレート部11)の上面側に位置させるとともに、爪部29,29をベースプレート10の上面側から側方を通過させてベースプレート10(プレート部11)の下面側に位置させる。そして、爪部29をベースプレート10の爪逃げ部17に位置させるとともに、カードホルダ20の軸係合穴26をベースプレート10の軸状体18と係合させるようにして、カードホルダ20を元の形状に戻す。
【0025】
このようにして、カードホルダ20がベースプレート10(プレート部11)の上面を覆って取り付けられると、図2に示すように、ベースプレート10(プレート部11)の上面とカードホルダ20(カバー部21)の下面との間にカード80の挿抜口SPを有するカード保持空間CSが形成される。また、ベースプレート10とカードホルダ20とに設けられたカム機構により、カードホルダ20がベースプレート10に対して、図1(a)および図2に示すようにカード80を保持するカード保持位置と、図1(b)に示すようにカード保持空間CS内でカード80を挿抜可能なカード挿抜位置とにスライド移動可能に取り付けられる。
【0026】
カム機構は、前述したように、ベースプレート10のプレート壁部15(ホルダ受容部16)に形成された軸状体18と、カードホルダ20のカバー壁部25に形成された軸係合穴26とから構成される。そして、カードホルダ20をベースプレート10に対し後方へスライド移動させると、軸状体18および軸係合穴26に案内されてカードホルダ20がカード挿抜位置に位置する。
【0027】
このとき、図1(b)および図7(a)に示すように、軸状体18が軸係合穴26の前端部に相対移動してカバー壁部25の中央下部に位置するとともに、カードホルダ20の爪部29がベースプレート10における爪逃げ部17の後方傾斜部分に当接して、カードホルダ20の前端部が軸状体18を揺動軸として上方、すなわちベースプレート10から離れる方向へ揺動するようになっている。
【0028】
これにより、挿抜口SPの断面積が増加するため、挿抜口SPの大きさを大きくすることが可能となり、ベースプレート10に対するカード80の挿入角度(図5(a)における距離A1に対する距離B1の割合)を大きくすることができる。また、このようにすれば、カードコネクタの構造を簡潔にすることができ、カードコネクタの製造コストを抑えることができる。
【0029】
一方、カードホルダ20をベースプレート10に対し前方へスライド移動させると、軸状体18および軸係合穴26に案内されてカードホルダ20がカード保持位置に位置する。このとき、軸状体18が軸係合穴26の後端部に相対移動してカバー壁部25の後部に位置するとともに、カードホルダ20の爪部29がベースプレート10の爪逃げ部17の前方に繋がって形成された爪係止部17aに係止し、カードホルダ20がベースプレート10に対し平行な状態でカード80を係止保持するようになっている。
【0030】
さらに、カードホルダ20がカード保持位置に位置するときには、ベースプレート10とカードホルダ20とに設けられたロック機構によりカードホルダ20がカード保持位置でロック保持される。
【0031】
ロック機構は、前述したように、ベースプレート10のプレート壁部15に形成されたプレート側係合部19と、カードホルダ20のカバー壁部25に形成されたホルダ側係合部27とから構成され、図1(a)に示すように、カードホルダ20がカード保持位置に位置すると、ホルダ側係合部27がプレート側係合部19と係合して、カードホルダ20がカード保持位置でロック保持されるように構成される。これにより、カードホルダ20がカード保持位置から不必要に移動してしまうことを防止することができ、より確実にカード80を保持することができる。
【0032】
次に、以上のように構成されるカードコネクタ1に、カード80を取り付ける際の手順および各部の作用について、図5(a)〜(f)、図6(a)〜(e)および図7(a)〜(e)を加えて参照しながら説明する。なお、図6(a)〜(e)および図7(a)〜(e)ではカード80の記載を省略している。
【0033】
