JP4116178B2 - テープ刺繍模様入れ方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、細長い長尺テープに対して刺繍模様を次々と施すようにしたテープ刺繍模様入れ方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より知られているように長尺テープに対して次々と刺繍模様を施すようにした装置は知られている(例えば特公平3−35426号公報参照)。この装置は、周知の刺繍ミシンのように、架台上の自動枠を予めプログラム化した情報に従って動かし、ミシンヘッドで前記自動枠に取付けた布地に刺繍を施すようにしてある自動枠駆動機構により架台上で縦横方向に移動する自動枠(テープ布の保持枠)と、前記自動枠に送り込まれた布地テープの前後方向であって、その自動枠の両端に形成された対をなすテープの挟着部と、これら各挟着部で前記布地テープの送り込み側(供給元の側)と送出側とをそれぞれ挟着する対をなすテープ押え部材と、前記自動枠に取り付ける布地テープ幅に対応する幅のスリット(一部分にスリーブ)を設けたテープガイドとを備える。
【0003】
上記従来のテープ用自動刺繍装置の自動枠は、テープ押え部材を上げ、布地テープを一方の挟着部から案内スリーブの案内孔内を通してスリットに添うように移動させ、さらに他方の挟着部を越えるように人力で引き込み、案内スリーブ等の領域の外側にある前記布地テープの送り込み部分と送り出し部分とを夫々テープ押え部材で挟着してから、前記布地テープに刺繍を施す。
そしてこの刺繍時には布地テープの長さ方向の移動は前記挟着部で規制されると共に、布地テープの幅方向の移動はスリット縁で制限されて布地テープヘの刺繍がミシンヘッドで実行できる。
刺繍が終ると挟着部からテープ押え部材を外し、布地テープを手で持って、案内スリーブのスリットに沿わせてその長さ方向に手で引いて移動させ、布地テープの未刺繍部分をミシンヘッドに対応させる位置に移動させるという手作業を行った後、挟着部にテープ押え部材を圧接して布地テープの両端を定着するという作業を、繰り返し行うことにより刺繍を全域に施す。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
この従来のテープ刺繍模様入れ方法では、保持枠に対してテープを設定して、一単位の刺繍模様を施した後は、その保持枠に対して、その都度、手作業でもってテープを相対移動させなければならぬという作業上の煩わしい問題点があった。
その上、保持枠に対してテープを手作業でもって設定変更する場合には、前回の縫製で形成された模様25の最後部と、新たに設定したテープの縫い始めの模様とが重なり合った状態となったり、相互間に隙間が生じたりして、その模様の見栄えが悪くなってしまう問題点があった。
【0005】
また保持枠に対してテープを相対移動させるとき、送出側でテープを引いて、供給元から案内スリット内にテープを引き込むのであるが、スリット幅がテープ幅に設定してあるので、図6、(イ)(ロ)(ハ)の図面から理解できるように、テープが少し湾曲すると、テープの腰が弱い場合(薄い布地テープだと)、スリット入口でテープが片方に寄り、丸まって引き込まれる問題点があり、それの修正に手間取る欠点がある。
【0006】
上記の場合、供給側テープの供給点を遠く延ばし、かつ、第三者が「ピン」と引張り状態で持っておくとよいのであるが、そうすると、狭い工場内に余分な作業用スペースが必要となる問題点が生じる。
【0007】
本件出願のテープ刺繍模様入れ方法は、上記従来技術の問題点を解決する為に提供するものである。
本件出願の目的は、横幅の狭いテープ布に対して、長手方向に適当な間隙を隔て、又は、連続させて多数の刺繍模様を施すことが出来るは勿論のこと、模様相互間に重なり合いや、隙間が生じないテープの刺繍模様入れ方法を提供しようとするものである。
他の目的は、上記の多数の刺繍模様を施すに当り、テープを、テープ保持枠に固定し、その保持枠を縦横に移動させて刺繍模様を施し、刺繍模様縫製後は、テープ保持枠からテープを解放させ、テープをテーブルに拘束した状態で保持枠をテープ供給元方向に移動させて、保持枠に対するテープの位置換えを人手によることなく機械的にできるようにしたテープ刺繍模様入れ方法を提供しようとするものである。
他の目的は、上記保持枠をテープ供給方向に移動させるときに、上記のテープと、保持枠の移動方向とを直線化して、そのテープが薄くて腰のない場合でも、そのテープに曲げや、歪みを発生させることなく、またテープの腰が強いときでも、テープとテープガイドが強く擦れ合うこともなく、上記保持枠の移動を容易化できるようにしたテープ刺繍模様入れ方法を提供しようとするものである。
