JP2003142185A - カードコネクタ - Google Patents

カードコネクタ

Info

Publication number
JP2003142185A
JP2003142185A JP2001340219A JP2001340219A JP2003142185A JP 2003142185 A JP2003142185 A JP 2003142185A JP 2001340219 A JP2001340219 A JP 2001340219A JP 2001340219 A JP2001340219 A JP 2001340219A JP 2003142185 A JP2003142185 A JP 2003142185A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
card
holder
contact
base
base plate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001340219A
Other languages
English (en)
Inventor
Mitsuo Suzuki
光雄 鈴木
Makoto Koizumi
誠 小泉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kel Corp
Original Assignee
Kel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kel Corp filed Critical Kel Corp
Priority to JP2001340219A priority Critical patent/JP2003142185A/ja
Publication of JP2003142185A publication Critical patent/JP2003142185A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Coupling Device And Connection With Printed Circuit (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 受容保持されたカードの面端子を簡易な構成
でベース接触端子等に接続させるカードコネクタを提供
する。 【解決手段】 カードコネクタ1は、ベース接続端子3
5及びベースコンタクト30が設けられたベースプレー
ト10と、これに上下揺動可能に支持されてカード80
を受容保持する上側及び下側カード保持部26,21を
有したカードホルダ20とを有して構成される。カード
ホルダ20を上方に揺動させた位置でカード保持部にカ
ード80が受容保持される。カードホルダ20には上側
カード保持部26に受容保持されるカード80の面端子
82に接触するホルダコンタクト40が設けられ、カー
ド80を受容保持したカードホルダ20を閉じて閉姿勢
位置に移動させると、下側カード保持部21に受容保持
されたカード80の面端子82がベースコンタクト30
に当接接触し、ホルダコンタクト40がベース接続端子
35に当接接触する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カードコネクタに
関し、更に詳細には、メモリーカード等のような所定情
報を記録可能なカードと電子機器等との間に介在してこ
れら両者間の情報伝送を可能にするカードコネクタに関
し、特にカードの着脱がカードホルダを介してなされる
構成のカードコネクタに関する。
【0002】
【従来の技術】メモリーカードは内部に小型のICチッ
プを有して種々の情報を記録可能な構成となっており、
小型の携帯機器にもメモリーカードが使用されるように
なってきている。例えば、GSM(Global Systems for
Mobile communication)方式の携帯電話にはIDカー
ドとしてSIM(Subscriber Identification Module)
カードと呼ばれる小型のメモリーカードが用いられてお
り、基板に実装されたカードコネクタを介して電子機器
等との間で情報伝送が行われる。
【0003】携帯機器に使用されるカードコネクタとし
て、従来から種々の型式のカードコネクタが提案されて
いる。例えば、機器の裏蓋内部にカード取り付けスペー
スを設け、メモリーカード(以下、カードと称する)の
面端子が取り付けスペース奥部のコンタクトに当接接触
するようにカードを取り付けた後、カードの上から機器
の裏蓋を装着する構成のものが知られている。このよう
な構成のカードコネクタは構成が簡単であるものの、カ
ードの着脱がしにくいという難点がある他、カードの着
脱時にカードを強く押さえ過ぎたりコンタクトの延びる
方向と直交方向にカードをこすりつけたりした場合に、
面端子やコンタクトを損傷させる虞があるという問題が
あった。
【0004】そこで、上記問題に対処するため、カード
ユーザーが直接カードを扱って面端子とコンタクトとを
接触させるのではなく、カードを一旦カードホルダに取
り付け、このカードホルダを揺動させて面端子とコンタ
クトとを接触させる構成のカードコネクタが提案されて
いる。
【0005】このようなカードホルダを有するカードコ
ネクタは、例えば、板状のベースプレートと、ベースプ
レートの後端側に枢結されて枢結点を揺動中心としてベ
ースプレートに対して上下に揺動可能に支持された板状
のカードホルダとを有して構成されている。このカード
ホルダは前側に挿入孔を備えてカードを受容保持可能な
カード保持部を有し、カード保持部内にカードを受容保
持したカードホルダをベースプレートの上面を覆うよう
に閉じた閉姿勢位置まで揺動させると、カードの面端子
がベースプレートに配設されたベースコンタクトに当接
接触するように構成されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このカ
ードコネクタの場合には、1つのコネクタにおいて1枚
のカードしか搭載できないので、複数枚のカードを使用
する場合にはカード枚数に応じた分のカードコネクタが
必要となり、複数のカードコネクタを小型の携帯機器に
並べた状態で搭載すると、携帯機器におけるコネクタの
実装面積が増加して携帯機器の小型化が困難になる虞が
生じる。
【0007】また、このコネクタを複数枚のカードが搭
載可能にした場合、搭載された全てのカードの面端子と
これに対応するベースプレートに設けられるベースコン
タクト等の端子とを接続させる構造が複雑になるという
問題が生じる。
【0008】本発明はこのような問題に鑑みたもので、
携帯機器におけるコネクタの実装面積を増加させること
なく複数枚のカードが搭載可能であるとともに、搭載さ
れる全てのカードの面端子とこれに対応するベースプレ
ートに設けられる端子とを簡易な構造で接続させること
ができるカードコネクタを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に本発明のカードコネクタは、複数のベースコンタクト
及び複数のベース接続端子が設けられたベースプレート
と、後端側が枢結されて枢結点を揺動中心としてベース
プレートに上下に揺動可能に支持され、カードを受容保
持するカード保持部(例えば、実施形態における下側カ
ード保持部21,上側カード保持部26)を複数有した
カードホルダとを備え、ベースプレートに対してカード
ホルダを上方に揺動させた開姿勢位置でカード保持部に
カードを受容して保持するように構成され、カードホル
ダには複数のカード保持部のうち最も下側に位置するカ
ード保持部(例えば、実施形態における下側カード保持
部21)以外の他のカード保持部(例えば、実施形態に
おける上側カード保持部26)に受容保持されるカード
の面端子に対応して当接接触するホルダコンタクトが複
数設けられ、ホルダコンタクトはカードホルダの後部に
延びるホルダ後端部(例えば、実施形態におけるリード
部40d)を有して構成され、複数のベース接続端子は
ベースプレートの後部に延びるベース端部(例えば、実
施形態における接触部30c)を有して構成され、複数
のカード保持部にカードを受容保持したカードホルダを
ベースプレートの上面を覆うように閉じた閉姿勢位置ま
で揺動させると、カード保持部のうち最も下側に配設さ