カード80を取り付ける際には、まず、図6(a)および図7(a)に示すように、カードホルダ20をベースプレート10に対し後方へスライド移動させ、カードホルダ20をカード挿抜位置に位置させる。このとき、カム機構の軸状体18が軸係合穴26の前端部へ相対移動してカバー壁部25の中央下部に位置するとともに、カードホルダ20の爪部29がベースプレート10における爪逃げ部17の後方傾斜部分に当接して、カードホルダ20の前端部が軸状体18を揺動軸として上方、すなわちベースプレート10から離れる方向へ揺動する。すなわち、カードホルダ20がカード挿抜位置に位置すると、カード80の挿抜口SPが後方へ移動するとともに挿抜口SPの断面積が大きくなる。
【0034】
次に、図5(a)〜(e)に示すように、カードホルダ20をカード挿抜位置に位置させた状態で、カード80をベースプレート10に対して傾斜した向きで挿抜口SPからカード保持空間CS内へ挿入する。このとき、カード80の先端部は、ベースプレート10のプレート部11および左右のプレート壁部15,15とカードホルダ20のカバー部21とに案内されて、滑らかに挿抜口SPからカード保持空間CS内を通過してカードホルダ20の後方へ移動し、カード80が図5(e)に示す所定の挿入位置に位置する。
【0035】
続いて、カードホルダ20をベースプレート10に対し前方へスライド移動させ、カードホルダ20をカード保持位置に位置させる。このとき、図6(a)〜(e)および図7(a)〜(e)に示すように、軸状体18が軸係合穴26の後端部に相対移動してカバー壁部25の後部に位置するとともに、カードホルダ20の爪部29がベースプレート10の爪係止部17aに係止し、カードホルダ20の前端部が軸状体18を揺動軸として下方、すなわちベースプレート10へ近づく方向へ揺動するとともに、カード80がカードホルダ20に押圧されてベースプレート10に対し平行となるように揺動する。
【0036】
さらにこのとき、カードホルダ20がカード保持位置に位置すると、ロック機構に構成されるホルダ側係合部27がプレート側係合部19と係合して、カードホルダ20がカード保持位置でロック保持される。そして、図5(f)に示すように、カード80がカードホルダ20によりベースプレート10に対し平行な状態で係止保持されて、カードコネクタ1に装着される。
【0037】
なお、このようにして装着されたカード80を取り外すときには、カードホルダ20を下方に押圧しながら後方にスライド移動させてロック機構によるロック保持を解除させるとともに、カードホルダ20をさらに後方へスライド移動させてカード挿抜位置に位置させ、カード80を静かに引き抜けばよい。
【0038】
このため、以上のような構成のカードコネクタ1によれば、カードホルダ20をカード挿抜位置へスライド移動させると、カードホルダ20の前端部がベースプレート10から離れる方向へ揺動し、挿抜口SPの断面積が増加するように構成されているため、挿抜口SPの大きさを大きくすることが可能となり、ベースプレート10に対するカード80の挿入角度(図5(a)における距離A1に対する距離B1の割合)を大きくすることができる。
【0039】
また、ベースプレート10に形成された軸状体18とカードホルダ20に形成された軸係合穴26とからなるカム機構により、カードホルダ20がベースプレート10に対してスライド移動可能に取り付けられるため、カードコネクタの構造を簡潔にすることができ、カードコネクタの製造コストを抑えることができる。
【0040】
さらに、ベースプレート10に形成されたプレート側係合部19とカードホルダ20に形成されたホルダ側係合部27とからなるロック機構により、カードホルダ20がカード保持位置でロック保持されるため、カードホルダ20がカード保持位置から不必要に移動してしまうことを防止することができ、より確実にカード80を保持することができる。
【0041】
なお、上述の実施形態において、カム機構の一例として、ベースプレート10に形成された軸状体18と、カードホルダ20に形成された軸係合穴26とから構成されるカム機構を例示したが、これに限られるものではなく、カム機構が、カードホルダ20に形成された軸状体と、ベースプレート10に形成された軸係合穴とから構成されるようにしてもよい。
【0042】
