JP4115916B2 - カジリ動作監視装置及びそれを備えた工作機械 - Google Patents

カジリ動作監視装置及びそれを備えた工作機械 Download PDF

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Description

本発明は、ボールねじ等の軸機構においてカジリの発生するおそれのある動作を監視するカジリ動作監視装置及びそれを備えた工作機械に関するものである。
従来、例えば横中ぐり盤タイプの工作機械において、主軸頭の水平方向及び垂直方向への往復運動は、それぞれベースとテーブルとの間に設けられた第1ボールねじと、コラムと主軸頭との間に設けられた第2ボールねじとにより行われる。第1ボールねじは、ベースに回動可能に支持された一対の第1送りねじ軸と、テーブルに設けられていると共に両第1送りねじ軸にそれぞれ進退移動可能に螺合された第1ナット部とを備えている。第1送りねじ軸は、第1サーボモータにより駆動される。一方、第2ボールねじは、コラムに両端が回転可能に設けられた一対の第2送りねじ軸と、主軸頭に設けられていると共に両第2送りねじ軸にそれぞれ進退移動可能に螺合された第2ナット部とを備えている。第2送りねじ軸は第2サーボモータにより駆動される。
第1及び第2サーボモータは駆動制御装置によってそれぞれ制御されており、当該駆動制御装置は例えばオペレータにより入力された数値及びプログラム等に基づいて第1及び第2サーボモータをそれぞれ正逆駆動制御する。これにより、第1及び第2送りねじ軸はそれぞれ所定量だけ回転し、主軸頭が水平方向及び垂直方向へそれぞれ往復運動する。第1及び第2ボールねじは、ボールと当該ボールに接する部材との間の滑りを保つと共に両者間の摩耗を抑制するための潤滑剤を自動で供給する潤滑剤自動供給装置を備えている。
しかしながら、潤滑のためには主軸頭をある程度の距離だけ動かす必要がある。このため、主軸頭に潤滑が困難となる程度の微小範囲内で且つ長時間の往復運動を行わせた場合、第1及び第2ボールねじのボールと、当該ボールが接触する部材(第1及び第2送りねじ軸のボール溝、第1及び第2ナット部)との間において油等の潤滑剤切れが発生するおそれがあった。これは、例えば所定の直径を有するボールを一定範囲(所定の微小範囲)内において往復運動させた場合、潤滑剤はボールと当該ボールに接する部材との接触部から押し出されて非接触部に集合するためである。このような潤滑剤切れの発生に起因して前記ボール及び当該ボールが接触する部材の疲労寿命の低下が助長され、破損に至るおそれもあった。
近年、制御軸としての回転軸及び同じく直線軸を組み合わせた複合機においては、前述したような微小範囲内での往復運動を必要とする加工が増加傾向にある。例えば、直径10mmのエンドミルのコンタリング円加工(超微細段差円加工)により、ワークに直径12mmの穴を形成する場合には、エンドミルに直径2mmの円運動をさせる必要がある。加工に90回の円運動が必要な穴を回転軸の角度割り出しで15個形成する場合、直線軸(X軸,Y軸)による小さな円運動を1350回繰り返すこととなる。Z軸送りは加工回数1回毎に所定量ずつ送られる。
しかしながら、このような加工を行う際には、前記微小範囲内における往復運動数回に一度は潤滑可能となる程度の長距離を移動させる潤滑操作を行うように、ユーザを指導しているのが現状であった。このため、オペレータが前述した潤滑剤切れ回避のための動作を実行し忘れること等により、工作機械の送り軸機構における潤滑剤切れ、ひいては送り軸機構におけるカジリを十分に回避することができなかった。ちなみに、カジリとは、例えばすべり摺動面において潤滑剤による流体潤滑の状態から潤滑剤が切れることによって固体面同士の接触が始まり、これに伴って摩擦による熱が発生し、最後には摺動面が溶着してしまう状態をいう。同様のことが、ボールねじのボールやリニヤガイドのボールの摺動面においても発生する。
そこで、このような問題を解決するために、従来、次のような潤滑監視装置が提案されている。即ち、この潤滑監視装置は、主軸頭の往復移動距離が予め設定された設定距離(例えばボールの直径)以下であることを条件として主軸頭の往復回数をカウントし、このカウント値が予め設定された所定値以上であると判定したとき、その旨のメッセージを表示するようにしている。主軸頭を微小範囲内で往復運動させた場合、オペレータの注意を喚起することにより、潤滑剤切れ等による焼き付き、即ちカジリを未然に回避するようにしている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2002−59332号公報
ところが、前記従来の潤滑監視装置には、次のような問題があった。即ち、微小な反転動作を繰り返すものの、前記主軸頭の位置が少しずつずれていき、潤滑剤膜が保たれる場合にもアラームが出されていた。これは、主軸頭の往復移動距離が設定距離以下であることを条件として当該主軸頭の往復回数に基づいてアラームを出すか否かが判断されていたからである。このため、潤滑剤膜が保たれてカジリ発生のおそれが無いにもかかわらずアラームが不用意に出されることにより、工作機械の加工効率が低下するおそれがあった。アラームが出されると、オペレータは加工を中断して潤滑剤の供給作業を行ったり、工作機械にカジリ防止動作を実行させたりして、加工作業を中断する必要があるからである。
本発明は上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、不用意に異常判定をすることなく、加工効率を向上させることができるカジリ動作監視装置及びそれを備えた工作機械を提供することにある。
請求項1に記載の発明は、工具又は被加工物を保持した動作部をモータの駆動により所定の軸方向へ移動させる工作機械の軸機構におけるカジリ発生のおそれのあるカジリ動作を監視するカジリ動作監視装置において、予め設定された設定回数分の前記動作部の反転動作毎の反転時の前記軸方向における座標位置を記憶する位置記憶手段と、前記位置記憶手段に記憶されている設定回数分の前記座標位置のうち最大位置と最小位置との差が予め設定されたカジリ動作判定最小移動範囲及びカジリ動作判定最大移動範囲により設定されるカジリ動作判定移動範囲内であるか否かを判定すると共に当該判定結果に基づいてカジリ動作か否かを判断する移動距離判定手段とを備えたことを要旨とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のカジリ動作監視装置において、前記設定回数は、前記動作部の反転動作を無潤滑の状態で繰り返したときにカジリの発生しない最大の反転動作回数であることを要旨とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載のカジリ動作監視装置において、前記モータへ供給されるモータ電流を検出する電流検出手段と、前記電流検出手段により検出されたモータ電流の振幅と予め設定された振幅判定閾値とを比較すると共に当該比較結果に基づいてカジリ動作か否かを判断する振幅判定手段とをさらに備えたことを要旨とする。
