JP4116268B2 - 光レセプタクルおよび光コネクタ装置 - Google Patents

光レセプタクルおよび光コネクタ装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光送信器と光受信器を内蔵した光レセプタクルおよび光コネクタ装置に係り、特に光ファイバに接続された光コネクタプラグと光レセプタクルとの光結合の有無を検出するための光結合検出部に関するもので、例えばパーソナルコンピュータ、ビデオ機器などにおいてプラスチックファイバを用いて双方向の光伝送を行う光トランシーバに使用されるものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、光送信器と光受信器を内蔵した光レセプタクルにおいて、対応する光コネクタプラグとの機械的な嵌合せ接続による光結合の有無を検出することにより、非結合時には光送信器の消費電力を低減し、制御回路の電池電源の省電力が可能となっている。
【0003】
図4(a)は、従来例1の光レセプタクルのプラグ非結合状態を部分的に切除して簡略的に示している。
【0004】
図4(b)は、同図(a)の光レセプタクルと光コネクタプラグとのプラグ結合状態をそれぞれ部分的に切除して簡略的に示している。
【0005】
図4(a)、(b)において、光コネクタプラグ40は、合成樹脂製のケース41のプラグ挿入方向先端側の正面に2本のファイバ保持部(フェルール)42を備えており、この2本のファイバ保持部42の各中心部に2本の光ファイバ43、44の各先端をそれぞれ保持している。
【0006】
光レセプタクル50は、合成樹脂製のケース51の正面にコネクタプラグ挿入部52が形成され、このコネクタプラグ挿入部52の底面に前記光コネクタプラグ40の2本のファイバ保持部42を嵌合せ可能な2個の位置決め穴53が形成されており、この2個の位置決め穴53の各底面部に対応して光送信器用の発光素子54および光受信器用の受光素子55が装着されている。
【0007】
したがって、光コネクタプラグ40と光レセプタクル50とが嵌合されて2本のファイバ保持部42が2個の位置決め穴53に対応して嵌合した状態になると、両者40、50が光結合可能な状態になる。
【0008】
前記受光素子55には受信回路56が電気的に接続されており、発光素子54には送信回路57が電気的に接続されている。これらの受信回路56および送信回路57は、1個あるいは複数個のLSIにより実現されている。
【0009】
いま、図4(b)に示すようなプラグ結合時には、光伝送の相手局から送信される伝送信号は一方の光ファイバ43の先端から光が出射され、これを受光素子55で受光し、受信回路56により伝送信号を受信する。
【0010】
その際、受信回路56は、受信信号に基づいてプラグ結合状態であることを検出して検出信号を送信回路57へ通知する。送信回路57は、検出信号に基づいてプラグ結合状態であるを確認すると、自局の伝送信号を送信し、発光素子54を介して他方の光ファイバ44に入射し、相手局へ伝送する。
【0011】
これに対して、図4(a)に示すようなプラグ非結合時には、受光素子55に光が入射されないので、受信回路56はプラグ非結合状態であることを検出し、検出信号により送信回路57へ通知する。送信回路57は、検出信号に基づいてプラグ非結合状態であるを確認すると、自局の伝送信号を送信しなくなる。
【0012】
上記した図4(a)、(b)の光レセプタクルの構造および光結合検出方式は、機構的には単純で広く使用されているが、光伝送の途中で周期的に光結合検出用信号を相手局まで届く電力で送信しなければならない。この理由は、非結合状態から結合状態になった場合、自局も相手局もそれぞれ発光を開始しない限り、いつまでも結合状態になったことを検出できないからである。
【0013】
上記光結合検出用信号として、従来は光伝送信号(例えば符号化パルス)と同じ種類でパターンが異なる信号を用いており、自局と相手局との間の距離が異なる、すなわち、信号遅延時間が異なると、検出用信号の検出回路での信号処理が複雑になる。これにより、検出処理を含む受信回路56の構成が複雑かつ大型になり、そのLSIの全部あるいは大部分を光レセプタクルの外部に配設せざるを得なくなる。