また、上述の実施形態において、ロック機構の一例として、ベースプレート10に設けられたプレート側係合部19と、カードホルダ20に設けられたホルダ側係合部27とを備え、ホルダ側係合部27がプレート側係合部19と係合する形態のロック機構を例示したが、これに限られるものではなく、例えば、ロック機構が、ベースプレート10(もしくはカードホルダ20)に設けられた嵌合軸部と、カードホルダ20(もしくはベースプレート10)に設けられた嵌合穴部とを備え、嵌合軸部が嵌合穴部と嵌合するように構成されてもよい。
【0043】
さらに、上述の実施形態において、説明の便宜上、図1(a)に座標軸を付記したように前後、左右および上下方向を定義して説明したが、これらの方向はカードコネクタ本体の方向性や基板に実装されるときの取付姿勢等を規定するものではなく、コネクタを見る姿勢を変化させて前後左右等の呼称が入れ替わったとしても何ら影響を受けるものではない。また、上述の実施形態ではカード状記録媒体の一例としてSIMカードを例示したが、カードの型式や大きさ等は当該カードに限定されるものではなく、他の型式のカード状記録媒体であっても同様に構成し同様の効果を得ることができる。
【0044】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によるカードコネクタによれば、カードホルダをカード挿抜位置へスライド移動させると、カードホルダの一端がベースプレートから離れる方向へ揺動し、挿抜口の断面積が増加するように構成されているため、挿抜口の大きさを大きくすることが可能となり、ベースプレートに対するカードの挿入角度を大きくすることができる。
【0045】
また、ベースプレートとカードホルダとには、カードホルダをカード保持位置とカード挿抜位置とにスライド移動させるカム機構が設けられており、カードホルダがカム機構によりカード挿抜位置へスライド移動されると、カードホルダの一端がカム機構に構成される軸状体を揺動軸としてベースプレートから離れる方向へ揺動するように構成されていることが好ましい。このようにすれば、カードコネクタの構造を簡潔にすることができ、カードコネクタの製造コストを抑えることができる。
【0046】
さらに、カードホルダに形成されたホルダ側係合部と、ベースプレートに形成されてホルダ側係合と係合可能なプレート側係合部とからなるロック機構を有し、カードホルダをカード保持位置へスライド移動させると、ホルダ側係合部がプレート側係合部と係合し、ロック機構によりカードホルダがカード保持位置でロック保持されるように構成されていることが好ましい。このようにすれば、カードホルダがカード保持位置から不必要に移動してしまうことを防止することができ、より確実にカードを保持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明に係るカードコネクタに構成されるカードホルダがカード保持位置に位置する状態を示す斜視図であり、(b)はカードホルダがカード挿抜位置に位置する状態を示す斜視図である。
【図2】本発明に係るカードコネクタの側断面図である。
【図3】(a)はベースプレートの上面側を示す斜視図であり、(b)はベースプレートの下面側を示す斜視図である。
【図4】(a)はカードホルダの上面側を示す斜視図であり、(b)はカードホルダの下面側を示す斜視図である。
【図5】本発明に係るカードコネクタにおいて、カードがカードコネクタに装着される様子を(a)〜(f)の順で示す側断面図である。
【図6】本発明に係るカードコネクタにおいて、カードホルダがカード挿抜位置からカード保持位置へスライド移動する様子を(a)〜(e)の順で示す斜視図である。
【図7】本発明に係るカードコネクタにおいて、カードホルダがカード挿抜位置からカード保持位置へスライド移動する様子を(a)〜(e)の順で示す側面図である。
【図8】従来におけるカードコネクタの斜視図である。
【図9】従来におけるカードコネクタの側断面図である。
【図10】従来のカードコネクタにおいて、カードがカードコネクタに装着される様子を(a)〜(f)の順で示す側断面図である。
【符号の説明】
1 カードコネクタ
10 ベースプレート
11 プレート部
15 プレート壁部
18 軸状体(カム機構)
19 プレート側係合部(ロック機構)
20 カードホルダ
21 カバー部