れたカード保持部に受容保持されるカードの面端子がこ
れに対応したベースコンタクトに当接接触し、他のカー
ド保持部に受容保持されるカードの面端子に当接接触す
るホルダコンタクトのホルダ後端部は、カードホルダが
閉姿勢位置に揺動された状態でホルダ後端部に対応する
ベース端部と当接接触するように構成される。
【0010】上記構成のカードコネクタによれば、複数
のカード保持部のうち最も下側に位置するカード保持部
以外の他のカード保持部にホルダコンタクトを複数設
け、カードホルダが閉姿勢位置に揺動された状態におい
て、ホルダコンタクトに接続されるベース接続端子及び
最も下側に位置するカード保持部に受容保持されるカー
ドの面端子に当接接触するベースコンタクトをベースプ
レートに複数設けるだけで、カードコネクタに受容保持
された複数のカードの面端子をこれに対応するベース接
続端子及びベースコンタクトに接続させることができ
る。このため、複数枚のカードを搭載することができる
とともに、簡易な構成でホルダコンタクトとベース接続
端子を電気的に接続させるカードコネクタを提供するこ
とができる。また、カードホルダを閉姿勢位置から開姿
勢位置側へ揺動させると、ホルダ後端部とベース端部は
離反した状態となり、この状態ではカードホルダを揺動
させても、ベースプレートに対するカードホルダの摺動
による摩擦力以外にはカードホルダからベースプレート
側に作用する力はない。このため、電子機器に搭載され
た基板の回路上に半田を介してベース接続端子及びベー
スコンタクトが接続され、カードホルダの揺動による前
述した摩擦力が小さい場合には、カードホルダを開いた
姿勢で揺動させても、半田に作用する力は殆どない。こ
のため、カードコネクタの接触不良の発生を防止するこ
とができる。
【0011】また、本発明のカードコネクタによれば、
複数のベースコンタクト及び複数のベースコネクタが設
けられたベースプレートと、後端側が枢結されて枢結点
を揺動中心としてベースプレートに上下に揺動可能に支
持され、カードを受容保持するカード保持部を複数有し
たカードホルダとを備え、ベースプレートに対してカー
ドホルダを上方に揺動させた開姿勢位置でカード保持部
にカードを受容して保持するように構成され、カードホ
ルダには複数のカード保持部のうち最も下側に位置する
カード保持部以外の他のカード保持部に受容保持される
カードの面端子に対応して当接接触するホルダコンタク
トが複数設けられ、ホルダコンタクトはカードホルダの
後端から突出するホルダ突出部を有して構成され、複数
のベースコネクタはベースプレートの後端側にホルダコ
ンタクトのホルダ突出部と接触するベース接触部(例え
ば、実施形態におけるコネクタ本体部65a)を有して
構成され、ホルダ突出部とベース接触部が接触する接触
部分はベースプレートに対してカードホルダが揺動する
揺動中心軸線上に配設され、複数のカード保持部にカー
ドを受容保持したカードホルダをベースプレートの上面
を覆うように閉じた閉姿勢位置まで揺動させると、カー
ド保持部のうち最も下側に配設されたカード保持部に受
容保持されるカードの面端子がこれに対応したベースコ
ンタクトに当接接触し、他のカード保持部に受容保持さ
れるカードの面端子に当接接触するホルダコンタクトの
ホルダ突出部は、揺動中心軸線を回転中心としてホルダ
突出部に対応するベース接触部に接触しながら回動する
ように構成される。
【0012】上記構成のカードコネクタによれば、ホル
ダコンタクトはホルダ突出部を有し、ベースコネクタは
ベース接触部を有するという簡易な構成で、ホルダコン
タクトとベースコネクタを接触させることができる。ま
た、ホルダ突出部とベース接触部が接触する接触部分を
ベースプレートに対してカードホルダが揺動する揺動中
心軸線上に配設することで、これらが常に接触した状態
でカードホルダを揺動させることができる。このため、
カードホルダの揺動位置に拘わらず複数のカード保持部
のうち最も下側に配設されたカード保持部以外のカード
保持部にカードを受容保持させると、このカードの面端
子をベースコネクタに常に接続させることができる。更
に、ホルダ突出部はベース接触部に接触した状態で回動
するように構成されているので、カードホルダが揺動し
たときにホルダ突出部及びベース接触部間に作用する力
が打ち消し合う場合には、電子機器に搭載された基板の
回路上に半田を介してベース接続端子及びベースコンタ
クトが接続されている場合、カードホルダが揺動して
も、半田に作用する力を小さくすることができ、その結
果として半田の接触不良を防止することができる。
【0013】また、本発明のカードコネクタによれば、
複数のベースコンタクト及び複数のベース接続端子が設
けられたベースプレートと、後端側が枢結されて枢結点
を揺動中心としてベースプレートに上下に揺動可能に支
持され、カードを受容保持するカード保持部を複数有し
たカードホルダとを備え、ベースプレートに対してカー
ドホルダを上方に揺動させた開姿勢位置でカード保持部
にカードを受容して保持するように構成され、カードホ
ルダには複数のカード保持部のうち最も下側に位置する
カード保持部以外の他のカード保持部に受容保持される
カードの面端子に対応して当接接触するホルダコンタク
トが複数設けられ、ホルダコンタクトと複数のベース接
続端子のうちホルダコンタクトに対応するベース接続端
子は変形可能で導電材料製の中継コンタクトを介して繋
がるように構成され、複数のカード保持部にカードを受
容保持したカードホルダをベースプレートの上面を覆う
ように閉じた閉姿勢位置まで揺動させると、カード保持
部のうち最も下側に配設されたカード保持部に受容保持
されるカードの面端子がこれに対応したベースコンタク
トに当接接触し、他のカード保持部に受容保持されるカ
ードの面端子に当接接触するホルダコンタクトは、カー
ドホルダの姿勢位置に拘わらず中継コンタクトを介して
ベース接続端子に電気的に接続される。
【0014】上記構成のカードコネクタによれば、複数
のベース接続端子のうちホルダコンタクトに対応するベ
ース接続端子は中継コンタクトを介して繋がっているの
で、ホルダコンタクトとベースコネクタを簡易な構成で
接続させることができる。
【0015】上記構成のカードコネクタにおいて、ホル
ダコンタクト、中継コンタクト及びベース接続端子は一
体的に成形されて構成され、カードホルダをベースプレ
ートに対して揺動させると、少なくとも中継コンタクト
に対応する部分が変形してカードホルダが揺動するよう
に構成されてもよい。
【0016】上記構成のカードコネクタによれば、ホル
ダコンタクト、中継コンタクト及びベース接続端子は一
体成形されて構成されるので、カードコネクタの部品数
を少なくすることができ、カードコネクタの製造コスト
を安価にすることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施形態
について図1から図10を使用して説明する。
【0018】
【第1の実施の形態】先ず、本発明に係わるカードコネ
クタの第1の実施の形態について図1から図6を使用し
て説明する。図1及び図2は本発明に係るカードコネク
タの斜視図を示し、図1におけるIII−III矢視に
相当する部分の側断面図を図3に示し、図1におけるI
V−IV矢視に相当する部分の側断面図を図4及び図5
に示す。尚、本明細書においては、説明の便宜上、図1
中に示す座標軸を前後、左右及び上下方向として定義し
て説明する。
【0019】カードコネクタ1は、図1及び図2に示す
ように、矩形平板状のベースプレート10と、このベー
スプレート10の後端側に枢結された枢結点を揺動中心
としてベースプレート10に対して上下に揺動可能およ
び前後にスライド移動可能に支持されたカードホルダー
20と、ベースプレート10の前側に圧入固定された複
数のベースコンタクト30及びベースプレート10の後
側に圧入固定されたベース接続端子35と、カードホル
ダー20に圧入固定された複数のホルダコンタクト40
とを有して構成されている。ベースプレート10に対し
てカードホルダー20を開いた開姿勢位置でカードホル
ダー20が2枚のカード80(例えば、メモリカード)
を受容保持し、ベースプレート10の上面を覆うように
カードホルダー20を倒伏させて閉じた閉姿勢位置にお
いて、カード80に設けられた面端子82とベースコン
タクト30とを当接接触させるとともに、カード80に