請求項に記載の発明は、請求項3に記載のカジリ動作監視装置において、前記振幅判定閾値は、前記動作部が予め設定された反転動作回数だけ反転動作した間におけるモータ電流の最大振幅を基準として当該最大振幅を予め設定された比率となるように所定の割合だけ増加させた値に設定されていることを要旨とする。
請求項に記載の発明は、工具又は被加工物を保持した動作部をモータの駆動により所定の軸方向へ移動させる軸機構を備えた工作機械において、請求項1〜請求項のうちいずれか一項に記載のカジリ動作監視装置を備えたことを要旨とする。
(作用)
請求項1に記載の発明によれば、工具又は被加工物を保持した動作部をモータの駆動により所定の軸方向へ移動させる工作機械の軸機構におけるカジリ発生のおそれのあるカジリ動作が監視される。即ち、予め設定された設定回数分の前記動作部の反転動作毎の反転時の前記軸方向における座標位置を記憶し、この記憶された設定回数分の座標位置のうち最大位置と最小位置との差が予め設定されたカジリ動作判定最小移動範囲及びカジリ動作判定最大移動範囲により設定されるカジリ動作判定移動範囲内であるか否かが判定される。この判定結果に基づいてカジリ動作か否かが判断される。このため、動作部の反転移動距離が予め設定された設定距離以下であることを条件として当該動作部の反転動作回数を計数し、この計数値に基づいてカジリ動作か否かを判定するようにした場合と異なり、不用意なカジリ動作の旨の判定(異常判定)が抑制される。動作部の反転移動距離が予め設定された設定距離以下であることを条件として動作部の反転動作を計数し、この計数値に基づいてカジリ動作か否かの判定を行うようにした場合、例えば動作部は微小な反転動作を繰り返すものの当該動作部の位置が少しずつ移動して潤滑が保たれるようなときにもカジリ動作の旨の判定がなされる。本発明によれば、このようなことがない。
請求項2に記載の発明によれば、前記設定回数は、動作部の反転動作を無潤滑の状態で繰り返したときにカジリ(たとえば、軸機構に焼き付き等)の発生しない最大の反転動作回数であり、動作部の反転動作回数がこの設定回数に達するまではカジリ動作の旨の判定がなされることはない。このため、不用意なカジリ動作の旨の判定(異常判定)がいっそう抑制される。
請求項3に記載の発明によれば、電流検出手段により検出されたモータ電流の振幅と予め設定された振幅判定閾値とが比較される。この比較結果に基づいてカジリ動作か否かが判断される。このため、動作部の反転移動距離が予め設定された設定距離以下であることを条件として当該動作部の反転動作回数を計数し、この計数値に基づいてカジリ動作か否かを判定するようにした場合と異なり、不用意なカジリ動作の旨の判定(異常判定)が抑制される。また、動作部の移動距離及びモータ電流の振幅の2つの観点に基づいてカジリ動作か否かの判断を行うことにより、不用意なカジリ動作の旨の判定(異常判定)がより抑制される。
請求項に記載の発明によれば、動作部が予め設定された反転動作回数を超えた場合、電流検出手段により検出されたモータ電流の振幅と、前記動作部が予め設定された反転動作回数だけ反転動作した間におけるモータ電流の最大振幅を基準として当該最大振幅を予め設定された比率となるように所定の割合だけ増加させた値に設定された振幅判定閾値とが比較される。この比較結果に基づいてカジリ動作か否かが判断される。このため、モータ電流の振幅が予め設定された振幅判定閾値に達するまではカジリ動作の旨の判定がなされることはない。このため、不用意なカジリ動作の旨の判定(異常判定)がいっそう抑制される。
請求項に記載の発明によれば、軸機構を備えた工作機械に、請求項1〜請求項のうちいずれか一項に記載のカジリ動作監視装置を備えたことにより、不用意なカジリ動作の旨の判定(異常判定)が抑制される。
本発明によれば、不用意に異常判定をすることなく、加工効率を向上させることができる。
以下、本発明を旋盤等の工作機械に搭載されると共に当該工作機械を数値制御する数値制御装置に具体化した一実施形態を図1〜図5に従って説明する。本実施形態において、工作機械は、制御軸としての直線軸及び回転軸を組み合わせた複合機である。
図1に示すように、NC旋盤等の数値制御工作機械11は機械本体12、当該機械本体12を数値制御する数値制御装置13、軸アンプ14及び報知装置15を備えている。
(機械本体)
機械本体12はサーボモータ20、当該サーボモータ20の駆動により送り軸機構としてのボールねじ装置21及びガイド機構としてのリニヤガイド(図示略)を介して所定の軸方向(本実施形態ではX軸方向)に往復移動する位置決めテーブル22を備えている。位置決めテーブル22上には被加工物としてのワーク(図示略)が保持されている。ボールねじ装置21はサーボモータ20の出力軸に連結された送りねじ軸23及び当該送りねじ軸23に進退移動可能に螺合されたナット部24を備えており、当該ナット部24は位置決めテーブル22に一体移動可能に連結されている。サーボモータ20の回転量(回転角度位置)はエンコーダ等の位置検出センサ25により検出される。
尚、本実施形態のX軸方向においては、図1における右方向を正の方向(+方向)とし、同じく左方向を負の方向(−の方向)とする。サーボモータ20が正転したときには位置決めテーブル22は負の方向へ移動し、同じく逆転したときには位置決めテーブル22は正の方向へ移動する。
(数値制御装置)
数値制御装置13は、CPU(中央演算装置)31、記憶部32及びカウンタ33を備えている。
記憶部32はROM(読み出し専用メモリ)41及びRAM(読み出し書き込み専用メモリ)42をさらに備えている。ROM41にはCPU31が実行する加工プログラム自動作成プログラム及びカジリ動作監視処理プログラム等の各種の制御プログラム、及び各種の工具データが格納されている。RAM42はROM41に書き込まれた各種の制御プログラムを展開してCPU31が各種の演算処理を実行するためのデータ作業領域である。また、RAM42はCPU31が各種の演算処理を行う際の各種の演算処理結果等を一時的に記憶する。このRAM42には、例えば位置決めテーブル22の位置(本実施形態では、X軸における座標位置)が格納される。この位置決めテーブル22の位置は、位置検出センサ25からの位置フィードバック信号に基づいてCPU31により演算される。また、RAM42には、所定の制御周期毎にサンプリングされたモータ電流値(電流フィードバック値If)が記憶される。
一方、CPU31は、移動指令生成部51、カジリ動作監視処理部52及び差分回路53を備えている。