【0014】
図5(a)は、従来例2の光レセプタクルのプラグ非結合状態を部分的に切除した構造を簡略的に示している。
【0015】
図5(b)は、同図(a)の光レセプタクルと光コネクタプラグとのプラグ結合状態をそれぞれ部分的に切除して簡略的に示している。
【0016】
図5(a)、(b)に示す光レセプタクル50は、図4(a)、(b)に示した光レセプタクルと比べて、機械接点式の光結合検出部58が設置されており、この結合検出部58による検出信号が検出信号線59を経て送信回路57へ通知される点が異なり、その他は同じであるので図4(a)、(b)中と同一符号を付している。上記光結合検出部58の機械接点は、プラグ非結合時にオフ、プラグ結合時にオンとなり、この接点のオン/オフ状態が検出信号に変換されるようになっている。
【0017】
このような機械接点式の光結合検出部は、検出信号を簡単に得られるが、光レセプタクルにプラグ検出部58および検出信号線59を増設する必要があり、その分だけコストが高くなり、小型化も困難になり、機械接点の耐久性と信頼性が問題になる。
【0018】
図6(a)は、従来例3の光レセプタクルのプラグ非結合状態を部分的に切除した構造を簡略的に示している。
【0019】
図6(b)は、同図(a)の光レセプタクルと光コネクタプラグとのプラグ結合状態をそれぞれ部分的に切除して簡略的に示している。
【0020】
図6(a)、(b)に示す光レセプタクル60は、図5(a)、(b)に示した光レセプタクル50と比べて、機械接点式プラグ検出部58に代えて、光結合検出専用の発光素子61と受光素子62が対向して配設された専用の光結合検出部が設置されている点が異なり、その他は同じであるので図5(a)、(b)中と同一符号を付している。
【0021】
プラグ非結合時には光結合検出専用の発光素子61と受光素子62が光結合して検出信号がオンになり、プラグ結合時には上記発光素子61と受光素子62の光結合が光コネクタプラグ40の一部により遮断されて検出信号がオフになる。
【0022】
このような光遮断方式の光結合検出部は、前述した機械接点式の光結合検出部58と比べて、機械接点の耐久性と信頼性の問題はないが、その他の問題は同様である。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】
上記したようにプラグ結合・非結合を検出するために光伝送用の途中で周期的に光結合検出用信号を発光素子により相手局まで届くように送信し、相手局からの光結合検出用信号を受光素子で検出する方式を用いる従来の光レセプタクルは、光結合検出用信号を相手局まで届く光強度で送信しなければならず、自局と相手局との間の光ファイバの長さの変化により検出用信号の検出処理が複雑になり、検出処理を含む受信回路の構成が複雑かつ大型になるという問題があった。
【0024】
また、プラグ結合・非結合を検出するために機械接点式の光結合検出部を用いる従来の光レセプタクルは、機械接点式プラグ検出部および検出信号線を増設する必要があり、その分だけコストが高くなり、小型化も困難になり、機械接点の耐久性と信頼性が問題になった。
【0025】
また、プラグ結合・非結合を検出するために専用の光遮断方式の光結合検出部を用いる従来の光レセプタクルは、やはり、専用の光結合検出部および検出信号線を増設する必要があり、その分だけコストが高くなり、小型化も困難になるという問題があった。
【0026】
本発明は上記の問題点を解決すべくなされたもので、外形を大きくせずに光コネクタプラグとの結合の有無を検出することができ、しかも、低価格で実現し得る光レセプタクルを提供することを目的とする。
【0027】
また、本発明の他の目的は、光レセプタクルの外形を大きくせずに光レセプタクルと光コネクタプラグとの結合の有無を検出することができ、プラスチックファイバを用いて双方向の光伝送を行う光トランシーバに使用して好適な光コネクタ装置を提供することにある。
【0028】
【課題を解決するための手段】
