JP4113002B2 - 液晶表示装置の製造装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、液晶表示装置の製造装置に係り、特に、一対の基板間に液晶組成物を封入するためのギャップを形成しつつ一対の基板を封着する枚葉封着装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
通常、液晶表示装置は、対向配置された一対の基板、すなわちアレイ基板及び対向基板の間に、液晶層を挟持して構成される。これら一対の基板は、スペーサを介して所定ギャップを形成しつつシール材によって封着されている。液晶組成物は、これら一対の基板間に形成されたギャップに封入され、液晶層を形成する。
【0003】
一対の基板を封着する工程では、いずれか一方の基板上にシール材を塗布した後、他方の基板と各々の電極が対向するように重ね合わせることによって空の液晶セルを形成し、さらにギャップが所定の値となるように液晶セルを加圧した状態で加熱することによりシール材を硬化させる。
【0004】
このような液晶セルの製造方法において、シール材を硬化させて一対の基板を封着する封着方法には、剛体加圧方式と、エアー加圧方式とがある。剛体加圧方式は、複数の液晶セルをプレス冶具の中に重ねて配置した状態で加圧しながら加熱するものである。エアー加圧方式は、一組の液晶セルをトレー上に載置し、液晶セルを被覆シートで被覆し、トレーと被覆シートとの間の空気を真空引きすることによって液晶セルの表面全体を大気圧により加圧しながら加熱するいわゆる枚葉封着方式である。
【0005】
この枚葉封着方式は、剛体加圧方式と比較した場合、液晶セルの加熱を1組ずつ行うため、熱効率がよく、短時間でシール材を硬化させることができるという利点がある(例えば、特許文献1参照。)。
【0006】
【特許文献1】
特開2000−227600号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、枚葉封着方式では、液晶セルが載置されるトレー上の載置面には、液晶セルを構成する基板の帯電を防止するために、導電性シートが配置されている。この導電性シートとして、鏡面のような表面平滑性を有する材料を選択した場合、液晶セルを構成する基板が導電性シートに密着してしまい、液晶セルをトレーから取り出しにくくなり、歩留まりを低下させるおそれがある。
【0008】
また、導電性シートとして、厚さのばらつきが大きい材料を選択した場合、この導電性シート上に載置した液晶セルを加圧したときに、導電性シートの厚さばらつきに応じて液晶セルのギャップが不均一となる。また、導電性シートをトレー上に接着する接着剤の塗布厚さにばらつきがある場合にも、同様に接着剤の厚さばらつきに応じて液晶セルのギャップが不均一となる。このような不均一なギャップを有する液晶セルに液晶組成物を封入して液晶表示装置を製造した場合には、表示不良を発生するといった問題が生ずる。
【0009】
この発明は、上述した問題点に鑑みなされたものであって、その目的は、歩留まりを低下させることなく、表示品位の良好な液晶表示装置を製造可能な液晶表示装置の製造装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
この発明の様態による液晶表示装置の製造装置は、
一対の基板間に液晶組成物を封入するためのギャップを形成しつつ一対の基板を封着する液晶表示装置の製造装置であって、
一対の基板をシール材により固定して形成された液晶セルが載置される載置面を有する第1冶具と、
前記載置面に載置された前記液晶セルを被覆する被覆シートを有し、前記載置面と前記被覆シートとの間で前記液晶セルを加圧する第2冶具と、
を備え、
前記載置面は、前記第1冶具の支持基板上に配置された緩衝材と、前記緩衝材上に配置され前記液晶セルが載置される導電性シートと、前記緩衝材と前記導電性シートとを接着する接着剤と、を備えて構成されたことを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の一実施の形態に係る液晶表示装置の製造装置について図面を参照して説明する。
【0012】
まず、液晶表示装置の構成について説明する。