他の目的は、保持枠移動時には、まず保持枠のセンターを、テープと共にテープのセンターラインがあるべき位置に戻し、本来のラインに沿って移動させることにより、テープ供給元から保持枠に向かっているテープを直線化することによりテープ供給点と、保持枠との距離を短小化(小型化)させることを可能にしたテープ刺繍模様入れ方法を提供しようとするものである。
他の目的及び利点は図面及びそれに関連した以下の説明により容易に明らかになるであろう。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本願発明におけるテープ刺繍模様入れ方法は、
テーブル(1)の面上に載置され、かつ駆動機構により縦横方向への移動を自在に構成されているテープの保持枠(11)と、
上記保持枠(11)に設けられている針通し用の透孔(13)の上をテープ供給元からテープ送出側に向けてテープ(34)を通過させる為に上記保持枠(11)における透孔(13)の両側に配置されたテープ横幅位置規制用のテープガイド(14)と、
テープ(34)における上記透孔(13)に重合する部分を保持枠(11)に拘束及び解放自在とする為に、上記保持枠(11)に対して可動自在に設けられたテープ押え部材(20)とを備え、
テーブル(1)に備える1つの針落孔(2)に向けてテーブル(1)の上方に備える1本の針(5)を上下動させると共に、上記保持枠(11)を縦横動させることにより、上記針通し用の透孔(13)の上に重合状定置させたテープ(34)における上記透孔(13)の両側の縁部相互間の上部に存在する縫付予定領域(41)に対して単位刺繍模様を入れる方法において、
上記針通し用の透孔(13)の大きさは、1回のテープ設定操作で縫える大きさの単位刺繍模様の縫付予定領域(41)に対応する大きさよりもやや大きめの透孔に形成してあり、
上記テープの保持枠(11)を縦、横方向へも移動させて、上記透孔(13)上のテープ(34)を縦に移動させると共に、テープにおけるセンターライン(31)を、上記1つの針落孔(2)の両横方向の場所に移動させて、テープ(34)における上記の縫付予定領域(41)に対して、テープのセンターライン(31)の両側に亘る大きさの単位刺繍模様(3)を縫い付けた後は、
上記保持枠(11)を、上記テープのセンターライン(31)が上記1つの針落孔(2)の上に位置するように移動させ、かつ上記針落孔(2)に1本の針(5)を下降させてテープのセンターライン(31)を針落孔(2)の位置に拘束した後、
上記のテープ(34)を残す状態で、上記保持枠(11)をテープのセンターライン(31)に沿わせてテープ供給点の方向に移動させ、
テープ(34)における次の単位刺繍模様の縫付予定領域(41)を上記針通し用の透孔(13)の上に位置させてテープ(34)を保持枠(11)に拘束し、
次に上記針落孔(2)に下降させてあった1本の針(5)を抜き、上記針(5)を抜き上げた上記針落孔(2)の位置から、次の単位刺繍模様(3)の縫工程に移るようにした。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下本願発明の実施の形態を示す図面について説明する。図1乃至図6において、符号1〜7で示される部材に係る構成、機能等は従来より周知の刺繍ミシンのものと同様のものである。例えば1は基体フレームにて支えられているテーブルを示し、中央部1aには針落孔2を有する針板が備えられ、その下方には釜が配置されている。一方、上方には、テーブル1から立脚させたミシンヘッドが配置され、それには1本の針5が配され(又は多針多色縫ミシンにあっては複数の針が交換利用自在に配され)、針5が上記の針落孔2を通して上下動し、保持枠11がX−Y方向に移動することにより、針板1aに置かれる布34に対し、任意の刺繍模様3を縫製可能にしてある。
【0010】
7はテーブル1上において縦方向(Y方向)と、横方向(X方向)に作動して、保持枠11をY−X方向に駆動する為の駆動枠で、周知の如く所望のプログラムに従って作動させるようにされている。
【0011】