この発明の第1態様に係る光レセプタクルは、光伝送用の発光素子および受光素子と、前記発光素子および受光素子の前方で対向可能に設けられ、前記発光素子による発光の一部が入射し、前記受光素子へ反射させることが可能な光反射面を有する光反射部と、前記受光素子に電気的に接続される受信回路および前記発光素子に電気的に接続される送信回路を内蔵する1個あるいは複数個の半導体集積回路と具備し、前記発光素子と光反射部と受光素子との間の光経路の少なくとも一部は、光結合の相手となる光コネクタプラグが機械的に結合した状態において遮断され、前記受信回路の伝送受信入力が無信号状態となってエラーモードになった時に光結合検出モードに入り、前記光結合検出モードにおいて前記送信回路が光結合検出用信号を送信し、前記発光素子による発光の一部が前記光反射部の光反射面で反射されて前記受光素子に光が入射された場合に前記光コネクタプラグが機械的に結合していない状態であることを前記受信回路が検出して前記送信回路へ通知することによって、前記送信回路が自局の伝送信号を送信しないように制御するとともに省電モードに設定する
この発明の第2態様に係る光レセプタクルは、正面にコネクタプラグ挿入部が形成され、前記コネクタプラグ挿入部の底面には光結合の相手となる光コネクタプラグの2本のファイバ保持部を嵌合せ可能な2個の位置決め穴が形成されたケースと、前記2個の位置決め穴の各底面部に対応して装着された光送信器用の発光素子および光受信器用の受光素子と、前記発光素子と受光素子に対してプラグ挿入方向に対向し、かつ、プラグ挿入方向とは垂直な方向において発光素子と受光素子の中央部に位置し、前記発光素子による発光の一部が入射し、前記受光素子へ反射させることが可能な光反射面を有する光反射部と、前記受光素子に電気的に接続される受信回路および前記発光素子に電気的に接続される送信回路を内蔵する1個あるいは複数個の半導体集積回路と具備し、前記受信回路の伝送受信入力が無信号状態となってエラーモードになった時に光結合検出モードに入り、前記光結合検出モードにおいて前記送信回路が光結合検出用信号を送信し、前記発光素子による発光の一部が前記光反射部の光反射面で反射されて前記受光素子に光が入射された場合に前記光コネクタプラグが機械的に結合していない状態であることを前記受信回路が検出して前記送信回路へ通知することによって、前記送信回路が自局の伝送信号を送信しないように制御するとともに省電モードに設定する
【0029】
本発明の第2の光レセプタクルは、正面にコネクタプラグ挿入部が形成され、前記コネクタプラグ挿入部の底面には光結合の相手となる光コネクタプラグの2本のファイバ保持部を嵌合せ可能な2個の位置決め穴が形成されたケースと、前記2個の位置決め穴の各底面部に対応して装着された光送信器用の発光素子および光受信器用の受光素子と、前記発光素子と受光素子に対してプラグ挿入方向に対向し、かつ、プラグ挿入方向とは垂直な方向において発光素子と受光素子の中央部に位置し、前記発光素子による発光の一部が入射し、前記受光素子へ反射させることが可能な光反射面を有する光反射部とを具備することを特徴とする。
【0030】
本発明の光コネクタ装置は、本発明の光レセプタクルと、2本の光ファイバの各先端をそれぞれ中心部に保持する2本のファイバ保持部を正面に有し、前記2本のファイバ保持部の各先端が前記光レセプタクルの発光素子と受光素子に対向する状態となるように前記光レセプタクルに機械的に結合可能な光コネクタプラグとを具備することを特徴とする。
【0031】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。
【0032】
<第1の実施形態>
図1(a)は、本発明の第1の実施形態に係る光レセプタクルのプラグ非結合状態を部分的に切除した構造を簡略的に示している。
【0033】
図1(b)は、同図(a)の光レセプタクルと光コネクタプラグとのプラグ結合状態をそれぞれ部分的に切除して簡略的に示している。
【0034】
図1(a)、(b)において、光コネクタプラグ40は、合成樹脂製のケース41のプラグ挿入方向先端側の正面に非透光性樹脂製の2本のファイバ保持部(フェルール)42を備えており、この2本のファイバ保持部42の各中心部に2本の光ファイバ43、44の各先端をそれぞれ保持している。