図1及び図2に示すように、アクティブマトリックス型の液晶表示装置1は、一対の基板、すなわちアレイ基板10及び対向基板12の間に、液晶層14を挟持して構成される。これらアレイ基板10及び対向基板12は、図示しないスペーサを介して互いに対向配置され、これらの基板間に液晶層14を配設するための所定ギャップを形成する。液晶層14は、一対の基板間のギャップに封入された液晶組成物によって形成される。
【0013】
アレイ基板10は、絶縁基板として矩形状のガラス基板16を備えている。このガラス基板16は、その表面上に形成された矩形状の表示領域10aを有している。表示領域10aは、行方向に沿って延出された複数の走査線18、列方向に沿って延出された複数の信号線19、各走査線18と各信号線19とで囲まれたマトリクス状の画素領域に配置された画素電極20、各走査線18と各信号線19との交差部近傍に配置された薄膜トランジスタすなわちTFT22などを備えて構成される。
【0014】
各TFT22は、ポリシリコン半導体層の上にゲート絶縁膜を介して配置されたゲート電極Gと、ポリシリコン半導体層のドレイン領域にコンタクトしたドレイン電極Dと、ポリシリコン半導体層のソース領域にコンタクトしたソース電極Sと、を備えている。
【0015】
ゲート電極Gは、走査線18に電気的に接続されている。ドレイン電極Dは、信号線19に電気的に接続されている。ソース電極Sは、画素電極20に電気的に接続されている。すなわち、画素電極20は、TFT22を介して信号線19に電気的に接続されている。この画素電極20は、透過型液晶表示装置を構成する場合には、例えば光透過性導電膜としてITO(インジウム・ティン・オキサイド)によって形成される。
このような構成の表示領域10aは、配向膜によって覆われている。
【0016】
一方、対向基板12は、絶縁基板として矩形状のガラス基板30を備えている。このガラス基板30は、その表面上に形成された矩形状の表示領域12aを有している。表示領域12aは、対向電極38などを備えて構成される。この対向電極38は、例えば光透過性導電膜としてITO(インジウム・ティン・オキサイド)によって形成される。
また、このような構成の表示領域12aは、配向膜によって覆われている。
【0017】
なお、カラー表示を可能とするカラー液晶表示装置においては、カラーフィルタとして機能する赤の着色層、緑の着色層、青の着色層などがアレイ基板10または対向基板12に各画素領域に対応してマトリクス状に形成される。また、アレイ基板10または対向基板12は、これらの基板間に所定のギャップを形成するための柱状スペーサを備えている。この柱状スペーサにより、アレイ基板10と対向基板12との間のギャップは、例えば、5μmを保って形成される。
【0018】
上述したように構成されたアレイ基板10及び対向基板12は、シール材42を介して周縁部同士が互いに貼り合わされている。シール材42は、アレイ基板10及び対向基板12の表示領域10a、12aを囲むように塗布され、矩形枠状のシールを形成している。
【0019】
そして、液晶組成物は、シール材42からなるシールに形成された注入口44を通して、アレイ基板10と対向基板12との間のギャップに注入される。注入口44は、樹脂などの封止材によって封止される。これにより、液晶層14が形成される。
【0020】
次に、以上のように構成された液晶表示装置の製造方法について説明する。 まず、図2に示すように、上述した構成を有するアレイ基板10及び対向基板12をそれぞれ1枚ずつ用意する。そして、アレイ基板10の主面上に、表示領域10aを囲むようにシール材42を塗布し、矩形枠状のシールを形成する。シールの一部には、液晶注入口44が設けられている。ここでは、シール材42として、熱硬化型のエポキシ系樹脂を用いている。
【0021】
続いて、アレイ基板10の画素電極20と対向基板12の対向電極38とが互いに対向するように、アレイ基板10の上に対向基板12を重ねて位置合わせし、両基板を仮固定して、空の液晶セルを作製する。
【0022】
続いて、枚葉封着装置を使用し、液晶セルを例えば、室温で600〜800gf/cm2まで加圧し、しかる後、初期温度25℃(室温)〜終温度160℃まで昇温速度10℃/minの条件で昇温し、全体として60分間加熱し、シール材42を硬化させることによって、両基板を封着する。そして、真空破壊後に室温まで冷却し、液晶セルを完成させる。