移動指令生成部51は図示しない操作盤からオペレータにより入力された被加工物(ワーク)の素材データ及び加工条件等の各種データに基づいて移動指令値(この場合、X軸の移動量;サーボモータ20の回転角度)Pを算出する。そして、移動指令生成部51は、算出した移動指令値Pを軸アンプ14及び差分回路53へそれぞれ送る。この差分回路53は今回の移動指令値Pnと前回の移動指令値Pn−1との差分値、即ち単位時間当りの移動指令値ΔPを演算し、この単位時間当りの移動指令値ΔPをカジリ動作監視処理部52へ送る。
カジリ動作監視処理部52はボールねじ装置21の動作を監視する。具体的には、カジリ動作監視処理部52はボールねじ装置21において予め想定したカジリが発生するおそれのある動作(以下、「カジリ動作」という。)を監視する。本実施形態では、所定の微小移動動作をカジリ動作として想定している。このカジリ動作を検出したとき、カジリ動作監視処理部52は移動指令生成部51にカジリ回避動作信号を出力すると共に、報知装置15にアラーム信号を出力する。このカジリ動作監視処理部52の処理動作については後に詳述する。
(軸アンプ)
軸アンプ14はサーボアンプ又はサーボ増幅器ともいい、CPU31から出力される信号を増幅する。CPU31から出力される信号は非常に微弱なので、当該CPU31によりモータ制御を行うためにはアンプ(増幅器)で電流を増幅する必要がある。軸アンプ14は、位置制御部61、速度制御部62、電流制御部63、駆動回路65、電流検出部66及び速度信号処理部67を備えている。
位置制御部61はサーボモータ20の速度指令値を求める。速度制御部62は電流指令値を求める。電流制御部63は電圧指令値V*(サーボモータ20に印加する電圧)を求める。この電圧指令値V*に基づいて、駆動回路65はサーボモータ20を駆動する。電流検出部66はサーボモータ20へ供給されるモータ電流(電流フィードバック値If)を検出する。速度信号処理部67は前記位置検出センサ25からの位置フィードバック信号(位置フィードバック値)を微分して速度フィードバック値Vfを演算する速度信号処理を行う。軸アンプ14は、位置指令値、速度指令値及び電圧指令値等の目標値と、制御対象であるサーボモータ20から出力されるフィードバック値との差分を処理して、最終的にサーボモータ20を駆動する。
報知装置15は、カジリ動作監視処理部52によりカジリ動作が検出されたとき、その旨を視覚及び聴覚に訴えてオペレータに報知する。具体的には、報知装置15は例えばブザー、スピーカ及び表示回路を備えており、当該表示回路はLED(発光ダイオード)及び表示パネル(液晶パネル、CRT;ブラウン管)を備えている。カジリ動作監視処理部52によりカジリ動作が検出されたとき、当該報知装置15はブザー音及び音声等を発生したり、前記LEDを点灯又は点滅させたりする。また、報知装置15は表示パネルにカジリ動作発生の旨のメッセージを表示する。
尚、本実施形態において、数値制御工作機械11は工作機械を構成する。数値制御装置13はカジリ動作監視装置を構成する。報知装置15は報知手段を構成する。サーボモータ20はモータを構成する。ボールねじ装置21は軸機構を構成する。位置決めテーブル22は動作部を構成する。RAM42は位置記憶手段を構成する。カジリ動作監視処理部52は移動距離判定手段(第1のカジリ動作監視手段)及び振幅判定手段(第2のカジリ動作監視手段)を構成する。電流検出部66は電流検出手段を構成する。電流フィードバック値Ifは電流検出部66により検出されたモータ電流に相当する。
(工作機械の動作)
次に、前述のように構成した工作機械の動作を説明する。
オペレータは、数値制御装置13からの指示に従って操作盤(図示略)のデータ入力部を通じて各種データを入力する(対話式プログラミング機能)。CPU31はROM41に格納された公知の加工プログラム自動作成プログラムに従ってオペレータにより入力された各種データに基づいて加工プログラムを作成し、当該加工プログラムをRAM42に格納する。この後、オペレータにより前記操作盤の入力部を介してCPU31に対してワークの加工指令が入力されると、当該CPU31はRAM42から当該ワークに関する加工プログラムを読み出す。この加工プログラムに従ってCPU31は軸アンプ14及びボールねじ装置21(厳密には、サーボモータ20)をそれぞれ駆動制御してワークの加工を実行する。
数値制御装置13(移動指令生成部51)により生成された移動指令値から位置検出センサ25により検出された位置フィードバック値Pfが減算される。この差を入力として位置制御部61は速度指令値Voを求める。この速度指令値Voと速度信号処理部67からの速度フィードバック値Vfとの差を入力として、速度制御部62は電流指令値Ioを求める。この電流指令値Ioと電流検出部66により検出された電流フィードバック値Ifとの差を入力として、電流制御部63は電圧指令値V*を求め、この電圧指令値V*を駆動回路65へ出力する。駆動回路65は送られてきた電圧指令値V*に基づいてサーボモータ20へ電流を供給する。即ち、軸アンプ14からの電流出力、即ち電流検出部66により検出された電流フィードバック値Ifが電流指令値Ioに追従するように、電流制御部63は駆動回路65へ電圧指令値V*を送る。サーボモータ20は駆動回路65から出力された電流値に比例して駆動する。この結果、位置決めテーブル22はX軸方向において往復移動する。
(カジリ監視処理)
次に、数値制御工作機械11の運転中におけるCPU31のカジリ動作監視処理について説明する。本実施形態において、CPU31はカジリ動作監視処理として、第1のカジリ動作監視処理及び第2のカジリ動作監視処理の2つの処理を行う。第1のカジリ動作監視処理は位置決めテーブル22の移動距離(厳密には、サーボモータ20の回転量)に基づいてカジリ動作を監視する微小移動動作監視処理である。第2のカジリ監視処理はサーボモータ20の軸ロード(軸負荷)に基づいてカジリ動作を監視する軸ロード監視処理である。カジリ動作監視処理はROM41に格納されたカジリ動作監視プログラムに従って実行される。尚、本実施形態では、ステップを「S」と略記する。
(第1のカジリ動作監視処理)
まず、第1のカジリ動作監視処理(微小移動動作監視処理)について図2に示すフローチャートに従って説明する。このフローチャートはROM41に格納されたカジリ動作監視プログラムを構成する第1のカジリ動作監視プログラム(微小移動動作監視プログラム)に従って実行される。
数値制御工作機械11の運転中(加工中)において、CPU31は今回の移動指令値ΔPnの方向を判断する(S101)。即ち、今回の移動指令値ΔPnは、図1における右方向(X軸における+方向)及び同じく左方向(X軸における−方向)のうちいずれの方向に位置決めテーブル22を移動させようとする指令なのかを判断する。そこで、CPU31は、次式(ア)に示すように、今回の移動指令値ΔPnと前回の移動指令値ΔPn−1とを乗算し、その乗算結果の値が0(ゼロ)よりも大きいか否か(正の値か負の値か)を判断する。