次に10は駆動枠に連繋され、テーブル1上をX−Y方向に移動する基枠を示し、これには板状の連結杆12を介して保持枠11が一体横動可能に連結されている。13は保持枠11におけるテープ受材11bに設けた針通し用の透孔を示す。この透孔13は、1回のテープ設定操作でもって、図2に表れているように、上記透孔13の両側に存在する保持枠11の縁部相互間の上部に存在するテープ34の縫付予定領域41に対して単位刺繍模様が縫えるように、任意の大きさ(面積)の刺繍模様(単位刺繍模様)の領域に対応する大きさよりも、やや大きめの透孔を有している。14はテープガイドで、テープにおける単位刺繍模様の縫付予定領域41が上記針通し用の透孔13に重合するようにテープ34の幅位置を規制する為のもので、16はテープ幅規制部、17はテープ34の両側の浮上を防止する為の浮き押え部を示す。なお対向する浮き押え部17の相互間にはテープの挿入、脱出の便の為に間隙17aを設けたが、これは連続させてもよい。またこれら4つのテープガイド14の内、例えば図1の手前側の2つ、又は全部については、テープ34の幅方向34aに移動、調節を自在とし、テープ34の幅が異なるものに対応できるようにしておいてもよい。手段としては例えば、図3に示す如く、テープ受材11bの上面に磁性板11cを貼り付け固定し、テープガイド14の下面に磁石14aを埋めて、両者を磁気的に接離、位置換自在にして(イ)又は(ロ)図に示す如く広狭自在にしておいても良い。
【0012】
次にテープ押え部材20は、前記針通し用の透孔13に対応する透孔21を備え、その孔縁22をもってテープ34の押え部分を構成している。23は横移動自在の基枠10に装着してあるテープ押え部材駆動用のシリンダ(油又は空気シリンダ或は電気モータ、マグネット等、任意周知の駆動源を意味する)であって、これの駆動子としての出没杆23aの先はアーム25の後端に枢着してある。アーム25は、中間をシリンダケースに連着された支柱24に枢着し、先端を前記押え部材20に対し、上下制御可能に連結(枢着)してある。
【0013】
30はリール32aに巻かれているテープ34の移動通路を示し、テープは長手方向34bに向けて移動(送出端33に向けて縦方向Yに移動)させる。31は移動通路30において、テープの供給点32と、針落孔2と、送出端33の中心位置とを結ぶセンターラインを示す。32bはリールを支持する為にテーブル1に固定した支持柱で、これに対し、リール32aは着脱交換自在に装着してある。
【0014】
上記構成のものにあっては、まずシリンダ23を操作してテープ押え部材20を浮上させた状態でリール32aからテープ34を引き出し、図1の如く保持枠11を通して送出端33に向け配置する。この場合、針通し用の透孔13の上にテープ34が載る状態でテープ34の先端を送出端33近くに置く。
次にテープ押え部材20を、シリンダ23を制御することにより下降させ、針通し用の透孔13の周縁の上にテープ34を固着(拘束)する。これにより単位刺繍模様の縫付予定領域41は針通し用の透孔13の上に重合したことになる。
次に駆動枠7を、プログラムに従ってX−Y方向に駆動し、かつ針5を上下動させることによって周知の如く単位刺繍模様3がテープ布地34の上に縫製される。
この場合のテープ34の横方向の動きは、図5に表れているように「G」の文字の下側を縫う場合はテープ34のセンターライン34eを針落孔2よりも上側に移動させる。従って逆に、「G」の文字の上側を縫う場合はテープ34のセンターライン34eを針落孔2よりも下側に移動させて単位刺繍模様3を縫製する。その結果、単位刺繍模様3は図示のようにテープのセンターライン34eの両側に亘る範囲で大きな単位刺繍模様となる。この場合、縫製は、縫付予定領域41内において送出端33に近い側(図5の(イ)の「A」の左側)から順に、供給元(リール32aの側)に近い側(図5の(ロ)の「G」の右側)に移るように縫う。この場合、多色縫いなら周知のように途中で針(色)を換えて縫うとよい。単位刺繍模様(例えば図5の「AG」の模様3)が縫い終わったなら、隣の刺繍模様予定位置41における対応する針落ち2に針5を落とす。この場合、図5の(ロ)のように「G」の模様右下で縫い終わった場合は、テープ通路のセンター31に対し、保持枠11のセンター11eは横ずれし、テープのセンターライン34eは斜交する状態になっている。従って、図5(ハ)のように移動通路30のセンターライン31上に保持枠11を移動させ、テープ34の幅方向のセンターを上記ライン31に一致させる。引続き、次の縫付予定領域41が針通し用の透孔13の枠内に入るように保持枠11を図5(ハ)の如く、左方へ急移動させる。そして針落孔2に針5を突き差す。しかる後、図5(ニ)の次回縫製準備位置(図5(イ)の繰り返し位置)に保持枠11を急速移動させて戻す。
【0015】