【0023】
続いて、得られた空の液晶セル内に、液晶注入口44から液晶組成物を注入した後、液晶注入口44を紫外線硬化樹脂等の封止材により封止することによって、液晶層14を形成する。これにより、液晶表示装置が完成する。
【0024】
次に、上述した液晶表示装置の製造工程において、アレイ基板10及び対向基板12の封着工程で適用される枚葉封着装置について図3乃至図7を参照して説明する。この枚葉封着装置は、空の液晶セルを密閉空間に配置し、内部を真空排気することによって液晶セルを加圧する、真空加圧方式を採用している。
【0025】
すなわち、図3に示すように、この枚葉封着装置50は、第1冶具51と、第2冶具52と、排気手段として機能する真空ポンプ53と、加熱手段として機能する電熱ヒータ54及び電熱ヒータ54の加熱温度をコントロールするための加熱制御部55と、を備えて構成される。
【0026】
図4に示すように、第1冶具51は、一対の基板10及び12をシール材42によって仮固定して形成した液晶セルLCが載置される載置面62を有している。この載置面62は、金属、ガラス、セラミックなどで形成された板状の支持基板61上のほぼ中央部に形成されている。また、支持基板62の外周部には、載置面62側から裏面に渡って貫通した真空引き用孔63が形成されている。この真空引き用孔63は、真空ポンプ53に接続されている。
【0027】
図3及び図5に示すように、第2冶具52は、第1冶具51の載置面62に載置された液晶セルLCを被覆する被覆シート64を有している。この被覆シート64は、載置面62との間で液晶セルLCを加圧する。すなわち、この被覆シート64は、液晶セルLCの上部を密接して覆うために、液晶セルLCより大きなサイズの矩形状に形成されている。
【0028】
この被覆シート64は、載置面62に載置された液晶セルLCを囲む矩形状の枠体65によって固定されている。この枠体65は、第1枠体65Aと、第2枠体65Bとで構成される。被覆シート64は、第1枠体65Aと第2枠体65Bとの間に配置され、両者によって挟持されている。
【0029】
第1枠体65Aは、載置面62に接触して液晶セルLCを囲み、載置面62と被覆シート64とで液晶セルLCを収容可能な密閉空間を形成する。また、この第1枠体65Aは、載置面62に接触する面に形成された凹部によって密閉空間に貫通する貫通孔65Pを有している。
【0030】
第2枠体65Bは、第1枠体65Aより大きな幅に形成され、そのほぼ中央部に液晶セルLCより大きなサイズの矩形状の開口部65Hを有している。この第2枠体65には、その周端部から第1冶具51に接するように垂設された密閉用のパッキン66が設けられている。このパッキン66は、真空引き用孔63が配置されている位置よりも外周側に配置されている。
【0031】
したがって、第2冶具52が第1冶具51に接した状態では、載置面62、被覆シート64、及び、第1枠体65Aによって形成される第1密閉空間S1は、支持基板61、第1枠体65A、第2枠体65B、及び、パッキン66によって形成される第2密閉空間S2と貫通孔65Pを介して連通する。
【0032】
図3に示すように、真空ポンプ53は、真空引き用孔63から第1冶具51と第2冶具52との間の密閉空間を真空排気する。すなわち、第1冶具51の載置面62上に液晶セルLCを載置し、さらに、第2冶具52をセットすることで、第1冶具51と第2冶具52との間で液晶セルLCを保持する。そして、真空ポンプ53を駆動して、真空引き用孔63から、互いに連通した第1密閉空間S1及び第2密閉空間S2を真空排気することにより、被覆シート64に大気圧がかかる。これにより、載置面62と被覆シート64との間で液晶セルLCの表面全体を加圧する。
【0033】
板状の電熱ヒータ54は、上下一対設けられ、載置面62と被覆シート64との間で加圧された状態の液晶セルLCを所定温度で加熱する。これにより、シール材42を完全に硬化させ、仮固定されていたアレイ基板10及び対向基板12を封着する。加熱手段としては、第1冶具51及び第2冶具52の外側にそれぞれ配置される電熱ヒータ54に代えて、第1及び第2冶具全体を、熱風循環式オーブンまたは遠赤外線オーブンに入れて、加熱しても良い。