ΔPn*ΔPn−1<0…(ア)
例えば、今回の移動指令値ΔPが前回の移動指令値ΔPn−1と同方向であれば、いずれの値も正又は負の値となるので、両者の乗算結果は正の値となる。今回の移動指令値ΔPnが前回の移動指令値ΔPn−1と反対方向であれば、一方が正、他方が負の値となるので、両者の乗算結果は負の値となる。
今回の移動指令値ΔPnが前回と同方向であると判断したとき(S101でNO)、CPU31はS102へ処理を移行する。S102において、CPU31は、今回の移動指令値ΔPnと、この今回の移動指令値ΔPnがRAM42(厳密には、RAM42の位置レジスタ領域)に反映されるまでの単位時間当りの移動指令値ΔPの総和Sdpとの総和SdPを求める。総和SdPは次式(イ)により求められる。このS102の処理が完了すると、CPU31は処理を終了する。
SdP=Sdp+ΔPn…(イ)
一方、S101において、今回の移動指令値ΔPnが前回と反対方向であると判断したとき(S101でYES)、CPU31はS103へ処理を移行する。S103において、CPU31は現在の反転動作回数を前回の反転動作回数としてRAM42に記憶する(R=B。ここで、Rは前回の反転動作回数、Bは今回の反転動作回数である。)。
次に、CPU31は、カウンタ33により計数された反転動作回数Bが予め設定した無潤滑方向転換の限界反転動作回数Nに達しない場合には、反転動作回数Bをインクリメントする。即ち、CPU31は反転動作回数Bに+1を加算する。ただし、カウンタ33の反転動作回数Bが予め設定した無潤滑方向転換の限界反転動作回数Nに達した場合には、CPU31はカウンタ値を0にリセットする(S104)。これは、次式(ウ)で示される。
B=(B+1)modN…(ウ)
ここで、Bはカウンタ33のカウント値mであり、位置決めテーブル22の反転動作回数(換言すれば、サーボモータ20の反転動作回数)である。Nは無潤滑方向転換の限界反転動作回数であり、装置モデルによる実験等により予め求められたものである。modは剰余の記号であり、前回までの反転動作回数Bに1を加算した値(B+1)を限界反転動作回数Nで割ったときの余りが現在の反転動作回数としてRAM42(厳密には、RAM42の)に格納される。従って、前回までの反転動作回数Bに1を加算した値(B+1)が限界反転動作回数Nに達したときには、余りは0(ゼロ)となり、カウンタ33は0にリセットされる。
次に、CPU31は、今回の移動指令値ΔPnに応じて位置決めテーブル22が移動したときの当該位置決めテーブル22の位置A(B)をRAM42に格納する(S105)。即ち、次式(エ)に示すように、CPU31は、今回の移動指令値ΔPnがRAM42(位置レジスタ領域)に反映されるまでの単位時間当りの移動指令値ΔPの総和Sdpに、今回の移動指令値ΔPnに応じた位置A(R)を加算することにより、今回の反転時の位置A(B)を求める。この位置A(B)はプログラム原点からの位置である。
A(B)=A(R)+Sdp…(エ)
次に、CPU31は、今回の移動指令値ΔPnを、当該移動指令値ΔPnがRAM42(位置レジスタ領域)に反映されるまでの単位時間当りの移動指令値ΔPの総和SdPとする(S106)。即ち、CPU31は単位時間当りの移動指令値ΔPの総和をリセットしSdP=ΔPnとする。次の反転動作までの動きを見るためである。
次に、次式(オ)で示すように、CPU31はRAM42(位置レジスタ領域)に格納された過去N回の反転位置データのうち、最大位置Max(A)と最小位置Min(A)との差ΔAを演算する(S107)。即ち、CPU31は、過去N回の反転動作において位置決めテーブル22が図1における最も右側(+側)に移動したときの位置と同じく最も左側(−側)に移動したときの位置との差を求める。
ΔA=│Max(A)−Min(A)│…(オ)
次に、次式(カ)で示すように、CPU31は、過去N回の反転位置における最大位置Max(A)と最小位置Min(A)との差ΔAが、カジリ動作判定最小移動範囲C以上であり、且つカジリ動作判定最大移動範囲D以内であるか否かを判断する(S108)。
ΔA>C&&ΔA<D…(カ)
ここで、カジリ動作判定最小移動範囲Cは、カジリ動作とは判断されない微小距離の最小範囲を定めた値であり、装置モデルによる実験及び周知の理論計算により予め求められている。位置決めテーブル22の往復移動距離が、カジリ動作判定最小移動範囲C以内であっても、カジリ動作とは判断されない。これにより、例えば温度の変化により位置決め精度が変化するものの、熱変位補正に起因する誤判断が抑制される。この結果、不用意なアラーム出力が回避される。また、カジリ動作判定最大移動範囲Dは、カジリ動作と判断される微小距離の最大範囲を定めた値であり、装置モデルによる実験及び周知の理論計算により予め求められている。位置決めテーブル22の往復移動距離がカジリ動作判定最大移動範囲Dを超えている場合にはボールねじ装置21の潤滑が可能であり、カジリ動作とは判断されない。
位置決めテーブル22の過去N回の反転動作において、最大位置Max(A)と最小位置Min(A)との差ΔAがカジリ動作判定最小移動範囲Cを超え、且つカジリ動作判定最大移動範囲D未満でないと判断した場合(S108でNO)、CPU31はカジリ動作ではないと判断して処理を終了する。位置決めテーブル22の過去N回の反転動作において、最大位置Max(A)と最小位置Min(A)との差ΔAがカジリ動作判定最小移動範囲Cを超え、且つカジリ動作判定最大移動範囲D未満であると判断した場合(S108でYES)、CPU31はカジリ動作であると判断してS109へ処理を移行する。このように、S108の処理により数値制御工作機械11(厳密には、ボールねじ装置21)がカジリ動作しているか否かが判断される。S108の判断は、事例1〜事例4に基づいて後に詳述する。
S109において、CPU31はカジリ発生のおそれがあるとして、アラーム処理を実行する。即ち、CPU31は報知装置15にアラーム発生信号を出力する。このアラーム発生信号に基づいて、報知装置15は例えばブザー音及び音声等を発生したり、前記LEDを点灯又は点滅させたりしてカジリ発生のおそれがある旨を作業者に報知する。また、CPU31はカジリ発生のおそれがある旨、即ちボールねじ装置21におけるカジリ動作検出の旨の表示を操作盤の表示部に表示する。
加えて、CPU31はカジリ回避動作指令を移動指令生成部51へ出力する(S110)。即ち、このカジリ回避動作指令に基づいて、移動指令生成部51は数値制御工作機械11のカジリを回避するための動作をさせるための移動指令値Pを生成する。この移動指令値Pに基づいて、数値制御工作機械11(厳密には、移動指令生成部51)はカジリを回避するための動作を行う。数値制御工作機械11は、例えば潤滑可能となる程度に位置決めテーブル22を移動させたり、運転を停止したりする。これにより、数値制御工作機械11(厳密には、ボールねじ装置21)におけるカジリの発生が回避される。この後、CPU31は処理を終了する。