設けられた面端子82に当接接触するホルダコンタクト
40とベース接続端子35とを当接接触させる形態のカ
ードコネクタである。
【0020】ベースプレート10は、矩形平板状のプレ
ート部11とこのプレート部11の後端側の左右に形成
された軸支部12,12とプレート部11の前端側の左
右に形成された前方保持部13L,13Rとプレート部
11の中間部の左右側部に立設された中央張出部14,
14とを有して形成され、例えば、液晶ポリマー(LC
P)やポリフェニレンサルファイド(PPS)ポリアミ
ドイミド(PAI)などの電気絶縁性の樹脂材料を用い
て射出成形等の成形手段により図示する形状に一体成形
される。
【0021】プレート部11の前側中央部には、プレー
ト部11の前後方向に延びる長孔状のコンタクトスロッ
ト15が左右に4個ずつ前後2列に並んで形成され、コ
ンタクトスロット15とプレート部11の前側端面との
間にはベースコンタクト30を保持する蟻溝状のコンタ
クト保持溝16が複数形成されている。
【0022】ベースコンタクト30は、図3を更に追加
して説明すると、コンタクト保持溝16に固定される基
部30aと、この基部30aから細長いフィンガー状に
延びて一部斜め上方に折り曲げられたコンタクトアーム
部30bと、コンタクトアーム部30bの先端部に形成
されて上方に凸状の接触部30cと、基部30aから下
方に屈曲および水平に折り返されてコンタクトアーム部
30bと反対方向に延びるリード部30dとからなり、
例えば、ベリリューム銅やバネ用ステンレス鋼などの導
電性金属材料の薄板をファインブランキングプレス等の
成形手段により加工成形して図示する形状に構成する。
【0023】ベースコンタクト30は、プレート部11
に形成されたコンタクト保持溝16からコンタクトスロ
ット15側に向けて挿入され、基部30aがコンタクト
保持溝16に圧入されてベースプレート10に取り付け
られる。ベースコンタクト30は、基部30aがコンタ
クト保持溝16に固定保持されると、コンタクトスロッ
ト15に突出するコンタクトアーム部30bが片持ち支
持された板バネのように作用し、アーム先端の接触部3
0cが上下に揺動可能に支持される。
【0024】このため、接触部30cは無負荷時におい
てコンタクトスロット15からプレート部11の上面に
突出して位置しているが、上方から押圧されるとコンタ
クトアーム部30bが弾性変形して下方に揺動し、接触
部30cを含むコンタクトアーム部30b全体がコンタ
クトスロット15内に押し沈められるようにして収容さ
れる(図3(c)参照)。基部30aから下方に屈曲お
よび水平に折り返されたリード部30dは、このコンタ
クトが取り付けられた状態においてプレート部11の下
面と略同一高さに位置しており、プレート部下面から突
出する図示しない位置決めピンで実装基板の回路パター
ン(図示せず)と位置整合されたリード部30dがこの
基板上の回路パターンに半田接合(サーフェースマウン
ト)される。
【0025】プレート部11の後端部には左右に8個並
んで形成されたコンタクトスロット17が形成され、左
右方向に隣接するコンタクトスロット17間には上方へ
突出する突部18が形成されている。コンタクトスロッ
ト17とプレート部11の後端面との間にはベース接続
端子35を保持する蟻溝状のコンタクト保持溝19が形
成されている。
【0026】ベース接続端子35は、コンタクト保持溝
19に固定される基部35aと、この基部35aの先端
部から後側に反転して斜め上方へ延びるコンタクトアー
ム部35bと、コンタクトアーム部35bの先端に設け
られて上方に凸状の接触部35cと、基部35aから下
方に屈曲および水平に折り返されて後側に延びるリード
部35dとからなり、例えば、前述したベースコンタク
ト30と同様の成形手段により加工成形されて図示する
形状に構成される。
【0027】ベース接続端子35は、プレート部11の
後部に形成されたコンタクト保持溝19からコンタクト
スロット17に向けて挿入され、基部35aがコンタク
ト保持溝19に圧入されてベースプレート10に取り付
けられる。ベース接続端子35は、基部35aがコンタ
クト保持溝19に固定保持されると、前側に突出するコ
ンタクトアーム部35bが片持ち支持された板バネのよ
うに作用し、アーム先端の接触部35cが上下方向に揺
動可能に支持される。
【0028】このため、カードホルダ20が下方へ揺動
して後述するホルダコンタクト40のリード部40dが
ベース接続端子35の接触部35cを上方から押圧する
と、コンタクトアーム部35bが弾性変形して下方に揺
動し、接触部35cがコンタクトスロット17内に押し
沈められるようにして収容される(図3(c)参照)。
基部35aから下方に屈曲および水平に折り返されたリ
ード部35dは、このコンタクトが取り付けられた姿勢
においてプレート部11の下面と略同一高さに位置して
おり、プレート部下面に突出する図示しない位置決めピ
ンで実装基板の回路パターン(図示せず)と位置整合さ
れたリード部35dが基板上の回路パターンに半田接合
(サーフェースマウント)される。
【0029】一方、カードホルダ20には前端が開口し
て前後方向に延びてカード80を受容保持する下側カー
ド保持部21及び上側カード保持部26が上下に2段並
んだ状態で形成され、上側カード保持部26は下側カー
ド保持部21の上方位置にある。下側カード保持部21
は下面側が開口し、左右両側部には前後に延びるととも
に内側へ突出してカード80の左右両端部を保持する張
出部22を有している。上側カード保持部26と下側カ
ード保持部21との間を仕切る仕切板23の中央部には
前後方向に延びる長孔状のコンタクトスロット24が左
右に4個ずつ前後2列に並んで形成され、カードホルダ
20の後端部とコンタクトスロット24との間にはコン
タクトスロット24内に収容されるホルダコンタクト4
0を保持する蟻溝状のコンタクト保持溝25が形成され
ている。
【0030】ホルダコンタクト40は前述したベースコ
ンタクト30と同様の形状であるので、ベースコンタク
ト30と同一態様部分についてはこれに準じた番号を附
してその説明を省略する。尚、ホルダコンタクト40の
基部を40aで示し、コンタクトアーム部を40bで示
し、接触部を40cで示し、リード部を40dで示す。
ホルダコンタクト40は、カードホルダ20の後端部に
形成されたコンタクト保持溝25からコンタクトスロッ
ト24側に向けて挿入され、基部40aがコンタクト保
持溝25に圧入されてカードホルダ20に取り付けられ
る。ホルダコンタクト40は、基部40aがコンタクト
保持溝25に固定保持されると、コンタクトスロット2
4に突出するコンタクトアーム部40bが片持ち支持さ
れた板バネのように作用し、アーム先端の接触部40c
が上側カード保持部26内を上下方向に揺動可能に支持
される。またコンタクト保持溝25に固定保持された基
部40aから延出するリード部40dは、カードホルダ
20の後端側の下面と略同一平面上になるように配設さ
れている。
【0031】このため、接触部40cは無負荷時におい
てコンタクトスロット24から上側カード保持部26内
に突出して位置しているが、上方からカード80により
押圧されるとコンタクトアーム部40bが弾性変形して
下方に揺動し、接触部40cを含むコンタクトアーム部
40b全体がコンタクトスロット24内に押し沈められ
るようにして収容される(図3(c)参照)。
【0032】図2に示すカードホルダ20の上面にはホ
ルダコンタクト40の上方位置であって左右方向に並ん
で前後に延びた孔部27が形成されている。また、カー
ドホルダ20の左右両端部の略中央部には後方張出部2
8,28が形成され、カードホルダ20の左右両端部の
前端部には前方張出部29,29が形成されている。後
方張出部28,28はカードホルダ20の後端側へ延出
し、下側カード保持部21及び上側カード保持部26の
後端部の内側には前側へ突出するストッパ47が複数形
成されている。カードホルダ20はベースプレート10
と同様の樹脂材料を用いて一体成形される。
【0033】図1に示す下側カード保持部21に形成さ
れた張出部22の前端は中心側が開口した「コ」字状に
形成されており、前端に形成されたカード挿入口49か
ら挿入されるカード80を左右に対向する側壁面21
a,21a、張出部22の上面および仕切板23の内面
とで案内して、スムーズに挿入できるように構成されて