【0034】
また、このような枚葉封着装置においては、電熱ヒータ54による加熱温度を加熱制御部55でコントロールすることにより、液晶セルLCの昇温速度を調整しているが、第1冶具51を構成する支持基板61の厚さを変えてその熱容量を変化させることで、昇温速度を調整することも可能である。この場合、加熱剤御部55の構成をより簡略化することができるという利点がある。
【0035】
図6に示すように、上述したような構成の枚葉封着装置50において、第1冶具51に設けられた載置面62は、緩衝材71、及び、導電性シート72を積層した積層体によって構成されている。緩衝材71は、支持基板61上に配置されている。導電性シート72は、緩衝材71の上に配置されている。液晶セルLCは、この導電性シート72の上に載置される。緩衝材71と導電性シート72とは、互いに接着剤73によって接着されている。
【0036】
導電性シート72は、封着工程で液晶セルLCを構成する基板の帯電を防止するものである。この導電性シート72として、鏡面のような表面平滑性を有する材料を選択した場合、液晶セルLCの基板が導電性シート72に密着してしまうおそれがある。この実施の形態では、導電性シート72として、例えばガラス繊維を織り込んだファブリックシートにポリテトラフルオロエチレンすなわちテフロン(登録商標)を含浸させた材料を適用している。この材料で形成した導電性シート72は、適度に厚さにばらつきがあるため、液晶セルLCの基板が密着することは少ない。この導電性シート72の平均シート厚は、約0.18mmである。
【0037】
緩衝材71は、導電性シート72の厚さのばらつきによる影響を抑えるために配置されている。すなわち、この緩衝材71は、弾性を有し、歪んだ後の復元性が高い材料によって形成される。この緩衝材71としては、導電性シート72の厚さのばらつきを吸収可能な弾性係数を有する材料が選択される。また、十分な弾性を有していない材料であっても、導電性シート72の厚さのばらつきを吸収可能な程度の厚さを有していれば選択可能である。
【0038】
緩衝材71として適用可能な材料としては、ゴアテックス(登録商標:W.L.ゴア・アンド・アソシエーツ社製)、ポリフロン(ダイキー工業社製)、クリーンペーパの一例としてスタクリン(桜井(株)社製)などがある。この実施の形態では、緩衝材71としてゴアテックスを選択し、その平均シート厚は、約0.5mmである。
【0039】
図6及び図7に示すように、緩衝材71は、載置面62に載置される液晶セルLCよりも大きな面積を有している。また、導電性シート72は、緩衝材71より大きな面積を有している。導電性シート72の中央部は、接着剤73によって緩衝材71に接着されている。また、導電性シート72の周縁部は、接着剤73によって支持基板61に直接接着されている。
【0040】
このように、液晶セルLCが載置される載置面62を、支持基板61上の緩衝材71、接着剤73、及び、導電性シート72の積層構造で構成したことにより、導電性シートとして、厚さのばらつきが大きい材料を選択した場合であっても、この導電性シート72上に載置した液晶セルLCを加圧したときに、導電性シートの厚さばらつきが緩衝材71によって吸収される。また、接着剤73の塗布厚にばらつきがあったとしても、この影響も同様に緩衝材71によって吸収される。上述した実施の形態では、接着剤73は、緩衝材71と導電性シート72との間のみに配置されたが、支持基板61と緩衝材71との間にも接着剤73を配置しても良く、この場合の接着剤73の塗布厚のばらつきも緩衝材71によって吸収可能である。
【0041】
したがって、加圧される液晶セルLCにおいて、導電性シート72の厚さばらつき及び接着剤73の塗布厚のばらつきに起因したギャップ不良の発生を抑制することが可能となる。このため、アレイ基板10と対向基板12との間に均一なギャップを形成することができる。また、このようにして形成された液晶セルLCに液晶組成物を封入して製造した液晶表示装置によれば、表示ムラなどの表示不良の発生を防止することができる。
【0042】