以後、CPU31は所定の制御周期毎にS101〜S110の処理を繰り返す。数値制御装置13の起動時及びカジリ回避動作後、CPU31は位置決めテーブル22の位置A(B)(位置データ)、今回までの反転動作回数B及び今回の移動指令値ΔPnがRAM42に反映されるまでの単位時間当りの移動指令値ΔPの総和Sdpをリセットする。尚、前記カジリ動作判定最小移動範囲C及びカジリ動作判定最大移動範囲Dはカジリ動作判定移動範囲を構成する。限界反転動作回数Nは予め設定された設定回数に相当する。前記S107及びS108の処理は移動距離判定手段を構成する。
<事例1〜4による具体的な説明>
次に、S108における判断処理を図3(a)〜図3(d)に示す事例1〜事例4に基づいて説明する。図3(a)〜図3(d)は、それぞれ数値制御工作機械11の運転時(加工中;例えば切削送り中)において、位置決めテーブル22の図1におけるX方向の位置変化(厳密には、サーボモータ20の回転角変化)を示す波形図である。図3(a)〜図3(d)において、縦軸は位置決めテーブル22の位置(厳密には、サーボモータ20の回転角)である。この縦軸において、上方向がX軸における+方向を示し、下方向がX軸における−方向を示す。横軸は時間(時刻T)である。
(事例1)
図3(a)に示すように、事例1においては、過去N回の反転動作(即ち、T(0)〜T(N−1)における反転動作)において、最大位置Max(A)と最小位置Min(A)との差ΔAがカジリ動作判定最小移動範囲Cを超え、且つカジリ動作判定最大移動範囲D未満となっている。このため、図3(a)に示す事例1の波形パターンは前記式(カ)を満たす。従って、CPU31は図3(a)に示す事例1の波形パターンをカジリ動作と判断する。
(事例2)
図3(b)に示すように、事例2においては、過去N回の反転動作において、最大位置Max(A)と最小位置Min(A)との差ΔAがカジリ動作判定最小移動範囲C以下となっている。このため、図3(b)に示す事例2の波形パターンは前記式(カ)を満たさない。従って、CPU31は図3(b)に示す事例2の波形パターンをカジリ動作と判断することはない。
(事例3)
図3(c)に示すように、事例3においては、過去N回の反転動作において、最大位置Max(A)と最小位置Min(A)との差ΔAはカジリ動作判定最大移動範囲D以上となっている。このため、図3(c)に示す事例3の波形パターンは前記式(カ)を満たさない。従って、CPU31は図3(b)に示す事例3の波形パターンをカジリ動作と判断することはない。
(事例4)
図3(d)に示すように、事例4においては、過去N回の反転動作において、最大位置Max(A)と最小位置Min(A)との差ΔAはカジリ動作判定最大移動範囲D以上となっている。このため、図3(d)に示す事例4の波形パターンは前記式(カ)を満たさない。従って、CPU31は図3(d)に示す事例4の波形パターンをカジリ動作と判断することはない。
この事例4においては、過去N回の反転動作それぞれはカジリ動作判定最大移動範囲D内である。しかし、過去N回の波形全体の動きがカジリ動作判定最大移動範囲D以上となっている。換言すれば、過去N回においては位置決めテーブル22は微小距離間を往復移動している。しかし、位置決めテーブル22は徐々にX軸における+方向へ移動している。このため、ボールねじ装置21における潤滑は確保される。
例えば、カジリを発生し得る微小範囲内における位置決めテーブル22の反転動作回数を単にカウントし、このカウント値に基づいて異常の有無(カジリ動作か否か)を判定するようにした場合には、事例4に示す位置決めテーブル22の動作は異常、即ちカジリ動作であると判断される。この場合、潤滑が保たれるにもかかわらず無用な異常検出がなされることとなる。しかし、本実施形態によれば、このような無駄な異常検出(カジリ動作の検出)が回避される。
(第2のカジリ動作監視処理)
次に、第2のカジリ動作監視処理(軸ロード監視処理)について図4及び図5に示すフローチャートに従って説明する。これらのフローチャートはROM41に格納されたカジリ動作監視プログラムを構成する第2のカジリ動作監視プログラム(軸ロード監視プログラム)に従って実行される。
数値制御工作機械11の運転中(加工中)において、CPU31は、電流検出部66により検出された電流フィードバック値If(モータ電流値;サーボモータ20へ実際に供給される電流の値)を取込む。そして、CPU31はこの取込んだ電流フィードバック値Ifから運動(円運動)に伴う慣性力を引いた値をRAM42に格納する(S201)。加速度成分が大きくなると電流検出部66により検出した電流フィードバック値Ifの精度が低下するおそれがあるため、慣性力を考慮している。
次に、CPU31は、今回の移動指令値ΔPnの方向を判断する(S202)。このS202における処理は前述した第1のカジリ動作監視処理におけるS101と同様の処理のため、その詳細な説明を省略する。
今回の移動指令値ΔPnが前回の移動指令値ΔPn−1と同方向であると判断したとき(S202でNO)、CPU31はS203へ処理を移行する。S203において、CPU31は、今回の移動指令値ΔPnと、この今回の移動指令値ΔPnがRAM42(厳密には、RAM42の位置レジスタ領域)に反映されるまでの単位時間当りの移動指令値ΔPの総和Sdpとの総和SdPを求める。このS203の処理は第1のカジリ動作監視処理におけるS102と同様の処理であり、前記式(イ)により示される。S203の処理が完了すると、CPU31は後述するS301へ処理を移行する(図5に示すフローチャート参照。)。
一方、S202において、今回の移動指令値ΔPnが前回の移動指令値ΔPn−1と反対方向であると判断したとき(S202でYES)、CPU31はS204へ処理を移行する。このS204において、CPU31は現在の反転動作回数を前回の反転動作回数としてRAM42に記憶する(R=B)。このS204の処理は第1のカジリ動作監視処理におけるS103と同様の処理である。
次に、次式(キ)に示すように、CPU31はカウンタ33の反転動作回数Bが予め設定した反転動作回数M(ただし、M<N)に達しない場合には、カウント値をインクリメントする。即ち、CPU31は反転動作回数Bに+1を加算する。ただし、カウンタ33の反転動作回数Bが前記反転動作回数Mに達した場合には、CPU31はカウンタ値を0にリセットする(S205)。Mは、基準値(後述するモータ電流の最大振幅Emax)を算出するのための反転動作回数であると共にカジリ動作継続判定の反転動作回数であり、予め設定された値である。
B=(B+1)modM…(キ)