【0035】
光レセプタクル10は、合成樹脂製のケース11の正面にコネクタプラグ挿入部12が形成され、このコネクタプラグ挿入部12の底面に光コネクタプラグの2本のファイバ保持部42を嵌合せ可能な2個の位置決め穴13が形成されており、この2個の位置決め穴13の各底面部に対応して光送信器用の発光素子14および光受信器用の受光素子15が装着されている。
【0036】
したがって、光コネクタプラグ40と光レセプタクル10との嵌合せにより機械的に結合されて2本のファイバ保持部42が2個の位置決め穴13に対応して嵌合した状態になると、2本のファイバ保持部42の各先端が発光素子14および受光素子15に対向し、両者10、40が光結合可能な状態になる。
【0037】
前記受光素子15には受信回路16が電気的に接続されており、発光素子14には送信回路17が電気的に接続されている。これらの受信回路16および送信回路17は、1個あるいは複数個のLSIにより実現されている。
【0038】
さらに、本実施形態の光レセプタクル10の正面の凹部12の内壁部には、発光素子14と受光素子15に対してプラグ挿入方向に沿って対向し、かつ、プラグ挿入方向とは垂直な方向で発光素子14と受光素子15との中央位置に光反射面を有する光反射部18が設けられている。
【0039】
この光反射部18は、光レセプタクル10のケース11の内壁部の一部を突起させ、その一部を光沢仕上げにより光反射面とした樹脂構造でもよいが、光反射面を有する単純な形状の金属片、樹脂片などの光反射部材(図示せず)をケース11の内部に挿入して保持固定した構造でよい。
【0040】
この場合、光反射部18は、光コネクタプラグ40が光レセプタクル10に挿入されていない状態(プラグ非結合時)では、発光素子14から入射する光を受光素子15に向けて反射することが可能であって、光コネクタプラグ40が光レセプタクル10に挿入された状態(プラグ結合時)では、発光素子14からの入射経路あるいは受光素子15への反射経路の少なくとも一部が光コネクタプラグ40の一部分によって遮断される位置に設けられている。
【0041】
次に、上記構成の光レセプタクルの使用方法および動作について説明する。
【0042】
上記構成の光レセプタクル10は、光コネクタプラグ40との機械的な結合の有無(ここでは、光コネクタプラグ40の挿入・未挿入)を検出するために、その内部に発光素子14と光反射部18と受光素子15とからなる光遮断式の光結合検出部が配設されている。この場合、発光素子14から光反射部18を経由して受光素子15までの間の光結合経路の長さは、自局と相手局との間の距離(光ファイバ43、44の長さ)の変化に依存することなく一定値であることに特徴がある。
【0043】
いま、図1(b)に示すようなプラグ結合時には、光伝送の相手局から送信される伝送信号は一方の光ファイバ43の先端から光が出射され、これを受光素子15で受光し、受信回路16により伝送信号を受信する。
【0044】
その際、受信回路16は、受信した伝送信号(例えば符号化パルス)に基づいてプラグ結合状態であることを検出して検出信号により送信回路17へ通知する。送信回路17は、この検出信号に基づいてプラグ結合状態であることを確認すると、自局の伝送信号を送信し、発光素子14を介して他方の光ファイバ44に入射し、相手局へ伝送する。この場合、発光素子14から出射される光はほぼ全て光ファイバー44に入射され、相手局へ伝送される。また、この時、発光素子14から出射される光は光反射部18に到達しないので、受光素子15には相手局からの伝送信号のみが入射される。
【0045】
これに対して、図1(a)に示すようなプラグ非結合時には、発光素子14による発光の一部が光反射部18の光反射面で反射され、受光素子15に光が入射されるようになるので、受信回路16はプラグ非結合状態であることを検出して検出信号により送信回路17へ通知する。送信回路17は、検出信号に基づいてプラグ非結合状態であるを確認すると、自局の伝送信号を送信しない(送信しても相手局へ届かないので無駄である)。
【0046】