上述したような構成の枚葉封着装置においては、第2冶具52は、載置面62に載置された液晶セルLCを囲む第1枠体65Aを備え、この第1枠体65Aは、載置面62に接触する面に形成された凹部からなる貫通孔65Pを有している。一方、載置面62は、比較的弾性に富んだ緩衝材71を備えている。
【0043】
このため、液晶セルLCを加圧する際に、第1枠体65Aが載置面62に押し付けられると、緩衝材71及び導電性シート72が貫通孔65Pに進入する。緩衝材71の弾性が高いほど、貫通孔65Pへの進入度合いも大きくなる。貫通孔65Pへの進入度合いが大きい場合には、貫通孔65Pが塞がれてしまい、液晶セルLCを収容した第1密閉空間S1を真空排気できなくなるおそれがある。これは、液晶セルLCを十分に加圧することができなくなることを意味する。
【0044】
そこで、図8に示すように、第1枠体65Aは、貫通孔65Pと載置面62との間に介在された板状部材80を有している。より詳細には、板状部材80は、貫通孔65Pを形成する凹部と、載置面62の導電性シート72との間に介在され、凹部の幅Wより長い長さLを有している。
【0045】
このような板状部材80を設けたことにより、液晶セルLCを加圧するために第1枠体65Aが載置面62に押し付けられた場合、板状部材80が載置面62を押下する。このとき、緩衝材71は、板状部材80の板厚分の凹凸を吸収するように変形する。
【0046】
このため、緩衝材71として弾性が高い材料を選択した場合であっても、液晶セルLCを加圧した際に貫通孔65Pが導電性シート71や緩衝材71によって塞がれることがなく、第1密閉空間S1を確実に真空排気することができる。したがって、第1密閉空間S1に収容された液晶セルLC全体を均一にかつ十分に加圧することができる。
【0047】
また、図9に示すように、貫通孔65Pに対向する載置面62から緩衝材71を除去しても良い。すなわち、貫通孔65Pに対向する載置面62は、接着剤73により支持基板61に直接接着された導電性シート72のみによって構成されている。図9に示した例では、貫通孔65Pに対向する載置面62を導電性シート72のみで構成したが、導電性シート72も除去して、載置面を形成しなくても良い。
【0048】
このような構造により、緩衝材71として弾性が高い材料を選択した場合であっても、液晶セルLCを加圧するために第1枠体65Aが載置面62に押し付けられた際に、貫通孔65Pが導電性シート71や緩衝材71によって塞がれることがなく、第1密閉空間S1を確実に真空排気することができる。したがって、第1密閉空間S1に収容された液晶セルLC全体を均一にかつ十分に加圧することができる。
【0049】
なお、上述した実施の形態では、導電性シート72として、固体のポリテトラフルオロエチレンを含浸させた材料を利用しているが、その製造工程で、ポリテトラフルオロエチレンが一部に凝集し、シート表面に塊となって定着する場合がある。このような導電性シート72表面に形成された塊は、突起となって、液晶セルLCを加圧した際に、ギャップ不良を招く原因となる。
【0050】
このような突起を有した導電性シート72を適用した場合であっても、上述した実施の形態のように、導電性シート72の下層に緩衝材71を配置したことにより、突起の影響を吸収することができ、ギャップ不良を抑制することができる。なお、導電性シート72の上に見た目で大きな突起が存在する場合には、除去することが望ましく、カッターなどを用いて削るか、ポンチなどを用いて穿孔すれば良い。
【0051】
なお、この発明は上記各実施の形態に限定されるものではなく、その実施の段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々な変形・変更が可能である。また、各実施の形態は可能な限り適宜組み合わせて実施されてもよく、その場合組み合わせによる効果が得られる。
【0052】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、歩留まりを低下させることなく、表示品位の良好な液晶表示装置を製造可能な液晶表示装置の製造装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、この発明の一実施の形態で製造される液晶表示装置の構成を概略的に示す図である。