次に、CPU31は今回の移動指令値ΔPnに応じて位置決めテーブル22が移動したときの当該位置決めテーブル22のプログラム原点からの位置A(B)をRAM42に格納する(S206)。このS206の処理は第1のカジリ動作監視処理におけるS105と同様の処理であり、前述した式(エ)により示される。
次に、CPU31は、今回の反転動作時の時刻T(B)を演算する(S207)。この今回の反転動作時の時刻T(B)は次式(ク)により求められる。
T(B)=現在時刻−ΔT…(ク)
ここで、ΔTは電流フィードバック値If(モータ電流)のサンプリング時間(制御周期)である。反転動作が検出されるのは、実際の反転時から所定のサンプリング時間ΔTだけ経過した後である。このため、現在の時刻からサンプリング時間ΔTを引けば、実際の反転時の時刻T(B)が得られる。
次に、CPU31は、RAM42(位置レジスタ領域)に格納された過去N回の反転位置データのうち、最大位置Max(A)と最小位置Min(A)との差ΔAを演算する(S208)。この差ΔAは前述した式(オ)により求められる。このS208の処理は前述した第1のカジリ動作監視処理におけるS107と同様の処理のため、その詳細な説明を省略する。
次に、CPU31は、過去回の反転位置における最大位置Max(A)と最小位置Min(A)との差ΔAが、カジリ動作判定最小移動範囲Cを超え、且つカジリ動作判定最大移動範囲D未満であるか否かを判断する(S209)。即ち、CPU31は、図3(a)に示す事例1のような反転動作が回続くか否かを判断する。
位置決めテーブル22の過去回の反転動作において、最大位置Max(A)と最小位置Min(A)との差ΔAがカジリ動作判定最小移動範囲Cを超え、且つカジリ動作判定最大移動範囲D未満であると判断した場合(S209でYES)、CPU31はS210へ処理を移行し、カウンタ33をインクリメントする。即ち、CPU31はカウンタ33のカウント値mに+1を加算する(m=m+1)。換言すると、サーボモータ20(テーブル22の移動方向)の反転動作回数に+1を加算する。そして、CPU31はS212へ処理を移行する。
位置決めテーブル22の過去回の反転動作において、最大位置Max(A)と最小位置Min(A)との差ΔAがカジリ動作判定最小移動範囲Cを超え、且つカジリ動作判定最大移動範囲D未満でないと判断した場合(S209でNO)、CPU31はS211へ処理を移行し、カウンタ33をリセットする(m=0)。そして、CPU31は、S212へ処理を移行する。
S212において、CPU31は、今回の移動指令値ΔPnを、当該移動指令値ΔPnがRAM42(位置レジスタ領域)に反映されるまでの単位時間当りの移動指令値ΔPの総和SdPとする。即ち、CPU31は単位時間当りの移動指令値ΔPの総和をリセットしSdP=ΔPnとする。このS212の処理は前述した第1のカジリ動作監視処理におけるS106と同様の処理である。S212の処理が完了すると、CPU31はS301へ処理を移行する(図5に示すフローチャート参照)。
S301において、CPU31はカウンタ33のカウント値mが反転動作回数M未満か否かを判断する。m<であれば(S301でYES)、CPU31は処理を終了する。m<でなければ(S301でNO)、CPU31はS302へ処理を移行する。
さて、S302において、CPU31はカウンタ33のカウント値mが前述した反転動作回数Mか否かを判断する。m==Mであれば(S302でYES)、CPU31はS303へ処理を移行する。S303において、CPU31はRAM42に格納されている反転動作M回の間の、即ち図6(a)に示すようにRAM42に記憶されている最も古い時刻T(0)から現在T(M−1)までの間のモータ電流(電流フィードバック値If)の最大振幅Emax(全振幅)をカジリ動作判定の基準値としてRAM42に格納する。そして、CPU31は処理を終了する。
一方、S302において、m==Mでなければ(S302でNO)、CPU31はS304へ処理を移行する。ちなみに、S302でNOと判断されるのはm>Mの場合である。このS304において、CPU31はT(B−2)からT(B)までのモータ電流の振幅E(図6(b)参照)を演算する。この場合、B>Mである。
次に、CPU31はS302において算出した振幅Eが予め設定された振幅判定閾値Esよりも大きいか否かを判断する(S305)。ここで、振幅判定閾値Esはモータ電流の最大振幅Emaxに所定の倍率(係数)を乗算して求められたものである。具体的には、振幅判定閾値Esは、モータ電流の振幅上昇率が前記最大振幅Emaxに対して所定の上昇率(例えば120%)となるように、当該最大振幅Emaxに基づいて、CPU31により予め(即ちS303の処理がなされてからS305へ処理が移行される前までに)演算される。
振幅Eが振幅判定閾値Esよりも大きくないと判断した場合、CPU31はカジリ発生のおそれはないとして処理を終了する。振幅Eが振幅判定閾値Esよりも大きいと判断した場合、CPU31はカジリ動作であると判断してS306へ処理を移行する。
S306において、CPU31はカジリ発生のおそれがあるとして、アラーム処理を実行する。加えて、CPU31はカジリ回避動作指令を移動指令生成部51へ出力する(S307)。このカジリ回避動作指令に基づいて、CPU31は数値制御工作機械11にカジリを回避するための動作を実行させる。これにより、数値制御工作機械11(厳密には、ボールねじ装置21)におけるカジリの発生が回避される。この後、CPU31は処理を終了する。これらS306及びS307の処理は、ぞれぞれ前述した第1のカジリ動作監視処理におけるS109及びS110と同様の処理である。
以後、CPU31は所定の制御周期毎にS201〜S212及びS301〜S307の処理をそれぞれ繰り返す。数値制御装置13の起動時及びカジリ回避動作後、CPU31は位置決めテーブル22の位置A(B)(位置データ)、今回までの反転動作回数B及び今回の移動指令値ΔPnがRAM42に反映されるまでの単位時間当りの移動指令値ΔPの総和Sdpをリセットする。尚、前記S305の処理は振幅判定手段を構成する。
以上、詳述したように、カジリ動作監視処理部52は異なる観点から数値制御工作機械11(ボールねじ装置21及びリニヤガイド等のガイド機構)のカジリ動作を監視する第1及び第2のカジリ動作監視処理をそれぞれ行う。このため、数値制御装置13(カジリ動作監視処理部52)によるカジリ判定の精度が向上し、不用意なカジリ動作の旨の判定(異常判定)が抑制される。
(実施形態の効果)
従って、本実施形態によれば、以下の効果を得ることができる。
(1)所定の加工プログラムに基づいてワークを加工する数値制御工作機械11に搭載される数値制御装置13には、カジリ動作監視処理部52を設けるようにした。このカジリ動作監視処理部52により、被加工物を保持した位置決めテーブル22をサーボモータ20の駆動によりX軸方向へ移動させるためのボールねじ装置21におけるカジリ動作を監視するようにした。