いる。また、上側カード保持部26は前端に形成された
カード挿入口51から挿入されるカード80を左右に対
向する側壁面26a,26a、カードホルダ20の天板
の内面及び仕切板23の上面とで案内して、カード80
が傾くことなくカードホルダ20の奥部まで挿入されて
案内されるように構成されている。
【0034】カードホルダ20の後部に形成されたスト
ッパ47,47…は、カードホルダ20に挿入されたカ
ード80の先端部(カードホルダ20に挿入された側の
端部)と当接して、カード80をカードホルダ20内で
位置決めする。尚、図1に示すカード80の本体部81
の後端側の右角部には、カード80の向きを明瞭にする
ためのテーパ部83が形成されており、カード80はこ
のテーパ部83がカード80の挿入方向に対して後方右
側に位置する姿勢(このときカード裏面の面端子82が
倒伏方向下面になる)でカードホルダ20内に挿入され
る。
【0035】カードホルダ20の左右に形成された後方
張出部28,28の後端部分はカードホルダ20の後端
から延出しており、図4を更に追加して説明すると、そ
の先端部にはそれぞれ左右内側に突出する半円筒状の軸
部22c,22cが形成されている。
【0036】一方、左右の軸部22c,22cを受容し
て支持するベースプレート10側の軸支部12,12
は、前後に形成されたスライド規制面12a,12b、
下方に凸の円筒形状面12c、および前側スライド規制
面12aと円筒形状面12cとの間を滑らかに繋げる逃
げ面12dなどから構成されており、これらの各面に囲
まれて下方および左右外方に開いた軸支空間12sが形
成されている。後側スライド規制面12bと円筒形状面
12cとの間には、平面視において左右外側に開く
「コ」字状のカードホルダ取付口12eが形成されてお
り(図2参照)、カードホルダ側の軸部22cはカード
ホルダ20を垂直にした取付姿勢(軸部22cの平坦面
が円筒形状面12cに当接する姿勢)で取付口上方から
圧入され、軸支空間12s内に挿入される。
【0037】軸支空間12s内には、下方に凸の円筒形
状面12cと上方に凸の軸部22cとが対峙し、常に円
筒面同士が当接している。また軸支空間12sにおける
前後のスライド規制面12a,12bの間隔は軸部22
cの直径よりも大きく形成されており、軸部22cはこ
の軸支空間12s内を前後に移動することができる。こ
のため、カードホルダ20はベースプレート10に対し
て開いた開姿勢位置と、カードホルダ20がベースコン
タクト30,30,…を上方から覆うようにベースプレ
ート10上に閉じた閉姿勢位置との間で上下に揺動(開
閉)可能である。
【0038】このようにして揺動可能かつスライド移動
可能に支持されたカードホルダ20の前方張出部29と
後方張出部28との間には、プレート部11から上方に
突出する中央張出部14が挿抜可能な切り欠き部53が
形成されている。中央張出部14の後部と後方張出部2
8の前部との間にはロック機構(ロック手段)55が設
けられている。
【0039】ロック機構55は、左右の中央張出部14
の後部に形成されたプレート側ロックアーム14mと、
後方張出部28の前部に形成されたホルダー側ロックア
ーム28mとからなる。プレート側ロックアーム14m
は、中央張出部14の後方上部から後方に向けて突出す
る腕部の後端側に下向きの凸状突起が形成されて構成さ
れ、ホルダー側ロックアーム28mは後方張出部28の
前方下部から前方に向けて突出する腕部の前端側に上向
きの凸状突起が形成されて構成される。
【0040】両ロックアーム14m,28mはカードホ
ルダ20が開姿勢位置から閉姿勢位置に揺動されると
き、図4(a)、図4(b)に示す途中までの揺動領域
(開閉揺動領域)では離れて位置し、カードホルダ20
が閉じた状態で閉姿勢位置に移動される終了揺動領域
(カム作動領域)において、ホルダ側ロックアーム28
mの円弧状突起がプレート側ロックアーム14mの円弧
状突起を乗り越えるように移動して相互に係合し、カー
ドホルダ20が前後方向に自由移動することを規制する
(図5(c)参照)。また係合状態では上下に組み合う
腕部によりカードホルダ20が開放方向に揺動すること
を規制する。
【0041】また、前述のようにカードホルダ20が揺
動した後に前方にスライド移動されると、カードホルダ
20の軸部22cはベースプレート10の軸支空間12
s内で円筒形状面12cを乗り越えて前側スライド規制
面12aと当接する位置まで移動される(図5(c)参
照)。カードホルダ20にカード80が装着された状態
では、図3(c)に示すベース接続端子35及びベース
コンタクト30のバネ力によりカードホルダ20全体が
上方に付勢されており、軸部22cは相互に当接する上
下の円筒面の作用により前方に付勢されて円筒形状面1
2cと前側スライド規制面12aとの間に挟まれるよう
に位置決めされる。このため、ここでもカードホルダ2
0が前後方向に自由移動することが規制され、前後方向
および上下方向の衝撃に対して強固に保持される。
【0042】ベースプレート10の前端部に形成された
前方保持部13L,13Rの各底面側部には、図1及び
図4に示すように、カードホルダ20の前端側に延びた
前方張出部29、29の先端部に形成された突出端部2
9h,29hを受容する保持溝13h,13hが形成さ
れている。その結果、突出端部29h,29hおよび保
持溝13h,13hによりカードホルダ20が開姿勢位
置方向(上方向)に揺動するのを阻止する係止保持手段
が構成される。このように、ベースプレート10側の保
持溝13hとカードホルダー20側の突出端部29hと
は、カードホルダ20が倒伏され、カードホルダ20が
ベースプレート10の前方側にスライド移動される間
に、カードホルダ20の突出端部29hがベースプレー
ト10の保持溝13h内に案内されて嵌入するように構
成されている。これにより、前述のロック機構55と併
せてカードホルダ20が開方向に揺動しないようにしっ
かりと保持される。
【0043】左右の前方保持部13L,13Rのうち右
側の前方保持部13Rには、カードホルダ20に保持さ
れたカード80の右角部に形成されたテーパ部83と対
峙するカード保持壁13Raが形成されている。カード
保持壁13Raは、カードホルダ20が閉じられた閉姿
勢位置においてカードホルダ後端側のストッパ47,4
7…との間に前後方向にカード80を保持し、前後方向
に衝撃力が作用したときに、その反力で滑り移動するカ
ード80を当接支持してカード80の脱落を防止する。
【0044】次に、上記構成のカードコネクタ1に、カ
ード80を取り付ける際の手順および各部の作動につい
て図1、図3から図5を使用して説明する。先ず、図1
に示すカードホルダ20が上方に開いた開姿勢位置にお
いて、2枚のカード80のうちの一方のカード80の前
端部を下側カード保持部21のカード挿入口49からカ
ードホルダ20と平行に挿入し、他方のカード80の前
端部を上側カード保持部26のカード挿入口51からカ
ードホルダ20と平行に挿入する。2枚のカード80は
それぞれ上側カード保持部26及び下側カード保持部2
1内を移動して、図3(a)に示すカード80の前端面
がストッパ47,47…に当接した位置でカードホルダ
20に保持される。
【0045】ここで、上側カード保持部26内に受容保
持されたカード80の面端子82は、ホルダコンタクト
40の接触部40cをコンタクトスロット24側へ押圧
してホルダコンタクト40のコンタクトアーム部40b
全体をコンタクトスロット24内に押し沈めた状態に
し、面端子82とホルダコンタクト40は当接接触した
状態に維持される。
【0046】続いて、2枚のカード80、80を保持し
たカードホルダ20を、図3(b)中の矢印が示す方向
に揺動させると、カードホルダ20は図4(a)に示す
軸部22cを揺動中心としてベースプレート10の上面
を覆うように倒伏動する。カードホルダ20が下方へ揺
動すると、軸部22cの円弧状の面がスライド規制面1
2b及び円筒形状面12cと摺接しながら軸部22cが
時計方向に回動し、その結果、図4(b)に示すよう
に、カードホルダ20がベースプレート10の上面を覆
うように倒伏する。そして、更にカードホルダ20を倒
伏させると、カードホルダ20の下面がベースプレート
10の上面上に当接する。そしてカードホルダ20を前
方側へ押して閉姿勢位置までスライド移動させる。
【0047】カードホルダ20が完全に閉姿勢位置に移