なお、結合状態から非結合状態になった場合には、受信回路16は無信号入力状態となってエラーモードに入るが、このエラーモードに入った時に光結合検出を開始し、光結合検出用信号を送信することにより非結合状態になったことを検出可能になる。
【0047】
この場合、前述したように発光素子14から光反射部18を経由した受光素子15までの光結合検出経路の長さは、非常に短距離の一定値である特徴に着目し、光結合検出用信号として例えば単発パルスを周期的に送信すれば、その送受信間の時間が一定であるので検出処理が簡単になり、検出処理を含む受信回路16および送信回路17の構成を簡易化することが可能になり、そのLSIの大部分あるいは全部を光レセプタクルの内部に配設することが可能になる。
【0048】
上記した図1(a)、(b)の光レセプタクルの構造および光結合検出方式によれば、従来例1と同様に検出用信号の発光およびその受光は必要であるが、この検出用信号の発光は、相手局まで届く必要がなく、発光素子14から光反射部18を経由した受光素子16までの一定の短い光経路を届けばよい。したがって、光結合検出モードでの発光強度は、伝送時の発光強度と比べて極端に弱くすることができ、発光の電力は小さくて済み、省電力が可能になる。
【0049】
したがって、プラグ非結合時には、送信回路17も受信回路16も省電力状態で動作させる(例えばクロック速度を低くする)ように制御することにより、発光素子14から強い光が出なくなり、子供等が光レセプタクル10の内部を覗き込んだ場合でも、目に優しくて、不慮の事態を防止でき、安全性が高い。
【0050】
しかも、光結合検出部18を光レセプタクル10とは独立に設ける必要もなく、発光素子14・受光素子15と光反射部18との間の距離を短縮するとともに発光素子14・受光素子15間の距離を従来例よりも短縮し、光レセプタクル10の外形を大きくせずに低価格で実現することができるので、その適用可能な範囲は広い。例えば上記光レセプタクル10と光コネクタプラグ40との組み合わせからなる光コネクタ装置を例えばパーソナルコンピュータ、ビデオ機器などのホーム機器用の光トランシーバに使用し、赤色可視光伝送可能なプラスチックファイバを用いて双方向の光伝送を行うようにすれば高品質、高機能の光伝送を行うことが可能になる。
【0051】
<第2の実施形態>
前記第1の実施形態では、光結合検出部の一部をなす光反射部18が光レセプタクル10内に固定された状態で設けられていたが、光反射部を可動構造とするように変更した第2の実施形態を以下に説明する。
【0052】
図2(a)、(b)は、本発明の第2の実施形態に係る光レセプタクルのプラグ非結合状態を上面および側面から見て部分的に切除した構造を簡略的に示している。
【0053】
図3(b)、(b)は、図2(a)、(b)の光レセプタクルと光コネクタプラグとのプラグ結合状態を上面および側面から見てそれぞれ部分的に切除して簡略的に示している。
【0054】
図2(a)、(b)および図3(b)、(b)において、光コネクタプラグ40は、第1の実施形態の光コネクタプラグ40と同様の構成であり、図1(a)、(b)中と同一符号を付してその説明を省略する。
【0055】
光レセプタクル10a は、第1の実施形態の光レセプタクル10と比べて、光結合検出部の一部をなす光反射部18a として、ケース11の正面の凹部12を開閉可能な蓋20を例えばケース正面の一辺部に取り付け、蓋20の裏面の少なくとも一部を光反射面としている点が異なり、その他は同じであるので図1(a)、(b)中と同一符号を付してその説明を省略する。
【0056】
ここで、光コネクタプラグ40が光レセプタクル10a に挿入されていない状態(プラグ非結合時)では、蓋20は例えば自重により閉じた状態になり、蓋20の裏面の光反射面は発光素子14から入射する光を受光素子15に向けて反射することが可能である。
【0057】
また、例えば手で蓋20を光レセプタクル10a の外側に例えば90度開いた状態で光コネクタプラグ40を光レセプタクル10a に挿入した時、あるいは光コネクタプラグ40の先端面で蓋20を光レセプタクル10a の内側に開きながら光コネクタプラグ40を光レセプタクル10a に挿入した時には、発光素子14から蓋20の裏面の光反射面を経由した受光素子15までの光経路の少なくとも一部が光コネクタプラグ40の一部分によって遮断される。