なおこれらの一連の動作に当り、図6の(イ)の状態において、予定される単位刺繍模様3を縫製することにより、保持枠11は(ロ)図の如く移動し、単位刺繍模様3の「G」の針落ち2において終える。次の縫製を早くする為に前記の如く「G」模様を縫い終えた図6の(ロ)の如き状態から直ちに図6(ハ)の状態に保持枠11を急移動させると、テープの移動通路30のセンターライン31に対して保持枠11の移動軌跡のセンター11eは図6(ロ)の如く偏在しており、またライン34eは交差しており、このまま保持枠11を右側(供給点32)に向けて急速復帰させると、図6の(ハ)に示す如く、保持枠11がテープ供給点32方向に近寄るに伴いテープのライン34eの斜角は大きくなり、テープ34における偏向して湾曲している部分34c(テープガイド14の縁部14bに近づいている部分)が対応テープガイド14bの内側に潜り込み、これに近い縫付予定領域41の一部分に皺が波及し、保持枠11における針通し用の透孔13に対して上記縫付予定領域41が位置ずれした状態となる。従って、このままの位置ずれしたテープ34をテープ押え部材20で押えて縫うと、テープ34に対して偏在した位置に刺繍模様3を施し、不良商品を発生させることになる。
【0016】
よって、前記「G」の模様を縫い終わった場合は、縫行程としては余分なことになるが、保持枠11を図5の(ロ)位置からテープ34の通路30のセンターライン31の上に戻し、図5(ハ)のように針5を針落孔2に落とす。このようにテープ34を不動状にロックして図5(ニ)に示す如く、上記テープを移動させることなく残し、保持枠11を、プログラムに基づきリール32aの側に急速復帰させる。このようにすると保持枠11に対するテープ34の相対移動は人手を要することなく行える。なおこの場合、テープ34の厚みが0.2mm位と薄くて、テープの腰が弱くても、テープ34は二つのテープガイド14の間において、偏在することなく、その保持枠11のセンター11eはテープ通路のセンターライン31上にあるので、幅方向にピンと拡がった状態で位置ずれすることなく正しく位置する。またテープ34の厚みがあり(例えば0.8mm位)、少し側方にそれるとテープガイド14の一方にぶつかる性質のものでも、保持枠11のセンター11eがセンターライン31に一致しているので、二つのテープガイド14間をするすると通過する。図5の(イ)の如く復帰した後は、プログラムによってテープ押え部材20を下降押圧させ、テープ34を拘束し、針落孔2から針5を抜き、図5の(イ)の前回の場合と同様、所定のプログラムに従って上記針5を抜き上げた針落孔2の位置からプログラムをスタートさせて次なる単位刺繍模様を縫う。従って、長尺の布に対して模様を順々に繋げた状態で縫う場合でも、その模様は極めて繋がり良く縫われることになる。以後はこれらの工程を繰返し、長尺テープ布の全域に対し、刺繍模様間に間隙をあけながら、或は連続させて繋がり良く刺繍模様を縫製する。
【0017】
【発明の効果】
以上のように本願発明は、テープ34の長手方向に次々と単位刺繍模様3を施すに当り、上記単位刺繍模様3の縫い付け場所は、針通し用の透孔13の両側の縁部相互間の上部に存在するものであるから、上記単位刺繍模様3の幅方向の大きさは、テープ34の横幅に対し、その横幅近くまで、すこぶる大きな寸法に表出することのできる特長がある。
その上、保持枠11でもって横ずれすることなく規制して、縫付予定領域41に、大きな刺繍模様3を施すことができる利点がある。
その上、次の刺繍模様3を縫製する為にテープ34と保持枠11とを相対移動させるに当っては、針落孔に1本の針を下降させてテープのセンターラインを拘束した後に、上記保持枠をテープのセンターラインに沿わせてテープ供給点の方向に移動させ、次の単位刺繍模様の領域を上記針通し用の透孔上に位置させ、次に上記針落孔に下降させた1本の針を抜き、上記針を抜き上げた上記針落孔の位置から、次の単位刺繍模様の縫工程に移ることを特長とするものであるから、前後の単位刺繍模様を、相互に美しく「連続」させる利点がある。
【0018】
その上、上記透孔13上のテープ34に対して所定の単位刺繍模様3を入れる場合には、テープの保持枠11は縦のみならず、横方向へも大きく移動させて、
テープにおけるセンターライン34eを、上記1つの針落孔2の両横方向の場所に移動させて、テープに対して、テープのセンターライン34eの両側に亘る大きさの単位刺繍模様3を縫い付けるものであり、
図5の(ロ)から理解できるように、単位刺繍模様3の縫製は、テープの横方に位置する場所、例えば単位刺繍模様3が大きい場合は、単位刺繍模様3の横方向に偏在した位置(例えば「G」の文字の下側)で終える場合が多いのであるが、