動されると、図5(c)に示すように、カードホルダ2
0の突出端部29hがベースプレート10の保持溝13
h内に入り込んで係止保持され、且つ、プレート側ロッ
クアーム14mとホルダー側ロックアーム28mとが係
合し、カードホルダ20はこの閉姿勢位置において強固
に保持される。尚、このときに軸部22cは軸支持空間
12s内で前方に移動する。
【0048】このように、カードホルダ20を開姿勢位
置から閉姿勢位置まで移動させると、ロック機構55に
より前後スライドが阻止され、カードホルダ20の突出
端部23hがベースプレート10の保持溝13h内に入
り込んでカードホルダ20の上下方向の揺動が阻止され
る。
【0049】また、図3(c)に示すように、カードホ
ルダ20が閉姿勢位置に移動すると、ホルダコンタクト
40のリード部40dがベース接続端子35の接触部3
5cを下方へ押圧して接触部35cを有したコンタクト
アーム部35b全体をコンタクトスロット17内に押し
沈める。その結果、図1に示す上側カード保持部26に
挿入されたカード80の図1に示す面端子82はホルダ
コンタクト40を介してベース接続端子35と電気的に
接続される。一方、図1に示す下側カード保持部21に
挿入されたカード80の図1に示す面端子82はベース
コンタクト30の接触部30cを下方へ押圧して接触部
30cを含むコンタクトアーム部30b全体をコンタク
トスロット15内に押し沈める。その結果、下側カード
保持部21に挿入されたカード80の面端子82はベー
スコンタクト30と当接接触する。
【0050】このことから分かるように、上側カード保
持部26にホルダコンタクト40を設け、カードホルダ
20が閉姿勢位置に移動された状態においてホルダコン
タクト40に接続されるベース接続端子35及び下側カ
ード保持部21に受容保持されるカード80の面端子8
2に当接接触するベースコンタクト30をベースプレー
ト10に設けるだけで、カードコネクタ20に搭載され
た2枚のカード80の面端子82をこれに対応するベー
ス接続端子35及びベースコンタクト30に接続させる
ことができる。このため、2枚のカード80を搭載する
ことができるとともに、簡易な構成で上側カード保持部
26に受容保持されたカード80の面端子82をベース
接続端子35に接続可能なカードコネクタ1を提供する
ことができる。また、このカードコネクタ1を携帯電話
等の携帯機器に搭載された基板の回路上に実装すれば、
この携帯機器において2枚のカードを使用することが可
能となる。
【0051】また、カードホルダ20が開いた姿勢で
は、図3(a)及び図4(a)を更に追加して説明する
と、ホルダコンタクト40のリード部40dとベース接
続端子35の接触部35cは離反した状態にあるので、
この状態ではカードホルダ20を揺動させても軸部22
cのスライド規制面12b及び円筒形状面12cとの摺
動による摩擦力以外にはカードホルダ20からベースプ
レート10側に作用する力はない。このため、電子機器
(図示せず)に搭載された基板の回路上に半田を介して
ベース接続端子35及びベースコンタクト30が接続さ
れ、カードホルダ20の揺動による前述した摩擦力が小
さい場合には、カードホルダ20を開いた姿勢で揺動さ
せても、半田に作用する力は殆どない。このため、カー
ドコネクタ1の接触不良の発生を防止することができ
る。
【0052】また、1枚のカードしか装着できない従来
のカードコネクタを2つ用意し、この2つのカードコネ
クタを携帯機器の基板の回路上に2つ並べて実装する場
合と比較すると、本発明に係わるカードコネクタ1の左
右方向の幅寸法は従来のカードコネクタのそれと略同様
であるので、本発明に係わるカードコネクタ1を使用す
ることで実装幅を約半分にすることができ、その結果と
して携帯機器への実装面積を小さくすることが可能とな
る。
【0053】尚、前述した実施の形態において、図3に
示すホルダコンタクト40のリード部40dの形状及び
ベース接続端子35のコンタクトアーム部35bの形状
を図6(a)に示すようにしてもよい。即ち、ホルダコ
ンタクト40のリード部40dは基部40aから上方へ
屈曲及び折り返されて端部側へ延び、リード部40dの
後端部は折り返されて下方へ円弧状に屈曲してその先端
に上方へ凸状の円弧を有する接触部40cを形成する。
一方、ベース接続端子35のコンタクトアーム部35b
は基部35aから前側へ延び及び上方へ屈曲し、先端部
は後端側へ折り返されて先端に下方へ凸状の円弧を有す
る接触部35cを形成する。また、カードホルダ20の
後端面20aは図3(a)に示す後端面20aよりもス
トッパ47側に形成され、カードホルダ20の後端面2
0aから突出するリード部40dは片持ち支持された板
バネのように作用し、アーム先端の接触部40cが上下
に揺動可能に支持される。一方、ベース接続端子35の
基部35aはベースプレート10の後端に取り付けられ
る固定ブロック62に固定保持され、前側に突出するコ
ンタクトアーム部35bは片持ち支持された板バネのよ
うに作用し、アーム先端の接触部35cが上下方向に揺
動可能に支持される。尚、固定ブロック62はベースプ
レート10と別工程で製造してベースプレート10に取
り付けてもよく、ベースプレート10と一体成形しても
よい。また、ベース接続端子35はベースプレート10
を一体成形するときにインサート成形して取り付けても
よい。
【0054】このようなホルダコンタクト40及びベー
ス接続端子35を構成したカードコネクタ1において、
カードホルダ20に2枚のカード80、80を装着した
状態で、図6(a)に示す矢印の方向にカードホルダ2
0を揺動させてカードホルダ20の下面がベースプレー
ト10の上面上に当接すると、ホルダコンタクト40の
接触部40cとベース接続端子35の接触部35cは離
反した状態になる(図6(b)参照)。続いて、カード
ホルダ20を前側へスライド移動させると、ホルダコン
タクト40の接触部40cはベース接続端子35の接触
部35cの下側に入り込み、ベース接続端子35の接触
部35cを上方へ押し上げながら前側へ移動する。そし
て、カードホルダ20が閉姿勢位置に移動したところ
で、ホルダコンタクト40の接触部40cとベース接続
端子35の接触部35cは相互に凸状態の円弧を乗り越
えて当接接触した状態になる(図6(c)参照)。
【0055】このことから分かるように、ホルダコンタ
クト40の接触部40cとベース接続端子35の接触部
35cを円弧状にすることで、これらの接触状態が確実
になるとともに、カードホルダ20の前後方向へのスラ
イド移動を規制することができる。
【0056】
【第2の実施の形態】次に、本発明に係わるカードコネ
クタの第2の実施の形態について図7から図9を使用し
て説明する。尚、第2の実施の形態においては第1の実
施の形態との相違点のみを説明し、第1の実施の形態と
同一態様部分については同一符号を附してその説明を省
略する。図7(b)は図7(a)中の矢印Aの示す部分
の拡大図を示し、図8(b)は図8(a)中の矢印Bの
示す部分の拡大図を示し、図8(a)におけるVIV−
VIV矢視に相当する部分の側断面図を図9に示す。
【0057】図7から図9に示すように、ホルダコンタ
クト40の基部40aには後端側へ延びるホルダ突出部
40eが形成されている。ホルダ突出部40eは、ホル
ダコンタクト40の基部40aがコンタクト保持溝19
に固着された状態において、カードホルダ20の後端面
20aから突出し、左右に上下に延びる平面状の側面を
有して形成されている。この左右両側面の略中央部には
図示しない係止突起が形成されている。
【0058】ベースプレート10の後端部には左右方向
に所定の間隙を有して配置された係止突部63が複数形
成され、この隣接する係止突部63間の間隙にベースコ
ネクタ65が上方から挿入されて固着されている。尚、
ベースコネクタ65はベースプレート10の後方側から
間隙内に挿入されて固着されてもよい。ベースコネクタ
65は平面視において前側が開口した「U」字状のコネ
クタ本体部65aとコネクタ本体部65aの後端下部か
ら後端側へ延びるリード部65bとを有して形成されて
いる。コネクタ本体部65aの左右方向に対向配置され
た一対の接触板65a1の内側面の略中央部にはホルダ
突出部40eの係止突起が係合する係合凹部(図示せ
ず)が形成されている。尚、ホルダ突出部40eに係合
凹部を形成し、接触板65a1に係止突起を形成しても