具体的には、カジリ動作監視処理部52は、予め設定された設定回数分の位置決めテーブル22の反転動作毎の位置A(B)をRAM42に記憶し、このRAM42に記憶された設定回数分の位置A(B)のうち最大位置Max(A)と最小位置Min(A)との差ΔAを求める。次に、カジリ動作監視処理部52は算出した差ΔAが予め設定されたカジリ動作判定移動範囲内であるか否か、即ちカジリ動作判定最小移動範囲Cよりも大きく且つカジリ動作判定最大移動範囲Dよりも小さいか否かを判定し、この判定結果に基づいてカジリ動作か否かを判定する。
このため、位置決めテーブル22の反転移動距離が予め設定された設定距離以下であることを条件として当該位置決めテーブル22の反転動作回数を計数し、この計数値に基づいてカジリ動作か否かを判定するようにした場合と異なり、不用意なカジリ動作の旨の判定(異常判定)が抑制される。位置決めテーブル22の反転移動距離が予め設定された設定距離以下であることを条件として位置決めテーブル22の反転動作を計数し、この計数値に基づいてカジリ動作か否かの判定を行うようにした場合、例えば位置決めテーブル22は微小な反転動作を繰り返すものの当該位置決めテーブル22の位置が少しずつ移動して潤滑が保たれるようなときにもカジリ動作の旨の判定がなされる。本実施形態によれば、このようなことがない。
そして、カジリ動作である旨の判定をしたとき、カジリ動作監視処理部52はカジリ動作である旨を報知装置15を介してオペレータに報知するようにした。このため、オペレータはカジリ動作であることを認識することができ、カジリ動作を回避するための動作を数値制御工作機械11に実行させることができる。従って、例えば微小距離間を繰り返し移動するといったボールねじ装置21のカジリ動作に起因する潤滑剤切れを回避すると共に不用意な異常報知を抑制することができる。ひいては、加工効率を向上させることができる。これは、不用意な異常報知により、オペレータが加工作業を中断することが抑制されるからである。
(2)また、カジリ動作監視処理部52は電流検出部66により検出されたモータ電流(電流フィードバック値If)の振幅Eと予め設定された振幅判定閾値Esとを比較し、この比較結果に基づいてカジリ動作か否かを判断するようにした。ボールねじ装置21の潤滑が損なわれるにつれて軸ロード(軸負荷)は大きくなると共に、モータ電流(電流フィードバック値If)の振幅も大きくなる。このため、位置決めテーブル22の反転移動距離が予め設定された設定距離以下であることを条件として当該動作部の反転動作回数を計数し、この計数値に基づいてカジリ動作か否かを判定するようにした場合と異なり、不用意なカジリ動作の旨の判定(異常判定)を抑制することができる。
(3)前述したように、カジリ動作監視処理部52は、位置決めテーブル22の反転移動距離及びモータ電流(電流フィードバック値If)の振幅の2つの観点に基づいてカジリ動作か否かの判断を行うようにした。このため、カジリ動作であるか否かの判断をより正確に行うことができる。ひいては、不用意なカジリ動作の旨の判定(異常判定)、即ち不用意な異常報知をより抑制することができる。数値制御工作機械11の加工効率もいっそう向上する。
(4)カジリ動作監視処理部52は、位置決めテーブル22の無潤滑反転動作の限界反転動作回数N分の位置A(B)のうち最大位置Max(A)と最小位置Min(A)との差が予め設定されたカジリ動作判定移動範囲内(即ち、ΔA>C&&ΔA<D)であるか否かを判定するようにした。そして、カジリ動作監視処理部52は前記判定結果に基づいてカジリ動作か否かを判断するようにした。位置決めテーブル22の反転動作回数が無潤滑反転動作の限界反転動作回数Nに達するまではカジリ動作の旨の判定がなされることはない。このため、不用意なカジリ動作の旨の判定(異常判定)をいっそう抑制することができる。
(5)振幅判定閾値Esは、位置決めテーブル22が予め設定された反転動作回数Mだけ反転動作する間におけるモータ電流(電流フィードバック値If)の最大振幅Emaxに対して予め設定された比率となるように設定するようにした。即ち、位置決めテーブル22の反転動作回数が予め設定された反転動作回数Mを超えた場合、電流検出部66により検出されたモータ電流(電流フィードバック値If)の振幅Eが所定の振幅(本実施形態では反転動作回数M回までの最大振幅Emaxの120%)を超えたとき、カジリ動作監視処理部52はカジリ動作の旨の判定を行う。従って、モータ電流の振幅Eが予め設定された振幅(振幅判定閾値Es)を超えるまではカジリ動作の旨の判定がなされることはない。このため、不用意なカジリ動作の旨の判定(異常判定)がいっそう抑制される。
(6)数値制御工作機械11の数値制御装置13(厳密にはCPU31)には、カジリ動作監視処理部52を設けるようにした。このカジリ動作監視処理部52は位置決めテーブル22の反転移動距離及びモータ電流(電流フィードバック値If)の振幅の2つの観点に基づいてカジリ動作か否かの判断を行うので、当該判断をより正確に行うことができる。このため、カジリ動作監視処理部52の不用意なカジリ動作の旨の判定(異常判定)に基づく不用意な異常報知が抑制される。従って、数値制御工作機械11の加工効率を向上させることができる。
(別例)
尚、前記実施形態は以下のような別例に変更して実施してもよい。
・図4におけるS212の処理は、S206、S207及びS208のいずれのステップの後に実行するようにしてもよい。
・本実施形態では、S305(図5参照)において、サーボモータ20の過負荷検出と判断したとき(即ち、S305でYES)に、CPU31(カジリ動作監視処理部52)はアラーム処理(S306)及びカジリ回避動作指令の出力(S307)を行うようにしたが、次のようにしてもよい。即ち、数値制御装置13にはカウンタを新たに一つ設ける。S305でYESとなったときはカウント(+1)し、NOであればカウンタを0にする。そして、カウンタが限界反転動作回数N回を超えたとき、即ち、N回連続してS305でYESになったとき、はじめてアラーム処理(S306)及びカジリ回避動作指令の出力(S307)を行う。このようにしても、不用意な異常判定がより抑制され、加工効率をより向上させることができる。
・また、例えばモータ電流(電流フィードバック値If)の振幅Eが振幅判定閾値Esを超えたときには、アラーム処理(S306)だけを行うようにしてもよい。そして、第2の振幅判定閾値Es2(例えばモータ電流の振幅上昇率30%)を予め設定し、モータ電流(電流フィードバック値If)の振幅Eが第2の振幅判定閾値Es2を超えたときに、過負荷検出のアラーム処理(S306)を行うようにする。同時に、主軸(ミル軸)及び軸送り停止等のリセット停止処理を行うようにする。このようにすれば、不用意な異常判定がより抑制され、加工効率をより向上させることができる。
