JP4116630B2 - 道路鋲 - Google Patents
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Description
詳しくは、路面の凹所内に収納された標識球体を押圧手段により上方向へ弾性的に押圧して昇降自在に支持し、この標識球体の外表面を、路面に開設された係止孔に対し当接させて、該係止孔から出没動自在に埋設した道路鋲に関する。
また、路面に凹設された凹所(収納穴)の上面開口を蓋体で閉塞し、この蓋体に係止孔(係止手段、貫通孔)が開穿され、この蓋体の下方には標識球体(標識体)と、それを上記係止孔へ向け押圧する押圧手段(圧縮コイルバネ)を設け、この押圧手段で標識球体を弾性的に押圧して昇降自在に支持すると共に、その上昇位置で標識球体の外表面を係止孔に対し回転自在に当接させることにより、標識球体に下向きの荷重が作用した時に、該標識球体が回転してその衝撃力を分散しながら押圧手段を圧縮変形させて下降するものもある(例えば、特許文献2参照)。
また隙間から凹所内へ侵入物が雨水などの流体であっても、浸透せずに凹所の底面に溜まったまま氷点下になり、標識球体の昇降路内で凍結すると、それが障害となって標識球体のスムーズな下降を邪魔する恐れがある。
このような障害物によって下降が阻止された場合には、標識球体が路面から突出したままになるため、除雪車のスクリュー型羽根車やショベルが衝突して、これら両者が共に破損して、路面除雪作業の障害となるという問題があった。
更に、下降不能な標識球体の回りに水が溜まったまま氷点下になると、その水が凍結して膨張するため、下降不能な標識球体や係止孔が破損する恐れもあって、長期に亘って使用できないという問題もあった。
請求項2記載の発明は、請求項1に記載の発明の目的に加えて、簡単な構造で標識球体の昇降路内への物体移動を阻止することを目的としたものである。
請求項3記載の発明は、請求項1または2に記載の発明の目的に加えて、硬質材料からなる係止孔と標識球体との衝突音の発生を防止することを目的としたものである。
請求項4記載の発明は、請求項1、2または3に記載の発明の目的に加えて、硬質材料からなる係止孔と標識球体との衝突音の発生を防止することを目的としたものである。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明の構成に、前記仕切手段として、上下方向へ弾性変形可能な伸縮ケースを、前記標識球体の周囲を包み込むように設け、この標識球体の下降に伴って伸縮ケースを下方へ膨張変形させた構成を加えたことを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1または2記載の発明の構成に、前記係止孔に、標識球体の外表面と対向して弾性材料からなる緩衝突起を突設した構成を加えたことを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項1、2または3記載の発明の構成に、前記標識球体の上昇に伴って昇降路内へ入り込む気体の流量を制限する弁を設けた構成を加えたことを特徴とする。
従って、侵入物に関係なく標識球体をスムーズに下降させることができる。
その結果、隙間から入った固体や流体が標識球体の昇降路内へ侵入して標識球体の下降を阻止する恐れがある従来のものに比べ、除雪車のスクリュー型羽根車やショベルによる除雪時に、標識体及びスクリュー型羽根車やショベルなどが破損せず、路面除雪作業の障害とならない。
更に、標識球体の回りに溜まった水が凍結膨張しても、それに伴って標識球体が下降するため、標識球体や係止孔の破損をも防止できて、長期に亘り使用できて経済的である。
従って、簡単な構造で標識球体の昇降路内への物体移動を阻止ことができる。
その結果、安価に大量生産できる。
従って、硬質材料からなる係止孔と標識球体との衝突音の発生を防止することができる。
その結果、標識球体が静かに昇降して、設置位置の近隣に騒音で迷惑をかける心配がなく、病院や図書館や住宅地などを通る道路にも安心して設置できる。
従って、硬質材料からなる係止孔と標識球体との衝突音の発生を防止することができる。
その結果、標識球体が静かに昇降して、設置位置の近隣に騒音で迷惑をかける心配がなく、病院や図書館や住宅地などを通る道路にも安心して設置できる。
更に、標識球体3の回りに溜まった水が凍結膨張しても、それに伴って標識球体3が下降するから、標識球体3や係止孔5の破損を防止できる。
以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。
この上蓋7には、前記係止孔5を下方へ向けて徐々に拡径するテーパー状に貫通させている。
先ず、図1に示す突出状態で標識球体3を自動車などが踏んで、下向きの荷重が作用すると、図2に示す如く、この標識球体3が回転してその衝撃力を分散しながら押圧手段4の弾性体を圧縮変形させて下降し、上記荷重が解放されると、押圧手段4の弾性体が伸長変形して標識球体3を持ち上げながら回転して係止孔5に当接させる。
更に、伸縮ケース6a内に入り込んだ水が凍結しても、それに影響されることなく、伸縮ケース6a及び標識球体3の全体が上下動するので、冬期でも標識球体3をスムーズに下降できる。
図示例の場合には、仕切手段6の周壁6bの外周面から収納枠2cの内周面に向けて弾性変形可能な通気弁8の弁体を一体成形するか又は一体的に設けている。
その後に上記荷重が解放されると、押圧手段4の弾性体が伸長変形して標識球体3を持ち上げようとするが、通気弁8の弁体により昇降路2b内へ入り込む空気の流量が制限されるため、標識球体3の上昇速度が遅くなる。
その結果、前記図1及び図2に示した実施例1よりも係止孔5に弾性材料からなる緩衝突起5aを突設しなくても良いから部品点数を減らせるが、緩衝突起5aを突設するれば更に衝突音を小さくできるという利点がある。
また、伸縮ケース6aと受け板6dとを別個に形成して固着したが、これら両者を一体的に形成しても良い。
1 路面 2 凹所
2a 標識球体の収納領域 2b 標識球体の昇降路
2c 収納枠 2d 底壁
2e 係合部 3 標識球体
3a 外表面 4 押圧手段(弾性体)
5 係止孔 5a 緩衝突起
6 仕切手段 6a 伸縮ケース
6b 周壁 6c フランジ部
6d 受け板 6e 台座
6f 係合部 7 上蓋
7a 固定手段 7b 環状溝
8 弁(通気弁) 9 空間
Claims (4)
- 路面(1)の凹所(2)内に収納された標識球体(3)を押圧手段(4)により上方向へ弾性的に押圧して昇降自在に支持し、この標識球体(3)の外表面(3a)を、路面(1)に開設された係止孔(5)に対し当接させて、該係止孔(5)から出没動自在に埋設した道路鋲において、
前記凹所(2)の内部を、下降した標識球体(3)の外表面(3a)と係止孔(5)との隙間(S)に連通する標識球体(3)の収納領域(2a)と、押圧手段(4)が配備される標識球体(3)の昇降路(2b)とに仕切手段(6)で密閉状に仕切って、これら標識球体(3)の収納領域(2a)から標識球体(3)の昇降路(2b)へ物体が移動不能に分割したことを特徴とする道路鋲。 - 前記仕切手段(6)として、上下方向へ弾性変形可能な伸縮ケース(6a)を、前記標識球体(3)の周囲を包み込むように設け、この標識球体(3)の下降に伴って伸縮ケース(6a)を下方へ膨張変形させた請求項1記載の道路鋲。
- 前記係止孔(5)に、標識球体(3)の外表面(3a)と対向して弾性材料からなる緩衝突起(5a)を突設した請求項1または2記載の道路鋲。
- 前記標識球体(3)の上昇に伴って昇降路(2b)内へ入り込む気体の流量を制限する弁(8)を設けた請求項1、2または3記載の道路鋲。
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