よい。
【0059】ホルダ突出部40eはベースコネクタ65
の上方からコネクタ本体部65aの一対の接触板65a
1間に挿入されて挟持され、係止突起が係合凹部に係止
した状態でコネクタ本体部65aに保持される。この状
態でホルダ突出部40eはコネクタ本体部65aに対し
て回動可能である。係合凹部に係止された係止突起を通
る中心軸線J0(図9(a)参照)は、ベースプレート
10に対してカードホルダ20が揺動する揺動中心軸
線、即ち、図4(a)に示す軸部22cの回転中心軸線
J1と同軸上に配設されている。このため、ベースプレ
ート10に対してカードホルダ20が揺動すると、ホル
ダ突出部40eがコネクタ本体部65aに対して回動可
能である。
【0060】このように構成されたカードコネクタ1に
よれば、図9(a)に示すカードホルダ20に2枚のカ
ード80、80を受容保持させると、図8(a)に示す
上側カード保持部26に装着された図1に示すカード2
0の面端子82はホルダコンタクト40を介してベース
コネクタ65に電気的に接続される。続いて、図9
(b)に示す矢印方向にこのカードホルダ20を揺動さ
せると、ホルダコンタクト40とベースコネクタ65が
電気的に接続された状態のままでホルダ突出部40eが
コネクタ本体部65aに対して回動する。そして、カー
ドホルダ20の下面がベースプレート10の上面に当接
した後にカードホルダ20を閉姿勢位置まで移動させる
と、ホルダ突出部40eがコネクタ本体部65aと接触
した状態のまま前側に移動し、図8(a)に示す下側カ
ード保持部21に受容保持された図1に示すカード80
の面端子82がベースコネクタ30に当接接触する(図
9(c)参照)。
【0061】このように、ホルダコンタクト40はホル
ダ突出部40eを有して構成され、ベースコネクタ65
はホルダ突出部40eを回動可能に保持するコネクタ本
体部65aを有して構成されるだけで、ホルダコンタク
ト40とベースコネクタ65を簡易な構成で接触させる
カードコネクタ1を提供することができる。また、ホル
ダ突出部40eの係止突起がコネクタ本体部65aの係
合凹部に係合する接触部分をベースプレート10に対し
てカードホルダ20が揺動する揺動中心軸線上に配設す
ることで、ホルダコンタクト40とベースコネクタ65
が常に接触した状態でカードホルダ20を揺動させるこ
とができる。このため、カードホルダ20の揺動位置に
拘わらず上側カード保持部26にカード80を受容保持
させると、このカード80の面端子をベースコネクタ6
5に常に接続させることができる。更に、ホルダ突出部
40eはコネクタ本体部65aに接触した状態で回動可
能に構成され、カードホルダ20を揺動させたときにホ
ルダ突出部40a及びコネクタ本体部65a間に作用す
る力が殆ど打ち消し合う場合、図示しない電子機器に搭
載された基板の回路上にベースコネクタ65及びベース
コンタクト30が半田を介して接続されていても、カー
ドホルダ20の揺動により半田に作用する力を小さくす
ることができる。その結果、半田の接触不良の発生を防
止することができる。
【0062】尚、前述した実施の形態では、コネクタ本
体部65aがホルダ突出部40eを挟持するような構成
を示したが、この関係を逆してホルダ突出部がコネクタ
本体部を挟持するような構成にしてもよい。
【0063】
【第3の実施の形態】次に、本発明に係わるカードコネ
クタの第3の実施の形態について図10を使用して説明
する。尚、第3の実施の形態においては第1の実施の形
態との相違点のみを説明し、第1の実施の形態と同一態
様部分については同一符号を附してその説明を省略す
る。尚、図10は図1におけるX−X矢視に相当する部
分の側断面図を示す。
【0064】ホルダコンタクト40は、図10(a)に
示すように、中継コンタクト70を介してベース接続端
子35に電気的に接続され、ホルダコンタクト40、中
継コンタクト70及びベース接続端子35は一体成形さ
れた1つの端子(以下、「上部端子71」と記す。)と
して構成されている。上部端子71は、ホルダコンタク
ト40に対応する部分がカードホルダ20の後端部に形
成されたコンタクト保持溝25からコンタクトスロット
24側に向けて挿入され、この基部40aがコンタクト
保持溝25に圧入された状態でカードホルダ20に取り
付けられる。上部端子71のベース接続端子35の基部
35aに対応する部分は、別工程で製造された板状の固
定ブロック73をベースプレート10の後端部に固着し
た後にこの固定ブロック73の上面上に取り付けられ
る。ベース接続端子35は固定ブロック73にインサー
ト成形で取り付けてもよい。
【0065】上部端子71の中継コンタクト70に対応
する部分は、図10(c)に示すように、ベース接続端
子35の先端から後端側へ延び、前端側へ屈曲して前端
側へ延びてホルダコンタクト40に対応する部分の後端
に繋がっている。上部端子71は、導電材料製の薄板で
形成されているので、上部端子71が所定の変形量の範
囲内で変形すると弾性変形する。ここで、カードホルダ
20が閉姿勢位置に移動した状態では中継コンタクト7
0に対応する部分は側面視において右側が開口する
「コ」字状になり、この状態では、中継コンタクト70
に対応する部分は力の発生はなく、中継コンタクト70
に対応する部分は変位が無い状態にある。このため、カ
ードホルダ20を閉姿勢位置から開姿勢位置に揺動させ
ると、中継コンタクト70に対応する部分は弾性変形す
るように構成されている。
【0066】このように構成されたカードコネクタ1に
よれば、図1に示す下側カード保持部21及び上側カー
ド保持部26にそれぞれカード80を受容保持させる
と、図10(a)に示すように、図1に示す上側カード
保持部26に装着されたカード80の面端子82は、上
部端子71のホルダコンタクト40に対応する部分と当
接接触し、中継コンタクト70に対応した部分を介して
ベース接続端子35に対応する部分に電気的に接続され
る。また、図10(b)に示す矢印方向にカードホルダ
20を揺動させてカードホルダ20の下面をベースプレ
ート10の上面に当接させた後に前側へ押して閉姿勢位
置まで移動させると、上側カード保持部26に受容保持
されたカード80の面端子82がベース接続端子35に
対応する部分に電気的に接続された状態のまま、図1に
示す下側カード保持部21に受容保持されたカード80
の面端子82がベースコネクタ30に当接接触する(図
10(c)参照)。
【0067】カードホルダ20が閉姿勢位置に移動した
状態になると、中継コンタクト70に対応する部分は変
位が無い状態になるので、カードホルダ20を開放させ
る力及びベースプレート10を押圧する力は発生しな
い。このため、カードホルダ20の開姿勢方向への揺動
を規制することになる。
【0068】このように、ホルダコンタクト40、中継
コンタクト70及びベース接続端子35を一体成形した
1つの端子として構成することで、ホルダコンタクト4
0に対応する部分とベース接続端子35に対応する部分
を簡易な構成で電気的に接続させるカードコネクタ1を
提供することができる。また、3つの部品を一体成形す
ることで、部品点数が少なくなり、製造コストを安価に
することができる。
【0069】尚、前述した実施の形態では、上部端子7
1は一体成形された例を示したが、ホルダコンタクト4
0、中継コンタクト70及びベース接続端子35を別個
のものとし、ホルダコンタクト40とベース接続端子3
5間を中継コンタクトで電気的に接続させるように構成
してもよい。この場合、この中継コンタクトは絶縁材料
製の外被で覆われて弾性変形可能な金属線を使用する。
このように構成することで、簡易な構成でホルダコンタ
クト40とベースベース接続端35を電気的に接続させ
るカードコネクタを提供することができる。
【0070】また、前述した実施の形態のカードコネク
タ1では、カードホルダ20に2枚のカード80を装着
可能な構成を示したがこれに限るものではなく、例え
ば、3枚以上のカード80を装着可能な構成にしてもよ
い。この場合、上側カード保持部26とホルダコンタク
ト40とを有して構成される機構を上側カード保持部2
6の上部に1以上形成して構成する。また、カード80
の挿抜方向を左右方向にしてもよい。
【0071】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