【図2】図2は、図1に示した液晶表示装置の構成を概略的に示す分解斜視図である。
【図3】図3は、この発明の一実施の形態に係る液晶表示装置の製造装置としての枚葉封着装置の構造を概略的に示す図である。
【図4】図4は、図3に示した枚葉封着装置における第1冶具の構造を概略的に示す斜視図である。
【図5】図5は、図3に示した枚葉封着装置における第2冶具の一部の構造を概略的に示す分解斜視図である。
【図6】図6は、図4に示した第1冶具における載置面の構造を概略的に示す断面図である。
【図7】図7は、図3に示した枚葉封着装置における各部の配置位置及び大きさの関係を説明するための図である。
【図8】図8は、図3に示した枚葉封着装置に適用可能な第1枠体の他の構造を概略的に示す図である。
【図9】図9は、図3に示した枚葉封着装置に適用可能な第1枠体の他の構造を概略的に示す図である。
【符号の説明】
10…アレイ基板
12…対向基板
42…シール材
50…枚葉封着装置
51…第1冶具
52…第2冶具
53…真空ポンプ
54…電熱ヒータ
61…支持基板
62…載置面
64…被覆シート
65…枠体
71…緩衝材
72…導電性シート
73…接着剤
LC…液晶セル
Claims (7)
- 一対の基板間に液晶組成物を封入するためのギャップを形成しつつ一対の基板を封着する液晶表示装置の製造装置であって、
一対の基板をシール材により固定して形成された液晶セルが載置される載置面を有する第1冶具と、
前記載置面に載置された前記液晶セルを被覆する被覆シートを有し、前記載置面と前記被覆シートとの間で前記液晶セルを加圧する第2冶具と、
を備え、
前記載置面は、前記第1冶具の支持基板上に配置された緩衝材と、前記緩衝材上に配置され前記液晶セルが載置される導電性シートと、前記緩衝材と前記導電性シートとを接着する接着剤と、を備えて構成されたことを特徴とする液晶表示装置の製造装置。 - 前記第1冶具と前記第2冶具との間の密閉空間を真空排気する排気手段を備え、
前記排気手段により真空排気することによって前記載置面と前記被覆シートとの間で前記液晶セルを加圧することを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置の製造装置。 - 前記載置面と前記被覆シートとの間で前記液晶セルを加圧した状態で、加熱する加熱手段を備え、
前記加熱手段により加熱することによって前記シール材を硬化させることを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置の製造装置。 - 前記導電性シートは、前記緩衝材より大きな面積を有し、前記導電性シートの中央部は接着剤によって前記緩衝材に接着されるとともに、前記導電性シートの周縁部は接着剤によって前記支持基板に接着されることを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置の製造装置。
- 前記緩衝材は、前記載置面に載置される前記液晶セルより大きな面積を有することを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置の製造装置。
- 前記第2冶具は、前記被覆シートを固定するとともに前記載置面に載置された前記液晶セルを囲む枠体を備え、
前記枠体は、前記載置面との間に前記密閉空間に貫通した貫通孔を有するとともに、さらに、前記貫通孔と前記載置面との間に介在された板状部材を有することを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置の製造装置。 - 前記第2冶具は、前記被覆シートを固定するとともに前記載置面に載置された前記液晶セルを囲む枠体を備え、
前記枠体は、前記載置面との間に前記密閉空間に貫通した貫通孔を有し、
前記枠体の貫通孔に対向する前記載置面は、接着剤により前記支持基板に直接接着された前記導電性シートによって構成されたことを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置の製造装置。
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