【0058】
上記した発光素子14と蓋20と受光素子15により光結合検出部が構成されている。この場合、第1の実施形態の光レセプタクル10における光結合検出部と同様に、発光素子14から蓋20の光反射面を経由した受光素子15までの光経路の長さは一定値の短距離である。
【0059】
したがって、上記構成の光レセプタクル10a によれば、基本的には第1の実施形態の光レセプタクル10と同様の動作により同様の効果が得られる。この場合、上記構成の光レセプタクル10a を例えばパーソナルコンピュータ、ビデオ機器などのホーム機器の裏面側に装着して使用することも可能になる。
【0060】
<第2の実施形態の変形例>
なお、光反射部の可動構造は、上記第2の実施形態に限らず、光反射面を有する単純な形状の金属片、樹脂片などの光反射部材を光レセプタクルのケースの内部に挿入して可動自在に取り付けたものでもよい。この場合、ケースの内壁部に対して例えば45度以上可動自在に取り付けるとともに、外力を受けない場の初期状態を設定する復帰力を付与すればよい。
【0061】
光レセプタクルに光コネクタプラグが挿入されていない場合には、光反射部材は発光素子および受光素子に対向している状態になり、発光素子から入射する光を光反射部材が受光素子に向けて反射可能な状態になる。これに対して、光コネクタプラグが光レセプタクルに挿入された場合には、挿入過程において光コネクタプラグの一部が前記復帰力に抗して光反射部材の向きを例えば45度変化させるように駆動し、光反射部材は発光素子から入射する光を受光素子に向けて反射することが不能な状態になる。
【0062】
【発明の効果】
上述したように本発明の光レセプタクルによれば、外形を大きくせずに光コネクタプラグとの結合の有無を検出することができ、しかも、低価格で実現することができ、その適用可能な範囲は広い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る光レセプタクルのプラグ非結合状態および光コネクタプラグとのプラグ結合状態を部分的に切除して簡略的に示す断面図。
【図2】本発明の第2の実施形態に係る光レセプタクルのプラグ非結合状態を上面および側面から見て部分的に切除して簡略的に示す断面図。
【図3】図2の光レセプタクルと光コネクタプラグとのプラグ結合状態を上面および側面から見て部分的に切除して簡略的に示す断面図。
【図4】従来例1の光レセプタクルのプラグ非結合状態および光コネクタプラグとのプラグ結合状態を部分的に切除して簡略的に示す断面図。
【図5】従来例2の光レセプタクルのプラグ非結合状態および光コネクタプラグとのプラグ結合状態を部分的に切除して簡略的に示す断面図。
【図6】従来例3の光レセプタクルのプラグ非結合状態および光コネクタプラグとのプラグ結合状態を部分的に切除して簡略的に示す断面図。
【符号の説明】
10…光レセプタクル、
11…ケース、
12…コネクタプラグ挿入部、
13…位置決め穴、
14…光送信器用の発光素子、
15…光受信器用の受光素子、
16…受信回路、
17…送信回路、
18…光反射部、
40…光コネクタプラグ、
41…ケース、
42…ファイバ保持部(フェルール)、
43、44…光ファイバ。

Claims (10)

  1. 光伝送用の発光素子および受光素子と、
    前記発光素子および受光素子の前方で対向可能に設けられ、前記発光素子による発光の一部が入射し、前記受光素子へ反射させることが可能な光反射面を有する光反射部と、
    前記受光素子に電気的に接続される受信回路および前記発光素子に電気的に接続される送信回路を内蔵する1個あるいは複数個の半導体集積回路と具備し、
    前記発光素子と光反射部と受光素子との間の光経路の少なくとも一部は、光結合の相手となる光コネクタプラグが機械的に結合した状態において遮断され、