・本実施形態では、位置決めテーブル22をX軸方向において往復移動させるボールねじ装置21のカジリ監視処理についてのみ説明したが、当該位置決めテーブル22をY軸方向及びZ軸方向へ移動させるボールねじ装置(図示略)に応用するようにしてもよい。また、X軸、Y軸及びZ軸等の直線軸方向への移動だけでなく、例えば動作部としての主軸及びワークをA軸、B軸及びC軸等の回転軸方向へ正逆回転させる場合にも応用可能である。ちなみに、図示しない主軸の方向をZ軸とし、このZ軸に直交する方向をX軸とすると共に、X軸及びZ軸の双方に直交する軸をY軸とする。また、X軸回りの回転運動をA軸、Y軸回りの回転運動をB軸、Z軸回りの回転運動をC軸として使用する。X軸、Y軸、Z軸、A軸、B軸及びC軸はそれぞれ数値制御装置13により制御される制御軸である。
・本実施形態では、ボールねじ装置21におけるねじ軸23とナット部24との間のカジリ動作を監視するようにしたが、位置決めテーブル22を案内するガイド機構を構成する前記リニヤガイドにおけるカジリの発生も防止することができる。即ち、機械本体12のベース(図示略)には前記リニアガイドを介して位置決めテーブル22をX軸方向へ往復移動可能に設けられている。ボールねじ装置21の駆動により位置決めテーブル22はリニヤガイドに案内されながらX軸方向において往復移動する。このリニアガイドは、玉及びコロ等のころがり部を有するガイド及び面接触する摺動面を有するガイドのうちいずれの方式のガイドでもよい。位置決めテーブル22が微小距離間を往復移動することによりボールねじ装置21にカジリ発生のおそれがあるのであれば、位置決めテーブル22を案内する前記リニヤガイドのころがり接触部又は摺動面にも当然カジリ発生のおそれがある。また、前記リニヤガイドと前記ベースとの潤滑が損なわれれば、サーボモータ20の軸ロードも当然に増大する。従って、第1のカジリ動作監視処理(微小移動動作監視処理)及び第2のカジリ動作監視処理(軸ロード監視処理)を実行することにより、リニアガイドのカジリに起因する焼き付きも未然に回避することができる。
・本実施形態では、CPU31は位置検出センサ25からの位置フィードバック信号に基づいて位置決めテーブル22の位置を求めるようにしたが、移動指令生成部51からの軸アンプ14への移動指令値に基づいて求めるようにしてもよい。
・本実施形態では、第1及び第2のカジリ動作監視処理を行うことによりボールねじ装置21及び前記リニヤガイドのカジリを未然に防止するようにしたが、第1のカジリ動作監視処理(微小移動動作監視処理)だけ、又は第2のカジリ動作監視処理(軸ロード監視処理)だけを実行するようにしてもよい。このようにしても、ボールねじ装置21及び前記リニヤガイドのカジリの発生を未然に防止することができる。
(付記)
次に前記実施形態及び別例から把握できる技術的思想を以下に追記する。
(イ)前記移動距離判定手段によりカジリ動作の旨の判定がなされたとき、視覚、聴覚又はその両方に訴えて異常を報知する報知手段を備えた請求項1に記載のカジリ動作監視装置。
(ロ)前記振幅判定手段によりカジリ動作の旨の判定がなされたとき、視覚、聴覚又はその両方に訴えて異常を報知する報知手段を備え
(ハ)前記移動距離判定手段又は前記振幅判定手段によりカジリ動作の旨の判定がなされたとき、視覚、聴覚又はその両方に訴えて異常を報知する報知手段を備えた請求項3に記載のカジリ動作監視装置。
(ニ)さらにカジリ回避動作を行うようにした前記(イ)項〜(ハ)項のうちいずれか一項に記載のカジリ動作監視装置。
本実施形態における数値制御工作機械の概略構成図。 同じく第1のカジリ動作監視処理を示すフローチャート。 (a)〜(d)は、同じく位置決めテーブルの位置変化を示すグラフ。 同じく第2のカジリ動作監視処理を示すフローチャート。 同じく第2のカジリ動作監視処理を示すフローチャート。 (a),(b)は、モータへ供給されるモータ電流の変化を示すグラフ。
符号の説明
11…数値制御工作機械(工作機械)、
13…カジリ動作監視装置を構成する数値制御装置、
15…報知装置(報知手段)、20…サーボモータ(モータ)、
21…ボールねじ装置(軸機構)、22…位置決めテーブル(動作部)、
42…RAM(位置記憶手段)、
52…移動距離判定手段及び振幅判定手段を構成するカジリ動作監視処理部、
66…電流検出部(電流検出手段)、
C…カジリ動作判定移動範囲を構成するカジリ動作判定最小移動範囲、
D…カジリ動作判定移動範囲を構成するカジリ動作判定最大移動範囲、
E…振幅、Emax…最大振幅、Es…振幅判定閾値、
If…電流フィードバック値(モータ電流)、
M…反転動作回数(予め設定された反転動作回数)、
N…限界反転動作回数(予め設定された設定回数)、Max(A)…最大位置、
Min(A)…最小位置、ΔA…最大位置と最小位置との差。

Claims (5)

  1. 工具又は被加工物を保持した動作部をモータの駆動により所定の軸方向へ移動させる工作機械の軸機構におけるカジリ発生のおそれのあるカジリ動作を監視するカジリ動作監視装置において、
    予め設定された設定回数分の前記動作部の反転動作毎の反転時の前記軸方向における座標位置を記憶する位置記憶手段と、
    前記位置記憶手段に記憶されている設定回数分の前記座標位置のうち最大位置と最小位置との差が予め設定されたカジリ動作判定最小移動範囲及びカジリ動作判定最大移動範囲により設定されるカジリ動作判定移動範囲内であるか否かを判定すると共に当該判定結果に基づいてカジリ動作か否かを判断する移動距離判定手段とを備えたカジリ動作監視装置。
  2. 前記設定回数は、前記動作部の反転動作を無潤滑の状態で繰り返したときにカジリの発生しない最大の反転動作回数である請求項1に記載のカジリ動作監視装置。
  3. 記モータへ供給されるモータ電流を検出する電流検出手段と、
    前記電流検出手段により検出されたモータ電流の振幅と予め設定された振幅判定閾値とを比較すると共に当該比較結果に基づいてカジリ動作か否かを判断する振幅判定手段とをさらに備えた請求項1又は請求項2に記載のカジリ動作監視装置。
  4. 前記振幅判定閾値は、
    前記動作部が予め設定された反転動作回数だけ反転動作した間におけるモータ電流の最大振幅を基準として当該最大振幅を予め設定された比率となるように所定の割合だけ増加させた値に設定されている請求項3に記載のカジリ動作監視装置。
  5. 工具又は被加工物を保持した動作部をモータの駆動により所定の軸方向へ移動させる軸機構を備えた工作機械において、
    請求項1〜請求項4のうちいずれか一項に記載のカジリ動作監視装置を備えた工作機械。
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