25 カバー壁部
26 軸係合穴(カム機構)
27 ホルダ側係合部(ロック機構)
29 爪部
80 カード
CS カード保持空間
SP 挿抜口

Claims (4)

  1. コンタクトが設けられた平板状のベースプレートと、前記ベースプレートの上面を覆って取り付けられたカードホルダとを備え、前記ベースプレートの上面と前記カードホルダとの間にカードの挿抜口を有するカード保持空間が形成され、前記挿抜口から前記カード保持空間内に前記カードを挿入して前記カードに設けられた面端子と前記コンタクトとを当接接触させた状態で、前記カードホルダを用いて前記カードを保持するように構成されたカードコネクタであって、
    前記カードホルダが、前記カードを保持するカード保持位置と、前記カード保持空間内で前記カードを挿抜可能なカード挿抜位置とに前記ベースプレートに対してスライド移動可能に構成されており、
    前記カードホルダを前記カード挿抜位置へスライド移動させると、前記カードホルダの一方の端部が前記ベースプレートから離れる方向へ揺動し、前記挿抜口の断面積が増加するとともに、前記カードを前記挿抜口から前記カード保持空間内へ前記一方と反対側の他方に挿入した状態で、前記カードホルダを前記カード挿抜位置から前記カード保持位置へ前記一方にスライド移動させると、前記カードホルダの前記一方の端部が前記ベースプレートに近づく方向へ揺動し、前記カード保持空間内に挿入された前記カードが前記カードホルダに押圧されて前記ベースプレートに対し平行となるように揺動して前記平行な状態で保持されるように構成されていることを特徴とするカードコネクタ。
  2. 前記ベースプレートと前記カードホルダとには、前記カードホルダを前記カード保持位置と前記カード挿抜位置とにスライド移動させるカム機構が設けられており、
    前記カードホルダが前記カム機構により前記カード挿抜位置へスライド移動されると、前記カードホルダの前記一方の端部が前記カム機構に構成される軸状体を揺動軸として前記ベースプレートから離れる方向へ揺動し、
    前記カードホルダが前記カム機構により前記カード保持位置へスライド移動されると、前記カードホルダの前記一方の端部が前記軸状体を揺動軸として前記ベースプレートに近づく方向へ揺動するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載のカードコネクタ。
  3. 前記カム機構は、前記ベースプレートの壁部に形成された前記軸状体と、前記カードホルダの壁部に形成されて前記軸状体が係合する長穴状の軸係合穴とを有し、
    前記カードホルダを前記ベースプレートに対して前記一方にスライド移動させると、前記軸状体が前記軸係合穴の前記他方の端部に相対移動するとともに、前記カードホルダに形成された爪部が前記ベースプレートにおける爪逃げ部の傾斜部分に当接することで、前記カードホルダが前記カード挿抜位置に位置するとともに、前記カードホルダの前記一方の端部が前記軸状体を揺動軸として前記ベースプレートから離れる方向へ揺動し、
    前記カードホルダを前記ベースプレートに対して前記他方にスライド移動させると、前記軸状体が前記軸係合穴の前記一方の端部に相対移動するとともに、前記爪部が前記ベースプレートにおける前記爪逃げ部に繋がって形成された爪係止部に係止することで、前記カードホルダが前記カード保持位置に位置するとともに、前記カードホルダの前記一方の端部が前記軸状体を揺動軸として前記ベースプレートに近づく方向へ揺動するように構成されていることを特徴とする請求項2に記載のカードコネクタ。
  4. 前記カードホルダに形成されたホルダ側係合部と、前記ベースプレートに形成されて前記ホルダ側係合と係合可能なプレート側係合部とからなるロック機構を有し、
    前記カードホルダを前記カード保持位置へスライド移動させると、前記ホルダ側係合部が前記プレート側係合部と係合し、前記ロック機構により前記カードホルダが前記カード保持位置でロック保持されるように構成されていることを特徴とする請求項1から請求項3のうちいずれか一項に記載のカードコネクタ。
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