複数のカード保持部のうち最も下側に位置するカード保
持部以外の他のカード保持部にホルダコンタクトを複数
設け、カードホルダが閉姿勢位置に揺動された状態にお
いて、ホルダコンタクトに接続されるベース接続端子及
び最も下側に位置するカード保持部に受容保持されるカ
ードの面端子に当接接触するベースコンタクトをベース
プレートに複数設けるだけで、カードコネクタに受容保
持された複数のカードの面端子をこれに対応するベース
接続端子及びベースコンタクトに接続させることができ
る。このため、複数枚のカードを搭載することができる
とともに、簡易な構成でホルダコンタクトとベース接続
端子を接続させるカードコネクタを提供することができ
る。また、カードホルダを閉姿勢位置から開姿勢位置側
へ揺動させると、ホルダ後端部とベース端部は離反した
状態となり、この状態ではカードホルダを揺動させて
も、ベースプレートに対するカードホルダの摺動による
摩擦力以外にはカードホルダからベースプレート側に作
用する力はない。このため、電子機器に搭載された基板
の回路上に半田を介してベース接続端子及びベースコン
タクトが接続され、カードホルダの揺動による前述した
摩擦力が小さい場合には、カードホルダを開いた姿勢で
揺動させても、半田に作用する力は殆どない。このた
め、カードコネクタの接触不良の発生を防止することが
できる。
【0072】また、本発明によれば、ホルダコンタクト
はホルダ突出部を有して構成され、ベースコネクタはホ
ルダ突出部を回動可能に保持するベース接触部を有して
構成されるだけで、ホルダコンタクトとベースコネクタ
を簡易な構成で接触させるカードコネクタを提供するこ
とができる。また、ホルダ突出部はベース接触部に接触
した状態で回動するように構成され、カードホルダが揺
動したときにホルダ突出部及びベース接触部間に作用す
る力が打ち消し合うように作用し、電子機器に搭載され
た基板の回路上に半田を介してベース接続端子及びベー
スコンタクトが接続されている場合には、カードホルダ
が揺動しても、半田に作用する力を小さくすることがで
き、その結果として半田の接触不良を防止することがで
きる。
【0073】また、本発明によれば、複数のベース接続
端子のうちホルダコンタクトに対応するベース接続端子
は中継コンタクトを介して繋がるように構成すること
で、簡易な構成でホルダコンタクトとベースコネクタを
接続させるカードコネクタを提供することができる。更
に、ホルダコンタクト、中継コンタクト及びベース接続
端子を一体的に成形する場合には、カードコネクタの部
品数を少なくすることができ、カードコネクタの製造コ
ストを安価にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るカードコネク
タをこのカードコネクタに装着されるメモリーカードと
ともに示す斜視図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係るカードコネク
タの斜視図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係るカードコネク
タにカードを装着する状況を段階的に示す断面図を示
す。
【図4】本発明の第1の実施の形態に係るカードコネク
タにおいて、カードを装着したカードホルダを開閉揺動
させる状態を示す側面図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態に係るカードコネク
タにおいて、カードを装着したカードホルダを開閉揺動
させる状態を示す側面図である。
【図6】本発明の第1の実施の形態に係るカードコネク
タにカードを装着する状況を段階的に示す断面図を示
す。
【図7】本発明の第2の実施の形態に係るカードコネク
タの斜視図である。
【図8】本発明の第2の実施の形態に係るカードコネク
タの斜視図である。
【図9】本発明の第2の実施の形態に係るカードコネク
タにカードを装着する状況を段階的に示す断面図を示
す。
【図10】本発明の第3の実施の形態に係るカードコネ
クタにカードを装着する状況を段階的に示す断面図を示
す。
【符号の説明】
1 カードコネクタ 10 ベースプレート 20 カードホルダ 21 下側カード保持部(カード保持部) 26 上側カード保持部(カード保持部) 30 ベースコンタクト 30c、35c 接触部(ベース端部) 35 ベース接続端子 40 ホルダコンタクト 40d リード部(ホルダ後端部) 40e ホルダ突出部 65 ベースコネクタ 65a コネクタ本体部(ベース接触部) 70 中継コンタクト 80 カード 82 面端子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5B058 CA03 CA13 KA12 KA24 5E023 AA04 AA16 AA21 AA24 BB01 BB19 BB22 CC23 CC26 DD28 EE07 EE10 GG09 GG17 GG19 HH03 HH08

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のベースコンタクト及び複数のベー
    ス接続端子が設けられたベースプレートと、 後端側が枢結されて枢結点を揺動中心として前記ベース
    プレートに上下に揺動可能に支持され、カードを受容保
    持するカード保持部を複数有したカードホルダとを備
    え、 前記ベースプレートに対して前記カードホルダを上方に
    揺動させた開姿勢位置で前記カード保持部に前記カード
    を受容して保持するように構成され、 前記カードホルダには複数の前記カード保持部のうち最
    も下側に位置するカード保持部以外の他のカード保持部
    に受容保持される前記カードの面端子に対応して当接接
    触するホルダコンタクトが複数設けられ、 前記ホルダコンタクトは前記カードホルダの後部に延び
    るホルダ後端部を有して構成され、 複数の前記ベース接続端子は前記ベースプレートの後部
    に延びるベース端部を有して構成され、 複数の前記カード保持部に前記カードを受容保持した前
    記カードホルダを前記ベースプレートの上面を覆うよう
    に閉じた閉姿勢位置まで揺動させると、前記カード保持
    部のうち最も下側に配設されたカード保持部に受容保持
    される前記カードの面端子がこれに対応した前記ベース
    コンタクトに当接接触し、 前記他のカード保持部に受容保持される前記カードの面
    端子に当接接触する前記ホルダコンタクトの前記ホルダ
    後端部は、前記カードホルダが前記閉姿勢位置に揺動さ
    れた状態で前記ホルダ後端部に対応する前記ベース端部
    と当接接触するように構成されていることを特徴とする
    カードコネクタ。
  2. 【請求項2】 複数のベースコンタクト及び複数のベー
    スコネクタが設けられたベースプレートと、 後端側が枢結されて枢結点を揺動中心として前記ベース
    プレートに上下に揺動可能に支持され、カードを受容保
    持するカード保持部を複数有したカードホルダとを備
    え、 前記ベースプレートに対して前記カードホルダを上方に
    揺動させた開姿勢位置で前記カード保持部に前記カード
    を受容して保持するように構成され、 前記カードホルダには複数の前記カード保持部のうち最
    も下側に位置するカード保持部以外の他のカード保持部
    に受容保持される前記カードの面端子に対応して当接接
    触するホルダコンタクトが複数設けられ、 前記ホルダコンタクトは前記カードホルダの後端から突
    出するホルダ突出部を有して構成され、 複数の前記ベースコネクタは前記ベースプレートの後端
    側に前記ホルダコンタクトの前記ホルダ突出部と接触す
    るベース接触部を有して構成され、 前記ホルダ突出部と前記ベース接触部が接触する接触部
    分は前記ベースプレートに対して前記カードホルダが揺
    動する揺動中心軸線上に配設され、 複数の前記カード保持部に前記カードを受容保持した前
    記カードホルダを前記ベースプレートの上面を覆うよう
    に閉じた閉姿勢位置まで揺動させると、前記カード保持
    部のうち最も下側に配設されたカード保持部に受容保持
    される前記カードの面端子がこれに対応した前記ベース
    コンタクトに当接接触し、 前記他のカード保持部に受容保持される前記カードの面