本発明にあっては、例えば図5の(ロ)の位置からテープを図5の(ハ)の位置に移動させ、移動通路30のセンターライン31と、テープのセンターライン34eを合わせ、針落孔2に1本の針5を下降させてテープを拘束した後に、上記保持枠を移動通路30のセンターライン31に沿わせてテープ供給点の方向に移動させるものであるから、仮に図6の(ハ)から理解できるような腰の弱い薄いテープでも、また腰が強すぎる厚手のテープでも、図5の(ハ)(ニ)から理解できるように、上記保持枠11における対向するテープ横幅位置規制用のテープガイド14の間を軽々と擦り抜けることができる有益な効果がある。
このことは、テープ横幅位置規制用のテープガイド(14)によってテープを傷めない効果がある。
その上、保持枠11の往復移動場所と、テープの供給点32との間を小型化の為に短く(近く)しても上記の擦り抜け効果が得られるので、装置全体の小型化に貢献できる画期的効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 テーブル上においてのテープリールと、保持枠と、テープ通路の関係を示す斜視図。
【図2】 図1のII−II線位置におけるテープガイドを省略した断面図。
【図3】 図1におけるIII−III線位置の保持枠とテープの関係を示す断面図。
【図4】 図1におけるIV−IV線位置の保持枠と、針と、テープの関係を示す断面図。
【図5】 縫製時の好ましい保持枠と、テープの相対移動関係を示す平面図。
【図6】 図5とは異なり、好ましくない縫製時の保持枠と、テープの相対移動関係を示す平面図。
【符号の説明】
1 テーブル
1a 針板
2 針落孔
3 刺繍模様
5 針
7 駆動枠
10 基枠
11 保持枠
12 連結杆
13 針通し用の透孔
14 テープガイド
16 幅規制部
17 浮き押え
20 テープ押え部材
21 透孔
22 孔縁
23 シリンダ
23a 出没杆
24 支柱
25 アーム
30 テープの移動通路
31 センターライン
32 供給点
32a リール
33 送出端
34 テープ
41 縫付予定領域
Claims (1)
- テーブル(1)の面上に載置され、かつ駆動機構により縦横方向への移動を自在に構成されているテープの保持枠(11)と、
上記保持枠(11)に設けられている針通し用の透孔(13)の上をテープ供給元からテープ送出側に向けてテープ(34)を通過させる為に上記保持枠(11)における透孔(13)の両側に配置されたテープ横幅位置規制用のテープガイド(14)と、
テープ(34)における上記透孔(13)に重合する部分を保持枠(11)に拘束及び解放自在とする為に、上記保持枠(11)に対して可動自在に設けられたテープ押え部材(20)とを備え、
テーブル(1)に備える1つの針落孔(2)に向けてテーブル(1)の上方に備える1本の針(5)を上下動させると共に、上記保持枠(11)を縦横動させることにより、上記針通し用の透孔(13)の上に重合状定置させたテープ(34)における上記透孔(13)の両側の縁部相互間の上部に存在する縫付予定領域(41)に対して単位刺繍模様を入れる方法において、
上記針通し用の透孔(13)の大きさは、1回のテープ設定操作で縫える大きさの単位刺繍模様の縫付予定領域(41)に対応する大きさよりもやや大きめの透孔に形成してあり、
上記テープの保持枠(11)を縦、横方向へも移動させて、上記透孔(13)上のテープ(34)を縦に移動させると共に、テープにおけるセンターライン(31)を、上記1つの針落孔(2)の両横方向の場所に移動させて、テープ(34)における上記の縫付予定領域(41)に対して、テープのセンターライン(31)の両側に亘る大きさの単位刺繍模様(3)を縫い付けた後は、
上記保持枠(11)を、上記テープのセンターライン(31)が上記1つの針落孔(2)の上に位置するように移動させ、かつ上記針落孔(2)に1本の針(5)を下降させてテープのセンターライン(31)を針落孔(2)の位置に拘束した後、
上記のテープ(34)を残す状態で、上記保持枠(11)をテープのセンターライン(31)に沿わせてテープ供給点の方向に移動させ、
テープ(34)における次の単位刺繍模様の縫付予定領域(41)を上記針通し用の透孔(13)の上に位置させてテープ(34)を保持枠(11)に拘束し、
次に上記針落孔(2)に下降させてあった1本の針(5)を抜き、上記針(5)を抜き上げた上記針落孔(2)の位置から、次の単位刺繍模様(3)の縫工程に移ることを特徴とするテープ刺繍模様入れ方法。
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