    前記受信回路の伝送受信入力が無信号状態となってエラーモードになった時に光結合検出モードに入り、前記光結合検出モードにおいて前記送信回路が光結合検出用信号を送信し、前記発光素子による発光の一部が前記光反射部の光反射面で反射されて前記受光素子に光が入射された場合に前記光コネクタプラグが機械的に結合していない状態であることを前記受信回路が検出して前記送信回路へ通知することによって、前記送信回路が自局の伝送信号を送信しないように制御するとともに省電モードに設定すること
    を特徴とする光レセプタクル。
  2. 前記光反射部は、前記発光素子および受光素子に対して一定距離の位置で光反射面が対向可能に設けられていることを特徴とする請求項1記載の光レセプタクル。
  3. 正面にコネクタプラグ挿入部が形成され、前記コネクタプラグ挿入部の底面には光結合の相手となる光コネクタプラグの2本のファイバ保持部を嵌合せ可能な2個の位置決め穴が形成されたケースと、
    前記2個の位置決め穴の各底面部に対応して装着された光送信器用の発光素子および光受信器用の受光素子と、
    前記発光素子と受光素子に対してプラグ挿入方向に対向し、かつ、プラグ挿入方向とは垂直な方向において発光素子と受光素子の中央部に位置し、前記発光素子による発光の一部が入射し、前記受光素子へ反射させることが可能な光反射面を有する光反射部と、
    前記受光素子に電気的に接続される受信回路および前記発光素子に電気的に接続される送信回路を内蔵する1個あるいは複数個の半導体集積回路と具備し、
    前記受信回路の伝送受信入力が無信号状態となってエラーモードになった時に光結合検出モードに入り、前記光結合検出モードにおいて前記送信回路が光結合検出用信号を送信し、前記発光素子による発光の一部が前記光反射部の光反射面で反射されて前記受光素子に光が入射された場合に前記光コネクタプラグが機械的に結合していない状態であることを前記受信回路が検出して前記送信回路へ通知することによって、前記送信回路が自局の伝送信号を送信しないように制御するとともに省電モードに設定すること
    を特徴とする光レセプタクル。
  4. 前記光反射部は、前記ケースの内壁部に設けられていることを特徴とする請求項3記載の光レセプタクル。
  5. 前記光レセプタクルのケースは合成樹脂からなり、前記光反射部は、前記ケースの内壁部の一部を突起させ、その一部を光沢仕上げにより光反射面としたことを特徴とする請求項4記載の光レセプタクル。
  6. 前記光反射部は、前記ケース正面のコネクタプラグ挿入部を開閉可能なように前記ケースに取り付けられた蓋であり、その裏面の少なくとも一部を前記光反射面とし、前記光コネクタプラグが機械的に結合していない場合には閉じた状態で前記光反射面が前記発光素子および受光素子に対向可能な状態になり、前記光コネクタプラグが機械的に結合した場合には開いた状態になって前記発光素子および受光素子に対向しない状態になることを特徴とする請求項3記載の光レセプタクル。
  7. 前記光コネクタプラグが機械的に結合していない状態の時には、前記送信回路および前記受信回路を省電力状態で動作させるように制御することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の光レセプタクル。
  8. 前記光結合検出用信号は、伝送信号とは異なるパルス信号であり、光結合検出用信号による発光強度は伝送信号による発光強度より弱いことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の光レセプタクル。
  9. 請求項1乃至8のいずれか1項に記載の光レセプタクルと、
    2本の光ファイバの各先端をそれぞれ中心部に保持する2本のファイバ保持部を正面に有し、前記2本のファイバ保持部の各先端が前記光レセプタクルの発光素子と受光素子に対向する状態となるように前記光レセプタクルに機械的に結合可能な光コネクタプラグとを具備することを特徴とする光コネクタ装置。
  10. ホーム機器用の光トランシーバに使用され、赤色可視光伝送可能なプラスチックファイバを用いて双方向の光伝送を行うことを特徴とする請求項9記載の光コネクタ装置。
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