    端子に当接接触する前記ホルダコンタクトの前記ホルダ
    突出部は、前記揺動中心軸線を回転中心として前記ホル
    ダ突出部に対応する前記ベース接触部に接触しながら回
    動するように構成されていることを特徴とするカードコ
    ネクタ。
  3. 【請求項3】 複数のベースコンタクト及び複数のベー
    ス接続端子が設けられたベースプレートと、 後端側が枢結されて枢結点を揺動中心として前記ベース
    プレートに上下に揺動可能に支持され、カードを受容保
    持するカード保持部を複数有したカードホルダとを備
    え、 前記ベースプレートに対して前記カードホルダを上方に
    揺動させた開姿勢位置で前記カード保持部に前記カード
    を受容して保持するように構成され、 前記カードホルダには複数の前記カード保持部のうち最
    も下側に位置するカード保持部以外の他のカード保持部
    に受容保持される前記カードの面端子に対応して当接接
    触するホルダコンタクトが複数設けられ、 前記ホルダコンタクトと複数の前記ベース接続端子のう
    ち前記ホルダコンタクトに対応するベース接続端子は変
    形可能で導電材料製の中継コンタクトを介して繋がるよ
    うに構成され、 複数の前記カード保持部に前記カードを受容保持した前
    記カードホルダを前記ベースプレートの上面を覆うよう
    に閉じた閉姿勢位置まで揺動させると、前記カード保持
    部のうち最も下側に配設されたカード保持部に受容保持
    される前記カードの面端子がこれに対応した前記ベース
    コンタクトに当接接触し、 前記他のカード保持部に受容保持される前記カードの面
    端子に当接接触する前記ホルダコンタクトは、前記カー
    ドホルダの姿勢位置に拘わらず前記中継コンタクトを介
    して前記ベース接続端子に電気的に接続されることを特
    徴とするカードコネクタ。
  4. 【請求項4】 前記ホルダコンタクト、前記中継コンタ
    クト及び前記ベース接続端子は一体的に成形されて構成
    され、 前記カードホルダを前記ベースプレートに対して揺動さ
    せると、少なくとも前記中継コンタクトに対応する部分
    が変形して前記カードホルダが揺動するように構成され
    ていることを特徴とする請求項3記載のカードコネク
    タ。
JP2001340219A 2001-11-06 2001-11-06 カードコネクタ Pending JP2003142185A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001340219A JP2003142185A (ja) 2001-11-06 2001-11-06 カードコネクタ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001340219A JP2003142185A (ja) 2001-11-06 2001-11-06 カードコネクタ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003142185A true JP2003142185A (ja) 2003-05-16

Family

ID=19154457

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001340219A Pending JP2003142185A (ja) 2001-11-06 2001-11-06 カードコネクタ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003142185A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007305523A (ja) * 2006-05-15 2007-11-22 Kel Corp カードコネクタ
JP2012134081A (ja) * 2010-12-24 2012-07-12 Seiko Epson Corp コネクターユニットおよびこれを備えた記録装置
JP2012164488A (ja) * 2011-02-04 2012-08-30 Hosiden Corp コネクタ構造
WO2015003304A1 (en) * 2013-07-08 2015-01-15 Nokia Corporation Electronic module holder
CN108357436A (zh) * 2018-01-30 2018-08-03 北京聚利科技股份有限公司 用于车载终端的卡片槽及车载终端

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007305523A (ja) * 2006-05-15 2007-11-22 Kel Corp カードコネクタ
JP4543005B2 (ja) * 2006-05-15 2010-09-15 ケル株式会社 カードコネクタ
JP2012134081A (ja) * 2010-12-24 2012-07-12 Seiko Epson Corp コネクターユニットおよびこれを備えた記録装置
JP2012164488A (ja) * 2011-02-04 2012-08-30 Hosiden Corp コネクタ構造
WO2015003304A1 (en) * 2013-07-08 2015-01-15 Nokia Corporation Electronic module holder
CN108357436A (zh) * 2018-01-30 2018-08-03 北京聚利科技股份有限公司 用于车载终端的卡片槽及车载终端
CN108357436B (zh) * 2018-01-30 2024-05-28 北京聚利科技有限公司 用于车载终端的卡片槽及车载终端

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7976327B2 (en) Card connector for receiving multiple cards
KR20020028786A (ko) 카드커넥터
US7488214B2 (en) Memory card connector
TW200917938A (en) Printed circuit board unit and electronic apparatus
KR20060031795A (ko) 메모리 카드용 어댑터
JP2000021475A (ja) Icカ―ドコネクタ
US7238038B2 (en) Card holding structure for portable electronic device
US6739911B2 (en) Card connector unit provided with first accommodating position and second accommodating position
US6419508B2 (en) Card connector having interchangeable guide arms
JP3368465B2 (ja) Icカードコネクタ
JP3116276U (ja) カード用コネクタ
JP2003142185A (ja) カードコネクタ
KR20010040125A (ko) 커넥터
TW202040887A (zh) 連接器用托架與連接器
JP2003142184A (ja) カードコネクタ
JP3807730B2 (ja) カードコネクタ
JP2003036934A (ja) カードコネクタ
EP1291805B1 (en) Connector for memory card
JP4012708B2 (ja) カード用コネクタ装置
JP3753962B2 (ja) カードコネクタ
JP4121417B2 (ja) カードコネクタ
JP2003132976A (ja) カード用コネクタ装置
US7153166B2 (en) Small-size connector enabling selective use of different types of connection objects
JP2002280098A (ja) カード用コネクタ
JP2003036935A (ja) カードコネクタ